JPH0671221A - 複層塗膜構造 - Google Patents

複層塗膜構造

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Publication number
JPH0671221A
JPH0671221A JP92230346A JP23034692A JPH0671221A JP H0671221 A JPH0671221 A JP H0671221A JP 92230346 A JP92230346 A JP 92230346A JP 23034692 A JP23034692 A JP 23034692A JP H0671221 A JPH0671221 A JP H0671221A
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JP
Japan
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color
coating film
hue
angle
film structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP92230346A
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English (en)
Inventor
Soichi Wakabayashi
壮一 若林
Hiroaki Kiyata
弘明 木谷田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色相の異る塗膜槽を2層以上積層して彩度の
高い、より深みのある色相を得る事が出来る複層塗膜構
造の提供。 【構成】 被塗物の表面に、色相の異る塗膜層を2層も
しくはそれ以上積層して複合色を形成する複層塗膜構造
において、その塗膜構造の色の、ハンターの色差式にお
けるクロマティクネス指数a値及びb値が下記の組合せ
条件(a:0.5〜10、b:0.5〜10)、(a:0.5 〜10、
b:−0.5〜−10)、(a:−0.5〜−10、b:0.5〜1
0)又は(a:−0.5〜−10、b:−0.5〜−10)を満た
すこと及び変角高速分光光度計で塗色を−25°〜65°ま
で変角したときの低角度と高角度でマンセルの色相が変
化し、可視領域の反射曲線の形が異ることを特徴とする
複層塗膜構造。 【効果】 ゼブラ模様を形成することなく、角度によっ
て2色性を示すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複層塗膜構造に関し、
さらに詳しくは色相の異る塗膜層を2層もしくはそれ以
上積層して彩度の高い、より深みのある色相を得る事が
出来る複層塗膜構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】色相の異なる塗膜層を組合せて、より透
明感のある塗色を得る事が出来る事はすでに知られてい
る (特開昭58-202080号公報) 。例えば、下層の着色塗
膜層の上に、下層の色が見えるカラークリヤータイプの
塗膜層が形成されて、透明感のでる特色のある色相が自
動車、自動二輪車等の塗装に実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上塗塗
膜層がカラークリヤータイプのものであるため、その塗
膜厚の差によって色相が部分的に変わり、いわゆるゼブ
ラ模様 (膜厚差による色の濃淡による色ムラ) となる問
題がある。従って、現在は同系色の組合せで出来るだけ
ゼブラ模様が出ない様にして透明感のある色相を提供し
ているので色相の幅が限定され色の変化も乏しい。本発
明は、前記問題点であるセブラ模様の解消すると共に、
色相の幅を広げる事及び色の変化のある、つまり層複合
色を活して角度によって2色性を得る事のできる複層塗
膜構造を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者らは、前記したようなゼブラ模様が生じる
という課題解決のため鋭意研究を重ねた結果、JIS Z 87
22に規定する三刺激値X, Y, Zから求められるハンタ
ーの色差式における明度指数L、クロマティクネス指数
a, bに関して、2層以上の複層塗膜の色のa値からb
値を特定し、且つ変角高速光光度計で塗色を−25°から
65°まで変角したときの低角度と高角度で可視領域の反
射曲線の形が異なるように色相の設計をすることによっ
て解決できることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】すなわち、本発明は、被塗物の表面に、色
相の異る塗膜層を2層もしくはそれ以上積層して複合色
を形成する複層塗膜構造において、その塗膜構造の色
の、ハンターの色差式におけるクロマティクネス指数a
値及びb値が下記の組合せ条件(a:0.5〜10、b:0.
5〜10) 、 (a:0.5〜10、b:−0.5〜−10) 、
