JPH0672722A - シリカガラスの製造法 - Google Patents

シリカガラスの製造法

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JPH0672722A
JPH0672722A JP22574592A JP22574592A JPH0672722A JP H0672722 A JPH0672722 A JP H0672722A JP 22574592 A JP22574592 A JP 22574592A JP 22574592 A JP22574592 A JP 22574592A JP H0672722 A JPH0672722 A JP H0672722A
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gel
bulk density
silica glass
dry gel
dried
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JP22574592A
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Koichi Takei
康一 武井
Yoichi Machii
洋一 町井
Toshikatsu Shimazaki
俊勝 嶋崎
Hiroki Terasaki
裕樹 寺崎
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Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/06Glass compositions containing silica with more than 90% silica by weight, e.g. quartz
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C1/00Ingredients generally applicable to manufacture of glasses, glazes, or vitreous enamels
    • C03C1/006Ingredients generally applicable to manufacture of glasses, glazes, or vitreous enamels to produce glass through wet route
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】乾燥ゲルの焼成過程での割れを防ぎ、大形のシ
リカガラスを歩留り良く製造する方法を提供する。 【構成】ゾル−ゲル法によるシリカガラスの製造法にお
いて、焼成前の乾燥ゲルとして、一定の条件で測定した
ときの乾燥ゲル内の嵩密度の分布が最大値と最小値の差
で0.1g/cm3以下である乾燥ゲルを用いて、これ
を焼成しシリカガラスとする。このように嵩密度の分布
が最大値と最小値の差で0.1g/cm3以下である乾
燥ゲルを得るには、ゲル化の工程でゲルから浸出する液
の不揮発成分の濃度を20%以下となるように調整した
り、ゾル調製時にテトラヒドロフルフリルアルコール等
の溶媒を添加し、ポリ塩化ビニルフィルムで密閉してゲ
ル化し、ポリ塩化ビニルフィルムで密閉したまま、これ
を加熱して乾燥する等の方法がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学用、半導体工業用、
電子工業用、理工学用等に使用されるシリカガラスを製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリカガラスは耐熱性、耐蝕性及び光学
的性質に優れていることから、半導体製造に欠かせない
重要な材料であり、さらには光ファイバやIC製造用フ
ォトマスク基板、TFT基板などに使用され、その用途
はますます拡大している。
【0003】従来のシリカガラスの製造法には、天然石
英を電気炉又は酸水素炎により溶解する方法、あるいは
四塩化ケイ素を酸水素炎又はプラズマ炎中で高温酸化し
溶解する方法があるが、いずれの方法も製造工程に20
00℃あるいはそれ以上の高温を要するため大量のエネ
