JPH0673177A - 芳香族二官能シアン酸エステル硬化性樹脂組成物 - Google Patents

芳香族二官能シアン酸エステル硬化性樹脂組成物

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JPH0673177A
JPH0673177A JP25073892A JP25073892A JPH0673177A JP H0673177 A JPH0673177 A JP H0673177A JP 25073892 A JP25073892 A JP 25073892A JP 25073892 A JP25073892 A JP 25073892A JP H0673177 A JPH0673177 A JP H0673177A
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年信 中田
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高周波領域とくにギガヘルツ帯での樹脂硬化
物の誘電特性、特に誘電正接に優れたシアン酸エステル
および/またはシアン酸エステルプレポリマーを主成分
とする硬化性樹脂組成物を提供する。 【構成】 芳香族多官能シアン酸エステルおよび/また
は芳香族単官能シアン酸エステル(芳香族二官能シアン
酸エステル成分と呼ぶ)より得られる硬化性樹脂組成物
は、該芳香族二官能シアン酸エステル成分中に(a)
2,2’−ジシアナトジフェニルメタン、(b)2,
4’−ジシアナトジフェニルメタンまたは、(c)2,
2’−ジシアナトジフェニルメタンと2,4’−ジシア
ナトジフェニルメタンの混合物のいずれかから選ばれる
シアン酸エステル成分をシアン酸エステルモノマーに換
算してモル百分率で50%以上含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた高周波特性が求め
られる電気用積層板のマトリックス樹脂、樹脂注型材
料、接着剤および絶縁塗料等のコーティング材料の原料
として有用な物質であるシアン酸エステルおよびシアン
酸エステルプレポリマーを含む硬化性樹脂組成物に関す
る。ここで電気用積層板とは、各種電気および電子部品
の基板として用いられる絶縁積層板や、印刷回路基板と
して用いられる金属箔張り積層板を意味する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子工業や通信、コンピューター
などの分野において使用される周波数はメガ、ギガヘル
ツ帯のような高周波領域になりつつある。このような高
周波領域で用いられる電気用積層板などの絶縁層には低
誘電率、低誘電正接の材料が求められている。
【0003】このため各種の低誘電率、低誘電正接樹脂
が開発されてきた。中でもシアン酸エステル樹脂系は熱
硬化性樹脂のなかでは誘電率、誘電正接が優れている。
たとえば、ビスフェノールAのジシアン酸エステルは積
層板用のマトリックス樹脂にすでに使用されている。ま
た、特開昭63−250359にはフッソ含有ジシアン
酸エステルが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のも
のを含む従来のシアン酸エステル樹脂では、一般に電気
用積層板に用いられるエポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂に比べては低い誘
電率及び誘電正接を示すものの高周波領域とくにギガヘ
ルツ帯での誘電正接は十分に満足のいくものではなかっ
た。特にギガヘルツ帯での通信用に用いられる電気用積
層板に求められる誘電正接は、0.005以下が好まし
く、それに用いられるマトリックス樹脂の誘電正接は、
0.006以下、好ましくは0.005以下、更に好ま
しくは0.004以下が望ましい。
【0005】また、誘電率が低いことも、コンピュータ
ーの高速化により重要性か増してきており、電気用積層
板のマトリックス樹脂としては、誘電率が3以下、好ま
しくは、2.8以下、さらに好ましくは、2.7以下が
望ましい。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、高周波領域とくにギガヘルツ帯での樹脂硬化物の誘
電特性、特に誘電正接に優れたシアン酸エステルおよび
シアン酸エステルプレポリマー含有硬化性樹脂組成物を
提供することを目的とする。なお、ここで言うシアン酸
エステルとは、シアン酸エステルモノマーの意味であ
り、また、シアン酸エステルプレポリマーとは、シアン
