JPH0674897A - 水質検査方法及びその装置 - Google Patents
水質検査方法及びその装置Info
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- JPH0674897A JPH0674897A JP23013892A JP23013892A JPH0674897A JP H0674897 A JPH0674897 A JP H0674897A JP 23013892 A JP23013892 A JP 23013892A JP 23013892 A JP23013892 A JP 23013892A JP H0674897 A JPH0674897 A JP H0674897A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明の目的は、試料水の水質が連続オン
ライン測定される水質検査方法及びその装置を提供する
にある。 【構成】 レ−ザ−光源1から発振される大出力のパル
スレ−ザ−ビ−ムは、2重管構造を有するノズル11から
雰囲気ガスに包囲されて噴出される試料水5に照射され
る。このレ−ザ−照射によりブレ−クダウンを起しプラ
ズマ化された試料水5は、その各構成成分からそれぞれ
固有のプラズマ発光を生じる。このプラズマ発光を分光
器7により検出し、パ−ソナルコンピュ−タ−9で解析
してプリンタ−10でプリントアウトする。分光器7によ
り検出される光信号は、ゲ−トパルサ−4によって制御
されるSMAヘッド6に所望の時間間隔だけプロットさ
れ、S/N比の高い検出結果が得られる。
ライン測定される水質検査方法及びその装置を提供する
にある。 【構成】 レ−ザ−光源1から発振される大出力のパル
スレ−ザ−ビ−ムは、2重管構造を有するノズル11から
雰囲気ガスに包囲されて噴出される試料水5に照射され
る。このレ−ザ−照射によりブレ−クダウンを起しプラ
ズマ化された試料水5は、その各構成成分からそれぞれ
固有のプラズマ発光を生じる。このプラズマ発光を分光
器7により検出し、パ−ソナルコンピュ−タ−9で解析
してプリンタ−10でプリントアウトする。分光器7によ
り検出される光信号は、ゲ−トパルサ−4によって制御
されるSMAヘッド6に所望の時間間隔だけプロットさ
れ、S/N比の高い検出結果が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水に含まれる不純物
の検査方法及びその装置に係り、特に、流出する水にパ
ルスレ−ザ−ビ−ムを照射しブレイクダウンを起させて
発生するプラズマ光線を測定するレ−ザ−ブレイクダウ
ン分光法を用いた水質検査方法及びその装置に関する。
の検査方法及びその装置に係り、特に、流出する水にパ
ルスレ−ザ−ビ−ムを照射しブレイクダウンを起させて
発生するプラズマ光線を測定するレ−ザ−ブレイクダウ
ン分光法を用いた水質検査方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、火力発電所では、火力による熱
で水を気化させこの水蒸気の圧力によりタ−ビンを回転
させ発電を行っている。よって、火力発電所におけるボ
イラ−水の水質管理、即ち、火力発電ユニットの定常運
転時の系統水の水質把握、水質異常の監視、及びユニッ
ト起動時の水質判定等の水質管理は、特に重要とされて
いる。
で水を気化させこの水蒸気の圧力によりタ−ビンを回転
させ発電を行っている。よって、火力発電所におけるボ
イラ−水の水質管理、即ち、火力発電ユニットの定常運
転時の系統水の水質把握、水質異常の監視、及びユニッ
ト起動時の水質判定等の水質管理は、特に重要とされて
いる。
【0003】ユニット起動時には、ボイラ−給水のクリ
−ンアップが行われ、ボイラ−給水に含まれる不純物が
一定基準まで除去される。このクリ−ンアップ終了判定
には、代表して鉄濃度が測定され、基準値と比較され
る。尚、この鉄濃度の測定には約30分の時間を要する。
更に、ユニット起動時には、蒸気に含まれる鉄及びシリ
カの濃度も測定されるが、鉄濃度の測定に加えてシリカ
濃度の測定には約15分の時間を要する。
−ンアップが行われ、ボイラ−給水に含まれる不純物が
一定基準まで除去される。このクリ−ンアップ終了判定
には、代表して鉄濃度が測定され、基準値と比較され
る。尚、この鉄濃度の測定には約30分の時間を要する。
更に、ユニット起動時には、蒸気に含まれる鉄及びシリ
カの濃度も測定されるが、鉄濃度の測定に加えてシリカ
濃度の測定には約15分の時間を要する。
【0004】上記のように水質判定が終了されると、通
常運転を開始するための諸操作が行われるが、上記のよ
うにユニット起動時の水質判定に多くの時間がかかる場
合には、通常運転の開始時間に遅れを生じてしまう。ま
た、この水質管理がされない場合には、火力発電プラン
トの正常な運転に支障を来す虞がある。特に、近年で
は、週間停止起動、或いは日間停止起動を行うプラント
が多く、プラントの起動損失を低減できる水質管理が望
まれている。
常運転を開始するための諸操作が行われるが、上記のよ
うにユニット起動時の水質判定に多くの時間がかかる場
合には、通常運転の開始時間に遅れを生じてしまう。ま
た、この水質管理がされない場合には、火力発電プラン
トの正常な運転に支障を来す虞がある。特に、近年で
は、週間停止起動、或いは日間停止起動を行うプラント
が多く、プラントの起動損失を低減できる水質管理が望
まれている。
【0005】プラント起動時のクリ−ンアップは、ボイ
ラ−水をサンプリングして全鉄濃度を確認しながら段階
的に系統のフラッシングが行われている。起動クリ−ン
アップの初期の段階のようにサンプリングされた水の懸
濁鉄濃度が大きい場合には、この水の濁度を測定するこ
とによって全鉄濃度の概略値を推測できる。しかし、ク
リ−ンアップ終了判定やドレン回収判定の全鉄濃度の水
質基準は、数μg/Lオ−ダ−であり、全鉄濃度を測定
するためには、全鉄を測定する必要がある。上記の理由
から、火力発電プラントの水質検査には、連続したオン
ライン測定が望まれている。
ラ−水をサンプリングして全鉄濃度を確認しながら段階
的に系統のフラッシングが行われている。起動クリ−ン
アップの初期の段階のようにサンプリングされた水の懸
濁鉄濃度が大きい場合には、この水の濁度を測定するこ
とによって全鉄濃度の概略値を推測できる。しかし、ク
リ−ンアップ終了判定やドレン回収判定の全鉄濃度の水
