JPH0674599A - 温冷水製造装置 - Google Patents

温冷水製造装置

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JPH0674599A
JPH0674599A JP22595292A JP22595292A JPH0674599A JP H0674599 A JPH0674599 A JP H0674599A JP 22595292 A JP22595292 A JP 22595292A JP 22595292 A JP22595292 A JP 22595292A JP H0674599 A JPH0674599 A JP H0674599A
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JP
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water
cold water
cold
hot
heat
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JP22595292A
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English (en)
Inventor
Toshiki Tamura
俊樹 田村
Shinya Hirota
伸也 広田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒートポンプを利用した温冷水製造装置にお
いて、温水と冷水の使用量や負荷の消費熱量など、温水
と冷水の利用率に違いがある場合でも、水資源およびエ
ネルギーの無駄が少なく、温水および冷水を効率良く製
造することができ、しかも、温水および冷水の温度変化
が少ない温冷水製造装置を提供する。 【構成】 温水循環路32のうち、温水タンク30から
温熱発生部14への循環路途中に、給水配管60などの
給水部が設けられ、温熱発生部14から温水タンク30
への循環路途中に、排水配管70などの排水部が設けら
れ、冷水循環路22のうち、冷水タンク20から冷熱発
生部12への循環路途中に、給水配管40などの給水部
が設けられ、冷熱発生部12から冷水タンク20への循
環路途中に、排水配管50などの排水部が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、温冷水製造装置に関
し、詳しくは、各種工場などで必要な温水と冷水を製造
する装置であって、ヒートポンプを利用して、温水と冷
水を同時に製造することができるようにした装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種用途で利用されているヒート
ポンプは、蒸発器と凝縮器の間で熱媒体を循環させ、熱
媒体の圧縮と膨張を繰り返すことによって、蒸発器側と
凝縮器側に温度差を作り出す装置であり、蒸発器側は低
温になり、凝縮器側は高温になる。
【0003】このヒートポンプを利用して、蒸発器側の
低温を取り出せば、冷房あるいは冷水製造が行え、凝縮
器側の高温を取り出せば、暖房あるいは温水製造が行え
る。各種製造工場やビル、住宅などでは、使用状況によ
って、温水が必要な場合と冷水が必要な場合の何れもが
あり、温水と冷水が同時に必要な場合もあり、温水およ
び冷水の両方を製造することが要求される。そこで、ヒ
ートポンプの蒸発器側で冷水を製造すると同時に、凝縮
器側では温水を製造して、温水と冷水の両方を同じ装置
で同時に製造できるようにすることが考えられた。
【0004】図2は、ヒートポンプを利用した温冷水製
造装置の構造の1例を示している。蒸発器1a、ポンプ
1b、凝縮器1cおよび膨張弁1dが熱媒体循環配管1
eで連結されて、ヒートポンプ1を構成している。蒸発
器1aには、冷水循環配管2aを経て冷水タンク2bが
接続されている。この蒸発器1aで発生した冷熱で、冷
水循環配管2aを循環する水を冷却して、冷水タンク2
b内に冷水が製造される。凝縮器1cには、温水循環配
管3aを経て温水タンク3bが接続されている。この凝
縮器1cで発生した温熱で、温水循環配管3aを循環す
る水を加熱して、温水タンク3b内に温水が製造され
る。
【0005】冷水タンク2bおよび温水タンク3bに
は、一般の工業用水などが供給される市水供給配管2d
および3dが接続されるとともに、冷水または温水を利