酸エステルモノマーの1部または全部が反応し、3量体
等のオリゴマーに変化したものである。実際には、シア
ン酸エステルプレポリマーは、シアン酸エステルモノマ
ーとオリゴマーの混合物またはオリゴマーの意味であ
り、シアン酸エステル基のトリアジン環への転化率T
(%)は、0<T<60の範囲のものを言う。また、シ
アン酸エステル成分とはシアン酸エステルモノマー単
独、シアン酸エステルモノマーとシアン酸エステルプレ
ポリマーの混合物、シアン酸エステルプレポリマー単独
の何れかを意味する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の芳香族二官能シアン酸エステル硬化性樹脂
組成物は、該芳香族二官能シアン酸エステル成分中に
(a)2,2’−ジシアナトジフェニルメタン、(b)
2,4’−ジシアナトジフェニルメタン、または、
(c)2,2’−ジシアナトジフェニルメタンと2,
4’−ジシアナトジフェニルメタンの混合物のいずれか
と、場合により以下の一般式Iで表される芳香族二官能
シアン酸エステルを一種類以上含む組成において、
(a)2,2’−ジシアナトジフェニルメタン、(b)
2,4’−ジシアナトジフェニルメタン、または、
(c)2,2’−ジシアナトジフェニルメタンと2,
4’−ジシアナトジフェニルメタンの混合物のいずれか
のシアン酸エステル成分をシアン酸エステルモノマーに
換算してモル百分率で50%以上含むことを特徴とす
る。
【0008】
【化2】
【0009】式中、R1とR2は同一でも異なっていて
もよく、水素、アルキル基、パーフルオロアルキル基、
アリール基、またはハロゲンであり、Aは単結合、未置
換メチレン基、水素原子の1つまたは2つをアルキル
基、パーフルオロアルキル基、および/またはアリール
基で置換した置換メチレン基、5員もしくは6員の環状
脂肪族基、スルホン基、2価の硫黄、酸素、2価のカル
ボニル基、テトラメチルキシリデン基、またはフェニレ
ン基である。
【0010】
【作用】上記組成のジシアン酸エステルを使用すること
により高周波領域、特にギガヘルツ帯での誘電正接が小
さく、伝送損失の小さい電気用積層板または樹脂注型材
料を得ることができる。
【0011】
【実施例】本発明の硬化性樹脂組成物は、芳香族二官能
シアン酸エステル成分中50%未満の一般式Iの化合物
を含んでいてもよい。一般式IのR1およびR2は同一
でも異なっていてもよい。R1およびR2のアルキル基
としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−
ブチル基及び異性体ペンチル基などを用いることができ
る。なかでもC1〜C4のアルキル基が好ましい。さら
に好ましくは、メチル基、エチル基、イソプロピル基、
tert−ブチル基である。
【0012】パーフルオロアルキル基としてはパーフル
オロメチル基、パーフルオロエチル基等を用いることが
出来る。なかでも、C1〜C4のパーフルオロアルキル
基が好ましい。
【0013】R1およびR2が水素である場合、あるい
はR2が水素である場合も重要である。
【0014】アリール基としては、フェニル基、p−メ
チルフェニル基、o−メチルフェニル基、m−メチルフ
ェニル基やC2〜C4のアルキル基でモノ置換したフェ
ニル基またはC1〜C2のアルキル基で2置換したフェ
ニル基や1−ナフチル基、2−ナフチル基、C1〜C4
のアルキル基で置換されたナフチル基などを用いること
ができる。なかでもフェニル基、C1〜C4のアルキル
基でモノ置換したフェニル基及びC1〜C4のアルキル
基でジ置換したフェニル基が好ましい。さらに好ましく
はフェニル基及びメチル基でモノ置換したフェニル基で
ある。
【0015】Aとしては単結合、未置換メチレン基を用
いることが出来る。水素原子の1つまたは2つをアルキ
ル基、パーフルオロアルキル基、および/またはアリー
ル基で置換した置換メチレン基の例としては、ジメチル
置換メチレン基(イソプロピリデン基)、モノメチル置
換メチレン基(メチルメチレン基)、ジフェニル置換メ
チレン基(ジフェニルメチレン基)、モノフェニル置換
メチレン基(フェニルメチレン基)、フェニルメチルメ
チレン基、エチルメチレン基、ジエチルメチレン基、フ
ェニル(メチル)メチレン基、フェニル(エチル)メチ
レン基やパーフルオロプロピリデン基等を用いることが
出来る。5員もしくは6員の環状脂肪族基としてシクロ
ペンチレン基、シクロヘキシレン基などを用いることが
できる。また、スルホン酸、2価の硫黄、2価の酸素、
