JPH0673437U - スラスト軸受装置 - Google Patents

スラスト軸受装置

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JPH0673437U
JPH0673437U JP2081093U JP2081093U JPH0673437U JP H0673437 U JPH0673437 U JP H0673437U JP 2081093 U JP2081093 U JP 2081093U JP 2081093 U JP2081093 U JP 2081093U JP H0673437 U JPH0673437 U JP H0673437U
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foil
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foils
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spring
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JP2081093U
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久之 本井
光 真壁
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層フォイルの偏った弾性変形をなくすと共
に弾性変形を容易にする。 【構成】 積層フォイルを、円板状のスプリングフォイ
ル11とバックフォイル12とベアリングフォイル13
で構成する。最上層のベアリングフォイル13を剛構造
とする。他の下層のスプリングフォイル11とバックフ
ォイル12とを柔構造とする。スプリングフォイル11
とバックフォイル12の各裏面に、半径方向に等ピッチ
で且つ周方向に平行に延びる直線状突起14と15を設
ける。直線状突起14と15は半径方向に位置をずらし
て積層時に互い違いとなるようにする。各突起14,1
5の間は半径方向に一定であるために、均等な弾性が得
られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は回転機械の軸方向のスラスト荷重を受けるスラスト軸受装置に関する もので、特に、液体又は気体を潤滑媒体とする積層フォイルを用いて軸方向の熱 変形や面ぶれに対応できるようにしたスラスト軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種スラスト軸受装置としては、図4及び図5に一例を示す如く、中 央部に回転軸の軸端が貫通できるように孔を有する円板状の3枚のフォイルであ る、スプリングフォイル1とバックフォイル2とベアリングフォイル3を重ね合 わせて用いるようにし、上記スプリングフォイル1とバックフォイル2には、各 裏面(図面では下面)に、半径方向に放射状に延びる線状突起4と5をそれぞれ 全周にわたり所要のピッチで突設して、スプリングフォイル1とバックフォイル 2とでは線状突起4と5が1/2ピッチずらしてあるようにし、又、ベアリング フォイル3には、上面にスパイラル状に多数の動圧発生用の溝6を設けた構成と してあり、これら3枚のフォイル1,2,3を軸受ケース10の支承面10a上 に積み重ねて組み付け、各フォイル1,2,3の周辺に設けられた取付孔7を利 用してボルト8にて固定するようにした構成とし、回転軸9の軸端部9aを中央 部の孔に通したときに、3枚のフォイル1,2,3が該軸端部9aを囲繞するよ うにしてスラストカラー9bに作用する荷重又は面ぶれを吸収させるようにした ものが提案されている(特願昭61−116789号)。
【0003】 上記従来のスラスト軸受装置では、最上面の軸受面となるベアリングフォイル 3は剛構造としてあって、スラストカラー9bに偏荷重又は面ぶれがあっても変 形しないようにしてあり、且つ表面の溝6に流体を巻き込み、これを昇圧させる ことによって負荷能力を向上させることができるようにしてある。
【0004】 又、スプリングフォイル1とバックフォイル2は、柔構造としてあって、全周 に分布したばね作用によって自動調芯機能を有するようにしてある。
【0005】 したがって、上記従来のスラスト軸受装置では、上層の軸受面が剛構造のフォ イルで下層の他のフォイルが柔構造であることから、高速時流体膜剪断により軸 受面に変形が生じることがなく、安定な流体膜を保持して高性能化を図ることが できるという利点を有している。
【0006】 又、上記特願昭61−116789号の明細書には、スプリングフォイル1及 びバックフォイル2に線状突起4及び5を設ける代りに、円板状のフォイルに外 周部から半径方向内方へ延びる櫛歯を全周にわたり設けてなるシムフォイルを、 それぞれスプリングフォイル1及びバックフォイル2に重ねて用いるようにした ものも開示されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、図4及び図5に示す従来方式の場合、スプリングフォイル1及びバ ックフォイル2に設けられた線状突起4,5は、放射方向に延びているために、 周方向に隣接する突起同士の間隔は、半径方向の外方よりも内方の方が狭くなっ ており、半径方向で弾性に差が生じて、全面において弾性が均等ではなく、偏っ た弾性変形をするおそれがあるという問題がある。又、放射方向に櫛歯を有する シムフォイルを用いる方式の場合は、スプリングフォイルもバックフォイルもと もに2枚1組として用いることになり、フォイルの使用枚数が多いという問題が ある。
