JPH0674206A - 油圧モータ容量制御装置 - Google Patents

油圧モータ容量制御装置

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Publication number
JPH0674206A
JPH0674206A JP25083492A JP25083492A JPH0674206A JP H0674206 A JPH0674206 A JP H0674206A JP 25083492 A JP25083492 A JP 25083492A JP 25083492 A JP25083492 A JP 25083492A JP H0674206 A JPH0674206 A JP H0674206A
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JP
Japan
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pressure
displacement
capacity
hydraulic motor
hydraulic
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Pending
Application number
JP25083492A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Kagiwada
均 鍵和田
Toichi Hirata
東一 平田
Osamu Tomikawa
修 富川
Tomohiko Yasuoka
友彦 安岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0674206A publication Critical patent/JPH0674206A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/4061Control related to directional control valves, e.g. change-over valves, for crossing the feeding conduits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/42Control of exclusively fluid gearing hydrostatic involving adjustment of a pump or motor with adjustable output or capacity
    • F16H61/423Motor capacity control by fluid pressure control means

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータ容量の切換時に圧力や流量が急変する
のを防止し、油圧機器の寿命を延ばす。 【構成】 油圧ポンプ7の吐出圧に基づき圧力制御弁1
3の設定圧をコントローラ15で制御し、パイロット管
路6内のパイロット圧をモータ容量の切換時に徐々に変
化させる。そして、容量制御弁4には小容量位置aと大
容量位置bとの間に中間の絞り領域cを設け、絞り領域
cをゆっくりと通過させることにより、容量可変アクチ
ュエータ3で油圧モータ1の容量可変部1Aを小容量と
大容量とに徐々に切換えさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル等
の建設機械に設けられ、走行用油圧モータ等の容量を制
御するのに好適に用いられる油圧モータ容量制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、容量可変部を有する可変容量型
の油圧モータと、該油圧モータの容量を小容量と大容量
とに切換えるべく、該油圧モータの容量可変部を駆動す
る容量可変アクチュエータと、外部からの制御信号に応
じて該アクチュエータに給排する圧油を切換制御すべ
く、小容量位置と大容量位置とに切換えられる容量制御
弁と、前記油圧モータを油圧ポンプ、タンクに接続する
各主管路の途中に設けられ、前記油圧ポンプから油圧モ
ータに給排する圧油の方向を切換える方向切換弁と、前
