JPH0675952B2 - 野地板 - Google Patents

野地板

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JPH0675952B2
JPH0675952B2 JP1338208A JP33820889A JPH0675952B2 JP H0675952 B2 JPH0675952 B2 JP H0675952B2 JP 1338208 A JP1338208 A JP 1338208A JP 33820889 A JP33820889 A JP 33820889A JP H0675952 B2 JPH0675952 B2 JP H0675952B2
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幸輔 河野
恭市 上田
勝 有光
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建築構造部材として好適な合板及びパーティク
ルボード等の木質板状体の表面に滑り止め性を施した性
質(以下ノンスリップ性と称する)、および防水性を付
与された屋根下地材の野地板に関する。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕
屋根下地材としては一般にこけら板もしくは合板及びパ
ーティクルボード等の野地板が使用されている。これら
の野地板を通常の住宅建築物に於いては傾斜角度30〜45
度で施工し、アスファルトルーフィング或いはアスファ
ルトフェルトなどの防水紙等で防水加工を施し、その上
に瓦がのせられるのが一般的である。しかし店舗や一般
住宅に於いては、最近西洋風の建築指向が高まってきて
おり、それに伴って屋根の傾斜角度が大きくなってきて
おり、大工、屋根瓦施工業者等にますます落下の危険が
増大し安全性が重要視されている。さらに、プレハブ建
築指向から安全性と共に工期の短縮化が上述したアスフ
ァルトルーフィング或いはアスファルトフェルトを用い
ないで防水性のある野地板が求められている。このよう
に従来の野地板では、大工等の作業者が施工した野地板
で足を滑らせ落下したり、防水性がないため上述のごと
く多くの作業を要し危険性があり、該野地板の改良が求
められていた。
本発明者等はこれら合板及びパーティクルボードを使用
して野地板として使用しても、屋根作業中の滑落等の危
険性が少なく、野地板自体の防水性を高めることによ
り、場合によってはアスファルトルーフィング、アスフ
ァルトフェルトを用いなくても防水性が十分確保するこ
とが出来るように表面処理加工を行なったものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は野地板の安全性、及び防水性を確実に解決
すべく鋭意検討を重ねた結果、合板及びパーティクルボ
ード等の木質系基材の表面に特定の水性樹脂と有機質系
および/または無機質系充填剤を混合し、該木質系基材
上に塗布し、該水性樹脂を硬化するか、もしくは、あら
かじめ該水性樹脂を塗布し、未硬化の樹脂上に有機質系
および/または無機質系の粒子を散布し、該樹脂を硬化
して、安全性と防水性を確保しようとするものである。
即ち、本発明は合板及びパーティクルボードから選ばれ
る木質系基材の表面に、水性熱硬化性樹脂および/また
は水性熱可塑性樹脂の単独または、これらの混合物を主
成分とし、少なくとも該水性熱硬化性樹脂および/また
は該水性熱可塑性樹脂に溶解しない、有機質系および/
または無機質系充填剤から成る組成物が全面に塗布さ
れ、滑り止め性および防水性が付与された野地板、また
は合板及びパーティクルボードから選ばれる木質系基材
の表面に、水性熱硬化性樹脂および/または水性熱可塑
性樹脂が全面に塗布され、少なくとも該水性熱硬化性樹
脂および/または該水性熱可塑性樹脂に溶解しない、有
機質系および/または無機質系の粒子から成る組成物が
散布され、滑り止め性および防水性を付与された野地板
に関する。
〔発明を実施しようとする具体的条件〕 本発明を更に具体的に説明する。
本発明でいう野地板とは、屋根瓦の下地用に使用される
ものである。
本発明で使用される合板及びパーティクルボード等は一
般に建築用材として市販されているもので十分である。
合板及びパーティクルボードは9〜15mm程度のものが使
用される。該合板及びパーティクルボードは上部に瓦を
乗せても十分耐え得る強度を有するものでなければなら
ない。通常、合板はパーティクルボードに比べ曲げ強度
