JPH0671766B2 - Frp用強化繊維の巻付け装置 - Google Patents
Frp用強化繊維の巻付け装置Info
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- JPH0671766B2 JPH0671766B2 JP3039334A JP3933491A JPH0671766B2 JP H0671766 B2 JPH0671766 B2 JP H0671766B2 JP 3039334 A JP3039334 A JP 3039334A JP 3933491 A JP3933491 A JP 3933491A JP H0671766 B2 JPH0671766 B2 JP H0671766B2
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Description
【産業上の利用分野】本発明は、芯材に強化用繊維のシ
ートまたは糸を巻き付けて合成樹脂を含浸させ、円筒形
のFRP製品を製作するに当たり、芯材の外周に強化用
繊維の糸またはシートを巻付けるための装置に関するも
のである。
ートまたは糸を巻き付けて合成樹脂を含浸させ、円筒形
のFRP製品を製作するに当たり、芯材の外周に強化用
繊維の糸またはシートを巻付けるための装置に関するも
のである。
【0001】
【従来の技術】従来、円筒形のFRP製品の製作にあた
って、芯材に強化用繊維の糸、テープ等を巻き付けるた
めの装置としては、フィラメントワインダー、テープワ
インダーと称される機械装置が用いられている。このよ
うな装置は何れも円筒形のFRP製品の円周方向には糸
(横糸)を巻き付けることができるが、その軸線方向に
は糸(縦糸)を巻き付けることができない。このため十
分な強度を得ることができないという問題点がある。ま
た、強化用繊維のプリプレグは繊維のほつれが生じやす
いためにこれらの装置で巻き付けることができず、従っ
てプリプレグの巻き付けは手作業で行われている。他に
オートクレーブと称される装置があるが、これは大がか
りで効果であり、構造の簡単な円筒状のFRP製品であ
っても安価に製作することができないという問題点があ
る。
って、芯材に強化用繊維の糸、テープ等を巻き付けるた
めの装置としては、フィラメントワインダー、テープワ
インダーと称される機械装置が用いられている。このよ
うな装置は何れも円筒形のFRP製品の円周方向には糸
(横糸)を巻き付けることができるが、その軸線方向に
は糸(縦糸)を巻き付けることができない。このため十
分な強度を得ることができないという問題点がある。ま
た、強化用繊維のプリプレグは繊維のほつれが生じやす
いためにこれらの装置で巻き付けることができず、従っ
てプリプレグの巻き付けは手作業で行われている。他に
オートクレーブと称される装置があるが、これは大がか
りで効果であり、構造の簡単な円筒状のFRP製品であ
っても安価に製作することができないという問題点があ
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
FRP用強化繊維の巻付け装置における問題点を解決
し、円筒形のFRP製品を製造するために用いられる強
化用繊維の巻き付け装置であって、構造が簡単で、大き
な設備費を必要せず、しかも横糸の巻き付けはもちろん
のこと、縦糸を有する強化用繊維のプリプレグ、クロス
等を芯材の外周に確実に巻き付けることができるもの提
供することを課題としている。
FRP用強化繊維の巻付け装置における問題点を解決
し、円筒形のFRP製品を製造するために用いられる強
化用繊維の巻き付け装置であって、構造が簡単で、大き
な設備費を必要せず、しかも横糸の巻き付けはもちろん
のこと、縦糸を有する強化用繊維のプリプレグ、クロス
等を芯材の外周に確実に巻き付けることができるもの提
供することを課題としている。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、円筒状の芯材Aの外周を支持す
るように少なくとも3つのローラ2,3,19を設け、
これらのローラ2,3,19は芯材Aと平行に、かつ芯
材Aの全長の大部分に接触するように配置し、少なくと
も1つのローラ2を駆動モータに連結して芯材Aをロー
ラ2,3,19と共に回転させるようにすると共に、少
なくとも1つのローラ19を芯材Aに向かって弾圧付勢
し、これらのローラ2,3,19の側方にFRP用強化
繊維のシート、糸等の供給手段を設け、芯材Aを回転さ