質基準は、数μg/Lオ−ダ−であり、全鉄濃度を測定
するためには、全鉄を測定する必要がある。上記の理由
から、火力発電プラントの水質検査には、連続したオン
ライン測定が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の技術において
は、火力発電プラントの起動クリ−ンアップに時間がか
かり、プラントの起動損失が大きく、所望の発電量を得
るためには、多くの時間が必要とされている。また、プ
ラントの起動クリ−ンアップを行う場合、これまでの手
分析を主体とした全鉄濃度の測定方法では、測定値の信
頼性に欠け、迅速な測定値の把握ができず、測定に多く
の時間を必要とし、点検保守作業が容易でない、という
問題がある。
は、火力発電プラントの起動クリ−ンアップに時間がか
かり、プラントの起動損失が大きく、所望の発電量を得
るためには、多くの時間が必要とされている。また、プ
ラントの起動クリ−ンアップを行う場合、これまでの手
分析を主体とした全鉄濃度の測定方法では、測定値の信
頼性に欠け、迅速な測定値の把握ができず、測定に多く
の時間を必要とし、点検保守作業が容易でない、という
問題がある。
【0007】また、従来の計測機器では、ボイラ−水に
含まれる懸濁鉄の濃度が小さい場合には、懸濁鉄濃度の
正確な把握ができないばかりか、水質の経時変化に対応
した連続オンライン測定ができないという問題がある。
この発明の目的は、試料水の水質が連続オンライン測定
される水質検査方法及びその装置を提供するにある。ま
た、この発明の目的は、サンプリングされる試料水に含
まれる微量の不純物を正確に測定できる水質検査方法及
びその装置を提供するにある。また、この発明の目的
は、火力発電プラントの起動損失の少ない水質検査方法
及びその装置を提供するにある。
含まれる懸濁鉄の濃度が小さい場合には、懸濁鉄濃度の
正確な把握ができないばかりか、水質の経時変化に対応
した連続オンライン測定ができないという問題がある。
この発明の目的は、試料水の水質が連続オンライン測定
される水質検査方法及びその装置を提供するにある。ま
た、この発明の目的は、サンプリングされる試料水に含
まれる微量の不純物を正確に測定できる水質検査方法及
びその装置を提供するにある。また、この発明の目的
は、火力発電プラントの起動損失の少ない水質検査方法
及びその装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の装置によれ
ば、流体を連続して噴出するとともにこの流体を包囲す
る雰囲気ガスを噴出するノズルと、上記流体に照射する
パルスレ−ザ−ビ−ムを発振する光源と、上記流体がパ
ルスレ−ザ−ビ−ムを照射されて誘電破壊を起こしプラ
ズマ化されるとともに発生されるプラズマ光線を受光し
てその波長成分を検出する手段と、上記光源にパルスレ
−ザ−ビ−ムの発振を開始させる信号を与えるとともに
その同期信号を発振する手段と、この同期信号を受信し
所定の時間間隔を経過して、上記プラズマ光線の波長成
分を取込む時間領域を特定するゲ−ト信号を発振する手
段と、このゲ−ト信号を受信して特定の検出間隔及び検
出時間で波長成分を取込み積算する手段と、を備えてい
る。
ば、流体を連続して噴出するとともにこの流体を包囲す
る雰囲気ガスを噴出するノズルと、上記流体に照射する
パルスレ−ザ−ビ−ムを発振する光源と、上記流体がパ
ルスレ−ザ−ビ−ムを照射されて誘電破壊を起こしプラ
ズマ化されるとともに発生されるプラズマ光線を受光し
てその波長成分を検出する手段と、上記光源にパルスレ
−ザ−ビ−ムの発振を開始させる信号を与えるとともに
その同期信号を発振する手段と、この同期信号を受信し
所定の時間間隔を経過して、上記プラズマ光線の波長成
分を取込む時間領域を特定するゲ−ト信号を発振する手
段と、このゲ−ト信号を受信して特定の検出間隔及び検
出時間で波長成分を取込み積算する手段と、を備えてい
る。
【0009】またこの発明の方法によれば、流体を連続
して噴出させるとともに前記流体を包囲するように雰囲
気ガスを噴出させている状態でこの流体に開始信号に応
答してパルスレ−ザ−ビ−ムを照射し、このパルスレ−
ザ−ビ−ムによって前記流体の一部から発生されるプラ
ズマ光線を受光してその波長成分を検出し、前記開始信
号に同期する同期信号に応答して前記プラズマ光線の波
長成分を取込む時間領域を特定するゲ−ト信号に応じて
特定の検出間隔及び検出時間で波長成分を取込み積算す
る。
して噴出させるとともに前記流体を包囲するように雰囲
気ガスを噴出させている状態でこの流体に開始信号に応
答してパルスレ−ザ−ビ−ムを照射し、このパルスレ−
ザ−ビ−ムによって前記流体の一部から発生されるプラ
ズマ光線を受光してその波長成分を検出し、前記開始信
号に同期する同期信号に応答して前記プラズマ光線の波
長成分を取込む時間領域を特定するゲ−ト信号に応じて
特定の検出間隔及び検出時間で波長成分を取込み積算す
る。
【0010】
【作用】この発明の構成に基づいて作用を説明すれば、
ボイラ−水及び水蒸気からサンプリングされる試料水
は、2重管構造に形成されたノズルの内側の管を通過さ
れ噴出される。このとき、ノズルの外側の管には、雰囲
気ガスが通過され試料水を包囲するように噴出される。
このように、雰囲気ガスに包囲されて噴出される試料水
には、レ−ザ−制御装置により発振制御されるパルスレ
−ザ−が集光レンズを介して微小スポットで照射され
る。パルスレ−ザ−が照射される試料水は、ブレイクダ
ウンを起しプラズマ化する。プラズマ化により得られる
プラズマ発光は、分光器によって検出される。
ボイラ−水及び水蒸気からサンプリングされる試料水
は、2重管構造に形成されたノズルの内側の管を通過さ
れ噴出される。このとき、ノズルの外側の管には、雰囲
気ガスが通過され試料水を包囲するように噴出される。
このように、雰囲気ガスに包囲されて噴出される試料水
には、レ−ザ−制御装置により発振制御されるパルスレ
−ザ−が集光レンズを介して微小スポットで照射され
る。パルスレ−ザ−が照射される試料水は、ブレイクダ
ウンを起しプラズマ化する。プラズマ化により得られる
プラズマ発光は、分光器によって検出される。
【0011】一方、レ−ザ−制御装置から発振されるQ
スイッチ信号は、ゲ−トパルサ−にも供給される。Qス
イッチ信号が供給されたゲ−トパルサ−は、Qスイッチ
信号受信後所定のディレイタイムを経て、分光器ヘッド
にゲ−ト信号を送り出す。このゲ−ト信号を受信してい
