JPH0673915A - 独立鉄塔式立体駐車設備 - Google Patents

独立鉄塔式立体駐車設備

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JPH0673915A
JPH0673915A JP22597892A JP22597892A JPH0673915A JP H0673915 A JPH0673915 A JP H0673915A JP 22597892 A JP22597892 A JP 22597892A JP 22597892 A JP22597892 A JP 22597892A JP H0673915 A JPH0673915 A JP H0673915A
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diagonal
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JP22597892A
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Inventor
Morinobu Nishiura
盛展 西浦
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄骨梁の振動を抑制することにより、低周波
音の発生および低周波振動の発生を防止する。 【構成】 各斜材9を、並列に配設された2組のリンク
機構10,10で構成する。各リンク機構10を、斜材
9の中間部で一端同士が互いに回動可能に連結されかつ
他端がそれぞれ対応する鉄骨梁8に軸支された2本のリ
ンク10a,10aで構成する。両リンク機構10,1
0の中間部同士を引き寄せる方向または引き離す方向の
力を加える油圧シリンダ11を設ける。鉄骨構造体6の
上下複数箇所に、各箇所の変位を検出する加速度センサ
12を設ける。各加速度センサ12の検出結果に基づい
て各油圧シリンダ11の伸縮を制御する制振制御装置を
設ける。制振制御装置を、各油圧シリンダ11が、鉄骨
構造体6の振動時に各斜材9に加わる力と逆方向のほぼ
同じ力を各斜材9に対して加えるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数台の車両を搬送収
容する駐車装置を備えた独立鉄塔式立体駐車設備に関
し、特に、駐車装置から外壁に伝わる低周波振動の対策
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の独立鉄塔式立体駐車設備
としては、建屋内に、複数台の車両を上下方向に搬送収
容する駐車装置と、車両を搬送する際に上記駐車装置を
駆動する電動モータとを備え、上記駐車装置および電動
モータが、図9に示すような鉄骨構造体aに支持されて
いるものが良く知られている。上記鉄骨構造体aは、複
数本の鉄骨柱b,b,…と、隣接する鉄骨柱b,b間の
上下方向に互いに所定間隔を置いて水平に架設された複
数本の鉄骨梁c,c,…と、隣接する上下2本の鉄骨梁
c,c間それぞれに斜めに架設された複数本の斜材d,
dとを有しており、上記鉄骨構造体aは、外壁eを支持
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
立体駐車設備では、駐車装置が車両を搬送する際に、駐
車装置を支持する鉄骨構造体aが振動する。この振動
は、鉄骨構造体a自体が有する固有の振動数(数H
数十Hの周波数範囲)による振動となって、外壁eに
まで伝達される。その結果、外壁eは、スピーカの振動
板と同様の働きをして空気を震わせ、周辺の家屋に低周
波音を与えるとともに、鉄骨構造体aが据え付けられて
いる地面を通じて、周辺の家屋に低周波振動を与え、周
辺住民に不快感をもたらすという問題がある。
【0004】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、鉄骨梁の振動を抑制す
ることにより、低周波音の発生および低周波振動の発生
を防止し得る独立鉄塔式立体駐車設備を提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、上下位置の鉄骨梁間に配設されている斜
