JPH0675830A - マイクロ命令実行回数計測方法 - Google Patents

マイクロ命令実行回数計測方法

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JPH0675830A
JPH0675830A JP4219595A JP21959592A JPH0675830A JP H0675830 A JPH0675830 A JP H0675830A JP 4219595 A JP4219595 A JP 4219595A JP 21959592 A JP21959592 A JP 21959592A JP H0675830 A JPH0675830 A JP H0675830A
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JP
Japan
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microinstruction
bit
address
gevc
micro
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JP4219595A
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Inventor
Takahiko Yamazaki
高日子 山崎
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定の対象であるマイクロ命令の指定が容易
にできる手段を操作者に与えると共に、簡易な構成を用
いて複数のマイクロ命令の実行回数を計測することが可
能な方法を提供することを目的とする。 【構成】 実行回数を測定するマイクロ命令中のGEV
C−increment−bit42を「1」に設定す
る。計測対象ソフトウェアプログラム(24)が実行さ
れると、上記GEVC−increment−bit4
2が「1」であった場合、GEVCカウンタ57がイン
クリメントされる。測定終了後にこのGEVCカウンタ
を読み出せば所望のマイクロ命令の実行回数が測定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ命令の実行回
数を計測する方法に関する。特に、計測の制御をソフト
ウェアによって行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理機器における制御方式の一つに
マイクロ命令制御方式がある。このマイクロ命令制御方
式は情報処理機器の仕様に柔軟に対応できるため幅広く
用いられている。
【0003】マイクロ命令制御方式において性能改善や
デバッグ等のために、マイクロ命令の実行回数の測定を
しなければならない場合がしばしば生じる。このような
場合に利用されるマイクロ命令の実行回数を測定する装
置が種々提案されている。
【0004】このような装置の例が、例えば特開平3−
105433号公報に記載されている。図3に、この公
報に記載されているマイクロ命令出現頻度測定装置の構
成図が示されている。
【0005】図3において、まずマイクロプログラム語
ビットパターン出力回路2は、処理実行中のマイクロプ
ログラム語ビットパターンを保持しており、マスク回路
8へこのパターンデータを供給している。そして、マス
クビットパターン格納レジスタ4の出力データも同様に
マスク回路8へ供給されている。このマスクビットパタ
ーン格納レジスタ4は、マイクロプログラム語ビットパ
ターン出力回路2が出力するビットパターンと同一ビッ
ト幅のレジスタである。マスクビットパターン格納レジ
スタ4には、操作者によって任意のマスクビットパター
ンが設定される。
【0006】マスク回路8は、マイクロプログラム語ビ
ットパターン出力回路2から供給されるデータのうち必
要な部分の抽出を行う。この抽出は、マスクビットパタ
ーン格納レジスタ4から供給されるマスクビットパター
ンの指示に従って行われる。この抽出されたデータは比
較一致回路10に供給される。
【0007】比較ビットパターン格納レジスタ6の出力
データも、同様に比較一致回路10に供給されている。
この比較ビットパターン格納レジスタ6は、マスク回路
8から出力されるデータと同一ビット幅のレジスタであ
る。比較ビットパターン格納レジスタ6には、マスクビ
ットパターン格納レジスタ4と同様に、操作者によって
任意の比較ビットパターンが設定される。
【0008】比較一致回路10は、マスク回路8と、比
較ビットパターン格納レジスタ6との出力データを比較