る時間間隔だけ分光器ヘッドに光情報がプロットされ
る。
スイッチ信号は、ゲ−トパルサ−にも供給される。Qス
イッチ信号が供給されたゲ−トパルサ−は、Qスイッチ
信号受信後所定のディレイタイムを経て、分光器ヘッド
にゲ−ト信号を送り出す。このゲ−ト信号を受信してい
る時間間隔だけ分光器ヘッドに光情報がプロットされ
る。
【0012】
【実施例】以下図面を参照しながらこの発明の一実施例
に係る水質検査方法及びその装置について説明する。
に係る水質検査方法及びその装置について説明する。
【0013】図1、2に示すように、例えばYAGレ−
ザ−であるレ−ザ−光源1から発振される光強度の大き
いパルスレ−ザ−ビ−ム(例えば、パルス幅8ns 、波長
1.06μm)は、集光レンズ3を介して集光され、噴射ノ
ズル11から連続して噴出される試料水5の噴出方向と略
直角を成す方向から微小スポットで照射される。
ザ−であるレ−ザ−光源1から発振される光強度の大き
いパルスレ−ザ−ビ−ム(例えば、パルス幅8ns 、波長
1.06μm)は、集光レンズ3を介して集光され、噴射ノ
ズル11から連続して噴出される試料水5の噴出方向と略
直角を成す方向から微小スポットで照射される。
【0014】パルスレ−ザ−ビ−ムが照射される試料水
5は、ブレイクダウン(誘電破壊)を起しプラズマ化す
るとともに発光する。このプラズマ発光を光ファイバ−
13を介して分光器7で受光し、スペクトル成分に分解す
る。
5は、ブレイクダウン(誘電破壊)を起しプラズマ化す
るとともに発光する。このプラズマ発光を光ファイバ−
13を介して分光器7で受光し、スペクトル成分に分解す
る。
【0015】一方、レ−ザ−光源1は、レ−ザ−制御装
置2から発振されるQスイッチ信号によって発振制御さ
れる。レ−ザ−制御装置2より発振されるQスイッチ信
号は、同時にゲ−トパルサ−4にトリガ−信号として供
給される。
置2から発振されるQスイッチ信号によって発振制御さ
れる。レ−ザ−制御装置2より発振されるQスイッチ信
号は、同時にゲ−トパルサ−4にトリガ−信号として供
給される。
【0016】トリガ−信号を受信したゲ−トパルサ−4
は、スペクトルマルチチャンネル分光器(以下SMA)
ヘッド6にゲ−ト信号を送り出す。SMAヘッド6は、
このゲ−ト信号を供給されている時間間隔だけ分光器7
で検出された光信号をプロットする。分光器7で検出さ
れる光信号は、SMAヘッド6のダイオ−ドアレ−で電
気信号に変換されて積算される。これら一連の動作には
ディレイタイムを伴い、パルスレ−ザ−の発振に若干遅
れて分光器7の光検出動作が開始される。つまり、ゲ−
トパルサ−4にトリガ−信号が入力されてからSMAヘ
ッド6にゲ−ト信号を送り出すまでにディレイタイムが
生じる。尚、このディレイタイム及びゲ−ト幅は、所望
の値に調整される。
は、スペクトルマルチチャンネル分光器(以下SMA)
ヘッド6にゲ−ト信号を送り出す。SMAヘッド6は、
このゲ−ト信号を供給されている時間間隔だけ分光器7
で検出された光信号をプロットする。分光器7で検出さ
れる光信号は、SMAヘッド6のダイオ−ドアレ−で電
気信号に変換されて積算される。これら一連の動作には
ディレイタイムを伴い、パルスレ−ザ−の発振に若干遅
れて分光器7の光検出動作が開始される。つまり、ゲ−
トパルサ−4にトリガ−信号が入力されてからSMAヘ
ッド6にゲ−ト信号を送り出すまでにディレイタイムが
生じる。尚、このディレイタイム及びゲ−ト幅は、所望
の値に調整される。
【0017】上記のようにSMAヘッド6で積算される
検出信号は、パ−ソナルコンピュ−タ−9の命令に従っ
て、SMAヘッド6で指定された回数だけSMAコント
ロ−ラ−8で読み込む。この検出信号をパ−ソナルコン
ピュ−タ−9で読み出して解析してプリンタ−10でプリ
ントアウトする。
検出信号は、パ−ソナルコンピュ−タ−9の命令に従っ
て、SMAヘッド6で指定された回数だけSMAコント
ロ−ラ−8で読み込む。この検出信号をパ−ソナルコン
ピュ−タ−9で読み出して解析してプリンタ−10でプリ
ントアウトする。
【0018】図3に示すように、上記噴射ノズル11は、
同心軸の2重管構造に形成されており、ノズル11の内側
の管から試料水5を噴出させ、外側の管から雰囲気ガス
を噴出させることにより、試料水5が雰囲気ガスで包囲
された状態で連続して噴出される。次に上記のように構
成された装置を用いて試料水5の水質検査方法について
説明する。
同心軸の2重管構造に形成されており、ノズル11の内側
の管から試料水5を噴出させ、外側の管から雰囲気ガス
を噴出させることにより、試料水5が雰囲気ガスで包囲
された状態で連続して噴出される。次に上記のように構
成された装置を用いて試料水5の水質検査方法について
説明する。
【0019】本来、試料水5は、火力発電プラントのボ
イラ−水から抽出されるが、ここでは、蒸留水に所定量
の水酸化第2鉄の粉末を加えて調整し、超音波洗浄器等
を用いて十分攪拌混合した試料水5を用いて、試料水5
に含まれる鉄の定性及び定量分析方法について説明す
る。
イラ−水から抽出されるが、ここでは、蒸留水に所定量
の水酸化第2鉄の粉末を加えて調整し、超音波洗浄器等
を用いて十分攪拌混合した試料水5を用いて、試料水5
に含まれる鉄の定性及び定量分析方法について説明す
る。
【0020】試料水5の測定に先立って、水酸化第二鉄
粉末の発光スペクトルを測定した。水酸化第二鉄粉末
は、ダイスを使用して圧粉体に形成され、レ−ザ−出力
100mJ/パルス、発振周波数10Hzのパルスレ−ザ−が照射
され、ブレイクダウンを起し発光する。このプラズマ発
光強度を波長領域 200nm〜500nm の波長範囲で測定した
測定結果を図4に示す。このグラフから解るように、特
に 250nm〜300nm の波長領域において鋭いピ−クが現れ
ており、水酸化第二鉄が有する特徴的な発光スペクトル
は、この波長領域内に顕著に現れている。
粉末の発光スペクトルを測定した。水酸化第二鉄粉末
は、ダイスを使用して圧粉体に形成され、レ−ザ−出力
100mJ/パルス、発振周波数10Hzのパルスレ−ザ−が照射
され、ブレイクダウンを起し発光する。このプラズマ発
光強度を波長領域 200nm〜500nm の波長範囲で測定した
測定結果を図4に示す。このグラフから解るように、特
に 250nm〜300nm の波長領域において鋭いピ−クが現れ
ており、水酸化第二鉄が有する特徴的な発光スペクトル
は、この波長領域内に顕著に現れている。
