JPH0673267A - ポリオキシメチレン組成物 - Google Patents

ポリオキシメチレン組成物

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JPH0673267A
JPH0673267A JP15173893A JP15173893A JPH0673267A JP H0673267 A JPH0673267 A JP H0673267A JP 15173893 A JP15173893 A JP 15173893A JP 15173893 A JP15173893 A JP 15173893A JP H0673267 A JPH0673267 A JP H0673267A
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formaldehyde
polyoxymethylene
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acid
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱安定性が改良され、長時間の連続成形に対
しても金型の汚れが少なく、しかも、成形加工時のホル
ムアルデヒド臭の発生が著しく抑制されたポリオキシメ
チレン組成物を提供する。 【構成】 ポリオキシメチレンを基準として、0.01〜5
重量%の酸化防止剤と、0.01〜10重量%のメラミン−ホ
ルムアルデヒド重縮合物を配合してなる組成物におい
て、メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物として、主と
してメラミン及びホルムアルデヒドを反応させてなり、
メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物1モル中に含まれ
るメラミン単位の平均が 2.0〜10モルであり、かつ、メ
ラミン1モル中に含まれる3モルのアミノ基に結合して
いる水素の平均モル数が 3.0以上のものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱安定性、特に成形
時のホルムアルデヒド臭の発生が少なく、又、金型付着
物の発生が改良されたポリオキシメチレン組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリオ
キシメチレン樹脂は、機械的性質、耐疲労性、耐摩擦・
磨耗性、耐薬品性、耐熱性及び成形性にも優れているた
め、自動車、電気・電子機器その他精密機械、建材配管
等の分野において広く利用されている。しかしながら、
用途の拡大、多様化に伴い、その品質に対する要求はよ
り高度化する傾向を示している。要求される特性とし
て、押し出しあるいは成形工程における機械的強度の低
下、金型等への付着物(モールドディポジット)の発生
等が低いレベルに抑制されることなどが挙げられる。こ
れらの現象の重要因子の一つに加熱時のポリマーの分解
が挙げられる。ポリオキシメチレンは、その化学構造か
らして本質的に、加熱酸化雰囲気下、酸性あるいはアル
カリ性条件下で容易に分解されやすい性質を持ってい
る。ホモポリマーの場合、化学的に活性な末端を安定化
するには例えば重合体の末端をアセチル化などによりエ
ステル化するか、あるいは重合時にトリオキサンと環状
エーテル、環状ホルマール等隣接炭素結合を有するモノ
マーとを共重合し、しかる後、不安定な末端部分を分解
除去して不活性な安定末端とする方法がある。しかしな
がら、加熱時にはポリマーの主鎖部分での開裂分解反応
も起こり、その防止には、上記の処理のみでは対処でき
ず、実用的には酸化防止剤およびその他の安定剤の添加
が必須とされている。ポリオキシメチレン樹脂に添加さ
れる酸化防止剤としては、立体障害性フェノール化合物
又は立体障害性アミン化合物が、その他安定剤として
は、ポリアミド、尿素誘導体、アミジン化合物、アルカ
リ又はアルカリ土類金属の水酸化物、有機又は無機酸塩
等の化合物が組み合わされて用いられる。しかし、これ
ら安定剤を配合したポリオキシメチレン組成物も、それ
でポリマーの分解が完全に抑えられるわけではなく、実
際には成形の際、成形機のシリンダー内で熱や酸素の作
用を受け、主鎖分解により、あるいは十分安定化されて
いない末端からホルムアルデヒドを発生し、押出成形加
工時に作業環境を悪化させたり、長時間にわたり成形を
行う場合、金型面に微粉状物、タール状物を付着させ
(モールドディポジット)、作業効率を低下させ、又成
形品の表面状態を悪化させる最大要因の一つとなってお
り、またポリマーの分解により機械的強度の低下が生じ
る。このような事情により、より効果的な安定剤処方を
求めて種々の提案、工夫がなされてきているにもかかわ
らず必ずしも満足な結果は得られていない。例えば、特
開昭52−33943 号には、ポリオキシメチレンにメラミン
−ホルムアルデヒド重縮合物、酸化安定剤及びその他の
熱安定剤を併用して配合する提案が記載されており、こ