記油圧モータの負荷圧に対応した信号を出力する信号出
力手段と、該信号出力手段からの信号に基づき前記容量
制御弁に制御信号を出力するコントローラとからなる油
圧モータ容量制御装置は、例えば実開昭63−5452
1号公報等によって知られている。
【0003】この種の従来技術による油圧モータ容量制
御装置では、油圧モータの負荷圧等に基づいてコントロ
ーラから容量制御弁に制御信号を出し、該容量制御弁を
小容量位置と大容量位置とに切換えることにより、容量
可変アクチュエータに給排する圧油を切換制御し、該ア
クチュエータで油圧モータの容量可変部を駆動して油圧
モータの容量を小容量と大容量とに切換えるようにして
いる。
【0004】そして、油圧モータは負荷圧が小さいとき
に小容量に切換えられることにより、小トルクで高速回
転するようになり、負荷圧が大きくなると大容量に切換
えられることにより、大トルクで低速回転し、負荷圧の
上昇を抑えるようにして油圧ポンプ等に過負荷が作用す
るのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、油圧モータの負荷圧等に基づいてモータ容
量を小容量と大容量とに2段階で切換える構成としてい
るから、油圧モータの容量が切換わる瞬間に油圧ポンプ
の吐出圧や吐出流量が急激に変化することがあり、例え
ば走行用の油圧モータでは容量の切換時に走行速度が急
変し、運転者の乗り心地が悪くなるという問題がある。
【0006】また、モータ容量が切換わる瞬間に油圧モ
ータや油圧ポンプ等にサージ圧またはキャビテーション
が発生することがあり、これらの油圧機器の寿命が低下
するという問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は油圧モータの容量を切換える時
に油圧回路中の圧力や流量が急変するのを防止でき、油
圧モータ等の寿命を向上できると共に、例えば走行速度
等を滑らかに変えることができるようにした油圧モータ
容量制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する構成の特徴は、容量制御弁に、
小容量位置と大容量位置との間に位置し、容量可変アク
チュエータに給排する圧油を絞る中間の絞り領域を設
け、コントローラは、該絞り領域の前,後で前記容量制
御弁の切換速度が遅くなるように、信号出力手段からの
信号に対して徐々に増減する制御信号を出力する構成と
したことにある。
【0009】この場合、前記容量制御弁は電磁比例式圧
力制御弁を介してパイロット油圧源に接続され、パイロ
ット圧に基づき小容量位置、大容量位置または絞り領域
に切換えられる油圧パロット式切換弁によって構成し、
前記コントローラは電磁比例式圧力制御弁の設定圧を可
変に制御し、該電磁比例式圧力制御弁から制御信号とし
てのパイロッ圧を出力させる構成とするのがよい。
【0010】また、前記容量制御弁はコントローラから
出力される制御信号としての電気信号に基づき小容量位
置、大容量位置または絞り領域に切換えられる電磁比例
式切換弁によって構成してもよい。
【0011】
【作用】上記構成により、例えば油圧モータの容量が小
容量の状態で負荷圧が上昇すると、モータ容量を小容量
から大容量に切換えるときに容量制御弁は絞り領域の
前,後で切換速度が遅くなるから、小容量位置から大容
量位置に絞り領域を介して徐々に切換わるようになり、
油圧モータの容量が急激に変わるのを防止できる。そし
て、モータ容量が大容量側に切換わり始めると、これに
応じて負荷圧の上昇が抑えられるので、油圧ポンプの吐
出圧や流量が急変することはなくなり、油圧モータの回
転速度を徐々に変えることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例による油圧モータ容量
制御装置を図1ないし図6に基づき、油圧ショベルの走
行用油圧回路に適用した場合を例に挙げて説明する。な
お、図中左右対称に設けられる一対の部材および部位に
ついては、その一方についてのみ説明し、他方について
は符号「′」を付してその説明を省略するものとする。
【0013】図1ないし図5は本発明の第1の実施例を
示している。
【0014】図において、1は走行用の油圧モータを構
成する可変容量型の油圧モータを示し、該油圧モータ1
は容量可変部1Aを有し、該容量可変部1Aを傾転駆動
