JPH0673463U - ラバーカップリング - Google Patents
ラバーカップリングInfo
- Publication number
- JPH0673463U JPH0673463U JP1545993U JP1545993U JPH0673463U JP H0673463 U JPH0673463 U JP H0673463U JP 1545993 U JP1545993 U JP 1545993U JP 1545993 U JP1545993 U JP 1545993U JP H0673463 U JPH0673463 U JP H0673463U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer peripheral
- elastic sleeve
- rubber
- coupling
- peripheral edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】良好なトルク伝達性を維持しつつ軸方向の振動
減衰特性を高めることのできるラバーカップリングを、
樹脂を後注入する方法で容易に提供する。 【構成】ケース部1の貫通孔1aを区画する内周面と各
取付具20、21の外周面との間に介在して両者に接着
された弾性スリーブ3は、ケース部1の中心軸芯Pを通
る法線上で取付具20、21の少なくとも一方側に、中
心軸芯Pとほぼ平衡な方向に延在して、その外周側に所
定肉厚の外周縁部31、32を残して空洞部31a、3
2aが設けられている。この弾性スリーブ3をもつ取付
具20、21を射出成形型に配置し、ケース部1を射出
成形により一体的に形成する際、上記外周縁部31、3
2が、溶融樹脂が空洞部31aを区画する弾性スリーブ
3の内周面に流れ込んでばりを形成することを防止す
る。
減衰特性を高めることのできるラバーカップリングを、
樹脂を後注入する方法で容易に提供する。 【構成】ケース部1の貫通孔1aを区画する内周面と各
取付具20、21の外周面との間に介在して両者に接着
された弾性スリーブ3は、ケース部1の中心軸芯Pを通
る法線上で取付具20、21の少なくとも一方側に、中
心軸芯Pとほぼ平衡な方向に延在して、その外周側に所
定肉厚の外周縁部31、32を残して空洞部31a、3
2aが設けられている。この弾性スリーブ3をもつ取付
具20、21を射出成形型に配置し、ケース部1を射出
成形により一体的に形成する際、上記外周縁部31、3
2が、溶融樹脂が空洞部31aを区画する弾性スリーブ
3の内周面に流れ込んでばりを形成することを防止す
る。
Description
【0001】
本考案は2軸を結合して回転トルクを伝達するラバーカップリングに関する。 このラバーカップリングは例えば自動車のステアリングシャフトとギヤボックス との間に介置される平板状カップリングに適用できる。
【0002】
従来より、ラバーカップリングとして、図7及び図8に示すように中心軸芯P の周方向に間隔を隔てて配置された該中心軸芯Pとほぼ平行な方向に貫通する偶 数個の貫通孔81をもつケース部82と、ケース部82の一つおきの貫通孔81 に配置された第1取付具83と他の一つおきの貫通孔81に配置された第2取付 具84と、各貫通孔81を区画する内周面と各取付具83、84の外周面とに接 着された弾性スリーブ85とで構成されたものが知られている。
【0003】 このラバーカップリングの使用の際には、第1取付具83をボルトなどで一方 の軸に取り付け、第2取付具84をボルトなどで他方の軸に取り付け、これによ りカップリングを両軸間に介置させる。そして、両軸間におけるトルク伝達はカ ップリングを介して行われる。 このようなカップリングでは、軸間で振動が伝達される際に、弾性スリーブ8 5で振動が減衰される。ここで、軸方向における振動減衰特性を向上するには、 弾性スリーブ85を軟らかいゴム材料で形成して軸方向におけるばね定数を小さ くすることが好ましい。しかし、弾性スリーブ85に軟らかいゴム材料を用いて 軸方向におけるばね定数を小さくすると、カップリングの回転方向のばね定数も 小さくなり、これに伴いカップリングの回転方向における追従性も低下し、良好 なトルク伝達性が得られないという問題を生ずる。