【0021】上記の波長領域に合わせて、図5には、25
0nm(2500オグストロ−ム) 〜290nm(2900オグストロ−
ム) の波長領域における鉄片の発光スペクトルが示され
ており、特に259.96nm,261.32nm,263.24nm,273.95nm の
波長を有する光線に鋭いピ−クが現れている。これらの
ピ−ク値は、上記の水酸化第2鉄のそれと一致すること
から、両者に共通な鉄元素からの発光スペクトルと考え
ることができ、発光スペクトルは、物質の状態(水酸化
第2鉄或いは鉄片)によらない。従って、試料水5の発
光スペクトルに図5に示すようなピ−ク値が現れる場合
には、その試料水5には鉄元素が含まれていることが確
認できる。
0nm(2500オグストロ−ム) 〜290nm(2900オグストロ−
ム) の波長領域における鉄片の発光スペクトルが示され
ており、特に259.96nm,261.32nm,263.24nm,273.95nm の
波長を有する光線に鋭いピ−クが現れている。これらの
ピ−ク値は、上記の水酸化第2鉄のそれと一致すること
から、両者に共通な鉄元素からの発光スペクトルと考え
ることができ、発光スペクトルは、物質の状態(水酸化
第2鉄或いは鉄片)によらない。従って、試料水5の発
光スペクトルに図5に示すようなピ−ク値が現れる場合
には、その試料水5には鉄元素が含まれていることが確
認できる。
【0022】また、図6には、空気だけをブレ−クダウ
ンさせた発光スペクトルと、蒸留水だけをブレ−クダウ
ンさせた発光スペクトルとが示されている。試料水5に
含まれる鉄元素の発光スペクトル以外のバックグラウン
ドの発光スペクトルには、これら2つの信号が考えられ
る。また、これらの発光スペクトルは、上記の波長領域
250nm〜290nm 内ではどちらもブロ−ドな信号であり、
突出したスペクトル線は見られないことが確認された。
従って、鉄の発光強度がバックグラウンドの発光強度と
比較して十分大きい場合には、試料水5の発光スペクト
ルに図5のような鉄元素に特有な発光ピ−ク点が確認で
きる。
ンさせた発光スペクトルと、蒸留水だけをブレ−クダウ
ンさせた発光スペクトルとが示されている。試料水5に
含まれる鉄元素の発光スペクトル以外のバックグラウン
ドの発光スペクトルには、これら2つの信号が考えられ
る。また、これらの発光スペクトルは、上記の波長領域
250nm〜290nm 内ではどちらもブロ−ドな信号であり、
突出したスペクトル線は見られないことが確認された。
従って、鉄の発光強度がバックグラウンドの発光強度と
比較して十分大きい場合には、試料水5の発光スペクト
ルに図5のような鉄元素に特有な発光ピ−ク点が確認で
きる。
【0023】次に、図7に示すように、試料水5の各濃
度における発光スペクトルを調べた。水酸化第二鉄の濃
度を10ppm から50ppm まで10ppm の間隔で変化させ、 2
50nm〜290nm の測定領域において、5種類の試料水5に
ついて発行スペクトルを測定した。照射光源には、レ−
ザ−出力100mJ/パルス、発振周波数10Hzのパルスレ−ザ
−が使用され、このレ−ザ−を10回照射した。その結
果、水酸化第2鉄濃度を増加させるとピ−ク点の発光強
度が増加するとともにバックグラウンドの発光強度も増
加した。
度における発光スペクトルを調べた。水酸化第二鉄の濃
度を10ppm から50ppm まで10ppm の間隔で変化させ、 2
50nm〜290nm の測定領域において、5種類の試料水5に
ついて発行スペクトルを測定した。照射光源には、レ−
ザ−出力100mJ/パルス、発振周波数10Hzのパルスレ−ザ
−が使用され、このレ−ザ−を10回照射した。その結
果、水酸化第2鉄濃度を増加させるとピ−ク点の発光強
度が増加するとともにバックグラウンドの発光強度も増
加した。
【0024】また、図8には、上記の条件と同じ条件の
パルスレ−ザ−を30回照射した場合が示されており、照
射回数を増やすことによりバックグラウンド及びピ−ク
点の発光強度がそれぞれ増加することが判明した。尚、
ここでいうレ−ザ−の照射回数とはコンピュ−タ−に取
込んだ検出デ−タ−の回数を示しており、1回で取込め
る微弱な発光スペクトルを複数回重ねて検出することに
より目的スペクトルを鮮明化することができる。
パルスレ−ザ−を30回照射した場合が示されており、照
射回数を増やすことによりバックグラウンド及びピ−ク
点の発光強度がそれぞれ増加することが判明した。尚、
ここでいうレ−ザ−の照射回数とはコンピュ−タ−に取
込んだ検出デ−タ−の回数を示しており、1回で取込め
る微弱な発光スペクトルを複数回重ねて検出することに
より目的スペクトルを鮮明化することができる。
【0025】しかも、このピ−ク点の波長は、図5に示
した鉄片の発光スペクトルのピ−ク点の波長(259.96nm,
261.32nm,263.24nm,273.95nm) と一致した。よって、試
料水5には鉄元素からなる不純物が含まれていることに
なる。このことから、試料水5に含まれている鉄元素の
定性的評価が可能であることが判明した。
した鉄片の発光スペクトルのピ−ク点の波長(259.96nm,
261.32nm,263.24nm,273.95nm) と一致した。よって、試
料水5には鉄元素からなる不純物が含まれていることに
なる。このことから、試料水5に含まれている鉄元素の
定性的評価が可能であることが判明した。
【0026】図7、8に示すグラフのピ−ク点(259.96n
m,261.32nm,263.24nm,273.95nm) について、試料水5の
水酸化第2鉄濃度と発光強度との関係を図9、10にそれ
ぞれ示す。尚、これらのピ−ク値の算出方法は、図10に
示すようにピ−ク波長Xに対応する発光強度χの値か
ら、ピ−ク波長Xから等距離にあるA点及びB点の発光
強度、即ちバックグラウンドの発光強度の加算平均値(a
+b)/2 即ちχ´を差し引いて求められている。
m,261.32nm,263.24nm,273.95nm) について、試料水5の
水酸化第2鉄濃度と発光強度との関係を図9、10にそれ
ぞれ示す。尚、これらのピ−ク値の算出方法は、図10に
示すようにピ−ク波長Xに対応する発光強度χの値か
ら、ピ−ク波長Xから等距離にあるA点及びB点の発光
強度、即ちバックグラウンドの発光強度の加算平均値(a
+b)/2 即ちχ´を差し引いて求められている。
【0027】図9、10に示すように、試料水5の水酸化
第2鉄濃度を増加させると、各ピ−ク点(259.96nm,261.