材を利用して、鉄骨構造体に左右方向の振動が生じると
き、各斜材に加わる引張力もしくは圧縮力に対して相殺
する反対の力を加えることにより、各斜材の変位を抑
え、これにより、鉄骨構造体全体の変位を抑制して、鉄
骨構造体、ひいては外壁の振動を消去させようとするも
のである。
【0006】そこで、請求項1記載の発明は、複数台の
車両を搬送収容する駐車装置と、この駐車装置を支持す
る鉄骨構造体とを備え、この鉄骨構造体を、複数本の鉄
骨柱と、隣接する鉄骨柱間に上下方向に互いに所定間隔
を置いて平行に架設された複数本の鉄骨梁と、隣接する
上下2本の鉄骨梁間それぞれに斜めに架設された複数本
の斜材とを有してなる構成とした独立鉄塔式立体駐車設
備を前提とする。そして、上記斜材に、その引張方向ま
たは圧縮方向の力を加える斜材力付与手段と、上記鉄骨
構造体の上下方向の複数箇所の変位を検出する変位検出
手段と、上記鉄骨構造体の振動時に、この変位検出手段
が検出した鉄骨構造体の変位に基づいて、上記斜材力付
与手段が上記斜材に加わる力と逆方向のほぼ同じ力を斜
材に対して加えるように制御する制御装置とを備える構
成とするものである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に従属するものであり、上記斜材を、並列に配設され
た2組のリンク機構からなるものとし、上記各リンク機
構を、斜材の中間部で一端同士が互いに回動可能に連結
されかつ他端がそれぞれ対応する鉄骨梁に軸支された2
本のリンクで構成し、上記斜材力付与手段を、上記両リ
ンク機構の中間部で両リンク機構の中間部同士間を引き
寄せる方向または引き離す方向の力を加えるシリンダで
構成するものである。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明に従属するものであり、相隣する上下2本の鉄骨梁間
に、2本の斜材をV字型または逆V字型に配設し、この
両斜材の近接する端部同士を、鉄骨梁に対して水平移動
可能な支持部材と接合し、上記斜材力付与手段を、上記
支持部材を水平移動させる水平駆動手段で構成するもの
である。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明に従属するものであり、上記斜材を、伸縮自在なシリ
ンダで構成するとともに、斜材力付与手段を兼ねる構成
とするものである。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
または4記載の発明に従属するものであり、上記駐車装
置および斜材力付与手段を、同期で駆動するように同じ
駆動源に接続する構成とするものである。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明に従属するものであり、上記斜材をターンバックルと
このターンバックルと螺合するボルトとで構成し、上記
斜材力付与手段を、上記ターンバックルを回転させて長
さを調節する電動アクチュエータで構成するものであ
る。
【0012】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
駐車装置が駆動して車両を搬送する際に、駐車装置の振
動が鉄骨構造体に伝わり、鉄骨構造体は、水平方向へ低
周波振動を起こそうとする。この時、複数箇所の変位検
出手段は、各箇所の鉄骨構造体の変位を検出し、制御装
置は、各変位検出手段の検出結果に基づいて各斜材力付
与手段を制御する。各斜材力付与手段は、制御手段の制
御に基づいて、振動時に各斜材に加わる引張方向または
圧縮方向の力に応じた逆方向の力を各斜材に加えるの
で、鉄骨柱および鉄骨梁の変位は相殺され、鉄骨構造体
の低周波振動は抑制される。
【0013】請求項2記載の発明では、鉄骨構造体に振
動が伝達すると、各変位検出手段の検出結果に基づい
て、制御装置は、各斜材に加わった力の方向と変位量を
計算して各シリンダを制御する。各シリンダは、斜材に
引張力が加わったとき、その引張力と同量の圧縮力を上
記斜材に加えるために伸長して、斜材を構成するリンク
機構の中間部同士を引き離す一方、斜材に圧縮力が加わ
ったとき、その圧縮力と同量の引張力を上記斜材に加え