ルギーを消費し、また製造時にそのような高温に耐える
材料が必要なうえ、更に高純度のものが得られにくい
等、経済的、品質的にいくつかの問題点をもっている。
【0004】これに対し、近年ゾル−ゲル法と呼ばれる
シリカガラスを低温で合成する方法が注目されている。
その概要を簡単に述べる。四塩化ケイ素の気相分解によ
って製造されたSiO2 微粒子を水、有機溶媒もしくは
水−有機溶媒混合液に分散させることにより、あるいは
シリコンアルコキシドを有機溶媒中、触媒と共に加水分
解・重合することにより、シリカゾルとする。この時、
シリコンアルコキシドと水が均一な系となるよう、有機
溶媒としては通常、適当なアルコールが用いられる。こ
のシリカゾルを静置、昇温、ゲル化剤の添加等によって
ゲル化させる。その後、ゲルから有機溶媒、水分を蒸発
させたのち、これを乾燥することにより乾燥ゲルとす
る。この乾燥ゲルを通常、ヘリウム等の適当な雰囲気
中、1000〜1400℃で加熱することによりシリカ
ガラスを得る。
【0005】しかし、上記のゾル−ゲル法によるシリカ
ガラスの製造法は、次のような問題がある。すなわち、
SiO2 微粒子を水、有機溶媒等に分散させる方法で
は、SiO2微粒子を均一に分散させることが困難で、
シリカゾル中に大きなSiO2凝集体が残りやすく、こ
れらSiO2凝集体は焼成したときガラス中の欠陥(空
孔)の原因となり、品質を低下させる。また、シリコン
アルコキシドを有機溶媒中、触媒と共に加水分解・重合
し、シリカゾルとする方法では、その後の乾燥過程でゲ
ルにクラックや割れが発生しやく、またそれを焼成して
得られるガラスに微細な空孔が生じやすい。
【0006】本発明者らは、これらの問題を解決するた
めの方法として、ポリエチレングリコール等の有機質ポ
リマーの存在下に、シリコンアルコキシドを有機溶媒
中、触媒と共に加水分解・重合し、シリカゾルとし、ゲ
ル化し、乾燥し、1000〜1400℃で焼成する方法
(特開平1−140766号公報、特開平1−1414
83号公報等)や、水よりも沸点の高い有機物の存在下
に、シリコンアルコキシドを有機溶媒中、触媒と共に加
水分解・重合し、シリカゾルとし、ゲル化し、乾燥し、
1000〜1400℃で焼成する方法(特開平2−25
435号公報、特開平2−25438号公報等)を提案
した。
【0007】また、佐藤らは、Si(OCH34を主原
料に、これに金属アルコキシドを加えて作成した混合液
を加水分解し、得られるゲルを乾燥後、焼結してガラス
を合成する方法において、かさ密度が0.2g/cm3
から0.4g/cm3までの範囲にある乾燥ゲルを焼結
前の出発材として光ファイバー用ガラスを製造する方法
を提案している(特開昭60−65739号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、有機質ポリマ
ー、あるいは水よりも沸点の高い有機物の存在下に、シ
リコンアルコキシドを有機溶媒中、触媒と共に加水分解
・重合し、シリカゾルとし、ゲル化し、乾燥し、100
0〜1400℃で焼成する方法によっても、液晶ディス
プレイ用フォトマスク基板のような大型の板状シリカガ
ラスを得ようとする場合、乾燥ゲルを焼成する過程で割
れの発生を皆無とすることは困難である。本発明は、欠
陥(空孔)が少なく、しかも乾燥ゲルを焼成する過程で
の割れを防いで、大形のシリカガラスを歩留り良く製造
する方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、乾燥ゲル
の焼成工程で起こっている諸々の現象を種々検討した結
果、焼成工程でのガラスの割れは、昇温時に起こる乾燥
ゲルの収縮の度合(すなわち、乾燥ゲルのかさ密度)に
密接に関連して起こるほかに、昇温時に起こる乾燥ゲル
の収縮度合の不均一さ、すなわち、乾燥ゲルのかさ密度
差(勾配)にも起因することを見出し、本発明を完成し
た。
【0010】すなわち、本発明は下記の(1)及び
(2)に関するものである。 (1)シリコンアルコキシドを有機溶媒中、有機質ポリ
マー及び触媒の存在下に加水分解してシリカゾルとし、
これをゲル化し、乾燥して乾燥ゲルとし、次いで焼成す
るシリカガラスの製造法において、乾燥ゲル内のかさ密
度を下記の方法で測定したとき、それらの最大値と最小
