JPH0674900U - 玩具用打ち上げ花火の発射台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 玩具用打ち上げ花火を常に上方に向けて打ち
上げることが可能な発射台を提供する。 【構成】 支持台１に、打ち上げ花火を起立状態に支持
可能な支持部１０を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、玩具用の打ち上げ花火の発射台に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、玩具用打ち上げ花火には、細長い棒の一端に火薬を充填したロケット 部を設け、そのロケット部に導火線を接続した、所謂ロケット花火と称されるも のや、紙筒内に火薬を充填し、その火薬に導火線を接続した筒物花火といわれる ものがる。前者は、ロケット部と棒が一体となって飛翔して爆発し、後者は、筒 内から火玉が上方に打ち上げられて爆発するようになっており、両者とも非常に 危険度の高い玩具花火であるため、打ち上げに際しては、必ず上方に打ち上げな ければならない。そのため従来は、棒や筒を砂地や、石と石との間に差し込むよ うにして支持した後、導火線に火を付けるようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記のような支持状態では安定性が悪く、打ち上げ直前に倒れかけ て横方向に飛び出し、あやまって人物などにあたる場合があり非常に危険である 。

【０００４】 そこで、この考案の課題は、常に上方に打ち上げが可能な安全性の高い玩具用 打ち上げ花火の発射台を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案においては、地面に載置される支持台に 、打ち上げ花火を起立状態に支持可能な支持部を複数設けた構成を採用したので ある。ここで、起立状態とは花火が垂直状態または、垂直状態から少し傾斜する 状態をいう。

【０００６】

【作用】

上記の構成から成る発射台によれば、打ち上げ花火は支持部で起立状態に支持 されるため、打ち上げ角度が一定し、常に上方に打ち上げることができる。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【０００８】 図１および図２は、ロケット花火用の発射台を示すもので、支持台１とロケッ ト花火の棒を傾斜状態に支持する支持部１０とから成る。

【０００９】 支持台１は、接地板２と、その接地板２の一側に設けられた傾斜板３と、その 傾斜板３の一側に設けられた支持板４とから成る。

【００１０】 上記傾斜板３は、接地板２に対して鋭角の傾きをもち、また支持板４は接地板 ２より幅寸法が小さく、水平面に対してやや下り勾配をもって傾斜している。

【００１１】 上記支持台１によれば、重心が接地板２上に位置することになるため、安定性 に優れ、支持台１の倒れを確実に防止できる。

【００１２】 上記のような支持台１は、金属製のプレス成形品であってもよく、プラスチッ クの成形品であってもよい。また、段ボールシート等の厚紙で支持台を形成して もよい。

【００１３】 前記支持部１０は、スリーブ１１から成る。このスリーブ１１は支持板４に形 成した挿入孔５、および傾斜板３に形成した長孔６に着脱自在に挿入され、長孔 ６の周縁部に設けた膨出部７で下端が受けられて抜け止めされ、垂直からやや傾 斜する状態に保持される。

【００１４】 上記の構成から成る発射台においては、スリーブ１１内にロケット花火の棒を 挿入することにより、棒は垂直からやや傾斜する状態に支持され、ロケット花火 を棒の傾き角でもって打ち上げることができる。

【００１５】 なお、実施例ではスリーブ１１を垂直からやや傾斜した状態に保持したものを 示したが、垂直状態に保持したものでもよい。また、スリーブ１１を、支持部１ ０としたが、そのスリーブ１１に代えて傾斜板３と支持板４とにロケット花火の 棒が挿入可能な小孔を形成し、その小孔で棒を垂直状態あるいは、垂直状態から やや傾斜する状態に支持するようにしてもよい。

【００１６】 図３は、ロケット花火用の発射台の他の例を示す。支持台１は板体から成り、 その支持台１上に支持部１０としてのスリーブ１１が、溶接あるいは接着による 手段を介して傾斜状に取付けられている。この実施例においても、ロケット花火 を一定の角度でもって上方に打ち上げることができる。

【００１７】 なお、上記実施例では、スリーブ１１を直線上に複数個配置した例を示したが 、これに限定されるものではなく、例えば千鳥状に配置してもよい。

【００１８】 図４は、筒物花火用の発射台を示すもので、支持台２０と筒物花火を垂直状態 に支持する支持部３０とから成る。

【００１９】 支持台２０は、接地板２１と、その接地板２１の中央部から垂直に設けられた 垂直板２２と、その垂直板２２の一側に、接地板２１と平行に設けられた支持板 ２３とから成る。

【００２０】 上記支持板２３は、接地板２１より幅寸法が小さく形成されているため、安定 性が良く、倒れる心配はない。

【００２１】 上記のような支持台２０は、ロケット花火の支持台と同様金属性のプレス成形 品であってもよく、プラスチックの成形品であってもよい。また、段ボールシー ト等の厚紙で形成されたものであってもよい。

【００２２】 前記支持部３０は、支持孔３１から成る。この支持孔３１は、花火を垂直状態 に支持するために支持板２３に対して直角に形成されている。また、どのような 太さの花火にでも対応できるように、孔の大きさも大小数種類の組合せから成っ ている。

【００２３】 上記の構成から成る、筒物花火の発射台においては、支持孔３１内に花火を挿 入することにより、花火は垂直に支持された状態で打ち上げることができる。

【００２４】 実施例の場合、支持板２３を接地板２１に対して平行に設けて筒物花火を垂直 に支持する状態を示したが、支持板２３を接地板２１に対して少し傾斜した状態 に設けることにより、花火を傾斜状態に支持することができる。

【００２５】 なお、各実施例に示した支持台の形状は、これに限定されるものではない。

【００２６】

【効果】

以上のように、この考案に係る発射台によれば、支持台に打ち上げ花火を起立 状態で支持可能な支持部を設けたので、花火の打ち上げ角度を常に一定にするこ とができ、打ち上げ花火を安全に打ち上げることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る玩具用打ち上げ花火の発射台の
斜視図

【図２】同上の縦断側面図

【図３】この考案に係る発射台の他の例を示す縦断側面
図

【図４】この考案に係る発射台の他の例を示す斜視図

【符号の説明】

１、２０ 支持台 １０、３０ 支持部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 地面に載置される支持台に、打ち上げ花
   火を起立状態に支持可能な支持部を複数設けた玩具用打
   ち上げ花火の発射台。