JPH0674925U - フルイディック流量計 - Google Patents

フルイディック流量計

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JPH0674925U
JPH0674925U JP1449093U JP1449093U JPH0674925U JP H0674925 U JPH0674925 U JP H0674925U JP 1449093 U JP1449093 U JP 1449093U JP 1449093 U JP1449093 U JP 1449093U JP H0674925 U JPH0674925 U JP H0674925U
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rectifier
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繁憲 岡村
元 小野田
馨一 友田
佳彦 齋藤
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成を複雑化することなしに微少流量を高精
度で計測する。 【構成】 フルイディック素子9に仕切り壁23を形成
してノズル孔10を第1流路20と第2流路21とに仕
切り、前記第1流路20の開口19には整流器17を設
け、大流量計測時には前記整流器17を介して第1流路
20を流れるガスおよび第2流路21を流れるガスを圧
電膜センサ15によって検出し、また小流量計測時には
第2流路21を流れるガスを熱線式流速センサ24によ
って計測する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、フルイディック素子を流れるガスの交番圧力変化を検出してガス流 量を計量するフルイディック流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】
典型的な先行技術は、たとえば本件出願人によって提案された特願平3−20 7015に開示されている。この先行技術では、フルイディック素子のノズル孔 の1/2〜1/200程度の断面積を有する狭小流路を設け、この狭小流路を流 れるガスの流速を検出して、最大使用流量の1/300〜1/40000程度の 微少流量を計測するように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような先行技術では、ガスの流路内に微少流量検出用の狭小流路を設ける と、大流量測定時の圧力損失が増加してしまい、各種ガスメータ毎に規定されて いる最大流量の圧力損失が許容値を大きく逸脱してしまい、特に(財)日本ガス 機器検査協会の検査規定で定められる家屋内の内管漏洩を検知するためには、3 リットル/時などの微少流量を許容値内の圧力損失で正確に計量し得る能力を備 えなければならない。小形のガスメータでは、最大使用流量が小さいので、フル イディック素子やそのノズル孔の流路断面積を小さくすることが可能であり、最 大使用流量計測時の圧力損失を許容値以下としながらノズル孔に臨む流速検出器 によって微少流量を検出することが可能であるけれども、大型のガスメータでは 、前記ノズル孔の流路断面積が大きいために流速が低下し、流速検出器によって 微少流量が検出できないという問題がある。
【0004】 したがって本考案の目的は、フルイディック素子を大きく改造することなしに 最大使用流量計測時の圧力損失を許容値以下に抑え、微少流量を高精度で検出す ることができるフルイディック流量計を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、フルイディック素子に形成されるノズル孔を通過したガスの交番圧 力変化を検出する圧力検出器と、前記ノズル孔をガスの流過方向上流側で覆う整 流器と、前記ノズル孔に臨んで設けられる流速検出器とを有し、圧力検出器およ び流速検出器からの各出力に基づいてガス流量を計測するフルイディック流量計 において、 前記ノズル孔から整流器にわたって仕切り壁を設け、前記ノズル孔を、前記圧 力検出器が臨みかつ前記整流器によってガスの流過方向上流側の開口が塞がれる 第1流路と、前記流速検出器が臨む第2流路とに仕切ることを特徴とするフルイ ディック流量計である。
【0006】
【作用】
本考案に従えば、フルイディック素子のノズル孔のガスの流過方向上流側の開 口を覆って整流器が設けられ、この整流器と前記ノズル孔とにわたって仕切り壁 が設けられる。この仕切り壁によって、前記ノズル孔はガスの流過方向上流側の 開口が前記整流器によって塞がれた第1流路と、前記ガスの流過方向上流側に開 口する第2流路とに仕切られる。ノズル孔出口には圧力検出器が設けられ、また 第2流路には流速検出器が設けられる。大流量計測時には、ガスはノズル孔内の 第1流路および第2流路に流れ込み、圧力検出器によってその交番圧力変化が検 出されてガス流量が計測される。また、小流量計測時には、ガスの粘性が小流量 になるほど高くなるため、前記整流器を通過するガスの流量は少なくなり、第2 流路へ導かれて前記流速検出器によってガスの流速が検出され、ガス流量が計測 される。このようにしてガスの流れを第1または第2流路に導いて圧力損失を少 なくし、構成を複雑化することなしに高精度で小流路で流れるガス流量を計測す ることができる。
【0007】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例のフルイディック流量計1を示す正面図であり、図 2は図1に示されるフルイディック流量計1の背面図であり、図3は図1の切断 面線III−IIIから見た断面図である。ケーシング3の入口4に供給された ガスは、室5および弁孔6を経て整流空間7へ至り、計量空間8に装着されたフ ルイディック素子9のノズル孔10を通過して、仮想線11,13で示されるよ うにコアンダ効果によって左右へ振動を生じ、その交番圧力変化が2つの検出孔 14a,14bを介して圧力検出器である圧電膜センサ15によって検出された 後、出口16から排出されて、図示しないガス消費機器へ供給される。
