JPH0674226A - 締結用機械要素および締結用機械要素の結合方法 - Google Patents

締結用機械要素および締結用機械要素の結合方法

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JPH0674226A
JPH0674226A JP32064591A JP32064591A JPH0674226A JP H0674226 A JPH0674226 A JP H0674226A JP 32064591 A JP32064591 A JP 32064591A JP 32064591 A JP32064591 A JP 32064591A JP H0674226 A JPH0674226 A JP H0674226A
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JP
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mechanical element
screwed
mounting member
male
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JP32064591A
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Katsumi Ikeda
勝美 池田
Katsuhiro Ikeda
勝弘 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】取付部材への締結用機械要素の取り付けを簡単
に行なうと共に、めねじを形成しにくい取付部材を用い
て簡便に締結を行なうことができる締結用機械要素およ
び締結用機械要素の結合方法を提供する。 【構成】内部または内外部にねじ部4,5を有するコイ
ルスプリング状の締結体2のその端部において、この隣
り合う線材2a間を取付部材8の係止孔9へ係合させ、こ
の線材2aの挾持によりこの締結体2を固着させる。 【効果】締結用機械要素の取付作業がワンタッチで簡単
に行なえ、更に、締結用のめねじを形成できない薄板
や、めねじが弱い部材のものであっても確実に締結体の
固定ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品の組み立てあるい
は連結等に使用する締結用機械要素および締結用機械要
素の結合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物品の組み立てあるいは連結等を
行なうためには、ボルト等の締結体による締結が一般的
に行なわれている。
【0003】この締結は、図19に示すように、取付部材
30に穿設した螺孔31へボルト32を螺合することにより、
例えば、二部材30,33の締結がなされていた。
【0004】そして、前記取付部材30に設けられた螺孔
31は、タッピング手段により所望のねじ切りがなされて
いたものであるが、薄板厚の鉄板やアルミニューム,合
成樹脂,ガラス等の素材からなる板材は、前記ねじ切り
加工がしにくい上、そのねじ強度も極めて弱いものであ
るから、部材の締結にははなはだ利用されにくい問題点
を有するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点を解決するためになされたもので、内部または内外
部にねじ部を有するコイルスプリング状の締結体のその
端部において、該隣り合う線材間を取付部材の係止孔へ
係合させ、この線材の挾持によりこの締結体を固着させ
て、取付部材への締結用機械要素の取り付けを簡単に行
なうと共に、めねじを形成しにくい取付部材を用いて簡
便に締結を行なうことができる締結用機械要素および締
結用機械要素の結合方法を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、内部または内外部にねじ部を有
するコイルスプリング状の締結体に、その隣り合う線材
の上部または下部に係止突起を付設した、締結用機械要
素の構成にある。
【0007】また、おねじ体と、内部に螺孔を有し前記
おねじ体のねじ部へ螺合したコイルスプリング状の締結
体と、を備えさせた締結用機械要素の構成にある。
【0008】更に、内部または内外部にねじ部を有する
コイルスプリング状の締結体のその端部において、該隣
り合う線材間を取付部材の係止孔へ係合させ、この線材
の挾持によりこの締結体を固着させた、締結用機械要素
の結合方法にある。
【0009】
【作用】前記のように構成される本発明は以下に述べる
作用を奏する。コイルスプリング状の締結体のその端部
において、取付部材の板厚に対応させて該隣り合う線材
間を前記取付部材の係止孔へ係合させ、一ピッチあるい
は二ピッチ程度回転させると該線材により取付部材が挾
持される。
【0010】
【実施例】次に本発明に関する締結用機械要素および締
結用機械要素の結合方法の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1においてAは締結用機械要素で、おねじ体
1とコイルスプリング状の締結体2からなり、物品の組
み立てあるいは連結等に使用される。
【0011】そして、前記したおねじ体1は、外周に所
定ピッチのねじ部3が形成されているもので、図2に示
すように、金属または合成樹脂等により成形された慣用