(a:−0.5〜−10、b:0.5〜10) 又は (a:−0.5
〜−10、b:−0.5〜−10)を満たすこと及び変角高速
分光光度計で塗色を−25°〜65°まで変角したときの低
角度と高角度でマンセルの色相が変化し、可視領域の反
射曲線の形が異ることを特徴とする複層塗膜構造を要旨
としている。
【0006】
【作用】本発明の構成と作用を説明する。本発明におけ
る被塗物上に塗装される下層の塗膜層を形成する着色塗
料は、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂等の基体樹脂とアミノ樹脂、ポリイソ
シアネート等の架橋剤をビヒクル成分とし、これに無機
又は有機の着色顔料を配合した公知の塗料である。この
着色塗料には必要に応じて光輝性材料 (例えばメタリッ
ク粉末、パールマイカなど) が配合されてもよい。ソリ
ッドカラー塗膜層は15〜40μの膜厚 (乾燥膜厚、以下同
様) で形成される。
【0007】次に、上層を形成し、下層の色と複合色を
形成するカラークリアー層は、前記したビヒクル成分か
らなる透明クリヤー塗料に透明着色顔料を配合したカラ
ークリヤー塗料によって、15〜40μの厚さで形成され
る。このクリヤー塗料には、前記した光輝性材料を10PH
R 以下の範囲で配合してもよい。前記したカラークリア
ー層の上に、必要に応じて、さらに色相の異るカラーク
リアー層を形成してもよい。
【0008】本発明において、上記の複層塗膜構造の色
は、ハンターの色差式におけるクロマティクネス指数a
値及びb値が下記の組合せ条件を満たすことが必要であ
る。測色は、例えばミノルタ株式会社製 Chroma Meter
CR-300を使用することができる。 〔a:0.5〜10 (好ましくは0.5〜5) 、b:0.5〜10
(好ましくは0.5〜5)〕、〔a:0.5〜10 (好ましく
は0.5〜5) 、b:−0.5〜−10 (好ましくは−0.5〜
−5) 〕、〔a:−0.5〜−10 (好ましくは−0.5〜−
5) 、b:0.5〜10 (好ましくは0.5〜5) 〕又は
〔a:−0.5〜−10 (好ましくは−0.5〜−5) 、b:
−0.5〜−10 (好ましくは−0.5〜−5) 〕 a及びbの値が上記した範囲からはずれる場合、色相が
部分的に変わり、ゼブラ模様を形成する。
【0009】また、前記の条件の他に、変角高速分光光
度計で塗色を−25°〜65°まで変角したときの低角度
(−25〜25°) と高角度 (25〜65°) でマンセルの色相
が変化し、可視領域 (400〜800nm) の反射曲線の形が異
ることが必要である。この条件を満たさないと、角度の
変化による2色性が発現しない。前記した変角高速分光
光度計は、例えば村上色彩株式会社のGONIO-Spectropho
tometerを使用することができる。
【0010】マンセルの色相は、Y,YR,R,RP,
P,PB,B,BG,G及びGYであり、例えば実施例
1及び2の様にある色を角度をかえて測色した場合Pか
らB、YからRに変化することが二色性を発現する必要
条件である。
【0011】
【実施例】本発明を実施例によって具体的に説明する
が、これにより本発明は限定されるものではない。 実施例1 使用する塗料は、下記の配合からなる塗料を用いた。 下塗塗料: レタンPG-60 No.1320 ホワイト 13.57部 (重量部、以下同じ) 〃 No.621 ブルー 0.50部 〃 No.642 レッド 0.07部 〃 No.582 ブラック 0.14部 染料 ブルーRS (サンド社製) 0.57部 レタンPG-60 エナメルクリヤー 85.17部 ────────────────────────── 合 計 100.00部 「レタンPG」は関西ペイント社製アクリルウレタン系塗料。 中塗塗料: ソフレックスNo.5500 クリヤー 99.6 部 染料グリーン2GLS (サンド社製) 0.4 部 ────────────────────────── 合 計 100.00部 「ソフレックス」は関西ペイント社製アクリルウレタン系塗料。 上塗塗料: ソフレックスNo.5500 クリヤー 98.0 部 染料バイオゾール3304(オリエント化学製) 2.0 部 ─────────────────────────── 合 計 100.00部 表面処理鋼板上に、下塗塗料を膜厚 (乾燥膜厚、以下同
じ) 25〜30μ、中塗塗料を35μ及び上塗塗料を20μにそ
れぞれ塗装し、硬化させて得られる複合塗膜のL, a,
b値、マンセル色相及び可視領域の反射曲線図を求め
た。測定は、前述の作用の欄で説明した装置を用いて行
った。
【0012】
【表1】 前記塗膜の反射曲線図を図1に示す。この塗色系の場合
のa値2.51及びb値−3.26が151以内にあり、マンセル
色相及び反射曲線も変化しており、ゼブラ模様も出現せ
ず、方向による2色性が現れ、優れた意匠効果をもたら
