JPH0671369A - 鉄筋自動連続曲げ加工設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄筋の曲げ加工を高い生産性の下に行うこと
ができる鉄筋自動連続曲げ加工設備を提供する。 【構成】 鉄筋搬送用コンベア２の搬送経路の途中又は
終端に曲げ加工の支点となる曲げ加工用鉄筋受け４を鉄
筋搬送用コンベア２の搬送方向に直交させて設けると共
に、曲げ加工用鉄筋受け４を中心として正逆いずれか又
は両方に回転駆動する鉄筋押圧用突部７を設け、更に鉄
筋３を介して曲げ加工用鉄筋受け４と対向する位置に、
曲げ加工用鉄筋受け４に向けて鉄筋挟持部１０を進退自
在に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋・鋼棒（以下、鉄
筋という）の曲げ加工設備に係り、特に鉄筋の自動曲げ
加工設備に関する。

【０００２】

【従来の技術】鉄筋コンクリート造の構造物を建造する
にあたっては、現場作業の前に、設計図に基づいて鉄筋
を種々の寸法・形状に加工する。このとき、鉄筋の曲げ
加工については、バーベンダーやクロー等の道具を用い
て手作業により行うか、又は機械を用いて行われてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バーベ
ンダーやクロー等の道具を用いての手作業による曲げ加
工には、生産性が低いという難点があった。また、機械
を用いて曲げ加工を行った場合でも、従来の曲げ加工用
機械では機械への鉄筋の供給や装着、或いは曲げ加工後
の鉄筋の搬出等については手作業で行っていたため、生
産性が未だ不充分であった。本発明は、鉄筋の曲げ加工
を高い生産性の下に行うことができる鉄筋自動連続曲げ
加工設備を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の鉄筋自動連続曲げ加工設備は、 １） 鉄筋搬送用コンベアの搬送経路の途中又は終端に
曲げ加工の支点となる曲げ加工用鉄筋受けを前記鉄筋搬
送用コンベアの搬送方向に直交させて設けると共に、前
記曲げ加工用鉄筋受けを中心として正逆いずれか又は両
方に回転駆動する鉄筋押圧用突部を設け、更に鉄筋を介
して前記曲げ加工用鉄筋受けと対向する位置に、前記曲
げ加工用鉄筋受けに向けて鉄筋挟持部を進退自在に設け
たことを特徴とする鉄筋自動連続曲げ加工設備 ２） 曲げ加工用鉄筋受けが、鉄筋搬送用コンベアの搬
送方向と直交する方向に進退自在である、１に記載の鉄
筋自動連続曲げ加工設備 ３） 鉄筋挟持部の曲げ加工用鉄筋受け方向への進出に
伴って互いに嵌合する１対の嵌合部の一方を前記曲げ加
工用鉄筋受けに設け、他方を前記鉄筋挟持部に設けた、
１又は２に記載の鉄筋自動連続曲げ加工設備 ４） 自走式の鉄筋ストッパーを具備した、１〜３のい
ずれかに記載の鉄筋自動連続曲げ加工設備 を要旨とするものである。

【０００５】

【作用】本発明の鉄筋自動連続曲げ加工設備において
は、曲げ加工しようとする鉄筋は鉄筋搬送用コンベアに
より所定間隔で連続して搬送される。そして、鉄金搬送
用コンベアの搬送経路の途中又は終端に設けた曲げ加工
用鉄筋受けと鉄筋押圧用突部との間に鉄筋が進入する
と、まず鉄筋挟持部が曲げ加工用鉄筋受け側に進出し、
これに伴って鉄筋が曲げ加工用鉄筋受け側に押圧され、
結果として、曲げ加工用鉄筋受けと鉄筋挟持部とにより
鉄筋が挟持される。次いで、曲げ加工用鉄筋受けを中心
として鉄筋押圧用突部が所定方向に回転駆動して鉄筋を
押し、これに伴って曲げ加工用鉄筋受けを支点として所
定方向に鉄筋が曲げられる。そして、所定方向に曲げら
れた後の鉄筋は、鉄筋搬送用コンベアにより曲げ加工用
鉄筋受けよりも更に下流に搬送されるか、又は曲げ加工
用鉄筋受けの近傍で鉄筋搬送用コンベアによる搬送経路
の外に出される。

【０００６】このようにして鉄筋の曲げ加工を行う本発
明の鉄筋自動連続曲げ加工設備では、鉄筋の曲げ加工を
連続して行うことができるため、所定形状に曲げ加工さ
れた鉄筋を高い生産性の下に製造することができる。

