JPH0674277B2 - シリルカルバメ−トおよびその製法 - Google Patents

シリルカルバメ−トおよびその製法

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JPH0674277B2
JPH0674277B2 JP61045534A JP4553486A JPH0674277B2 JP H0674277 B2 JPH0674277 B2 JP H0674277B2 JP 61045534 A JP61045534 A JP 61045534A JP 4553486 A JP4553486 A JP 4553486A JP H0674277 B2 JPH0674277 B2 JP H0674277B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
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    • C07F7/0838Compounds with one or more Si-O-Si sequences
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    • C07F7/0876Reactions involving the formation of bonds to a Si atom of a Si-O-Si sequence other than a bond of the Si-O-Si linkage

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  • Organic Chemistry (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、新規なシリルカルバメート、その製造方法、
およびそれらを対称なビス(アミノアルキル)ジシロキ
サンへ転化する方法に関する。
ビス(アミノアルキル)ジシロキサンは、ポリイミドの
製造を含む多くの用途に使用され、特に、ジアミンを2,
2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニ
ル]プロパン二無水物(「ビスフェノールA二無水
物」)のような二無水物と反応させることにより製造す
るようなポリエーテルイミドの製造に有用である。この
用途に用いるビス(アミノアルキル)ジシロキサンとし
て特に価値が高いのは、1,9−ジアミノ−4,4,6,6−テト
ラメチル−5−オキサ−4,6−ジシラノナンで、これは
ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン
およびビス(γ−アミノプロピル)テトラメチルジシロ
キサンとしても知られている。しかしこれらの化合物は
大規模に製造する簡便な方法が無かったのでこれまで工
業的に使用できなかった。従来の製造方法には、数多く
の複雑で経費のかさむ反応および/または処理工程が含
まれていた。
本出願人に譲渡された米国特許第4,584,393号に、非環
式オレフィンシラザンをヒドロシリル化した後、加水分
解して、ビス(アミノアルキル)ジシロキサンを製造す
る方法が開示されている。しかしこの生成物は大抵の場
合異性体の混合物である。例えば、実質的に純粋なモノ
シラザンである。2−メチル−2−シラ−3−アザ−5
−ヘキセンは、実質的に純粋な1,9−ジアミノ−4,4,6,6
−テトラメチル−5−オキサ−4,6−ジシラノナンに転
化できるが、モノシラザンは通常ジシラザンである2−
メチル−3−ジメチルシリル−2−シラ−3−アザ−5
−ヘキセンとの混合物として得られ、このような混合物
をヒドロシリル化−加水分解すると、1,9−ジアミノ−
4,4,6,6−テトラメチル−5−オキサ−4,6−ジシラノナ
ンとその異性体の(非対称な)1,8−ジアミノ−2,3,3,
5,5−ペンタメチル−4−オキサ−3,5−ジシラオクタン
および1,7−ジアミノ−2,3,3,5,5,6−ヘキサメチル−4
−オキサ−3,5−ジシラヘプタンとの混合物が得られ
る。したがって、実質的に異性体を含まない対称なビス
(アミノアルキル)ジシロキサンの製造方法の開発は、
依然として関心の的である。
発明の開示 本発明の主要な目的は、対称なビス(アミノアルキル)