せながらその外周にFRP用強化繊維を巻き付け、前記
ローラ2,3,19により押圧密着させるようにしてF
RP用強化繊維の巻き付け装置を構成した。また、ベー
ス1上に互いに平行に、かつ互いの間隔を調整できるよ
うに水平に2つの支持ローラ2,3を設け、これら2つ
の支持ローラ2,3の少なくとも1つに駆動モータ6を
連結し、またベース1上にはローラ支持体10を立設
し、このローラ支持体10上に上下動自在にローラ支持
枠14を支持し、このローラ支持枠14に、押さえロー
ラ19を支持して、この押さえローラ19を2つの支持
ローラ2,3の中間部上方にこれらと平行に配置し、押
さえローラ19と2つの支持ローラ2,3との間で円筒
状の芯材Aを転動できるように保持し、押さえローラ1
9とローラ支持体10との間に空気圧シリンダ18のよ
うな圧力装置を介設し、この圧力装置により押さえロー
ラ19の上下位置を調整できるようにし、一方の支持ロ
ーラ2とその側方に位置するコンベア支持ローラ21と
の間にコンベアベルト22を掛け回わし、このコンベア
ベルト22上に強化用繊維のプリプレグシートSを上に
載せて搬送し、これを円筒状芯材Aの外周に貼着させる
ようにし、このコンベアベルト22の側方にシート供給
装置23を配置し、このシート供給装置23により強化
用繊維のプリプレグロールRを保持して、コンベアベル
ト22上へプリプレグシートSを定量供給するように
し、また支持ローラ2の側方に強化用繊維の糸又はテー
プあるいは拘束用テープを供給する供給装置25を配置
し、この供給装置25に強化用繊維の糸L又はテープあ
るいは拘束用テープのリール24を保持し、芯材Aの外
周へ強化用繊維の糸L又はテープあるいは拘束用テープ
を供給するようにしてFRP用強化繊維の巻付け装置を
構成した。
め、本発明においては、円筒状の芯材Aの外周を支持す
るように少なくとも3つのローラ2,3,19を設け、
これらのローラ2,3,19は芯材Aと平行に、かつ芯
材Aの全長の大部分に接触するように配置し、少なくと
も1つのローラ2を駆動モータに連結して芯材Aをロー
ラ2,3,19と共に回転させるようにすると共に、少
なくとも1つのローラ19を芯材Aに向かって弾圧付勢
し、これらのローラ2,3,19の側方にFRP用強化
繊維のシート、糸等の供給手段を設け、芯材Aを回転さ
せながらその外周にFRP用強化繊維を巻き付け、前記
ローラ2,3,19により押圧密着させるようにしてF
RP用強化繊維の巻き付け装置を構成した。また、ベー
ス1上に互いに平行に、かつ互いの間隔を調整できるよ
うに水平に2つの支持ローラ2,3を設け、これら2つ
の支持ローラ2,3の少なくとも1つに駆動モータ6を
連結し、またベース1上にはローラ支持体10を立設
し、このローラ支持体10上に上下動自在にローラ支持
枠14を支持し、このローラ支持枠14に、押さえロー
ラ19を支持して、この押さえローラ19を2つの支持
ローラ2,3の中間部上方にこれらと平行に配置し、押
さえローラ19と2つの支持ローラ2,3との間で円筒
状の芯材Aを転動できるように保持し、押さえローラ1
9とローラ支持体10との間に空気圧シリンダ18のよ
うな圧力装置を介設し、この圧力装置により押さえロー
ラ19の上下位置を調整できるようにし、一方の支持ロ
ーラ2とその側方に位置するコンベア支持ローラ21と
の間にコンベアベルト22を掛け回わし、このコンベア
ベルト22上に強化用繊維のプリプレグシートSを上に
載せて搬送し、これを円筒状芯材Aの外周に貼着させる
ようにし、このコンベアベルト22の側方にシート供給
装置23を配置し、このシート供給装置23により強化
用繊維のプリプレグロールRを保持して、コンベアベル
ト22上へプリプレグシートSを定量供給するように
し、また支持ローラ2の側方に強化用繊維の糸又はテー
プあるいは拘束用テープを供給する供給装置25を配置
し、この供給装置25に強化用繊維の糸L又はテープあ
るいは拘束用テープのリール24を保持し、芯材Aの外
周へ強化用繊維の糸L又はテープあるいは拘束用テープ
を供給するようにしてFRP用強化繊維の巻付け装置を
構成した。
【0004】
【作用】本発明のFRP用強化繊維の巻付け装置は、支
持ローラ2,3と押さえローラ19との間に芯材Aを支
持して使用する。芯材Aは外側から3つのローラ2,
3,19によって支持されるから、応力が集中せず、従
って、紙のような比較的脆弱な材質のものであっても破
壊されることがない。芯材Aの径の大きさに対応して支