値の差が4点の平均値で0.1g/cm3以下である乾
燥ゲルを、焼成前の出発材とすることを特徴とするシリ
カガラスの製造法。
【0011】かさ密度の測定方法:板状の乾燥ゲルの任
意の部分を4点選び、その部分からそれぞれ50mm角
の柱状の試験片を切り出し、側面を研磨して整えたの
ち、乾燥ゲルの厚さ方向に順次3mmずつ研削し、研削
前後の重量差から、乾燥ゲルの厚さ方向のかさ密度を求
める。他の試験片について同様に、乾燥ゲルの厚さ方向
にかさ密度を求める。
【0012】(2)シリコンアルコキシドを有機溶媒
中、有機質ポリマー及び触媒の存在下に加水分解してシ
リカゾルとし、これをゲル化し、乾燥して乾燥ゲルと
し、次いで焼成するシリカガラスの製造法において、乾
燥ゲル内のかさ密度を下記の方法で測定したとき、それ
らの値が平均値で0.2g/cm3から0.4g/cm3
の範囲であり、かつその最大値と最小値の差が0.1g
/cm3以下である乾燥ゲルを、焼成前の出発材とする
ことを特徴とするシリカガラスの製造法。 かさ密度の測定方法:上記(1)と同じ方法。
【0013】焼成前の出発材料の乾燥ゲルのゲル内のか
さ密度差の最大値が0.1g/cm3を越えない乾燥ゲ
ルとするためには種々の方法があるが、例えば次のよう
にする。 (a)有機溶媒、触媒もしくは有機質ポリマーの種類及
び量、ゾルのゲル化時の温度等を適宜選択し、ゲル化の
工程でゲルから浸出する液の不揮発成分の濃度を20%
以下、好ましくは10%以下とする。ゲル化の工程で、
ゲルから滲出する液中の不揮発成分の濃度が20%を越
えると、乾燥後にゲルの表面と内部間に不揮発成分の濃
度の大きな差が生じ、焼成過程でゲルが割れやすくな
る。 (b)ゲルを乾燥し乾燥ゲルとする前に、有機溶媒等の
揮発成分が蒸発しないように密閉した状態で、30〜6
0℃で一定時間(通常、100時間以内)、保持する。
その時の温度が30℃未満であると、保持時間は100
時間を越えるので、生産性が悪くなる。また、その時の
温度が60℃を越えても、ゲルが焼成過程で割れやすく
なる。 (c)ゾル調製時にテトラヒドロフルフリルアルコール
又はエチレングリコールモノエチルエーテル等の溶媒を
添加したのち、容器をポリ塩化ビニルフィルムで密閉し
て、ゲル化し、ポリ塩化ビニルフィルムで密閉したま
ま、これを加熱して乾燥する。テトラヒドロフルフリル
アルコール及びエチレングリコールモノエチルエーテル
等の溶媒は、沸点が水よりも高く、表面張力が水よりも
小さいので、いわゆるDCCA(乾燥速度制御剤)とし
ての機能を有する。更に、これら溶媒(ガス)のポリ塩
化ビニルフィルムを透過する速度は水よりも小さい。そ
のため、これらの溶媒の添加はポリ塩化ビニルフィルム
を通して揮発成分(有機溶媒、水)を透過させる場合
に、効果的である。
【0014】
【作用】かさ密度が高い場合、通常、乾燥ゲルは焼成工
程で低温域で早く収縮する。そのため、乾燥ゲル内にか
さ密度差(勾配)があると、焼成工程で収縮量に差が生
じ、この収縮量の差に起因する応力に耐え切れず、ガラ
スの剥離、割れ等が生じると推定される。
【0015】乾燥工程の初期の収縮時のゲルから滲み出
る液体は、メチルアルコールや水等の揮発成分及びシリ
カや有機質ポリマー等の不揮発成分から成る。ここで、
不揮発成分は乾燥の過程で次第に濃縮され、それがゲル
の表面付近に滲み出して、表面ほど不揮発成分の濃度が
高くなるように不揮発成分の濃度勾配が発生する。この
濃度勾配が、乾燥ゲル内のかさ密度を生じさせると思わ
れる。
【0016】また、ゲルを乾燥して乾燥ゲルとする前
に、30〜60℃の温度で一定時間保持すると、ゲルの
各部で形成されたシリカネットワークの熱履歴を均一化
し、そのため、乾燥ゲル内のかさ密度差(勾配)が小さ
くなると考えている。
【0017】更に、ゾル調製時にテトラヒドロフルフリ
ルアルコール又はエチレングリコールモノエチルエーテ
ル等の溶媒を添加したのち、容器をポリ塩化ビニルフィ
ルムで密閉して、ゲル化し、ポリ塩化ビニルフィルムで
密閉したまま、これを加熱すると、これら溶媒のポリ塩
化ビニルフィルムを通り抜ける透過速度及びこれら溶媒
の表面張力は、いずれも水(気体)の透過速度及び表面
張力よりも小さいので、ゲルの液相中での上記溶媒の濃