2価のカルボニル基、テトラメチルキシリデン基やフェ
ニレン基なども用いることができる。テトラメチルキシ
リデン基とは2個のイソプロピリデン基で置換されたベ
ンゼンのことである。この中で、好ましくは未置換メチ
レン基、モノメチル置換メチレン基、イソプロピリデン
基、パーフルオロプロピリデン基、酸素、硫黄、特に好
ましくは、未置換メチレン基、モノメチル置換メチレン
基、イソプロピリデン基、パーフルオロプロピリデン基
である。
【0016】この一般式Iで表される芳香族二官能ジシ
アン酸エステルの例は、4,4’−ジシアナトジフェニ
ルメタン、ビス(3−メチル−4−シアナトフェニル)
メタン、ビス(3,5−ジメチル−4−シアナトフェニ
ル)メタン、ビス(3,5−ジブロモ−4−シアナトフ
ェニル)メタン、ビス(3,5−ジクロロ−4−シアナ
トフェニル)メタン、2,2−ビス(4−シアナトフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4
−シアナトフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メ
チル−4−シアナトフェニル)プロパン、4,4’−ジ
シアナトジフェニルエーテル、4,4’−ジシアナトジ
フェニルチオエーテル、2,2−ビス(4−シアナトフ
ェニル)パーフルオロプロパン、1,1−ビス(4−シ
アナトフェニル)エタン、2,2−ビス(3,5−ジク
ロロ−4−シアナトフェニル)プロパン、あるいは、
2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−シアナトフェニ
ル)プロパンである。この中で好ましくは、4,4’−
ジシアナトジフェニルメタン、2,2−ビス(4−シア
ナトフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジメチル−4
−シアナトフェニル)メタン、4,4’−ジシアナトジ
フェニルチオエーテル、2,2−ビス(4−シアナトフ
ェニル)パーフルオロプロパン、1,1−ビス(4−シ
アナトフェニル)エタン、あるいは、2,2−ビス
(3,5−ジブロモ−4−シアナトフェニル)プロパン
である。さらに好ましくは、4,4’−ジシアナトジフ
ェニルメタン、あるいは、2,2−ビス(3,5−ジブ
ロモ−4−シアナトフェニル)プロパンである。
【0017】2,2’−ジシアナトフェニルメタン、
2,4’−ジシアナトジフェニルメタン、4,4’−ジ
シアナトジフェニルメタンの原料はそれぞれ2,2’−
ジヒドロキシフェニルメタン、2,4’−ジヒドロキシ
フェニルメタン、4,4’−ジヒドロキシフェニルメタ
ンである。これら3つのビスフェノールの混合物はフェ
ノールとホルムアルデヒドの反応で容易に合成すること
が出来る。本発明のシアン酸エステル成分はこの混合物
を用いて合成してもよい。
【0018】従って、2,2’−ジシアナトジフェニル
メタンおよび/または2,4’−ジシアナトジフェニル
メタンに一般式Iで表される4,4’−ジシアナトジフ
ェニルメタンを加えて成る樹脂組成物は、電気特性を満
足しつつ低コストで汎用の優れた樹脂材料を実現するこ
とが出来る。
【0019】さらに、2,2’−ジシアナトジフェニル
メタン、2,4’−ジシアナトジフェニルメタン、4,
4’−ジシアナトジフェニルメタン、および2,2−ビ
ス(3,5−ジブロモ−4−シアナトフェニル)プロパ
ンから成る硬化性樹脂組成は、電気特性を満足しつつ低
コストで難燃性を有する汎用の優れた樹脂材料を実現す
ることが出来る。
【0020】芳香族二官能シアン酸エステル成分におい
て、(a)2,2’−ジシアナトジフェニルメタン、
(b)2,4’−ジシアナトジフェニルメタン、また
は、(c)2,2’−ジシアナトジフェニルメタンと
2,4’−ジシアナトジフェニルメタンの混合物のいず
れからか選ばれるシアン酸エステル成分はシアン酸エス
テルモノマーに換算してモル百分率で50%以上がよ
い。好ましくは60%以上がよい。さらに好ましくは8
0%以上がよい。
【0021】一般式Iで表されるシアン酸エステル成分
を含む場合、2,2’ージシアナトフェニルメタンと
2,4’−ジシアナトジフェニルメタンの混合割合は任
意である。それぞれを単独でもまたは組合せても用いる
ことも可能である。
【0022】芳香族二官能シアン酸エステル成分が2,
2’−ジシアナトジフェニルメタンおよび/または2,
4’−ジシアナトジフェニルメタンのみの系において、
(a)単独、(b)単独、または(a)および(b)の