し、一致している場合はマイクロ命令カウンタ12に一
致信号を出力する。マイクロ命令カウンタ12は、前記
一致信号によりインクリメントするカウンタであり、そ
の値はマイクロ命令等により外部から読み出せるように
構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロ命令出
現頻度測定装置は以上のように構成されているので、計
測したいマイクロ命令のビットパターンを比較ビットパ
ターン格納レジスタ6に格納する必要があり、構造が複
雑になるという問題があった。
【0010】さらに、実際のマイクロ命令の実行回数の
計測においては、ある一連のシーケンスのマイクロ命
令、すなわちある所定のルーチンの実行回数を計測した
いという要求が頻繁に生じる。ところが、上記従来例に
よれば、マイクロ命令の実行回数の計測はそのビットパ
ターンによってその実行が認識されることにより行われ
ているため、前記所定のルーチン以外の場所(アドレ
ス)に同一のパターンのマイクロ命令が存在していた場
合、前記所定のルーチンの実際の実行回数以上の計数が
行われてしまい、もはや正確な測定は実現できない。
【0011】上記従来例で所定のルーチンの実行回数を
測定しようとすれば、上記比較ビットパターン格納レジ
スタ6を複数個用意し、マイクロ命令の一連のシーケン
スを監視してカウンタのインクリメントを行うような改
良を施すことが考えられる。しかしながら、装置の構成
は極めて複雑になり、また操作者による比較ビットパタ
ーンの入力の手間も繁雑なものとなるという問題があ
る。なお、上記従来例の公報によれば、マスクビットパ
ターン格納レジスタ4や、比較ビットパターン格納レジ
スタ6へのデータの書き込み方法は、「マイクロ命令
等」と記載されているのみで、操作者のなすべき具体的
な操作が示されていない。
【0012】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、測定したいマイクロ命令の指定が用意にできる手
段を操作者に与えると共に、簡易な構成を用いて複数の
マイクロ命令の実行回数を計測することが可能な方法を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、マイクロ命令によって制御される機器にお
いて、前記マイクロ命令の実行回数を計測する方法であ
って、前記マイクロ命令のうち、計測対象である前記マ
イクロ命令のワード中の計数ビットに「1」を設定し、
計測対象外の前記マイクロ命令のワード中の計数ビット
に「0」を設定する設定工程と、前記計数ビットに
「1」が設定されているマイクロ命令が実行された場
合、計数カウンタをカウントアップするカウントアップ
工程と、前記計数カウンタの値を読み出す読み出し工程
と、を備えることを特徴とするマイクロ命令実行回数計
測方法である。
【0014】したがって、マイクロ命令の実行に際し
て、上記計数ビットが「1」である場合に計数カウンタ
をカウントアップしたため、単純な方法でマイクロ命令
の実行回数が測定できる。
【0015】
【作用】本発明における設定工程は、実行回数を測定す
るマイクロ命令の計測ビットを「1」に設定し、マイク
ロ命令の実行に際し、計測ビットが「1」である場合に
は計数カウンタがカウントアップ工程においてカウント
アップされるため、実行回数を容易に計測することがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を図に基づい
て説明する。
【0017】図1は本実施例のマイクロ命令実行回数計
測方法を用いた情報処理機器の部分構成ブロック図であ
る。図1には、本情報処理機器中のマイクロ命令実行回
数計測方法に係る部分だけを記載している。
【0018】図1において、マイクロ命令は制御記憶4
0に記憶されており、その中に本発明の計数ビットであ
るGEVC−increment−bit42が設けら
れている。本実施例において特徴的なことは、このGE
VC−increment−bit42によって、後述
するGEVCカウンタ57がインクリメントされること
である。この結果、GEVC−increment−b
it42の値を操作者が設定することによって、マイク
ロ命令の実行回数の計測を制御することが可能である。
【0019】制御記憶40中のマイクロ命令は、マイク
ロ命令アドレスレジスタ43の出力するアドレスによっ
て読み出され、マイクロ命令レジスタ48に格納され
る。ワークレジスタ50には、上記マイクロ命令レジス
タ48の値もしくはその値に所定の演算を施した値が保