【０００７】曲げ加工用鉄筋受けを進退自在に設けた場
合には、例えばＵ字状に鉄筋を曲げ加工した場合でも、
曲げ加工用鉄筋受けを退かせることにより曲げ加工後の
鉄筋と曲げ加工用鉄筋受けとの衝突を防止することが可
能になるため、この鉄筋を鉄筋搬送用コンベアにより曲
げ加工用鉄筋受けの下流に容易に搬送することができ
る。

【０００８】又、鉄筋挟持部の曲げ加工用鉄筋受け側へ
の進出に伴って互いに嵌合する１対の嵌合部の一方を曲
げ加工用鉄筋受けに設け、他方を鉄筋挟持部に設けた場
合には、鉄筋挟持部により鉄筋を曲げ加工用鉄筋受け側
に押圧して挟持したときに、上記１対の嵌合部が互いに
嵌合する。そして、このようにして鉄筋を挟持した場合
には、例えば大径の鉄筋を曲げ加工する場合のように曲
げ加工時に大きな力が曲げ加工用鉄筋受けにかかる場合
でも、この力による曲げ加工用鉄筋受けの回転が抑止さ
れるため、正確な曲げ加工を行うことができる。

【０００９】更に、自走式の鉄筋ストッパーを設けた場
合には、所定の位置に予め鉄筋ストッパーを移動させて
おくことにより、鉄筋において曲げようとする箇所が曲
げ加工用鉄筋受けの直下に来た時点でこの鉄筋の搬送
（移動）を鉄筋ストッパーにより止めることができる。
従って、この場合には、鉄筋端部から所定距離の箇所で
の曲げ加工を繰り返し正確に連続して容易に行うことが
できる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。図１は実施例の斜視図、図２は曲げ加工を行
う前の実施例を示す正面図、図３は鉄筋挟持時の状態を
示す説明図、図４は曲げ加工時の実施例を示す正面図、
図５は鉄筋ストッパーの動きを示す説明図、図６は鉄筋
押圧用突部の動きを示す説明図、図７は曲げ加工後の鉄
筋の例を示す側面図である。

【００１１】図１〜図６に示した鉄筋自動連続曲げ加工
設備１では、鉄筋搬送用のローラコンベア２による鉄筋
３の搬送経路の途中に、油圧シリンダのプランジャーか
らなる棒状の曲げ加工用鉄筋受け４が設けられており、
この曲げ加工用鉄筋受け４の外側には、モータ５の駆動
に伴って曲げ加工用鉄筋受け４を中心として正逆に回転
駆動する回転テーブル６が設けられている。この回転テ
ーブル６の主表面には円柱状の鉄筋押圧用突部７が固着
しており、従って鉄筋押圧用突部７も曲げ加工用鉄筋受
け４を中心として正逆に回転運動する。曲げ加工用鉄筋
受け４は、進退自在に運動し、曲げ加工時には、図１に
示したように、鉄筋３の搬送経路の上方に水平に伸びて
いる。又、鉄筋の搬送の邪魔になるような場合には、回
転テーブル６の主平面と同等乃至それより奥まで退く。
曲げ加工用鉄筋受け４の先端部には、互いに嵌合する１
対の嵌合部の一方に相当する溝状の嵌合部８ａが設けら
れている。

【００１２】この曲げ加工用鉄筋受け４は、ローラコン
ベア２により搬送されてきた鉄筋３の直上に位置するよ
うに配設されている。又鉄筋押圧用突部７は、この鉄筋
押圧用突部７と曲げ加工用鉄筋受け４との間に鉄筋３が
進入するように、予め曲げ加工用鉄筋受け４の下方に位
置している。そして、曲げ加工用鉄筋受け４と鉄筋押圧
用突部７との間に進入した鉄筋３を介して前記曲げ加工
用鉄筋受け４と対向する位置には、モータ９の駆動に伴
って上下動する鉄筋挟持部１０が配設されている。この
鉄筋挟持部１０の外側面には、曲げ加工用鉄筋受け４の
先端部に設けた嵌合部８ａと共に１対の嵌合部を形成す
る棒状の嵌合部８ｂが設けられている。

