JPH0675439U

JPH0675439U - 膝用サポーター

Info

Publication number: JPH0675439U
Application number: JP1707193U
Authority: JP
Inventors: 誠五関
Original assignee: モリト株式会社
Priority date: 1993-04-06
Filing date: 1993-04-06
Publication date: 1994-10-25

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】不必要な場合には屈伸補助弾性体を外すことが
できるとともに、必要に応じて屈伸補助力を変化させる
ことができる膝用サポーターを提供。【構成】膝巻付け輪郭形状の生地主体１の内面中央部
に、通気性生地２を重着して膝裏当接面３とするととも
に、該膝裏当接面３の重着縁部の片方に沿って、膝当て
布５を縫着し、生地主体１の両側の巻付け部分６には、
パイル形成生地７を重着し、いずれか一方の巻付け部分
６の外面に止着用面ファスナー雄片８を縫着し、そして
両側の巻付け部分６のパイル形成生地７の裏面であって
膝屈伸ライン形成部位に沿って、一端をパイル形成面側
に開口部９を形成した二列の湾曲したポケット部１０を
形成し、該開口部９から、金属製の屈伸補助用弾性体１
１であるコイルボーンの二本を一端部で合成樹脂製の挿
脱用保持部１２で連結一体化した弾性体組体１３の各屈
伸補助用弾性体１１を挿入した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、整形外科等において、膝の屈伸補助、保温、保護等を目的として、巻付け使用される膝用サポーターに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の膝用サポーターは、膝巻付け輪郭形状の生地主体の内面中央の膝裏当接面に通気性生地を重着するとともに、該重着縁部に沿って、片面パイル生地からなり巻付け内面をパイル形成面としその裏面の自由端部に面ファスナー雄片を縫着した膝当て布を縫着し、膝巻付け輪郭形状の生地主体の両側の巻付け部分の内面には、生地の裏面であって膝屈伸ラインとなる部位に沿って、複数本の屈伸補助用弾性体を非脱着状態で独立してそれぞれ封入したポケット部の形成された片面パイル生地を、パイル形成面を表面として重着し、片方の巻付け部分の外面端部には面ファスナー雄片を設けた構成である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし上記従来の膝用サポーターは、屈伸補助用弾性体がポケット部に封入されて取り外すことができない構造であるため、歩行時、階段昇降時等のように屈伸補助弾性体を必要とする場合には問題はないが、膝を曲げて座った場合、或は洗濯をする場合等においては、封入された屈伸補助弾性体が障害となるだけでなく、屈伸補助力を変化させたい場合、例えば、右側を弱く又は強くしたい場合等に適応させることができない点等に解決すべき課題があった。

【０００４】本考案は、不必要な場合には屈伸補助弾性体を外すことができるとともに、必要に応じて屈伸補助力を変化させることができる膝用サポーターを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決するために、膝巻付け輪郭形状の生地主体１の内面中央の膝裏当接面３に通気性生地２を重着するとともに、該重着縁部の片方に沿って、片面パイル生地からなり巻付け内面をパイル形成面としその裏面の自由端部に面ファスナー雄片４を縫着した膝当て布５を縫着し、膝裏当接面３の両側の巻付け部分６の内面には、生地の裏面であって膝屈伸ラインとなる部位に沿って、複数本の屈伸補助用弾性体１１を独立してそれぞれ封入したポケット部１０の形成された片面パイル生地７を、パイル形成面を表面として重着し、片方の巻付け部分６の外面端部には面ファスナー雄片８を設けた膝用サポーターにおいて、前記屈伸補助用弾性体１１を封入すべき各ポケット部１０の一端のパイル形成面側に開口部９を形成し、該開口部９から、一端部に挿脱用保持部１２を形成した屈伸補助用弾性体１１の他端部から挿入するようにして、屈伸補助用弾性体１１の脱着が自由にできるようにした膝用サポーターである。

【０００６】

【作用】

上記のように構成した膝用サポーターは、ポケット部の一端に開口部９を設けることによって、屈伸補助用弾性体１１を挿脱自在とすることができる。

【０００７】

【実施例】

図１は実施例１に係る膝巻付けタイプの膝用サポーターを一部を破断し分解して示した分解内面図であって、全体外形形状の膝巻付け輪郭形状の生地主体１の内面中央部に、通気性生地２を重着して膝裏当接面３とするとともに、該膝裏当接面３の重着縁部の片方に沿って、片面パイル生地からなり巻付け内面をパイル形成面としその裏面の自由端部に面ファスナー雄片４の縫着された膝当て布５を縫着し、前記膝巻付け輪郭形状の生地主体１の両側の巻付け部分６には、パイル形成面を表面としてパイル形成生地７を重着し、いずれか一方の巻付け部分７の外面に止着用面ファスナー雄片８を縫着した構成である。

【０００８】そして両側の巻付け部分６のパイル形成生地７の裏面であって膝屈伸ライン形成部位に沿って、パイル形成面側に開口部９を一端部に形成した二列の湾曲するポケット部１０を形成し、該開口部９から、金属製の屈伸補助用弾性体１１であるコイルボーン（株式会社ユタックス製）の二本を一端部で合成樹脂製の挿脱用保持部１２で連結一体化した弾性体組体１３の各屈伸補助用弾性体１１を挿入した構成となっている。