持される。この演算は後述するように、GEVC−in
crement−bit42に「1」を設定するかもし
くは「0」を設定する演算であり、演算器52によって
行われる。
【0020】計測実行フラグ54は、マイクロ命令の実
行回数の計測が行われているか否かを示すフラグであ
り、本実施例においては「1」で計測中、「0」で非計
測中を表す。この計測実行フラグ54の値は、ANDゲ
ート56の一方の入力端子に供給されている。ANDゲ
ート56の他方の入力端子には、上記ワークレジスタ5
0に格納されているマイクロ命令のGEVC−incr
ement−bit42が供給されている。そして、こ
のANDゲート56の出力信号はカウンタインクリメン
タ60に供給されている。カウンタインクリメンタ60
は、ANDゲート56からの信号によって、GEVCカ
ウンタ57をインクリメントする。
【0021】以上のような構成を有する情報処理機器に
対して、本実施例においては、操作者は図2に示されて
いるようなソフトウェアによって、マイクロ命令の実行
回数を制御することが可能である。以下、図2に示され
ているソフトウェアプログラムの実行に沿って、図1に
示されている情報処理機器におけるマイクロ命令の実行
の計測方法を説明する。
【0022】まず、図2に示されている組込み術語set-
gevc-increment-bit(#2000,#10) (20)によって、所
望のマイクロ命令中のGEVC−increment−
bit42が「1」に設定される。なお、計測の対象と
ならないその他のマイクロ命令中のGEVC−incr
ement−bit42はあらかじめ全て「0」に設定
されている。上記組み込み術語は、以下のフォーマット
を有している組込み術語である。
【0023】set-gevc-increment-bit(startaddr,size) これは、制御記憶40中のstartaddr から、size分に格
納されているマイクロ命令中のGEVC−increm
ent−bit42を「1」に設定する組込み術語であ
る。したがって、図2中の(20)の組み込み術語によ
って、#2000番地から#2009までのマイクロ命
令中のGEVC−increment−bit42が
「1」に設定される。以上のようにして本発明の設定工
程が実行される。
【0024】この設定の際のハードウェアの動作を説明
する。まず、アドレス書き込みパス63を通じて、マイ
クロ命令アドレスレジスタ43に#2000が書き込ま
れる。次に、制御記憶40から#2000番地のマイク
ロ命令が読み出され、マイクロ命令レジスタ48を介し
てワークレジスタ50に格納される。このマイクロ命令
は、ワークレジスタ50に格納された後、演算器52に
よりGEVC−increment−bit42に
「1」が設定される。このようにして「1」が設定され
たマイクロ命令は、ワークレジスタ50から、制御記憶
書き込みパス64を通じてマイクロ命令アドレスレジス
タ43が示すアドレス#2000番地へ、書き戻され
る。このようにして#2000番地のマイクロ命令中の
GEVC−increment−bit42が「1」に
設定される。
【0025】そして、アドレスインクリメンタ58によ
って、マイクロ命令アドレスレジスタ43の示すアドレ
スは「1」が加算されて#2001番地になる。その
後、この#2001番地に対して上述した#2000番
地と同様にして、そのGEVC−increment−
bit42が「1」に設定される。以下、#2009番
地まで同様の動作を繰り返すことにより、#2000番
地から#2009番地までのマイクロ命令中のGEVC
−increment−bit42が全て「1」に設定
される。
【0026】図2に示されている組込み術語start-prof
ile (22)によって、計測が開始される。この組込み
術語は、図1に示されている計測実行フラグ54に
「1」を設定すると共に、GEVCカウンタ57の値を
「0」にリセットする。
【0027】計測実行中は、図2に示されている計測対
象ソフトウェアプログラム(24)が実行されている。
この実行にともない、対応するマイクロ命令が図1のマ
イクロ命令アドレスレジスタ43の指示に従い順次実行
されていく。マイクロ命令レジスタ48の値は、ワーク
レジスタ50に逐次ラッチされ、ラッチされたマイクロ
命令中のGEVC−increment−bit42
と、計測実行フラグ54の値がANDゲート56に供給
される。
【0028】このとき、実行されているマイクロ命令の
アドレスが、#2000番地から#2009番地までで
あれば、ANDゲート56の出力信号は「1」となり、