することによりモータ容量が大容量と小容量とに可変に
設定される。ここで該油圧モータ1は後述の容量可変ア
クチュエータ3および容量制御弁4等と共にモータアセ
ンブリ2を構成している。
【0015】3は油圧モータ1に付設された容量可変ア
クチュエータを示し、該容量可変アクチュエータ3は傾
転ピストン3Aを有し、該傾転ピストン3Aを矢示A,
B方向に駆動することにより、油圧モータ1の容量可変
部1Aを最小傾転側と最大傾転側とに傾転させ、油圧モ
ータ1の容量を小容量と大容量とに切換えるようになっ
ている。
【0016】4は容量可変アクチュエータ3に給排する
圧油を切換制御する容量制御弁を示し、該容量制御弁4
は油圧パイロット式切換弁により図4に例示する如く構
成され、容量可変アクチュエータ3の油室3B,3Cに
接続された管路5A,5Bを後述のシャトル弁11とタ
ンク8とに切換接続するようになっている。そして、該
容量制御弁4はパイロット管路6からのパイロット圧に
応じて小容量位置aと大容量位置bとに切換えられ、こ
の小容量位置aと大容量位置bとの間には、容量可変ア
クチュエータ3に管路5A,5Bを介して給排する圧油
を絞る中間の絞り領域cが設けられている。
【0017】7は可変容量型の油圧ポンプを示し、該油
圧ポンプ7は原動機(図示せず)によって回転駆動さ
れ、容量可変部7Aをレギュレ−タ(図示せず)等で傾
転させることにより圧油の吐出流量が可変に制御され
る。そして、該油圧ポンプ7はタンク8と共に主油圧源
を構成し、油圧モータ1に主管路9A,9Bを介して接
続されている。
【0018】10は主管路9A,9Bの途中に設けられ
た走行用の方向切換弁を示し、該方向切換弁10は操作
レバー10Aにより中立位置(イ)から切換位置
(ロ),(ハ)に切換えられ、切換位置(ロ),(ハ)
で油圧ポンプ7から油圧モータ1に給排する圧油の方向
を切換える構成となっている。また、該方向切換弁10
はノーマルオープン型が採用され、中立位置(イ)で主
管路9Aまたは9B内が負圧となったときに、該主管路
9A(9B)内にタンク8内の作動油を補給させるよう
にしている。
【0019】11は油圧モータ1と方向切換弁10との
間に位置して主管路9A,9B間に設けられた高圧選択
弁としてのシャトル弁を示し、該シャトル弁11は主管
路9A,9Bのうち高圧側の圧油(通常は油圧モータ1
の駆動圧となる)を選択し、この圧油を管路5A(5
B),容量制御弁4を介して容量可変アクチュエータ3
に供給する。
【0020】12はタンク8と共にパイロット油圧源を
構成するパイロットポンプ、13は該パイロットポンプ
12とタンク8とをパイロット管路6に切換接続する電
磁比例式圧力制御弁を示し、該圧力制御弁13は後述の
コントローラ15から電磁比例ソレノイド部13Aに電
気信号が印加されることにより設定圧が可変に制御さ
れ、この設定圧に基づきパイロット管路6内の制御信号
としてのパイロット圧を変化させるようになっている。
【0021】14は信号出力手段としての圧力センサを
示し、該圧力センサ14は油圧ポンプ7の吐出圧を検出
することにより、油圧モータ1の負荷圧に対応した圧力
検出信号をコントローラ15に出力する。また、圧力セ
ンサ14′は油圧ポンプ7′の吐出圧を検出することに
より、油圧モータ1′の負荷圧に対応した圧力検出信号
をコントローラ15に出力する。
【0022】15はマイクロコンピュータ等によって構
成されたコントローラを示し、該コントローラ15は入
力側が圧力センサ14,14′等に接続され、出力側が
電磁比例ソレノイド部13A等に接続されている。そし
て、該コントローラ15は油圧ポンプ7,7′の吐出圧
Pのうち、高い方の吐出圧Pに基づき電磁比例ソレノイ
ド部13Aに電気信号を出力し、パイロット管路6内の
パイロット圧(制御信号)を図2に示す特性線16に沿
って制御する。
【0023】この場合、油圧モータ1の容量は、図3に
示す如くパイロット管路6内のパイロット圧が圧力Pa
を越えたときに、小容量から大容量に切換わるとする
と、コントローラ15は前記吐出圧Pが図2に示す圧力
Pb の前,後で圧力Pl ,Ph(Pl <Pb <Ph )の
範囲にあるときに、特性線16の如くパイロット圧を圧
力Pe ,Pf 間で比較的小さな傾きをもって漸次増減さ
せるように、圧力制御弁13の設定圧を可変に制御す
る。