れは高度に網状化されたメラミン−ホルムアルデヒド重
縮合物によってメラミンの昇華性による成形品からの漏
出、金型への付着といった欠点を解決するという点では
効果が見られるものの、そもそもメラミンのホルムアル
デヒドガス捕捉能力を犠牲にすることでその効果を得る
ことができたものであり、ホルムアルデヒドガスを原因
として発生するモールドディポジットの生成を抑制する
点ではメラミンに著しく劣っている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の如
き問題点を解決すべく、メラミン−ホルムアルデヒド重
縮合物について詳細な検討を行った結果、特定のメラミ
ン−ホルムアルデヒド重縮合物をポリオキシメチレン組
成物に配合することが所期の目的の達成に有効であるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。即ち本発明
は、ポリオキシメチレンを基準として、0.01〜5重量%
の酸化防止剤と、0.01〜10重量%のメラミン−ホルムア
ルデヒド重縮合物を配合してなる組成物において、メラ
ミン−ホルムアルデヒド重縮合物として、主としてメラ
ミン及びホルムアルデヒドを反応させてなり、メラミン
−ホルムアルデヒド重縮合物1モル中に含まれるメラミ
ン単位の平均が 2.0〜10モルであり、かつ、メラミン1
モル中に含まれる3モルのアミノ基に結合している水素
の平均モル数が 3.0以上のものを用いることを特徴とす
るポリオキシメチレン組成物に関するものである。
【0004】以下、本発明の組成物の構成成分について
詳しく説明する。本発明の組成物の特徴は、主としてメ
ラミン及びホルムアルデヒドを反応させてなり、メラミ
ン−ホルムアルデヒド重縮合物1モル中に含まれるメラ
ミン単位の平均が 2.0〜10モルであり、かつ、メラミン
1モル中に含まれる3モルのアミノ基に結合している水
素の平均モル数が 3.0以上のメラミン−ホルムアルデヒ
ド重縮合物を配合することにある。本発明で用いるメラ
ミン−ホルムアルデヒド重縮合物を得る方法は、任意で
あり、上記で規定する範囲内のものは、いずれも使用可
能である。製法の1例としては、メラミン:ホルムアル
デヒドのモル比が1:0.8 〜1:5、好ましくは1:1.
0 〜1:3、特に好ましくは1:1.0 〜1:2で水溶液
又は、水分散液中で反応させて製造することができる。
例えば、pH8〜9に調整されたホルムアルデヒド水溶液
にメラミンを添加し、温度を60〜90℃に保持して、攪拌
しながら溶解、反応させ、溶液が白濁してきたら、適当
な時間で冷却し縮合反応を停止させる。これを噴霧乾燥
等の方法で乾燥し、粗製メラミン−ホルムアルデヒド重
縮合物の粉体を得る。斯かる粗製メラミン−ホルムアル
デヒド重縮合物を温水(50〜70℃)で30分〜1時間洗浄
し、濾過した後、残渣をジメチルスルホキシドに溶解さ
せる。この時残った不溶の固形物を濾過・除去した後、
大過剰のアセトンに添加し沈澱させ、濾過乾燥すること
で白色粉末の精製したメラミン−ホルムアルデヒド重縮
合物を得ることができる。本発明で規定するメラミン−
ホルムアルデヒド重縮合物は、ジメチルスルホキシド溶
液にて 1H−NMR分析によってその構造を決定するこ
とができる。好ましいメラミン−ホルムアルデヒド重縮
合物の構造としては1モル中に含まれるメラミン単位数
の平均(以下、平均重合度という)が 2.0〜10、好まし
くは2.0 〜5.0 、更に好ましくは 2.2〜3.8 であり、か
つ、メラミン1モル中に含まれる3モルのアミノ基に結
合している水素の平均モル数(以下、平均NHという)が
3.0以上であり、更に好ましくは3.50以上であり、1量
体含有率が可能な限り少ないものを使用するのが好まし
い。また、1量体(メラミン又はメチロール化メラミ
ン)の含有率はジメチルスルホキシドとテトラヒドロフ
ランの混合溶媒系でGPCによって測定することができ
る。斯かるメラミン−ホルムアルデヒド重縮合物と後述
する酸化防止剤とを併用してポリオキシメチレンに配合
することにより、本発明の目的である、成形時の分解ガ
スの発生が少なく、又、発生した分解ガスの金型への付
着も防止され、更に、それ自身には殆ど昇華、分解性が
ないので、金型付着物を生成させないポリオキシメチレ
ンを得ることができる。本発明で規定する範囲外の1分
子中のメラミン単位のモル数が2未満のメラミン−ホル
ムアルデヒド重縮合物を用いたのでは、昇華性のあるモ
ノマー成分を含むことが多く、メラミン単体を使用する
場合と同じ様にモノマーのブルーミングを発生するた
め、好ましくない。また、1分子中のメラミン単位のモ
ル数が10を越えたものを用いたものでは、成形時の分解
ガスの発生をかえって促進する縮合が進みすぎた成分を
含んでいる為、熱的に安定なポリオキシメチレン組成物
を得ることは困難である。本発明で規定する特定のメラ
ミン−ホルムアルデヒド重縮合物は、更に、炭素数1〜
4のアルカノールで、メラミン:エーテル基のモル比が