【００１３ 又、ローラコンベア２や鉄筋挟持部１０の外側には、上
下１対のガイド棒１１ａ，１１ｂと１本のラック１２が
設けられており、これらに係合して自走式の鉄筋ストッ
パー１３が設けられている。この鉄筋ストッパー１３
は、ラック１２に噛合する歯車１４（図５参照）を正逆
に回転駆動させる自走用モータ１５を備え、自走用モー
タ１５の動作は、ケーブル１６を介して制御部（図示せ
ず）から伝えられる信号により制御される。又、鉄筋ス
トッパー１３の上面には、モータ１７の駆動に伴って正
逆に回転駆動するアーム１８が設けられており、このア
ーム１８の先端には鉄筋係止用の板材１９が取付けられ
ている。モータ１７の動作もまた、ケーブル１６を介し
て制御部（図示せず）から伝えられる信号により制御さ
れる。 【００１４】尚、ローラコンベア２は、曲げ加工用鉄筋
受け４の上流側及び下流側に、鉄筋３を回転テーブル６
側へ押遣る進路補正部材２０ａ，２０ｂを有している。
また、回転テーブル６側にはローラコンベア２による鉄
筋３の搬送経路に沿って、曲げ加工を一部施した鉄筋を
搬送する際或いは曲げ加工後の鉄筋を曲げ加工用鉄筋受
け４より下流に搬送する際に、鉄筋を寄りかからせて転
倒を防止するための鉄筋用ガイド棒２１が複数本設けら
れている。

【００１５】鉄筋自動連続曲げ加工設備１による鉄筋の
曲げ加工は、例えば以下のようにして行われる。まず、
曲げ加工しようとする所望本数の鉄筋３を、１本ずつ又
は複数本ずつローラコンベア２により所定間隔で続々と
搬送する。このとき、鉄筋ストッパー１３は、鉄筋３に
おいて曲げようとする箇所が曲げ加工用鉄筋受け４の直
下に来たときに、この鉄筋３の搬送（移動）を止められ
るように、所定の位置に移動させておく。そして、鉄筋
３が曲げ加工用鉄筋受け４と鉄筋押圧用突部７との間に
進入し、且つ鉄筋ストッパー１３により搬送（移動）を
止められたら、一旦ローラコンベア２を停止させる。

【００１６】次に、鉄筋挟持部１０を上向きに運動させ
て、この鉄筋挟持部１０により鉄筋３を曲げ加工用鉄筋
受け４側に押圧する。これにより、鉄筋３は曲げ加工用
鉄筋受け４と鉄筋挟持部１０とにより挟持される。この
とき、曲げ加工用鉄筋受け４の先端部に設けられた溝状
の嵌合部８ａと鉄筋挟持部１０の外側面に設けられた棒
状の嵌合部８ｂとは、互いに嵌合する（図２，３，４参
照）。

【００１７】この後、回転テーブル６を矢印Ａ（図２参
照）方向に回転駆動させることにより、突部７も同一方
向に回転駆動させる。このとき、鉄筋３は所定箇所を曲
げ加工用鉄筋受け４と鉄筋挟持部１０とにより挟持され
ていることから、挟持箇所よりも下流側の部分は曲げ加
工用鉄筋受け４を支点として上方に曲げられる（図３参
照）。また、曲げ加工用鉄筋受け４の先端部に設けられ
た嵌合部８ａと鉄筋挟持部１０の外側面に設けられた嵌
合部８ｂとが互いに嵌合していることから、曲げ加工用
鉄筋受け４が曲げ加工時にこの曲げ加工用鉄筋受け４に
加わる力により回転してしまうようなことは抑止され
る。従って、正確な曲げ加工が行われる。

【００１８】１回の曲げ加工が終わった後に、次の鉄筋
の曲げ加工を行う場合は、モータ１７を駆動させてアー
ム１８を所定方向に回転駆動させることにより板材１９
を鉄筋の搬送経路の外に出した後（図５参照）、再びロ
ーラコンベア２を始動させて、加工後の鉄筋３を下流に
搬送すると共に、未加工の鉄筋を曲げ加工用鉄筋受け４
方向へ送り、前述と同様にして曲げ加工を行う。１回の
曲げ加工により、例えば図７（ａ）に示すＬ字状の鉄筋
２３ａを得ることができる。

【００１９】また、１回の曲げ加工が終わった後、同一
の鉄筋の別の箇所について再度曲げ加工を行う場合は、
鉄筋ストッパー１３を所定の場所まで移動させ、また鉄
筋挟持部１０を下向きに運動させて曲げ加工用鉄筋受け
４と鉄筋挟持部１０とによる鉄筋３の挟持を解いてか
ら、再びローラコンベア２を始動させる。このとき必要
に応じて、図６に示すように、鉄筋挟持部１０の上流側
に鉄筋押圧用突部７を移動させる。この後は、前述と同
様にして曲げ加工を行う。尚、鉄筋押圧用突部７を鉄筋
挟持部１０の上流側に移動させて２回目の曲げ加工を行
う場合は、鉄筋押圧用突部７を矢印Ｂ（図６参照）方向
に回転駆動させる、この２回の曲げ加工により、例えば
図７（ｂ）に示すＵ字状の鉄筋２３ｂが得られる。Ｕ字
状に曲げ加工した場合、加工後の鉄筋を下流に搬送する
にあたっては、曲げ加工用鉄筋受け４を回転テーブル６
よりも奥に退かせて、曲げ加工後の鉄筋が曲げ加工用鉄
筋受け４に衝突するのを防止する。

