JPH0676230U - 缶の移送装置 - Google Patents

缶の移送装置

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JPH0676230U
JPH0676230U JP2211193U JP2211193U JPH0676230U JP H0676230 U JPH0676230 U JP H0676230U JP 2211193 U JP2211193 U JP 2211193U JP 2211193 U JP2211193 U JP 2211193U JP H0676230 U JPH0676230 U JP H0676230U
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net conveyor
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air
transfer device
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JP2211193U
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敏夫 湯瀬
豊 高瀬
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ROZAI KOGYO KAISHA, LTD.
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ROZAI KOGYO KAISHA, LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送ネットコンベヤー上に載って移送されて
くる缶を、デッドプレートにスムーズに乗り移らせ、転
倒缶をなくする缶の移送装置を提供すること。 【構成】 本考案に係る缶の移送装置は、缶Cを搬送す
るネットコンベヤー1が掛け渡されたチェーンホイール
1aの一側に、ネットコンベヤー1の上面より僅かに低
い位置にデッドプレート2を設置すると共に、チェーン
ホイール1aの近傍に、缶底の一側縁に向けて噴出する
空気噴出装置3を設けて構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、飲料缶の製缶ラインにおけるコンベヤーとコンベヤー間の缶の乗り 移りをスムーズに行う缶の移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、DI缶法(Drawn and ironed can )で製造される飲料缶の製缶ライン では、各種の工程に応じて種々の搬送ネットコンベヤーが数多く使用されており 、その数は約20基以上のコンベヤーが連結して使用されている。これらのコン ベヤーとコンベヤーとの間には缶の乗り移りをスムーズにするためデッドプレー トを介して缶の移送を行っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この搬送ネットコンベヤーがチェーンホイールの曲がり部に達 すると、チェーンホイールに沿ってネットコンベヤーのリングが図1のような折 れ曲がり現象をチェーンホイールの径の大小に拘らず生じ、飲料缶の前方端もそ れに沿ってデッドプレートに乗り移る前に、前方に傾いた状態でデッドプレート に乗り移ることになり、デッドプレートの先端に缶が当り、缶が転倒することが あった。
【0004】 数多いコンベヤーの乗り移り個所で缶の転倒現象が生じることは、多量生産を している関係上、常に監視する人的労力を必要とするばかりでなく、後続缶も転 倒缶により共倒れ現象を生じ、多数の不良缶が出ることになる。不良缶が発生す ると、ラインを停止してその缶を手作業で除去しなければならなず、非常に面倒 であると共に稼働効率の点からも歩溜り率の点からも転倒缶の発生には苦慮して いるのが現状である。
【0005】 通常、製缶ラインでの転倒缶の発生は皆無であることを要求されており、許容 数として数PPm単位(百万個で2〜3缶)で要求されるものであり、転倒缶対 策は製缶ラインでの最重要課題になっている。
【0006】 本考案は、上記の問題を解決することを課題として研究開発されたもので、搬 送ネットコンベヤーの終端部で缶底に空気噴出流を吹きつけて缶を浮き上らせ、 スムーズにデッドプレートに乗り移りさせる缶の移送装置を提供することを目的 とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本考案では、缶を搬送 するネットコンベヤーが掛け渡されたチェーンホイールの一側に、ネットコンベ ヤーの上面より僅かに低い位置にデッドプレートを設置すると共に、チェーンホ イールの近傍に、缶底の一側縁に向けて噴出する空気噴出装置を設けた缶の移送 装置を開発し、採用した。
【0008】
【作用】
適宜の処理工程を経て次工程に送られる缶Cが搬送ネットコンベヤー1上に載 って移送され、ネットコンベヤー1の一側端部に設けられたチェーンホイール1 aに達すると、缶底の一側縁を目がけて斜め下方から空気噴流が吹きつけられ缶 底の一側縁を若干浮き上げ、デッドプレートで抄い上げて乗り移らせ、缶移動方 向に移送される。
【0009】
【実施例】
以下に、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明すれば、この缶の移送装置 は、缶Cを移送する公知の搬送ネットコンベヤー1と、該ネットコンベヤー1が 掛け渡されたチェーンホイール1aの一側部に設置された、缶Cを乗り移りさせ るデッドプレート2と、缶底を浮き上がらせるための空気噴出装置3で構成され ている。
【0010】 搬送ネットコンベヤー1は、図4に示すように、金属製、硬質合成樹脂製等の ものから形成されており、進行方向と直交する方向にジグザグ状に連設されたコ 字状リンク11を縦方向に多数配設し、各隣接するリング11をロッド12で連 結した公知のネットコンベヤーである。
【0011】 デッドプレート2は、搬送ネットコンベヤー1が掛け渡されたチェーンホイー ル1aの一側部(送り出し側)に、該ネットコンベヤー1の上面より僅か(0.5m m 程度)に低い位置に設置して缶Cを抄い上げるように構成してあり、その先端 部下面を、チェーンホイール1aとネットコンベヤー1に接触しないように先端 になるほど薄くなる傾斜面2aに形成してある。このデッドプレート2には、必 要に応じて振動付加部材(図示せず)をつけて該デッドプレートを進行方向の前 後に振動させ、その振動作用により最終缶群の移送を手動で行わず、自動的に前 方に移動できるようにしてもよい。
【0012】 空気噴出装置3は、チェーンホイール1aの1側部(送り出し側)に設置した 、ネットコンベヤー1の幅と略同幅に形成した空気圧ヘッダー3aと、該空気圧 ヘッダー3aの上部一側に設けた空気噴出ノズル群3bと、送風機および導管( 図示せず)に連結した、空気圧ヘッダー3aの下面に所定間隔毎に複数個設ける 空気導入口3cとで構成されている。
