JP2553853Y2 - スラスト軸受装置 - Google Patents

スラスト軸受装置

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JP2553853Y2
JP2553853Y2 JP2081093U JP2081093U JP2553853Y2 JP 2553853 Y2 JP2553853 Y2 JP 2553853Y2 JP 2081093 U JP2081093 U JP 2081093U JP 2081093 U JP2081093 U JP 2081093U JP 2553853 Y2 JP2553853 Y2 JP 2553853Y2
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JP
Japan
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foil
foils
radial direction
thrust bearing
bearing
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JP2081093U
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JPH0673437U (ja
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久之 本井
光 真壁
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は回転機械の軸方向のスラ
スト荷重を受けるスラスト軸受装置に関するもので、特
に、液体又は気体を潤滑媒体とする積層フォイルを用い
て軸方向の熱変形や面ぶれに対応できるようにしたスラ
スト軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種スラスト軸受装置として
は、図4及び図5に一例を示す如く、中央部に回転軸の
軸端が貫通できるように孔を有する円板状の3枚のフォ
イルである、スプリングフォイル1とバックフォイル2
とベアリングフォイル3を重ね合わせて用いるように
し、上記スプリングフォイル1とバックフォイル2に
は、各裏面(図面では下面)に、半径方向に放射状に延
びる線状突起4と5をそれぞれ全周にわたり所要のピッ
チで突設して、スプリングフォイル1とバックフォイル
2とでは線状突起4と5が1/2ピッチずらしてあるよ
うにし、又、ベアリングフォイル3には、上面にスパイ
ラル状に多数の動圧発生用の溝6を設けた構成としてあ
り、これら3枚のフォイル1,2,3を軸受ケース10
の支承面10a上に積み重ねて組み付け、各フォイル
1,2,3の周辺に設けられた取付孔7を利用してボル
ト8にて固定するようにした構成とし、回転軸9の軸端
部9aを中央部の孔に通したときに、3枚のフォイル
1,2,3が該軸端部9aを囲繞するようにしてスラス
トカラー9bに作用する荷重又は面ぶれを吸収させるよ
うにしたものが提案されている(特願昭61−1167
89号)。
【0003】上記従来のスラスト軸受装置では、最上面
の軸受面となるベアリングフォイル3は剛構造としてあ
って、スラストカラー9bに偏荷重又は面ぶれがあって
も変形しないようにしてあり、且つ表面の溝6に流体を
巻き込み、これを昇圧させることによって負荷能力を向
上させることができるようにしてある。
【0004】又、スプリングフォイル1とバックフォイ
ル2は、柔構造としてあって、全周に分布したばね作用
によって自動調芯機能を有するようにしてある。
【0005】したがって、上記従来のスラスト軸受装置
では、上層の軸受面が剛構造のフォイルで下層の他のフ
ォイルが柔構造であることから、高速時流体膜剪断によ
り軸受面に変形が生じることがなく、安定な流体膜を保
持して高性能化を図ることができるという利点を有して
いる。
【0006】又、上記特願昭61−116789号の明
細書には、スプリングフォイル1及びバックフォイル2
に線状突起4及び5を設ける代りに、円板状のフォイル
に外周部から半径方向内方へ延びる櫛歯を全周にわたり
設けてなるシムフォイルを、それぞれスプリングフォイ
ル1及びバックフォイル2に重ねて用いるようにしたも
のも開示されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところが、図4及び図
5に示す従来方式の場合、スプリングフォイル1及びバ
ックフォイル2に設けられた線状突起4,5は、放射方
向に延びているために、周方向に隣接する突起同士の間
隔は、半径方向の外方よりも内方の方が狭くなってお
り、半径方向で弾性に差が生じて、全面において弾性が
均等ではなく、偏った弾性変形をするおそれがあるとい
う問題がある。又、放射方向に櫛歯を有するシムフォイ
ルを用いる方式の場合は、スプリングフォイルもバック
フォイルもともに2枚1組として用いることになり、フ
ォイルの使用枚数が多いという問題がある。
【0008】そこで、本考案は、図4及び図5に示す従
来方式の特徴を生かしながら柔構造としたフォイルの半
径方向の弾性を均等にして偏った変形をしないようにす
ると共に、フォイルの数を増やすことなく弾性変形が容
易となるようにしたスラスト軸受装置を提供しようとす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために、中央部に回転軸の軸端部を貫通させる孔
を有する円板状の複数枚のフォイルを軸受ケースの支承
面上に積層して組み付け、軸受面となる最上層のフォイ
ルを剛又は柔構造とし、他の下層の複数枚のフォイルを
柔構造としてあるスラスト軸受装置において、上記下層
の各フォイルの裏面に、半径方向に一定の間隔で周方向
に平行に延びる突起を、上下のフォイルで半径方向に位
置をずらして配設し、且つ上記下層の各フォイルごと
に、半径方向内側から各々最大半径位置の突起まで達す
るスリットを半径方向に設けた構成とする。
【0010】又、下層の各フォイルのいずれか一方の表
面にも半径方向に互に位置をずらして突起を設けるよう
にする構成としてもよい。
【0011】
【作用】最上層の軸受面となるフォイルを除く他のフォ
イルには裏面に周方向に延びる突起が半径方向に等間隔
で設けてあるため、突起と突起の間で得られる弾性は全
面にわたって均等となる。又、下層で上下に重ねられた
フォイル間では、突起の位置が互い違いとなるようにし
てあると共に、スリットが設けてあるため、回転機械の