用する各種の機器類すなわち冷水負荷2eおよび温水負
荷3eも接続されている。したがって、各負荷2e、3
eで消費されて減少した水量を、市水供給配管2d、3
dから温冷水タンク2b、3bにそれぞれ補給すること
になる。
【0006】上記のような構造の温冷水製造装置では、
ヒートポンプ1の蒸発器1aで発生する冷熱と凝縮器1
cで発生する温熱の両方を利用することができるので、
エネルギー効率が非常に良く、コンパクトな設備で低コ
ストに温冷水が製造できるという利点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なヒートポンプを用いた温冷水製造装置では、温度の安
定した温冷水を供給し難いという問題がある。また、温
水と冷水の利用率に大きな差があると、水資源およびエ
ネルギーの利用効率が悪くなり、経済性が低下するとい
う問題もある。
【0008】温冷水の温度が安定し難いのは、つぎの理
由による。すなわち、温冷水負荷2e、3eでの温冷水
使用によって、温冷水タンク2b、3bに、市水供給配
管2d、3dから市水を補給すると、市水は常温である
から、温水タンク3b内の水温は下がり、冷水タンク2
b内の水温は上がってしまうことになる。市水の補給に
よって温度が変化した温水または冷水が、そのまま温冷
水負荷2e、3eに送り出されることになるので、温冷
水負荷2e、3eで使用する温冷水の温度が直ちに変動
してしまう。市水の補給にしたがって温冷水の温度が絶
えず変動するのでは、温冷水の利用が行い難く、安定し
た温度の温冷水を必要とする用途には利用できない。
【0009】また、温水と冷水の利用率に大きな差があ
ると、つぎに説明するような問題が発生する。まず、前
記した温冷水製造装置の構造から判るように、ヒートポ
ンプ1の蒸発器1aで発生する冷熱の量と、凝縮器1c
で発生する温熱の量は、装置の構造によって決まる一定
の比率になる。すなわち、温水および冷水の製造能力
は、常に一定である。
【0010】したがって、温水と冷水の利用率が、季節
や時間に関係なく常に一定であれば、それに合わせてヒ
ートポンプなどを設計をしておくことによって、効率の
良い運転が可能である。しかし、実際の工場や住宅で
は、温水と冷水の利用率が常に一定であることは少な
く、温水だけを多く使う場合や冷水だけを多く使う場合
があり、季節や時間によっても、温水と冷水の使用量お
よびその比率は様々に変動する。
【0011】そのため、例えば、温水の使用量が増える
と、温水タンク3bに供給する市水の量を増やすことに
なるが、この供給された市水をヒートポンプ1の凝縮器
1cで所定温度まで加熱するには、蒸発器1aでそれに
見合うだけの熱を冷水側から取り出す必要がある。しか
し、冷水の使用量が増えなければ、蒸発器1aで冷水か
ら取り出すことのできる熱量は増えない。したがって、
冷水の使用量を増やさずに、温水の使用量だけを大きく
増やすことはできないのである。また、温水側の負荷の
みが増大して温水の温度が低下した場合に、温水の温度
だけを設定温度まで上げることも出来ないのである。こ
れでは、温水と冷水の使用率が、変動する可能性のある
様々な用途および使用状況に対応することが出来ない。
【0012】このような問題を解消するため、図2に示
した装置では、ヒートポンプ1の熱媒体循環配管1e
に、蒸発器1aおよび凝縮器1cと並列に、それぞれ補
助循環配管4a、5aを備え、それぞれの補助循環配管
4a、5aに設けた熱交換器4b、5bに、市水配管4
c、5cを連結している。ヒートポンプ1を循環する熱
媒体は、バルブの切り換えによって、蒸発器1aを通過
させるか、補助循環配管4aの熱交換器4bを通過させ
るかを選択でき、また、凝縮器1cを通過させるか、補
助循環配管5aの熱交換器5bを通過させるかを選択で
きるようになっている。
【0013】そして、例えば、温水の使用量が増えた場
合には、ヒートポンプ1の冷熱側で、蒸発器1aではな
く、補助循環配管4aの熱交換器4bに、熱媒体を循環
させる。熱交換器4bでは、常温の市水から熱を吸収で
きるので、この熱交換器4bから熱媒体に大量の熱を供
給でき、前記温水の使用量に見合う熱を取り出すことが
できるのである。これとは逆に、冷水の使用量が増えた
場合には、ヒートポンプ1の温熱側で、補助循環配管5
aの熱交換器5bに熱媒体を循環させて、熱交換器5b
で常温の市水に熱を排出させて、冷水の使用量に見合う