任意の割合の混合物から優れた誘電正接を有する注型硬
化物を得ることができ非常に有用である。
【0023】この硬化性樹脂組成物に使用する芳香族シ
アン酸エステルは、多官能フェノールとハロゲン化シア
ンをトリエチルアミン等の存在下で反応させて合成する
ことができ、例えば米国特許3553244に記載され
ている方法を用いることができる。すなわち、1例をあ
げるとアセトン溶媒中でポリフェノールと臭化シアンの
当量混合物の中に0℃〜10℃でトリエチルアミンを加
える。この際に生じたトリエチルアミンの臭化水素酸塩
を除去した後、溶媒を留去して得られた生成物を再結晶
などの方法で精製して得られる。
【0024】また、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、
ビニルエステル樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、ジア
リルフタレート樹脂、スピロピラン樹脂、フェノール樹
脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂や、フッ素樹脂、
ポリフェニレンオキサイド、ポリカーボネート、ポリフ
ェニレンサルファイドなど熱可塑性樹脂の1種類以上の
樹脂と混合して使用してもかまわない。
【0025】使用用途としては、電気用積層板のマトリ
ックス樹脂、プリプレグのマトリックス樹脂、その他高
周波特性を必要とする注型材料、接着剤及び絶縁塗料等
のコーティング材料等に使用できる。
【0026】このシアン酸エステルを注型材料として使
用する場合、シアン酸エステルまたはそのプレポリマー
を加熱溶融し、型に注型して加熱硬化させればよい。こ
の際、硬化触媒を使用することが好ましいが必ずしも必
要ではない。硬化触媒としては、イミダゾール類、第3
級アミン、有機金属化合物等が用いられる。有機金属化
合物が好ましく、オクチル酸コバルト、オクチル酸亜
鉛、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛等が用いられ
る。また、硬化反応の促進のために不揮発性のフェノー
ル類を併用することが好ましく、ビスフェノールA、ビ
スフェノールF、ビスフェノールS等の各種ビスフェノ
ール類やノニルフェノール等が使用される。
【0027】このシアン酸エステルを用いてプリプレグ
を作製する場合、シアン酸エステルまたはシアン酸エス
テルのプレポリマーとフェノール化合物、硬化触媒の混
合物をこれらが可溶な溶媒に溶解したワニスを調整し、
通常の方法によりガラスクロス等の基材に含浸し乾燥さ
せればよい。ここで硬化触媒及びフェノール化合物を使
用した方が好ましいが必ずしも必要ではない。ここで用
いる溶媒としては、たとえばアセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、トルエ
ン、キシレン等の芳香族系溶媒、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、エチレングリコールモノメチルエーテル等
のエーテル類、エタノール、メタノール、i−プロピル
アルコール等のアルコール類、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の単独あるい
は混合溶媒を用いることができるが、アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類が良好である。また、シアン
酸エステルまたはこのオリゴマーを加熱溶解させて基材
に含浸させてプリプレグを作製することもできる。この
際、フェノール化合物と硬化触媒を加熱溶解した樹脂に
配合しても良いし、配合しなくてもよい。
【0028】電気用積層板を作製する場合、積層プレス
法、加圧連続製造法、無圧連続製造法などの方法を問わ
ない。積層プレス法を用いる場合は、シアン酸エステル
樹脂を含浸したプリプレグを通常の方法でプレス熱板間
にセットして上下に金属箔を配して加熱加圧硬化させる
ことによって両面金属張積層板を製造できる。加圧連続
積層法の場合は、紙管に連続的に巻取ったプリプレグと
金属箔を用いることにより、積層板を得ることができ
る。無圧連続積層法を用いる場合は、連続的に繰り出さ
れる複数の基材に対して、加熱溶融したシアン酸エステ
ルまたはシアン酸エステルプレポリマーを連続的に含浸
した後、これら含浸基材を金属箔と連続的に積層し、硬
化させることによって金属張積層板が得られる。
【0029】このシアン酸エステルを電気用積層板のマ
