JPH0671481B2 - 透析用上腕血圧計測装置 - Google Patents
透析用上腕血圧計測装置Info
- Publication number
- JPH0671481B2 JPH0671481B2 JP3078621A JP7862191A JPH0671481B2 JP H0671481 B2 JPH0671481 B2 JP H0671481B2 JP 3078621 A JP3078621 A JP 3078621A JP 7862191 A JP7862191 A JP 7862191A JP H0671481 B2 JPH0671481 B2 JP H0671481B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dialysis
- blood pressure
- blood
- circuit
- upper arm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
- External Artificial Organs (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上腕血圧の連続計測装
置に関し、さらに詳しくは、透析中の対外循環血液回路
の2点の圧力測定にもとづいて患者の上腕平均血圧を連
続的に測定する上腕血圧計測装置に関するものである。
置に関し、さらに詳しくは、透析中の対外循環血液回路
の2点の圧力測定にもとづいて患者の上腕平均血圧を連
続的に測定する上腕血圧計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上腕血圧の測定に関しては、古くからコ
ロトコフ音にもとづく方法が知られ、実際には聴診器を
用いて手動で行っている。またこれを自動的に行う自動
血圧計が種々考案されている。
ロトコフ音にもとづく方法が知られ、実際には聴診器を
用いて手動で行っている。またこれを自動的に行う自動
血圧計が種々考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】いずれの方法において
も、腕を圧迫して、血流を阻害して間欠的に計測するも
のであるので、頻繁に行うのには適していない。4乃至
5時間の透析中、自動血圧計による場合は、10乃至2
0分間隔、人手による場合は30分乃至1時間間隔が普
通である。一方血圧は透析の進行とともに徐々に下がる
のが一般的であるが、中には1、2分で急激に下降する
場合もあり、従来の計測法ではそのような突然のショッ
クを未然に防ぐことはできない。また、透析中は一方の
上肢が治療のために束縛されているので、血圧測定のた
めにさらに他方の上肢まで束縛されるのは患者にとって
も好ましくない。
も、腕を圧迫して、血流を阻害して間欠的に計測するも
のであるので、頻繁に行うのには適していない。4乃至
5時間の透析中、自動血圧計による場合は、10乃至2
0分間隔、人手による場合は30分乃至1時間間隔が普
通である。一方血圧は透析の進行とともに徐々に下がる
のが一般的であるが、中には1、2分で急激に下降する
場合もあり、従来の計測法ではそのような突然のショッ
クを未然に防ぐことはできない。また、透析中は一方の
上肢が治療のために束縛されているので、血圧測定のた
めにさらに他方の上肢まで束縛されるのは患者にとって
も好ましくない。
【0004】従って、本発明の目的は透析のために一方
の上肢から体外に導かれた血液流の圧力から、計算によ
りその上肢の上腕血圧を常時求め、表示することのでき
る血圧計測装置を提供せんとするにある。
の上肢から体外に導かれた血液流の圧力から、計算によ
りその上肢の上腕血圧を常時求め、表示することのでき
る血圧計測装置を提供せんとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による装置は、人
工透析血液回路における透析器の上流部及び下流部で人
体に最も近い部位にそれぞれ設けられた圧力測定部と、
この2点における圧力と血液回路の流量より、上腕及び
透析用血液回路の電気的等価回路を用いた推定公式を用
いて、上腕血圧の平均値を演算する演算装置と、その演
算結果を表示する装置とよりなることを特徴とするもの
である。
工透析血液回路における透析器の上流部及び下流部で人
体に最も近い部位にそれぞれ設けられた圧力測定部と、
この2点における圧力と血液回路の流量より、上腕及び
透析用血液回路の電気的等価回路を用いた推定公式を用
いて、上腕血圧の平均値を演算する演算装置と、その演
算結果を表示する装置とよりなることを特徴とするもの
である。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を添付した図面に沿って説明
する。図1において、透析回路は透析器5の前後即ち流
入部及び流出部に設けられたエアートラップ3及び6、
及び定流量血液ポンプ4を有する。患者の上腕における
動静脈シャント部1にカテーテルが穿刺され、透析回路
チューブ2により血液を前段のエアートラップ3に導
く。そのエアートラップ3内の血液は定流量血液ポンプ
4により、一定の流量で透析器5に送り込まれて透析が
行われる。透析器5を出た血液は、後段のエアートラッ
プ6を経て上腕のシャント部に戻る。2個のエアートラ
ップ3、6には圧力変換器7、8が接続され、それぞれ
の圧力信号を増幅器9、10で検出するようになってい
る。
する。図1において、透析回路は透析器5の前後即ち流
入部及び流出部に設けられたエアートラップ3及び6、
及び定流量血液ポンプ4を有する。患者の上腕における
動静脈シャント部1にカテーテルが穿刺され、透析回路
チューブ2により血液を前段のエアートラップ3に導
く。そのエアートラップ3内の血液は定流量血液ポンプ
4により、一定の流量で透析器5に送り込まれて透析が
行われる。透析器5を出た血液は、後段のエアートラッ
プ6を経て上腕のシャント部に戻る。2個のエアートラ
ップ3、6には圧力変換器7、8が接続され、それぞれ
の圧力信号を増幅器9、10で検出するようになってい