持ローラ2,3間の間隔を調整する。押さえローラ19
はエアシリンダ18のような適当な圧力装置により適当
な圧力をもって芯材Aを押圧し、結局3つのローラが芯
材Aに圧接される。支持ローラ2,3は、モータ6によ
り回転するので、芯材Aはローラ2,3,19と共に回
転する。シート供給装置23からコンベアベルト22上
に強化用繊維のプリプレグシートSを供給すると、コン
ベアベルト22がこれを搬送し、支持ローラ2,3上の
芯材Aの外周に貼着させる。芯材Aに貼着されたプリプ
レグシートSは、ローラ2,3,19によって芯材Aの
ほぼ全長にわたって均等に圧接され密着する。プリプレ
グシートSがローラ2,3,19によって芯材Aのほぼ
全長にわたって均等に圧接されるため、繊維がほつれる
おそれがない。プリプレグシートSは、その繊維の方向
が芯材Aの軸線に沿うように配置する。こうすればその
繊維が縦糸になる。供給装置25から引き出した強化用
繊維の糸L又はテープあるいは拘束用テープの端部を芯
材Aの外周に係止すれば、芯材Aの回転に従って、順次
糸L又はテープが供給装置25から送り出され、芯材A
の外周に巻き付けられる。この糸L又はテープの繊維が
横糸となる。プリプレグシートSの巻き付けと、強化用
繊維の糸L又はテープの巻き付けとは交互に行う。
持ローラ2,3と押さえローラ19との間に芯材Aを支
持して使用する。芯材Aは外側から3つのローラ2,
3,19によって支持されるから、応力が集中せず、従
って、紙のような比較的脆弱な材質のものであっても破
壊されることがない。芯材Aの径の大きさに対応して支
持ローラ2,3間の間隔を調整する。押さえローラ19
はエアシリンダ18のような適当な圧力装置により適当
な圧力をもって芯材Aを押圧し、結局3つのローラが芯
材Aに圧接される。支持ローラ2,3は、モータ6によ
り回転するので、芯材Aはローラ2,3,19と共に回
転する。シート供給装置23からコンベアベルト22上
に強化用繊維のプリプレグシートSを供給すると、コン
ベアベルト22がこれを搬送し、支持ローラ2,3上の
芯材Aの外周に貼着させる。芯材Aに貼着されたプリプ
レグシートSは、ローラ2,3,19によって芯材Aの
ほぼ全長にわたって均等に圧接され密着する。プリプレ
グシートSがローラ2,3,19によって芯材Aのほぼ
全長にわたって均等に圧接されるため、繊維がほつれる
おそれがない。プリプレグシートSは、その繊維の方向
が芯材Aの軸線に沿うように配置する。こうすればその
繊維が縦糸になる。供給装置25から引き出した強化用
繊維の糸L又はテープあるいは拘束用テープの端部を芯
材Aの外周に係止すれば、芯材Aの回転に従って、順次
糸L又はテープが供給装置25から送り出され、芯材A
の外周に巻き付けられる。この糸L又はテープの繊維が
横糸となる。プリプレグシートSの巻き付けと、強化用
繊維の糸L又はテープの巻き付けとは交互に行う。
【0005】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する。
図1は巻付け装置の側面図、図2は巻付け装置の一部の
正面図、図3は巻付け装置の一部の側面図、図4は巻付
け装置の他の一部の正面図、図5は巻付け装置の他の一
部の側面図である。
図1は巻付け装置の側面図、図2は巻付け装置の一部の
正面図、図3は巻付け装置の一部の側面図、図4は巻付
け装置の他の一部の正面図、図5は巻付け装置の他の一
部の側面図である。
【0006】図において、1はベースで、このベース上
1に水平に2つの支持ローラ2,3が設けられている。
2つの支持ローラ2,3は、互いに平行に、かつ互いの
間隔を調整ねじ4により調整できるように軸受5,5上
に支持され、夫々減速機付きモータ6に連結されてい
る。2つの支持ローラ2,3に連結されたモータ6は互
いに同期回転する。2つの支持ローラ2,3の下部に
は、両側においてこれを載せ支える対向一対の撓み防止
ローラ7,7が支持ローラ2,3の軸線方向に相互間隔
を置いて3対設けられている。撓み防止ローラ7,7
は、ベース1上に摺動自在に設けられた受け皿8上に、
レベリングブロック9を介して水平調整可能に設けられ
ている。従って、2つの支持ローラ2,3は夫々調整ね
じ4によって受け皿8ごと移動調整されるようになって
いる。
1に水平に2つの支持ローラ2,3が設けられている。
2つの支持ローラ2,3は、互いに平行に、かつ互いの
間隔を調整ねじ4により調整できるように軸受5,5上
に支持され、夫々減速機付きモータ6に連結されてい
