JPH0670871U - 加振装置 - Google Patents

加振装置

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JPH0670871U
JPH0670871U JP1307591U JP1307591U JPH0670871U JP H0670871 U JPH0670871 U JP H0670871U JP 1307591 U JP1307591 U JP 1307591U JP 1307591 U JP1307591 U JP 1307591U JP H0670871 U JPH0670871 U JP H0670871U
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JP1307591U
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ペットゲンス アントン
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ジャン ネッタ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動装置に連結され、ケーシングに軸支され
た回転軸に支持された偏心不釣合部材を備えた加振装置
で、流動性のある物質を容易に流動させたり、機械装置
を加振させる。 【構成】 不釣合部材を回転軸に緩く支持させて、不釣
合質量を利用して加振作用を得るようにして接触部分に
発生する摩擦力から回転運動を生じさせ、偏心質量の存
在する反対側を強く圧接させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、駆動装置と、該駆動装置に連結され、かつ、ベアリングを介してケ ーシングに軸支された回転軸と、該回転軸に支持された偏心不釣合部材とを備え る形式の加振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
流動性のある物質を、容易に流動し得るようにして、コンテナ等を加振して、 その内容物を空けたり、或いは搬送装置等の機械装置を加振したりするために用 いられる多種の同形式の加振装置が公知となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この種の加振装置は、特にコンクリート等の建築材料を打ち固めるためにも広 く用いられている。このような用途に用いられる加振装置としては、筒状のケー シング内に、各端が軸支された電気モータと不釣合重錘とを備えてなるものが公 知となっている。
【0004】 このような加振装置にあっては、不釣合重錘の回転軸と、電気モータの回転軸 とが共通となっている場合もあれば、適当な継手により両回転軸が連結されてい るものもある。
【0005】 「加振瓶(Vibrating Bottle)」又は「内部加振装置」等と呼ばれることがある この種の加振装置においては、各部分がしっかりと取付けられていなければなら ず、ベアリングも摩耗しがちであって、ベアリングを定期的に交換しなければな らない。実際、このような装置を組み立てるのは、かなりの労力を要する。
【0006】 不釣合重錘を用いる加振装置に共通する特徴は、溶接、ねじ、クランプを用い たり、或いは、そのような重錘を、回転軸と一体的に成形する等して、重錘を回 転軸に固着していることである。不釣合重錘を回転させることにより発生した遠 心力は、ベアリングを経て、ケーシングに伝達され、対象物を所望に応じて加振 することになる。
【0007】 このように、この種の加振装置は、不釣合重錘を固着してなるものであるため に、不都合な点がある。すなわち、ベアリングが早期に摩耗しがちであって、し かもその内輪が、回転軸に緊密に嵌装されているために、ベアリングの交換が、 極めて困難かつ煩雑である。
【0008】 このような目的のために、引き抜き工具が用いられるのであるが、それを重錘 とベアリングとの間に挿入するのは困難である。このような工具を重錘とベアリ ングとの間に挿入し、ベアリングの内輪に係合させることができて初めて、ベア リングを取り外し、それを交換することが可能となる。
【0009】 このような点に鑑み、本考案の主な目的は、上記形式の加振装置を改良して、 組立てを容易にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、このような目的が、不釣合部材を、回転軸に緩く取付けるこ とにより達成される。
【0011】 従来技術によれば、偏心錘すなわち不釣合錘は、それが回転軸に固着されてい なければ回転させることができないものと当然のように考えられてきたが、本考 案は、そのような固定観念を打ち破り、回転軸と不釣合部材との連結状態を緩い 形式のものとしている。公知の加振装置とは異なり、本考案に基づく加振装置に おいては、不釣合部材が、力によって回転軸に固着されていない。
【0012】 本考案に基づく加振装置が非作動状態にあるとき、不釣合部材と回転軸とは、 互いに固着されてはいないが、何らかの形で互いに当接している。この加振装置 が作動を開始すると、すなわち回転軸が回転し始めると、先ず、不釣合部材が、 その慣性力のために、回転軸に、幾分遅れて追随するようになる。上記した、両 部材の当接状態は、両部材間に摩擦力が発生するために必要な要件である。