【0024】次に図4中、17は容量制御弁4の弁本体
を示し、該弁本体17にはスプール摺動穴17Aの軸方
向に離間してタンクポート17B、圧油の給排ポート1
7C、供給ポート17Dおよびパイロットポート17E
が形成されている。そして、該弁本体17はタンクポー
ト17Bがタンク8に接続され、給排ポート17Cが管
路5Bを介して容量可変アクチュエータ3の油室3Bに
接続されている。また、供給ポート17Dは管路5Aを
介してシャトル弁11に接続されると共に容量可変アク
チュエータ3の油室3Cに接続され、パイロットポート
17Eはパイロット管路6に接続されている。
【0025】18は弁本体17のスプール摺動穴17A
内に挿嵌されたスプールを示し、該スプール18は左,
右のランド18A,18B間に中央ランド18Cを有
し、該中央ランド18Cの外周面には左,右両側にテー
パ面18D,18Eが形成されている。また、該スプー
ル18にはタンクポート17Bと常時連通する油路18
Fが形成され、該油路18Fの一端側はランド18A,
18C間でスプール18の径方向に開口し、他端側はス
プール18の左側端面に軸方向に開口している。そし
て、該スプール18は弁本体17の一端側にパイロット
油室19を形成し、他端側にばね室20を形成してい
る。
【0026】21はばね室20内に配設されたスプリン
グを示し、該スプリング21はスプール18をパイロッ
ト油室19側に向けて常時付勢し、常時は容量制御弁4
を図1に示すごとく小容量位置aに切換えさせる。この
場合、スプール18は中央ランド18C等により給排ポ
ート17Cの開口面積を図5に示す特性線22,23の
如く変化させ、パイロット油室19内のパイロット圧
が、例えば圧力Pe に達するまでは特性線22の如く給
排ポート17Cが油路18Fおよびタンクポート17B
等に比較的大きな開口面積を持って連通し、容量可変ア
クチュエータ3の油室3Bをタンク圧状態とすることに
より、傾転ピストン3Aを矢示A方向の最小傾転側に変
位させる。
【0027】また、パイロット油室19内のパイロット
圧が圧力Pe を越えて上昇すると、スプール18は中央
ランド18Cのテーパ面18Dを介して給排ポート17
Cの開口面積を漸次減少させ、圧力Pb の近傍に達する
と、給排ポート17Cはテーパ面18D側では開口面積
が小さくなるものの、テーパ面18E側で開口面積が特
性線23の如く徐々に大きくなり、シャトル弁11から
の圧油が供給ポート17D,給排ポート17Cを介して
容量可変アクチュエータ3の油室3B内に供給される。
そして、パイロット油室19内のパイロット圧が圧力P
b を越えるようになると、スプール18のテーパ面18
Eによる給排ポート17Cの開口面積がテーパ面18D
側よりも大きくなり、容量可変アクチュエータ3の傾転
ピストン3Aは油室3B,3Cに対する受圧面積差に基
づき、油室3B内の圧力で矢示B方向の最大傾転側に変
位し始め、容量制御弁4は図1に示す中間の絞り領域c
となる。
【0028】そして、パイロット油室19内のパイロッ
ト圧が圧力Pf の近傍まで上昇したときには、給排ポー
ト17Cは中央ランド18Cにより油路18F,タンク
ポート17Bに対して遮断され、テーパ面18E側で供
給ポート17D側に対する開口面積が大きくなり、圧力
Pf 以上のときには容量制御弁4が図1に示す大容量位
置bに完全に切換わる。また、パイロット油室19内の
パイロット圧が逆に圧力Pb 以下まで低下すると、スプ
ール18は中央ランド18Cのテーパ面18D側で給排
ポート17Cを油路18F,タンクポート17Bに対し
て連通させるので、容量制御弁4は絞り領域cを徐々に
通過し、圧力Pe 程度まで低下した時に小容量位置aに
完全に切換わる。
【0029】本実施例による油圧モータ容量制御装置は
上述の如き構成を有するもので、次にその作動について
説明する。
【0030】まず、方向切換弁10,10′を中立位置
(イ)から切換位置(ロ),(ハ)に切換えて油圧モー
タ1,1′に油圧ポンプ7,7′からの圧油を給排し、
油圧モータ1,1′を回転駆動して車両を走行させる
と、路面状態等に応じて油圧モータ1,1′の負荷圧が
増減し、これに対応して油圧ポンプ7,7′の吐出圧P
が変化するので、この吐出圧Pを圧力センサ14,1
4′で検出し、コントローラ15にそれぞれの検出信号
を読込ませる。そして、コントローラ15は圧力センサ