【００２０】上述したように、鉄筋自動連続曲げ加工設
備１では鉄筋の曲げ加工を連続して自動的に行うことが
できるため、鉄筋の曲げ加工を高い生産性の下に行うこ
とが可能である。

【００２１】尚、本発明の鉄筋自動連続曲げ加工設備は
実施例に限定されるものではなく、種々の変形例や応用
例を含むものである。例えば、実施例では曲げ加工用鉄
筋受けを進退自在に設けたが、曲げ加工用鉄筋受けを鉄
筋搬送用コンベアの搬送経路の終端に設ける場合や、鉄
筋をＬ字状に曲げ加工する場合のように、曲げ加工後の
鉄筋と曲げ加工用鉄筋受けとが衝突する心配の無い場合
には、固定配置してもよい。鉄筋押圧用突部は、曲げ加
工用鉄筋受けを中心として正逆いずれか又は両方に回転
駆動するように設けられていればよく、その設置方法は
実施例の方法に限定されるものではない。

【００２２】又、実施例では曲げ加工用鉄筋受けと鉄筋
挟持部とを互いに嵌合させたが、例えば細径の鉄筋を曲
げ加工する場合のように、曲げ加工時に曲げ加工用鉄筋
受けが回転してしまう心配の無い場合には、両者を互い
に嵌合させる必要はない。更に、曲げ加工用鉄筋受けの
回転を抑止するための方法は上述の方法に限定されるも
のではなく、例えば曲げ加工用鉄筋受けに補強用の固定
具を取付ける等、適宜変更可能である。鉄筋搬送用コン
ベアは、実施例で用いたローラコンベアに限定されるも
のではなく、ベルトコンベア，スラットコンベア，エプ
ロンコンベア等、適宜変更可能である。実施例では鉄筋
１本毎に曲げ加工を行う例を図示したが、１回の曲げ加
工で曲げられる鉄筋の本数は１本に限定されるものでは
なく、適宜変更可能である。１度に複数本の鉄筋につい
て曲げ加工する場合、これらの鉄筋は結束されているこ
とが好ましい。

【００２３】又、実施例ではローラコンベアによる鉄筋
の搬送経路の途中に曲げ加工用鉄筋受け及び鉄筋押圧用
突部を設けたが、これらは図８及び図９に示すように、
ローラコンベアによる鉄筋の搬送経路の終端に設けても
よい。図８，９に示した鉄筋自動連続曲げ加工設備２５
では、曲げ加工用鉄筋受け及び鉄筋押圧用突部がローラ
コンベア２による鉄筋３の搬送経路の終端に設けられて
いる他、曲げ加工用鉄筋受け４が固定配置されている。
曲げ加工用鉄筋受け４は、曲げ加工時に加わる力により
回転してしまうのを防ぐために、固定具２６により補強
されている。又、この曲げ加工用鉄筋受け４の上方に
は、モータ９の駆動に伴って上下動する鉄筋挟持部１０
が設けられている。更に、鉄筋自動連続曲げ加工設備２
５では、ローラコンベア２による鉄筋３の搬送経路の下
流側延長線に沿った所に鉄筋係止用の板材１９を備えた
自走式の鉄筋ストッパー１３が設けられている。この鉄
筋ストッパー１３は、モータ２７により回動するウォー
ム２８に噛合する歯車（図示せず）を有し、ウォーム２
８の回動に伴って、ウォーム２８とこのウォーム２８の
上下に配設されたガイド棒１１ａ，１１ｂとに沿って所
定方向へ自走する。

【００２４】又、鉄筋自動連続曲げ加工設備２５には、
曲げ加工後の鉄筋をローラコンベア２による搬送経路の
外に押出すための押出し用アーム２９が設けられてい
る。そして、図９に示すように、ローラコンベア２の終
端側には、曲げ加工後の鉄筋を搬送するための第２のロ
ーラコンベア３０が並設されている。この第２のローラ
コンベア３０は所定の角度で斜設されており、ローラコ
ンベア２側に設けられている鉄筋用ガイド棒２１に斜対
向して、第２の鉄筋用ガイド棒３１が複数本設けられて
いる。この鉄筋自動連続曲げ加工設備２５を用いて同一
の鉄筋について２回の曲げ加工を行った場合や、前述し
た鉄筋自動連続曲げ加工設備１の下流に鉄筋自動連続曲
げ加工設備２５を連設した場合には、例えば図１０に示
すＳ字状の鉄筋３２を得ることができる。