る。2つの支持ローラ2,3に連結されたモータ6は互
いに同期回転する。2つの支持ローラ2,3の下部に
は、両側においてこれを載せ支える対向一対の撓み防止
ローラ7,7が支持ローラ2,3の軸線方向に相互間隔
を置いて3対設けられている。撓み防止ローラ7,7
は、ベース1上に摺動自在に設けられた受け皿8上に、
レベリングブロック9を介して水平調整可能に設けられ
ている。従って、2つの支持ローラ2,3は夫々調整ね
じ4によって受け皿8ごと移動調整されるようになって
いる。
【0007】ベース1上には、支持ローラ3の両端部の
側方に位置して、一対のローラ支持体10が立設されて
いる。このローラ支持体10は、垂直の支柱11と、そ
の上端に俯仰角調整自在に枢着された首振りアーム12
と、この首振りアーム12の先端に固定されたガイド部
材13とを備えている。ガイド部材13は上下方向に伸
びるガイドレール13aと、その上部から直角方向に延
出したシリンダ受け部材13bとを備えている。両側の
シリンダ受け部材13bは互いに連結されている。シリ
ンダ受け部材13b上には、エアシリンダ18が固定さ
れ、それのピストンロッド18aが、シリンダ受け部材
13bを自在に貫通している。ピストンロッド18aの
下端は、ローラ支持枠14に連結されている。ローラ支
持枠14の両端部は、ガイドレール13aに上下動自在
に支持されている。ローラ支持枠14は、両側において
縦方向に伸びる軸受杆15と、軸受杆15を水平に連結
する下部水平杆16と上部水平杆17とを有する。この
軸受杆15の下端部間に押さえローラ19が軸支されて
いる。押さえローラ19は、2つの支持ローラ2,3の
中間部上方に、これらと平行に配置され、2つの支持ロ
ーラ2,3との間で円筒状の芯材Aを転動できるように
保持することができる(図1)。従って、エアシリンダ
18によって、押さえローラ19の上下位置を調整する
ことができるようになっている。また、下部水平杆16
の下部には、両側において押さえローラ19に転接して
その撓みを防止する対向一対の撓み防止ローラ20,2
0が、押さえローラ19の軸線方向に相互間隔を置いて
2対設けられている。
側方に位置して、一対のローラ支持体10が立設されて
いる。このローラ支持体10は、垂直の支柱11と、そ
の上端に俯仰角調整自在に枢着された首振りアーム12
と、この首振りアーム12の先端に固定されたガイド部
材13とを備えている。ガイド部材13は上下方向に伸
びるガイドレール13aと、その上部から直角方向に延
出したシリンダ受け部材13bとを備えている。両側の
シリンダ受け部材13bは互いに連結されている。シリ
ンダ受け部材13b上には、エアシリンダ18が固定さ
れ、それのピストンロッド18aが、シリンダ受け部材
13bを自在に貫通している。ピストンロッド18aの
下端は、ローラ支持枠14に連結されている。ローラ支
持枠14の両端部は、ガイドレール13aに上下動自在
に支持されている。ローラ支持枠14は、両側において
縦方向に伸びる軸受杆15と、軸受杆15を水平に連結
する下部水平杆16と上部水平杆17とを有する。この
軸受杆15の下端部間に押さえローラ19が軸支されて
いる。押さえローラ19は、2つの支持ローラ2,3の
中間部上方に、これらと平行に配置され、2つの支持ロ
ーラ2,3との間で円筒状の芯材Aを転動できるように
保持することができる(図1)。従って、エアシリンダ
18によって、押さえローラ19の上下位置を調整する
ことができるようになっている。また、下部水平杆16
の下部には、両側において押さえローラ19に転接して
その撓みを防止する対向一対の撓み防止ローラ20,2
0が、押さえローラ19の軸線方向に相互間隔を置いて
2対設けられている。
【0008】一方の支持ローラ2と、その側方に設けら
れたコンベア支持ローラ21との間には、強化用繊維の
プリプレグシートSを上に載せて搬送するためのコンベ
アベルト22が掛け回わされている。コンベアベルト2
2は、支持ローラ2,3上の円筒状芯材Aの外周にプリ
プレグシートSを貼着させることができるようになって
いる。コンベアベルト22の側方には、強化用繊維のプ
リプレグロールRを保持して、コンベアベルト22上へ
プリプレグシートSを定量供給するためのシート供給装
置23が配置されている。シート供給装置23は、プリ
プレグロールRからシートSを所定長さ引き出して切断
し、コンベアベルト22上へ配置することができる。ま