は強く、例えば、15mmの合板と15mmのパーティクルボー
ドを比べた場合は同じか、もしくは、2倍程度の強度を
有するので、合板は9〜12mm程度が、パーティクルボー
ドは12〜15mm程度のものが使用されている。
合板及びパーティクルボード等から選ばれる木質系基材
は、少なくとも加工された野地板が使用される際の上面
の全面に、後述する塗材を塗布し硬化せしめることが必
要で、部分的に塗工た場合は、防水性が発現せず好まく
ない。
本発明で使用される水性熱硬化性樹脂とは、触媒および
/または加熱等により硬化性を有するオリゴマーまたは
ポリマー類の水溶液および/または水分散体である。非
水性の硬化性の樹脂にあっては、塗材の調整や塗布に、
特殊な機器や危険性のある溶剤等を用いる必要があり、
作業に危険性を伴うばかりでなく、環境汚染の問題も有
する。
また、非水性の樹脂類では、親水性の木質表面に密着し
づらいものもあり、当該用途での特性付与に支障を生ず
る場合もあり、適当ではない。
水性熱硬化性樹脂としては、尿素、メラミンのようにア
ミノ化合物類とホルムアルデヒドとの縮合樹脂や、フェ
ノール類とホルムアルデヒドとの縮合樹脂、エポキシ樹
脂が例示でき、これらは木質表面との親和性もよく、当
用途に賞用できるものである。通常コスト及び耐水性か
らメラミン樹脂またはユリア−メラミン共縮合樹脂が好
ましい。メラミン樹脂はホルムアルデヒド(F)とメラ
ミン(M)がF/Mとしてのモル比が2.0〜3.5で縮合した
ものが、またユリア−メラミン樹脂はホルムアルデヒド
とユリア及びメラミンを共縮合してもよく、ユリア樹脂
とメラミン樹脂をただ単に混合して使用しても構わな
い。
ユリア樹脂とメラミン樹脂の混合する比率は、ユリア樹
脂:メラミン樹脂=9〜4:1〜6程度が好ましい。
フェノール樹脂、エポキシ樹脂等は特に指定はなく一般
に市販されているもので差し支えない。エポキシ樹脂に
関してはアミン系の硬化剤との選択により常温硬化樹脂
として使用できる。
また、これらの水性熱硬化性樹脂はポリビニルアルコー
ル、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシエチルセ
ルローズ等の変性剤を用いて変性させた方が好ましい。
該水性熱硬化性樹脂を変性させることにより、適度の粘
度と粘着性のある樹脂が得られるので、有機質系または
無機質系充填剤との密着性、分散性がよりよくなり好ま
しい。
水性熱硬化性樹脂はその性質上可撓性が少ないので長期
間の使用で亀裂が生じやすく30〜70%の後述する水性熱
可塑性樹脂を添加することが好ましい。水性熱可塑性樹
脂を添加することにより、亀裂防止が可能となり、長期
間安定した性能が保たれるので好ましい。
本発明にいう水性熱可塑性樹脂とは、加熱により可塑性
を有する樹脂類の水分散体である。加熱により可塑性を
有する樹脂類としては、ブタジエンのような共役ジエン
とスチレン、メチルメタアクリレートのようなビニルモ
ノマー類の共重合ゴム、アクリル酸エステル類、メタア
クリル酸エステル類を主モノマーとし重合したアクリル
系樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂等が例示できる。これらの水分散樹脂は
単品でも、混合して用いても良い。
木材との親和性、防水性の観点から、特に、アクリル樹
脂、ゴム系樹脂、ウレタン系樹脂が当該用途に適してい
る。これらの製造方法は一般公知の重合方法により製造
される。
無機質系充填剤としては炭酸カルシウム、クレー、ベン
トナイト、タルク、カオリン、硅砂及びシラス等が挙げ
られ、これらは、本発明の野地板が調製され、使用され
る条件下において、水や水性熱硬化性樹脂または水性熱
可塑性樹脂に溶解してしまわない特性が必要であり、塗
材塗布、硬化後の滑り防止に有効に機能する。
無機質系充填剤の添加量は、水性熱硬化性樹脂および/
または水性熱可塑性樹脂に対する種類により一概にはい
えない。しかし、ノンスリップ性が良く、コストが安価
であることから炭酸カルシウムが好んで使用される。通
常10〜300%添加され、好ましくは20〜200%である。10
%未満では目的とする安全性のノンスリップ性の効果が
十分発揮されないので好ましくない。また、300%を超
えると樹脂との混和性が十分でなく、また均一に塗布出
来ない等問題がある。更にスプレー等で噴霧を行なう場
合、目詰りの原因となるので好ましくない。
有機質系充填剤としては、木粉、モミガラ、加工糖、竹