32nm,263.24nm,273.95nm) におけるそれぞれの発光強度
も増加する。また、パルスレ−ザ−の照射回数を増加さ
せると、ピ−ク点における発光強度に、より顕著な増加
がみられる。即ち、バックグラウンドの発光強度とピ−
ク点の発光強度との差がより明らかにされる。以上のこ
とから、試料水5に含まれる水酸化第2鉄濃度が大きい
場合には発光ピ−クも大きくなることが判明した。ま
た、図9に示すグラフでは、水酸化第2鉄濃度と発光強
度とが略比例していることから、発光強度を調べること
により水酸化第2鉄の定量的評価が可能であることが判
明した。
第2鉄濃度を増加させると、各ピ−ク点(259.96nm,261.
32nm,263.24nm,273.95nm) におけるそれぞれの発光強度
も増加する。また、パルスレ−ザ−の照射回数を増加さ
せると、ピ−ク点における発光強度に、より顕著な増加
がみられる。即ち、バックグラウンドの発光強度とピ−
ク点の発光強度との差がより明らかにされる。以上のこ
とから、試料水5に含まれる水酸化第2鉄濃度が大きい
場合には発光ピ−クも大きくなることが判明した。ま
た、図9に示すグラフでは、水酸化第2鉄濃度と発光強
度とが略比例していることから、発光強度を調べること
により水酸化第2鉄の定量的評価が可能であることが判
明した。
【0028】次に、前述したノズル11を用いてアルゴン
雰囲気ガス中で試料水5のプラズマ発光を測定した場合
について説明する。尚、このときの照射条件は、レ−ザ
−出力100mJ/パルス、発振周波数10Hz、照射回数10回で
あった。
雰囲気ガス中で試料水5のプラズマ発光を測定した場合
について説明する。尚、このときの照射条件は、レ−ザ
−出力100mJ/パルス、発振周波数10Hz、照射回数10回で
あった。
【0029】図12、13に示すように、アルゴン雰囲気ガ
スに包囲された状態で上記条件のパルスレ−ザ−を照射
し、各不純物濃度における発光強度を測定した。この結
果、大気中での測定と比較して、バックグラウンドの発
光強度が全体的に増加するとともに、不純物の発光強度
も増加した。これは、アルゴンガスの熱伝導率が空気と
比較して低く、熱の伝わりが空気よりも遅いために、プ
ラズマ発光部分が極めて高温に保たれるためと考えられ
る。
スに包囲された状態で上記条件のパルスレ−ザ−を照射
し、各不純物濃度における発光強度を測定した。この結
果、大気中での測定と比較して、バックグラウンドの発
光強度が全体的に増加するとともに、不純物の発光強度
も増加した。これは、アルゴンガスの熱伝導率が空気と
比較して低く、熱の伝わりが空気よりも遅いために、プ
ラズマ発光部分が極めて高温に保たれるためと考えられ
る。
【0030】しかし、アルゴン雰囲気中でプラズマ発光
のスペクトルを得ると、不純物である鉄に固有の発光ス
ペクトルがバックグラウンドの発光スペクトルにマスク
される傾向にある。即ち、目的スペクトル(鉄)の発光
強度とバックグラウンドの発光強度とが同程度であるた
めに、目的スペクトルが鮮明化されない。このように不
純物の発光スペクトルがマスクされる場合には、得られ
る発光スペクトルのS/N比(ノイズ、即ちバックグラ
ウンドの発光強度に対する、シグナル、即ち目的スペク
トルの発光強度の割合)が低下し、高い精度の測定結果
が得られない。このため、S/N比を高くすることので
きる雰囲気ガスとしてヘリウムガスが用いられる。以下
にその理由を述べる。
のスペクトルを得ると、不純物である鉄に固有の発光ス
ペクトルがバックグラウンドの発光スペクトルにマスク
される傾向にある。即ち、目的スペクトル(鉄)の発光
強度とバックグラウンドの発光強度とが同程度であるた
めに、目的スペクトルが鮮明化されない。このように不
純物の発光スペクトルがマスクされる場合には、得られ
る発光スペクトルのS/N比(ノイズ、即ちバックグラ
ウンドの発光強度に対する、シグナル、即ち目的スペク
トルの発光強度の割合)が低下し、高い精度の測定結果
が得られない。このため、S/N比を高くすることので
きる雰囲気ガスとしてヘリウムガスが用いられる。以下
にその理由を述べる。
【0031】図14は、雰囲気ガスとしてアルゴンガス、
窒素ガス、ヘリウムガスを使用した場合の試料水5の発
光スペクトルを示しており、このときのパルスレ−ザ−
の照射条件は、レ−ザ−出力100mJ/パルス、照射回数10
回であり、水酸化第2鉄濃度は 50ppmであった。
窒素ガス、ヘリウムガスを使用した場合の試料水5の発
光スペクトルを示しており、このときのパルスレ−ザ−
の照射条件は、レ−ザ−出力100mJ/パルス、照射回数10
回であり、水酸化第2鉄濃度は 50ppmであった。
【0032】各雰囲気ガスの熱伝導率の違いにより、試
料水5の発光強度は、アルゴンガス雰囲気が一番強く、
次いで窒素ガス、ヘリウムガスの順であった。しかし、
各雰囲気ガスにおける発光スペクトルのS/N比は、ヘ
リウムガス雰囲気が一番強く、次いで窒素ガス、アルゴ
ンガスの順であった。よって、ヘリウムガス雰囲気でプ
ラズマ発光を測定することにより高いS/N比が得ら
れ、測定精度を高くでき、検出の限界を高められる。
料水5の発光強度は、アルゴンガス雰囲気が一番強く、
次いで窒素ガス、ヘリウムガスの順であった。しかし、
各雰囲気ガスにおける発光スペクトルのS/N比は、ヘ
リウムガス雰囲気が一番強く、次いで窒素ガス、アルゴ
ンガスの順であった。よって、ヘリウムガス雰囲気でプ
ラズマ発光を測定することにより高いS/N比が得ら
れ、測定精度を高くでき、検出の限界を高められる。
【0033】また、このように雰囲気ガスを使用するこ
とにより試料水5の流出時における飛散を防ぐ作用を有
する。試料水5の飛散を防ぐことにより、測定装置の汚
れを防止し、安定した連続測定が可能になる。
とにより試料水5の流出時における飛散を防ぐ作用を有
する。試料水5の飛散を防ぐことにより、測定装置の汚
れを防止し、安定した連続測定が可能になる。
【0034】また、試料水5が常に流動している状態で
測定が行われているので、連続した測定が可能となるば
かりか、経時的にその状態が変化される試料水5のオン
ライン測定が可能となる。
測定が行われているので、連続した測定が可能となるば
かりか、経時的にその状態が変化される試料水5のオン
ライン測定が可能となる。
【0035】更に、試料水5をノズル11から噴出させる
ことにより、従来用いられていた試料水5のサンプリン
グ用のセル容器が不必要となり、測定値のS/N比を高
くすることができる。つまり、試料水5をセル容器に入
れた状態でブレイクダウンさせる場合には、セル材料が
励起光を吸収し、或いはセル自体が発光し、不純物から
の励起光をマスクすることになる。また、不純物やブレ
−クダウン生成物が容器に付着して、この付着物がレ−