のものや、特殊のボルトを用いるものであって、同図に
おいて(a) のような頭部1aを有する六角ボルトや、(b)
のような頭部1aを有する六角ソケットボルト、(c) のよ
うな頭部1aを有する皿ボルト、(d) のような頭部1aを有
する蝶ボルト、(e) のような外端に工具の係止部1cを有
する植え込みボルト、(f),(g) のような一側の軸部が異
形材1dで、他側がねじ部3を有するボルト、更に、(h)
〜(j) のようなパイプ状の長杆でその下部の外周または
内周あるいはその内外周にねじ部3を形成したもの、図
示してないが、平角ボルト,アイボルト,基礎ボルト等
の既存、あるいは、市販されているものが採用される。
【0012】なお、前記したおねじ体1は、図2(e) に
示すように片ねじか、図2(g) に示すように両ねじの場
合もあり、この一端部に設けられた係止部1cはなくても
よいものである。
【0013】前記した締結体2は、図3および図6に示
すように、金属により形成されて剛性を有し、所定太さ
の線材2aを螺旋状で所定ピッチにより巻いたコイルスプ
リング状のものを用いるもので、この内孔には前記おね
じ体1のねじ部3へ螺合される連続しためねじ4を、ま
た、外周には連続したおねじ5を形成してあるものであ
って、その外形状は、図3(a) 〜(h) に示すようなもの
が採用し得る。
【0014】そして、この平面形状は、図4(a) に示す
ように円形状か、図4(b) に示すように六角形状か、図
4(c) に示すように四角形状か、図4(d) に示すように
三角形状か、図4(e) に示すように円形状でその端部を
外方へ接線状に延設するか、図示してないが、楕円や異
径角形状等に形成してあるものであって、前記したピッ
チは、使用する前記したおねじ体1のねじピッチに合わ
せて任意のものが、また、その長さは任意のものが選定
し得るものである。
【0015】また、前記した線材2aの断面形状は、図5
(a) に示すように、円形状か、図5(b) に示すように楕
円形状か、図5(c) に示すように六角形状か、図5(d)
に示すように四角形(菱形)状か、図5(e) に示すよう
に外側が円弧で内側を尖鋭に形成するか、図5(f),(g)
に示すように異形状してあるもので、前記した形状はめ
ねじ4およびおねじ5が形成し得る断面形状であれば任
意のものが選定できるものであり、連続した平板状のも
のも使用できることはもちろんである。
【0016】そして、前記線材2aは,図5(h),(i),(j)
に示すように、板状で所定の波形を有するように成形さ
れる場合もあるもので、取付部材8へ固着させたとき
の、締結用機械要素Aの傾斜傾向を補正させることがで
きる。
【0017】更に、この締結体2は、図6〜図8に示す
ように、所定ピッチで螺旋状に巻いたコイルスプリング
における線材2aの軸方向おいて、その隣り合う線材2aの
上部または下部に係止突起6を付設して、該隣り合う線
材2a,2a の間に挾持隙間7が形成されているもので、図
8に示すように、この挾持隙間7により後記する取付部
材8が挾持により固着されるもので、同図において(a)
に示すように単体か、あるいは、(b) に示すように二枚
等の複数の取付部材8が取り付けられる。
【0018】前記した係止突起6は、線材2a,2a により
取付部材8を挾持したとき、該取付部材8の端縁が係止
突起6により移動を規制され、締結体2の芯ずれを防止
するもので、取付部材8の板厚に応じて形成される。
【0019】なお、この例の締結体2における線材2aの
断面形状は、図6および図8に示す以外にも、図7(a)
〜(c) に示すような形状も採用し得るものである。
【0020】前記した取付部材8は、金属または合成樹
脂製の成形品や機器の構成材、あるいは、建築・建設資
材等が使用されるもので、しかも、薄板鉄板やアルミニ
ウム,合成樹脂,ガラス板等のめねじを形成しにくいも
のとか、形成されためねじの強度が比較的弱いもの等の
材料の使用が可能である。
【0021】そして、この適所に一か所、または、複数
箇所に係止孔9が穿設されているもので、図9(a) に示
すように、該取付部材8の端縁より所定長さに延設した
長孔状か、(b) に示すように該取付部材8の途中に穿設
した長孔状か、(c) に示すように該取付部材8の途中に
穿設した大径孔を有する長孔状か、(d) に示すように楕
円状かに形成されるもので、締結用機械要素Aの取り付
けにあって締結体2が螺旋状に形成されるため、該取付
部材8へ取り付けたとき正確な垂直度が得られないの
で、前記したように図9(a) 〜(d) に示すように、長孔
状か楕円状あるいは、図示してないが、多角形状に穿設
した逃がし部qを形成しておけば、締結体2における係
止孔9に近接する傾斜部が前記逃がし部qに納まり、締
結用機械要素Aが適正な垂直を以って取付部材8に固定
される。
【0022】そして、前記した係止孔9における内端縁
の形状は、図10(a) 〜(f) に示すような各例のもの、あ
るいは、図示してないが、穿孔加工が可能な形状であれ
ば任意のものが採用される。
【0023】次に、前記したおねじ体1と締結体2との
螺合により構成される締結用機械要素Aは、図1等に示
すように、おねじ体1のおねじ3ピッチへそれぞれ対応
するように螺合させるか、図12に示すように、おねじ体
1のおねじ3ピッチに対して締結体2を粗ピッチに螺合
させるかするものである。
【0024】そして、図11に示すように、前記した希望
する取付部材8へ取り付けられるもので、同図において