【0004】 そこで、本出願人は、弾性スリーブの形状を工夫して、回転方向における追従 性ひいてはトルク伝達性を良好に維持しつつ、軸方向におけるばね定数を小さく して振動減衰性を高めたカップリングを開発した(特開平4−160226号公 報)。このカップリングは、例えば図9に示すように、弾性スリーブ85に、ケ ース部82の半径方向における取付具83、84の内周側及び外周側に軸方向全 長に延在し、かつ、半径方向全体にわたる空間部86及び87を形成することに より、ケース部82の中心軸芯Pを中心とする回転方向におけるばね定数を該中 心軸芯Pを通る法線方向におけるばね定数より大きくしたものである。これによ り、回転方向のばね特性を硬くし、かつ、法線方向及び軸方向のばね特性を軟ら かくすることができる。したがって、良好なトルク伝達性を維持しつつ、軸方向 の振動減衰特性を高めることができる。
【0005】
ところで前記従来のラバーカップリングの製造は、以下のように行われる。ま ず、取付具83、84の外周面に弾性スリーブ85を加硫接着し、さらに取付具 83、84及び弾性スリーブ85に接着剤を塗布する。この弾性スリーブ85を もつ取付具83、84を成形型のキャビティの所定部位に配置した状態で、溶融 樹脂をキャビティ内に射出し、弾性スリーブ85及び取付具83、84を溶融樹 脂で包み込み、保圧しつつ溶融樹脂を固化させてケース部82を一体成形し、ラ バーカップリングを完成する。
【0006】 このように樹脂を後注入する方法によりカップリングを製造すれば、射出圧力 や溶融樹脂の固化に伴う収縮により弾性スリーブ85に予備圧縮を与えることが でき、したがって弾性スリーブ85の耐久性の向上に有利となる。 しかし、弾性スリーブ85に軸方向全長に延在し、かつ、半径方向全体にわた る空間部86、87を形成した前記従来のカップリングを、上記樹脂を後注入す る方法により製造した場合、以下に示す不都合を生ずる。すなわち、上記空間部 86、87を設けた弾性スリーブ85をもつ取付具83、84を成形型のキャビ ティの所定部位に配置するとともに、上記空間部86、87に相当する部位にも 成形型の一部を嵌め込んだ状態で、溶融樹脂をキャビティ内に射出した場合、空 間部86、87に埋め込まれた成形型の一部と弾性スリーブ85との間に溶融樹 脂が流れ込んでしまい、弾性スリーブ85の表面にバリが形成される。このバリ は、弾性スリーブ85の耐久性の低下をもたらすので、これを除去する必要があ るが、バリを除去するのは困難であり、また面倒である。
【0007】 本考案は上記実情に鑑みてなされたものであり、良好なトルク伝達性を維持し つつ、軸方向の振動減衰特性を高めることができるラバーカップリングを、樹脂 を後注入する方法で、しかも上記バリの問題を解消して提供することを目的とす るものである。
【0008】
上記課題を解決する本考案のラバーカップリングは、2軸にそれぞれ取り付け られる筒状の第1取付具及び第2取付具の各々の外側に接着された所定厚さのゴ ム弾性部が形成されるとともに、各該ゴム弾性部の外側に所定の樹脂の射出成形 によりケース部を形成して、各該取付具を該ケース部内に該ケース部の中心軸芯 の周方向に間隔を隔ててかつ各該取付具の軸芯と該中心軸芯とがほぼ平行となる ように配置させるとともに各該ゴム弾性部を介して保持させるようにしたラバー カップリングにおいて、 各前記ゴム弾性部は、前記中心軸芯を通る法線上で前記取付具の少なくとも一 方側に、前記中心軸芯とほぼ平行な方向に延在して、その外周縁側に所定肉厚の 外周縁部を残して空洞部が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
本考案のラバーカップリングの作用をその使用方法とともに説明する。使用の 際には、従来と同様に、第1取付具を一方の軸に取り付け、第2取付具を他方の 軸に取り付け、これによりラバーカップリングを一方の軸と他方の軸との間に介 置させる。そして、一方の軸及び他方の軸のうちの駆動側の軸が回転駆動すると 、そのトルクはラバーカップリングを介して従動側の軸に伝達される。