それにともない、カウンタインクリメンタ60が作動
し、GEVCカウンタ57がインクリメントされる。こ
のようにして、本発明のカウントアップ工程が実行され
る。
【0029】計測の終了は、図2に示されている組込み
術語stop-profile(count) (26)によって行われる。
この組込み術語は、計測実行フラグ43を「0」にリセ
ットする。また、この組込み術語の引数count には、そ
の測定が終了した際のGEVCカウンタ57の値が返さ
れる。計測実行フラグ43が「0」にリセットされてい
るため、これ以後は、ANDゲート56の出力信号は常
に「0」であるため、GEVCカウンタ57の値は変化
しない。
【0030】図2に示されている組込み術語print(coun
t)(28)によって、計測結果が計測者に知らされる。
これが、本発明における読み出し工程に相当する。
【0031】そして、最後に、図2の組込み術語reset-
gevc-increment-bits(#2000.#10)によって、制御記憶4
0中の所望のマイクロ命令のGEVC−increme
nt−bit42を「0」に設定することができる。こ
の組込み術語は、以下のフォーマットを有している組込
み術語である。
【0032】 reset-gevc-increment-bit(startaddr,size) これは、制御記憶40中のstartaddr から、size分に格
納されているマイクロ命令中のGEVC−increm
ent−bit42を「0」に設定する組込み術語であ
る。したがって、図2中の(28)の組み込み術語によ
って、#2000番地から#2009までのマイクロ命
令中のGEVC−increment−bit42が
「0」に設定される。この組込み術語によるハードウェ
アの動作は、GEVC−increment−bit4
2が演算器52によって「0」に設定されること以外
は、上述した組込み術語set-gevc-increment-bit(start
addr,size)とまったく同一である。
【0033】本実施例においては、ソフトウェアの組込
み術語によって、各工程が実現されているが、言語ソフ
トウェアの種類によって命令や関数等他の種類の手段に
よって各工程が実現されるのも好適である。また、本実
施例においては読み出し手段も、同様にソフトウェアの
組込み術語によって実現されているが、ハードウェアの
信号として外部にとり出し、外部の測定器によって測定
することも好適である。
【0034】以上述べたように本実施例によれば、ソフ
トウェアの組込み術語によって、実行回数を計測するマ
イクロ命令のアドレスを指定し、実行回数の計測開始及
び終了を指示したので、操作者は容易にマイクロ命令の
実行回数を計測することが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カウ
ントアップ工程において、計数ビットに「1」が設定さ
れているマイクロ命令が実行されると、計数カウンタが
カウントアップされるため、マイクロ命令の実行回数を
容易に測定することが可能である。さらに、本発明にお
いては、マイクロ命令の1ワード中の計数ビットに
「1」を設定することにより実行回数を計測するマイク
ロ命令を指定したので、他のアドレスに同一のパターン
のマイクロ命令が存在しても測定誤差が生じることはな
い。
【0036】また、あるマイクロ命令のシーケンス、す
なわちあるルーチンに対してその実行回数を計測する場
合には、そのルーチン内の一個のマイクロ命令の実行回
数を測定することにより所望のルーチンの実行回数を求
めることができるという効果を有する。
【0037】さらに、設定工程において複数のマイクロ
命令に対して、計数ビットを「1」に設定すれば、複数
のマイクロ命令の実行回数の和が容易に求めることがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロ命令実行回数計測方法を用い
た情報処理機器の部分構成ブロック図である。
【図2】図1の情報処理機器に用いられているソフトウ
ェアの内容を示す説明図である。
【図3】従来のマイクロ命令出現頻度測定装置の構成図
である。
【符号の説明】
40 制御記憶 42 GEVC−increment−bit 43 マイクロ命令アドレスレジスタ 48 マイクロ命令レジスタ 50 ワークレジスタ 52 演算器 54 計測実行フラグ 56 ANDゲート 57 GEVCカウンタ 58 アドレスインクリメンタ 60 カウンタインクリメンタ 64 制御記憶書き込みパス
