JPH0675809B2 - 放電細穴加工用の加工用電極ガイド - Google Patents

放電細穴加工用の加工用電極ガイド

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JPH0675809B2
JPH0675809B2 JP19438788A JP19438788A JPH0675809B2 JP H0675809 B2 JPH0675809 B2 JP H0675809B2 JP 19438788 A JP19438788 A JP 19438788A JP 19438788 A JP19438788 A JP 19438788A JP H0675809 B2 JPH0675809 B2 JP H0675809B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、放電加工により被加工物に細い穴をあける場
合に用いられる放電加工のための加工用電極ガイドに関
するものである。
(従来の技術) 放電加工によって0.5mmφ程度以下の細穴を被加工物に
あけようとする場合、加工用電極としてパイプ状電極を
用い、該パイプ状電極を介して放電加工間隙に加工液を
充分に供給しつつ該パイプ状電極を回転させ、パイプ状
電極と被加工物との間に加工パルスを印加するようにな
っている放電加工機が一般に用いられている。この種の
放電加工機にあっては、電極の消耗が激しいため、長尺
の加工用電極を装着し、被加工物の近くに設けられた加
工用電極ガイドにより電極の先端部近くを案内し、これ
により長尺の加工用電極の回転を安定に行なうことがで
きる構成となっている。
上述の目的で使用される従来の加工用電極ガイドは、第
3図に示されるように、本体部21と、該本体部21の下端
面21aからその中心軸線に沿って下方に一体に延設され
たスリーブ部22とを有し、本体部21及びスリーブ部22を
通って所望の加工用パイプ電極30が挿通される貫通孔23
が形成されている。この貫通孔23内には、回転する加工
用パイプ電極30を支持するため、例えば、3つの支持部
材24,25,26が設けられている。これらの支持部材はサフ
ァイヤの如き耐摩耗性に優れた材料から成り、回転しつ
つ軸方向に沿って運動する加工用パイプ電極30は3つの
支持部材24,25,26により3点で支持される構成となって
いる。
(発明が解決しようとする課題) 上述した従来の加工用電極ガイドは、貫通孔内に間隔を
あけて設けられた支持部材によって間隔をあけて支持さ
れているので、長尺の加工用パイプ電極が回転せしめら
れることによりチャック31と加工用電極ガイド20との間
で加工用パイプ電極30が第3図中点線で示されるように
振れを生じると、この振れは点線で示される如く下方に
伝達されてしまい、加工用電極ガイド20から突出してい
る加工用パイプ電極部分も、第3図中一点鎖線で示され
るように振れを生じることになる。この振れは、例えば
0.2mmφの加工用パイプ電極の場合、その突出長が10mm
とすると、その先端部で約70μ程度の振巾となる。
このため、加工の精度が出ないのは勿論のこと、放電加
工間隙における放電状態が不安定となり、加工に要する
時間が著しく長くなってしまうという問題点を有してい
る。
さらに、従来の加工用電極ガイドは、上述した通り、電
極を通す貫通孔内にサファイヤガイドの如き支持部材を
配置した構成であるから、貫通孔内で電極が折れること
により、又は使用した加工用パイプ電極を引き上げる際
に、加工用パイプ電極の囲りに発生したバリが貫通孔内
で削り落されることにより、加工用電極ガイドの案内孔
が詰まってしまうと、これを除去することが極めて難し
く、使用不可能となってしまい、経済性に欠けるという
問題点を有している。
本発明の目的は、従来技術における上述の不具合を除去
することができるようにした、放電細穴加工用の加工用
電極ガイドを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、放電細穴加工用の加工用電極を案内す
るための加工用電極ガイドにおいて、所要の加工用電極
を案内するための案内孔が一様な内径寸法を有するスト
レート孔として形成されており、該案内孔から径方向外
側に向けて延び上記内径寸法より狭い溝幅を有するスリ
ットが形成されている点に特徴を有する。