た、支持ローラの側方上部には、強化用繊維の糸L又は
テープを供給する供給装置25が配置されている。供給
装置25は、強化用繊維の糸L又はテープを巻いたリー
ル24を保持しており、芯材Aの外周へこれを供給す
る。供給装置25は、芯材Aへの糸L又はテープの巻き
付けの進行に従い巻き付け位置を芯材Aの軸線方向に僅
かずつ移動させるように糸L又はテープをガイドするこ
とができる。
れたコンベア支持ローラ21との間には、強化用繊維の
プリプレグシートSを上に載せて搬送するためのコンベ
アベルト22が掛け回わされている。コンベアベルト2
2は、支持ローラ2,3上の円筒状芯材Aの外周にプリ
プレグシートSを貼着させることができるようになって
いる。コンベアベルト22の側方には、強化用繊維のプ
リプレグロールRを保持して、コンベアベルト22上へ
プリプレグシートSを定量供給するためのシート供給装
置23が配置されている。シート供給装置23は、プリ
プレグロールRからシートSを所定長さ引き出して切断
し、コンベアベルト22上へ配置することができる。ま
た、支持ローラの側方上部には、強化用繊維の糸L又は
テープを供給する供給装置25が配置されている。供給
装置25は、強化用繊維の糸L又はテープを巻いたリー
ル24を保持しており、芯材Aの外周へこれを供給す
る。供給装置25は、芯材Aへの糸L又はテープの巻き
付けの進行に従い巻き付け位置を芯材Aの軸線方向に僅
かずつ移動させるように糸L又はテープをガイドするこ
とができる。
【0009】この実施例のFRP用強化繊維の巻付け装
置は、支持ローラ2,3と押さえローラ19との間に芯
材Aを支持して使用する。芯材Aは外側から3つのロー
ラ2,3,19によって支持されるから、応力が集中せ
ず、従って、紙製のものあるいは割型形式のもののよう
な比較的脆弱な材質のものであっても破壊されることが
ない。芯材Aの径の大きさに対応して、調整ねじ4によ
って支持ローラ2,3間の間隔を調整する。押さえロー
ラ19はエアシリンダ18により適当な圧力をもって芯
材Aを下方へを押圧し、結局3つのローラ2,3,19
が芯材Aの外周に圧接される。支持ローラは2,3、モ
ータ6により回転するので、芯材Aはローラ2,3,1
9と共に回転する。シート供給装置23からコンベアベ
ルト22上に強化用繊維のプリプレグシートSを供給す
ると、コンベアベルト22がこれを搬送し、支持ローラ
2,3上の芯材Aの外周に貼着させる。芯材Aに貼着さ
れたプリプレグシートSは、ローラ2,3,19によっ
て芯材Aに圧接され密着する。プリプレグシートSがロ
ーラ2,3,19によって芯材Aのほぼ全長にわたって
均等に圧接されるため、繊維がほつれるおそれがない。
プリプレグシートSは、その繊維の方向が芯材Aの軸線
に沿うように配置する。こうすればその繊維が縦糸にな
る。なお、プリプレグシートSは手作業で供給すること
ができるし、プリプレグシートSに代え、縦横の強化用
繊維を織って成るクロスであっても同様に取り扱うこと
ができる。供給装置25から引き出した強化用繊維の糸
L又はテープの端部を芯材Aの外周に係止すれば、芯材
Aの回転に従って、順次糸L又はテープが供給装置から
送り出される。プリプレグシートSの巻き付けと、糸L
又はテープの巻き付けとは交互に行い順次巻き重ねてい
く。撓み防止ローラ7,20は、夫々ローラ2,3,1
9の延長途上にあって、その撓みを防止し、芯材Aの外
周に巻き付けられた強化用繊維のシート、糸、テープを
ローラ2,3,19が常時均一に押圧するようになって
いる。拘束用テープの巻き付けは、強化用繊維の巻き付
けが完了した後に行う。
置は、支持ローラ2,3と押さえローラ19との間に芯
材Aを支持して使用する。芯材Aは外側から3つのロー
ラ2,3,19によって支持されるから、応力が集中せ
ず、従って、紙製のものあるいは割型形式のもののよう
な比較的脆弱な材質のものであっても破壊されることが
ない。芯材Aの径の大きさに対応して、調整ねじ4によ
って支持ローラ2,3間の間隔を調整する。押さえロー
ラ19はエアシリンダ18により適当な圧力をもって芯
材Aを下方へを押圧し、結局3つのローラ2,3,19
が芯材Aの外周に圧接される。支持ローラは2,3、モ
ータ6により回転するので、芯材Aはローラ2,3,1
9と共に回転する。シート供給装置23からコンベアベ
ルト22上に強化用繊維のプリプレグシートSを供給す
ると、コンベアベルト22がこれを搬送し、支持ローラ
2,3上の芯材Aの外周に貼着させる。芯材Aに貼着さ