【0013】
【実施例】
本願考案による加振装置の組み立て順を説明する。図1において、ベアリング (7)を回転軸(5)の上に嵌め、ロータ(4)と回転軸(5)の間の肩部に接するまで 押す。両端部にベアリングボックス(12)を有する不釣合部材(10)は、回転軸(5) とベアリングボックスの間に遊隙Sをもって当該回転軸(5)の上に移動する。ベ アリング(6)は回転軸(5)の上へ密接した状態で動かされ、保持リング(14)によ って固定される。ベアリング(9)は、ステータ(3)に対してロータ(4)を支持す るために、ロータ(4)の右手側(図1)の端部(8)の上に嵌められる。
【0014】 ステータ(3)は、1種のケーシングであり、ロータ(4)の収容して右手方向の 位置から左手方向(図1)へ動かされる。ベアリング(6)および(7)の組立体お よび不釣合部材(10)を越してケーシング(2)を、左手側に外ねじが刻設されてい る(図示せず)ステータ(3)に対して内側ねじが刻まれている隣接部を有する当 該ケーシング(2)の右手側端部まで移動させる。ケーシング(2)をステータ(3) に螺着させる。先端部(1)をケーシング(2)の左端部へねじ込みする。このよう にして組立てが完了する。
【0015】 回転軸の回転速度が増大するに伴ない、両部材間の摩擦力が大きくなり、不釣 合部材が加速される。実験によれば、不釣合部材が、回転軸に緩く取付けられて いるにも拘らず、所望の加振作用が得られることがわかった。ベアリングを交換 しようと思えば、それを、緩く取付けられた不釣合部材とともに、簡単に、回転 軸から引き抜くことができる。
【0016】 本考案に基づく加振装置は、電気、空気圧、油圧その他のあらゆる駆動形式に ついて応用可能である。コンクリートを打ち固める加振装置等のような、モータ の回転軸と、加振装置本体の回転軸とが共通であるような形式の加振装置でなく とも、本考案を好適に応用することが可能である。2本の回転軸が、硬質の又は 柔軟な継手を介して相互に連結されているもの、両回転軸間に柔軟な回転軸が連 結されているもの、或いは、両回転軸間に、任意の大きさの空隙を介して連結さ れているもの等、本考案は、広範囲の形式の加振装置に好適に応用可能である。
【0017】 本考案に基づく或る好適実施例によれば、不釣合部材が、回転軸を、少なくと も部分的に囲繞し、かつ、それに当接している。不釣合部材は、例えば、回転軸 を、軸線方向についての中央部又は他の位置で囲繞する部材により、不釣合部材 を回転軸に取付けることができる。こうして、大きな不釣合質量すなわち良好な 加振作用が得られる一方、不釣合部材を、回転軸に好適に取付けておくことがで きる。
【0018】 本考案に基づく別の実施例によれば、不釣合部材が、概ね半円筒形をなしてお り、しかも、その各端にベアリングボックスが設けられている。このベアリング ボックスは、不釣合部材よりも小さな質量を有しており、その機能は、単に、回 転軸を囲繞し、或る面接触又は線接触を達成することにある。
【0019】 本考案に基づく加振装置が始動するとき、この接触部分に小さな摩擦力が発生 し、その結果、不釣合部材が、僅かながら回転運動を開始する。その結果、遠心 力が発生し、回転軸を囲繞するベアリングボックスの個所等、偏心質量の存在す る部分の反対の側が、回転軸に対して強く圧接されるようになる。こうして、不 釣合部材全体が加速され、その運動が、回転軸の運動に同期するようになる。
【0020】 この際、回転軸と、それに当接するベアリングボックスの面との間の摩擦力は 、不釣合部材の回転速度が増大し、その2乗に比例して遠心力が増大するにつれ て徐々に増大する。
【0021】 しかしながら、回転軸が回転したときに、不釣合部材を、それに追随させるべ く、回転軸と不釣合部材との間に摩擦力を発生するのは、回転軸を囲繞する部材 やベアリングボックスのみではない。摩擦力は、回転する部 材と不釣合部材と の間で全体的に発生する。
【0022】 作動的に回転するのは、回転軸ばかりではなく、ベアリングの内輪等も回転す る。加振装置の構成とその姿勢とによっては、接触、傾斜、重量の向き等に応じ て、他の部材も同様に摩擦当接することがある。このことは、コンテナを空ける ための加振装置や、コンクリートを打ち固めるための振動瓶等を考えてみれば解 るように、それぞれ異なる姿勢で用いられることによる。普通、振動瓶は、コン クリート内に、垂直に釣り下げて使用される。
【0023】 上記した好適実施例においては、回転軸に、不釣合部材を緩く取付けることが 、ベアリングボックスを、不釣合部材の囲りに、回転軸を介して係合させ、或い は、不釣合部材を、その両端のベアリングボックスを以って、回転軸に取付ける ことからなるものとされている。回転軸を囲繞するベアリングボックスその他の 部材は、適当な嵌合度をもって、回転軸に嵌装されている。すなわち、回転軸と ベアリングボックスとの間には、比較的僅かな空隙があるのみである。
【0024】 例えば、加振装置の回転軸の直径が約20mmであって、回転軸が、毎秒約200回 転の速度で駆動されている場合、回転軸とベアリングボックスとの間の上記した 空隙は、最大の個所で、約10分1mmとすることができる。
【0025】 以下、本考案の好適実施例を、添付の図面について詳しく説明する。これによ り、本考案の上記以外の目的、特徴、効果も明らかになるものと思う。