14,14′で検出した吐出圧Pのうち、高い方の吐出
圧Pに基づき圧力制御弁13の電磁比例ソレノイド部1
3Aに電気信号を出力し、圧力制御弁13の設定圧を可
変に制御することにより、パイロット管路6,6′内の
パイロット圧を図2に示す特性線16の如く吐出圧Pに
基づいて変化させる。この場合、吐出圧Pが圧力Pl 以
下のときにはパイロット管路6内のパイロット圧が圧力
Pe 以下となり、容量制御弁4,4′はスプリング2
1,21′によって小容量位置aに保持されるから、容
量可変アクチュエータ3,3′はシャトル弁11,1
1′からの圧油で矢示A方向に駆動され、油圧モータ
1,1′の容量可変部1A,1A′を最小傾転側に傾転
させ、モータ容量は小容量となって油圧モータ1,1′
が低トルクで高速回転し、車両の走行速度は速くなる。
【0031】一方、吐出圧Pが圧力Ph 以上のときには
パイロット管路6,6′内のパイロット圧が圧力Pf 以
上となり、容量制御弁4,4′はスプリング21,2
1′に抗して大容量位置bに切換えられるから、容量可
変アクチュエータ3,3′は傾転ピストン3A,3A′
の受圧面積差でシャトル弁11,11′からの圧油によ
り矢示B方向に駆動され、油圧モータ1,1′の容量可
変部1A,1A′を最大傾転側に傾転させ、モータ容量
は大容量となって油圧モータ1,1′が高トルクで低速
回転し、車両の走行速度は遅くなる。そして、モータ容
量が大容量になると、油圧モータ1,1′の負荷圧が上
昇するのを抑えることができるので、油圧ポンプ7,
7′の吐出圧Pが過剰に高くなるのを防止でき、原動機
等に過負荷が作用するのを防止して登坂走行等を円滑に
続行できる。
【0032】ところで、車両の平地走行途中で登り坂に
さしかかると、油圧モータ1,1′の負荷圧が増大し、
これに対応して油圧ポンプ7,7′の吐出圧Pも上昇す
るから、この吐出圧Pに単純に対応させてパイロット管
路6,6′内のパイロット圧を変化させるようにした場
合には、このパイロット圧が圧力Pa の前,後で容量制
御弁4,4′は小容量位置aから大容量位置bに切換わ
り、容量可変アクチュエータ3,3′が油圧モータ1,
1′の容量可変部1A,1A′を最小傾転から矢示B方
向の最大傾転位置に駆動することにより、モータ容量が
図3に示す特性線の如く小容量から大容量に急に切換わ
ってしまう。そして、モータ容量が切換わる瞬間には油
圧ポンプ7,7′の吐出圧Pや吐出流量が急激に変化す
るので、走行用の油圧モータ1,1′は回転速度(走行
速度)が急変し、運転者の乗り心地が悪くなるばかりで
なく、サージ圧やキャビテーション等の発生原因とな
る。
【0033】そこで、本実施例では、コントローラ15
によって圧力制御弁13の設定圧を可変に制御し、パイ
ロット管路6,6′内のパイロット圧を図2に示す特性
線16の如く吐出圧Pに基づいて変化させ、吐出圧Pが
圧力Pb の前,後で圧力Pl,Ph 間にあるときにパイ
ロット圧を圧力Pe ,Pf 間で比較的小さな傾きをもっ
て漸次増減させると共に、容量制御弁4のスプール18
には中央ランド18Cの左,右両側にテーパ面18D,
18Eを形成し、容量制御弁4の小容量位置aと大容量
位置bとの間に中間の絞り領域cを設けるようにしてい
る。
【0034】これにより、油圧ポンプ7,7′の吐出圧
Pが圧力Pb の前,後となる圧力Pl ,Ph 間ではパイ
ロット圧を圧力Pe ,Pf 間で徐々に変化させることが
でき、容量制御弁4が小容量位置aと大容量位置bとに
切換えられる圧力Pa (Pb)の前,後で容量制御弁4
のスプール18が絞り領域cをゆっくりと通過するよう
になるから、このときに容量可変アクチュエータ3,
3′の傾転ピストン3A,3A′を矢示A,B方向にゆ
っくりと変位させることができ、油圧モータ1,1′の
容量が急に切換わるのを防止できる。
【0035】そして、登坂走行時に油圧モータ1,1′
の負荷圧が上昇し、吐出圧Pが圧力Pb となって容量制
御弁4,4′がこのときのパイロット圧(圧力Pa )に
より中間の絞り領域cとなり、容量可変アクチュエータ
3、3′の傾転ピストン3A,3A′が矢示B方向に大
傾転側へと変位し始めると、油圧モータ1,1′の容量
は徐々に大きくなるので、負荷圧の上昇を抑えることが
でき、吐出圧Pが圧力Pb で安定するようにモータ容量
は設定され、最大傾転と最小傾転との中間位置で容量可
