JPH0673662U

JPH0673662U - 壁掛型湯沸器用排水金具

Info

Publication number: JPH0673662U
Application number: JP1846293U
Authority: JP
Inventors: 純平西田
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1993-03-19
Filing date: 1993-03-19
Publication date: 1994-10-18

Abstract

(57)【要約】【目的】デザイン上シンプルでかつ衝突物にも傷が生
じない壁掛型湯沸器用排水金具を提供し、見栄え、安全
性の向上を図る。【構成】基端が壁内のニップル２３に接続されるとと
もに、閉塞された先端が壁１から突出する管状排水金具
２５の先端側下部に排水口２７を穿設する。弾性材から
なる保護キャップ２９を排水金具２５の先端に装着す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、壁掛型湯沸器用排水金具に関し、詳しくは、排水口近傍の見栄えを良くするとともに、衝突物への傷つきを防止するものである。

【０００２】

【従来の技術】

壁掛型湯沸器には、本体排水管兼オーバーフロー排水管が壁内に隠ぺいされるものがある。図２は従来の壁掛型湯沸器の排水配管を示す側面図、図３は従来の排水金具の側面図である。壁１には壁掛型湯沸器３が取り付けられ、壁掛型湯沸器３の下面からは排水管５が突出している。排水管５は現地配管施工により壁掛型湯沸器３の下面近傍で壁１内に引き込まれて隠ぺいされた後、流し台７から所定高さの位置で再び壁１外に引き出される。壁１から引き出された排水管５ａの先端にはエルボ９（図３参照）が接続され、エルボ９には排出口となる短管１１が鉛直方向に接続されている。これらの排水管５、５ａ、エルボ９、短管１１には、一般的に鋼材、塩化ビニルのものが使用される。このように構成された壁掛型湯沸器の排水配管では、配管の殆どが壁１内に隠ぺいされ、見栄えが配慮されたものとなっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の壁掛型湯沸器の排水配管では、排出口となる短管１１を接続するためのエルボ９が、壁１から引き出された排水管５ａに接続されていた。しかしながら、本来配管接続機能のみを目的とするエルボ９には、美的処理が施されておらず、このようなエルボ９が露出することは、その殆どを隠ぺいして見栄えの向上に配慮しようとする施工主旨に反し、見栄えを著しく低下させることとなった。また、ポットや手が当たった場合、エルボ９、短管１１は鋼材等の金属であるため、衝突物に傷が生じてしまうという不都合があった。本考案は上記状況に鑑みてなされたもので、デザイン上シンプルでかつ衝突物にも傷が生じない壁掛型湯沸器用排水金具を提供し、もって、見栄え、安全性の向上を図ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案に係る壁掛型湯沸器用排水金具の構成は、壁内のニップルに基端が接続され壁から突出する先端が閉塞された管状の排水金具と、この排水金具の先端側下部に穿設される排水口と、弾性材からなり排水金具の先端に嵌着される保護キャップとからなることを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

排水金具の先端側下部に排水口が直接に穿設され、従来の排水金具のように、エルボ、短管を接続することにより、排水口を構成する必要がなくなり、壁からの露出部分が直管で見栄えのよい排水金具のみとなる。排水金具の先端に保護キャップが嵌着され、衝突物が排水金具に衝突した際の衝撃が保護キャップに吸収され、衝突物に傷が生じなくなる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案に係る壁掛型湯沸器用排水金具の好適な実施例を図面を参照して詳細に説明する。図１は本考案壁掛型湯沸器用排水金具の側面図である。壁１内に隠ぺいされた排水管５にはエルボ２１が接続され、エルボ２１にはニップル２３が接続されている。壁１内のニップル２３にはステンレス鋼管製の排水金具２５が接続され、排水金具２５は基端がネジ部２５ａを介してニップル２３と螺合している。ニップル２３に接続された排水金具２５は、壁１から突出して流し台７（図２参照）上方で露出状態となっている。排水金具２５の先端は、止水板２５ｂにより閉塞されている。排水金具２５の先端側下部には排水口２７が穿設され、排水口２７は壁掛型湯沸器３からの排水を流し台７上に排出するようになっている。排水金具２５の先端には耐熱ゴムからなる保護キャップ２９が嵌着され、保護キャップ２９は排水金具２５の先端部分を覆っている。排水金具２５、排水口２７、保護キャップ２９により、壁掛型湯沸器用排水金具（湯沸器用排水金具）３１が構成されている。

【０００７】このように構成された湯沸器用排水金具３１では、排水金具２５の先端側下部に排水口２７が直接に穿設され、従来の排水金具のように、エルボ９（図３参照）、短管１１を接続することにより、排水口を構成する必要がなくなる。従って、壁１からの露出部分は、直管で見栄えのよいステンレス鋼管製の排水金具２５のみとなる。また、排水金具２５の先端には耐熱ゴムからなる保護キャップ２９が嵌着され、排水金具２５の先端にポットや手が衝突すると、衝撃は保護キャップ２９により吸収され、衝突物に傷が生じなくなる。

【０００８】さらに、湯沸器用排水金具３１では、鉛直方向の短管１１（図３参照）が無くなり、排水口から流し台７（図２参照）までの間隔が拡大され、排水口下方のスペースが広くなる。このように、上述の実施例に係る湯沸器用排水金具３１によれば、見栄えを向上させ、衝突物への傷つきを防止するという本来的な効果の他に、流し台７上の使い勝手も向上させるという効果もある。なお、上述の湯沸器用排水金具３１では、排水金具２５をステンレス鋼管製としたが、排水金具２５はこの他、見栄えが良く、耐久性を有する材料からなるものであってもよい。

【０００９】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案に係る壁掛型湯沸器用排水金具によれば、排水金具に排水口が直接穿設されるので、壁からの露出部分が直管で見栄えのよい排水金具のみになるとともに、排水金具の先端に保護キャップが嵌着されるので、衝突物の衝撃が吸収され、衝突物に傷が生じなくなる。この結果、見栄え、安全性の向上を同時に図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案壁掛型湯沸器用排水金具の側面図であ
る。

【図２】従来の壁掛型湯沸器の排水配管を示す側面図で
ある。

【図３】従来の排水金具の側面図である。

【符号の説明】

１壁２３ニップル２５排水金具２７排水口２９保護キャップ３１壁掛型湯沸器用排水金具

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】壁内のニップルに基端が接続され壁から
突出する先端が閉塞された管状の排水金具と、該排水金具の先端側下部に穿設される排水口と、弾性材からなり前記排水金具の先端に嵌着される保護キ
ャップとからなることを特徴する壁掛型湯沸器用排水金
具。