ジシロキサンの新規な製造方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、実質的に異性体を含まない上記ビ
ス(アミノアルキル)ジシロキサンを製造することにあ
る。
本発明の別の目的は、便利で比較的費用のかからない製
造方法を提供することにある。
本発明のさらに別の目的は、上記の方法に有用な新規な
化学的中間体およびその製造方法を提供することにあ
る。
他の目的は一部は自明であり、また一部は以下の説明か
ら明らかになるであろう。
本発明の第1の実施態様によれば、本発明は、式I: を有するシリルカルバメートに関し、式中のR1はC1-4
一または第二アルキル基またはフェニルであり、R2はそ
れぞれ独立に水素、C1-4第一または第二アルキル基また
はフェニルであり、mは1から20である。
式I: から明らかなように、本発明のシリルカルバメートは、
窒素に結合した有機基に末端オレフィン結合が存在する
ことによって特徴づけられる。式中のR1成分は、フェニ
ル基または(好ましくは)C1-4第一または第二アルキル
基、たとえばメチル、エチル、1−プロピル、2−プロ
ピル、1−ブチル、2−ブチルおよび2−メチル−1−
プロピルである。メチル基およびエチル基、特にメチル
基が好適である。
R2成分は、通常すべて水素である。しかし、そのうちの
いくつかはフェニルまたはC1-4第一または第二アルキル
基、例えばR1について上述した基となり得、同様の基が
好ましい。本発明では、R2成分がすべて同一である化合
物だけでなく、すべて異なる化合物も意図している。こ
れには、mが20以下で、得られるアルキレン基上のすべ
てのR2置換基が異なる化合物も含まれる。mの値は通常
1または2であり、1であるのが好ましい。
本発明のシリルカルバメートは、(1)式II: のモノシラザン、(2)式III: のジシラザンおよび式IV: のアミンの混合物、の少なくとも一方からなるシラザン
組成物を炭酸化し、すなわち二酸化炭素と反応させて製
造する。シラザン組成物の製造は、公知の方法によれば
よく、たとえば式IVのオレフィン系アミンを、式(R1
2SiHClのクロロシランと、過剰のオレフィン系アミンの
ような酸受容体の存在下で反応させればよく、これはた
とえば米国特許第3,642,854号の実施例12に開示されて
いる。オレフィン系アミンとして適当なものには、アリ
ルアミン(好適である)、メタリルアミンおよび3−ブ
テニルアミンがある。クロロシランとして好ましいの
は、ジメチルクロロシランである。
オレフィン系アミン−クロロシラン反応の生成物は、反
応物質のモル比をはじめ種々の要因によって、式IIのモ
ノシラザンであったり、対応する式IIIのジシラザンで
あったり、またそれらの混合物であったりする。本発明
は特定の反応理論に依拠するものではまったくないが、
モノシラザンは静置すると不均化反応を生じ、等モルの
量のジシラザンとオレフィン系アミンを生成すると考え
られる。この不均化反応は明らかに平衡反応で、本発明
の重要な特徴は上記反応が生じるか否かは問題とならな
いという事実にある。この状況については以下に詳細に
説明する。
炭酸化は、二酸化炭素を25−125℃の温度でシラザン組
成物中に通すことによって達成できる。ジシラザンを炭
酸化するには一般に高温、通常50℃以上が必要とされる
が、モノシラザンは大抵の場合室温で炭酸化できる。モ
ノシラザン−ジシラザン混合物を用いる場合には、モノ
シラザン−二酸化炭素の発熱反応によって、温度はジシ
ラザンの炭酸化を開始するのに十分な程度まで上昇す
る。通常100℃以下の温度が好ましい。シラザン組成物
には、溶剤を用いた方が一般に有利である。溶剤として
代表的なのは、脂肪族炭化水素、たとえばn−ヘキサン
および石油ナフサ、芳香族炭化水素、たとえばトルエン
およびキシレン、エーテル、たとえばテトラヒドロフラ
ンおよびジオキサン、および非プロトン極性溶剤、たと
えばジメチルスルホキシドである。
トリアルキルシラザンを炭酸化して対応するシリルカル
バメートとすることは、当業界で公知である。たとえ
ば、特開昭54−119418号、ゼクラー(Zoeckler)らのジ
ャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.
Chem.),48,2539−2543(1938)およびブリーデルフェ
ルト(Breederveld)のレク・トラブ・ヒム(Rec.trav.