ザ−光を吸収してセルの損傷や光強度の減少を引き起こ
す。また、セル容器を使用する場合の別の悪影響として
は、セル容器中ではブレイクダウンによって気泡が発生
し、この気泡が消失するまで次のレ−ザ−パルスを照射
できないという問題がある。このため、短い時間間隔で
の連続したレ−ザ−照射が不可能となり、測定に要する
時間が多くかかる問題がある。従って、試料水5をノズ
ル11から流動的にしかも連続的に噴出させる方法によっ
て、試料水5の連続オンライン測定が可能となる。
ことにより、従来用いられていた試料水5のサンプリン
グ用のセル容器が不必要となり、測定値のS/N比を高
くすることができる。つまり、試料水5をセル容器に入
れた状態でブレイクダウンさせる場合には、セル材料が
励起光を吸収し、或いはセル自体が発光し、不純物から
の励起光をマスクすることになる。また、不純物やブレ
−クダウン生成物が容器に付着して、この付着物がレ−
ザ−光を吸収してセルの損傷や光強度の減少を引き起こ
す。また、セル容器を使用する場合の別の悪影響として
は、セル容器中ではブレイクダウンによって気泡が発生
し、この気泡が消失するまで次のレ−ザ−パルスを照射
できないという問題がある。このため、短い時間間隔で
の連続したレ−ザ−照射が不可能となり、測定に要する
時間が多くかかる問題がある。従って、試料水5をノズ
ル11から流動的にしかも連続的に噴出させる方法によっ
て、試料水5の連続オンライン測定が可能となる。
【0036】また、試料水5をノズル11から噴出させる
場合は、試料水5の噴出流とパルスレ−ザ−とが交差す
る点が発光点となるので、光学系を組やすく、光学系の
調整が容易になる。次に、よりS/N比の高い発光スペ
クトルを得るためのタイミングゲ−トについて説明す
る。
場合は、試料水5の噴出流とパルスレ−ザ−とが交差す
る点が発光点となるので、光学系を組やすく、光学系の
調整が容易になる。次に、よりS/N比の高い発光スペ
クトルを得るためのタイミングゲ−トについて説明す
る。
【0037】図1に示すように、レ−ザ−光源1のQス
イッチ開閉制御をするレ−ザ−制御装置2は、レ−ザ−
光源1にQスイッチ信号を送るとともにゲ−トパルサ−
4にもトリガ−信号を送る。Qスイッチ信号を受信した
レ−ザ−光源1は、約100nsの時間間隔を置いてレ−ザ
−ビ−ムを発振する。このとき同時にトリガ−信号を受
けたゲ−トパルサ−4は、一定の時間(ディレイタイ
ム)をおいてSMAヘッド6にゲ−ト信号を送る。この
ゲ−ト信号は、分光器7で検出したレ−ザ−ビ−ムのス
ペクトルを所定の時間間隔(ゲ−ト幅)だけSMAヘッ
ド6に取込ませるために送られる。尚、このディレイタ
イムは、20ns〜1600nsの時間間隔に設定でき、ゲ−ト幅
は、20ns〜3000nsの時間間隔に設定できる。
イッチ開閉制御をするレ−ザ−制御装置2は、レ−ザ−
光源1にQスイッチ信号を送るとともにゲ−トパルサ−
4にもトリガ−信号を送る。Qスイッチ信号を受信した
レ−ザ−光源1は、約100nsの時間間隔を置いてレ−ザ
−ビ−ムを発振する。このとき同時にトリガ−信号を受
けたゲ−トパルサ−4は、一定の時間(ディレイタイ
ム)をおいてSMAヘッド6にゲ−ト信号を送る。この
ゲ−ト信号は、分光器7で検出したレ−ザ−ビ−ムのス
ペクトルを所定の時間間隔(ゲ−ト幅)だけSMAヘッ
ド6に取込ませるために送られる。尚、このディレイタ
イムは、20ns〜1600nsの時間間隔に設定でき、ゲ−ト幅
は、20ns〜3000nsの時間間隔に設定できる。
【0038】図15に示すように、レ−ザ−光源1は、レ
−ザ−制御装置2からQスイッチ信号(2μs)を受け
て、レ−ザ−ビ−ムを発振する。このレ−ザ−ビ−ム
は、Qスイッチ信号が発振されてから約100ns 後に出力
のピ−クをむかえる。一方、上記のレ−ザ−ビ−ムを受
けてブレイクダウンを起し発生されるプラズマ光は、分
光器7で解析され、スペクトルに分解される。分光器で
分解された光成分は、SMAヘッド6で電気信号に変換
され、上記Qスイッチ信号(トリガ−信号)の発振から
所定のディレイタイムを経過された後、所定のゲ−ト幅
だけSMAヘッド6にプロットされる。
−ザ−制御装置2からQスイッチ信号(2μs)を受け
て、レ−ザ−ビ−ムを発振する。このレ−ザ−ビ−ム
は、Qスイッチ信号が発振されてから約100ns 後に出力
のピ−クをむかえる。一方、上記のレ−ザ−ビ−ムを受
けてブレイクダウンを起し発生されるプラズマ光は、分
光器7で解析され、スペクトルに分解される。分光器で
分解された光成分は、SMAヘッド6で電気信号に変換
され、上記Qスイッチ信号(トリガ−信号)の発振から
所定のディレイタイムを経過された後、所定のゲ−ト幅
だけSMAヘッド6にプロットされる。
【0039】図16、17には、ディレイタイムを150ns か
ら450ns まで50ns間隔で変化させた時の試料水5(100p
pm)の発光スペクトルが示されており、ヘリウム雰囲気
中でレ−ザ−出力100mJ/パルスのパルスレ−ザ−を50回
照射した。試料水5から測定される発光スペクトルに
は、鉄のスペクトルの他に水及び雰囲気ガスの発光スペ
クトルが含まれており、これら全てのスペクトルが重な
り合っている。この発光スペクトルの寿命(発光時間)
は、各構成要素に固有の値であるので、測定される目的
の構成要素の発光寿命に合わせて測定範囲を決定するこ
とが望ましい。
ら450ns まで50ns間隔で変化させた時の試料水5(100p
pm)の発光スペクトルが示されており、ヘリウム雰囲気
中でレ−ザ−出力100mJ/パルスのパルスレ−ザ−を50回
照射した。試料水5から測定される発光スペクトルに
は、鉄のスペクトルの他に水及び雰囲気ガスの発光スペ
クトルが含まれており、これら全てのスペクトルが重な
り合っている。この発光スペクトルの寿命(発光時間)
は、各構成要素に固有の値であるので、測定される目的
の構成要素の発光寿命に合わせて測定範囲を決定するこ
とが望ましい。
【0040】即ち、鉄の発光スペクトルを測定する場合
には、鉄の発光寿命に合わせたタイミングゲ−トの制御
がされる。レ−ザ−照射直後の発光スペクトルは、バッ
クグラウンドの発光強度が大きく、鉄の発光スペクトル
がマスクされてしまう。鉄固有の発光スペクトルが現れ
はじめるのは、レ−ザ−制御装置2からのQスイッチ信
号がゲ−トパルサ−4に入力されてから約250ns のディ
レイタイムが経過された後である。このため、測定する
発光スペクトルは、約300ns のディレイタイムが経過さ
れた後に適切なゲ−ト幅だけ測定することが望ましい。
このように、試料水5の発光スペクトルが所定のディレ
イタイム及びゲ−ト幅をもって測定されることにより、
バックグラウンドの発光スペクトルにマスクされること
のないS/N比の高い発光スペクトルを得ることができ