るために収縮して、リンク機構の中間部同士を引き寄せ
る。これにより、鉄骨柱および鉄骨梁の変位は相殺さ
れ、鉄骨構造体の低周波振動は抑制される。
【0014】請求項3記載の発明では、鉄骨構造体に振
動が伝達するとき、同じ上下位置の鉄骨梁間に位置する
隣り合う斜材のうち、一方の斜材には、引張力が働き、
他方の斜材には、一方の斜材に働く引張力とほぼ同じ程
度の圧縮力が働く。制御装置は、各変位検出手段の検出
結果に基づいて、各隣り合う斜材同士に働く力の方向と
変位量を計算し、各水平駆動手段を制御する。各水平駆
動手段は、上記力の方向と変位量に応じて、支持部材を
水平移動させて、斜材の変位を相殺することにより、鉄
骨柱および鉄骨梁の変位が抑制され、鉄骨構造体の低周
波振動は抑制される。
【0015】請求項4記載の発明では、鉄骨構造体に振
動が伝達すると、制御装置は、各変位検出手段の検出結
果に基づいて、各斜材に加わった力の方向と変位量とを
計算して各斜材を構成するシリンダを制御する。各シリ
ンダは、斜材に引張力が加わったとき、その引張力に相
当する圧縮力を加えるために収縮し、斜材に圧縮力が加
わったとき、その圧縮力に相当する引張力を加えるため
に伸長する。これにより、鉄骨柱および鉄骨梁の変位が
抑制され、鉄骨構造体の低周波振動は抑制される。
【0016】請求項5記載の発明では、斜材力付与手段
は、駆動源の駆動により駐車装置が作動するときのみ作
動し、駐車装置が作動せず振動が発生しないときには、
斜材力付与手段は、作動用のエネルギーを発生させな
い。
【0017】請求項6記載の発明では、鉄骨構造体に振
動が伝達すると、各変位検出手段の検出結果に基づい
て、制御装置は、各斜材に加わった力の方向と変位量を
計算して各電動アクチュエータを制御する。各電動アク
チュエータは、斜材に引張力が加わったとき、斜材を構
成するターンバックルをその収縮方向へ回転させて、斜
材に上記引張力に相当する圧縮力を加える一方、斜材に
圧縮力が加わったとき、ターンバックルをその伸長方向
へ回転させて、斜材に上記圧縮力に相当する引張力を加
える。これにより、鉄骨柱および鉄骨梁の変位が抑制さ
れ、鉄骨構造体の低周波振動は抑制される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0019】図1および図2は、本発明の第1実施例に
係る独立鉄塔式立体駐車設備Aを示し、1は建屋であ
り、この建屋1内には、車両Wを搬送収容する駐車装置
2が設けられている。この駐車装置2は、建屋1の両側
部の上下各位置に配設された回転可能な一対のスプロケ
ット3,3と、上記各一対のスプロケット3,3間に巻
き掛けられた無端鎖4と、この無端鎖4に所定間隔置き
に吊り下げられた車両搭載用のケージ5,5,…とを備
えている。上記一対のスプロケット3,3のうちの一方
は、図外の駆動源である電動モータに接続されており、
この電動モータの駆動により、上記無端鎖4は上下方向
に回転するようになっている。上記複数個のケージ5,
5,…は、上記無端鎖4の回転に従動して上下位置間で
循環するようになっている。
【0020】上記駐車装置2および電動モータは、上記
建屋1の骨組である鉄骨構造体6に支持されている。こ
の鉄骨構造体6は、複数本の鉄骨柱7,7,…と、隣接
する鉄骨柱7,7間に上下方向に所定間隔置きに平行に
架設された複数本の鉄骨梁8,8,…と、隣接する上下
2本の鉄骨梁8,8間それぞれに斜めに架設された斜材
9,9とが組み合わされてなっている。
【0021】上記斜材9,9,…のうちの最上層に位置
する各斜材9は、1本の鋼材からなっており、最上層以
外に位置する各斜材9は、図3に示すように、並列に配
設された2組のリンク機構10,10からなっている。
上記各リンク機構10は、斜材9の中間部で一端同士が
互いに回動可能に連結された2本のリンク10a,10
aで構成されており、上記各リンク10aの鉄骨梁8側
の端部は、上下位置で隣接する鉄骨梁8に板部材8aを
介して回動可能に取り付けられている。
【0022】上記鉄骨構造体6では、上記駐車装置2の
駆動により、左右方向の変位、すなわち振動が発生す
る。この振動時、図4に示すように、左右各変位方向の
外側に位置する斜材9´には、上下位置で隣接する鉄骨