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 マイクロ命令実行回数計測方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ命令の実行回
数を計測する方法に関する。特に、計測の制御をソフト
ウェアによって行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理機器における制御方式の一つに
マイクロ命令制御方式がある。このマイクロ命令制御方
式は情報処理機器の仕様に柔軟に対応できるため幅広く
用いられている。
【0003】マイクロ命令制御方式において性能改善や
デバッグ等のために、マイクロ命令の実行回数の測定を
しなければならない場合がしばしば生じる。このような
場合に利用されるマイクロ命令の実行回数を測定する装
置が種々提案されている。
【0004】このような装置の例が、例えば特開平3−
105433号公報に記載されている。図3に、この公
報に記載されているマイクロ命令出現頻度測定装置の構
成図が示されている。
【0005】図3において、まずマイクロプログラム語
ビットパターン出力回路2は、処理実行中のマイクロプ
ログラム語ビットパターンを保持しており、マスク回路
8へこのパターンデータを供給している。そして、マス
クビットパターン格納レジスタ4の出力データも同様に
マスク回路8へ供給されている。このマスクビットパタ
ーン格納レジスタ4は、マイクロプログラム語ビットパ
ターン出力回路2が出力するビットパターンと同一ビッ
ト幅のレジスタである。マスクビットパターン格納レジ
スタ4には、操作者によって任意のマスクビットパター
ンが設定される。
【0006】マスク回路8は、マイクロプログラム語ビ
ットパターン出力回路2から供給されるデータのうち必
要な部分の抽出を行う。この抽出は、マスクビットパタ
ーン格納レジスタ4から供給されるマスクビットパター
ンの指示に従って行われる。この抽出されたデータは比
較一致回路10に供給される。
【0007】比較ビットパターン格納レジスタ6の出力
データも、同様に比較一致回路10に供給されている。
この比較ビットパターン格納レジスタ6は、マスク回路
8から出力されるデータと同一ビット幅のレジスタであ
る。比較ビットパターン格納レジスタ6には、マスクビ
ットパターン格納レジスタ4と同様に、操作者によって
任意の比較ビットパターンが設定される。
【0008】比較一致回路10は、マスク回路8と、比
較ビットパターン格納レジスタ6との出力データを比較
し、一致している場合はマイクロ命令カウンタ12に一
致信号を出力する。マイクロ命令カウンタ12は、前記
一致信号によりインクリメントするカウンタであり、そ
の値はマイクロ命令等により外部から読み出せるように
構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロ命令出
現頻度測定装置は以上のように構成されているので、計
測したいマイクロ命令のビットパターンを比較ビットパ
ターン格納レジスタ6に格納する必要があり、構造が複
雑になるという問題があった。
【0010】さらに、実際のマイクロ命令の実行回数の
計測においては、ある一連のシーケンスのマイクロ命
令、すなわちある所定のルーチンの実行回数を計測した
いという要求が頻繁に生じる。ところが、上記従来例に
よれば、マイクロ命令の実行回数の計測はそのビットパ
ターンによってその実行が認識されることにより行われ
ているため、前記所定のルーチン以外の場所(アドレ
ス)に同一のパターンのマイクロ命令が存在していた場
合、前記所定のルーチンの実際の実行回数以上の計数が
行われてしまい、もはや正確な測定は実現できない。
【0011】また複数のマイクロ命令の実行の和を知り
たい場合、比較ビットパターン格納レジスタ6に測定し
たいマイクロ命令のビットパターンをそれぞれ順次入力
するような構造を設け計測したいマイクロ命令の個数回
実行し、和をとることが必要となるが操作者の入力手順
も繁雑になり計測時間もかかり、なおかつ、当該ソフト
ウェアが常に決定的な実行パスを通ることが保証されな
い場合(実行されるマイクロ命令もその都度、変わりう
ることを意味する)計測結果も不正確になるという問題
点があった。
【0012】上記従来例で所定のルーチンの実行回数を
測定しようとすれば、上記比較ビットパターン格納レジ
スタ6を複数個用意し、マイクロ命令の一連のシーケン
スを監視してカウンタのインクリメントを行うような改
良を施すことが考えられる。しかしながら、装置の構成
は極めて複雑になり、また操作者による比較ビットパタ