軸方向の熱変形や面ぶれに対し、容易に弾性変形できて
吸収できる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の実施例を説明す
る。
【0013】図1及び図2は本考案の一実施例を示すも
ので、図4及び図5に示してある従来例の場合と同様
に、3枚のフォイルであるスプリングフォイル1とバッ
クフォイル2とベアリングフォイル3のうち、スプリン
グフォイル1とバックフォイル2を柔構造にして裏面に
突起4,5を設け、又、ベアリングフォイル3は剛構造
にして上面に動圧発生用の溝6を設け、上記3枚のフォ
イルを重ねて軸受ケース10の支承面10a上に固定
し、回転軸9上のスラストカラー9bを最上層のベアリ
ングフォイル3に当接させるようにしてある構成におい
て、上記スプリングフォイル1とバックフォイル2に相
当する弾性薄板からなるスプリングフォイル11とバッ
クフォイル12の各裏面に一定間隔の突起14,15を
設けると共に、各フォイル11,12に半径方向に延び
るスリット16を設けた構成とする。
【0014】すなわち、柔構造としてあるスプリングフ
ォイル11の裏面に、半径方向に一定の間隔を隔てて数
条の直線状突起14を、多角形を描くように周方向へ延
ばして設け、且つ半径方向の内側から半径方向の最外側
に位置する突起まで達するスリット16を放射方向に設
ける。
【0015】一方、柔構造としてあるバックフォイル1
2の裏面には、上記スプリングフォイル11の裏面の突
起14とは半径方向に1/2ピッチずらして同様な多角
形状に直線状突起15を設けると共に、半径方向の内側
から半径方向の最外側に位置する突起まで達するスリッ
ト16を設ける。
【0016】なお、ベアリングフォイル13は、図4に
示すベアリングフォイル3と同様に厚板にして剛構造と
して、表面に動圧発生用のスパイラル状の溝6を設けた
構成としてある。
【0017】図5に示すように軸受ケース10の支承面
10aに組み付けて用いるときは、図2に示す如く、ス
プリングフォイル11の上にバックフォイル12、ベア
リングフォイル13を順に重ねて上記支承面10a上に
組み付けるようにする。この際、積み重ねられた各フォ
イル11,12,13は、図2に示す如き状態になる。
この状態のとき、スプリングフォイル11裏面の直線状
突起14は軸受ケースの支承面10a上に当接させられ
て、各突起14間の位置では弾力性が生じるが、直線状
突起14は半径方向に等ピッチで周方向に平行に配設さ
れているので、全面において均等な弾力性が得られる。
スプリングフォイル11上に重ねられるバックフォイル
12の裏面の直線状突起15も、半径方向に等ピッチで
周方向に平行に配設されているため、上記直線状突起1
5はスプリングフォイル11の半径方向に並ぶ直線状突
起14の間の位置の表面に確実に当接させられることに
なり、突起14,15は互い違い配置となって、弾性効
果が得られる。したがって、回転軸の軸方向の熱変形や
面ぶれが生じても、バックフォイル12からスプリング
フォイル11に伝えられる荷重でスプリングフォイル1
1が偏ることなく均等に弾性変形できて、荷重や面ぶれ
を吸収できる。又、上記スプリングフォイル11やバッ
クフォイル12には半径方向にスリット16が切ってあ
るので、上記弾性変形が容易となる。
【0018】次に、図3は本考案の他の実施例の積み重
ね時の断面を示すもので、スプリングフォイル11とバ
ックフォイル12の各表裏両面に、半径方向に互に位置
をずらして突起14,15を設けると共に、スプリング
フォイル11とバックフォイル12との間に1枚の薄板
のフォイル17を挟み込むように重ねて、各フォイル1
1,17,12,13の間隔が一定となり且つ各突起1
4,15が互い違いとなるように配置されて弾性効果が
得られるようにしたものである。
【0019】この実施例でも各突起14,15はいずれ
も平行に延びていて均等な弾力が得られるようになって
いるので、回転軸の軸方向の熱変形や面ぶれを吸収でき
る。
【0020】なお、本考案は上記実施例のみに限定され
るものではなく、たとえば、図1及び図2に示す実施例
において、スプリングフォイル11及びバックフォイル
12の各裏面に多形状を描くように直線状突起14及び
15を設けた場合を示したが、円周方向に曲線状に延び
て波紋状となるように突起を設けてもよいこと、スリッ
ト16は多角形の角の位置に設けた場合を示したが、各
突起14,15の直線部を横切るように設けてもよいこ
と、又、突起14と15はスプリングフォイル11とバ
ックフォイル12の裏面に設けた場合を示したが、上記
スプリングフォイル11とバックフォイル12のいずれ
か一方は表裏両面に突起を設けるようにしてもよいこ
と、ベアリングフォイル13は剛構造とした場合を示し
たが、柔構造としてもよいこと、その他本考案の要旨を
逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0021】
【考案の効果】以上述べた如く、本考案のスラスト軸受
装置によれば、回転機械の積層フォイルを用いたスラス
ト軸受において、積層フォイルの下層に位置するフォイ
ルの少なくとも裏面に設ける突起を、半径方向に一定の
ピッチで周方向に平行に延びるようにすると共に、半径
方向に延びるスリットを設けた構成としてあるので、突
起と突起の間の弾性が全面において均等となって偏った
弾性変形をすることをなくせて、回転機械の軸方向の熱
変形や面ぶれに対し耐久性があって容易に吸収でき、且
つ半径方向のスリットにより上記弾性変形を容易にする
ことができ、高速回転機械のスラスト軸受として好適な
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスラスト軸受装置に用いる積層フォイ
ルを分解したもので、(イ)は軸受面となる最上層のベ
アリングフォイルの正面図、(ロ)は中間に位置するバ
ックフォイルの正面図、(ハ)は下層のスプリングフォ
イルの正面図である。
【図2】図1の各フォイルを積層したときの部分断面図
である。
【図3】本考案の他の実施例を示す積層フォイルの部分
断面図である。
【図4】従来のスラスト軸受に用いる積層フォイルの分
解正面図である。
【図5】図4の積層フォイルを軸受ケースに組み付けた
状態を示す組立断面図である。
【符号の説明】
9 回転軸 9a 軸端部 10 軸受ケース 10a 支承面 11 スプリングフォイル(下層のフォイル) 12 バックフォイル(下層のフォイル) 13 ベアリングフォイル(最上層のフォイル) 14 直線状突起(突起) 15 直線状突起(突起) 16 スリット