梁8,8との取付点間の距離が大きくなる方向の力、す
なわち引張方向の力が作用する。一方、各変位方向の内
側に位置する斜材9''には、上下位置で隣接する鉄骨梁
8,8との取付点間の距離が小さくなる方向、すなわ
ち、圧縮方向の力が作用する。
【0023】上記各斜材9を構成する両リンク機構1
0,10の中間部には、上記斜材9にその引張方向また
は圧縮方向の力を加える斜材力付与手段として、油圧シ
リンダ11が接続されている。この油圧シリンダ11の
収縮は、シリンダ内のオイルが抜けた際に、それ自身の
リターンスプリングの機能により行われるようになって
いる。
【0024】上記各斜材9を構成するそれぞれ隣り合う
各リンク同士10a,10aは、鉄骨梁8側の取付点同
士間の距離fが、上記油圧シリンダ11が取り付けられ
た中間部の連結点同士間の距離gよりも大きくなるよう
に設けられている。これにより、斜材9に圧縮力が働く
際、隣り合うリンク同士10a,10aは、その内側面
間で当接して、過度の圧縮を回避するようになってい
る。
【0025】上記鉄骨構造体6の上下間で複数本配設さ
れている鉄骨梁8,8,…のうちのいくつかには、変位
検出手段として加速度センサ12が設けられている。こ
の加速度センサ12は、その設置場所の水平方向(左右
方向)の変位を検出するようになっている。
【0026】上記加速度センサ12には、運転制御盤1
3内に収められた制振制御装置(図示せず)が接続され
ている。この制振制御装置は、上記鉄骨構造体6の振動
時に、上記加速度センサ12が検出した鉄骨構造体6の
各部位の変位に基づいて、上記各油圧シリンダ11が各
斜材9に加わる力と逆方向のほぼ同じ力を上記斜材9に
対して加えるように、各油圧シリンダ11を制御するよ
うになっている。
【0027】上記各油圧シリンダ11は、鉄骨梁8に据
え付けられた油圧制御ユニット14を介して、駆動用オ
イルポンプ15(図2に図示)に接続されており、この
オイルポンプ15は、上方に位置する鉄骨梁8に取り付
けられている。上記油圧シリンダ11と油圧制御ユニッ
ト14との間および油圧制御ユニット14とオイルポン
プ15との間は、それぞれ高圧側油圧配管16と低圧側
油圧配管17とにより接続されている。
【0028】上記油圧制御ユニット14内には、上記高
圧側油圧配管16および低圧側油圧配管17をそれぞれ
開閉するバルブ(図示せず)が収められている。上記高
圧側油圧配管16のバルブは、各斜材9に圧縮方向の力
が加わったとき、斜材9の変位を分析および算出した上
記制振制御装置の制御により、開放される。このバルブ
の開放により、油圧シリンダ11内へ適量のオイルが流
れ込む。このオイルにより、油圧シリンダ11は、伸長
し、各斜材9に加わる圧縮力を相殺する引張力を各斜材
9に作用させるようになっている。この時、上記低圧側
油圧配管17のバルブは、上記制振制御装置の制御によ
り閉じるようになっている。
【0029】一方、斜材9に引張方向の力が加わったと
きには、上記制振制御装置の制御により、高圧側油圧配
管16のバルブが閉じられるとともに、低圧側油圧配管
17のバルブが開放される。このバルブの開放により、
油圧シリンダ11内から適量のオイルが逃げ、油圧シリ
ンダ11は、それ自身のリターンスプリングにより収縮
し、各斜材9に加わる引張力を相殺する圧縮力を各斜材
9に作用させるようになっている。
【0030】次に、本実施例の作用・効果について説明
する。電動モータが駐車装置2を駆動して車両Wを搬送
する際に、鉄骨構造体6に振動が伝達すると、複数箇所
に位置する各加速度センサ12により、各鉄骨梁8の変
位が検出される。制振制御手段は、上記各加速度センサ
12の検出結果に基づいて、各斜材9に加わる力の方向
と変位量を計算して各シリンダ11の伸縮を制御する。
各シリンダ11は、斜材9に引張力が加わったとき、こ
の引張力を相殺する圧縮力を斜材9に加えるために伸長
して、斜材9を構成する両リンク機構10,10の中間
部同士を引き離す一方、斜材9に圧縮力が加わったと
き、この圧縮力を相殺する引張力を斜材9に加えるため
に収縮して、両リンク機構10,10の中間部同士を引
き寄せる。このように、鉄骨構造体6の振動に対して、
鉄骨構造体6を構成する各斜材9に作用する力と逆方向