度が増加し、そのため、乾燥過程ではゲル液相中の水濃
度は、上記溶媒を添加しない場合に比べ増加せず、その
結果、乾燥ゲル内のかさ密度差(勾配)の発生が抑えら
れると推定している。
【0018】
【実施例】本発明を実施例により更に具体的に説明す
る。 実施例1 ポリメチルシロキサン100重量部、ポリ酢酸ビニル
(平均重合度:15000)6重量部及びメチルアルコ
ール90重量部を混合し、これに15mMのコリン水溶
液40重量部を滴下し、充分混合してシリカゾルを得
た。得られたゾルをポリフッ化エチレンでコーティング
したステンレス製の容器に入れ、アルミホイルで蓋を
し、ゲル化した。30℃で一日保温後、ゲルから浸出し
た液を採取し、不揮発成分を測定したところ、18重量
%であった。
【0019】このゲルを60℃で6日間、つづいて12
0℃で1日乾燥し、乾燥ゲルを得た。この乾燥ゲルにつ
いて、4点を任意に選び、厚さ方向のかさ密度を測定し
たところ、表1に示す通りの結果であった。
【表1】 表1 乾燥ゲル中の種々の測定点におけるかさ密度(単位:g/cm3) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表面からの距離 測 定 点 1 2 3 4 ─────────────────────────────────── 0〜3(mm) 0.38 0.37 0.37 0.37 3〜6 0.32 0.32 0.32 0.32 6〜9 0.31 0.31 0.31 0.31 9〜12 0.31 0.31 0.31 0.31 12〜15 0.32 0.32 0.32 0.32 15〜18 0.32 0.32 0.32 0.32 ─────────────────────────────────── 最大と最小の差 0.07 0.06 0.06 0.06 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0020】表1の結果から、かさ密度の最大と最小の
差は0.063g/cm3(4点の平均値)であること
がわかる。同様に調製した乾燥ゲルを、3℃/hの昇温
速度で700℃まで加熱し、次いでヘリウム雰囲気中、
1300℃まで昇温してシリカガラスを得た。得られた
シリカガラスに割れはなかった。
【0021】比較例1 ポリメチルシロキサン100重量部、ポリ酢酸ビニル
(平均重合度:15000)6重量部、及びメチルアル
コール90重量部を混合し、これに15mMのコリン水
溶液30重量部を滴下し、充分混合してシリカゾルを得
た。得られたゾルをポリフッ化エチレンでコーティング
したステンレス製の容器に入れ、アルミホイルで蓋を
し、ゲル化した。30℃で一日保温後、ゲルから浸出し
た液を採取し、不揮発成分を測定したところ、25重量
%であった。
【0022】このゲルを60℃で6日間、つづいて12
0℃で1日乾燥し、乾燥ゲルを得た。この乾燥ゲルにつ
いて、4点を任意に選び、厚さ方向のかさ密度を測定し
たところ、表2に示す通りの結果であった。
【表2】 表2 乾燥ゲル中の種々の測定点におけるかさ密度(単位:g/cm3) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表面からの距離 測 定 点 1 2 3 4 ─────────────────────────────────── 0〜3(mm) 0.52 0.52 0.53 0.52 3〜6 0.42 0.41 0.42 0.41 6〜9 0.40 0.40 0.40 0.40 9〜12 0.39 0.39 0.39 0.39 12〜15 0.38 0.38 0.39 0.39 15〜18 0.42 0.41 0.42 0.41 ─────────────────────────────────── 最大と最小の差 0.13 0.14 0.14 0.13 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 表1の結果から、かさ密度の最大と最小の差は0.13
5g/cm3(4点の平均値)であることがわかる。同
様に調製した乾燥ゲルを、実施例1と同様に焼成する
と、シリカガラスに割れが生じた。
【0023】実施例2 ポリメチルシロキサン100重量部、ポリ酢酸ビニル