熱を奪うことができるのである。
【0014】ところが、上記構造の装置では、例えば、
冷水側の補助循環配管4aの熱交換器4bを作動させて
いる状態では、ヒートポンプ1で発生した冷熱は、全て
市水配管4cの市水に捨てられていることになる。ま
た、蒸発器1aには熱媒体が循環しないので、蒸発器1
aによる冷水の製造は全く行われない。これでは、温水
と冷水の使用量あるいは負荷が同じ場合だけしか、温熱
と冷熱の両方を利用することができないことになる。温
水と冷水の使用量や負荷が違っているときは、単独の温
水発生装置あるいは冷水発生装置と同じ機能しか果して
いない。実際の使用状況では、温水と冷水の使用量や負
荷には差があるのが普通であるから、ヒートポンプ1を
用いて、温熱と冷熱の両方を効率良く利用できるように
したことの意味がなく、エネルギーの利用効率がきわめ
て悪いものとなる。また、熱交換器4b、5bで大量の
市水を消費するため、水資源の無駄が多く、稼働コスト
も増大する。補助循環配管4a、5aおよび熱交換器4
b、5bという設備が余分に必要であるため、装置全体
の嵩が増え、製造コストも増大するという問題もある。
【0015】熱交換器4b、5bとして、前記した水冷
式の熱交換器の代わりに、空冷式の熱交換器を用いれ
ば、水資源の無駄は無くなるが、一般的に、空冷式の熱
交換器は水冷式の熱交換器に比べて熱交換効率が悪く、
特に、外気温度の変動によって、極端に効率が落ちると
いう新たな問題が生じる。そこで、この発明の課題は、
前記したようなヒートポンプを利用した温冷水製造装置
において、温水と冷水の使用量や負荷の消費熱量など、
温水と冷水の利用率に違いがある場合でも、水資源およ
びエネルギーの無駄が少なく、温水および冷水を効率良
く製造することができ、しかも、温水および冷水の温度
変化が少ない温冷水製造装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する、こ
の発明にかかる温冷水製造装置は、ヒートポンプの温熱
発生部と温水タンクが温水循環路で連結され、前記ヒー
トポンプの冷熱発生部と冷水タンクが冷水循環路で連結
されていることによって、温水と冷水が同時に製造され
る装置において、温水循環路のうち、温水タンクから温
熱発生部への循環路途中に給水部が設けられ、温熱発生
部から温水タンクへの循環路途中に排水部が設けられ、
冷水循環路のうち、冷水タンクから冷熱発生部への循環
路途中に給水部が設けられ、冷熱発生部から冷水タンク
への循環路途中に排水部が設けられている。
【0017】ヒートポンプの基本的な構造は、既知の各
種装置に用いられているヒートポンプの構造が自由に採
用できる。具体的には、少なくとも、蒸発器などの冷熱
発生部と、凝縮器などの温熱発生部とを備えていて、両
者の間で熱の移動が行えるようになっていればよく、冷
熱および温熱の発生機構やその構造は限定されない。一
般的なヒートポンプの構造としては、圧縮ポンプ、凝縮
器、膨張弁、蒸発器が循環配管で連結され、この循環配
管を熱媒体が循環するようになっている。
【0018】温水循環路は、各種配管材料などからな
り、必要に応じて、断熱材などを用いて断熱構造に構成
しておく。温水循環路は、ヒートポンプの高温発生部と
温水を貯蔵しておく温水タンクを連結しており、ポンプ
などで水を循環させ、温熱発生部で発生した温熱を循環
水に与えて温水を製造する。冷水循環路は、ヒートポン
プの冷熱発生部と冷水を貯蔵しておく冷水タンクを連結
しており、ポンプなどで水を循環させ、冷熱発生部で発
生した冷熱を循環水に与えて冷水を製造する。
【0019】温水タンクには、温水を利用する各種の機
器すなわち温水負荷が連結され、冷水タンクには、冷水
を利用する各種の機器すなわち冷水負荷が連結される。
温水負荷および冷水負荷の種類や構造は、用途に応じて
自由に構成できる。温水循環路のうち、温水タンクから
温熱発生部への配管途中に給水部が設けられている。給
水部には、通常の市水など、常温、もしくは、必要な温
水よりも低温の水が供給される。また、温熱発生部から
温水タンクへの循環路途中に排水部が設けられ、ここか
ら不要な水が排出される。給水部および排水部には、制
御弁を設けて、水の供給あるいは排出を制御できるよう
にしておく。冷水循環路にも、温水循環路と同様の位置
に、給水部および排水部、さらには制御弁が設けられて
いる。冷水循環路の給水部には、常温、もしくは、必要
な冷水よりも高温の水を供給すればよい。