1:1.0 以下、好ましくは1:0.5 以下であるように部
分エーテル化されていても良い。又、更には、メラミン
の50モル%までを他の縮合可能な物質に代えることもで
きる。本発明で規定されるメラミン−ホルムアルデヒド
重縮合物に使用される他の縮合可能な物質としては、ア
セトグアナミン、アジポグアナミン、ベンゾグアナミン
等に代表されるグアナミン化合物、ジシアンジアミド、
2,5-ジアミノ-1,3,4-トリアゾール等に代表されるアミ
ジン化合物、尿素及びエチレン尿素等に代表される尿素
誘導体、マロンアミド、イソフタル酸ジアミド等に代表
されるアミド、モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン等に代表される脂肪族アミン、o−トルイジン、p
−トルイジン、p−フェニレンジアミン等に代表される
芳香族アミン、p−アミノベンズアミド等に代表される
アミノアミド、2,4-t- ブチルフェノール等に代表され
る立体障害性フェノール、ヒドラジン及びN,N-ビス-
(3',5'-ジ- t- ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)-プロ
ピオニルヒドラジン等に代表されるヒドラジンが挙げら
れる。又、本発明において添加配合されるメラミン−ホ
ルムアルデヒド重縮合物の配合量は、ポリオキシメチレ
ンを基準として、0.01〜10重量%、好ましくは、0.02〜
3重量%、特に0.05〜1重量%が好適である。この配合
量が0.01重量%未満では、ポリオキシメチレン樹脂組成
物の熱安定性を改善するに十分ではなく、10重量%を越
えると材料としての機械的性質を著しく損ない脆弱なも
のになってしまう。
【0005】次に本発明において使用される酸化防止剤
としては、2,2'−メチレンビス(4メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、1,6 −ヘキサンジオール−ビス〔3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート〕、ペンタエリスリトールテトラキス〔3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニル)
プロピオネート〕、トリエチレングリコール−ビス−
〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕、1,3,5 −トリメチル−2,
4,6 −トリス(3,5 −ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−ベンジル)ベンゼン、n−オクタデシル−3−(4'−
ヒドロキシ−3',5' −ジ−t−ブチルフェノール)プロ
ピオネート、4,4'−メチレンビス(2,6 −ジ−t−ブチ
ルフェノール)、4,4'−ブチリデン−ビス−(6−t−
ブチル−3−メチル−フェノール)、ジ−ステアリル−
3,5 −ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホ
ネート、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−5−
メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニ
ルアクリレート、N,N'−ヘキサメチレンビス(3,5 −ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)
がヒンダードフェノール系酸化防止剤として挙げられ、
又、トリフェニルホスファイト、トリスノニルフェニル
ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)
ホスファイト、トリス(2−t−ブチル−4−メチルフェ
ニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−アミルフェ
ニル)ホスファイト、トリス(2−t−ブチルフェニル)
ホスファイト、トリス(2−t−フェニルフェニル)ホス
ファイト、トリス(2−(1,1−ジメチルプロピル)−フェ
ニル)ホスファイト、トリス(2,4−(1,1−ジメチルプロ
ピル)−フェニル)ホスファイト、トリス(2−シクロヘ
キシルフェニル)ホスファイト、トリス(2−t−ブチル
−4−フェニルフェニル)ホスファイト等がリン系酸化
防止剤として挙げられる。その他、ヒンダードアミン
系、イオウ系等何れの酸化防止剤も使用することがで
き、これらの少なくとも一種又は二種以上を使用するこ
とができる。これらの中でも1,6 −ヘキサンジオール−
ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕、ペンタエリスリトールテト
ラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕、トリエチレングリコール−
ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕、N,N'−ヘキサメチレ
ンビス(3,5 −ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒド
ロシンナマミド)は特に好ましい物質である。本発明に
おいて添加配合される酸化防止剤の量は、ポリオキシメ
チレンを基準として、0.01〜5重量%、好ましくは 0.0
5 〜2重量%、特に0.10〜1重量%が好適である。この
配合量が0.01重量%未満では、ポリオキシメチレン組成
物の熱安定性を改善するのに十分ではなく、5重量%を
越えると熱安定性の効果が飽和に達し、むしろ変色傾向
が生じ好ましくない。
【0006】本発明の組成物はこのままで用いても前述
の如く熱安定性に優れるものであるが、更に多価アルコ
ール系脂肪酸エステルを配合することが好ましい。ここ
で使用される多価アルコール系脂肪酸エステルとは、好
ましくは10以上の炭素原子を含有する少なくとも一種の
飽和又は不飽和脂肪酸と2〜6の炭素原子を含有する多
価アルコールとから誘導されたものである。脂肪酸エス
テル化合物を調製するのに使う多価アルコールとして
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、
ヘキサンジオール、グリセリン、ジグリセリン、トリグ
リセリン、トレイトール、エリスリトール、ペンタエリ
スリトール、アラビトール、リビトール、キシリトー
ル、ソルバイト、ソルビタン、ソルビトール、マンニト
ールの中から選ばれた1種以上である。又、脂肪酸とし
ては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、モン
タン酸、リグノセリン酸、ミリストレイン酸、パルミト
レイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシ
ノール酸、12ヒドロキシステアリン酸、セバシン酸、ダ
イマー酸、及びかかる成分を含有してなる天然に存在す
る脂肪酸又はそれらの混合物である。これらの脂肪酸エ
ステル化合物の内、好ましくはパルミチン酸、ステアリ
ン酸、ベヘン酸、モンタン酸から選ばれた脂肪酸とグリ
セリン、ペンタエリスリトール、ソルビタン、ソルビト
ールから選ばれた多価アルコールとから誘導された脂肪
酸エステルである。更に、好ましくは多価アルコールの
水酸基のうち少なくとも1つがエステル化されていない
ことを特徴とする多価アルコール系脂肪酸エステルであ
る。特に、好ましい脂肪酸エステルを例示すると、グリ
セリンモノパルミテート、グリセリンモノステアレー
ト、グリセリンモノベヘネート、グリセリンモノモンタ
ネート、ペンタエリスリトールモノパルミテート、ペン
タエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリト
ールモノベヘネート、ペンタエリスリトールジパルミテ
ート、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタエ
リスリトールジベヘネート、ペンタエリスリトールトリ
パルミテート、ペンタエリスリトールトリステアレー
ト、ペンタエリスリトールトリベヘネート、ペンタエリ
スリトールトリモンタネート、ソルビタンモノパルミテ
ート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノベ
ヘネート、ソルビタンモノモンタネート、ソルビタンジ
パルミテート、ソルビタンジステアレート、ソルビタン
ジベヘネート、ソルビトールモノステアレート、ソルビ
トールモノベヘネート、ソルビトールモノモンタネー
ト、ソルビトールジステアレート、ソルビトールジベヘ
ネートである。脂肪酸エステルはそれぞれ単独で用いら
れても良いが、二種以上の混合物であってもよい。本発
明の組成物におけるその配合量は、ポリオキシメチレン
を基準として、0.05〜4重量%、好ましくは0.05〜2重
量%、特に好ましくは0.10〜1重量%が好適である。こ
の配合量が0.05重量%未満では、モールドディポジット
の低減効果は見られず、4重量%を越える量では成形加
工時のスクリュー食い込み性を悪化させ、成形サイクル
の増加を招いたり、それ自身が金型に付着しモールドデ
ィポジットの原因になるなどの不具合を生じる。
【0007】上記の如き添加剤が配合されるポリオキシ
メチレンとは、オキシメチレン基(-CH2O-)を主たる構成
単位とする高分子化合物で、ポリオキシメチレンホモポ
リマー、オキシメチレン基以外に他の構成単位を少量含
有するコポリマー、ターポリマー、ブロックコポリマー
の何れにてもよく、又、分子が線状のみならず分岐、架
橋構造を有するものであってもよい。又、その重合度等
に関しても特に制限はない。
【0008】本発明の組成物は、必須ではないが、更に
その目的に応じ、本願のメラミン−ホルムアルデヒド重
縮合物以外の含窒素化合物、アルカリ又はアルカリ土類
金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩又はアルコキ