トリックス樹脂として使用する場合、その基材はガラス
クロス、ガラス不織布などのガラス基材、クラフト紙、
リンター紙などの紙基材、アラミド不織布、アラミド織
布などの合成繊維基材の単体または複合体が使用でき
る。
【0030】また電気用積層板用マトリックス樹脂には
無機フィラーを混合しても良いが必ずしも必要とするわ
けではない。無機フィラーとしては、アルミナ、水酸化
アルミ、クレー、タルク、三酸化アンチモン、五酸化ア
ンチモン、酸化亜鉛、酸化チタン、溶融シリカ、ガラス
粉、石英粉、シラスバルーン等を単独で使用しても良い
し、2種類以上を混合使用してもよい。
【0031】接着剤や塗料等のコーティング材料として
使用する場合は、シアン酸エステルのプレポリマーを溶
融してコーティングしても良いし、プレポリマーのワニ
スを通常の方法でコーティングした後、溶剤を乾燥除去
させても良い。この際も硬化触媒を使用することが好ま
しいが必ずしも必要ではない。また、前記の無機フィラ
ー等を混合しても良い。以下本発明の実施例について説
明する。
【0032】(実施例1)一般式Iで表される芳香族二
官能シアン酸エステルとして、4,4’−ジシアナトジ
フェニルメタン(以下ビスF−CNと記す)を用いた。
【0033】2,2’−ジシアナトジフェニルメタン
(以下2,2’−CNと記す)と2,4’−ジシアナト
ジフェニルメタン(以下4,4’−CNと記す)とビス
F−CNをそれぞれ表1に示すようなモル百分率組成で
混合し、オーブン中にて150℃で2時間予備硬化させ
た後、4ミリ角の注型板に注型し、200℃で硬化する
まで加熱した。さらに、得られた4ミリ角の注型板を2
50℃で3時間加熱し完全に硬化させた。
【0034】試験は電気特性については20℃における
誘電率と誘電正接を測定した。誘電特性の測定は、ヒュ
ーレットパッカード社製ネットワークアナライザー(H
P8410B)と共振周波数約2.5GHzの矩型空洞
共振器摂動法により行った。
【0035】なお、本実施例の実験例1−1から実験例
1−10および比較例2−1は単体の芳香族二官能シア
ン酸エステルをそれぞれ合成したのち、表1に示してあ
る組成に調整することにより実施した実験である。一
方、実験例1−11から実験例1−13はその混合組成
で原料ビスフェノールが得られたので、この原料フェノ
ールをシアン酸エステル化し、このシアン酸エステル組
成物を用いて実験した。
【0036】表1の実験例1−1および実験例1−5か
ら、2,2’−CNおよび2,4’−CNの単体の注型
硬化物が比較例1−1のビスF−CNの注型硬化物と比
較して非常に優れた誘電正接を示していることが分か
る。また、実験例1−2から実験例1−4に示されてい
るように2,2’−CNと2,4’−CNの混合組成物
から作製した注型硬化物も非常に優れた誘電正接を示
し、これらの混合割合の領域での注型硬化物が有用であ
ることが分かる。また、このことは2,2’−CNおよ
び2,4’−CNのモル百分率の合計が大きいほど優れ
た注型硬化物を与えることを示している。
【0037】芳香族二官能シアン酸エステル混合物の組
成とその注型硬化物の誘電正接を三角図にプロットして
みる。図1から分かるように、2,2’−CNと2,
4’−CNのモル百分率の合計が50%より以上の範囲
では、0.002〜0.005の優れた誘電正接を注型
硬化物が示すことが分かる。比較例1−1で示すよう
に、単体の注型硬化物で0.0065と比較的大きな誘
電正接を有するビスF−CNの量が大きくなると誘電正
接の値は急激に増大し、ビスF−CN単体の注型硬化物
での誘電正接の値に近づくことが分かる。
【0038】従って、2,2’−CNと2,4’−CN
のモル百分率の合計が50%より以上の範囲では、その
芳香族二官能シアン酸エステル混合組成物の注型硬化物
が優れた誘電正接を有し非常に有用であることが分か
る。また、実験例1−11から実験例1−13は単体の
芳香族二官能シアン酸エステルを調合した物ではなく、
そのまま原料のビスフェノールから合成するため工業的
に容易であり、また、安価であることから、最も現実的
であり、かつ、有用である。
【0039】
【表1】
【0040】(実施例2)一般式Iで表される芳香族二
官能シアン酸エステルとして、2,2’−ビス(4−シ
アナトフェニル)プロパン(以下ビスA−CNと記す)
を用いた。
【0041】2,2’−CNと4,4’−CNとビスA
−CNをそれぞれ表2に示すようなモル百分率で混合
し、実施例1と同様にして注型硬化させた。
【0042】試験も実施例1と同様に行い20℃の2.