の力を積極的に加えるようにしているので、振動を確実
に抑制して、低周波振動および低周波騒音の発生を防止
することができる。
【0031】また、鉄骨構造体6の各斜材9毎、各層毎
に作用する変位を抑制するようになっているので、各層
毎に異なる2次振動モードにも、1次および2次モード
複合の振動にも対応して、振動を抑制することができ
る。
【0032】図5は、本発明の第2実施例に係る独立鉄
塔式立体駐車設備Bの鉄骨構造体6の要部を示す。この
第2実施例では、相隣する上下2本の鉄骨梁8,8間
に、2本の斜材9,9がV字型に配設されている。鉄骨
構造体6の最上層を構成する斜材を除いて、隣り合う斜
材9,9間の近接する端部9a,9a同士は、鉄骨梁8
に対して水平移動可能な支持部材18と接合しており、
各斜材9の他方の端部9bは、下方の鉄骨梁8に板部材
18bを介して接続されている。
【0033】上記支持部材18が取り付けられた鉄骨梁
8には、鉄骨構造体6の振動に対応する駆動手段として
油圧シリンダ19が取り付けられている。この油圧シリ
ンダ19の側方には、上記第1実施例と同様の加速度セ
ンサ12が設けられており、検出した鉄骨梁8の変位の
情報を下方の運転制御盤(図示せず)内の制振制御装置
に伝えるようになっている。上記油圧シリンダは、上記
制振制御装置に接続されており、加速度センサ12の検
出結果に基づく制振制御装置の制御により、上記支持部
材18を水平方向の各変位量に対して逆方向に同じ変位
量分だけ水平移動させるようになっている。
【0034】この第2実施例の作用を説明すると、鉄骨
構造体6に振動が伝達するとき、上記隣り合う斜材9,
9のうち、一方の斜材9には、引張力が働き、他方の斜
材9には、一方の斜材9に働く引張力とほぼ同じ程度の
圧縮力が働くようになっている。このような隣り合う両
斜材9,9に働く力により、両斜材9,9には、支持部
材18を左右どちらかの方向へ回動させる変位、すなわ
ち両斜材9,9ごと水平移動させようとする変位が生じ
る。制振制御装置は、各加速度センサ12の検出結果に
基づいて、各隣り合う斜材9,9に作用する変位量と変
位方向とを算出し、上記支持部材18を水平方向の各変
位量に対して逆方向に同じ変位量分だけ水平移動させる
ように、各油圧シリンダ19の伸縮量を制御する。各油
圧シリンダ19は、上記制振制御装置により伸縮して、
各斜材9に作用する変位を相殺する。
【0035】図6は、本発明の第3実施例に係る独立鉄
塔式駐車設備Cの鉄骨構造体6の要部を示す。この第3
実施例では、鉄骨構造体6を構成する各斜材は、伸縮自
在な油圧シリンダ20で構成されているとともに、斜材
力付与手段を兼ねている。
【0036】この第3実施例の場合、鉄骨構造体6に振
動が伝達すると、制振制御装置は、各加速度センサ12
の検出結果に基づいて、各斜材に加わった力の方向と変
位量とを計算して各斜材を構成するシリンダ20に伝え
る。各シリンダ20は、引張力を受けるとき、その引張
量に相当する圧縮量で収縮し、圧縮力を受けるとき、そ
の圧縮量に相当する引張量で伸長するようになってい
る。
【0037】図7は、本発明の第4実施例に係る独立鉄
塔式駐車設備Dの鉄骨構造体6の要部を示す。この第4
実施例では、鉄骨構造体6を構成する各斜材9は、ター
ンバックル21と、このターンバックル21に両側から
それぞれ螺入されたボルト22,22とで構成されてい
る。各ターンバックル21には、図8にも示すように、
斜材力付与手段として電動アクチュエータ23が接続さ
れている。この電動アクチュエータ23は、上記ターン
バックル21を回転させて斜材9の長さを調節するよう
になっている。
【0038】この第4実施例の作用を説明すると、鉄骨
構造体6に振動が伝達するとき、加速度センサ12の検
出結果に基づいて、制振制御装置は、各斜材9に加わっ
た力の方向と変位量を計算して各電動アクチュエータ2
3に伝える。各電動アクチュエータ23は、斜材9に引
張力が加わったとき、斜材9を構成するターンバックル
21を両ボルト22,22がターンバックル21へ没入
する方向へ回転させて、上記引張力に相当する圧縮力を
斜材9に加える一方、斜材9に圧縮力が加わったときに
は、ターンバックル21を両ボルト22,22がターン
