JPH0676010U - 土のう製造用器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】一人で効率的に土のう製造が実施できる器具を
提供する。 【構成】リング部１１に差し込み棒１２を突設した袋装
着部材１と、嵌挿物への固定部２３，２４と紐掛部２２
を付設した脚部材２と、連結棒３３を上方へ突設した足
部材３とで構成し、三部材を連結一体化し、土のうの袋
をリング部１１に開口状態で装着し、袋体に土を投入す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、土のう製造用器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

土のうは、適宜な袋体に土を充填しその開口部を閉塞し形成するものであり、 特にその開口部の閉塞に便利なように、現在は図４に例示するように袋体Ａの開 口部ａに紐通しｂを形成すると共に、この紐通しｂに適宜な紐体ｃを通してなり 、袋体Ａに土を充填した後に紐体ｃで開口部ａを窄め、適当に結着して開口部ａ の閉塞を行っている。

【０００３】 ところで前記の袋体Ａを使用しての土のう製造は、一人が袋体Ａの開口部ａを 拡げた状態で持ち、他の人がショベル等で袋体Ａ内に土を入れている行っている 。

【０００４】 また一方塵芥袋の支持スタンドとして実開昭５５−１７９１０９号公報に示さ れているように、塵芥袋を開口した状態で支持する器具が知られている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

前記のとおり、従来の土のう製造は二人掛かりで行っていたもので、必ずしも 効率的な作業とはいえず、また一人で実施した場合には、地面に扁平状態で置か れた袋体Ａに土を載せ、更に袋体Ａを持ち上げて土を袋体の奥に充填し、袋体Ａ を立てた状態として再度土を入れるもので、非常に作業能率が悪い。

【０００６】 また前記した塵芥用袋の支持スタンドを土のう製造治の袋体の支持スタンドに 使用せんとした場合には、上方の袋支持部と、中間の脚部と、下方の足部の各連 結が、器具の収納を考慮してヒンジでなされているが、土のうの場合は相応の重 量が加わるので、ヒンジ連結では破損の虞があり、また袋支持部と足部の位置関 係が一定であり、足部を外した位置に袋体を位置させることができず、使い難い 点がある。 そこで本考案は、土のう製造が効率的に実施できる器具を提案したものである 。

【０００７】

【課題を解決するるための手段】

本考案に係る土のう製造用器具は、所定大きさのリング部の適宜箇所下方に差 し込み棒を突設した袋装着部材と、前記差し込み棒が嵌挿可能な内径を備えた所 定の長さの管体で、且つ上下に嵌挿物への固定部を付設すると共に、外周面に紐 掛部を突設した脚部材と、略枠状に折曲した足杆の内方に足板を連結敷設し、足 板の適宜位置に前記脚部材の管体に嵌挿可能な連結棒を上方へ突設した足部材と からなることを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】

脚部材を足部材に連結立設し、脚部材の頂部に袋装着部材を連結止着し、袋装 着部材のリング部内に袋体を位置せしめ、袋体の開口部を開口すると共に、開口 部をリング部外方へ折り返し、紐体を紐掛部に掛止して袋体の装着を実施し、而 る後に開口部から土を袋体内に投入し、所定量充填すると、袋体を器具から外し 、紐体で開口部を閉塞するものである。

【０００９】

【実施例】

次に本考案の実施例について説明する。 実施例に示した土のう製造用器具は、分解できる三部材即ち袋装着部材１、脚 部材２、足部材３で構成される。

【００１０】 袋装着部材１は、内径４０〜５０ｃｍ程度のリング部１１の適宜箇所下方に差 し込み棒１２を突設したものである。脚部材２は、前記の差し込み棒１２が嵌挿 可能な内径で且つ約５０ｃｍ程度の長さの管体２１と、この管体２１の外周面に 紐掛部２２を突設し、またその上下位置には管体２１への嵌挿物への固定部を付 設したもので、固定部は管体２１の上下位置（固定部位置）に管体２１の内部ま で貫通するナット部２３を設け、別に前記ナット部２３に螺合する螺子体２４を 螺装してなるものである。

【００１１】 足部材３は、略枠状に折曲した足杆３１と、足杆３１の内方に足杆３１と溶接 で連結して敷設した足板３２と、前記脚部材２の管体２１に嵌挿可能外径の棒状 体で、前記足板３２の約中央に立設して上方へ突出せしめた連結棒３３とからな るものである。

【００１２】 而して収納時や運搬時には前記各部材を分解状態としておくと便利であり、使 用時は各部材を組み立て一体の状態とするものである。即ち組み立ては、差し込 み棒１２を管体２１に嵌挿し、更に連結棒３３を管体２１の下方より嵌挿し、こ の状態で螺子体２４をナット部２３に螺合して、管体２１内の差し込み棒１２及 び連結棒３３を強圧して各部材１，２，３を一体化するものである。特に前記の 一体化に際してリング部１１の中心が、足部材３の中心を外して足部材３の外方 に上方位置にくるようにしても良い。

【００１３】 而して一体化した器具と、図４に例示した袋体Ａを用いて土のうを製造するに 、袋体Ａの開口部ａを開口すると共に、開口部ａをリング部１１外方へ折り返し て袋体Ａを開口状態とすると共に、紐通し部ｂをリング部１１の外下方に位置さ せ、更に紐体ｃを紐掛部２２に掛止して袋体Ａを器具に装着する。次に袋体Ａは 開口状態なので、開口部ａから土を袋体Ａ内に投入し、所定量土が充填されると 、紐体ｃを紐掛部２２から外して袋体Ａを器具から外し、紐体ｃで開口部ａを窄 めて閉塞するものである。

【００１４】 従って土のうの製造が一人で効率良く実施できるものである。 また前記の土のう製造に際して、差し込み棒１２を中心にリング部１１が回動 可能で、所望の位置に固定できるので、器具の安定の良い箇所に器具を設置した 場合、リング部が土の投入に不便であれば、袋体Ａへの土投入に都合の良い位置 にリング部を移動できる利点がある。

【００１５】

【考案の効果】

以上の通り前記した本考案の器具は、土のう製造を一人で効率良く実施出来る と共に、袋体の装着位置の選択も可能で使い易く、更にその器具自体の構造も簡 単で、その分解組み立てが容易であり、而も連結構造が堅牢であるため土のう製 造時の破損もし難い等の利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の全体の分解斜視図。

【図２】同組み立て状態の全体斜視図。

【図３】同使用状態の説明図

【図４】本考案の器具の使用対象の袋体の斜視図。

【符号の説明】

１ 袋装着部材 １１ リング部 １２ 差し込み棒 ２ 脚部材 ２１ 管体 ２２ 紐掛部 ２３ ナット部 ２４ 螺子体 ３ 足部材 ３１ 足杆 ３２ 足板 ３３ 連結棒

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定大きさのリング部の適宜箇所の下方
   に差し込み棒を突設した袋装着部材と、前記差し込み棒
   が嵌挿可能な内径を備えた所定の長さの管体で、且つ上
   下に嵌挿物への固定部を付設すると共に、外周面に紐掛
   部を突設した脚部材と、略枠状に折曲した足杆の内方に
   足板を連結敷設し、足板の適宜位置に前記脚部材の管体
   に嵌挿可能な連結棒を上方へ突設した足部材とからなる
   ことを特徴とする土のう製造用器具。