JPH0671072B2 - ヘテロ接合素子およびその製造方法 - Google Patents

ヘテロ接合素子およびその製造方法

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JPH0671072B2
JPH0671072B2 JP61020194A JP2019486A JPH0671072B2 JP H0671072 B2 JPH0671072 B2 JP H0671072B2 JP 61020194 A JP61020194 A JP 61020194A JP 2019486 A JP2019486 A JP 2019486A JP H0671072 B2 JPH0671072 B2 JP H0671072B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、半導体材料としてπ−共役系高分子材料を
用いた新規なヘテロ接合素子に関するものである。
〔従来の技術〕
π−共役系高分子は化学構造の骨格が共役二重結合から
成つており、π電子軌道の重なりによつて形成される価
電子帯と伝導帯およびこれを隔てるバンド幅から成るバ
ンド構造を有しているものと考えられている。バンド幅
は材料によつて異なるが、1.5〜4eVの範囲にあり、この
ためにπ−共役系高分子はそれ自身では絶縁体である。
しかし、化学的方法または電気化学的方法等(以下、ド
ーピングという)によつて価電子帯から電子を抜き去つ
たり(酸化)、または伝導帯に電子を注入(還元)する
ことによつて電荷を運ぶキヤリヤー(担体)が生じると
考えられている。この結果、ドーピングの量を制御する
ことによつて、電導度は絶縁体領域から金属領域の幅広
い範囲にわたつて変えることが可能である。ドーピング
が酸化反応の時に得られる高分子はp型、還元反応の場
合にはn型になる。これは無機半導体における不純物添
加の場合に似ている。このためにπ−共役系高分子を半
導体材料として用いた半導体素子を作製することができ
る。
具体的には、ポリアセチレンを用いたシヨツトキー型接
合素子(J.Appl.Phys.52巻,869頁,1981年,特開昭56−1
47486号等)、ポリピロール系共役系高分子を用いたシ
ヨツトキー型接合素子(特開昭59−63760号等)が知ら
れている。また、無機半導体であるn−CdSとp型ポリ
アセチレンとを組み合わせたヘテロ接合素子が報告され
ている(J.Appl.Phys.51巻,4252頁,1980年)。π−共役
系高分子同志を組み合わせた接合素子としては、p型お
よびn型ポリアセチレンを用いたpnホモ接合素子が知ら
れている。(Appl.Phys.Lett.33巻,18頁,1978年)。こ
の接合素子は乾燥したヘリウム下においても不安定であ
り、数時間を経ずして接合特性が失なわれるのが現状で
ある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のような従来のπ−共役系高分子を用いた半導体素
子では、殆んどの接合の場合においてπ−共役系高分子
と金属、またはπ−共役系高分子と無機半導体の組み合
わせであり、また、π−共役系高分子へのドーピング量
の制御によつて、接合特性を制御することには成功して
いない。更に、π−共役系高分子同志の接合であるポリ
アセチレンを用いたpnホモ接合は、この接合特性が極め
て不安定である。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたも
ので、一つのπ−共役系高分子上に、これとは異なるπ
−共役系高分子を設け、両π−共役系高分子の界面でヘ
テロ接合を形成されることができ、その接合特性をドー
ピング量によつて制御することに初めて成功したと共
に、この接合素子が長期間にわたり安定に動作するヘテ
ロ接合素子およびその製造方法を得ることを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係るヘテロ接合素子は、π−共役系高分子に
これとは異なるπ−共役系高分子を被着させることによ