ーンの入力の手間も繁雑なものとなるという問題があ
る。なお、上記従来例の公報によれば、マスクビットパ
ターン格納レジスタ4や、比較ビットパターン格納レジ
スタ6へのデータの書き込み方法は、「マイクロ命令
等」と記載されているのみで、操作者のなすべき具体的
な操作が示されていない。
【0013】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、測定したいマイクロ命令の指定が用意にできる手
段を操作者に与えると共に、簡易な構成を用いて複数の
マイクロ命令の実行回数を計測することが可能な方法を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、マイクロ命令によって制御される機器にお
いて、前記マイクロ命令の実行回数を計測する方法であ
って、前記マイクロ命令のうち、計測対象である前記マ
イクロ命令のワード中の計数ビットに「1」を設定し、
計測対象外の前記マイクロ命令のワード中の計数ビット
に「0」を設定する設定工程と、前記計数ビットに
「1」が設定されているマイクロ命令が実行された場
合、計数カウンタをカウントアップするカウントアップ
工程と、前記計数カウンタの値を読み出す読み出し工程
と、を備えることを特徴とするマイクロ命令実行回数計
測方法である。
【0015】したがって、マイクロ命令の実行に際し
て、上記計数ビットが「1」である場合に計数カウンタ
をカウントアップしたため、単純な方法でマイクロ命令
の実行回数が測定できる。
【0016】
【作用】本発明における設定工程は、実行回数を測定す
るマイクロ命令の計測ビットを「1」に設定し、マイク
ロ命令の実行に際し、計測ビットが「1」である場合に
は計数カウンタがカウントアップ工程においてカウント
アップされるため、実行回数を容易に計測することがで
きる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を図に基づい
て説明する。
【0018】図1は本実施例のマイクロ命令実行回数計
測方法を用いた情報処理機器の部分構成ブロック図であ
る。図1には、本情報処理機器中のマイクロ命令実行回
数計測方法に係る部分だけを記載している。
【0019】図1において、マイクロ命令は制御記憶4
0に記憶されており、その中に本発明の計数ビットであ
るGEVC−increment−bit42が設けら
れている。本実施例において特徴的なことは、このGE
VC−increment−bit42によって、後述
するGEVCカウンタ57がインクリメントされること
である。この結果、GEVC−increment−b
it42の値を操作者が設定することによって、マイク
ロ命令の実行回数の計測を制御することが可能である。
【0020】制御記憶40中のマイクロ命令は、マイク
ロ命令アドレスレジスタ43の出力するアドレスによっ
て読み出され、マイクロ命令レジスタ48に格納され
る。ワークレジスタ50には、上記マイクロ命令レジス
タ48の値もしくはその値に所定の演算を施した値が保
持される。この演算は後述するように、GEVC−in
crement−bit42に「1」を設定するかもし
くは「0」を設定する演算であり、演算器52によって
行われる。
【0021】計測実行フラグ54は、マイクロ命令の実
行回数の計測が行われているか否かを示すフラグであ
り、本実施例においては「1」で計測中、「0」で非計
測中を表す。この計測実行フラグ54の値は、ANDゲ
ート56の一方の入力端子に供給されている。ANDゲ
ート56の他方の入力端子には、上記ワークレジスタ5
0に格納されているマイクロ命令のGEVC−incr
ement−bit42が供給されている。そして、こ
のANDゲート56の出力信号はカウンタインクリメン
タ60に供給されている。カウンタインクリメンタ60
は、ANDゲート56からの信号によって、GEVCカ
ウンタ57をインクリメントする。
【0022】以上のような構成を有する情報処理機器に
対して、本実施例においては、操作者は図2に示されて
いるようなソフトウェアによって、マイクロ命令の実行
回数を制御することが可能である。以下、図2に示され
ているソフトウェアプログラムの実行に沿って、図1に
示されている情報処理機器におけるマイクロ命令の実行
の計測方法を説明する。
【0023】まず、図2に示されている組込み術語set-
gevc-increment-bit(#2000,#10) (20)によって、所
望のマイクロ命令中のGEVC−increment−
bit42が「1」に設定される。なお、計測の対象と