【0010】 このトルク伝達の際、各取付具がラバーカップリングの周方向、軸方向、法線 (半径)方向、あるいはこれらが組み合わされた方向に互いに相対変位すること があるが、この相対変位はゴム弾性部の弾性変形により許容される。また、両軸 間で振動が伝達される際には、ゴム弾性部により振動が減衰される。 そして、本考案のラバーカップリングでは、中心軸芯を通る法線上で取付具の 少なくとも一方側に、中心軸芯とほぼ平行に延在する空洞部がゴム弾性部に設け られている。このため、本考案のラバーカップリングは、法線方向において軟ら かく、回転方向において硬いばね特性をもつ。また、軸方向の剪断ばね定数は法 線方向のばね定数が小さくなっている分だけ小さくなるので、軸方向においても 軟らかいばね特性をもつ。
【0011】 さらに本考案のラバーカップリングを製造するに際しては、まず中心軸芯を通 る法線上で取付具の少なくとも一方側に、中心軸芯とほぼ平行な方向に延在して 、その外周縁側に所定肉厚の外周縁部を残した空洞部を設けたゴム弾性部を、各 取付具に加硫接着により形成する。このゴム弾性部をもつ各取付具を成形型のキ ャビティの所定部位に配置するとともに、上記空洞部に相当する部位にも成形型 の一部を嵌め込んだ状態で、溶融樹脂をキャビティ内に射出する。このとき、ゴ ム弾性部の空洞部は、その外周縁側に所定肉厚の外周縁部を残して形成されてい る。このため、この外周縁部により、溶融樹脂が空洞部に嵌め込まれた成形型と ゴム弾性部との間に流れ込むことが抑制され、ゴム弾性部の空洞部を区画する内 表面にバリが形成されることが抑制される。
【0012】
以下、本考案のラバーカップリングの実施例を説明する。 (実施例1) 図1〜図4に示す本実施例1のラバーカップリングは、中心軸芯Pをもつケー ス部1と、取付具群2と、ゴム弾性部としての弾性スリーブ3とで構成されてい る。
【0013】 ケース部1はガラス繊維で補強された硬質のナイロン樹脂で円盤状に形成され 、その表裏両面の外周縁部に軸方向に突出するフランジ部11を有している。ケ ース部1の中心軸芯Pの周方向には90度間隔で合計4個の貫通孔1aが形成さ れている。貫通孔1aは中心軸芯Pとほぼ平行な方向に貫通している。また、貫 通孔1aの断面形状は、真円の一部を潰した形状をなし、この潰した部分がケー ス部1の外周側に位置するように形成されている。なお、ケース部1の表裏両面 の外周縁側には、それぞれ上記貫通孔1aが形成されていない部分に90度間隔 で合計4個の凹部12が形成されている。この凹部12は、後述するようにケー ス部1を溶融樹脂の後注入により弾性スリーブ3に一体成形する際、ケース部1 内部の気泡発生を該凹部12による応力緩和により防止ためのものである。
【0014】 取付具群2はケース部1の1つおきの貫通孔1aに配置された金属製の第1取 付具20と、他の1つおきの貫通孔1aに配置された金属製の第2取付具21と からなる。なお第1取付具20及び第2取付具21は、挿通孔をもつ筒状をなし ている。 弾性スリーブ3は天然ゴムよりなり、ケース部1の各貫通孔1aを区画する内 周面と各取付具20、21の外周面との間に介在して両者に接着されている。こ の弾性スリーブ3は、ケース部1の中心軸芯Pを通る法線上で各取付具20、2 1よりもケース部1の求心側に、該中心軸芯Pとほぼ平行な方向に延在して該弾 性スリーブ3を軸方向に貫通し、その外周縁側に所定肉厚の外周縁部31を残し て空洞部31aが設けられている。この空洞部31aは、ケース部1の中心軸芯 Pを通る法線に対してケース部1の周方向に対称形状に形成されている。また、 弾性スリーブ3は、ケース部1の中心軸芯Pを通る法線上で各取付具20、21 よりもケース部1の遠心側に、該中心軸芯Pとほぼ平行な方向に延在して該弾性 スリーブ3を軸方向に貫通し、その外周縁側に所定肉厚の外周縁部32を残して 空洞部32aが設けられている。この空洞部32aはケース部1の中心軸芯Pを 通る法線に対して周方向に対称形状に形成され、上記空洞部31aよりも周方向 に長い形状とされている。さらに、弾性スリーブ3は、図3及び図4に示すよう に、上記空洞部31a、32aが形成されていない部分の外周面で軸方向の略中 央に、周方向にのびる係合凹部33が形成されている。この係合凹部33は、後 述するように後注入により形成されるケース部1と弾性スリーブ3との軸方向の 相対移動に対する係合を強化するためのものである。さらにまた、弾性スリーブ 3は、軸方向の両端面で、その内周縁側に周方向にのびる溝部34が形成されて いる。この溝部34は、後述するようにケース部1を後注入により弾性スリーブ 3に一体成形する際、弾性スリーブ3に作用する応力集中を緩和するためのもの である 上記カップリングを製造するには、取付具20、21の外周面に弾性スリーブ 3を加硫接着し、さらに取付具20、21及び弾性スリーブ3に接着剤を塗布す る。