り、両π−共役系高分子の界面にヘテロ接合を形成させ
たものである。
〔作 用〕
この発明においては、異なるπ−共役系高分子の界面に
ヘテロ接合を形成させることができると共に、その接合
特性をドーピング量によつて制御することができ、更に
ヘテロ接合素子は長期間にわたり安定に動作する。
第1図および第2図にこの発明のヘテロ接合素子の構成
図の一例を示す。第1図は側面図、第2図は平面図であ
る。図中、(1)は基板であり、(2)は基板上に設け
られた金属層、(3),(4)はπ−共役系高分子層、
(5)は上部電極としての金属層である。基(1)は絶
縁性の材料であればいずれも使用可能であり、具体的に
はガラス、アルミナ焼結体、各種絶縁性プラスチツク等
が使用可能である。金属層(2)および(5)は、それ
ぞれ接しているπ−共役系高分子がp型にドーピングさ
れておれば、オーミツク接触をとるために仕事関数の大
きい金属、例えば白金、金、クロム等が使用可能であ
り、π−共役系高分子がn型にドーピングされていれば
仕事関数の小さい金属、例えばインジウム、アルミニウ
ム等が使用可能である。金属層を設ける方法としては、
蒸着、スパツタリング、めつき、CVD成長等がある。ま
た、使用目的に応じ(1)の基板と(2)の金属層を一
緒にして、無機半導体や金属板を基板兼金属層として用
いても差しつかえない。
この発明で使用するπ−共役系高分子は、π−共役系高
分子ならばいずれも使用可能であり、具体的にはポリア
セチレン、ポリピロール、ポリ(N−置換ピロール)、
ポリチオフエン、ポリ(3−置換チオフエン)、ポリ
(3,4−二置換チオフエン)、ポリアニリン、ポリアズ
レン、ポリピレン、ポリカルバゾール、ポリ(N−置換
カルバゾール)、ポリフラン、ポリベンゾチオフエン、
ポリベンゾフラン、ポリ(パラフエニレン)、ポリフエ
ニレンスルフイド、ポリインドール等が挙げられるが、
勿論これらに限られるものではない。しかし、成膜性の
観点からはポリアセチレン、ポリピロール、ポリ(N−
置換ピロール)が好ましく、又、ポリ(N−置換ピロー
ル)としては半導体特性の観点からポリ(N−メチルピ
ロール)が好ましく使われる。π−共役系高分子層
(3)を金属層(2)上に設ける方法としては、触媒を
用いて金属層(2)上に直接重合で合成する方法、電気
化学的重合法による方法、蒸着、スパツタリング、CVD
成長法等の気相から得る方法があり、いずれも使用可能
である。π−共役系高分子(4)を設ける方法としても
同様の方法が使用可能である。ポリピロールおよびポリ
(N−置換ピロール)を合成する際には、電気化学的重
合法および酸化剤を用いる化学重合法があるが、膜特性
の観点からは電気化学的重合法が好ましく使用される。
又、π−共役系高分子層(3)がドーピングされていな
い時には、この高分子層が撥水性であることを利用し
て、水溶液系でポリピロールまたはポリ(N−置換ピロ
ール)を電気化学的重合法で合成すると、容易にπ−共
役系高分子層(3)の表面にだけポリピロールまたはポ
リ(N−置換ピロール)の膜が形成され、良好な接合特
性を示すことになる。
ドーピング剤のドープはπ−共役系高分子(3)および
(4)の少くとも一方に行われる。ドーピング剤は種々
の還元剤又は酸化剤が使用できる。この発明で得られた
ヘテロ接合素子は、電気部品(例えば光エレクトロニク
ス素子)として有用である。
〔実施例〕
以下、実施例によりこの発明の詳細を示すが、勿論、こ
れら実施例によつてこの発明が限定されるものではな
い。
実施例 1 スライドガラス(2.5cm×7.5cm)上に真空蒸着法にてク
ロム層(約2000Å,1.1cm×5.5cm)を設け、更にこのク
ロム層上に金属(約500Å)を同じく真空蒸着法にて被
着させた。チーグラー触媒(Polymer J.4巻,460頁,1973
年;J.Polym.Sci.Polym.Chem.Ed.12巻,11頁,1974年)を
調製し、約16時間エージングを行なつた(この触媒は不
活性ガス雰囲気下に保存すれば約1ケ月間使用可能であ
る。)。上記、クロム−金層を有するガラススライドを
ガラス製の反応容器に移し、その後アルゴン雰囲気下で