【００２５】尚、図８，９に示した鉄筋自動連続曲げ加
工設備では、鉄筋挟持部を曲げ加工用鉄筋受けの上方に
設けたが、曲げ加工用鉄筋受け及び鉄筋押圧用突部を鉄
筋搬送用コンベアの搬送経路の終端に設ける場合であっ
ても、鉄筋挟持部は曲げ加工用鉄筋受けの上方及び下方
のいずれに設けてもよい。どちらに設けるかは、用途に
応じて適宜選択される。更に、曲げ加工用鉄筋受けと鉄
筋挟持部とは鉄筋を介して互いに対向する位置関係にあ
ればよく、この位置関係は垂直平面上で達成されていて
もよいし、水平面上で達成されていてもよい。更には、
水平面或いは垂直平面から所定の角度傾いた平面上で達
成されていてもよい。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の鉄筋自動
連続曲げ加工設備では、曲げ加工しようとする鉄筋は鉄
筋搬送用コンベアにより所定間隔で連続して搬送され、
曲げ加工用鉄筋受けと鉄筋押圧用突部との間に進入した
鉄筋は、曲げ加工用鉄筋受けと鉄筋挟持部とにより挟持
された状態で、鉄筋押圧用突部により所定方向へ曲げら
れる。そして、所定方向に曲げられた後の鉄筋は、鉄筋
搬送用コンベアにより曲げ加工用鉄筋受けよりも更に下
流に搬送されるか、又は曲げ加工用鉄筋受けの近傍で鉄
筋搬送用コンベアによる搬送経路の外に出される。従っ
て、本発明によれば、所定形状に曲げ加工された鉄筋が
高い生産性の下に製造される。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の斜視図である。

【図２】曲げ加工を行う前の実施例を示す正面図であ
る。

【図３】鉄筋挟持時の状態を示す説明図である。

【図４】曲げ加工時の実施例を示す正面図である。

【図５】鉄筋ストッパーの動きを示す説明図である。

【図６】鉄筋押圧用突部の動きを示す説明図である。

【図７】曲げ加工後の鉄筋の例を示す側面図である。

【図８】他の鉄筋自動曲げ加工設備を示す正面図であ
る。

【図９】図８に示した鉄筋自動曲げ加工設備を示す透視
図である。

【図１０】曲げ加工後の鉄筋の他の例を示す側面図であ
る。

【符号の説明】

１ 鉄筋自動連続曲げ加工設備 ２ ローラコンベア ３ 鉄筋 ４ 曲げ加工用鉄筋受け ７ 鉄筋押圧用突部 ８ａ 嵌合部 ８ｂ 嵌合部 １０ 鉄筋挟持部 １３ 鉄筋ストッパー ２５ 鉄筋自動連続曲げ加工設備

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鉄筋搬送用コンベアの搬送経路の途中又
   は終端に曲げ加工の支点となる曲げ加工用鉄筋受けを前
   記鉄筋搬送用コンベアの搬送方向に直交させて設けると
   共に、前記曲げ加工用鉄筋受けを中心として正逆いずれ
   か又は両方に回転駆動する鉄筋押圧用突部を設け、更に
   鉄筋を介して前記曲げ加工用鉄筋受けと対向する位置
   に、前記曲げ加工用鉄筋受けに向けて鉄筋挟持部を進退
   自在に設けたことを特徴とする鉄筋自動連続曲げ加工設
   備。
2. 【請求項２】 曲げ加工用鉄筋受けが、鉄筋搬送用コン
   ベアの搬送方向と直交する方向に進退自在である、請求
   項１に記載の鉄筋自動連続曲げ加工設備。
3. 【請求項３】 鉄筋挟持部の曲げ加工用鉄筋受け方向へ
   の進出に伴って互いに嵌合する１対の嵌合部の一方を前
   記曲げ加工用鉄筋受けに設け、他方を前記鉄筋挟持部に
   設けた、請求項１又は２に記載の鉄筋自動連続曲げ加工
   設備。
4. 【請求項４】 自走式の鉄筋ストッパーを具備した、請
   求項１〜３のいずれかに記載の鉄筋自動連続曲げ加工設
   備。