【0013】 空気圧ヘッダー3aは、該ヘッダー内の空気圧力を、常に一定圧力に保持して 空気を同流速で噴出させるための空気圧力制御機構(図示せず)を有しており、 常時ヘッダーの内圧をコントロールしている。勿論、缶の大小、重量等によりヘ ッダーの内圧を調節可能に変化できるようになっている。
【0014】 また、この空気圧ヘッダー3aは、図1ではデッドプレート2の取付台を兼用 しているが、コンベヤーの終端配設状態によっては、このような状態で使用でき ないこともあり、そのような場合には単なるパイプ状のものを用いることもある 。
【0015】 空気噴出ノズル群3bは、空気圧ヘッダー3aの上部一側部に、幅方向に1列 若しくは上下2列で、同一ピッチの間隔で、缶群通過有効幅まで多数穿設してあ り、空気噴流がデッドプレート2とチェーンホイール1aとの間を通過する角度 範囲に設置してある。
【0016】 図5は他の実施例を示すもので、チェーンホイール1aの手前側で、且つネッ トコンベヤー1の下面にパイプ製の空気噴出装置3dを設置したもので、缶Cの 移動方向と同方向から噴出流を缶底の先端縁に目がけて噴出させて缶を浮かせ、 デッドプレート2で抄うものである。この場合は勿論、ネットコンベヤー1を通 過させて吹きつけるので、噴流は前記実施例の噴出力より強くしてある。
【0017】 図6は更に別の実施例示すもので、チェーンホイールの1aの手前側にパイプ 製の空気の噴出装置3dと、向こう側に空気圧ヘッダー3を設置したもので、一 方側の噴出装置の噴出流を弱く、他方側の噴出装置の噴出流を強くして缶底の先 端縁に目がけて空気を噴出させ、缶底の先端縁を浮かせてデッドプレート2で缶 を抄い上げるものである。
【0018】 このように構成した本考案の使用態様を説明すれば、適宜の処理工程を経て次 の処理工程に移送される缶Cが搬送ネットコンベヤー1上に載って進行方向に送 られてきて、一側端部のチェーンホイール1aに達すると、空気噴出装置3によ り缶底の一側端縁を浮上させ、その間にデッドプレート2で抄い上げ連続的に乗 り移らせ、乗り移った缶は後続の缶群の押進力でデッドプレート2上を移動し、 後工程のネットコンベヤーに搬送されるものである。
【0019】 なお、デッドプレート2とネットコンベヤー1の間を通過した空気噴流は、缶 底の一側部の球曲面端縁に衝突し、該曲面に沿って流れ去るが、その時の噴流に よる缶底端縁におよばず力Fは空気噴流の密度ρ、流量 Q、流速Vに比例する。
【0020】 すなわち、平面に直角に衝突する場合、F= ρ× Q ×Vで表わされ、底面を 平面とみなし、噴流に対して傾斜する場合、およぼす力FはF=ρ× Q × V× sinθで表わされる。 図1に示すように、噴出孔が底面に対し約25度の角度を 持っている場合、θ ≒25°であり、sin25°=0.4226となり噴流が直 角に衝突する場合よりも力Fは約42%弱められ、軽量缶に対して有利に作用を 及ぼすので都合が良い。
【0021】 実験によれば、レギュラー缶1缶当たり噴流による力の影響の受け始めは2. 8g程度であり、缶中央底部の通過最大影響部では9gの力がおよぶことになり 、図1の1点鎖線で示すように缶は傾斜してスムーズに転倒することなく、乗り 移り移送出来るものである。実験結果より缶1個の重量の最大50〜60%の力 のおよぶ風量・風速で作用させることで良好な結果が得られた。
【0022】
【考案の効果】
本考案は、上記のように構成されているので、搬送ネットコンベヤーからデッ ドプレートへの乗り移りを転倒することなく、スムーズに行うことができ、次工 程への搬送が確実となる。また、空気を下方から吹きつけているので、缶内部に 微粒ゴミなどが入らないので衛生的である。 さらに、缶のサイズが異なってもヘッダー圧力を調節し、風量、風速を変化さ せることで対応できる便利さがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の缶の移送装置の要部の簡略側面図であ
る。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本考案の要部を示す一部切欠拡大側面図であ
る。
【図4】本考案の缶の移送装置に使用するネットコンベ
ヤーの平面図である。
【図5】本考案の他の実施例を示す要部の簡略側面図で
ある。
【図6】本考案のさらに別の実施例を示す要部の簡略側
面図である。
【符号の説明】
1 ネットコンベヤー 1a チェーンホイール 2 デッドプレート 3 空気噴出装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶を搬送するネットコンベヤーが掛け渡
    されたチェーンホイールの一側に、ネットコンベヤーの
    上面より僅かに低い位置にデッドプレートを設置すると
    共に、チェーンホイールの近傍に、缶底の一側縁に向け
    て噴出する空気噴出装置を設けたことを特徴とする缶の
    移送装置。
JP1993022111U 1993-04-02 1993-04-02 缶の移送装置 Expired - Lifetime JP2505868Y2 (ja)

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JP1993022111U JP2505868Y2 (ja) 1993-04-02 1993-04-02 缶の移送装置

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JP1993022111U JP2505868Y2 (ja) 1993-04-02 1993-04-02 缶の移送装置

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Publication Number Publication Date
JPH0676230U true JPH0676230U (ja) 1994-10-28
JP2505868Y2 JP2505868Y2 (ja) 1996-08-07

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016064347A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 アサヒビール株式会社 缶水滴除去装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH022317U (ja) * 1988-06-14 1990-01-09

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH022317U (ja) * 1988-06-14 1990-01-09

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JP2016064347A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 アサヒビール株式会社 缶水滴除去装置

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