【0020】給水部および排水部の制御弁を、温水タン
クおよび冷水タンクの水量、水温、あるいは、循環路を
流れる循環水の水温などの情報をもとに制御すれば、装
置の適切な稼働が行える。上記の情報を、センサなどで
検知すれば、この検知情報を電気的に処理して、制御弁
を自動制御することができ、便利である。
【0021】
【作用】この発明の装置では、ヒートポンプの温熱発生
部と温水タンクが温水循環路で連結され、前記ヒートポ
ンプの冷熱発生部と冷水タンクが冷水循環路で連結され
ていることによって、温水と冷水が同時に製造されるよ
うになっている点では、前記した従来の装置と同じであ
る。
【0022】この発明の装置では、温水タンクおよび冷
水タンクに新たな水を補給する手段として、温水タンク
から温熱発生部への循環路途中、および、冷水タンクか
ら冷熱発生部への循環路途中にそれぞれ給水部が設けら
れている。したがって、補給された水は、直ちに温水タ
ンクまたは冷水タンクに入るのではなく、循環水ととも
に、温熱発生部または冷熱発生部に送られ、温熱または
冷熱を供給された後、温水タンクまたは冷水タンクに送
られることになる。すなわち、補給された水が、ある程
度、温められたり、冷やされたりしてから、温水タンク
または冷水タンクに送られることになるので、水の補給
によって、温水タンクまたは冷水タンクの温度が直ちに
大きく変動することがなくなる。その結果、温水タンク
または冷水タンクからそれぞれの負荷に供給される温水
または冷水の温度が安定することになる。
【0023】つぎに、温水と冷水の利用率に差が出た場
合の作用について説明する。例えば、温水の使用量が増
えた場合には、給水部から水を補給する。温度の低い補
給水が加わった温水を、所定温度まで昇温するには、温
熱発生部で発生する熱量を増やす必要がある。ヒートポ
ンプの作動原理により、温熱発生部の発生熱量に見合う
だけ、冷熱発生部で冷熱循環配管の水から奪う熱量を増
やさなければならない。
【0024】そのため、この発明では、冷水熱循環路
に、給水部から水を補給する。補給水は、冷水循環路を
循環している冷水よりは高温であるから、この補給水の
持つ熱量分だけ、冷熱発生部で取り込むことのできる熱
量が増える。すなわち、温水の使用量の増加に見合うだ
けの温熱が発生でき、温水の使用量が増えても、温水の
温度を設定温度に維持できることになる。
【0025】但し、冷水の使用量が増えないのであれ
ば、補給水の分だけ、冷水タンクおよび冷水循環路内の
水量が増えてしまう。冷水タンクの容量に余裕があれ
ば、冷水タンクが満タンになるまでは、このままでもよ
い。しかし、冷水タンクが満タンになった場合、あるい
は、冷水タンクの水量を増やしたくない場合には、排水
部から、余分な水を排出する。排水部から捨てられる水
は、冷水タンクに貯えられていた低温の冷水である。す
なわち、この場合には、排出される低温の冷水と、常温
の市水などの補給水との熱量の差が、冷熱発生部で取り
込むことのできる熱量の増加分になる。冷水と補給水と
の温度差はかなり大きいので、補給水の供給量あるいは
冷水の排出量をそれほど増やさなくても、冷熱発生部で
取り込める熱量を大幅に増やすことができる。
【0026】これは、前記した従来技術のように、ヒー
トポンプに、熱媒体の循環配管とは別に補助循環配管を
備え、この補助循環配管に熱交換器を設けて、熱交換器
に市水を供給した場合と比較すれば、そのエネルギー効
率の違いが明らかである。すなわち、従来の技術では、
補給水は、この発明の場合と同じ常温の市水であり、熱
交換器から排出される水は、熱交換器を1回通過しただ
けの比較的高い温度の水である。これに対し、この発明
の場合には、排出される水は、冷水タンクに貯えられて
いた、かなり低温の冷水である。
【0027】補給水と排出水の熱量の差が、冷熱発生部
で取り込める熱量の増加分であるから、同じ量の水を排
出した場合には、冷熱発生部で取り込める熱量の増加分
が、この発明のほうがはるかに大きくなるのである。逆
に言えば、前記した温水の使用量の増加分が同じであれ
ば、この発明のほうが、冷水循環路への水の補給量およ
び冷水の排出量を、はるかに少なくできるのである。
【0028】温水の使用量は変わらず、温水側の負荷で
消費される熱量が増えた場合も、前記同様に、冷水側で
水の補給および排出を行って、冷熱発生部に取り込める
熱量を増やせば、温熱発生部で温水に与える熱量が増