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に回転軸の軸端部を貫通させる孔
    を有する円板状の複数枚のフォイルを軸受ケースの支承
    面上に積層して組み付け、軸受面となる最上層のフォイ
    ルを剛又は柔構造とし、他の下層の複数枚のフォイルを
    柔構造としてあるスラスト軸受装置において、上記下層
    の各フォイルの裏面に、半径方向に一定の間隔で周方向
    に平行に延びる突起を、上下のフォイルで半径方向に位
    置をずらして配設し、且つ上記下層の各フォイルごと
    に、半径方向内側から各々最大半径位置の突起まで達す
    るスリットを半径方向に設けた構成を有することを特徴
    とするスラスト軸受装置。
  2. 【請求項2】 下層の各フォイルのいずれか一方の表面
    にも半径方向に互に位置をずらして突起を設けるように
    する請求項1記載のスラスト軸受装置。
JP2081093U 1993-03-31 1993-03-31 スラスト軸受装置 Expired - Lifetime JP2553853Y2 (ja)

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JP2081093U JP2553853Y2 (ja) 1993-03-31 1993-03-31 スラスト軸受装置

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JPH0673437U JPH0673437U (ja) 1994-10-18
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KR100803378B1 (ko) * 2006-05-08 2008-02-13 한국기계연구원 그루브가 형성된 포일을 구비한 틸팅 포일 베어링
JP2014085006A (ja) * 2012-10-26 2014-05-12 Ihi Corp スラスト軸受
JPWO2020149200A1 (ja) * 2019-01-18 2021-11-25 株式会社Ihi スラストフォイル軸受

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JPH0673437U (ja) 1994-10-18

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