chim),81,276−278(1962)を参照されたい。しか
し、これらの刊行物は、珪素に結合した3個のメチル基
を含むシラザンの炭酸化にのみ関するものである。しか
もBreederveldの方法は、ジアルキルアミノ化合物にし
か適用できず、他の2つの方法では、遷移金属塩化物、
ルテニウムカルボニル、ロジウムカルボニルなどの触媒
が必要である。これに対し、本発明よれば、珪素上に2
個、窒素上に1個の炭化水素置換基だけを含有する化合
物の炭酸化を触媒なしで容易に行なうことができる。こ
の反応は一般に緩慢な発熱反応で、上述した温度で容易
に進行する。
本発明の範囲には、モノシラザンと、対応するジシラザ
ンおよびオレフィン系アミンとの混合物の炭酸化も包含
される。後者の2種の化合物は一般にほぼ等モル量存在
する。本発明はいかなる反応理論にも依拠するものでは
ないが、中間種は式V: のアンモニウムカルバメートで、これが引き続いて(カ
ルバメート陰イオンを介して)モノシラザンと反応して
シリルカルバメートおよびオレフィン系アミンを形成す
るか、あるいはジシラザンと反応してシリルカルバメー
ト、モノシラザンおよびオレフィン系アミンを形成し、
そのモノシラザンは更に二酸化炭素と反応するものと考
えられる。全体としては、遊離オレフィン系アミンがこ
の炭酸化過程で触媒の役割をはたすことになる。いずれ
にしても、シラザン組成物中にジシラザンおよびオレフ
ィン系アミンが存在するにもかかわらず、所望の対称な
ビス(アミノアルキル)ジシロキサンが、唯一の最終生
成物として得られる。
以下に実施例を示して、本発明のシリルカルバメートの
製造を具体的に説明する。部はすべて重量部である。
実施例1 シラザン組成物は、ジメチルクロロシランをアリルアミ
ンと反応させ、2−メチル−2−シラ−3−アザ−5−
ヘキセンを生成することによって製造した。貯蔵中に不
均化反応が生じ、実際に使用した生成物は、50モル%の
モノシラザンと各25モル%のアリルアミンおよび2−メ
チル−2−シラ−3−ジメチルシリル−3−アザ−5−
ヘキセンを含有していた。
40部のシラザン組成物を、40部のトルエンに溶解した溶
液を、撹拌しながら80−85℃に加熱し、この間表面下に
二酸化炭素を通過させた。トルエンの正圧1−3インチ
を保った。この条件下では反応器からの気体の正味の逃
げはなかった。発熱反応が生じ、その後温度を110℃に
上げた。反応をガスクロマトグラフィーと質量分析で監
視したところ、所望のジメチルシリルアリルカルバメー
トが形成されていることが示された。反応物質がもはや
検出されなくなったところで二酸化炭素の添加を中止し
た。
実施例2 74%の2−メチル−2−シラ−3−アザ−5−ヘキセン
と18%の2−メチル−2−シラ−3−ジメチルシリル−
3−アザ−5−ヘキセンを含むシラザン組成物を用い
て、実施例1の手順を繰り返した。実施例1で得られた
のと実質的に同一の生成物が得られた。
実施例3 実質的に純粋な、製造したばかりの2−メチル−2−シ
ラ−3−アザ−5−ヘキセンを用いて、実施例1の手順
を繰り返した。実施例1と実質的に同一の生成物が得ら
れた。
実施例4 等モル割合の2−メチル−2−シラ−3−ジメチルシリ
ル−3−アザ−5−ヘキセンおよびアリルアミンの混合
物を、温度計、気体導入用焼結ガラス管および冷却器を
取り付けてある十分に乾燥した丸底フラスコに装入し、
乾燥条件下に保った。冷却器の頂部に密封したチューブ
をトルエンのシリンダにさしこんで背圧を与えた。
混合物を50℃に加熱し、乾燥した二酸化炭素を背圧とち
ょうどつり合った速度で吹き込んで、二酸化炭素がすべ
て吸収されるようにした。発熱反応が起こり、反応混合
物の温度が80℃に上昇した。二酸化炭素の吸収がおさま
ったところで混合物をガスクロマトグラフィーで分析し
たところ、混合物が高純度のジメチルシリルアリルカル
バメートであることがわかった。
本発明のシリルカルバメートは、対称なビス(アミノア
ルキル)ジシロキサンを製造するための中間体として有
用である。したがって、本発明の第2の実施態様によれ
ば式VI: の対称なビス(アミノアルキル)ジシロキサンの製造方
法が提供される。式中のR1、R2およびmは上記のとおり
である。この方法は、(A)式Iのシリルカルバメート
をヒドロシリル化触媒と接触させて中間体を形成し、
