JPH0673146U - 油抽出機における溶剤散布装置 - Google Patents

油抽出機における溶剤散布装置

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JPH0673146U
JPH0673146U JP1413593U JP1413593U JPH0673146U JP H0673146 U JPH0673146 U JP H0673146U JP 1413593 U JP1413593 U JP 1413593U JP 1413593 U JP1413593 U JP 1413593U JP H0673146 U JPH0673146 U JP H0673146U
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 溶剤散布に目詰まりを招かない油抽出機にお
ける溶剤散布装置を提供する。 〔構成〕 原料ホッパー2に投入する油脂原料を平滑搬
送面6に落下させ、溜まった油脂原料を平滑搬送面6を
走行するスクレーパー8で所定層高として移動し、移動
中に上方より散布する溶剤を油脂原料に浸透させ油分を
抽出したミセラとし、ミセラを平滑搬送面6より滴下し
下方の複数個のミセラ用ホッパー9で受け、各ホッパー
9のミセラを汲み上げ手前位置の使用溶剤とし、手前側
のホッパー9を順次濃厚なミセラとする油抽出機におい
て、筐体内天井部に配管する前記ミセラを流入する溶剤
パイプ10に穿設する複数個の散布孔11を、入口側の
開口を小径孔とし奥端側に向かい徐々に大径孔に設定し
たことにより、溶剤パイプ10に流入する使用溶剤を長
手方向に亘り均一散布するものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は大豆,菜種,その他の植物種子等の油脂原料から油分を抽出するた めの油抽出機における溶剤散布装置に関するもである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、大豆,菜種,その他の植物種子,米ぬか等の油脂原料にヘキサン等の 溶剤を散布し、溶剤が油脂原料に浸透し油分を抽出し油分の混ざった溶剤、所謂 ミセラを得るようにした油抽出機としては各種タイプが知られている。この場合 、構造が複雑とならず抽出機本体が比較的コンパクトに形成される連続抽出装置 として、例えば本件出願人が先に提示した油脂の抽出装置(特公平2−5348 0号公報)がある。
【0003】 これは、原料ホッパーに供給した油脂原料を下方に位置する固定の平滑搬送面 で一旦受け溜めて堆積状とし、該平滑搬送面を摺動走行するスクレーパーで所定 層高として前方へ移動し、この移動中に上方の溶剤パイプから溶剤を散布し油脂 原料に浸透させ、溶剤で油分を抽出し油分の混ざったミセラとして平滑搬送面の スリットを経て滴下し、下方に配設した複数個のミセラ用ホッパーで順次受ける 構成である。但し、この溶剤パイプに流入する溶剤は、ミセラ用ホッパーに溜ま ったミセラを使用溶剤として循環流用するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記のようにミセラ用ホッパーに溜まるミセラを手前位置の溶剤パイ プの使用溶剤とする溶剤散布方式では、平滑搬送面のスリットを通過し滴下する 際に油脂原料の大なる粒子は規制されるが、油脂原料を移動させるスクレーパー のリターン走行時に、該スクレーパーの羽根部に付着して残った油脂原料がミセ ラ用ホッパーに落下することがあるため、どうしても該ホッパーに溜まったミセ ラには必要以上の粒子をもつ油脂原料が含まれる。従って、このミセラをポンプ アップして装置上方の溶剤パイプに送り使用溶剤とすると、散布孔に目詰まりが 起こし易かった。しかも、今までの溶剤パイプの構造は、入口側から奥端側に向 け一定の孔径をもつ散布孔を複数個穿っただけである。このため、パイプの入口 部分の散布孔と奥端部分の散布孔とでは流水圧が異なり、流水圧が下がる奥端部 分の散布孔に目詰まりを招き易く均一なシャワリングができず、延いては、平滑 搬送面の幅一杯に移送される油脂原料に対する油抽出条件が均一化せず、油抽出 効率を下げている。
【0005】 尚、ミセラ用ホッパーからのミセラのポンプアップに当たり、このポンプ部に スクリーン等の濾過装置を装備することも考えられるが、この方式では、濾過装 置に付着した油脂原料の後処理が面倒となり、コスト的にも引き合わず、実用化 されていないのが現状である。