る。また、試料水5は、これに限らず鉄の代わりに他の
元素が混合されてもよく、その測定元素にあったタイミ
ングゲ−トがかけられる。
には、鉄の発光寿命に合わせたタイミングゲ−トの制御
がされる。レ−ザ−照射直後の発光スペクトルは、バッ
クグラウンドの発光強度が大きく、鉄の発光スペクトル
がマスクされてしまう。鉄固有の発光スペクトルが現れ
はじめるのは、レ−ザ−制御装置2からのQスイッチ信
号がゲ−トパルサ−4に入力されてから約250ns のディ
レイタイムが経過された後である。このため、測定する
発光スペクトルは、約300ns のディレイタイムが経過さ
れた後に適切なゲ−ト幅だけ測定することが望ましい。
このように、試料水5の発光スペクトルが所定のディレ
イタイム及びゲ−ト幅をもって測定されることにより、
バックグラウンドの発光スペクトルにマスクされること
のないS/N比の高い発光スペクトルを得ることができ
る。また、試料水5は、これに限らず鉄の代わりに他の
元素が混合されてもよく、その測定元素にあったタイミ
ングゲ−トがかけられる。
【0041】
【発明の効果】この発明のように流体が雰囲気ガスによ
り包囲されて噴出される場合には、流体が空気中に噴出
される場合と比較して、発光強度の大きいプラズマ発光
を得ることができる。即ち、雰囲気ガスで流体を包囲す
ることにより、プラズマ発生点を高温に保つことがで
き、発光強度を大きくすることができる。
り包囲されて噴出される場合には、流体が空気中に噴出
される場合と比較して、発光強度の大きいプラズマ発光
を得ることができる。即ち、雰囲気ガスで流体を包囲す
ることにより、プラズマ発生点を高温に保つことがで
き、発光強度を大きくすることができる。
【0042】さらに流体をノズルから噴出させることに
より連続した流体の提供が可能となり、流体を容器に抽
出して検査する場合と比較して、容器自体の発光がな
く、容器による光の吸収がなく、ブレ−クダウン生成物
による影響をなくすことができる。
より連続した流体の提供が可能となり、流体を容器に抽
出して検査する場合と比較して、容器自体の発光がな
く、容器による光の吸収がなく、ブレ−クダウン生成物
による影響をなくすことができる。
【0043】また、本発明のように流体を噴出する方法
によれば、ブレイクダウンにより発生した気泡は流体の
流れに伴って移動され、気泡による影響がなくなり、短
い時間間隔での連続したレ−ザ−照射が可能となり測定
時間を短くできる。また、連続した測定が可能であり火
力発電において要求されている連続オンライン測定に対
応できる。また、流体の流れとレ−ザ−光とが交差する
点が発光点となるので、装置の光学系の設置及び調整が
容易にできる。
によれば、ブレイクダウンにより発生した気泡は流体の
流れに伴って移動され、気泡による影響がなくなり、短
い時間間隔での連続したレ−ザ−照射が可能となり測定
時間を短くできる。また、連続した測定が可能であり火
力発電において要求されている連続オンライン測定に対
応できる。また、流体の流れとレ−ザ−光とが交差する
点が発光点となるので、装置の光学系の設置及び調整が
容易にできる。
【0044】流体の各構成要素ごとに特有な発光スペク
トルの中で、検出目的要素の発光スペクトルだけを突出
させるためのタイミングゲ−トをかけることにより、S
/N比の高い検出結果が得られる。
トルの中で、検出目的要素の発光スペクトルだけを突出
させるためのタイミングゲ−トをかけることにより、S
/N比の高い検出結果が得られる。
【図1】図1は、この発明の一実施例における水質検査
装置を示す概略図。
装置を示す概略図。
【図2】図2は、この発明の一実施例における水質検査
装置の測光部分を示す概略図。
装置の測光部分を示す概略図。
【図3】図3は、この発明の一実施例における水質検査
装置のノズルを示す概略図。
装置のノズルを示す概略図。
【図4】図4には、この発明の一実施例の水酸化第二鉄
圧粉体にレ−ザ−出力100mJ/パルス、発振周波数10Hzの
パルスレ−ザ−を照射した時の発光スペクトルを示す。
圧粉体にレ−ザ−出力100mJ/パルス、発振周波数10Hzの
パルスレ−ザ−を照射した時の発光スペクトルを示す。
【図5】図5には、鉄片にレ−ザ−出力100mJ/パルス、
発振周波数10Hzのパルスレ−ザ−を照射した時の発光ス
ペクトルの 250nm〜290nm の波長領域内の発光スペクト
ルを示す。
発振周波数10Hzのパルスレ−ザ−を照射した時の発光ス
ペクトルの 250nm〜290nm の波長領域内の発光スペクト
ルを示す。
【図6】図6には、空気および蒸留水にレ−ザ−出力10
0mJ/パルス、発振周波数10Hzのパルスレ−ザ−を照射し
た時のバックグラウンド発光のスペクトルの 250nm〜29
0nm の波長領域内の発光スペクトルを示す。
0mJ/パルス、発振周波数10Hzのパルスレ−ザ−を照射し
た時のバックグラウンド発光のスペクトルの 250nm〜29
0nm の波長領域内の発光スペクトルを示す。
【図7】図7には、試料水の不純物濃度を10ppm から50
ppm まで変化させて、レ−ザ−出力100mJ/パルス、発振
周波数10Hzのパルスレ−ザ−を大気中雰囲気で10回照射
した時の 250nm〜290nm の波長領域内の発光スペクトル
を示す。
ppm まで変化させて、レ−ザ−出力100mJ/パルス、発振
周波数10Hzのパルスレ−ザ−を大気中雰囲気で10回照射
した時の 250nm〜290nm の波長領域内の発光スペクトル
を示す。
【図8】図8には、試料水の不純物濃度を10ppm から50
ppm まで変化させて、レ−ザ−出力100mJ/パルス、発振
周波数10Hzのパルスレ−ザ−を大気中雰囲気で30回照射
した時の 250nm〜290nm の波長領域内の発光スペクトル
を示す。
ppm まで変化させて、レ−ザ−出力100mJ/パルス、発振
周波数10Hzのパルスレ−ザ−を大気中雰囲気で30回照射
した時の 250nm〜290nm の波長領域内の発光スペクトル
を示す。
【図9】図9は、図7の各ピ−ク値における試料水の不
純物濃度と発光強度との関係を示すグラフ。
純物濃度と発光強度との関係を示すグラフ。
【図10】図10は、図8の各ピ−ク値における試料水の不
純物濃度と発光強度との関係を示すグラフ。
純物濃度と発光強度との関係を示すグラフ。
【図11】図11は、発光スペクトルのピ−ク値の算出方法
の説明図。
の説明図。
【図12】図12は、試料水の不純物濃度を10ppm から50pp
m まで変化させて、レ−ザ−出力100mJ/パルス、発振周
波数10Hzのパルスレ−ザ−をアルゴン雰囲気で10回照射
した時の 250nm〜290nm の波長領域内の発光スペクトル
を示すグラフ。
m まで変化させて、レ−ザ−出力100mJ/パルス、発振周