(B)その中間体を加水分解する工程から構成される。
工程(A)に用いるヒドロシリル化触媒は、当業界で公
知のものである。代表的なのは、白金が元素状で、ある
いは化学的に結合した(すなわち、二価または四価)形
態で存在する白金触媒である。ヒドロシリル化触媒の例
としては、炭素、アルミニウムまたはシリカゲルのよう
な実質的に不活性の基体上に支持された白金;白金化合
物、たとえばPtCl4、Na2PtCl4、K2PtCl4、H2PtCl6、PtC
l2(CH3CN)およびハロゲン化アルキル白金;そして
米国特許第4,503,160号に開示された型のシロキシオル
ガノサルファー白金組成物またはアルミノキシオルガノ
サルファー白金組成物がある。
多くの場合、ヒドロシリル化触媒は、白金化合物を少く
とも1種のオレフィン系シロキサンと反応させることに
よって形成するのが好ましい。このことは下記の米国特
許に開示されている。
3,419,593 3,814,730 3,715,334 4,288,345 3,775,452 特に有効なので、白金化合物、特に塩化白金酸又はその
水和物と、3,3,5,5−テトラメチル−3,5−ジシラ−4−
オキサ−1,6−ヘプタジエンとの反応生成物である。ヒ
ドロシリル化触媒の使用量は、通常シリルカルバメート
に基づいて、(重量で)10−400ppmに等しい量の白金を
供給するような量とする。
工程Aは、シリルカルバメートとヒドロシリル化触媒の
混合物を75−125℃の範囲の温度に、好ましくは上述し
たような実質的に不活性な有機溶剤中で加熱することに
よって行うのが好都合である。
工程Aで形成される中間体の分子構造は確実にはわかっ
ていないが、重合体であるらしい。特にジメチルシリル
アリルカルバメートのヒドロシリル化生成物に関して
は、式VII: を有する構造単位から構成されているという証拠があ
る。しかし、中間体の分子構造は本発明を限定する特徴
ではない。
工程Bでは、工程Aで形成された中間体を加水分解す
る。加水分解は、中間体に水を加えるだけで、うまく簡
単に行える。この際、中間体は以前に使用した溶剤中に
溶液として保持しておくことが多い。この反応は発熱反
応で、二酸化炭素の発生を伴う。通常80−110℃の温度
で水を徐々に加えるのが好ましい。
一般に、過剰の水を使用し、代表的には25−100%過剰
の水を使用する。水をすべて加えたら、混合物を75−10
0℃の範囲の温度まで加熱して、反応を完了させる。こ
の後、所望の対称なビス(アミノアルキル)ジシロキサ
ンを、蒸留、結晶化などの通常の方法で回収することが
できる。
本発明の方法で得た対称なビス(アミノアルキル)ジシ
ロキサン生成物に、少量ではあるが実質的な量のより高
級のビス(アミノアルキル)シロキサン、たとえばトリ
シロキサンやテトラシロキサンが含まれていることがあ
る。このような高級シロキサンが存在しても、ビス(ア
ミノアルキル)ジシロキサンの既知の用途には一般に不
利益はない。このことは、この生成物をポリイミドの製
造に用いる場合に特にそうである。というのは、ポリイ
ミドの製造の予備工程ではこのジアミンをオクタメチル
シクロテトラシロキサンのような材料と平衡化すること
によってそのシロキサン単位の数を増やしているからで
ある。
以下に実施例を示して、本発明の対称なビス(アミノア
ルキル)ジシロキサンの製造方法について説明する。
実施例5 実施例1のシリルカルバメート溶液を、米国特許第3,81
4,730号の実施例10に開示されている方法で、塩化白金
酸と3,3,5,5−テトラメチル−3,5−ジシラ−4−オキサ
−1,6−ヘプタジエンとから製造したヒドロシリル化触
媒1mlと一緒にした。上記触媒は5%の白金を含有して
いた。得られた溶液は、シリルカルバメートに基づい
て、200ppmの量の白金を含有していた。混合物を撹拌し
ながらゆっくり加熱したところ、発熱反応が起って、温
度が20℃上昇した。発熱がおさまったところで、混合物
を8時間加熱還流した。分析の結果、シリルカルバメー
トがすべて反応していることが示された。
混合物を冷却し、撹拌しながら化学量論的に50%過剰の
水を滴下して加えたところ、発熱反応が起きた。水を加
える速度は、反応温度を50℃に保つように調節した。発
熱がおさまったところで、混合物を15時間加熱還流し