45GHzにおける誘電率と誘電正接を測定した。
【0043】なお、本実施例の実験例2−1から実験例
2−3は単体の芳香族二官能シアン酸エステルをそれぞ
れ合成したのち、表2に示してある組成に調整すること
により実施した実験である。
【0044】表2に示した結果を実施例1と同様に、混
合物の組成とその注型硬化物の誘電正接で図2の三角図
にプロットしてみる。2,2’−CNと2,4’−CN
のモル百分率の合計が50%より以上の範囲では、0.
002〜0.0050の優れた誘電正接を注型硬化物が
有していることが分かる。比較例2−1で示すように、
単体の注型硬化物で0.0069と比較的大きな誘電正
接を有するビスA−CNの量が大きくなると誘電正接の
値は急激に増大し、ビスA−CN単体の注型硬化物での
誘電正接の値に近づくことが分かる。
【0045】従って、2,2’−CNと2,4’−CN
のモル百分率の合計が50%より以上の範囲では、その
芳香族二官能シアン酸エステル混合組成物の注型硬化物
が優れた誘電正接を有し非常に有用であることが分か
る。
【0046】
【表2】
【0047】(実施例3)一般式Iで表される芳香族二
官能シアン酸エステルとして、2,2’−ビス(4−シ
アナトフェニル)パーフルオロプロパン(以下フルオロ
A−CNと記す)を用いた。フルオロA−CN単独の注
型硬化物の誘電率は2.67と小さい。
【0048】2,2’−CNと4,4’−CNとフルオ
ロA−CNをそれぞれ表3に示すようなモル百分率で混
合し、実施例1と同様にして注型硬化させた。
【0049】試験も実施例1と同様に行い20℃の2.
45GHzにおける誘電率と誘電正接を測定した。
【0050】なお、本実施例の実験例3−1から実験例
3−3は単体の芳香族二官能シアン酸エステルをそれぞ
れ合成したのち、表3に示した組成に調整することによ
り実施した実験である。
【0051】表3に示した結果を実施例1と同様に、混
合物の組成とその注型硬化物の誘電正接を図3の三角図
にプロットしてみる。2,2’−CNと2,4’−CN
のモル百分率の合計が50%より以上の範囲では、0.
002〜0.0050の優れた誘電正接を注型硬化物が
有していることが分かる。比較例3−1で示すように、
単体の注型硬化物で0.0077と比較的大きな誘電正
接を有するフルオロA−CNの量が大きくなると誘電正
接の値は急激に増大し、フルオロA−CN単体の注型硬
化物での誘電正接の値に近づくことが分かる。
【0052】従って、2,2’−CNと2,4’−CN
のモル百分率の合計が50%より以上の範囲では、その
芳香族二官能シアン酸エステル混合組成物の注型硬化物
が優れた雄で正接を有し非常に有用であることが分か
る。
【0053】
【表3】
【0054】(実施例4)一般式Iで表される芳香族二
官能シアン酸エステルとして、1,1−ビス(4−シア
ナトフェニル)エタン(以下ビスE−CNと記す)を用
いた。
【0055】2,2’−CNと4,4’−CNとビスE
−CNをそれぞれ表4に示すようなモル百分率で混合
し、実施例1と同様にして注型硬化させた。
【0056】試験も実施例1と同様に行い20℃の2.
45GHzにおける誘電率と誘電正接を測定した。
【0057】なお、本実施例の実験例4−1から実験例
4−3は単体の芳香族二官能シアン酸エステルをそれぞ
れ合成したのち、表4に示してある組成に調整すること
により実施した実験である。
【0058】表4に示した結果を実施例1と同様に、混
合物の組成とその注型硬化物の誘電正接で図4の三角図
にプロットしてみる。2,2’−CNと2,4’−CN
のモル百分率の合計が50%より以上の範囲では、0.