(平均重合度:15000)7重量部及びメチルアルコ
ール0.9重量部を混合し、これに15mMのコリン水
溶液0.4重量部を滴下し、充分混合してシリカゾルを
得た。得られたゾルをポリフッ化エチレンでコーティン
グしたステンレス製の2容器に入れ、アルミホイルで蓋
をし、ゲル化ののち、一方の容器は更に40℃で24時
間保温し、他方の容器は55℃で24時間保温した。
【0024】その後、温度を60℃として144時間、
つづい温度を120℃として24時間加熱し、乾燥し
た。以下、実施例1と同様に乾燥ゲルのかさ密度を測定
し、最大値と最小値の差を求めると、0.06g/cm
3であった。
【0025】同様に調製した乾燥ゲルを、3℃/hの昇
温速度で700℃まで加熱し、次いでヘリウム雰囲気
中、1300℃まで昇温してシリカガラスを得た。得ら
れたシリカガラスには割れはなかった。
【0026】比較例2 ゲル化ののちの(乾燥前の)保温処理を、20℃で24
時間としたほかは、実施例2と同様に操作し、乾燥ゲル
を得た。乾燥ゲルのかさ密度の最大値と最小値の差は
0.13g/cm3であった。同様に調製した乾燥ゲル
を、実施例2と同様に焼成すると、得られたシリカガラ
スに割れが生じた。
【0027】実施例3 ポリメチルシロキサン100重量部、ポリ酢酸ビニル
(平均重合度:15000)4重量部、メチルアルコー
ル59重量部及びエチレングリコールモノエチルエーテ
ル31重量部を混合し、これに15mMのコリン水溶液
40重量部を滴下し、充分混合してシリカゾルを得た。
得られたゾルをポリフッ化エチレンでコーティングした
ステンレス製の容器に入れ、ポリ塩化ビニルフィルムで
蓋をし、ゲル化した。
【0028】その後、温度を60℃として144時間、
つづい温度を120℃として24時間加熱し、乾燥し
た。以下、実施例1と同様に乾燥ゲルのかさ密度を測定
し、最大値と最小値の差を求めると、0.05g/cm
3であった。
【0029】同様に調製した乾燥ゲル(約330mm角
×15mm厚さ)を、3℃/hの昇温速度で700℃ま
で加熱し、次いでヘリウム雰囲気中、1300℃まで昇
温してシリカガラスを得た。得られたシリカガラスに割
れはなかった。
【0030】比較例3 ポリメチルシロキサン100重量部、ポリ酢酸ビニル
(平均重合度:15000)4重量部及びメチルアルコ
ール90重量部を混合し、これに15mMのコリン水溶
液40重量部を滴下し、充分混合してシリカゾルを得
た。得られたゾルをポリフッ化エチレンでコーティング
したステンレス製の容器に入れ、ポリ塩化ビニルフィル
ムで蓋をし、ゲル化した。
【0031】その後、温度を60℃として144時間、
つづい温度を120℃として24時間加熱・乾燥し、乾
燥ゲルを得た。以下、実施例3と同様、乾燥ゲルのかさ
密度を測定し、最大値と最小値の差を求めると、0.1
3g/cm3であった。同様に調製した乾燥ゲルを、実
施例3と同様に焼成すると、得られたシリカガラスには
割れが生じた。
【0032】実施例4 ポリメチルシロキサン100重量部、ポリ酢酸ビニル
(平均重合度:15000)4重量部、メチルアルコー
ル45重量部、N,N−ジメチルアセトアミド32重量
部及びテトラヒドロフルフリルアルコール24重量部を
混合し、これに15mMのコリン水溶液40重量部を滴
下し、充分混合してシリカゾルを得た。得られたゾルを
ポリフッ化エチレンでコーティングしたステンレス製の
容器に入れ、ポリ塩化ビニルフィルムで蓋をし、ゲル化
した。
【0033】その後、温度を60℃として144時間、
つづい温度を120℃として24時間加熱し、乾燥し
た。以下、実施例1と同様に乾燥ゲルのかさ密度を測定
し、最大値と最小値の差を求めると、0.06g/cm
3であった。
【0034】同様に調製した乾燥ゲル(約325mm角
×15mm厚さ)を、3℃/hの昇温速度で700℃ま
で加熱し、次いでヘリウム雰囲気中、1300℃まで昇
温してシリカガラスを得た。得られたシリカガラスには
割れはなかった。
【0035】比較例4 ポリメチルシロキサン100重量部、ポリ酢酸ビニル
(平均重合度:15000)4重量部、メチルアルコール5
8重量部及びN,N−ジメチルアセトアミド32重量部
を混合し、これに15mMのコリン水溶液40重量部を
滴下し、充分混合してシリカゾルを得た。得られたゾル