た。トルエンおよび溶剤を蒸留して除去し、生成物を蒸
留して、所望の1,9−ジアミノ−4,4,6,6−テトラメチル
−5−オキサ−4,6−ジシラノナンを100℃/1トルで回収
した。収量は理論値の84%で、生成物は20%のトリシロ
キサンおよび5%のテトラシロキサンを含有した。
実施例6 出発材料として実施例2のシリルカルバメート組成物を
用い、実施例5の手順を繰り返した。1,9−ジアミノ−
4,4,6,6−テトラメチル−5−オキサ−4,6−ジシラノナ
ンの収率は82%で、生成物は20%のトリシロキサンおよ
び5%のテトラシロキサンを含有した。
実施例7 実施例5のシリルカルバメート組成物を用い、実施例6
の手順を繰り返した。同様の結果が得られた。
実施例8 実施例1のシリルカルバメート溶液に四塩化白金を加え
て、シリルカルバメートに基づいて白金200ppmとした。
混合物をかきまぜながらゆっくり加熱したところ、発熱
反応が起こり、温度が20℃上昇した。発熱がおさまった
ところで、分析でシリルカルバメートがすべて反応し終
っていることが示されるまで混合物を加熱環流した。
混合物を100℃に保ち、かきまぜながら化学量論的に50
%過剰の水を滴下して加えた。水を加え終った後、混合
物を100℃に1時間加熱した。次にトルエンおよび溶剤
を蒸溜して除去し、生成物を蒸留して、所望の1,9−ジ
アミノ−4,4,6,6−テトラメチル−5−オキサ−4,6−ジ
シラノナンを100℃/1トルで回収した。収量は理論値の8
4.5%で、生成物は14.6%のトリシロキサンおよび1.6%
のテトラシロキサンを含有した。
実施例9−12 実施例4のシリルカルバメート組成物および実質的に同
等な量の各種白金含有触媒を用い、実施例8の手順を繰
り返した。相対パラメータと結果を以下の表に示してあ
る。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 (式中のR1がC1-4第一または第二アルキル基またはフェ
    ニルであり、R2がそれぞれ独立に水素、C1-4第一または
    第二アルキル基またはフェニルであり、mが1から20で
    ある)で表わされるシリルカルバメート。
  2. 【請求項2】mが1または2である特許請求の範囲第1
    項に記載のシリルカルバメート。
  3. 【請求項3】R2がそれぞれ水素である特許請求の範囲第
    2項に記載のシリルカルバメート。
  4. 【請求項4】R1がメチルである特許請求の範囲第3項に
    記載のシリルカルバメート。
  5. 【請求項5】mが1である特許請求の範囲第4項に記載
    のシリルカルバメート。
  6. 【請求項6】二酸化炭素を(1)式: のモノシラザン、(2)式: のジシラザンおよび式: のアミンの混合物、の少なくとも一方を含むシラザン組
    成物と反応させる工程を含む式: (式中のR1がC1-4第一または第二アルキル基またはフェ
    ニルであり、R2がそれぞれ独立に水素、C1-4第一または
    第二アルキル基またはフェニルであり、mが1から20で
    ある)で表わされるシリルカルバメートの製造方法。
  7. 【請求項7】mが1または2である特許請求の範囲第6
    項に記載の方法。
  8. 【請求項8】炭酸化を、触媒を用いずに、25−125℃の
    範囲の温度で行う特許請求の範囲第7項に記載の方法。
  9. 【請求項9】R1がメチルであり、R2がそれぞれ水素であ
    る特許請求の範囲第8項に記載の方法。
  10. 【請求項10】シラザン組成物がモノシラザンである特
    許請求の範囲第9項に記載の方法。
  11. 【請求項11】シラザン組成物がモノシラザン、ジシラ
    ザンおよびオレフィン系アミンの混合物であり、後者の
    2種が実質的に等モル量存在する特許請求の範囲第9項
    に記載の方法。
  12. 【請求項12】mが1である特許請求の範囲第9項に記
    載の方法。
JP61045534A 1985-03-04 1986-03-04 シリルカルバメ−トおよびその製法 Expired - Lifetime JPH0674277B2 (ja)

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