バックル21から抜け出す方向へ回転させて、上記圧縮
力に相当する引張力を斜材9に加えるようになってい
る。
【0039】以上に説明した第2〜第4の各実施例にお
いても、鉄骨構造体6の振動に対して、鉄骨構造体6を
構成する各斜材9に作用する力と逆方向の力を積極的に
加えるようにしているので、振動を確実に抑制して、低
周波振動および低周波騒音の発生を防止することができ
る。また、鉄骨構造体6の各層毎に作用する変位を抑制
するようになっているので、2次振動モードにも、1次
および2次モード複合の振動にも対応して、振動を抑制
することができる。
【0040】なお、上記第2〜第4の各実施例では、そ
れぞれ説明した以外の部分は、上記第1実施例と同様の
構成であるので、同じ構成部分については同じ符号を付
し、詳しい説明を省略した。
【0041】また、上記第1〜第3実施例では、駐車装
置2を電動モータで駆動させ、斜材力付与手段をオイル
ポンプの油圧で作動させるように構成したが、斜材力付
与手段をオイルポンプを介して駐車装置2の駆動モータ
(電動モータ、油圧モータ等)に接続し、駐車装置2と
斜材力付与手段のオイルポンプとを同じ駆動源により同
期で作動させるように構成しても良い。この場合、斜材
力付与手段は、駆動モータの駆動により駐車装置2が作
動するときにのみ作動するので、駐車装置2が作動せず
振動が発生しないときには、油圧を発生させない。従っ
て、斜材力付与手段に対して、常に油圧を働かせておく
必要がなくなり、エネルギーの節約を実現することがで
きる。
【0042】さらに、上記第1〜第3実施例では、斜材
力付与手段としてそれぞれ油圧シリンダを使用したが、
油圧シリンダの代わりに、電動シリンダ等の電動アクチ
ュエータを使用しても良い。
【0043】さらにまた、上記第1〜第4実施例では、
変位検出手段として加速度センサ12を使用したが、加
速度センサ12の代わりに、速度センサ、変位センサ等
の検出手段を使用しても良い。
【0044】さらにその上、上記第1〜第4実施例で
は、鉄骨構造体6の最上層を除く全ての層の斜材に対し
て、変位検出手段および斜材力付与手段を設けて、振動
に対応する構成であったが、鉄骨構造体6の全ての斜材
に対して上記の振動に対応する構成としても良いし、特
に振動を起こしやすい必要な部位のみを振動に対応する
構成としても良い。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明の独立鉄塔式立体
駐車装置によれば、鉄骨構造体を構成する各斜材に対し
て各斜材に作用する変位と逆方向の力を積極的に加える
ので、振動の抑制を確実に行うことができる。また、鉄
骨構造体の上下方向に異なる層で作用する変位を抑制す
るようになっているので、2次振動モードにも、1次お
よび2次モード複合の振動にも対応して、振動を抑制す
ることができる。
【0046】特に、請求項5記載の独立鉄塔式立体駐車
装置によれば、斜材力付与手段は、駆動源の駆動により
駐車装置が作動するときにのみ同期して作動し、駐車装
置が作動せず振動が発生しないときには、作動用のエネ
ルギーを発生させないので、エネルギーの節約を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る独立鉄塔式立体駐車
設備の断面図である。
【図2】同鉄骨構造体の側面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】同鉄骨構造体に加振力が働く際の鉄骨構造体の
変位を説明する概略図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る独立鉄塔式立体駐車
設備の鉄骨構造体の要部側面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る独立鉄塔式立体駐車
設備の鉄骨構造体の要部側面図である。
【図7】本発明の第4実施例に係る独立鉄塔式立体駐車
設備の鉄骨構造体の要部側面図である。
【図8】図7の斜材を別方向から拡大して見た側面図で
ある。
【図9】従来の独立鉄塔式立体駐車設備において低周波
振動が発生する様子を説明する概略図である。
【符号の説明】