この弾性スリーブ3をもつ取付具20、21を成形型のキャビティの所定部 位に配置し、かつ、弾性スリーブ3の空洞部31a、32aに所定の成形型を嵌 め込む。この状態で、ガラス繊維を含むナイロン樹脂の溶融体を射出成形機によ り射出圧力300〜1000kg/mm2 でキャビティ内に射出し、弾性スリーブ3 及び取付具20、21を溶融樹脂で包み込み、保圧しつつ溶融樹脂を固化させて 、ケース部1を一体成形し、ラバーカップリングを完成する。なお、射出圧力に より、また、固化に伴うナイロン樹脂の収縮により、弾性スリーブ3は予備圧縮 されるので、弾性スリーブ3の耐久性の向上、長寿命化に有利である。
【0015】 上記ケース部1の射出成形時、弾性スリーブ3の空洞部31a、31bは、そ の外周縁側に所定肉厚の外周縁部31、32を残して形成されている。このため 、この外周縁部31、32により、溶融樹脂が空洞部31a、32aに嵌め込ま れた成形型と弾性スリーブ3との間に流れ込むことが抑制され、弾性スリーブ3 の空洞部31a、32aを区画する内表面にバリが形成されることを防止できる 。したがって、本実施例のカップリングを製造する際には、その作業が困難なば り除去処理をしなくてすむ。
【0016】 さて本実施例のカップリングを使用する場合には、それぞれ二股状の連結部を もつ2つの軸を用い、一方の軸の連結部の孔、第1取付具20の挿通孔に通した ボルトにナットを締めて一方の軸に第1取付具20を連結するとともに、他方の 軸の連結部の孔、第2取付具21の挿通孔に通したボルトにナットを締めて他方 の軸に第2取付具21を連結し、これにより2つの軸をカップリングを介して連 結する。
【0017】 この状態で、いずれか一方の軸が駆動側の軸として回転駆動すると、そのトル クはカップリングを介して他方の従動側の軸に伝達される。このとき本実施例で は、取付具20、21がカップリングの周方向において相対的に回転する。その ため弾性スリーブ3はその周方向に圧縮・引張り荷重を受ける。従ってカップリ ングの回転方向におけるばね定数k1は基本的には周方向における弾性スリーブ 3の圧縮・引張りのばね定数で定まる。またトルク伝達時に2軸が軸直角方向に こじられる状態となることもある。このとき弾性スリーブ3は法線方向に圧縮・ 引張り荷重を受ける。従ってカップリングの法線方向におけるばね定数k2は基 本的には弾性スリーブ3の法線方向におけるばね定数で定まる。
【0018】 本実施例では、弾性スリーブ3は法線方向に空洞部31a、32aを有してい る。このため、カップリングの回転方向におけるばね定数k1の値を大きく維持 したままで、カップリングの法線方向におけるばね定数k2の値を小さくできる 。また、軸方向の剪断ばね定数は法線方向のばね定数が小さくなっている分、小 さくなる。したがって、回転方向において剛いばね特性をもち、法線方向及び軸 方向に軸方向に軟らかいばね特性をもつ。そして、本実施例では、取付具20、 21よりケース部1の遠心側に位置する空洞部32aを周方向に長く、取付具2 0、21よりケース部1の求心側に位置する空洞部31aを周方向に短くして設 けられているので、回転方向において圧縮・引張り荷重を受ける部分は残して、 軸方向において剪断荷重を受ける部分を極力抑えたこととなり、したがって回転 方向と軸方向におけるばね特性差がより大きくなっている。
【0019】 このように本実施例のカップリングは、回転方向に剛いばね特性をもつため、 2軸間でトルクが伝達される際に、カップリングひいては従動側の軸が良好に追 従し、良好なトルク伝達が得られる。また本実施例のカップリングは、回転方向 に剛いばね特性をもつものの、法線方向および軸方向に軟らかいばね特性をもつ ため、軸方向においてカップリングに入力される振動を効果的に減衰できる。
【0020】 また、トルク伝達の際に2軸、さらには取付具20、21がこじられることが あるが、この相対変位は弾性スリーブ3の弾性変形により許容される。本実施例 の弾性スリーブ3は、取付具20、21の両側、つまり取付具20よりもケース 部1の求心側、及び遠心側にそれぞれ空洞部31a、32aが形成されているの で、取付具20、21の相互間にこじり方向の入力が作用する際における弾性ス リーブ3での応力を緩和することができ、各空洞部31a、32aは、その外周 縁側に外周縁部31、32をそれぞれ有しているので、こじり方向に大荷重が作 用して取付具20、21とケース部1とが衝突するような場合に、該外周縁部3 1、32がクッション作用を果たす。