すことができた。 実施例2 中塗塗料: ソフレックスNo.5500 クリヤー 98.0 部 染料バイオゾール3304 2.0 部 ────────────────────────── 合 計 100.00部 上塗塗料: ソフレックスNo.5500 クリヤー 99.6 部 染料グリーン2GLS 0.4 部 ────────────────────────── 合 計 100.00部 表面処理鋼板上に、実施例1で用いた下塗塗料を25〜30
μに、上記中塗塗料を30μ及び上記上塗塗料を30μにそ
れぞれ塗装し硬化させた。得られた複層塗膜について
L, a, b値、マンセル色相及び反射曲線を求めた。
【0013】
【表2】 前記塗膜の反射曲線図を図2に示す。この塗色系の場
合、a値且つb値が151以内であり、変角光度計での図
2の可視領域図及びマンセルの色相の変化もあり、方向
による2色性が現れた。 比較例 実施例1で使用した下塗塗料、中塗塗料及び上塗塗料を
それぞれ25〜30μ、15μ及び20μに塗装した。得られた
複層塗膜のL, a, b値、マンセル色相及び反射曲線を
求めた。
【0014】
【表3】 この塗色系の場合、層複合色でa値は10以上であり、b
値も−10以上であるため、ゼブラ模様が現れ、角度の変
化による2色性が現れない。これは、図3及び変角マン
セル値からも明らかである。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるから、得られる複層塗膜構造は、特定の条件を満た
すことによって形成される複合色であるため、ゼブラ模
様を形成することなく、角度によって2色性を示すこと
ができるという効果が奏され、産業上極めて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例で得た複合塗膜を変角高速分光光
度計で測定した可視領域の反射曲線図である。
【図2】本発明の他の実施例で得た複合塗膜を、変角高
速分光光度計で測定した可視領域の反射曲線図である。
【図3】比較例で得た複合塗膜を、変角高速分光光度計
で測定した可視領域の反射曲線図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗物の表面に、色相の異る塗膜層を2
    層もしくはそれ以上積層して複合色を形成する複層塗膜
    構造において、その塗膜構造の色の、ハンターの色差式
    におけるクロマティクネス指数a値及びb値が下記の組
    合せ条件(a:0.5〜10、b:0.5〜10) 、 (a:0.5
    〜10、b:−0.5〜−10) 、 (a:−0.5〜−10、b:
    0.5〜10) 又は (a:−0.5〜−10、b:−0.5〜−1
    0)を満たすこと及び変角高速分光光度計で塗色を−25°
    〜65°まで変角したときの低角度と高角度でマンセルの
    色相が変化し、可視領域の反射曲線の形が異ることを特
    徴とする複層塗膜構造。
JP92230346A 1992-08-28 1992-08-28 複層塗膜構造 Pending JPH0671221A (ja)

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JP92230346A JPH0671221A (ja) 1992-08-28 1992-08-28 複層塗膜構造

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JP92230346A JPH0671221A (ja) 1992-08-28 1992-08-28 複層塗膜構造

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JPH0671221A true JPH0671221A (ja) 1994-03-15

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ID=16906414

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JP92230346A Pending JPH0671221A (ja) 1992-08-28 1992-08-28 複層塗膜構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6474406B2 (en) 1995-10-02 2002-11-05 Calsonic Kansei Corporation Heater/cooler unit of automotive air conditioning system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6474406B2 (en) 1995-10-02 2002-11-05 Calsonic Kansei Corporation Heater/cooler unit of automotive air conditioning system

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