【0006】 本考案は上記実情に鑑み、溶剤パイプに穿つ複数個の散布孔の孔径を順次変え る構成とすることで、上記課題を解決する油抽出機における溶剤散布装置を提供 することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、気密型筐体内にあって、原料ホッパーに供給した油脂原料を下方の 固定の平滑搬送面に溜め、この油脂原料を平滑搬送面を走行するスクレーパーで 適宜層高として前方へ移動し、油脂原料の移動中に上方より散布する溶剤を浸透 させ油分を含む溶剤となるミセラを平滑搬送面のスリットを経て下方に配列の複 数個のミセラ用ホッパーで順次受け、この先方側ホッパーから手前側ホッパーに 向け濃度を上げる各ミセラを、それぞれ汲み上げその手前位置の使用溶剤とし、 平滑搬送面の最手前位置のホッパーで高濃度のミセラを得る油抽出機において、 平滑搬送面上方の筐体天井側に横配管したミセラ用ホッパー側から溶剤をポンプ アップして導く溶剤パイプに穿設する複数個の散布孔を、溶剤流入口側を小径と し、溶剤流入奥端側に向かい順次大径に形成してなるものである。
【0008】
【作用】
上記のように、原料ホッパーから投入された油脂原料が平滑搬送面に溜まり、 該平滑搬送面を走行するスクレーパーで溶剤散布工程となる前方へ移動し、上方 に配管の溶剤パイプから所定の溶剤が散布され、下方に移動する油脂原料に注が れ、該油脂原料内の油分を抽出し、この油分を含む溶剤となったミセラを平滑搬 送面下方に配列の複数個のミセラ用ホッパーに順次溜めて行く。この各ミセラ用 ホッパーに溜まったミセラを手前位置となる隣のミセラ用ホッパーの真上に臨む 溶剤パイプの使用溶剤として直接ポンプアップする。即ち、油脂原料の粒子を含 むミセラを使用溶剤として溶剤パイプに給送されたとしても、該溶剤パイプに穿 った散布孔径は入口側から奥端側に向け徐々に大径設定しているため、入口側の 散布孔にのみ送液圧が掛かることなくパイプ長手方向の全域(奥端側まで)に均 一の送液圧を与え、且つミセラの粒径の大きい油脂原料(フレーク)が混入され ていても、大径粒子は大径の散布孔より流出することとなり目詰まりを起こさな い。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を実施例の図面に基づいて説明すれば、次の通りである。
【0010】 1は一端上部に塔型原料ホッパー2を設け端下部に排出ホッパー3を配設した 装置本体となる気密タンク構成の長方形状筐体であり、該筐体1の中央位置に断 面三角状を呈するウエッジワイヤー4を長手方向へ多数本、適宜スリット5を介 して張設形成した油脂原料搬送用の固定型平滑搬送面6を設置すると共に、該平 滑搬送面6上に無端の回転チェーン7で回転するスクレーパー8を走行する配設 とし、且つ平滑搬送面6の下方には複数個のミセラ用ホッパー9を長手方向に形 成している。10は原料ホッパー2を外れた筐体先方の天井部1aに横配管して なる複数本の溶剤パイプで、該溶剤パイプ10の構成は、パイプ下面位置に多数 個の散布孔11を所定間隔をもって穿っと共に、この多数個の散布孔11の孔径 を、入口側を小径孔11aとし先端に向けて徐々に孔径を大きくし奥端側を大径 孔11bに形成する。また、この各溶剤パイプ10の基端には、溶剤パイプ10 の真下に臨むミセラ用ホッパー9より一つ先方(隣り)のミセラ用ホッパー9の 底部に有する流出口9aに下端を接続したポンプ(図示せず)を介在せる汲み上 げ用配管12の上端を連結し、このポンプアップしたミセラを使用溶剤とするも のであり、これら全体の構成で多段循環の濃液法を採る油抽出機13となる。1 4は原料ホッパー2の下端前縁部に配設した縦状となる昇降自在の層高調整板で ある。
【0011】 いまこの作用を説明すると、先ず所定の前処理工程を経た油脂原料(被抽出物 )Aをスクリューコンベヤ15から原料ホッパー2に投入すれば、油脂原料Aは 下方に敷設した固定の平滑搬送面6で受け順次溜まって行き、原料ホッパー2内 の中途位置まで達するような堆積状態とする。この場合、原料ホッパー2の内部 に溜まる油脂原料Aの溜まり量(レベル)は、複数個のレベル計16にて検出し 、レベルが上がったらスクレーパー8の走行回転を速め、レベルが下がったらス クレーパー8の走行回転を遅くし繰出し量の調整をする。この様にして、平滑搬 送面6に溜まった油脂原料Aは摺動走行のスクレーパー8で所定量を掻き出され 、該平滑搬送面6上の先方となる溶剤散布工程側へ移送される。この場合、油脂 原料Aの繰出しにおいては、上限を原料ホッパー2の下端前縁部に配設した層高 調整板14の昇降調整で規制し、油脂原料Aは所定の層高を得る。
【0012】 ここにおいて、溶剤散布工程となる平滑搬送面6の前方へ油脂原料Aが移動す れば、天井部1aに配管の散布マニホールドとなる散水溶剤パイプ10の散布孔 11から散布されるヘキサン等の溶剤Bは、先ず溶剤パイプ10の下方に配設し た傾斜均一散布板17にて一旦受けられ、該傾斜均一散布板17内に設けたオー バーフロー片(図示せず)を乗り越え、板幅全域に亘って溶剤液は先端より流下 し下方を移動中の油脂原料Aに注がれる(散布される)。この溶剤Bが油脂原料 Aに浸透し油分を抽出し、この油分と溶剤の混ざったミゼラCとなって平滑搬送 面6のスリット5を経て下方のミセラ用ホッパー9に滴下し溜まる。