(a) に示すように、締結体2のめねじ4へおねじ体1の
おねじ3をその下部において、非螺合部pを有するよう
に螺合して両者1,2を一体化したものを、取付部材8
の係止孔9へ締結体2の下端部を挿入して該締結用機械
要素Aを旋回すると、線材2aの一条または二条が前記取
付部材8の両面より挾持するので、該取付部材8へ締結
用機械要素Aが固着されるものであり、この取付部材8
は成形体における鉄板や金網等の補強材へ係止させるこ
ともできるものであって、この場合締結用機械要素Aの
抜け止め作用がなされるため、該締結用機械要素Aはア
ンカーとして使用できる。
【0025】この場合の結合方法は、コイルスプリング
状の締結体2における非螺合部pに可撓性を有するた
め、係止孔9への螺入を容易に行なうことができる。
【0026】また、同図において(b) に示す場合は、締
結体2のめねじ4へおねじ体1のおねじ3を締結体2の
全長に亘って螺合し両者1,2を一体化したもので、該
締結用機械要素Aの取付部材8への結合方法は前記した
例と同様であり、また、この場合にあって、あらかじ
め、前記締結体2をおねじ体1へ非螺合部pを有するよ
うに螺合させ、この非螺合部pにおける下端部の隣り合
う線材2a間を取付部材8の係止孔9へ係合させた後、前
記おねじ体1を前記非螺合部pへねじ込んで締結用機械
要素Aの芯合わせを行ない、該線材2aの挾持により固着
させることもできるもので、前記係止孔9への取り付け
に多少の芯ずれを生じていても、おねじ体1の螺入によ
りその位置決めが簡単に行なわれる利点を有する。
【0027】なお、図12に示す例は更に他の結合方法を
示すもので、おねじ体1のおねじ3ピッチに対して、締
結体2を粗ピッチに螺合させて形成させた締結用機械要
素Aを、取付部材8の係止孔9へ締結体2の下端部を挿
入して該締結用機械要素Aを旋回すると、線材2aにおけ
るその一側部が、該一条または二条が前記取付部材8の
両面より挾持し、線材2aにおけるその他側部が、該取付
部材8の係止孔9に嵌合すると共に、この係止孔9の内
端編へ締結体2の外周が圧接するから、該締結用機械要
素Aが固着されるものである。
【0028】前記締結用機械要素Aの取付部材8への固
着にあって、締結体2における線材2aの係止孔9への挿
入を容易にする方法として、図13および14に示すような
構成が採用されるもので、締結体2の外端部に凸部10を
設けて、該締結体2のめねじ4へおねじ体1におけるお
ねじ3の螺合に伴って、おねじ体1の外端11が前記凸部
10に当接した後、更に、両者1,2の螺合を行なうと、
締結体2における線材2aの巻きピッチは拡開12されるも
のであり、取付部材8の厚さに応じて適宜前記拡開12間
隔を調整することができる。
【0029】なお、前記したおねじ体1の外端11は、図
14(a) 〜(d) に示すように、その下部の周端部を切除せ
さておけば、おねじ体1の外周部に対して挿入隙間13が
形成されて取付部材8へめねじ体2の係合が一層容易に
なるものである。
【0030】また、図13(a) に示すように、締結体2の
外側端部において隣り合う線材2aを接着または溶着14等
により固定しておけば、おねじ体1と締結体2との螺合
にあって該外側端部の延出が防止されるものである。
【0031】図15において15は、締結用機械要素Aにお
けるおねじ体1へ螺合させためねじ体で、締結体2の他
側端部へ、おねじ3への螺合によりめねじ体15の圧接に
よって締結体2の緩みが防止されるもので、同図におい
て(a) に示す場合は、取付部材8に挾持させた締結体2
の上端に該めねじ体15を当接させ、また、同図において
(b) に示す場合は、おねじ体1の外端部に螺合させた締
結体2と取付部材8との間に介在させてある。
【0032】なお、前記した締結用機械要素Aは、図16
に示すように、おねじ体1と、内部に螺孔4を有し前記
おねじ体1のねじ部3へ螺合したコイルスプリング状の
締結体2と、該締結体2の下端に取り付けた後記する固
着部材18とにより構成される場合もある。
【0033】この例は、図17に示すように、既設の成形
体16、例えば、コンクリート製品に穿設した埋入孔17へ
の打ち込みにより挿入する、すなわち、打ち込みアンカ
ーとしても使用できるもので、この場合、締結体2のお
ねじ5が前記埋入孔17の内壁に係合して容易に離脱しな
いものであり、この締結体2を、図3(d) に示すよう
に、剛性を有する板状に形成しておけば、該締結用機械
要素Aを引き抜こうとしたとき、締結体2のおねじ5が
埋入孔17へくさび状に食い込むので一層抜け止め効果が
得られるもので、前記成形体16は、金属,合成樹脂,地
盤等の土木工事の杭等にも利用できることはもちろんで
あり、前記土木工事に用いるときは、その地盤が軟弱で
あっても固着部材18をその挿入した外周に流出させるこ
とにより、該速硬化性接着剤19の固化により締結用機械
要素Aの地盤においての固定がなされるものである。
【0034】この場合、おねじ体1は、図17(a) に示す
ように、頭部1aを有するボルトや、図17(b) に示すよう
に、頭部1aなしのボルトが使用されるもので、その使用
状況に応じて適宜選択使用するものであって、ボルト以
外にもおねじを有するものであれば任意のものが用いら
れる。
【0035】更に、図16および図17において18は、成形
体16における埋入孔17内に挿入された固着部材で、合成
樹脂系の速硬化性接着剤19を合成樹脂性フィルムやガラ