【0026】 図1に示されている加振装置は、コンクリートを打ち固めるのに適する形式の ものであって、図における左端において、左端(1)が、ケーシング(2)に固着さ れている。図における右端においては、ステータ(3)が取付けられており、加振 装置が組立て上げられたときには、その外面が、ケーシング(2)の外面と隙間な く当接するようになっている。
【0027】 回転軸(5)と一体的でより大きい径をもち、さらに環状面と長手方向に延びて いる複数の線とを有するロータ(4)は、同じく組立て上った状態で、ステータ( 3)の内部に位置している。回転軸(5)は、2つのベアリング(6)(7)を介して 、ケーシング(2)に軸支されている。また、ロータ(4)の基端(8)は、別のベア リング(9)を介して、ステータ(3)に軸支されている。符号(10)により全体が示 されている不釣合部材は、両ベアリング(6)(7)間の回転軸(5)に、緩く嵌装さ れている。不釣合部材(10)は、回転軸(5)を囲んでいるベアリングボックス(12) が、回転軸(5)との間に遊隙Sを保持しながら回転軸(5)の上を移動するように なっている。
【0028】 しかし、ベアリング(6)および(7)は、それらの内部が回転軸(5)によって、 ケーシング(2)に固着されているベアリング(6)および(7)の外部に抗して、当 該回転軸(5)とともに動き得るように回転軸(5)に取り付けられている。この図 中、空隙(S)が、誇張されて示されている。
【0029】 不釣合部材(10)は、円筒を、軸線方向に沿って切断して得られる半円筒形をな している。また、その内側は、回転軸(5)を受容するべく、樋状の内面(11)をな している。
【0030】 図1の斜視図においては、回転軸(5)の、不釣合部材(10)に嵌入されている部 分は、全体的にベアリングボックス(12)により囲繞されている部分を除いて、片 半分が露出している。このようなわけで、図示されている加振装置が、水平に置 かれたとき、回転軸(5)と不釣合部材(10)との間には、2個所で線接触が行なわ れ、不釣合部材(10)が、ベアリングボックス(12)の部分をもって、回転軸(5)に 釣支されることがわかる。この線接触を行なう部分が、図2において符号(13)に より示されている。
【0031】 加振装置が作動しているとき、回転軸が回転し始めるに伴ない、先ず、不釣合 部材(10)が、部分(13)における線接触により僅かに回転し、それに伴ない発生す る遠心力により、部分(13)における摩擦力が増大し、回転軸(5)が回転するにつ れて、不釣合部材(10)が、より激しく回転するようになる。回転速度の2乗に比 例して増大する遠心力は、摩擦力を増大させ、最終的に、回転軸(5)及び不釣合 部材(10)の回転速度が同期するようになる。
【0032】 以上の説明においては、例えば、ベアリング等他の部材も、摩擦力により、不 釣合部材に対して加速力を加える事実については、特に言及しなかったのは、端 にその重要性が比較的小さいからである。
【0033】 保持リング(14)は、各部分品を、ケーシング部材(1)(2)(3)内に保持する働 きをする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に基づく、不釣合部材を用いる、コンク
リートを打ち固めるための加振装置の分解斜視図であ
る。
【図2】図1の加振装置を、不釣合部材の前端面に沿っ
て切断して示す縦断面図である。
【符号の説明】
(1)先端 (2)ケーシン
グ (3)ステータ (4)ロータ (5)回転軸 (6)(7)ベア
リング (8)基端 (9)ベアリン
グ (10)不釣合部材 (11)内面 (12)ベアリングボックス (13)部分 (14)保持リング (S)空隙

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置と、該駆動装置に連結され、か
    つ、ベアリングを介してケーシングに軸支された回転軸
    と、該回転軸に支持された偏心不釣合部材とを備えるも
    のにおいて、 前記不釣合部材(5)が概ね半円筒形をなし、その各端部
    にベアリングボックス(12)を有していて、前記回転軸
    (5)を少くとも部分的に囲繞し、かつそれに当接してい
    ることを特徴とする加振装置。
JP1991013075U 1991-02-18 1991-02-18 加振装置 Expired - Lifetime JPH0742538Y2 (ja)

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JP1991013075U JPH0742538Y2 (ja) 1991-02-18 1991-02-18 加振装置

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JP1991013075U JPH0742538Y2 (ja) 1991-02-18 1991-02-18 加振装置

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JPH0670871U true JPH0670871U (ja) 1994-10-04
JPH0742538Y2 JPH0742538Y2 (ja) 1995-10-04

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