【0013】 この場合、ミセラ用ホッパー9に溜まったミセラCは、漏斗状底部端の流出口 9aから所定のポンプアップで汲み上げ用配管12を経て、このミセラ用ホッパ ー9より一つ手前位置のミセラ用ホッパー9の真上位置に配管の溶剤パイプ10 に給送される。この溶剤パイプ10は一端を流入口10aとし他端を奥端とする 袋口10bを呈する一方流入方式を採り、且つ溶剤パイプ10の周壁下面に穿っ た散布孔11の開口が、入口部分を小径11aに奥端側に向かうにつれ徐々に大 径11bにしてあるため、流入口10aから流入する使用溶剤(ミセラ)Bの液 圧は管路全体として均一に掛かるものとなる。
【0014】 即ち、片側流入の場合、普通は入口部分の液圧が高く奥端部分が低くなるが、 複数個の散布孔11の孔径を、逆に入口側を小径に奥端側に向かうにつれて大径 に設定し流量を変えているため、実質的に各散布孔11から流出する使用溶剤B の散布量は均一化され、下方に配置の傾斜均一散布板17に流下し、該傾斜均一 散布板17で更に平滑搬送面6の幅一杯になるようオーバーフロー片を経て広げ られ、下方の平滑搬送面6をスクレーパー8で移動する所定層高の油脂原料Aに 均一に注がれる。しかも、この複数個の散布孔11は大小の径をもっ開口として いるため、ミセラを使用溶剤とする場合に生ずる粒子の大きな粉体が含まれてい ても、大きな粒子は大径の散布孔11から流出する結果となり、目詰まりを起こ さないる。
【0015】 ちなみに、複数個の散布孔の径は、例えば直径95.6mmの溶剤パイプ使用 で、長さ2320mmで孔ピッチ100mmとして21個を穿った場合、直径8 〜30mmを選定する。但し、油脂原料搬送用平滑搬送面のスリットが0.5〜 0.7mm幅をもつ条件下において。
【0016】
【考案の効果】
上述の様に、本考案の油抽出機における溶剤散布装置はミセラ用ホッパーに溜 まるミセラを使用溶剤として流入する溶剤散布用溶剤パイプに穿つ散布孔を、入 口側を小径孔とし奥端側に向かうにつれ徐々に大径孔に設定しているため、溶剤 パイプにポンプアップされた使用溶剤の液圧が管路全域に亘りほぼ均一に掛かり 均等な溶剤散布ができる。しかも、油分を含む溶剤となるミセラを使用溶剤とし た場合、どうしても混ざる原料粒子があっても、この大なる粒子は大径の散布孔 から排出される結果となるため、従来の単なる均一径の散布孔のように目詰まり を起こさなく、長期使用におけるメンテナンス等に支障を来さず、延ては平滑搬 送面をスクレーパーで移動する油脂原料に均一な溶剤散布ができ、効率の良い油 抽出が可能となる等の実用的効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の原料調整装置を備えた油抽出機の実
施例を示す要部の側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】溶剤パイプの要部拡大断面図である。
【図4】同溶剤パイプの散布孔を示す説明図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 塔型原料ホッパー 6 平滑搬送面 8 スクレーパー 9 ミセラ用ホッパー 10 溶剤パイプ 11 散布孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密型筐体内にあって、原料ホッパーに
    供給した油脂原料を下方の固定の平滑搬送面に溜め、こ
    の油脂原料を平滑搬送面を走行するスクレーパーで適宜
    層高として前方へ移動し、油脂原料の移動中に上方より
    散布する溶剤を浸透させ油分を含む溶剤となるミセラを
    平滑搬送面のスリットを経て下方に配列の複数個のミセ
    ラ用ホッパーで順次受け、この先方側ホッパーから手前
    側ホッパーに向け濃度を上げる各ミセラを、それぞれ汲
    み上げその手前位置の使用溶剤とし、平滑搬送面の最手
    前位置のホッパーで高濃度のミセラを得る油抽出機にお
    いて、平滑搬送面上方の筐体天井側に横配管したミセラ
    用ホッパー側から溶剤をポンプアップして導く溶剤パイ
    プに穿設する複数個の散布孔を、溶剤流入口側を小径と
    し、溶剤流入奥端側に向かい順次大径に形成してなる油
    抽出機における溶剤散布装置。
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