ス等による易溶出性容器20により包装されているもので
あって、あらかじめ、前記埋入孔17内へ設けておくか、
前記した締結用機械要素Aの下部、例えば、締結体2の
内孔へ嵌着しておくかするもので、該締結用機械要素A
の打ち込みにより、この固着部材18における易溶出性容
器20を破壊して、内部の速硬化性接着剤19を外部へ流出
させて、成形体16と締結用機械要素Aの外周との隙間へ
廻らし、両者16,Aを一体的にするものであり、更に、
前記おねじ体1を回転させることにより埋入孔17内の固
着部材18が締結用機械要素Aの外周部へ万遍なく廻っ
て、その固着が良好となるものである。
【0036】図18において21は、締結用機械要素Aにお
ける締結体2の下側に内接させた押拡部材で、前記成形
体16における埋入孔17内へ該締結用機械要素Aを挿嵌さ
せた後、おねじ体1の上部を叩いて打ち込むことによ
り、この押拡部材21において上方へ向かうテーパー部22
が、締結体2における線材2aの下部に圧接して該部分を
外方へ押し拡げるので、この線材2aが埋入孔17の内壁に
食い込んで該締結用機械要素Aの抜け止めがなされる。
【0037】
【発明の効果】前述したように本発明の締結用機械要素
および締結用機械要素の結合方法は、締結体における線
材により取付部材を挾持するものであるから、その取付
作業がワンタッチで簡単に行なえ、更に、締結用のめね
じを形成できない薄板や、めねじが弱い部材のものであ
っても確実に締結体の固定ができる格別な効果を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する締結用機械要素および締結用機
械要素の結合方法における締結用機械要素の各例を示す
断面図である。
【図2】図1におけるおねじ体の各例を示す説明図であ
る。
【図3】図1における締結体の各例を示すもので、(a)
は細ピッチの例の一部断面図、(b) は粗ピッチの例の半
断面図、(c) は(b) におけるX−X線の断面図、(d) 〜
(h) は他の変形例をそれぞれ示す。
【図4】図1における締結体の各例を示す平面図であ
る。
【図5】図3における線材の各例を示す断面図である。
【図6】図3における他の例を示す一部断面図である。
【図7】図6における線材断面の他の例を示す一部を破
断した正面図である。
【図8】図6における締結体の各例の使用状態を示す一
部の断面図である。
【図9】取付部材における係止孔の各例を示す平面図で
ある。
【図10】図9における係止孔の各形状を示す断面図で
ある。
【図11】図1における締結用機械要素の使用状態の各
例を示す断面図である。
【図12】図11における他の例を示す断面図である。
【図13】締結用機械要素における凸部を示すもので、
(a) は断面図を、(b) は底面図を示す。
【図14】図13におけるおねじ体の外端を示すもの
で、(a) は断面図を、(b) 〜(d) は他の各例をそれぞれ
示す。
【図15】図1における締結用機械要素の更に他の各例
を示す断面図である。
【図16】図1における締結用機械要素の更に他の例を
示す断面図である。
【図17】図1における締結用機械要素の他の使用状態
を示す断面図である。
【図18】図1における締結用機械要素の更に他の例を
示す断面図である。
【図19】従来の締結体の使用状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 おねじ体 2 締結体 2a 線材 3 ねじ部 6 係止突起 8 取付部材 9 係止孔 10 凸部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 締結用機械要素および締結用機
械要素の結合方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品の組み立てあるい
は連結等に使用する締結用機械要素および締結用機械要
素の結合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物品の組み立てあるいは連結等を
行なうためには、ボルト等の締結体による締結が一般的
に行なわれている。
【0003】この締結は、図21に示すように、取付部材
30に穿設した螺孔31へボルト32を螺合することにより、
例えば、二部材30,33の締結がなされていた。
【0004】そして、前記取付部材30に設けられた螺孔
31は、タッピング手段により所望のねじ切りがなされて
いたものであるが、薄板厚の鉄板やアルミニューム,合
成樹脂,ガラス等の素材からなる板材は、前記ねじ切り
加工がしにくい上、そのねじ強度も極めて弱いものであ
るから、部材の締結にははなはだ利用されにくい問題点
を有するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点を解決するためになされたもので、内部または内外
部にねじ部を有するコイルスプリング状の締結体のその
端部において、該隣り合う線材間を取付部材の係止孔へ
係合させ、この線材の挾持によりこの締結体を固着させ
て、取付部材への締結用機械要素の取り付けを簡単に行
なうと共に、めねじを形成しにくい取付部材を用いて簡
便に締結を行なうことができる締結用機械要素および締
結用機械要素の結合方法を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、内部または内外部にねじ部を有
するコイルスプリング状の締結体に、その隣り合う線材
