JPH0670916U

JPH0670916U - ワークのサイドゲージ

Info

Publication number: JPH0670916U
Application number: JP1048093U
Authority: JP
Inventors: ▲いく▼夫渋谷
Original assignee: 三明電機株式会社
Priority date: 1993-03-11
Filing date: 1993-03-11
Publication date: 1994-10-04

Abstract

(57)【要約】【目的】ラムパンチの設定を規制することがないワー
クのサイドゲージを提供すること。【構成】基台１上に定置された曲げ加工用のダイス３
に相対して取付けられ、ワークＡの側面のガイドを行う
ワークのサイドゲージ１０であって、基台１は、ダイス
３の受溝５に平行して延びて設けられた取付溝２０を備
え、サイドゲージ１０は、ダイス３の受溝５に直交する
とともに当該ダイスの頂面４に密接して受溝６の手前ま
で延びた位置決め部１１と、位置決め部１１から下方に
延びた取付脚部１５とを備え、基台１の取付溝２０にサ
イドゲージ１０の取付脚部１５が嵌合して取付け可能に
構成されてなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はプレス曲げ加工用のワークのサイドゲージに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ワークの側面の正確な位置決めや、幅狭な細長いワークを安定して位置決めする場合、ワークの側面のガイドを行うサイドゲージが用いられている。

【０００３】このようなワークのサイドゲージの一例として、図３，４に示されるものがある。このサイドゲージ５０は、下向きコ字状に形成された把持基体５１と、把持基体５１に添って前後（図の左右方向）へ移動可能な位置決め部材５３と、位置決め部材５３の挟持溝５４に嵌合して、位置決め部材５３を把持基体５１に密着固定する把持部材５７とから構成されている。

【０００４】このサイドゲージ５０は、基台１台に定置されたダイズ３を横断するように設置され、把持基体５１が固定ねじ５２によりダイス３を跨いでに固定されるとともに、位置決め部材５３がダイス３の頂面４に密接し、先端部５３ａが受溝５の手前（図において右方）に位置するように、把持部材５７により把持基体５１に固定されている。

【０００５】そして、ワークＡは、基台１に取付けられたリヤゲージ７で一端が位置決めされるとともに、位置決め部材５３側面の位置決め面５５で側面がガイドされて位置決めされ、ラムパンチ９を受溝５内に圧下嵌入してワークＡの曲げ加工が行われていた。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような従来構成のサイドゲージにあっては、把持基体５１がダイス３の受溝５上を横断しているため、ラムパンチ９の下降の邪魔になり、ラムパンチ９の幅や位置設定等に制約が生ずるという問題があった。

【０００７】この考案は上記にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、ラムパンチの設定を規制することがないワークのサイドゲージを提供しようとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案は上記目的を達成するためになされたものであり、基台上に定置された曲げ加工用のダイスに相対して取付けられ、ワークの側面のガイドを行うワークのサイドゲージであって、前記基台は、前記ダイスの受溝に平行して延びて設けられた取付溝を備え、前記サイドゲージは、前記ダイスの受溝に直交するとともに当該ダイスの頂面に密接して前記受溝の手前まで延びた位置決め部と、当該位置決め部から下方に延びた取付脚部とを備え、前記基台の取付溝に前記取付脚部が嵌合して取付け可能に構成されてなることを特徴とするワークのサイドゲージである。

【０００９】

【作用】

この考案は上記のように構成されたものであり、サイドゲージは、取付脚部を基台の取付溝に嵌合して固定することにより、位置決め部が、ダイス頂面に、密接するとともに、ダイスの受溝に直交し、かつ受溝の手前まで延びてワークの側面のガイドを行う。

【００１０】従って、ダイスの受溝上にラムパンチの下降を阻害する障害物がなく、ラムパンチの幅や位置設定を制約することがない。

【００１１】

【実施例】

以下、この考案のワークのサイドゲージの一実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下では従来例との共通の部分は共通の符号を以って示し、重複する説明を省略する。

【００１２】図１，２は本考案の実施例を示し、本実施例におけるダイス３は、従来例と同様に、頂面４に受溝５を有して基台１上に取付けられ、受溝５の上方にはラムパンチ９が昇降可能に装備されている。

【００１３】図において符号１０で示すサイドゲージは、位置決め部１１と取付脚部１５とを備えて構成されており、基台１には取付溝２０が穿設されている。

【００１４】サイドゲージ１０は、ダイス３の受溝５の手前（図１，２の右方）まで水平方向に延びた位置決め部１１と、その端部から下方へ垂直に延びた取付脚部１５とによりＬ字状に形成されている。

【００１５】位置決め部１１は、先端部１２が傾斜面として形成され、長手方向の側面が、ワークＡと当接する位置決め面１３として形成されている。また、取付脚部１５の後面（図１，２の左側）には、位置決め面１３に直交する取付面１６が形成されている。なお、位置決め部１１の長さ、および取付脚部１５の長さは、主としてダイス３およびワークＡの寸法を勘案して設定される。

【００１６】基台１の取付溝２０は、ダイス３の受溝５に平行して延びるとともに、サイドゲージ１０の取付脚部１５が嵌合可能に形成されており、所定位置に固定ねじ２２が螺合可能なめねじ２１が螺刻されている。

【００１７】このように構成されたサイドゲージ１０は、取付溝２０を有する基台１に取付けられる。このとき、サイドゲージ１０の取付脚部１５を取付溝２０に嵌合し、位置決め部１１をダイス３の頂面４に密接させて、固定ねじ２２により取付脚部１５を緊締する。

【００１８】これにより、取付面１６は取付溝２０の一側壁に密接し、位置決め面１３は取付溝２０に直交して固定される。すなわち、位置決め面１３と受溝５とは直交して固定される。また、位置決め部１１の先端部１２は、受溝５の手前に位置し、受溝５上には、ラムパンチ９の下降を阻害する障害物が存在しない。

【００１９】そして、ワークＡは、一端がリヤゲージ７で位置決めされ、側面が位置決め面１３によりガイドされて、その位置が正確に、かつ安定して保持され、ラムパンチ９の下降により、ワークＡは受溝５に沿って曲げ加工される。

【００２０】なお、この考案は上述の説明および図例に限定されることなく、この考案の技術的思想から逸脱しない範囲において、その実施態様を変更することができる。例えば、取付脚部を位置決め部の中程に設け、サイドゲージをＴ字状に形成してもよい。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のワークのサイドゲージによれば、サイドゲージを、ダイスの受溝上に位置させることなく取付けることができるので、ラムパンチの幅やその位置設定を、サイドゲージの存在に制約されることなく行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例のワークのサイドゲージの側面
図。

【図２】同じく平面図。

【図３】従来例のサイドゲージの側面図。

【図４】図３の平面図。

【符号の説明】

１基台３ダイス５受溝９ラムパンチ１０サイドゲージ１１位置決め部１２先端部１３位置決め面１５取付脚部１６取付面２０取付溝

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】基台上に定置された曲げ加工用のダイス
に相対して取付けられ、ワークの側面のガイドを行うワ
ークのサイドゲージであって、前記基台は、前記ダイスの受溝に平行して延びて設けら
れた取付溝を備え、前記サイドゲージは、前記ダイスの受溝に直交するとと
もに当該ダイスの頂面に密接して前記受溝の手前まで延
びた位置決め部と、当該位置決め部から下方に延びた取
付脚部とを備え、前記基台の取付溝に前記取付脚部が嵌合して取付け可能
に構成されてなることを特徴とするワークのサイドゲー
ジ。