【0021】 (実施例2) 図5及び図6に示す本実施例2のラバーカップリングは、各弾性スリーブ3を ケース部1の求心側で連結させたものである。その他の構成は上記実施例1と同 様であり、上記実施例1と同様の作用、効果を奏する。 本実施例2のラバーカップリングでは、各弾性スリーブ3は、ケース部1の求 心側で、略円筒状の連結部30により一体的に連結されている。したがって、弾 性スリーブ3のケース部1の求心側の外周縁部31は上記連結部30と一体的に 形成されている。これは、各取付具20、21を加硫成形型の所定位置に配置し た状態で、各弾性スリーブ3及び連結部30を加硫成形により一体的に形成する ことができる。そして、この一体物を射出成形型の所定位置に配置して、ケース 部1を射出成形により形成すれば、この射出成形時、各取付具20、21の位置 ずれを連結部30により効果的に防止することができる。
【0022】
以上詳述したように、本考案のラバーカップリングは、良好なトルク伝達性を 維持しつつ軸方向の振動減衰特性を高める目的でゴム弾性部に空洞部を設けるに あたり、ゴム弾性部の外周縁部を残しつつ空洞部を設けたものである。このため 、ケース部の射出成型時に、空洞部を区画するゴム弾性部の内表面に溶融樹脂が 流れ込むことを上記外周縁部で防止してバリの発生を防止することができる。し たがって、本考案のラバーカップリングは、面倒なばり除去作業を行うことなく 、容易に製造することができる。
【図1】本実施例1のラバーカップリングの正面図であ
る。
る。
【図2】本実施例1のラバーカップリングに係り、図1
のA−A線断面図である。
のA−A線断面図である。
【図3】本実施例1のラバーカップリングに係り、取付
具及び弾性スリーブの正面図である。
具及び弾性スリーブの正面図である。
【図4】本実施例1のラバーカップリングに係り、図2
のB−B線断面図である。
のB−B線断面図である。
【図5】本実施例2のラバーカップリングの断面図であ
る。
る。
【図6】本実施例2のラバーカップリングに係り、図5
のC−C線断面図である。
のC−C線断面図である。
【図7】従来のラバーカップリングの正面図である。
【図8】従来のラバーカップリングに係り、図7のD−
D線断面図である。
D線断面図である。
【図9】他の従来のラバーカップリングの正面図であ
る。
る。
図中、1はケース部、1aは貫通孔、2は取付具群、2
0は第1取付具、21は第2取付具、3はゴム弾性部と
しての弾性スリーブ、31、32は外周縁部、31a、
32aは空洞部、Pは中心軸芯である。
0は第1取付具、21は第2取付具、3はゴム弾性部と
しての弾性スリーブ、31、32は外周縁部、31a、
32aは空洞部、Pは中心軸芯である。
Claims (1)
- 【請求項1】2軸にそれぞれ取り付けられる筒状の第1
取付具及び第2取付具の各々の外側に接着された所定厚
さのゴム弾性部が形成されるとともに、各該ゴム弾性部
の外側に所定の樹脂の射出成形によりケース部を形成し
て、各該取付具を該ケース部内に該ケース部の中心軸芯
の周方向に間隔を隔ててかつ各該取付具の軸芯と該中心
軸芯とがほぼ平行となるように配置させるとともに各該
ゴム弾性部を介して保持させるようにしたラバーカップ
リングにおいて、 各前記ゴム弾性部は、前記中心軸芯を通る法線上で前記
取付具の少なくとも一方側に、前記中心軸芯とほぼ平行
な方向に延在して、その外周縁側に所定肉厚の外周縁部
を残して空洞部が設けられていることを特徴とするラバ
ーカップリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993015459U JP2592766Y2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | ラバーカップリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993015459U JP2592766Y2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | ラバーカップリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673463U true JPH0673463U (ja) | 1994-10-18 |