【0008】 そこで、本考案は、図4及び図5に示す従来方式の特徴を生かしながら柔構造 としたフォイルの半径方向の弾性を均等にして偏った変形をしないようにすると 共に、フォイルの数を増やすことなく弾性変形が容易となるようにしたスラスト 軸受装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上記課題を解決するために、中央部に回転軸の軸端部を貫通させる 孔を有する円板状の複数枚のフォイルを軸受ケースの支承面上に積層して組み付 け、軸受面となる最上層のフォイルを剛又は柔構造とし、他の下層の複数枚のフ ォイルを柔構造としてあるスラスト軸受装置において、上記下層の各フォイルの 裏面に、半径方向に一定の間隔で周方向に平行に延びる突起を、上下のフォイル で半径方向に位置をずらして配設し、且つ上記下層の各フォイルごとに、半径方 向内側から各々最大半径位置の突起まで達するスリットを半径方向に設けた構成 とする。
【0010】 又、下層の各フォイルのいずれか一方の表面にも半径方向に互に位置をずらし て突起を設けるようにする構成としてもよい。
【0011】
【作用】
最上層の軸受面となるフォイルを除く他のフォイルには裏面に周方向に延びる 突起が半径方向に等間隔で設けてあるため、突起と突起の間で得られる弾性は全 面にわたって均等となる。又、下層で上下に重ねられたフォイル間では、突起の 位置が互い違いとなるようにしてあると共に、スリットが設けてあるため、回転 機械の軸方向の熱変形や面ぶれに対し、容易に弾性変形できて吸収できる。
【0012】
【実施例】
以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
【0013】 図1及び図2は本考案の一実施例を示すもので、図4及び図5に示してある従 来例の場合と同様に、3枚のフォイルであるスプリングフォイル1とバックフォ イル2とベアリングフォイル3のうち、スプリングフォイル1とバックフォイル 2を柔構造にして裏面に突起4,5を設け、又、ベアリングフォイル3は剛構造 にして上面に動圧発生用の溝6を設け、上記3枚のフォイルを重ねて軸受ケース 10の支承面10a上に固定し、回転軸9上のスラストカラー9bを最上層のベ アリングフォイル3に当接させるようにしてある構成において、上記スプリング フォイル1とバックフォイル2に相当する弾性薄板からなるスプリングフォイル 11とバックフォイル12の各裏面に一定間隔の突起14,15を設けると共に 、各フォイル11,12に半径方向に延びるスリット16を設けた構成とする。
【0014】 すなわち、柔構造としてあるスプリングフォイル11の裏面に、半径方向に一 定の間隔を隔てて数条の直線状突起14を、多角形を描くように周方向へ延ばし て設け、且つ半径方向の内側から半径方向の最外側に位置する突起まで達するス リット16を放射方向に設ける。
【0015】 一方、柔構造としてあるバックフォイル12の裏面には、上記スプリングフォ イル11の裏面の突起14とは半径方向に1/2ピッチずらして同様な多角形状 に直線状突起15を設けると共に、半径方向の内側から半径方向の最外側に位置 する突起まで達するスリット16を設ける。
【0016】 なお、ベアリングフォイル13は、図4に示すベアリングフォイル3と同様に 厚板にして剛構造として、表面に動圧発生用のスパイラル状の溝6を設けた構成 としてある。
【0017】 図5に示すように軸受ケース10の支承面10aに組み付けて用いるときは、 図2に示す如く、スプリングフォイル11の上にバックフォイル12、ベアリン グフォイル13を順に重ねて上記支承面10a上に組み付けるようにする。この 際、積み重ねられた各フォイル11,12,13は、図2に示す如き状態になる 。この状態のとき、スプリングフォイル11裏面の直線状突起14は軸受ケース の支承面10a上に当接させられて、各突起14間の位置では弾力性が生じるが 、直線状突起14は半径方向に等ピッチで周方向に平行に配設されているので、 全面において均等な弾力性が得られる。スプリングフォイル11上に重ねられる バックフォイル12の裏面の直線状突起15も、半径方向に等ピッチで周方向に 平行に配設されているため、上記直線状突起15はスプリングフォイル11の半 径方向に並ぶ直線状突起14の間の位置の表面に確実に当接させられることにな り、突起14,15は互い違い配置となって、弾性効果が得られる。したがって 、回転軸の軸方向の熱変形や面ぶれが生じても、バックフォイル12からスプリ ングフォイル11に伝えられる荷重でスプリングフォイル11が偏ることなく均 等に弾性変形できて、荷重や面ぶれを吸収できる。又、上記スプリングフォイル 11やバックフォイル12には半径方向にスリット16が切ってあるので、上記 弾性変形が容易となる。