の上部または下部に係止突起を付設した、締結用機械要
素の構成にある。
【0007】また、おねじ体と、内部に螺孔を有し前記
おねじ体のねじ部へ螺合したコイルスプリング状の締結
体と、を備えさせた締結用機械要素の構成にある。
【0008】更に、内部または内外部にねじ部を有する
コイルスプリング状の締結体のその端部において、該隣
り合う線材間を取付部材の係止孔へ係合させ、この線材
の挾持によりこの締結体を固着させた、締結用機械要素
の結合方法にある。
【0009】
【作用】前記のように構成される本発明は以下に述べる
作用を奏する。コイルスプリング状の締結体のその端部
において、取付部材の板厚に対応させて該隣り合う線材
間を前記取付部材の係止孔へ係合させ、一ピッチあるい
は二ピッチ程度回転させると該線材により取付部材が挾
持される。
【0010】
【実施例】次に本発明に関する締結用機械要素および締
結用機械要素の結合方法の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】図1においてAは締結用機械要素で、おね
じ体1とコイルスプリング状の締結体2からなり、機械
等の物品の組み立てや配管,配線,仮設建造物等の骨組
み,被覆材の組み立て、あるいは、運動具や自動車部品
等の物品の結束および締結等の連結、更には、土木建設
等の二次製品の組み込み,土木等の配筋,瓦等の外装
材,板材等の建材や内装材,看板や器具等の取り付け,
仮止めや仮締め等に使用される。
【0012】そして、前記したおねじ体1は、外周に所
定ピッチのねじ部3が形成されているもので、図2に示
すように、金属または合成樹脂等により成形された慣用
のものや、特殊のボルトを用いるものであって、同図に
おいて(a) のような頭部1aを有する六角ボルトや、(b)
のような頭部1aを有する六角ソケットボルト、(c) のよ
うな頭部1aを有する皿ボルト、(d) のような頭部1aを有
する蝶ボルト、(e) のような外端に工具の係止部1cを有
する植え込みボルト、(f),(g) のような一側の軸部が異
形材1dで、他側がねじ部3を有するボルト、更に、(h)
〜(j) のようなパイプ状の長杆でその下部の外周または
内周あるいはその内外周にねじ部3を形成したもの、図
示してないが、平角ボルト,アイボルト,基礎ボルト等
の既存、あるいは、市販されているものが採用される。
【0013】更に、図19に示すように、金属,合成樹脂
またはゴム,硬質布材,石綿材等により成形されたバン
ド状の吊り金具1fや、充実状か中空の金具等の外周へ、
プレス等による切り込みや凹凸のねじ部3を形成させた
ものも使用できるもので、図19において(a) および(b)
に示すように、その端部か、同図において(f) に示すよ
うに、吊り金具1fの適所にねじ部3を形成してあるもの
で、端部に形成させたねじ部3は、同図において(c) に
示すように通常のねじ状か、(d) に示すように歯形状
か、(e) に示すように波形状に形成されるものであっ
て、(f) に示す場合は、吊り金具1fの内側に突出した締
結体2は、これに支持される部材面に当接してクッショ
ン材の作用を行なう。
【0014】なお、前記したおねじ体1は、図2(e) に
示すように片ねじか、図2(g) に示すように両ねじの場
合もあり、この一端部に設けられた係止部1cはなくても
よいものである。
【0015】前記した締結体2は、図3および図6に示
すように、金属,非鉄金属,合成樹脂,セラミック等に
より形成されて剛性を有し、所定太さの線材2aを螺旋状
で所定ピッチにより巻いたコイルスプリング状のものを
用いるもので、この内孔には前記おねじ体1のねじ部3
へ螺合される連続しためねじ4を、また、外周には連続
したおねじ5を形成してあるものであって、その外形状
は、図3(a) 〜(h) に示すようなものが採用し得る。
【0016】そして、この平面形状は、図4(a) に示す
ように円形状か、図4(b) に示すように六角形状か、図
4(c) に示すように四角形状か、図4(d) に示すように
三角形状か、図4(e) に示すように円形状でその端部を
外方へ接線状に延設するか、図示してないが、楕円や異
径角形状等に形成してあるものであって、前記したピッ
チは、使用する前記したおねじ体1のねじピッチに合わ
せて任意のものが、また、その長さは任意のものが選定
し得るものである。
【0017】また、前記した線材2aの断面形状は、図5
(a) に示すように、円形状か、図5(b) に示すように楕
円形状か、図5(c) に示すように六角形状か、図5(d)
に示すように四角形(菱形)状か、図5(e) に示すよう
に外側が円弧で内側を尖鋭に形成するか、図5(f),(g)
に示すように異形状してあるもので、前記した形状はめ
ねじ4およびおねじ5が形成し得る断面形状であれば任
意のものが選定できるものであり、連続した平板状のも
のも使用できることはもちろんである。
【0018】そして、前記線材2aは,図5(h),(i),(j)
に示すように、板状で所定の波形を有するように成形さ
れる場合もあるもので、取付部材8へ固着させたとき
の、締結用機械要素Aの傾斜傾向を補正させることがで
きる。
【0019】更に、この締結体2は、図6〜図8に示す
ように、所定ピッチで螺旋状に巻いたコイルスプリング
における線材2aの軸方向おいて、その隣り合う線材2aの
上部または下部に係止突起6を付設して、該隣り合う線
材2a,2a の間に挾持隙間7が形成されているもので、図