をポリフッ化エチレンでコーティングしたステンレス製
の容器に入れ、ポリ塩化ビニルフィルムで蓋をし、ゲル
化した。
【0036】その後、温度を60℃として144時間、
つづい温度を120℃として24時間加熱し、乾燥し
た。以下、実施例4と同様に乾燥ゲルのかさ密度を測定
し、最大値と最小値の差を求めると、0.15g/cm
3であった。
【0037】この乾燥ゲルを、実施例4と同様に焼成す
ると、得られたシリカガラスには割れが生じた。
【0038】実施例5 ポリメチルシロキサン100重量部、ポリ酢酸ビニル
(平均重合度:15000)4重量部、メチルアルコー
ル45重量部、N,N−ジメチルアセトアミド32重量
部及びエチレングリコールモノエチルエーテル21重量
部を混合し、これに15mMのコリン水溶液40重量部
を滴下し、充分混合してシリカゾルを得た。得られたゾ
ルをポリフッ化エチレンでコーティングしたステンレス
製の容器に入れ、ポリ塩化ビニルフィルムで蓋をし、ゲ
ル化した。
【0039】その後、温度を60℃として144時間、
つづい温度を120℃として24時間加熱し、乾燥し
た。以下、実施例1と同様に乾燥ゲルのかさ密度を測定
し、最大値と最小値の差を求めると、0.05g/cm
3であった。
【0040】並行して操作し得られた乾燥ゲル(約33
0mm角×15mm厚さ)を、3℃/hの昇温速度で7
00℃まで加熱し、次いでヘリウム雰囲気中、1300
℃まで昇温してシリカガラスを得た。得られたシリカガ
ラスには割れはなかった。
【0041】
【発明の効果】本発明により、光学的性質に優れ、空孔
がなく、しかも大形のシリカガラスを安価に製造する方
法を提供できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺崎 裕樹 茨城県つくば市和台48番 日立化成工業株 式会社筑波開発研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコンアルコキシドを有機溶媒中、有機
    質ポリマー及び触媒の存在下に加水分解してシリカゾル
    とし、これをゲル化し、乾燥して乾燥ゲルとし、次いで
    焼成するシリカガラスの製造法において、乾燥ゲル内の
    かさ密度を下記の方法で測定したとき、それらの最大値
    と最小値の差が4点の平均値で0.1g/cm3以下で
    ある乾燥ゲルを、焼成前の出発材とすることを特徴とす
    るシリカガラスの製造法。 かさ密度の測定方法:板状の乾燥ゲルの任意の部分を4
    点選び、その部分からそれぞれ50mm角の柱状の試験
    片を切り出し、側面を研磨して整えたのち、乾燥ゲルの
    厚さ方向に順次3mmずつ研削し、研削前後の重量差か
    ら、乾燥ゲルの厚さ方向のかさ密度を求める。他の試験
    片について同様に、乾燥ゲルの厚さ方向にかさ密度を求
    める。
  2. 【請求項2】シリコンアルコキシドを有機溶媒中、有機
    質ポリマー及び触媒の存在下に加水分解してシリカゾル
    とし、これをゲル化し、乾燥して乾燥ゲルとし、次いで
    焼成するシリカガラスの製造法において、乾燥ゲル内の
    かさ密度を下記の方法で測定したとき、それらの値が平
    均値で0.2g/cm3から0.4g/cm3の範囲であ
    り、かつその最大値と最小値の差が0.1g/cm3
    下である乾燥ゲルを、焼成前の出発材とすることを特徴
    とするシリカガラスの製造法。 かさ密度の測定方法:請求項1に記載した方法と同じ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100346121B1 (ko) * 1999-12-28 2002-08-01 삼성전자 주식회사 솔-젤 공법을 이용한 균열없는 실리카 글래스 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100346121B1 (ko) * 1999-12-28 2002-08-01 삼성전자 주식회사 솔-젤 공법을 이용한 균열없는 실리카 글래스 제조방법

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