ならないその他のマイクロ命令中のGEVC−incr
ement−bit42はあらかじめ全て「0」に設定
されている。上記組み込み術語は、以下のフォーマット
を有している組込み術語である。
【0024】set-gevc-increment-bit(startaddr,size) これは、制御記憶40中のstartaddr から、size分に格
納されているマイクロ命令中のGEVC−increm
ent−bit42を「1」に設定する組込み術語であ
る。したがって、図2中の(20)の組み込み術語によ
って、#2000番地から#2009までのマイクロ命
令中のGEVC−increment−bit42が
「1」に設定される。以上のようにして本発明の設定工
程が実行される。
【0025】この設定の際のハードウェアの動作を説明
する。まず、アドレス書き込みパス63を通じて、マイ
クロ命令アドレスレジスタ43に#2000が書き込ま
れる。次に、制御記憶40から#2000番地のマイク
ロ命令が読み出され、マイクロ命令レジスタ48を介し
てワークレジスタ50に格納される。このマイクロ命令
は、ワークレジスタ50に格納された後、演算器52に
よりGEVC−increment−bit42に
「1」が設定される。このようにして「1」が設定され
たマイクロ命令は、ワークレジスタ50から、制御記憶
書き込みパス64を通じてマイクロ命令アドレスレジス
タ43が示すアドレス#2000番地へ、書き戻され
る。このようにして#2000番地のマイクロ命令中の
GEVC−increment−bit42が「1」に
設定される。
【0026】そして、アドレスインクリメンタ58によ
って、マイクロ命令アドレスレジスタ43の示すアドレ
スは「1」が加算されて#2001番地になる。その
後、この#2001番地に対して上述した#2000番
地と同様にして、そのGEVC−increment−
bit42が「1」に設定される。以下、#2009番
地まで同様の動作を繰り返すことにより、#2000番
地から#2009番地までのマイクロ命令中のGEVC
−increment−bit42が全て「1」に設定
される。
【0027】図2に示されている組込み術語start-prof
ile (22)によって、計測が開始される。この組込み
術語は、図1に示されている計測実行フラグ54に
「1」を設定すると共に、GEVCカウンタ57の値を
「0」にリセットする。
【0028】計測実行中は、図2に示されている計測対
象ソフトウェアプログラム(24)が実行されている。
この実行にともない、対応するマイクロ命令が図1のマ
イクロ命令アドレスレジスタ43の指示に従い順次実行
されていく。マイクロ命令レジスタ48の値は、ワーク
レジスタ50に逐次ラッチされ、ラッチされたマイクロ
命令中のGEVC−increment−bit42
と、計測実行フラグ54の値がANDゲート56に供給
される。
【0029】このとき、実行されているマイクロ命令の
アドレスが、#2000番地から#2009番地までで
あれば、ANDゲート56の出力信号は「1」となり、
それにともない、カウンタインクリメンタ60が作動
し、GEVCカウンタ57がインクリメントされる。こ
のようにして、本発明のカウントアップ工程が実行され
る。
【0030】計測の終了は、図2に示されている組込み
術語stop-profile(count) (26)によって行われる。
この組込み術語は、計測実行フラグ43を「0」にリセ
ットする。また、この組込み術語の引数count には、そ
の測定が終了した際のGEVCカウンタ57の値が返さ
れる。計測実行フラグ43が「0」にリセットされてい
るため、これ以後は、ANDゲート56の出力信号は常
に「0」であるため、GEVCカウンタ57の値は変化
しない。
【0031】図2に示されている組込み術語print(coun
t)(28)によって、計測結果が計測者に知らされる。
これが、本発明における読み出し工程に相当する。
【0032】そして、最後に、図2の組込み術語reset-
gevc-increment-bits(#2000,#10)によって、制御記憶4
0中の所望のマイクロ命令のGEVC−increme
nt−bit42を「0」に設定することができる。こ
の組込み術語は、以下のフォーマットを有している組込
み術語である。
【0033】 reset-gevc-increment-bit(startaddr,size) これは、制御記憶40中のstartaddr から、size分に格
納されているマイクロ命令中のGEVC−increm
