JPH0671483A - アルミニウム材のはんだ付用フラックスの作成方法 - Google Patents

アルミニウム材のはんだ付用フラックスの作成方法

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Publication number
JPH0671483A
JPH0671483A JP23107492A JP23107492A JPH0671483A JP H0671483 A JPH0671483 A JP H0671483A JP 23107492 A JP23107492 A JP 23107492A JP 23107492 A JP23107492 A JP 23107492A JP H0671483 A JPH0671483 A JP H0671483A
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JP
Japan
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powder
flux
kcl
snf2
licl
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP23107492A
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English (en)
Inventor
Masahiro Yoshida
正宏 吉田
Koichiro Fukui
紘一郎 福井
Yuichi Furukawa
裕一 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
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  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フラックスの融点の変化を防止する。フラッ
クス中の各成分の効果を十分に発揮させる。特に、Sn
2 が化学変化を起こすのを防止する。 【構成】 ZnCl2 およびSnCl2 のうちの少なく
ともいずれか1種と、LiClと、KClとを加熱融解
した後凝固させる。ついでこの凝固物を粉砕する。その
後粉砕物とSnF2 とを混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウム材のは
んだ付用フラックスの作成方法に関する。
【0002】この明細書において、「アルミニウム」と
いう語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を
含むものとする。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】通常、ア
ルミニウム材のはんだ付用フラックスは種々の化合物か
らなる各種成分が所定の重量割合で混合されたものであ
る。従来、このようなフラックスの作成は、たとえば市
販されている各化合物の粉末を所定の重量比となるよう
に混合することにより行われている。そして、このフラ
ックスはアルコール系分散媒や、ケトン系分散媒に分散
させてなる懸濁液の状態で使用されている。
【0004】ところで、本出願人は、先に、特にアルミ
ニウム鋳物材のはんだ付に適したフラックスとして、Z
nCl2 およびSnCl2 のうちの少なくともいずれか
1種と、LiClと、KClと、SnF2 とを含むフラ
ックスを提案した(特願平4−127134号参照)。
【0005】しかしながら、このフラックスを上記方法
で作成した場合、次のような問題の生じることが判明し
た。すなわち、各化合物の粉末の粒径や、比重が異なっ
ているために、これらの化合物粉末を均一に混合するこ
とができないことがある。また、懸濁液中で均一に分散
しないことがある。その結果、フラックスの融点が変化
したり、十分なフラックス作用が得られなかったりする
という問題がある。
【0006】この発明の目的は、上記問題を解決したア
ルミニウム材のはんだ付用フラックスの作成方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によるアルミニ
ウム材のはんだ付用フラックスの作成方法は、ZnCl
2 およびSnCl2 のうちの少なくともいずれか1種
と、LiClと、KClと、SnF2 とを含むアルミニ
ウム材のはんだ付用フラックスを作成する方法であっ
て、ZnCl2 およびSnCl2 のうちの少なくともい
ずれか1種と、LiClと、KClとを加熱融解した後
凝固させ、ついでこの凝固物を粉砕し、その後粉砕物と