【0008】 前記ノズル孔10のガスの流過方向A上流側には、たとえば30メッシュの金 属網から成る第1整流器17が設けられ、この第1整流器17よりもさらに流過 方向A上流側には第2整流器18が設けられる。前記フルイディック素子9には 、ノズル孔10の流過方向A上流側に臨む開口19と第1整流器17とにわたっ て、前記ノズル孔10を第1流路20と第2流路21とに仕切る仕切り壁23が 設けられる。このようにして形成される第2流路21に臨んで、前記ケーシング 3の背面には流速検出器である熱線式流速センサ24のヘッド25が臨んで露出 している。大流量計測時には、前記圧電膜センサ15によって第1流路20およ び第2流路21を流れるガス流量が計測され、また小流量計測時には前記熱線式 流速センサ24によって第2流路21を流れるガス流量が計測される。
【0009】 図4は図3の仕切り壁23付近の拡大断面図であり、図5は第1整流器17付 近を拡大して示す正面図であり、図6は図5の切断面線VI−VIから見た拡大 断面図であり、図7は仕切り壁23とフルイディック素子9との取付状態を示す 斜視図である。前記仕切り壁23は、厚みがΔt=0.3〜0.5mm程度に選 ばれ、圧力損失を可及的に少なくするためにガスの流過方向A上流側に臨む先端 部26の形状は、図8に示されるように円弧状とされ、あるいは図9に示される ように楔状とされ、ケーシング3の壁面27と間隔ΔLをあけて第2流路21を 形成し、第1流路20は前述したように第1整流器17によって覆われている。 このような第1整流器17は、一種の抵抗体であって、ガスの粘性は小流量にな るにつれて高くなることから、流量が少なくなるほどガスは第1整流器17を通 りにくくなり、第2流路21を流れようとする。そこで、本件考案者は前記間隔 ΔLを表1に示されるようにΔL=L,2,4,6,10mmにそれぞれ設定し て、前記間隔ΔL=Lとしたときの熱線式流速センサ24の検出感度を1として 、残余の間隔ΔL=2,4,6,10mmにそれぞれ対応する検出感度を流路パ ルス数の比から求め、計量法上の公差内でより変化の少ない器差特性を示す場合 を「良」とし、前記公差内であっても器差特性がやや大きい場合を「やや良」と し、前記公差を超えた場合を「不良」として示している。この実験においては、 ノズル孔10の深さLは32mmであり、その幅Wは4mmである。この場合、 第2流路21の間隔ΔLが0〜6mm程度である場合には器差が少ないことが確 認されている。
【0010】
【表1】
【0011】 このような実験からも明らかなように、器差が少なく、したがってこのような 第2流路21を設けることによって小流量であっても正確にその流量を計量する ことが可能であることが確かめられている。
【0012】 本考案の他の実施例として、図10に示されるように、仕切り壁23とノズル 孔形成部分28とが一体的に形成された合成樹脂製の第1流路構成部材29を、 アルミニウムによってダイキャスト成形されたフルイディック素子部分または樹 脂成形されたフルイディック素子部分30に嵌込むような構成であっもよい。
【0013】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、フルイディック検出素子のノズル孔に仕切り壁 を設けて第1流路と第2流路とに仕切るようにしたので、大流量計測時には整流 器を介して第1流路および第2流路を流れるガスを圧力検出器によって検出して ガス流量を求め、小流量計測時には第2流路を流れるガスを流速検出器によって 検出してガス流量を求めることができ、これによってガスの漏洩を検出し得る程 度の流量、たとえば3リットル/時程度の微少流量を高精度で検出することが可 能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のフルイディック流量計1を
示す正面図である。
【図2】図1に示されるフルイディック流量計1の背面
図である。
【図3】図1の切断面線III−IIIから見た断面図
である。
【図4】図3の仕切り壁23付近の拡大断面図である。
【図5】第1整流器17付近を拡大して示す正面図であ
る。
【図6】図5の切断面線VI−VIから見た拡大断面図
である。
【図7】図1〜図6に示される実施例の仕切り壁23と
フルイディック素子9との取付状態を示す斜視図であ
る。
【図8】仕切り壁23の先端部26付近の拡大断面図で
ある。
【図9】本考案の他の実施例の仕切り壁23の先端部2
6付近の拡大断面図である。
【図10】本考案のさらに他の実施例の第1流路構成部
材29とフルイディック素子部分30とを示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
1 フルイディック流量計 3 ケーシング 9 フルイディック素子 10 ノズル孔 15 圧電膜センサ 17 第1整流器 19 開口 20 第1流路 21 第2流路 23 仕切り壁 24 熱線式流速センサ
フロントページの続き (72)考案者 友田 馨一 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株 式会社金門製作所関西研究所内 (72)考案者 齋藤 佳彦 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株 式会社金門製作所関西研究所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルイディック素子に形成されるノズル
    孔を通過したガスの交番圧力変化を検出する圧力検出器
    と、前記ノズル孔をガスの流過方向上流側で覆う整流器
    と、前記ノズル孔に臨んで設けられる流速検出器とを有
    し、圧力検出器および流速検出器からの各出力に基づい
    てガス流量を計量するフルイディック流量計において、 前記ノズル孔から整流器にわたって仕切り壁を設け、前
    記ノズル孔を、前記圧力検出器が臨みかつ前記整流器に
    よってガスの流過方向上流側の開口が塞がれる第1流路
    と、前記流速検出器が臨む第2流路とに仕切ることを特
    徴とするフルイディック流量計。
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