触媒溶液を注いだ、−78℃に触媒溶液を冷却後、減圧に
して溶存ガスを除く操作を繰り返した後、同温度で反応
容器を傾け、スライドガラスのクロム−金層を被着させ
た側を触媒溶液の薄い層でコートする。その後、精製し
たアセチレンガス(約100トル)を反応容器に導入し、
約15〜25秒間触媒を塗付したスライドガラス表面にアセ
チレンガスを接触させ、ポリアセチレンフイルムをスラ
イドガラス上に合成した。未反応のアセチレンガスは真
空ポンプにて排気した。合成したポリアセチレンをアル
ゴン雰囲気下で精製トルエンにて洗浄し、洗浄トルエン
溶液が無色になる迄この操作を繰り返し行なつた。その
後、残余トルエンを真空ポンプにて除いた。このように
して得られたクロム−金層を被着させたスライドガラス
上のポリアセチレンの大部分はシス体である。これをア
ルゴン雰囲気下で他のガラス容器に移した後、減圧下14
0−150℃で1.5−2時間加熱してポリアセチレンを異性
化させた。このようにして得られたポリアセチレンの大
部分はトランス体である。この後、アルゴン雰囲気下で
ポリアセチレンフイルムを1〜2mm幅削りとり、第2図
に示すように金表面を露出させ(図中金属層(2))
は、これにワニ口クリツプを着けて以後の反応のリード
端子として用いた。
ポリ(N−メチルピロール)(以後PNPと略す)は、ア
ルゴンまたは窒素雰囲気下で電気化学的重合法(電解重
合法)によつて合成した。以下具体的に合成法を説明す
る。電解重合の反応溶液としては、100mlの水に1.6gのC
uSO4・4H2Oを溶解させ、更に0.6gのN−メチルピロール
を加えたものを用いた。対向電極としては銅板(約0.5c
m×2cm)を使用し、作用電極として上記で得られたクロ
ム−金属−ポリアセチレン膜を用いた。参照電極は使用
しなかつた。対向電極と作用電極間の距離は約3cmであ
つた。作用電極と対向電極をそれぞれ直流電流の正端子
につなぎ、約0.6−0.7Vを両電極間に印加した。約20−2
5分の間に約100mC/cm2の電流を流した。これら全ての
操作はアルゴンまたは窒素雰囲気下で行なつた。このよ
うにして得られたPNP−ポリアセチレン−金−クロム複
合体をあらかじめ酸素ガスを除去した水で洗浄し、その
後乾燥することなく1M NaOHと1M Na2S2O3から成る水溶
液に約30秒浸漬させた。試料を再度水で洗浄後、メタノ
ールに2秒〜3秒浸した後、真空乾燥させた。第1図お
よび第2図において(5)で示される上部電極として金
を約500Å真空蒸着させた。1対の上部電極間距離は3mm
であつた。次に第1図および第2図における(2)およ
び(5)の金電極からそれぞれリードを取り出し、本例
試料の電流−電圧特性の測定試料とした。この試料を試
料1とする。ここで製作した試料の側面図および平面図
がそれぞれ第1図,第2図であり(1)はスライドガラ
ス、(2)は金−クロム層、(3)はポリアセチレン、
(4)はPNP、(5)は金層である。又、(5)の金層
がPNPに接触している面積は0.1cm2であつた。
実施例 2 実施例1と同様にPNP−ポリアセチレン−金−クロム複
合体を製作した後、1M NaOHと1M Na2S2O3から成る水溶
液に約25秒間浸漬させた。この後の処理は実施例1と同
様に行ない、電流−電圧特性の測定試料とした。この試
料を試料2とする。
実施例 3 実施例1と同様にPNP−ポリアセチレン−金−クロム複
合体を製作した後、1M NaOHと1M Na2S2O3から成る水溶
液に約20秒間浸漬させた。この後の処理は実施例1と同
様に行ない、電流−電圧特性の測定試料とした。この試
料を試料3とする。
参考例 実施例1と同様の金−クロム層を設けたスライドガラス
を用いて、この金−クロム層上に実施例1と同様の方法
でPNPを直接合成した。合成後、あらかじめ酸素ガスを
除去しておいて水で洗浄し、この後、メタノールに2〜
3秒浸漬した。その後試料を真空乾燥した。実施例1と
同様に上部電極として金を約500Å蒸着させた。PNP膜の
上下の金電極間で電流−電圧特性を真空下で測定した結
果、オーミツクな挙動を示した。この事実はPNPがp型