粉、パガス、ヒマワリ種粉、クルミ粉、ヤシ粉及び動物
骨粉等が挙げられ、これらは、本発明の野地板が調製さ
れ、使用される条件下において、水や水性熱硬化性樹脂
または水性熱可塑性樹脂に溶解してしまわない特性を有
しており、塗材塗布、固化後の滑り防止に有効に機能す
る。
無機質系充填剤の添加量は、水性熱硬化性樹脂および/
または水性熱可塑性樹脂に対すると同様にその種類によ
り一概にはいえないが、通常5〜35%添加され、好まし
くは10〜25%が好適である。5%未満では、目的とする
安全性の滑り止めの効果が十分発揮されない。また、35
%を超えると、樹脂との混和性が十分でなく、また均一
に塗布出来ない等問題がある。更にスプレー等で噴霧塗
布を行う場合目詰りの原因となるので好ましくない。ま
た無機質系充填剤と有機質充填剤とを上記の範囲内で任
意に混合して使用することも可能である。
無機質系及び有機質系充填剤の粒度は塗布する作業方法
により大きく異なる。即ち、糊付機(スプレッダー)で
塗布を行なうとき、あるいは、あらかじめ樹脂を塗布
し、散布機を用いて散布するときは比較的粒度は大きく
ても良く、通常、10〜600μmのものが使用可能であ
る。しかし、スプレー塗布するときは、ノズルの閉塞が
あり作業性に大きく影響を及ぼすので0.5〜400μmで行
なうのが好ましい。
従って使用する無機質系及び有機質系充填剤の種類によ
りはっきり限定は出来ないが、通常0.5〜600μmで使用
され、好ましくは3〜500μmである。例えば有機質系
充填剤の木粉を使用して糊付機(スプレッダー)で塗布
する時は150〜400μmが好ましい。
水性熱硬化性樹脂および/または水性熱可塑性樹脂に有
機質系または無機質系充填剤を添加するが、通常その他
に分散剤、消泡剤、顔料、増粘剤等を加えることによ
り、作業性、塗布性、更には商品価値を高めることが出
来るので適当量加えるのが好ましい。
分散剤、消泡剤、顔料、増粘剤、着色材等は通常一般に
公知のものが使用可能である。
塗布量は合板及びパーティクルボードの板面上に塗布す
る有機質系または無機質系充填剤に樹脂が十分に含浸し
て、尚且つ板面上に十分固着されれば良い。合板及びパ
ーティクルボードは板面の性質が異なるので塗布量も異
なってくる。
即ち、合板の板面は比較的樹脂の吸収が大きく、凹凸も
パーティクルボードに比べると大きく、塗布量は120〜2
50g/m2程度が、一方、パーティクルボードの板面は平滑
で樹脂の吸収及び凹凸も小さいので、90〜200g/m2程度
が好ましい。
該塗布量は少なすぎる場合、所望のノンスリップ性が発
現出来ない場合があり、また、あまり多くても次の乾燥
工程に長時間を要したり、さらには塗面に亀裂が生じや
すくなり、防水性の効果が無くなる等欠点を生じあまり
好ましくない。
本発明では、さらに水や水性熱硬化性樹脂および/また
は水性熱可塑性樹脂に溶解しない、有機質系または無機
質系充填剤を散布する方法でも製造可能である。
即ち、あらかじめ該水性熱硬化性樹脂および/または該
水性熱可塑性樹脂を塗布し、少なくとも該水性熱硬化性
樹脂および/または該水性熱可塑性樹脂に溶解しない、
有機質系および/または無機質系粒子から成る組成物を
散布して製造するものである。該粒子は、前述の有機質
系および無機質系組成物と同種のものが好ましい。粒子
を塗材表面への安定的に固定化し、充分な滑り防止性を
付与するために、散布は予め塗布した塗材が硬化せず粘
着性を有している状態で行わなければならない。
有機質系および/または無機質系粒子の散布量は樹脂中
に有機質系または無機質系充填剤を混合して、塗布する
場合とほぼ同量でかまわない。
このようにして、合板及びパーティクルボードに塗布、
あるいは、あらかじめ樹脂を塗布して有機質系または無
機質系充填剤を散布したものは、乾燥装置によって乾燥
される。
乾燥装置としては通常の箱型乾燥装置、トンネル型乾燥
装置、バンド型乾燥装置または高周波乾燥装置等によっ
て乾燥される。
乾燥温度は通常、樹脂の種類、基材、塗布量等によって
一概にいえないが、常温から150℃が好ましい。
また、乾燥時間は乾燥温度、乾燥装置の長さ、樹脂の種
類及び塗布量等により、異なるので一概にはいえない
が、高温で長時間の乾燥は塗面が過乾燥となり、塗面に
亀裂が入ったり、もろくなったりするので、触手により
べたつかない程度の時間を適当に選べば良い。
〔実施例及び比較例〕
以下、実施例及び比較例によって本発明を具体的に説明
する。尚、以下において部は明記しない限り全て重量部
を示す。