8に示すように、この挾持隙間7により後記する取付部
材8が挾持により固着されるもので、同図において(a)
に示すように単体か、あるいは、(b) に示すように二枚
等の複数の取付部材8が取り付けられる。
【0020】前記した係止突起6は、線材2a,2a により
取付部材8を挾持したとき、該取付部材8の端縁が係止
突起6により移動を規制され、締結体2の芯ずれを防止
するもので、取付部材8の板厚に応じて形成される。
【0021】なお、この例の締結体2における線材2aの
断面形状は、図6および図8に示す以外にも、図7(a)
〜(c) に示すような形状も採用し得るものである。
【0022】前記した取付部材8は、金属または合成樹
脂製の成形品や機器の構成材、あるいは、建築・建設資
材等が使用されるもので、しかも、薄板鉄板やアルミニ
ウム,合成樹脂,ガラス板等のめねじを形成しにくいも
のとか、形成されためねじの強度が比較的弱いもの等の
材料の使用が可能である。
【0023】そして、この適所に一か所、または、複数
箇所に係止孔9が穿設されているもので、図9(a) に示
すように、該取付部材8の端縁より所定長さに延設した
長孔状か、(b) に示すように該取付部材8の途中に穿設
した長孔状か、(c) に示すように該取付部材8の途中に
穿設した大径孔を有する長孔状か、(d) に示すように楕
円状かに形成されるもので、締結用機械要素Aの取り付
けにあって締結体2が螺旋状に形成されるため、該取付
部材8へ取り付けたとき正確な垂直度が得られないの
で、前記したように図9(a) 〜(d) に示すように、長孔
状か楕円状あるいは、図示してないが、多角形状に穿設
した逃がし部qを形成しておけば、締結体2における係
止孔9に近接する傾斜部が前記逃がし部qに納まり、締
結用機械要素Aが適正な垂直を以って取付部材8に固定
される。
【0024】そして、前記した係止孔9における内端縁
の形状は、図10(a) 〜(f) に示すような各例のもの、あ
るいは、図示してないが、穿孔加工が可能な形状であれ
ば任意のものが採用されるものであり、また、取付部材
8は該係止孔9においてテーパ状や湾曲状であっても良
いもので、コイルを螺合させたとき垂直となる。
【0025】次に、前記したおねじ体1と締結体2との
螺合により構成される締結用機械要素Aは、図1等に示
すように、おねじ体1のおねじ3ピッチへそれぞれ対応
するように螺合させるか、図12に示すように、おねじ体
1のおねじ3ピッチに対して締結体2を粗ピッチに螺合
させるかするものである。
【0026】そして、図11に示すように、前記した希望
する取付部材8へ取り付けられるもので、同図において
(a) に示すように、締結体2のめねじ4へおねじ体1の
おねじ3をその下部において、非螺合部pを有するよう
に螺合して両者1,2を一体化したものを、取付部材8
の係止孔9へ締結体2の下端部を挿入して該締結用機械
要素Aを旋回すると、線材2aの一条または二条が前記取
付部材8の両面より挾持するので、該取付部材8へ締結
用機械要素Aが固着されるものであり、この取付部材8
は成形体における鉄板や金網等の補強材へ係止させるこ
ともできるものであって、この場合締結用機械要素Aの
抜け止め作用がなされるため、該締結用機械要素Aはア
ンカーとして使用できる。
【0027】この場合の結合方法は、コイルスプリング
状の締結体2における非螺合部pに可撓性を有するた
め、係止孔9への螺入を容易に行なうことができる。
【0028】また、同図において(b) に示す場合は、締
結体2のめねじ4へおねじ体1のおねじ3を締結体2の
全長に亘って螺合し両者1,2を一体化したもので、該
締結用機械要素Aの取付部材8への結合方法は前記した
例と同様であり、また、この場合にあって、あらかじ
め、前記締結体2をおねじ体1へ非螺合部pを有するよ
うに螺合させ、この非螺合部pにおける下端部の隣り合
う線材2a間を取付部材8の係止孔9へ係合させた後、前
記おねじ体1を前記非螺合部pへねじ込んで締結用機械
要素Aの芯合わせを行ない、該線材2aの挾持により固着
させることもできるもので、前記係止孔9への取り付け
に多少の芯ずれを生じていても、おねじ体1の螺入によ
りその位置決めが簡単に行なわれる利点を有する。
【0029】そして、同図において(c) に示す場合は、
おねじ体1のおねじ3ピッチに対して、締結体2を粗ピ
ッチに螺合させて形成させた締結用機械要素Aを、取付
部材8の係止孔9へ締結体2の下端部を挿入して該締結
用機械要素Aを旋回すると、線材2aにおけるその一側部
が、この一条または二条が前記取付部材8の両面より挾
持し、線材2aにおけるその他側部が、該取付部材8の係
止孔9に嵌合すると共に、この係止孔9の内端編へ締結
体2の外周が圧接するから、該締結用機械要素Aが固着
されるものである。
【0030】更に、同図において(d) に示す場合は、コ
イル状の締結体2の線材2aにおけるピッチ間を、取付部
材8へ挿嵌してこの締結体2を挾持させ、前記取付部材
8の一側において挾持する線材2aに隣接させ、該線材2a
と取付部材8との間へ係止部材8aを挿入させて、該締結
体2を前記取付部材8へ固着させたものである。
【0031】なお、図12(a),(b),(c) に示す例は更に他
の結合方法を示すもので、図11に示す締結用機械要素A
において、締結体2における線材2aの外端部に被係止材
gが取り付けられて支承されるフックhを延設してある