(作用) 加工用電極は一様な内径寸法のストレート孔である案内
孔により案内され、案内孔内に細かい金属片又は折損し
た電極の一部が入っても、ストレート孔で且つスリット
が設けられているのでこれを案内孔から容易に排出しう
る。
(実施例) 第1図には、本発明による加工用電極ガイドを用いた細
穴加工用放電加工機1が概略的に示されている。細穴加
工用放電加工機1は、加工液40が満たされている加工タ
ンク2内の加工用テーブル3に載置された被加工物4
に、例えば1mmφ程度以下の細い孔を比較的高速にて形
成するためのものである。コラム5に取り付けられたヘ
ッド6は、Z軸方向の送りモータ(図示せず)を含みZ
軸方向にサーボ送り可能となっている。第1図で、7は
パイプ状の加工用円形電極、8は加工用円形電極を把持
するためのチャック、9はチャック8により把持された
加工用円形電極をその軸線を中心に回転させるための回
転用モータである。
符号10で示されるのは本発明による加工用電極ガイドで
あり、加工用電極ガイド10は、コラム5に上下動可能な
ように設けられているアーム11にしっかりと固定されて
おり、これにより、加工用電極ガイド10は被加工物4の
上面レベルより所要の間隔だけ上方に位置せしめられて
いる。
チャック8により把持された加工用円形電極7はまっす
ぐ下方にのびており、その先端近くにおいて加工用電極
ガイド10により案内されている。
加工用電極ガイド10は、第2図で示されるように、略錐
体状をなす本体部12と、本体部12の下面12aの中央部分
から本体部12と同軸に下方に一体に延設されて成るスリ
ーブ部13とから成り、本体部12とスリーブ部13との軸と
同軸となるように案内孔14が形成されている。本体部12
及びスリーブ部13は超鋼から成り、この案内孔14は例え
ば放電加工により形成されてもよい。
案内孔14の内径は使用する加工用円形電極7の外径より
僅かに大きな寸法に定められており、且つ、案内孔14は
ストレート穴となっているので、加工用円形電極7は案
内孔14の内周壁全体で支持、案内されており、加工用円
形電極7がモータ9により回転せしめられた場合に、チ
ャック8と加工用電極ガイド10との間で生じる加工用円
形電極7の振れが、加工用電極ガイド10のスリーブ部13
から突出する電極部分に伝わることがない。
加工用電極ガイド10には、更に、案内孔14の内径寸法よ
りは狭い溝幅のスリット15が設けられている。この実施
例では、スリット15は、案内孔14から径方向外側に向け
て延び本体部12及びスリーブ部13の各外周面にまで達す
るように形成されている。したがって、案内孔14はスリ
ット15によってその軸線方向全体に亘って開放されてお
り、案内孔14内に入った小さな金属片等の異物をスリッ
ト15を通して外へ容易に排出することができる。
第2図に示す加工用電極ガイド10を用いることによる利
点を第1図を参照しながら説明する。図示しない加工液
供給装置により、加工用円形電極7のチャック8側にお
ける端部から加工液が加工用円形電極7内を通って加工
用円形電極7と被加工物4との間に形成される放電加工
間隙に供給される。加工用円形電極7はモータ9により
その軸線を中心に回転しており、放電加工の進行及び電
極の消耗につれてヘッド6が下降し、加工用円形電極7
は加工用電極ガイド10に案内されて下方へ送られる。
すでに説明したように、案内孔14はストレート孔である
から、加工用円形電極7の上部が回転により振動を生じ
ても、放電加工間隙を形成する加工用円形電極の下端部
にこの振動を伝えることがなく、細孔の放電加工を精度
よく、且つ安定に高度にて行なうことができる。
加工の終了後、ヘッド6を上昇させることにより加工用
円形電極7を引き上げ、これにより加工用円形電極7の
先端部を放電加工用電極ガイド10の案内孔14から抜いた
場合、放電加工により加工用円形電極7の先端部に生じ
ているバリが案内孔14で削り落とされ、バリは案内孔14
内に侵入、付着する。しかし、案内孔14はストレート孔
であるから、この種の金属片は適宜の円形棒状体を案内
孔14に挿通せしめることにより簡単に除去可能であり、
また、ピンゲージ等によりスリット15を介してこれらの
金属片を容易に除去することができる。このため、第3
図に示す従来の電極ガイドと異なり、繰返し使用するこ