ent−bit42を「0」に設定する組込み術語であ
る。したがって、図2中の(28)の組み込み術語によ
って、#2000番地から#2009までのマイクロ命
令中のGEVC−increment−bit42が
「0」に設定される。この組込み術語によるハードウェ
アの動作は、GEVC−increment−bit4
2が演算器52によって「0」に設定されること以外
は、上述した組込み術語set-gevc-increment-bit(start
addr,size)とまったく同一である。
【0034】本実施例においては、ソフトウェアの組込
み術語によって、各工程が実現されているが、言語ソフ
トウェアの種類によって命令や関数等他の種類の手段に
よって各工程が実現されるのも好適である。また、本実
施例においては読み出し手段も、同様にソフトウェアの
組込み術語によって実現されているが、ハードウェアの
信号として外部にとり出し、外部の測定器によって測定
することも好適である。
【0035】以上述べたように本実施例によれば、ソフ
トウェアの組込み術語によって、実行回数を計測するマ
イクロ命令のアドレスを指定し、実行回数の計測開始及
び終了を指示したので、操作者は容易にマイクロ命令の
実行回数を計測することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カウ
ントアップ工程において、計数ビットに「1」が設定さ
れているマイクロ命令が実行されると、計数カウンタが
カウントアップされるため、マイクロ命令の実行回数を
容易に測定することが可能である。さらに、本発明にお
いては、マイクロ命令の1ワード中の計数ビットに
「1」を設定することにより実行回数を計測するマイク
ロ命令を指定したので、他のアドレスに同一のパターン
のマイクロ命令が存在しても測定誤差が生じることはな
い。
【0037】また、あるマイクロ命令のシーケンス、す
なわちあるルーチンに対してその実行回数を計測する場
合には、そのルーチン内の一個のマイクロ命令の実行回
数を測定することにより所望のルーチンの実行回数を求
めることができるという効果を有する。
【0038】さらに、設定工程において複数のマイクロ
命令に対して、計数ビットを「1」に設定すれば、複数
のマイクロ命令の実行回数の和が容易に求めることがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロ命令実行回数計測方法を用い
た情報処理機器の部分構成ブロック図である。
【図2】図1の情報処理機器に用いられているソフトウ
ェアの内容を示す説明図である。
【図3】従来のマイクロ命令出現頻度測定装置の構成図
である。
【符号の説明】 40 制御記憶 42 GEVC−increment−bit 43 マイクロ命令アドレスレジスタ 48 マイクロ命令レジスタ 50 ワークレジスタ 52 演算器 54 計測実行フラグ 56 ANDゲート 57 GEVCカウンタ 58 アドレスインクリメンタ 60 カウンタインクリメンタ 64 制御記憶書き込みパス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ命令によって制御される機器に
    おいて、前記マイクロ命令の実行回数を計測する方法で
    あって、 前記マイクロ命令のうち、計測対象である前記マイクロ
    命令のワード中の計数ビットに「1」を設定し、計測対
    象外の前記マイクロ命令のワード中の計数ビットに
    「0」を設定する設定工程と、 前記計数ビットに「1」が設定されているマイクロ命令
    が実行された場合、計数カウンタをカウントアップする
    カウントアップ工程と、 前記計数カウンタの値を読み出す読み出し工程と、を備
    えることを特徴とするマイクロ命令実行回数計測方法。
JP4219595A 1992-07-28 1992-07-28 マイクロ命令実行回数計測方法 Pending JPH0675830A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62293357A (ja) * 1986-06-11 1987-12-19 Nec Corp マイクロプログラム評価方式

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62293357A (ja) * 1986-06-11 1987-12-19 Nec Corp マイクロプログラム評価方式

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