002〜0.0050の優れた誘電正接を注型硬化物が
有していることが分かる。比較例4−1で示すように、
単体の注型硬化物で0.0087と比較的大きな誘電正
接を有するビスE−CNの量が大きくなると誘電正接の
値は急激に増大し、ビスE−CN単体の注型硬化物での
誘電正接の値に近づくことが分かる。
【0059】従って、2,2’−CNと2,4’−CN
のモル百分率の合計が50%より以上の範囲では、その
芳香族二官能シアン酸エステル混合組成物の注型硬化物
が優れた誘電正接を有し非常に有用であることが分か
る。
【0060】
【表4】
【0061】(実施例5)一般式Iで表される芳香族二
官能シアン酸エステルとして、4,4’−ジシアナトジ
フェニルチオエーテル(以下S−CNと記す)を用い
た。
【0062】2,2’−CNと4,4’−CNとS−C
Nをそれぞれ表5に示すようなモル百分率で混合し、実
施例1と同様にして注型硬化させた。
【0063】試験も実施例1と同様に行い20℃の2.
45GHzにおける誘電率と誘電正接を測定した。
【0064】なお、本実施例の実験例5−1から実験例
5−3は単体の芳香族二官能シアン酸エステルをそれぞ
れ合成したのち、表5に示してある組成に調整すること
により実施した実験である。
【0065】表5に示した結果を実施例1と同様に、混
合物の組成とその注型硬化物の誘電正接で図5の三角図
にプロットしてみる。2,2’−CNと2,4’−CN
のモル百分率の合計が50%より以上の範囲では、0.
002〜0.0050の優れた誘電正接を注型硬化物が
有していることが分かる。比較例5−1で示すように、
単体の注型硬化物で0.0061と比較的大きな誘電正
接を有するS−CNの量が大きくなると誘電正接の値は
急激に増大し、S−CN単体の注型硬化物での誘電正接
の値に近づくことが分かる。
【0066】従って、2,2’−CNと2,4’−CN
のモル百分率の合計が50%より以上の範囲では、その
芳香族二官能シアン酸エステル混合組成物の注型硬化物
が優れた誘電正接を有し非常に有用であることが分か
る。
【0067】
【表5】
【0068】(実施例6)一般式Iで表される芳香族二
官能シアン酸エステルとして、4,4’−ジシアナトジ
フェニルメタン(4,4’−CN)と2,2−ビス
(2,5−ジブロモ−4−シアナトフェニル)プロパン
(以下ジブロモ−CNと記す)の混合系を用いた。ジブ
ロモ−CNの量は19%モル百分率と一定にした。この
量は樹脂重量に対して臭素の含有率が約20%となり、
樹脂を十分に難燃化出来る量である。
【0069】残りの81%モル百分率に対して2,2’
−CNと2,4’−CNと4,4’−CNをそれぞれ以
下の表6に示すモル百分率組成で調節した。このジブロ
モ−CNを含む4つの成分からできている混合組成物を
実施例1と同様にして注型硬化させた。
【0070】試験も実施例1と同様に行い20℃の2.
45GHzにおける誘電率と誘電正接を測定した。
【0071】なお、本実施例の実験例6−1から実験例
6−5は単体の芳香族二官能シアン酸エステルをそれぞ
れ合成したのち、表6に示してある組成に調整すること
により実施した実験である。また、実験例6−6および
実施例6−7は実施例1の実験例1−11および実験例
1−13で使用した組成のシアン酸エステルにジブロモ
−CNを混合して実験したものである。
【0072】表6に示した結果を混合物の組成とその注
型硬化物の誘電正接で図6の三角図にプロットしてみ
る。なお、ジブロモ−CNの組成は19%モル百分率一
定として考慮せず、残りの81%を全体としてプロット
している。2,2’−CNと2,4’−CNのモル百分
率の合計が50%より以上の範囲では、0.002〜
0.0050の優れた誘電正接を注型硬化物が有してい
ることが分かる。
【0073】従って、2,2’−CNと2,4’−CN
のモル百分率の合計が50%より以上の範囲では、その
芳香族二官能シアン酸エステル混合組成物の注型硬化物
が優れた誘電正接を有し、さらに、この系では注型固形
物を十分に難燃化出来るので非常に有用である。
【0074】
【表6】
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明は芳香族二官能シア
ン酸エステル成分中に(a)2,2’−ジシアナトジフ
ェニルメタン、(b)2,4’−ジシアナトジフェニル
メタン、または、(c)2,2’−ジシアナトジフェニ
ルメタンと2,4’−ジシアナトジフェニルメタンの混
合物のいずれかと、場合により一般式Iで表される芳香
族二官能シアン酸エステルを一種類以上含む組成におい
て、(a)2,2’−ジシアナトジフェニルメタン、
(b)2,4’−ジシアナトジフェニルメタン、また
は、(c)2,2’−ジシアナトジフェニルメタンと
2,4’−ジシアナトジフェニルメタンの混合物のいず
れかから選ばれるシアン酸エステル成分をシアン酸エス
テルモノマーに換算してモル百分率で50%以上含むこ
とにより、該芳香族二官能シアン酸エステル成分を必須