2 駐車装置 6 鉄骨構造体 7 鉄骨柱 8 鉄骨梁 9 斜材 9a 斜材の端部 10 リンク機構 10a リンク 11,20 油圧シリンダ(斜材力付与手段) 12 加速度センサ(変位検出手段) 18 支持部材 19 油圧シリンダ(水平駆動手段) 21 ターンバックル 22 ボルト 23 電動アクチュエータ(斜材力付与手
段) A,B,C,D 独立鉄塔式立体駐車設備 W 車両

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台の車両を搬送収容する駐車装置
    と、この駐車装置を支持する鉄骨構造体とを備え、この
    鉄骨構造体は、複数本の鉄骨柱と、隣接する鉄骨柱間に
    上下方向に互いに所定間隔を置いて水平に架設された複
    数本の鉄骨梁と、隣接する上下2本の鉄骨梁間それぞれ
    に斜めに架設された複数本の斜材とを有してなる独立鉄
    塔式立体駐車設備において、 上記斜材に、その引張方向または圧縮方向の力を加える
    斜材力付与手段と、 上記鉄骨構造体の上下方向の複数箇所の変位を検出する
    変位検出手段と、 上記鉄骨構造体の振動時に、この変位検出手段が検出し
    た鉄骨構造体の変位に基づいて、上記斜材力付与手段が
    上記斜材に加わる力と逆方向のほぼ同じ力を斜材に対し
    て加えるように制御する制御装置とを備えたことを特徴
    とする独立鉄塔式立体駐車設備。
  2. 【請求項2】 上記斜材は、並列に配設された2組のリ
    ンク機構からなり、上記各リンク機構は、斜材の中間部
    で一端同士が互いに回動可能に連結されかつ他端がそれ
    ぞれ対応する鉄骨梁に軸支された2本のリンクで構成さ
    れており、上記斜材力付与手段は、上記両リンク機構の
    中間部で両リンク機構の中間部同士間を引き寄せる方向
    または引き離す方向の力を加えるシリンダである請求項
    1記載の独立鉄塔式立体駐車設備。
  3. 【請求項3】 相隣する上下2本の鉄骨梁間には、2本
    の斜材がV字型または逆V字型に配設され、この両斜材
    の近接する端部同士は、鉄骨梁に対して水平移動可能な
    支持部材と接合されており、上記斜材力付与手段は、上
    記支持部材を水平移動させる水平駆動手段で構成されて
    いる請求項1記載の独立鉄塔式立体駐車設備。
  4. 【請求項4】 上記斜材は、伸縮自在なシリンダからな
    り、斜材力付与手段を兼ねている請求項1記載の独立鉄
    塔式立体駐車設備。
  5. 【請求項5】 上記駐車装置および斜材力付与手段は、
    同期で駆動するように同じ駆動源に接続されている請求
    項1、2、3または4記載の独立鉄塔式立体駐車設備。
  6. 【請求項6】 上記斜材は、ターンバックルとこのター
    ンバックルと螺合するボルトとからなり、上記斜材力付
    与手段は、上記ターンバックルを回転させて長さを調節
    する電動アクチュエータである請求項1記載の独立鉄塔
    式立体駐車設備。
JP22597892A 1992-08-25 1992-08-25 独立鉄塔式立体駐車設備 Withdrawn JPH0673915A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100397821B1 (ko) * 2001-03-12 2003-09-13 조원대 박스형 주차설비
JP2010101129A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Takenaka Komuten Co Ltd 架構の制振装置、及び架構の制振装置を床部に備えたクリーンルーム
JP2015048894A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 鹿島建設株式会社 圧電材料を用いた制震装置
CN105179184A (zh) * 2015-09-14 2015-12-23 广东明阳风电产业集团有限公司 一种风力发电机组柔性塔架的自动阻尼调节控制方法

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