SnF2 とを混合することを特徴とするものである。
【0008】上記において、LiCl、KCl、ZnC
2 、およびSnCl2 は、加熱融解しても化学変化を
起こすことのない化合物であり、これを加熱融解した後
混合し、さらに凝固させ、ついでこの凝固物を粉砕する
と、得られた粉砕物中において各化合物が均一に混合さ
れる。この粉砕物の大きさは、たとえば市販のSnF2
粉末の大きさとほぼ等しくしておくのがよい。
【0009】SnF2 は、大気中では非常に不安定な物
質であって加熱融解することにより化学変化を起こす化
合物である。したがって、これは加熱融解することな
く、上記粉砕物と混合する。
【0010】そして、このようなフラックスは、たとえ
ばメタノール、エタノール等のアルコール系分散媒や、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン等のケトン系分散媒や、フロン、メチルクロライド、
テトラクロロエチレン等の塩素系分散媒に懸濁させて用
いられる。
【0011】上記フラックスの具体例としては、たとえ
ばZnCl2 1〜16wt%およびSnCl2 1〜16wt
%のうちの少なくともいずれか1種と、LiCl30〜
50wt%と、KCl24〜48wt%と、SnF2 1〜3
0wt%とよりなるフラックスが挙げられる。また、この
フラックスに、さらにCuCl1〜30wt%およびLi
F1〜6wt%のうちの少なくともいずれか1種が含有せ
しめられているフラックスも挙げられる。
【0012】上記において、LiClおよびKClは、
フラックスが、アルミニウム鋳物材のはんだ付温度にお
いて溶融しうるように調節するためのものであるが、L
iClおよびKClの含有量がそれぞれ上記範囲外であ
ればこのような効果が得られない。したがって、LiC
lおよびKClの含有量は、それぞれ30〜50wt%お
よび24〜48wt%の範囲内とすべきである。また、両
者の合計含有量は、54〜98wt%とするのがよい。
【0013】ZnCl2 およびSnCl2 は、母材であ
るアルミニウムに対して活性剤となり、酸化膜が除去さ
れた母材の表面を活性化させてはんだ付性を向上させる
ものであるが、その含有量が上記範囲外であればこのよ
うな効果は得られず、しかも上記LiClおよびKCl
添加の効果を損なうおそれがある。したがって、ZnC
2 およびSnCl2 の含有量はそれぞれ1〜16wt%
の範囲内とすべきであるが、それぞれの含有量は1〜8
wt%の範囲内にすることが好ましい。また、ZnCl2
およびSnCl2 の両者を含有する場合には、その合計
含有量が1〜16wt%の範囲内にあるのがよい。
【0014】SnF2 は、母材であるアルミニウムおよ
びはんだ材である亜鉛合金のいずれに対しても活性剤と
なり、酸化膜が除去された母材およびはんだ材の表面を
活性化させてはんだ付性を向上させる性質を有するとと
もに、母材およびはんだ材の表面の酸化膜を除去する性
質を有するものであるが、その含有量が上記範囲外であ
ればこのような効果は得られず、しかも上記LiClお
よびKCl添加の効果を損なうおそれがある。したがっ
て、SnF2 の含有量は、1〜30wt%の範囲内とすべ
きであるが、その含有量は1〜15wt%の範囲内にする
ことが好ましい。
【0015】また、上記フラックスは、さらにCuCl
1〜30wt%およびLiF1〜6wt%のうちの少なくと
もいずれか1種を含んでいてもよい。LiFは、その含
有量が上記範囲内であれば母材およびはんだ材の表面の
酸化膜を除去する性質を有し、CuClは、その含有量
が上記範囲内であればはんだ材である亜鉛合金に対して
活性剤となり、酸化膜が除去されたはんだ材の表面を活
性化させてはんだ付性を向上させる性質を有する。
【0016】
【作用】上記の方法によれば、ZnCl2 およびSnC
2 のうちの少なくともいずれか1種と、LiClと、
KClとを加熱融解した後凝固させ、ついでこの凝固物
を粉砕して粉砕物を得るのであるから、これらの各化合
物の粉末の粒径や、比重が異なっていたとしても、これ
らの化合物が均一に混合された粉砕物を得ることができ
る。また、上記粉砕物とSnF2 とを混合するのである
から、SnF2 が化学変化を起こすのが防止される。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を比較例とともに説
明する。
【0018】実施例1 LiCl粉末と、KCl粉末と、ZnCl2 粉末と、S
nCl2 粉末と、LiF粉末と、SnF2 粉末とを用意
した。これらの重量割合はLiCl45wt%、KCl3
6wt%、ZnCl2 3wt%、SnCl2 3wt%、LiF
4wt%、SnF2 9wt%としておいた。そして、LiC