【0018】 次に、図3は本考案の他の実施例の積み重ね時の断面を示すもので、スプリン グフォイル11とバックフォイル12の各表裏両面に、半径方向に互に位置をず らして突起14,15を設けると共に、スプリングフォイル11とバックフォイ ル12との間に1枚の薄板のフォイル17を挟み込むように重ねて、各フォイル 11,17,12,13の間隔が一定となり且つ各突起14,15が互い違いと なるように配置されて弾性効果が得られるようにしたものである。
【0019】 この実施例でも各突起14,15はいずれも平行に延びていて均等な弾力が得 られるようになっているので、回転軸の軸方向の熱変形や面ぶれを吸収できる。
【0020】 なお、本考案は上記実施例のみに限定されるものではなく、たとえば、図1及 び図2に示す実施例において、スプリングフォイル11及びバックフォイル12 の各裏面に多形状を描くように直線状突起14及び15を設けた場合を示したが 、円周方向に曲線状に延びて波紋状となるように突起を設けてもよいこと、スリ ット16は多角形の角の位置に設けた場合を示したが、各突起14,15の直線 部を横切るように設けてもよいこと、又、突起14と15はスプリングフォイル 11とバックフォイル12の裏面に設けた場合を示したが、上記スプリングフォ イル11とバックフォイル12のいずれか一方は表裏両面に突起を設けるように してもよいこと、ベアリングフォイル13は剛構造とした場合を示したが、柔構 造としてもよいこと、その他本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え 得ることは勿論である。
【0021】
【考案の効果】
以上述べた如く、本考案のスラスト軸受装置によれば、回転機械の積層フォイ ルを用いたスラスト軸受において、積層フォイルの下層に位置するフォイルの少 なくとも裏面に設ける突起を、半径方向に一定のピッチで周方向に平行に延びる ようにすると共に、半径方向に延びるスリットを設けた構成としてあるので、突 起と突起の間の弾性が全面において均等となって偏った弾性変形をすることをな くせて、回転機械の軸方向の熱変形や面ぶれに対し耐久性があって容易に吸収で き、且つ半径方向のスリットにより上記弾性変形を容易にすることができ、高速 回転機械のスラスト軸受として好適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスラスト軸受装置に用いる積層フォイ
ルを分解したもので、(イ)は軸受面となる最上層のベ
アリングフォイルの正面図、(ロ)は中間に位置するバ
ックフォイルの正面図、(ハ)は下層のスプリングフォ
イルの正面図である。
【図2】図1の各フォイルを積層したときの部分断面図
である。
【図3】本考案の他の実施例を示す積層フォイルの部分
断面図である。
【図4】従来のスラスト軸受に用いる積層フォイルの分
解正面図である。
【図5】図4の積層フォイルを軸受ケースに組み付けた
状態を示す組立断面図である。
【符号の説明】
9 回転軸 9a 軸端部 10 軸受ケース 10a 支承面 11 スプリングフォイル(下層のフォイル) 12 バックフォイル(下層のフォイル) 13 ベアリングフォイル(最上層のフォイル) 14 直線状突起(突起) 15 直線状突起(突起) 16 スリット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に回転軸の軸端部を貫通させる孔
    を有する円板状の複数枚のフォイルを軸受ケースの支承
    面上に積層して組み付け、軸受面となる最上層のフォイ
    ルを剛又は柔構造とし、他の下層の複数枚のフォイルを
    柔構造としてあるスラスト軸受装置において、上記下層
    の各フォイルの裏面に、半径方向に一定の間隔で周方向
    に平行に延びる突起を、上下のフォイルで半径方向に位
    置をずらして配設し、且つ上記下層の各フォイルごと
    に、半径方向内側から各々最大半径位置の突起まで達す
    るスリットを半径方向に設けた構成を有することを特徴
    とするスラスト軸受装置。
  2. 【請求項2】 下層の各フォイルのいずれか一方の表面
    にも半径方向に互に位置をずらして突起を設けるように
    する請求項1記載のスラスト軸受装置。
JP2081093U 1993-03-31 1993-03-31 スラスト軸受装置 Expired - Lifetime JP2553853Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100803378B1 (ko) * 2006-05-08 2008-02-13 한국기계연구원 그루브가 형성된 포일을 구비한 틸팅 포일 베어링
JP2014085006A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Ihi Corp スラスト軸受
JPWO2020149200A1 (ja) * 2019-01-18 2021-11-25 株式会社Ihi スラストフォイル軸受

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