成分とする混合物から誘電正接の小さい優れた樹脂硬化
物を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の組成物のモル百分率で表わした組成
と、注型硬化物の誘電正接との関係をプロットした三角
座標図である。
【図2】実施例2の組成物のモル百分率で表わした組成
と、注型硬化物の誘電正接との関係をプロットした三角
座標図である。
【図3】実施例3の組成物のモル百分率で表わした組成
と、注型硬化物の誘電正接との関係をプロットした三角
座標図である。
【図4】実施例4の組成物のモル百分率で表わした組成
と、注型硬化物の誘電正接との関係をプロットした三角
座標図である。
【図5】実施例5の組成物のモル百分率で表わした組成
と、注型硬化物の誘電正接との関係をプロットした三角
座標図である。
【図6】実施例6の組成物のモル百分率で表わした組成
と、注型硬化物の誘電正接との関係をプロットした三角
座標図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族二官能シアン酸エステルおよび/ま
    たは該芳香族二官能シアン酸エステルプレポリマー(こ
    れらを以下単に芳香族二官能シアン酸エステル成分と呼
    ぶ)を必須成分とする硬化性樹脂組成物において、該芳
    香族二官能シアン酸エステル成分中に(a)2,2’−
    ジシアナトジフェニルメタン、(b)2,4’−ジシア
    ナトジフェニルメタン、または、(c)2,2’−ジシ
    アナトジフェニルメタンと2,4’−ジシアナトジフェ
    ニルメタンの混合物のいずれかのシアン酸エステル成分
    をシアン酸エステルモノマーに換算してモル百分率で5
    0%以上含むことを特徴とする硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】モル百分率50%未満の一般式I: 【化1】 (R1とR2は同一でも異なっていてもよく、水素、ア
    ルキル基、パーフルオロアルキル基、アリール基、また
    はハロゲンであり、Aは単結合、未置換メチレン基、水
    素原子の1つまたは2つをアルキル基、パーフルオロア
    ルキル基、および/またはアリール基で置換した置換メ
    チレン基、5員もしくは6員の環状脂肪族基、スルホン
    基、2価の硫黄、酸素、2価のカルボニル基、テトラメ
    チルキシリデン基、またはフェニレン基である。)の芳
    香族二官能シアン酸エステル成分を含んでいる請求項1
    記載の硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】一般式Iの芳香族二官能シアン酸エステル
    成分中、R1とR2は同一でも異なっていてもよく、水
    素、アルキル基、またはハロゲンであり、Aは未置換メ
    チレン基、1つまたは2つをアルキル基またはパーフル
    オロアルキル基で置換した置換メチレン基である請求項
    2記載の硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】一般式Iで表される芳香族二官能ジシアン
    酸エステル成分が4,4’−ジシアナトジフェニルメタ
    ン、2,2−ビス(4−シアナトフェニル)プロパン、
    ビス(3,5−ジメチル−4−シアナトフェニル)メタ
    ン、4,4’−ジシアナトジフェニルチオエーテル、
    2,2−ビス(4−シアナトフェニル)パーフルオロプ
    ロパン、1,1−ビス(4−シアナトフェニル)エタ
    ン、あるいは、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−
    シアナトフェニル)プロパンである請求項2記載の硬化
    性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】(a)2,2’−ジシアナトジフェニルメ
    タン、(b)2,4’−ジシアナトジフェニルメタン、
    または、(c)2,2’−ジシアナトフェニルメタンと
    2,4’−ジシアナトフェニルメタンの混合物のいずれ
    かのシアン酸エステル成分をシアン酸エステルモノマー
    に換算してモル百分率が60%以上含む請求項1記載の
    硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】(a)2,2’−ジシアナトジフェニルメ
    タン、(b)2,4’−ジシアナトジフェニルメタン、
    または、(c)2,2’−ジシアナトジフェニルメタン
    と2,4’−ジシアナトジフェニルメタンの混合物のい
    ずれかのシアン酸エステル成分をシアン酸エステルモノ
    マーに換算してモル百分率が80%以上含む請求項1記
    載の硬化性樹脂組成物。
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