JP2592766Y2 JP2592766Y2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=11889389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993015459U Expired - Lifetime JP2592766Y2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | ラバーカップリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592766Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04224314A (ja) * | 1990-12-25 | 1992-08-13 | Bridgestone Corp | 軸継手 |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP1993015459U patent/JP2592766Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04224314A (ja) * | 1990-12-25 | 1992-08-13 | Bridgestone Corp | 軸継手 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2592766Y2 (ja) | 1999-03-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2038561B1 (en) | Sleeve-type flexible shaft coupling | |
TWI535946B (zh) | 可撓性聯軸器及其製造方法 | |
US7867097B2 (en) | Flexible bushing system | |
RU2674222C1 (ru) | Устройство сцепления и упрочненное волокнами шарнирное устройство | |
KR20070099661A (ko) | 탄성 조인트 부재 | |
US5672111A (en) | Motor vehicle steering spindle with plug-in connection | |
JP2618767B2 (ja) | ステアリングカップリング | |
JP2012092810A (ja) | 回転ファンの製造方法 | |
JPH0673463U (ja) | ラバーカップリング | |
JPH07224855A (ja) | 軸継手 | |
CA1216161A (en) | Low torsional stiffness flexible coupling | |
JP4413028B2 (ja) | 防振装置及びその製造方法 | |
JP5003882B2 (ja) | トーショナルダンパ | |
JP3173075B2 (ja) | プロペラシャフトの製造方法 | |
CA1186519A (en) | One-piece flexible coupling | |
KR100857623B1 (ko) | 전동식 파워 스티어링 장치의 웜휠 구조 | |
JP2001295857A (ja) | クラッチレス圧縮機の動力伝達装置 | |
JPS6340653Y2 (ja) | ||
JP2010138935A (ja) | 防振装置、及び防振装置の製造方法 | |
JPH0711291B2 (ja) | カップリング | |
JPH0711292B2 (ja) | カップリング | |
JPH0495614A (ja) | カップリングの製造方法 | |
JP2003021163A (ja) | 平板状弾性軸継手 | |
EP1620654A1 (en) | Fibre composite propeller shaft | |
JPH1151118A (ja) | 防振装置の製造方法 |