もので、配線,配管工事等において有効であり、更に、
同図において(c) に示すに、取付部材8に穿設した係止
孔9は締結体2の線材2aが通る程度に設けられていれ
ば、前記フックhを該係止孔9へ通して締結体2を旋回
させることにより該線材2a間に取付部材8が挾持され
る。
【0032】前記締結用機械要素Aの取付部材8への固
着にあって、締結体2における線材2aの係止孔9への挿
入を容易にする方法として、図13および14に示すような
構成が採用されるもので、締結体2の外端部に凸部10を
設けて、該締結体2のめねじ4へおねじ体1におけるお
ねじ3の螺合に伴って、おねじ体1の外端11が前記凸部
10に当接した後、更に、両者1,2の螺合を行なうと、
締結体2における線材2aの巻きピッチは拡開12されるも
のであり、取付部材8の厚さに応じて適宜前記拡開12間
隔を調整することができる。
【0033】そして、ピッチの延びによりねじの戻り止
め効果を発揮するもので、また、この凸部10へのおねじ
体1の先端部の当接により螺合状態が目視されない箇所
においては、特に、ねじ込み深さの位置決めがなされ、
均一な螺合状態を保持することができるものであり、更
に、この凸部10は、図示してないが、内方へつぼめた形
状に形成することもできる。
【0034】なお、前記したおねじ体1の外端11は、図
14(a) 〜(d) に示すように、その下部の周端部を切除せ
さておけば、おねじ体1の外周部に対して挿入隙間13が
形成されて取付部材8へめねじ体2の係合が一層容易に
なるものである。
【0035】また、図13(a) に示すように、締結体2の
外側端部において隣り合う線材2aを接着または溶着14等
により固定しておけば、おねじ体1と締結体2との螺合
にあって該外側端部の延出が防止されるものである。
【0036】更に、前記したおねじ体1と締結体2との
螺合により構成される締結用機械要素Aは、図19(a) 〜
(e) に示すように、吊り金具1fとコイルスプリング2と
の組み合わせも採用されるものである。
【0037】図15において15は、締結用機械要素Aにお
けるおねじ体1へ螺合させためねじ体で、締結体2の他
側端部へ、おねじ3への螺合によりめねじ体15の圧接に
よって締結体2の緩みが防止されるもので、同図におい
て(a) に示す場合は、取付部材8に挾持させた締結体2
の上端に該めねじ体15を当接させ、また、同図において
(b) に示す場合は、おねじ体1の外端部に螺合させた締
結体2と取付部材8との間に介在させてある。
【0038】なお、前記した締結用機械要素Aは、図16
に示すように、おねじ体1と、内部に螺孔4を有し前記
おねじ体1のねじ部3へ螺合したコイルスプリング状の
締結体2と、該締結体2の下端に取り付けた後記する固
着部材18とにより構成される場合もある。
【0039】この例は、図17に示すように、既設の成形
体16、例えば、コンクリート製品に穿設した埋入孔17へ
の打ち込みにより挿入する、すなわち、打ち込みアンカ
ーとしても使用できるもので、この場合、締結体2のお
ねじ5が前記埋入孔17の内壁に係合して容易に離脱しな
いものであり、この締結体2を、図3(d) に示すよう
に、剛性を有する板状に形成しておけば、該締結用機械
要素Aを引き抜こうとしたとき、締結体2のおねじ5が
埋入孔17へくさび状に食い込むので一層抜け止め効果が
得られるもので、前記成形体16は、金属,合成樹脂,地
盤等の土木工事の杭等にも利用できることはもちろんで
あり、前記土木工事に用いるときは、その地盤が軟弱で
あっても固着部材18をその挿入した外周に流出させるこ
とにより、該速硬化性接着剤19の固化によって締結用機
械要素Aの地盤においての固定がなされるものである。
【0040】この場合、おねじ体1は、図17(a) に示す
ように、頭部1aを有するボルトや、図17(b) に示すよう
に、頭部1aなしのボルトが使用されるもので、その使用
状況に応じて適宜選択使用するものであって、ボルト以
外にもおねじを有するものであれば任意のものが用いら
れる。
【0041】更に、図16および図17において18は、成形
体16における埋入孔17内に挿入された固着部材で、合成
樹脂系の速硬化性接着剤19を合成樹脂性フィルムやガラ
ス等による易溶出性容器20により包装されているもので
あって、あらかじめ、前記埋入孔17内へ設けておくか、
前記した締結用機械要素Aの下部、例えば、締結体2の
内孔へ嵌着しておくかするもので、該締結用機械要素A
の打ち込みにより、この固着部材18における易溶出性容
器20を破壊して、内部の速硬化性接着剤19を外部へ流出
させて、成形体16と締結用機械要素Aの外周との隙間へ
廻らし、両者16,Aを一体的にするものであり、更に、
前記おねじ体1を回転させることにより埋入孔17内の固
着部材18が締結用機械要素Aの外周部へ万遍なく廻っ
て、その固着が良好となるものである。
【0042】図18において21は、締結用機械要素Aにお
ける締結体2の下側に内接させた押拡部材で、前記成形
体16における埋入孔17内へ該締結用機械要素Aを挿嵌さ
せた後、おねじ体1の上部を叩いて打ち込むことによ
り、この押拡部材21において上方へ向かうテーパー部22
が、締結体2における線材2aの下部に圧接して該部分を
外方へ押し拡げるので、この線材2aが埋入孔17の内壁に
食い込んで該締結用機械要素Aの抜け止めがなされる。
【0043】前記した締結用機械要素Aは、コンクリー
ト製品等に埋入される配筋に利用される場合もあるもの