【０００９】なお上記実施例では、二本一組の屈伸補助弾性体１１を一組づつ左右に挿入した場合について説明したが、開口部９を上下に千鳥形に設けて、左右に二組づつ設けて屈伸補助弾性体１１を挿入保持するようにしても良い。

【００１０】上記のように構成した膝用サポーターは従来と同様、膝裏当接面３を膝裏に密接した状態で膝当て布５を膝に巻き当て、その面ファスナー雄片４に止着用面ファスナー雄片７を有する片方の巻付け部分６のパイル形成面を密着した後、他の巻付け部分６を巻いて、そのパイル形成面を前記止着用面ファスナー雄片７に止着することにより使用される。この場合、屈伸補助弾性体１１は膝の両側の屈折ラインに沿った位置に沿うようになる。

【００１１】図２は実施例２に係る筒形タイプの膝用サポーターの斜視図であって、通気性のある伸縮性生地１４で筒形にした膝用サポーターにおいて、生地表面であって両側の膝屈伸ラインとなる部位に沿って、屈伸補助弾性体１１を挿入すべきポケット部１０を、一端部を開口部９として形成し、該開口部９から、一端部に挿脱用保持部１２を形成した屈伸補助用弾性体１１の他端部から挿入するようにして、屈伸補助用弾性体１１の脱着が自由にできるようにした構成であり、使用状態は、屈伸補助弾性体が両側の屈伸ラインとなる部位に位置するように足先から履くようにして膝に装着し使用する。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の膝用サポーターは、屈伸補助用弾性体を封入すべき各ポケット部の一端を開口させ、該開口部から、一端部に挿脱用保持部を形成した屈伸補助用弾性体の他端部から挿入するようにして、屈伸補助用弾性体の脱着が自由にできるようにしたから、歩行時、階段昇降時等のように屈伸補助弾性体を必要とする場合には、屈伸補助用弾性体を挿入した状態で使用し、膝を曲げて座るとか洗濯をする場合等においては、屈伸補助弾性体を抜いてこれによる障害を解消することができ、また、屈伸補助力を変化させたい場合、例えば、膝右側を弱く又は強くしたい場合等には、いずれかの屈伸補助用弾性体を抜いたり又は加えたりして適応させることができ、優れた屈伸補助機能を発揮させることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１に係る膝巻付けタイプの膝用サポータ
ーを一部破断し分解して示した分解内面図である。

【図２】実施例２に係る筒形タイプの膝用サポーターの
斜視図である。

【符号の説明】

１生地主体２通気性生地３
膝裏当接面４面ファスナー雄片５膝当て布６巻付け部分７パイル形成生地８止着用面ファスナー雄片９開口
部１０ポケット部１１屈
伸補助用弾性体１２挿脱用保持部１３弾
性体組体１４伸縮性生地

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】膝巻付け輪郭形状の生地主体１の内面中
央の膝裏当接面３に通気性生地２を重着するとともに、
該重着縁部の片方に沿って、片面パイル生地からなり巻
付け内面をパイル形成面としその裏面の自由端部に面フ
ァスナー雄片４を縫着した膝当て布５を縫着し、膝裏当
接面３の両側の巻付け部分６の内面には、生地の裏面で
あって膝屈伸ラインとなる部位に沿って、複数本の屈伸
補助用弾性体１１を独立してそれぞれ封入したポケット
部１０の形成された片面パイル生地７を、パイル形成面
を表面として重着し、片方の巻付け部分６の外面端部に
は面ファスナー雄片８を設けた膝用サポーターにおい
て、前記屈伸補助用弾性体１１を封入すべき各ポケット
部１０の一端のパイル形成面側に開口部９を形成し、該
開口部９から、一端部に挿脱用保持部１２を形成した屈
伸補助用弾性体１１の他端部から挿入するようにして、
屈伸補助用弾性体１１の脱着が自由にできるようにした
ことを特徴とする膝用サポーター。
【請求項２】膝当て布５部を具備しない請求項１記載
の膝用サポーター。
【請求項３】屈伸補助用弾性体１１の複数本の一端部
が、共通する挿脱用保持部１２で並列状態に連結されて
いる請求項１記載の膝用サポーター。
【請求項４】ポケット部１０は、両端部に開口部９を
形成し、屈伸補助用弾性体１１が重複して挿入できるも
のである請求項１記載の膝用サポーター。
【請求項５】通気性のある伸縮性生地で筒形にした膝
用サポーターにおいて、生地表面であって両側の膝屈伸
ラインとなる部位に沿って、屈伸補助弾性体１１を挿入
すべきポケットを、一端部を開口部９として形成し、該
開口部９から、一端部に挿脱用保持部１２を形成した屈
伸補助用弾性体１１の他端部から挿入するようにして、
屈伸補助用弾性体１１の脱着が自由にできるようにした
ことを特徴とする膝用サポーター。