変部1A,1A′および容量可変アクチュエータ3,
3′は負荷に見合った適当な位置で安定する。
【0036】また、路面の凹凸等により負荷が微妙に変
動する場合でも、圧力Pa (Pb )の前,後でスプール
18の摺動速度を遅くでき、図4、図5に示す如くスプ
ール18のテーパ面18D,18Eにより給排ポート1
7Cの開口面積を徐々に換えることができるので、容量
可変アクチュエータ3の油室3B,3Cに給排する圧油
をスプール18のテーパ面18D,18Eで絞ることに
より、傾転ピストン3A,3A′の変位速度を遅くで
き、モータ容量が変動して所謂「ハンチング」現象が生
じるのを抑えることができる。
【0037】従って、本実施例によれば、走行用の油圧
モータ1,1′の容量を負荷に応じて自動的に切換える
ことができ、容量の切換え時に油圧ポンプ7,7′の吐
出圧Pや吐出流量が急激に変化するのを防止できると共
に、車両の走行速度が急変するのを防止でき、運転者等
の乗り心地を向上させることができる。また、油圧モー
タ1,1′や油圧ポンプ7,7′の急激な容量変化がな
くなるので、操作フィーリング等を向上でき、サージ圧
やキャビテーションの発生を防止できると共に、油圧モ
ータ1,1′等の油圧機器の寿命を延ばすことができ
る。
【0038】さらに、油圧モータ1,1′の容量を徐々
に変えることができ、この容量変化時に比較的広い負荷
範囲に亘って油圧ポンプ7,7′の吐出圧を安定させ、
同一の運転条件で油圧ポンプ7,7′を駆動できるか
ら、該油圧ポンプ7,7′を駆動する原動機をこのとき
のポンプ運転条件にマッチングさせることにより、省エ
ネルギー化を図ることができる等、種々の効果を奏す
る。
【0039】次に、図6は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、容量制御弁31,31′を電磁比例
式切換弁によって構成し、該容量制御弁31,31′の
電磁比例ソレノイド部31A,31A′にコントローラ
32から制御信号としての電気信号を出力することによ
り、容量制御弁31,31′を小容量位置aと大容量位
置bとに中間絞り領域cを介して切換える構成としたこ
とにある。
【0040】ここで、コントローラ32は前記第1の実
施例で述べたコントローラ15とほぼ同様に構成されて
いるものの、その出力側が電磁比例ソレノイド部31
A,31A′に接続されている。そして、該コントロー
ラ32は図2に示す特性線16の如くパイロット圧に対
応した電気信号を出力し、容量制御弁31,31′が絞
り領域cをゆっくりと通過するように制御する。また、
容量制御弁31は図4に示すパイロット油室19に替え
て電磁比例ソレノイド部31Aが設けられ、該電磁比例
ソレノイド部31Aによってスプール18を軸方向に押
動する構成となっている。容量制御弁31′についても
同様である。
【0041】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、前記第1の実施例で
用いた圧力制御弁13等を不要にでき、全体の構造を簡
略化できる。
【0042】なお、前記第1の実施例では、コントロー
ラ15によりパイロット圧を吐出圧Pに基づき図2の特
性線16の如く制御するものとして述べたが、これに替
えて、例えば油圧ポンプ7,7′の吐出圧Pを数ミリ秒
毎にn回(nは自然数)ずつ読込み、この吐出圧Pの平
均値を演算して吐出圧Pの急激な変動を吸収するよう
に、この平均値に基づいてパイロット圧を変化させるよ
うにしてもよい。
【0043】また、前記各実施例では、信号出力手段と
して圧力センサ14,14′を用い、油圧ポンプ7,
7′の吐出圧Pを検出するものとして述べたが、本発明
はこれに限らず、例えば油圧ポンプ7,7′の容量可変
部7A,7A′が吐出圧Pに基づいて傾転駆動される場
合に、この傾転角を検出するセンサを用いて油圧モータ
1,1′の負荷圧に対応した信号を出力させるようにし
てもよい。
【0044】さらに、前記各実施例では、油圧ショベル
の走行用油圧回路を例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限らず、例えば油圧モータ1を旋回用油圧モータと
しても良く、油圧ショベル以外に油圧クレーン等の種々
の建設機械に適用してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、容