え、温水の温度を低下させずに所定の温度に維持するこ
とができる。すなわち、この発明では、温水または冷水
の利用率の違いに対応して、使用量または負荷の消費熱
量が増えた側の反対側でも、水の補給および排出を行う
ことにより、常に、ヒートポンプを効率良く作用させ
て、安定した温度の温水および冷水を、必要な量だけ製
造し負荷に供給することができる。
【0029】
【実施例】ついで、この発明の実施例について、図面を
参照しながら以下に説明する。図1は、この発明にかか
る温冷水製造装置の全体構造を表している。ヒートポン
プ部10は、図中、上部から時計回りに、圧縮機16、
温熱発生部となる凝縮器14、膨張弁18、および、冷
熱発生部となる蒸発器12が、順番に配置されて、循環
配管11によって連結されている。循環配管11の内部
には、熱媒体が充填されて、図中、時計回りに各部を循
環する。
【0030】ヒートポンプ10の蒸発器12側には、冷
水製造用の設備が設けられている。すなわち、冷水タン
ク20が備えられ、冷水タンク20と蒸発器12の間
が、冷水循環路となる配管22で連結されている。冷水
循環配管22には、ポンプ24が設けられており、図
中、反時計回りに水が循環するようになっている。冷水
タンク20から蒸発器12に向かって循環水が流れる循
環配管の途中に、給水部となる給水配管40が接続され
ている。給水配管40には市水が供給され、電気的に流
量制御可能な給水制御弁42が設けられている。蒸発器
12から冷水タンク20に向かって循環水が流れる循環
配管の途中には、排水部となる排水配管50が接続さ
れ、排水配管50よりも上流の蒸発器12の出口に近い
位置には、温度センサ86が取り付けられている。排水
配管50には、給水制御弁42と同様に、電気的に制御
可能な排水制御弁52が設けられている。温度センサ8
6は、蒸発器12から出た冷水の温度を検出し、その情
報を電気信号として出力する。
【0031】冷水タンク20には、貯蔵水量を検出する
水位センサ82および温度センサ84が取り付けられて
おり、何れも、検出情報を電気信号として出力する。冷
水タンク20には、ポンプ26を経て、冷水負荷28が
連結されている。つぎに、ヒートポンプ10の凝縮器1
4側には、温水製造用の設備が設けられている。基本的
な配置構造は、前記した冷水製造用の設備とほぼ同様の
構造が、冷水製造用の設備の場合とは対称的に設けられ
ているだけなので、共通する事項の説明は省略する。水
位センサ92および温水タンク30を備えた温水タンク
30、温水タンク30と凝縮器14を連結する温水循環
配管32、温水タンク30に連結された温水負荷38、
ポンプ36を備えている。温水循環配管32には、給水
制御弁62を有する給水配管60、ポンプ34、温度セ
ンサ86、排水制御弁72を有する排水配管70を備え
ている。それぞれの部材の機能や構造は、前記した冷水
製造用の設備の場合と同様である。
【0032】上記のような構造を備えた温冷水製造装置
の使用について説明する。ヒートポンプ10の作動によ
り、冷水循環配管22を循環する水に冷熱が与えられて
冷水が製造され、温水循環配管32を循環する水に温熱
が与えられて温水が製造される。冷水は冷水タンク20
に貯えられ、温水は温水タンク30に貯えられ、それぞ
れの負荷28、38の要求に応じて、冷水または温水が
供給されることになる。
【0033】温冷水製造装置を稼働する最初の段階で
は、各循環配管22、32の給水配管40、60から市
水を給水して、両方のタンク20、30を満たし、温水
および冷水が所定の温度に達するまで、各循環配管2
2、32を循環させながら、ヒートポンプ10の作用で
加熱および冷却を行う。例えば、温水の設定温度が60
℃、冷水の設定温度が10℃であれば、この設定温度に
達するまで、加熱冷却を行う。
【0034】温水および冷水を使用する際には、まず、
温水と冷水の使用量、あるいは、それぞれの負荷28、
38で消費される熱量が同じ場合には、従来の温冷水製
造装置と同様に、必要な量の温水および冷水を、それぞ
れの負荷28、38に供給しながら、給水配管40、6
0からは消費された水量分の市水を補給し、ヒートポン
プ10で発生する冷熱および温熱で、冷水および温水を
効率的に製造して、温水および冷水の温度を前記設定温
度に維持するようにすればよい。
【0035】つぎに、例えば、温水の使用量のみが増え
た場合を説明する。温水の使用量が増えれば、温水側の
給水制御弁62を開いて、水を補給することになる。こ