波数10Hzのパルスレ−ザ−をアルゴン雰囲気で10回照射
した時の 250nm〜290nm の波長領域内の発光スペクトル
を示すグラフ。
【図13】図13は、図12の各ピ−ク値における試料水の不
純物濃度と発光強度との関係を示すグラフ。
純物濃度と発光強度との関係を示すグラフ。
【図14】図14は、アルゴン、窒素、ヘリウム雰囲気での
試料水(濃度50ppm )にレ−ザ−出力100mJ/パルスパル
スレ−ザ−を10回照射した時の 250nm〜290nm の波長領
域内の発光スペクトルを示すグラフ。
試料水(濃度50ppm )にレ−ザ−出力100mJ/パルスパル
スレ−ザ−を10回照射した時の 250nm〜290nm の波長領
域内の発光スペクトルを示すグラフ。
【図15】図15は、タイミングゲ−トのかけ方を示す説明
図。
図。
【図16】図16は、不純物濃度100ppmの試料水を用い、レ
−ザ−出力100mJ/パルスのパルスレ−ザ−をヘリウム雰
囲気で50回照射した時の 250nm〜290nm の波長領域内の
発光スペクトルを示し、ディレイタイムを150ns から25
0ns まで50ns間隔で変化させた時の発光スペクトルを示
すグラフ。
−ザ−出力100mJ/パルスのパルスレ−ザ−をヘリウム雰
囲気で50回照射した時の 250nm〜290nm の波長領域内の
発光スペクトルを示し、ディレイタイムを150ns から25
0ns まで50ns間隔で変化させた時の発光スペクトルを示
すグラフ。
【図17】図17は、不純物濃度100ppmの試料水を用い、レ
−ザ−出力100mJ/パルスのパルスレ−ザ−をヘリウム雰
囲気で50回照射した時の 250nm〜290nm の波長領域内の
発光スペクトルを示し、ディレイタイムを300ns から25
0ns まで50ns間隔で変化させた時の発光スペクトルを示
すグラフ。
−ザ−出力100mJ/パルスのパルスレ−ザ−をヘリウム雰
囲気で50回照射した時の 250nm〜290nm の波長領域内の
発光スペクトルを示し、ディレイタイムを300ns から25
0ns まで50ns間隔で変化させた時の発光スペクトルを示
すグラフ。
1…レ−ザ−光源 2…レ−ザ−制御装置 3…集光レ
ンズ 4…ゲ−トパルサ− 5…試料水 6…スペクト
ルマルチチャンネル分光器(SMA)ヘッド 7…分光器 8…SMAコントロ−ラ− 9…パ−ソナ
ルコンピュ−タ− 10…プリンタ− 11…ノズル 13…
光ファイバ−
ンズ 4…ゲ−トパルサ− 5…試料水 6…スペクト
ルマルチチャンネル分光器(SMA)ヘッド 7…分光器 8…SMAコントロ−ラ− 9…パ−ソナ
ルコンピュ−タ− 10…プリンタ− 11…ノズル 13…
光ファイバ−
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 健一 新潟県新潟市桃山町二丁目200番地 東北 電力株式会社新潟火力発電所内 (72)発明者 根布 修 新潟県新潟市桃山町二丁目200番地 東北 電力株式会社新潟火力発電所内
Claims (2)
- 【請求項1】流体を連続して噴出するとともに前記流体
を包囲する雰囲気ガスを噴出するノズルと、 前記流体に照射するパルスレ−ザ−ビ−ムを発振する光
源と、 前記流体がパルスレ−ザ−ビ−ムを照射されて誘電破壊
を起こしプラズマ化されるとともに発生されるプラズマ
光線を受光してその波長成分を検出する手段と、 前記光源にパルスレ−ザ−ビ−ムの発振を開始させる信
号を与えるとともにその同期信号を発振する手段と、 前記同期信号を受信し所定の時間間隔を経過して、前記
プラズマ光線の波長成分を取込む時間領域を特定するゲ
−ト信号を発振する手段と、 前記ゲ−ト信号を受信して特定の検出間隔及び検出時間
で波長成分を取込み積算する手段と、を有する水質検査
装置。 - 【請求項2】流体を連続して噴出させるとともに前記流
体を包囲するように雰囲気ガスを噴出させている状態で
この流体に開始信号に応答してパルスレ−ザ−ビ−ムを
照射し、このパルスレ−ザ−ビ−ムによって前記流体の
一部から発生されるプラズマ光線を受光してその波長成
分を検出し、前記開始信号に同期する同期信号に応答し
て前記プラズマ光線の波長成分を取込む時間領域を特定
するゲ−ト信号に応じて特定の検出間隔及び検出時間で
波長成分を取込み積算する水質検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23013892A JPH073389B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 水質検査方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP23013892A Expired - Lifetime JPH073389B2 (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 水質検査方法及びその装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001311793A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-09 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 冷却材金属の漏洩検出方法および漏洩検出器 |
JP2006500576A (ja) * | 2002-09-24 | 2006-01-05 | コミサリア ア レナジー アトミク | レーザによって励起させた液体の光学発光の分光のための方法および装置 |
JP2009145243A (ja) * | 2007-12-14 | 2009-07-02 | Eisai R & D Management Co Ltd | レーザー誘導ブレークダウン分光分析法を利用した元素の定量方法及び定量装置 |
CN108051401A (zh) * | 2017-01-17 | 2018-05-18 | 谢锦宸 | 水质监测装置 |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP23013892A patent/JPH073389B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2001311793A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-09 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 冷却材金属の漏洩検出方法および漏洩検出器 |
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