の材料であり、仕事関数の大きい金とオーミツク接触し
ていることを示すものである。
実施例1から実施例3においてPNP合成後、1M NaOHと1M
Na2S2O3から成る水溶液にtp時間試料を浸漬している
が、この操作によつてPNPのドーピング状態が変わる。
このことをみるために上部金電極間(間隔:3mm)に1Vを
印加して抵抗を測定した。その結果を表に示す。
表 二つの上部電極間抵抗(R)のtp依存在 試料 tp(秒) R(Ω) 1 30 4×1010 2 25 5×108 3 20 4×10 第3図は試料1,2および3の電流−電圧特性を示す。測
定は真空下第1図の上部金電極(5)のいずれか1つと
下部金電極(2)の間で行なつた。第3図中曲線6,7,8
はそれぞれ試料1,2,3に対応する。電圧軸はポリアセチ
レンに正電圧を印加した時を正にとつてある。PNPと金
はオーミツク接触となることは参考例に記述した通りで
ある。ポリアセチレンと金がオーミツク接触となること
は既に知られている((J.Appl.Phys.52巻,869頁,1981
年;Jpn.J.Appl.J.Phys.20巻,L127頁,1981年;Solid Stat
e Commun.33巻,499頁,1980年)。故に第3図においてみ
られる非オーミツクな挙動(整流性)はポリアセチレン
とPNPの界面における電子状態に基づくものであると結
論される。
曲線6は、ポリアセチレンに正電圧を印加した時に流れ
る電流が、負電圧を印加した時に比べより多く流れるこ
とを示している。表から試料1(曲線6)はPNPへのド
ーピング量が最も少ないことが判る。すなわち、PNP表
面で測定された抵抗(R)が最も大きい。試料2および
3は試料1よりもPNPに対するドーピング量が多く、そ
の結果、これらの電流−電圧特性は試料1のそれとは大
きく異なる。曲線7は試料2の電流−電圧特性である
が、曲線6(試料1)とは異なり、ポリアセチレンに負
電圧を印加した時の方が正電圧を印加した時よりもはる
かに大きな電流が流れる。曲線8も基本的には曲線7と
同じである。
以上のように、ポリアセチレン−PNP素子の電流−電圧
特性は、PNPへのドーピング量を変えることよつて制御
できる。
実施例 4 実施例1で製作した試料1を連続真空下室温で12MのHCl
O4水溶液の蒸気にさらした。二つの上部金属電極間に1V
を印加して抵抗の変化を測定し、この抵抗が3.5×108Ω
になつた時、試料をHClO4の蒸気にさらすことを止め
た。その後、約16時間試料を連続真空下に置いた。この
時、抵抗は3.8×108Ωであつた。この試料を試料4とす
る。
第4図に試料1と試料4の電流−電圧特性を示す。この
図においてはポリアセチレンに正電圧を印加した時を正
にしてある。曲線9および曲線10は、それぞれ試料1お
よび試料4の電流−電圧特性である。曲線9は第3図の
曲線6を書き直しただけのものである。第4図から判る
ように、PNPへのHClO4ドーピングによつて、電流−電圧
特性は大きく変わり、試料1(曲線9)ではポリアセチ
レンに正電圧を印加した時の方が、負電圧を印加した時
よりも大きな電流が流れているのに対し、試料4(曲線
10)ではポリアセチレンに負電圧を印加した時の方が、
正電圧を印加した時よりも大きな電流が流れる。曲線10
は第3図における曲線7と本質的に同じであり、試料2
と試料4において二つの上部金電極間の抵抗はそれぞれ
5×108Ωと35×108Ωであり殆ど同じであることに対応
している。このことは、PNPへのドーピングを異なる方
法で行なつても、ある一定量のドーピングをPNPに行な
えば同じ電流−電圧特性になることを示している。一
方、試料4を3日間乾燥アルゴン雰囲気下で保存した
後、再び電流−電圧特性を測定したところ、曲線10と殆
ど変わらず本素子が大変安定性に優れていることが判つ
た。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明したとおり、π−共役系高分子
(A)にπ−共役系高分子(A)にと異なるπ−共役系
高分子(B)を被着させることにより、π−共役系高分