実施例1 2lのポリエチレン容器に撹拌機を備えつけ、アルマテッ
クスE-269(三井東圧化学(株)製アクリル系樹脂エマ
ルジョン)430部を入れ撹拌しながら、分散剤としてポ
イズ530(花王(株)製)6部、消泡剤としてノプコ803
4L(サンノプコ(株)製)1.5部、一般重炭酸カルシウ
ム(丸尾カルシウム製)275部、酸化鉄(日本ベンガラ
(株)製)135部、木粉(180〜355μm)85部、14%ア
ンモニア水2部さらに調整水として水65.5部を逐次加え
て、約15分間撹拌を行ない配合物1とした。さらに撹拌
を続け、増粘剤アロンB-300(東亜合成(株)製)を少
量ずつ加えて粘度測定を行ない、該配合物1の粘度が40
ポイズになるまで逐次添加した。40ポイズに達するのに
必要なアロンB-300は9部であった。これを配合物2と
した。次に厚さ12mmの合板及び15mmのパーチクルボード
に配合物2を糊付機(スプレッダー)で塗布した。合板
は160g/m2、パーチクルボードは120g/m2の塗布量であっ
た。
つぎに、60℃の乾燥機で15分間乾燥を行ない、野地板1
(合板)及び野地板2(パーチクルボード)を得た。
これらの結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1と同様な方法で、木粉の代わりに、ヒマワリの
種子の粉砕品(0.5〜200μm)を配合して、実施例1と
同様な方法で野地板3を得た。
これらの結果を第1表に示す。
実施例3 実施例1と同様な方法で、アルマテックスE-269の代わ
りに、ストラクトボンドSB-1051(三井東圧化学(株)
製スチレン−ブタジエンラテックス)を使用し、実施例
1と同様な方法で、野地板4を得た。
これらの結果を第1表に示す。
実施例4 実施例1のアルマテックスE-269、430部をユーロイド31
0(三井東圧化学(株)製、ユリア樹脂)170部とアルマ
テックスE-269、260部に、木粉を炭酸カルシウムに各々
置き換えて、実施例1と同様な方法で、野地板5を得
た。
これらの結果を第1表に示す。
実施例5 2lのポリエチレン容器に撹拌機を備えつけ、ユーロイド
350(三井東圧化学(株)製、ユリア−メラミン共縮合
樹脂)600部を加え撹拌しながら、SB-1123(三井東圧化
学(株)製、スチレン−ブタジエンラテックス)400
部、小麦粉(日清製粉赤花)100部、加工糖(松尾精麦
製)200部、木粉(180〜355μm)200部、調整水300
部、最後に硬化剤として粉体状の塩化アンモン(NH4C
l)5部を添加、約15分間撹拌した。粘度は120ポイズ/2
5℃であった。
次に、厚さ12mmの合板に糊付機(スプレッダー)で170g
/m2塗布し、100℃の乾燥機に10分間乾燥を行ない野地板
6を得た。
これらの結果を第1表に示す。
実施例6 実施例5のユーロイド350をユーロイド310に、木粉をク
ルミ粉(180〜355μm)に置き換えて、実施例5と同様
な方法で、野地板7を得た。
これらの結果を第1表に示す。
実施例7 2lのポリエチレン容器に撹拌機を備えつけ、アルマテッ
クスE-269(三井東圧化学(株)製)670部を入れ撹拌し
ながら、分散剤としてポイズ530(花王(株)製)9
部、消泡剤としてノプコ8034L(サンノプコ(株)製)
2部、酸化鉄(日本ベンガラ(株)製)200部、14%ア
ンモニア水3部さらに調整水として水103部、更に、増
粘剤としてアロンB-300(東亜合成(株)製)を少量づ
つ加えて粘度が30ポイズ/25℃になるまで添加した。こ
の粘度に達するのに必要なアロンB-300は13部であっ
た。
この配合物を厚さ12mmの合板及び15mmのパーティクルボ
ードに糊付機で塗布した。合板は170g/m2、パーティク
ルボードは130g/m2の塗布量であった。
このように塗布された基材表面に散布機を用いて木粉
(粒度300〜400μm)をそれぞれ13g/m2づつ均一に散布
した。次に60℃の乾燥機で15分間乾燥を行ない野地板8
(合板)及び野地板9(パーティクルボード)を得た。
これらの結果を第1表に示す。
実施例8 実施例7の木粉をクルミ粉(250〜500μm)に置き換え
て、実施例7と同様な方法で、合板を用いて野地板10を
得た。
これらの結果を第1表に示す。
実施例9 実施例7の木粉を硅砂(300〜550μm)に置き換えて、
実施例7と同様な方法で合板を用いて野地板11を得た。
これらの結果を第1表に示す。
比較例1 厚さ、12mmの無処理の野地板合板を比較例1とした。
これらの結果を第2表に示す。