量制御弁に小容量位置と大容量位置との間で中間の絞り
領域を設け、該絞り領域の前,後で容量制御弁の切換速
度を遅くする構成としたから、油圧モータの容量が小容
量と大容量とに急激に切換わるのを防止でき、モータ容
量の切換時に油圧ポンプの吐出圧や吐出流量が急変する
のを抑えて、サージ圧やキャビテーションの発生をなく
すことができると共に、油圧モータや油圧ポンプ等の寿
命を延ばすことができる。そして、モータ容量の切換時
に油圧ポンプの吐出圧等を安定させることができ、原動
機とマッチングさせることにより省エネルギー化を図り
うる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による油圧モータ容量制
御装置を示す油圧回路図である。
【図2】油圧ポンプの吐出圧とパイロット圧との関係を
示す特性線図である。
【図3】パイロット圧とモータ容量との関係を示す特性
線図である。
【図4】容量制御弁の構造を示す縦断面図である。
【図5】パイロット圧と給排ポートの開口面積との関係
を示す特性線図である。
【図6】第2の実施例による油圧モータ容量制御装置を
示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1,1′ 油圧モータ 1A,1A′ 容量可変部 3,3′ 容量可変アクチュエータ 4,4′、31,31′ 容量制御弁 6 パイロット管路 7,7′ 油圧ポンプ 8 タンク 9A,9B、9A′,9B′ 主管路 10,10′ 方向切換弁 12 パイロットポンプ(パイロット油圧源) 13 電磁比例式圧力制御弁 14,14′ 圧力センサ(信号出力手段) 15,32 コントローラ a 小容量位置 b 大容量位置 c 絞り領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安岡 友彦 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量可変部を有する可変容量型の油圧モ
    ータと、該油圧モータの容量を小容量と大容量とに切換
    えるべく、該油圧モータの容量可変部を駆動する容量可
    変アクチュエータと、外部からの制御信号に応じて該ア
    クチュエータに給排する圧油を切換制御すべく、小容量
    位置と大容量位置とに切換えられる容量制御弁と、前記
    油圧モータを油圧ポンプ、タンクに接続する各主管路の
    途中に設けられ、前記油圧ポンプから油圧モータに給排
    する圧油の方向を切換える方向切換弁と、前記油圧モー
    タの負荷圧に対応した信号を出力する信号出力手段と、
    該信号出力手段からの信号に基づき前記容量制御弁に制
    御信号を出力するコントローラとからなる油圧モータ容
    量制御装置において、前記容量制御弁には小容量位置と
    大容量位置との間に位置し、前記アクチュエータに給排
    する圧油を絞る中間の絞り領域を設け、前記コントロー
    ラは、該絞り領域の前,後で前記容量制御弁の切換速度
    が遅くなるように、前記信号出力手段からの信号に対し
    て徐々に増減する制御信号を出力する構成としたことを
    特徴とする油圧モータ容量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記容量制御弁は電磁比例式圧力制御弁
    を介してパイロット油圧源に接続され、パイロット圧に
    基づき小容量位置、大容量位置または絞り領域に切換え
    られる油圧パイロット式切換弁によって構成し、前記コ
    ントローラは電磁比例式圧力制御弁の設定圧を可変に制
    御し、該電磁比例式圧力制御弁から制御信号としてのパ
    イロット圧を出力させる構成としてなる請求項1に記載
    の油圧モータ容量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記容量制御弁はコントローラから出力
    される制御信号としての電気信号に基づき小容量位置、
    大容量位置または絞り領域に切換えられる電磁比例式切
    換弁によって構成してなる請求項1に記載の油圧モータ
    容量制御装置。
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