l粉末と、KCl粉末と、ZnCl2 粉末と、SnCl
2 粉末と、LiF粉末とをArガス雰囲気中で加熱融解
し、凝固させた後粉砕して平均粒径150μmの粉砕物
を得た。ついで、この粉砕物と平均粒径150μmのS
nF2 粉末とを混合し、フラックスを作成した。
【0019】次に、このフラックス0.1gを無水メタ
ノール0.1gに懸濁させて懸濁液を得た。そして、JI
S AC2Bからなりかつ縦25mm、横25mm、厚さ
5mmの板材を母材とし、Zn95wt%−Al5wt%か
らなりかつ縦5mm、横5mm、厚さ1mmの板状はん
だ材を母材上に載せ、上記フラックスの懸濁液を使用し
てはんだ材のぬれ広がり性を調べた。雰囲気は窒素ガス
雰囲気、加熱温度は430℃、昇温速度は30℃/mi
n、冷却速度は30℃/minとした。その結果、はん
だ材は直径約15mmの範囲に広がっていた。
【0020】実施例2 上記実施例1のフラックスと同一のフラックスを無水メ
タノールに懸濁させた懸濁液を使用し、JIS AC2Bか
らなる板材どうしを、窒素ガス雰囲気とした炉中におい
て、Zn95wt%−Al5wt%よりなるはんだ材を用い
てT形継手となるようにはんだ付した。加熱温度は43
0℃、昇温速度は30℃/min、加熱時間は1分とし
た。その結果、はんだの流れが十分で、良好なフィレッ
トが形成されていた。
【0021】比較例 LiCl粉末と、KCl粉末と、ZnCl2 粉末と、S
nCl2 粉末と、LiF粉末と、SnF2 粉末とを用意
した。これらの重量割合はLiCl45wt%、KCl3
6wt%、ZnCl2 3wt%、SnCl2 3wt%、LiF
4wt%、SnF2 9wt%としておいた。そして、LiC
l粉末と、KCl粉末と、ZnCl2 粉末と、SnCl
2 粉末と、LiF粉末と、SnF2 とを混合し、フラッ
クスを作成した。そして、上記実施例1と同様の条件
で、はんだ材のぬれ広がり性を調べた。その結果、はん
だ材は直径約10mmの範囲に広がっていた。
【0022】
【発明の効果】この発明のアルミニウム材のはんだ付用
フラックスの作成方法によれば、上述のように、ZnC
2 およびSnCl2 のうちの少なくともいずれか1種
と、LiClと、KClとを加熱融解した後凝固させ、
ついでこの凝固物を粉砕して粉砕物を得るのであるか
ら、これらの各化合物の粉末の粒径や、比重が異なって
いたとしても、これらの化合物が均一に混合された粉砕
物を得ることができる。したがって、懸濁液中で均一に
分散し、フラックスの融点の変化が防止されるととも
に、各成分の効果が十分に発揮される。しかも、SnF
2 が化学変化を起こすのが防止されるので、フラックス
中のSnF2 の効果、すなわち母材およびはんだ材の表
面の酸化膜除去効果、ならびに母材およびはんだ材の表
面活性化効果が十分に発揮され、はんだ付性が向上す
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ZnCl2 およびSnCl2 のうちの少
    なくともいずれか1種と、LiClと、KClと、Sn
    2 とを含むアルミニウム材のはんだ付用フラックスを
    作成する方法であって、 ZnCl2 およびSnCl2 のうちの少なくともいずれ
    か1種と、LiClと、KClとを加熱融解した後凝固
    させ、ついでこの凝固物を粉砕し、その後粉砕物とSn
    2 とを混合することを特徴とするアルミニウム材のは
    んだ付用フラックスの作成方法。
JP23107492A 1992-08-31 1992-08-31 アルミニウム材のはんだ付用フラックスの作成方法 Withdrawn JPH0671483A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10267317B2 (en) 2012-06-14 2019-04-23 Flow Control Llc. Technique for preventing air lock through stuttered starting and air release slit for pumps

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10267317B2 (en) 2012-06-14 2019-04-23 Flow Control Llc. Technique for preventing air lock through stuttered starting and air release slit for pumps

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