のとき、温水タンク30に備えた水位センサ92で、水
量の変化を検出し、水量の減少量に合わせて、給水制御
弁62を自動的に開くようにするのが好ましい。但し、
温水タンク30の水位目盛りを監視して、作業者が給水
制御弁62を必要量だけ開くように操作することも可能
である。
【0036】温水循環経路32に、補給水が供給される
と、この補給水は、温水循環経路32を循環していた温
水よりも温度が低いので、温水循環経路32の温度セン
サ86が、温水の温度低下を検出する。温水を前記設定
温度まで昇温させるには、冷水製造側での対応が必要に
なる。すなわち、冷水製造側でも、給水制御弁42を開
いて、市水を補給するとともに、排水制御弁52を開い
て、補給された水量に見合うだけの冷水を捨てるように
する。なお、冷水タンク20が満タンでなければ、冷水
を捨てずに、貯蔵水量を増やすだけでも構わない。補給
および排出する水量は、蒸発器12の出口に取り付けら
れた温度センサ86の検出温度が、前記設定温度10℃
を維持するように制御すればよい。この状態で、凝縮器
14で温水に供給される熱量に見合うだけの熱量が、蒸
発器12で冷水から取り出されることになる。
【0037】また、温水の使用量は変わらなくて、温水
負荷38で消費される熱量が増えた場合にも、温水循環
配管32の温度センサ86が、温水の温度低下を検出す
る。このときにも、温水の加熱昇温が必要になり、前記
同様にして、冷水製造側の対応が必要になる。上記説明
は、温水の使用量もしくは負荷の消費熱量が増えた場合
であるが、冷水の使用量もしくは負荷の消費熱量が増え
た場合には、補給水および冷水を設定温度まで冷却する
必要がある。このときには、温水製造側で、市水の補給
および排出を行って、蒸発器12で冷水に供給される冷
熱量に見合うだけの熱量を、凝縮器14から温水に取り
出すようにすればよい。
【0038】上記した実施例の温冷水製造装置では、各
温度センサ86、96および水位計82、92の検出情
報をもとにして、給水制御弁42、62および排水制御
弁52、62の開き具合を自動的に制御することによ
り、温水および冷水の使用量の変化や負荷変動に関わら
ず、負荷28、38に対して、設定温度どおりの温水ま
たは冷水を必要な量だけ安定して供給することができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上に述べた、この発明にかかる温冷水
製造装置によれば、温水または冷水の使用量および負荷
の変動などの利用率の変化があっても、常に、ヒートポ
ンプの作用を有効に利用して、効率良く温水および冷水
を製造することができ、製造される温水および冷水の温
度を安定させることができる。また、水資源の無駄が少
なく、エネルギー消費も少なくて済むので、稼働コスト
が削減される。ヒートポンプの他に、余分な構造部分が
ないので、装置の構造は簡単で全体の嵩も低くなり、設
備コストも安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例を示す温冷水製造装置の全
体構造図
【図2】 従来例の全体構造図
【符号の説明】
10 ヒートポンプ 12 蒸発器 14 凝縮器 16 圧縮機 18 膨張弁 20 冷水タンク 22 冷水循環配管 28 冷水負荷 30 冷水タンク 32 冷水循環配管 38 冷水負荷 40、60 給水配管 42、62 給水制御弁 50、70 排水配管 52、72 排水制御弁 82、92 水量センサ 84、86、94、96 温度センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートポンプの温熱発生部と温水タンク
    が温水循環路で連結され、前記ヒートポンプの冷熱発生
    部と冷水タンクが冷水循環路で連結されていることによ
    って、温水と冷水が同時に製造される装置において、温
    水循環路のうち、温水タンクから温熱発生部への循環路
    途中に給水部が設けられ、温熱発生部から温水タンクへ
    の循環路途中に排水部が設けられ、冷水循環路のうち、
    冷水タンクから冷熱発生部への循環路途中に給水部が設
    けられ、冷熱発生部から冷水タンクへの循環路途中に排
    水部が設けられていることを特徴とする温冷水製造装
    置。
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