とが可能であり、極めて経済的に優れている。
さらに、スリット15を介して案内孔14が開放されている
ので、スリット15から加工液が案内孔14内によく侵入
し、これにより案内孔14の案内壁と加工用電極との間に
加工液の薄膜が容易に形成されるので、加工用電極の回
転を極めて円滑に行ないうるものである。
上記実施例では、本発明による電極ガイドを超鋼により
形成した場合について述べたが、使用する材質は適宜の
ものでよいことは勿論である。
第4図には、本発明による加工用電極ガイドの他の実施
例が示されている。第4図に示される加工用電極ガイド
10′は、先端に向けて縮径された円錐状の本体41を有
し、本体41の軸と同軸をなすストレート孔の案内孔42が
設けられている。案内孔42の内径は、それによって案内
される加工用電極の外径寸法よりも若干大きな寸法に定
められている。案内孔42からは、本体41の径方向外側に
向けて複数のスリット43a,43b,43c,43dが形成されてい
る。本実施例では、スリット43a乃至43dは本体41の外周
面の少し手前まで延びており、スリット43a乃至43dの各
終端部には、適宜の直径を有し案内孔42と平行の貫通孔
44a乃至44dが形成されている。スリット43a乃至43dの各
溝幅が案内孔42の内径より様い所要の寸法になっている
ことは第2図に示した実施例の場合と同様である。
このような構成によれば、案内孔42に連なるスリットの
数を2つ以上とすることができるので、案内孔42内の小
金属片等の異物の排出を容易に行なうことができる上、
加工液を複数のスリットを介して案内孔42内に容易に導
くことができるので、回転する加工用電極の支持、案内
をより一層円滑に行なうことができる。
貫通孔44a乃至44dを設けることにより、対応するスリッ
トを介して案内孔42から排出される異物をこれを通して
有効に外部に取り出すことができるものであるが、これ
らの貫通孔は必要に応じて設ければよく、その場合、ス
リットの全部又は一部にのみ設けてもよいものである。
また、スリットの数は1つ以上任意の数だけ設けること
ができる。更に、貫通孔のうち1つを、図中一点鎖線で
示す如く、別のスリット等によって本体41の外周壁とつ
なぐようにしてもよい。
なお、第2図及び第4図に示した加工用電極ガイド10,1
0′は、ワイヤカット放電加工により極めて能率よく製
作することができるものである。
(発明の効果) 本発明によれば、上述の如く、案内すべき加工用電極の
先端部の振れ幅を小さくすることができるので、加工精
度が向上するのは勿論のこと、放電加工が安定に行なわ
れるようになり、従来に比べて、加工速度を著しく改善
することができる。さらに、案内孔をストレート孔にす
ると共にスリットを設けたので、加工により生じる各種
のごみを案内孔から容易に且つ排除することができ、電
極ガイドの繰返し使用が可能となり加工のランニングコ
ストの低減を期待することができる等の格別の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による放電加工用電極ガイドを用いた細
穴加工用放電加工機の概略図、第2図は第1図の放電加
工機において使用される本発明の加工用電極ガイドを拡
大して示す斜視図、第3図は従来の加工用電極ガイドの
使用状態を示す断面図、第4図は本発明による加工用電
極ガイドの他の実施例を示す斜視図である。 10,10′……加工用電極ガイド、 14,42……案内孔 15,43a乃至43d……スリット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電細穴加工用の加工用電極を案内するた
    めの加工用電極ガイドにおいて、所要の加工用電極を案
    内するための案内孔が一様な内径寸法を有するストレー
    ト孔として形成されており、該案内孔から径方向外側に
    向けて延び前記内径寸法より狭い溝幅を有するスリット
    が形成されていることを特徴とする放電細穴加工用の加
    工用電極ガイド。
JP19438788A 1988-08-05 1988-08-05 放電細穴加工用の加工用電極ガイド Expired - Fee Related JPH0675809B2 (ja)

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