比較例2 実施例1と同様な方法で、実施例1から、一般重炭酸カ
ルシウム、酸化鉄及び木粉を除いた配合で実施例1と同
様の操作を行なった。即ち、アルマテックスE-269 430
部、ポイズ−530 6部、ノプコ8034L 1.5部、14%アンモ
ニア水2部、水65.5部を逐次加えて、約15分間撹拌を行
ない、さらに撹拌を続けてアロンB-300を粘度が40ポイ
ズになるまで添加した。40ポイズに達するに必要なアロ
ンB-300は20部であった。
以下、実施例1と同様な方法で、合板及びパーティクル
ボードの塗装野地板1及び2を得た。
これらの結果を第2表に示す。
以上、実施例1〜9で得た、野地板1〜11及び比較例1
の処理しない野地板、比較例2で得た有機質系または無
機質系充填剤を用いない野地板(塗装品1〜2)につい
て、静摩擦抵抗及び透水性を測定した結果を第1表およ
び第2表に示した。
その結果、野地板1〜11は塗装品に比べ透水性は同等な
るも、静摩擦抵抗に大きな差異があり、ノンスリップ性
が得られた。また、比較例1の処理しない野地板にいた
っては非常に悪い測定値となっている。
〔発明の効果〕 本発明は以上、詳細に説明した通り、現在、野地板とし
て使用されている合板及びパーティクルボード等木質系
基材の表面に特定の水性樹脂と有機質系および/または
無機質系充填剤を混合して塗布、または特定の水性樹脂
を塗布して、該水性樹脂上に有機質系または無機質系の
粒子を散布して安全性と防水性を確保しようとするもの
である。
本発明は上記の如く、合板及びパーティクルボード等に
特定の水性樹脂と有機質系および/または無機質系充填
剤を混合し塗布するか、特定の水性樹脂を塗布し有機質
系または無機質系の粒子を散布するという簡単な方法
で、しかも合板及びパーティクルボードにノンスリップ
性と防水性の両方の特性を得るものである。
本発明によって今後益々西洋建築化、プレハブ化が進む
中で、安全性、防水性及び工期の短縮化等が得られるの
で、今後の建築界に及ぼす影響は大なるものがあり大い
に期待される。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−42778(JP,A) 特公 昭60−50940(JP,B2) 実公 昭60−12822(JP,Y2)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合板及びパーティクルボードから選ばれる
    木質系基材の表面に、水性熱硬化性樹脂および/または
    水性熱可塑性樹脂の単独または、これらの混合物を主成
    分とし、少なくとも該水性熱硬化性樹脂および/または
    該水性熱可塑性樹脂に溶解しない、有機質系および/ま
    たは無機質系充填剤から成る組成物が全面に塗布され、
    滑り止め性および防水性が付与された野地板。
  2. 【請求項2】合板及びパーティクルボードから選ばれる
    木質系基材の表面に、水性熱硬化性樹脂および/または
    水性熱可塑性樹脂が全面に塗布され、少なくとも該水性
    熱硬化性樹脂および/または該水性熱可塑性樹脂に溶解
    しない、有機質系および/または無機質系の粒子から成
    る組成物が散布され、滑り止め性および防水性を付与さ
    れた野地板。
  3. 【請求項3】水性熱硬化性樹脂が、ユリア樹脂、メラミ
    ン樹脂、ユリア−メラミン共縮合樹脂、フェノール樹
    脂、エポキシ樹脂の水溶液または水分散液の1種または
    2種以上の混合物から成る特許請求の範囲第1項又は第
    2項記載の野地板。
  4. 【請求項4】水性熱可塑性樹脂が、共役ジエンとビニル
    モノマーの共重合ゴム、アクリル系樹脂、酢酸ビニル樹
    脂、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリ
    デン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂の水分
    散体の1種または2種以上の混合物である特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載の野地板。
JP1338208A 1989-06-21 1989-12-28 野地板 Expired - Lifetime JPH0675952B2 (ja)

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