れたプリプレグシートSは、ローラ2,3,19によっ
て芯材Aに圧接され密着する。プリプレグシートSがロ
ーラ2,3,19によって芯材Aのほぼ全長にわたって
均等に圧接されるため、繊維がほつれるおそれがない。
プリプレグシートSは、その繊維の方向が芯材Aの軸線
に沿うように配置する。こうすればその繊維が縦糸にな
る。なお、プリプレグシートSは手作業で供給すること
ができるし、プリプレグシートSに代え、縦横の強化用
繊維を織って成るクロスであっても同様に取り扱うこと
ができる。供給装置25から引き出した強化用繊維の糸
L又はテープの端部を芯材Aの外周に係止すれば、芯材
Aの回転に従って、順次糸L又はテープが供給装置から
送り出される。プリプレグシートSの巻き付けと、糸L
又はテープの巻き付けとは交互に行い順次巻き重ねてい
く。撓み防止ローラ7,20は、夫々ローラ2,3,1
9の延長途上にあって、その撓みを防止し、芯材Aの外
周に巻き付けられた強化用繊維のシート、糸、テープを
ローラ2,3,19が常時均一に押圧するようになって
いる。拘束用テープの巻き付けは、強化用繊維の巻き付
けが完了した後に行う。
【0010】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、円筒
状の芯材Aの外周を支持するように少なくとも3つのロ
ーラ2,3,19を設け、これらのローラ2,3,19
は芯材Aと平行に、かつ芯材Aの全長の大部分に接触す
るように配置し、少なくとも1つのローラ2を駆動モー
タに連結して芯材Aをローラ2,3,19と共に回転さ
せるようにすると共に、少なくとも1つのローラ19を
芯材Aに向かって弾圧付勢し、これらのローラ2,3,
19の側方にFRP用強化繊維のシート、糸等の供給手
段を設け、芯材Aを回転させながらその外周にFRP用
強化繊維を巻き付け、前記ローラ2,3,19により押
圧密着させるようにしてFRP用強化繊維の巻き付け装
置を構成したため、構造が簡単で、大きな設備費を必要
せず、しかも、芯材Aのほぼ全長にわたってローラ2,
3,19が圧接されているので、プリプレグシートのよ
うな、縦糸(縦方向繊維)を有するシート、クロスを、
ほつれることなく確実に芯材Aの外周に巻き付けること
ができる。また、芯材Aに過剰な荷重がかからないの
で、芯材Aとして比較的強度の低い紙製のものや割型形
式のものを用いた場合にも適用することができる等の効
果を有する。
状の芯材Aの外周を支持するように少なくとも3つのロ
ーラ2,3,19を設け、これらのローラ2,3,19
は芯材Aと平行に、かつ芯材Aの全長の大部分に接触す
るように配置し、少なくとも1つのローラ2を駆動モー
タに連結して芯材Aをローラ2,3,19と共に回転さ
せるようにすると共に、少なくとも1つのローラ19を
芯材Aに向かって弾圧付勢し、これらのローラ2,3,
19の側方にFRP用強化繊維のシート、糸等の供給手
段を設け、芯材Aを回転させながらその外周にFRP用
強化繊維を巻き付け、前記ローラ2,3,19により押
圧密着させるようにしてFRP用強化繊維の巻き付け装
置を構成したため、構造が簡単で、大きな設備費を必要
せず、しかも、芯材Aのほぼ全長にわたってローラ2,
3,19が圧接されているので、プリプレグシートのよ
うな、縦糸(縦方向繊維)を有するシート、クロスを、
ほつれることなく確実に芯材Aの外周に巻き付けること
ができる。また、芯材Aに過剰な荷重がかからないの
で、芯材Aとして比較的強度の低い紙製のものや割型形
式のものを用いた場合にも適用することができる等の効
果を有する。
【図1】巻付け装置の側面図である。
【図2】巻付け装置の一部の正面図である。
【図3】巻付け装置の一部の側面図である。
【図4】巻付け装置の他の一部の正面図である。
【図5】巻付け装置の他の一部の側面図である。
1 ベース 2 支持ローラ 3 支持ローラ 6 駆動モータ 10 ローラ支持体 14 ローラ支持枠 18 エアシリンダ 19 押さえローラ 21 コンベア支持ローラ 22 コンベアベルト 23 シート供給装置 24 リール 25 糸、テープ供給装置 A 芯材 L 強化用繊維の糸 R プリプレグロール S プリプレグシート
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒状の芯材の外周を支持するように少
なくとも3つのローラを設け、これらのローラは芯材と
平行に、かつ芯材の全長の大部分に接触するように配置
し、少なくとも1つのローラを駆動モータに連結して芯