子(A)とπ−共役系高分子(B)との界面にヘテロ接
合を形成させたので、その接合特性をドーピング量によ
つて制御することができ、更にヘテロ接合素子は長期間
にわたり安定に動作するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるヘテロ接合素子の側面図、第2
図はこの発明によるヘテロ接合素子の平面図、第3図は
この発明の実施例において製造したヘテロ接合素子の電
流−電圧特性を示す線図、第4図はこの発明の実施例に
おいて試料1にHClO4をドーピングした時の電流−電圧
特性を示す線図である。 図中、(1)は基板、(2)は金属層、(3),(4)
はπ−共役系高分子、(5)は上部金属層である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−138871(JP,A) 特開 昭59−18726(JP,A)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】π−共役系高分子(A)にπ−共役系高分
    子(A)と異なるπ−共役系高分子(B)を被着させる
    ことにより、該π−共役系高分子(A)とπ−共役系高
    分子(B)との界面にヘテロ接合を形成されてなること
    を特徴とするヘテロ接合素子。
  2. 【請求項2】π−共役系高分子(A)はこれとオーミッ
    ク接触をとることのできる金属層を有して基板上に設け
    られ、且つπ−共役系高分子(B)上にこれとオーミッ
    ク接触をとることのできる金属層を備えてなる特許請求
    の範囲第1項記載のヘテロ接合素子。
  3. 【請求項3】π−共役系高分子(A)がポリアセチレン
    であり、π−共役系高分子(B)がポリピロールである
    特許請求の範囲第1項または第2項記載のヘテロ接合素
    子。
  4. 【請求項4】π−共役系高分子(A)がポリアセチレン
    であり、π−共役系高分子(B)がポリ(N−置換ピロ
    ール)である特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    ヘテロ接合素子。
  5. 【請求項5】ポリ(N−置換ピロール)がポリ(N−メ
    チルピロール)である特許請求の範囲第4項記載のヘテ
    ロ接合素子。
  6. 【請求項6】π−共役系高分子(A)および(B)の少
    なくとも一方がドーピング剤をドープしてなる特許請求
    の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載のヘテロ接
    合素子。
  7. 【請求項7】π−共役系高分子(A)に、π−共役系高
    分子(A)と異なるπ−共役系高分子(B)であって電
    気化学的重合法によって得られたものを被着させること
    により、該π−共役系高分子(A)とπ−共役系高分子
    (B)との界面にヘテロ接合を形成することを特徴とす
    るヘテロ接合素子の製造方法。
  8. 【請求項8】π−共役系高分子(B)がポリピロールで
    ある特許請求の範囲第7項記載のヘテロ接合素子の製造
    方法。
  9. 【請求項9】π−共役系高分子(B)がポリ(N−置換
    ピロール)である特許請求の範囲第7項記載のヘテロ接
    合素子の製造方法。
  10. 【請求項10】π−共役系高分子(B)が水溶液系で電
    気化学的重合法によって得られたものである特許請求の
    範囲第8項または第9項記載のヘテロ接合素子の製造方
    法。
  11. 【請求項11】ポリ(N−置換ピロール)がポリ(N−
    メチルピロール)である特許請求の範囲第9項記載のヘ
    テロ接合素子の製造方法。
  12. 【請求項12】π−共役系高分子(A)および(B)の
    少なくとも一方がドーピング剤をドープしてなる特許請
    求の範囲第7項記載のヘテロ接合素子の製造方法。
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