シド等の金属含有化合物を1種以上併用することも可能
である。ここで含窒素化合物とはナイロン12、ナイロン
6・10、ナイロン6・66・610 の如き単独又は共重合ポリ
アミド、メチロール基等を有する置換ポリアミド、ナイ
ロン塩、カプロラクタムとから合成、またはカプロラク
トン、カプロラクタムとの組合せから合成されるポリエ
ステルアミド等のポリアミド類、ポリアミノトリアゾー
ル、ジカルボン酸ジヒドラジド、尿素から加熱により合
成される加熱縮合体、尿素およびジアミン類とから合成
される含窒素縮合重合体、尿素を加熱して合成される尿
素加熱縮合体、シアノグアニジン類とホルムアルデヒド
の重縮合物等が挙げられる。又、金属含有化合物として
は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム
もしくはバリウム等の水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、け
い酸塩、ほう酸塩、しゅう酸塩、マロン酸塩、こはく酸
塩、アジピン酸塩、ステアリン酸の如き高級(C1032)
脂肪酸及び水酸基等の置換基を有する置換高級脂肪酸の
塩などを挙げることができる。更に、同一分子内に少な
くとも一つの三級窒素原子とカルボン酸の金属を含む塩
基性化合物、例えばN−メチルイミノ2酢酸ナトリウ
ム、ニトリロ3酢酸3ナトリウム、エチレンジアミン4
酢酸4ナトリウム、エチレンジアミン4酢酸4カリウ
ム、エチレンジアミン4酢酸2カルシウム、ジエチレン
トリアミン5酢酸5ナトリウム、ジエチレントリアミン
5酢酸5カリウム、トリエチレンテトラミン6酢酸6ナ
トリウム、エチレンジオキシビス(エチルアミン)−N,
N,N',N' −4酢酸4ナトリウム等が挙げられる。又、本
発明組成物には更にその目的に応じ所望の特性を付与す
るため、従来公知の添加物、例えば滑剤、核剤、離型
剤、帯電防止剤その他の界面活性剤、或いは有機高分子
材料、無機又は有機の繊維状、粉粒状、板状の充填剤等
を1種又は2種以上添加含有させることも可能である。
【0009】本発明の組成物の調製法は特に制限がな
く、従来の樹脂組成物調製法として一般に用いられてい
る公知の設備と方法により容易に調製される。例えば、
i )各成分を混合した後、押出機により練込押出してペ
レットを調製し、しかる後成形する方法、ii) 一旦組成
の異なるペレットを調製し、そのペレットを所定量混合
して成形に供し成形後に目的組成の成形品を得る方法、
iii)成形機に各成分の1又は2以上を直接仕込む方法
等、何れも使用できる。また、樹脂成分の一部を細かい
粉体としてこれ以外の成分と混合し添加することは、こ
れらの成分の均一配合を行う上で好ましい方法である。
また、本発明に係る樹脂組成物は、押出成形、射出成
形、圧縮成形、真空成形、吹込成形、発泡成形のいずれ
によっても成形可能である。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例について説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、
以下の例に示した評価方法は次の通りである。 1)溶融体よりのホルムアルデヒドガス発生量 5gのペレットを正確に秤取し(Ag)、金属製容器中
に 200℃で5分間保持する。その後、容器内の雰囲気を
脱イオン水中に吸収させる。この水中のホルムアルデヒ
ド量をJIS K0102 、2Lホルムアルデヒドの項に従って定
量し(Bμg )、1g当たりの材料が発生するホルムア
ルデヒドガス量(C ppm)として計算した。 Bμg /Ag=C ppm 2)成形性(金型付着物の量) 試料ポリオキシメチレン組成物を射出成形機を用いて下
記条件で特定形状の成形品を連続成形(約24Hr)し、金
型付着物の量を評価した。即ち、連続成形を行った時の
金型の汚れを目視観察にて5段階で評価した。 (成形条件) 射出成形機;東芝IS30EPN (東芝機械(株)製) シリンダー温度;210 ℃ 射出圧力;750kg/cm2 射出時間;4sec 冷却時間;3sec 金型温度;30℃ A B C D E ←───────────────→ 極僅か 多 い(全面に付着物あり) 3)成形品表面への漏出物の評価 成形品を70℃/80%RHに3日間放置し、更に、120 ℃に
一昼夜放置した後の成形品表面を観察し、漏出物の有無
を目視観察にて4段階で評価した。 A:全く無し B:部分的にやや有り C:全面にうっすらと有り D:全面に多量に有り 実施例1〜5 ポリオキシメチレン共重合体(ポリプラスチックス
(株)製、ジュラコン)に、表1に示した酸化防止剤と
特定の精製メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物を表1
に示した割合で添加混合し押出機にてペレット状の組成
物を得て上記評価を行った。結果を表1に示す。
【0011】実施例6 実施例1の組成物に更にグリセリンモノステアレート0.