材をローラと共に回転させるようにすると共に、少なく
とも1つのローラを芯材に向かって弾圧付勢し、これら
のローラの側方にFRP用強化繊維のシート、糸等の供
給手段を設け、芯材を回転させながらその外周にFRP
用強化繊維を巻き付け、前記ローラにより押圧密着させ
るようにしたことを特徴とするFRP用強化繊維の巻き
付け装置。 - 【請求項2】 ベース上に互いに平行に、かつ互いの間
隔を調整できるように水平に設けられた2つの支持ロー
ラと、 これら2つの支持ローラの少なくとも1つに連結された
駆動モータと、 前記ベース上に立設されたローラ支持体と、 このローラ支持体上に上下動自在に支持されたローラ支
持枠と、 前記2つの支持ローラの中間部上方に、これらと平行に
位置して前記ローラ支持枠に支持され、前記2つの支持
ローラとの間で円筒状の芯材を転動できるように保持可
能な押さえローラと、 この押さえローラの上下位置を調整するために、押さえ
ローラと前記ローラ支持体との間に介設された圧力装置
と、 前記一方の支持ローラとその側方に位置するコンベア支
持ローラとの間に掛け回わされ、強化用繊維のプリプレ
グシートを上に載せて搬送し、前記支持ローラ上の円筒
状芯材の外周に貼着させるコンベアベルトと、 このコンベアベルトの側方に配置され、強化用繊維のプ
リプレグロールを保持して、前記コンベアベルト上へプ
リプレグシートを定量供給可能なシート供給装置と、 前記支持ローラの側方に配置され、強化用繊維の糸又は
テープ、あるいは拘束用テープを巻いたリールを保持し
て、前記円筒状の芯材の外周へ強化用繊維の糸又はテー
プあるいは拘束用テープを供給する供給装置とを具備し
たことを特徴とするFRP用強化繊維の巻き付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3039334A JPH0671766B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | Frp用強化繊維の巻付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3039334A JPH0671766B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | Frp用強化繊維の巻付け装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05338045A JPH05338045A (ja) | 1993-12-21 |
JPH0671766B2 true JPH0671766B2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=12550196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3039334A Expired - Lifetime JPH0671766B2 (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | Frp用強化繊維の巻付け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0671766B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4859975B2 (ja) * | 2009-12-24 | 2012-01-25 | 藤倉ゴム工業株式会社 | プリプレグ巻回方法及び装置 |
KR101578170B1 (ko) * | 2014-11-17 | 2015-12-16 | 한국건설기술연구원 | 회전 가압봉을 이용하여 피치섬유 주변의 공극을 제거하게 되는 섬유보강폴리머 보강근의 제작방법 및 제작장치 |
CN114043712A (zh) * | 2021-10-15 | 2022-02-15 | 镇江奥立特机械制造有限公司 | 一种多级智能柔性碳纤维制造传动设备 |
-
1991
- 1991-02-08 JP JP3039334A patent/JPH0671766B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05338045A (ja) | 1993-12-21 |
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