る。
【0007】本発明は、透析回路内の血液の圧力から上
腕血圧を計算するもので、そのための関係式を電気回路
の計算に用いられる鳳テブナンの定理を用いて導くもの
である。従って図1に示す透析の血液回路を、図2に示
すような電気的等価回路に置き換え、以下の等式が導か
れる。尚図2で左側は患者側回路を、右側は装置側回路
を示す。
腕血圧を計算するもので、そのための関係式を電気回路
の計算に用いられる鳳テブナンの定理を用いて導くもの
である。従って図1に示す透析の血液回路を、図2に示
すような電気的等価回路に置き換え、以下の等式が導か
れる。尚図2で左側は患者側回路を、右側は装置側回路
を示す。
【0008】図2の回路に於ける一般式を(数1)に示
している。
している。
【0009】
【数1】
【0010】鳳テブナンの定理を用いるために、ポンプ
4を停止した状態(Q=0)の関係式を(数2)に示し
ている。
4を停止した状態(Q=0)の関係式を(数2)に示し
ている。
【0011】
【数2】
【0012】
【外1】 関係式を(数3)に示している。
【0013】
【数3】
【0014】
【外2】 Ra、Rv、Rs、Qi、Rcを消去すると次の(数
4)をえる。
4)をえる。
【0015】
【数4】
【0016】
【外3】
【外4】 が患者の状態に応じて適宜ポンプ流量を変えて行く。こ
れが(数4)中の流量Qである。この流量Qはポンプ4
の回転数より求められる。更に、血流ポンプの停
れが(数4)中の流量Qである。この流量Qはポンプ4
の回転数より求められる。更に、血流ポンプの停
【外5】
【外6】 2、回路流量Qを求めて(数4)に当てはめることによ
り上腕血圧Paが求められる。
り上腕血圧Paが求められる。
【0017】演算装置11は(数4)の計算を行い、こ
の結果を表示装置13に経時的変化として表示する。判
定・指令回路12は、血圧が医師によって設定されたア
ラームレベルに達したかどうかの判定を行い、アラーム
に信号を送る。更に指令回路12は、透析スタート、及
び停止時にポンプの駆動回路14に、スタート・ストッ
プの指令を出す。
の結果を表示装置13に経時的変化として表示する。判
定・指令回路12は、血圧が医師によって設定されたア
ラームレベルに達したかどうかの判定を行い、アラーム
に信号を送る。更に指令回路12は、透析スタート、及
び停止時にポンプの駆動回路14に、スタート・ストッ
プの指令を出す。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば上腕血圧が連続的に計測できる(図3
(a))、患者により新たな負担をかけずに計測でき
る、急激な血圧降下を直ちに検知することができる、な
どの効果を上げることができる。これにより安全な透析
治療が期待され、透析時間を短縮することもできる。
によれば上腕血圧が連続的に計測できる(図3
(a))、患者により新たな負担をかけずに計測でき
る、急激な血圧降下を直ちに検知することができる、な
どの効果を上げることができる。これにより安全な透析
治療が期待され、透析時間を短縮することもできる。
【図2】本発明の基礎となる計算式を得るための血液の
流れの電気的等価回路を示す図
流れの電気的等価回路を示す図
Claims (1)
- 【請求項1】 人工透析血液回路における透析器の上流
部及び下流部で人体に最も近い部位にそれぞれ設けられ
た圧力測定部と、この2点における圧力と血液回路の流
量より、上腕及び透析用血液回路の電気的等価回路を用
いた推定公式を用いて、上腕血圧の平均値を演算する演
算装置と、その演算結果を表示する装置とよりなる透析
用上腕血圧計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3078621A JPH0671481B2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 透析用上腕血圧計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3078621A JPH0671481B2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 透析用上腕血圧計測装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0591980A JPH0591980A (ja) | 1993-04-16 |
JPH0671481B2 true JPH0671481B2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=13666962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3078621A Expired - Lifetime JPH0671481B2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 透析用上腕血圧計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0671481B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003062066A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-04 | Toray Medical Co Ltd | 血液透析装置 |
CN101990445B (zh) | 2008-04-09 | 2013-11-06 | 旭化成株式会社 | 血压推定装置 |
-
1991
- 1991-03-18 JP JP3078621A patent/JPH0671481B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0591980A (ja) | 1993-04-16 |
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