で、図20に示すように、おねじ体1,1をその両側に螺
合させた締結体2を鉄筋22の所定箇所へ巻き付けること
により、希望する配筋を行なうことができるものであ
る。
【0044】
【発明の効果】前述したように本発明の締結用機械要素
および締結用機械要素の結合方法は、締結体における線
材により取付部材を挾持するものであるから、その取付
作業がワンタッチで簡単に行なえ、更に、締結用のめね
じを形成できない薄板や、めねじが弱い部材のものであ
っても確実に締結体の固定ができる格別な効果を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する締結用機械要素および締結用機
械要素の結合方法における締結用機械要素の各例を示す
断面図である。
【図2】図1におけるおねじ体の各例を示す説明図であ
る。
【図3】図1における締結体の各例を示すもので、(a)
は細ピッチの例の一部断面図、(b) は粗ピッチの例の半
断面図、(c) は(b) におけるX−X線の断面図、(d) 〜
(h) は他の変形例をそれぞれ示す。
【図4】図1における締結体の各例を示す平面図であ
る。
【図5】図3における線材の各例を示す断面図である。
【図6】図3における他の例を示す一部断面図である。
【図7】図6における線材断面の他の例を示す一部を破
断した正面図である。
【図8】図6における締結体の各例の使用状態を示す一
部の断面図である。
【図9】取付部材における係止孔の各例を示す平面図で
ある。
【図10】図9における係止孔の各形状を示す断面図で
ある。
【図11】図1における締結用機械要素の使用状態の各
例を示す断面図である。
【図12】図11における他の各例を示す断面図であ
る。
【図13】締結用機械要素における凸部を示すもので、
(a) は断面図を、(b) は底面図を示す。
【図14】図13におけるおねじ体の外端を示すもの
で、(a) は断面図を、(b) 〜(d) は他の各例をそれぞれ
示す。
【図15】図1における締結用機械要素の更に他の各例
を示す断面図である。
【図16】図1における締結用機械要素の更に他の例を
示す断面図である。
【図17】図1における締結用機械要素の他の使用状態
を示す断面図である。
【図18】図1における締結用機械要素の更に他の例を
示す断面図である。
【図19】図1における締結用機械要素の使用例の他の
各例を示す説明図である。
【図20】図1における締結用機械要素の使用例の更に
他の各例を示す説明図である。
【図21】従来の締結体の使用状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】 1 おねじ体 2 締結体 2a 線材 3 ねじ部 6 係止突起 8 取付部材 9 係止孔 10 凸部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】追加
【補正内容】
【図20】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】追加
【補正内容】
【図21】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部または内外部にねじ部を有するコイ
    ルスプリング状の締結体に、その隣り合う線材の上部ま
    たは下部に係止突起を付設したことを特徴とする締結用
    機械要素。
  2. 【請求項2】 おねじ体と、内部に螺孔を有し前記おね
    じ体のねじ部へ螺合したコイルスプリング状の締結体と
    を備えさせたことを特徴とする締結用機械要素。
  3. 【請求項3】 内部または内外部にねじ部を有するコイ
    ルスプリング状の締結体のその端部において、該隣り合
    う線材間を取付部材の係止孔へ係合させ、この線材の挾
    持によりこの締結体を固着させたことを特徴とする締結
    用機械要素の結合方法。
  4. 【請求項4】 前記したコイルスプリング状の締結体
    は、その該端部において内方へ突設しておねじ体の螺合
    により当接し、該端部の隣り合う線材間が拡開される凸
    部を設けたことを特徴とする請求項2記載の締結用機械
    要素。
  5. 【請求項5】 おねじ体と、内部に螺孔を有し前記おね
    じ体のねじ部へ螺合したコイルスプリング状の締結体
    と、前記おねじ体のねじ部へ螺合して前記締結体の内端
    部側へ当接するめねじ体とを備えさせたことを特徴とす
    る締結用機械要素。
  6. 【請求項6】 おねじ体と、内部に螺孔を有し前記おね
    じ体のねじ部へ螺合したコイルスプリング状の締結体
    と、該締結体の下端に取り付けた固着部材とを備えさせ
    たことを特徴とする締結用機械要素。
  7. 【請求項7】 おねじ体と、内部に螺孔を有し前記おね
    じ体のねじ部へ螺合したコイルスプリング状の締結体と
    からなる締結用機械要素において、前記締結体をおねじ
    体へ非螺合部を有するように螺合させ、この非螺合部に
    おける下端部の隣り合う線材間を取付部材の係止孔へ係
    合させた後、前記おねじ体を前記非螺合部へねじ込んで
    締結用機械要素の芯合わせを行ない、該線材の挾持によ
    り固着させたことを特徴とする締結用機械要素の結合方
    法。
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