3 重量%を添加混合する以外は実施例1と同様にしてペ
レット組成物を得て上記評価を行った。結果を表1に示
す。
【0012】比較例1〜4 表1に示すように精製メラミン−ホルムアルデヒド重縮
合物を配合しない場合、粗製メラミン−ホルムアルデヒ
ド重縮合物を配合した場合、メラミン−ホルムアルデヒ
ド重縮合物に代えてメラミンを配合した場合について、
実施例1〜3と同様にしてペレット組成物を得て上記評
価を行った。結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】注−1)酸化防止剤 a-1 トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−
ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕 注−2)メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物 b-1 ホルムアルデヒド/メラミンのモル比が 1.0/1
の仕込み組成で調製後、60℃の温水/30分濾過後、濾過
残渣をアセトン洗浄し、室温で乾燥後 0.5重量%濃度で
ジメチルスルホキシドに2時間溶かし、不溶物を濾過、
除去した後、溶液を20倍のアセトンに入れ沈澱させ、次
いでこれを濾過後、室温で乾燥を行うことにより精製さ
れたメラミン−ホルムアルデヒド重縮合物(平均重合
度:2.56、平均NH:4.22、1量体含有率:3.6 %) b-2 ホルムアルデヒド/メラミンのモル比が 1.5/1
の仕込み組成で調製後、b-1 と同様の処理により精製さ
れたメラミン−ホルムアルデヒド重縮合物(平均重合
度:3.13、平均NH:4.05、1量体含有率:4.2 %) b-3 ホルムアルデヒド/メラミンの仕込みモル比を
1.5/1で調製する以外はb-1 と同様の処理により精製
されたメラミン−ホルムアルデヒド重縮合物(平均重合
度:5.53、平均NH:3.96、1量体含有率:3.2 %) b-4 ホルムアルデヒド/メラミンの仕込みモル比を
2.0/1で調製する以外はb-1 と同様の処理により精製
されたメラミン−ホルムアルデヒド重縮合物(平均重合
度:2.68、平均NH:3.65、1量体含有率:4.0 %) b'-1 ホルムアルデヒド/メラミンのモル比が 1.0/1
の仕込み組成で調製後、60℃の温水/30分で濾過後の濾
液を噴霧乾燥して得た熱水可溶のメラミン−ホルムアル
デヒド重縮合物(平均重合度:1.64、平均NH:4.96、1
量体含有率:54.2%) b'-2 b'-1の粗製メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物
をb-1 と同様の条件でジメチルスルホキシドに溶かし、
濾過後、濾紙上に残った残渣をアセトンで洗浄、濾過
後、室温で乾燥させることにより得たジメチルスルホキ
シドに不溶なメラミン−ホルムアルデヒド重縮合物(平
均重合度:12.27 、平均NH:3.91、1量体含有率: 0.3
%) ・ 1H−NMR法では測定できないため、化学分解法**
により構造を決定した。
【0015】**(1985年1月25日、(株)朝倉書店発行
「高分子分析ハンドブック」2.15記載の方法に準じて測
定)
【0016】
【発明の効果】以上の説明及び実施例にて明らかな如
く、本発明によりポリオキシメチレンの熱安定性が著し
く改良され、長時間の連続成形に対しても金型の汚れが
少なく、しかも、成形加工時のホルムアルデヒド臭の発
生が著しく抑制され、労働衛生環境上、非常に好ましい
樹脂組成物を得ることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 59/02 61:28) 8215−4J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオキシメチレンを基準として、0.01
    〜5重量%の酸化防止剤と、0.01〜10重量%のメラミン
    −ホルムアルデヒド重縮合物を配合してなる組成物にお
    いて、メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物として、主
    としてメラミン及びホルムアルデヒドを反応させてな
    り、メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物1モル中に含
    まれるメラミン単位の平均が 2.0〜10モルであり、か
    つ、メラミン1モル中に含まれる3モルのアミノ基に結
    合している水素の平均モル数が 3.0以上のものを用いる
    ことを特徴とするポリオキシメチレン組成物。
  2. 【請求項2】 メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物
    が、温水に不溶で且つジメチルスルホキシドに可溶なも
    のである請求項1記載のポリオキシメチレン組成物。
  3. 【請求項3】 更に、多価アルコール系脂肪酸エステル
    0.01〜4重量%を配合してなる請求項1又は2記載のポ
    リオキシメチレン組成物。
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