JPH0670760B2 - 音声録音再生装置の動作制御回路 - Google Patents

音声録音再生装置の動作制御回路

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JPH0670760B2
JPH0670760B2 JP62107520A JP10752087A JPH0670760B2 JP H0670760 B2 JPH0670760 B2 JP H0670760B2 JP 62107520 A JP62107520 A JP 62107520A JP 10752087 A JP10752087 A JP 10752087A JP H0670760 B2 JPH0670760 B2 JP H0670760B2
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circuit
recording
display
signal
semiconductor memory
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修二 井上
明久 小林
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、マイクロフォンより得られる録音信号をディ
ジタル信号に変換して半導体メモリー回路に記憶すると
共に再生動作時半導体メモリー回路に記憶されている信
号を読出した後アナログ信号に変換してスピーカーにて
放音するようにした音声録音再生装置に関する。
(ロ)従来の技術 音声を録音再生する装置としてカセットテープと呼ばれ
る磁気テープを使用するカセット式テープレコーダーが
普及している。斯かるカセット式テープレコーダーのよ
うに音声信号を録音する手段として磁気テープを使用す
る装置は、長時間の録音動作を行なうことが出来るとい
う利点を有するものの装置を小型化することが困難であ
ると共に磁気テープを走行駆動せしめる機構を必要とす
るため故障率が高いという問題がある。斯かる点を改良
した装置として音声信号をディジタル信号に変換して半
導体メモリーに記憶すると共に再生動作時半導体メモリ
ーに記憶されている信号を読出した後アナログ信号に変
換してスピーカーにて放音するようにされた技術が開発
されており、斯かる技術としては例えば実開昭62−2280
0号公報に開示されたものがある。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 前述した公報に開示されている技術は、音声信号を録音
する手段として半導体メモリーを使用しているためテー
プレコーダーのような駆動機構が不用となり、装置の小
型化及び故障率を下げることが出来るという利点を有し
ている。しかしながら斯かる装置では、メモリーの使用
状態を認知することが出来ないため音声信号が録音され
ていないにもかかわらず再生動作が行なわれるという問
題を有している。本発明は、斯かる点を改良した音声録
音再生装置を提供しようとするものである。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明の動作制御回路は、録音及び再生動作時ADPCM方
式にて音声分析及び音声合成を行なうADPCM分析合成回
路と、本体に対して着脱可能にされていると共にインデ
ックス用メモリー部が設けられている半導体メモリー回
路と、前記ADPCM分析合成回路より出力されるディジタ
ル信号の前記半導体メモリー回路への書込み動作、該半
導体メモリー回路に記憶されている信号の読出し動作及
び該半導体メモリー回路へのインデックスデータの書込
み動作を制御するアドレス制御回路と、録音操作、再生
操作及び高速送り操作に応じて前記ADPCM分析合成回
路、半導体メモリー回路及びアドレス制御回路の動作を
制御する制御回路とより構成されている。
(ホ)作用 本発明は、録音動作時半導体メモリー回路に設けられて
いるインデックス用メモリー部に最大録音終了位置を示
すメモリー使用データを書込み、以って半導体メモリー
の始部より前記メモリー使用データに基く最大録音終了
位置までの間のみ再生動作を可能にしたものである。
(ヘ)実施例 第1図に示した回路は、本発明の一実施例、第2図は本
発明の動作を説明するための図、第3図は表示器の一実
施例である。第1図に示した回路において、(1)は録
音動作時動作状態になると共に音響信号を電気信号に変
換するマイクロフォン、(2)は該マイクロフォン
(1)によって電気信号に変換された録音信号が入力さ
れると共に該信号を増幅する録音用増幅回路、(3)は
該録音用増幅回路(2)によって増幅された録音信号が
入力されると共に不要な高域信号を遮断するローパスフ
ィルターである。(4)は前記ローパスフィルター
(3)を通過したアナログ信号をディジタル信号に変換
するA−D変換器、(5)はADPCM即ち適応差分パルス
符号変調と呼ばれる方式にてディジタル処理するADPCM
分析合成回路、(6)は前記ADPCM分析合成回路(5)
によって処理されたディジタル信号をアナログ信号に変
換するD−A変換器、(7)は該D−A変換器(6)に
よってアナログ信号に変換された再生信号が入力される
と共に不要な高域信号を遮断するローパスフィルター、
(8)は該ローパスフィルター(7)を通過した再生信
号が入力されると共に該信号を増幅する再生用増幅回
路、(9)は該再生用増幅回路(8)によって増幅され
た信号が印加されると共に該信号を放音するスピーカー
である。(10)は前記ADPCM分析合成回路(5)の音声
分析動作及び音声合成動作を制御する制御部、(11)は
後述する外部の回路と前記制御部(10)及びADPCM分析
合成回路(5)との間の信号の入出力動作を制御するデ
ータI/Oバッファ回路である。斯かる回路において、A
−D変換器(4)、ADPCM分析合成回路(5)、D−A
変換器(6)、制御部(10)及びデータI/Oバッファ回
路(11)は音声処理回路(12)を構成しているが、斯か
る回路は例えば沖電気工業株式会社製のLSI「MSM6258」
等を使用すれば良くその詳細は省略する。(13)は前記
音声処理回路(12)を構成するデータI/Oバッファ回路
(11)より出力されるディジタル信号を記憶すると共に
メモリーの使用位置即ち消費時間がインデックスデータ
として書込まれるインデックス用メモリー部を備えた半
導体メモリーであるRAM、(14)は前記RAM(13)の信号
の書込み動作、読出し動作及びインデックスデータの書
込み動作を制御するアドレス制御回路であり、前記RAM
(13)と共にカード式の容器(15)内に組込まれてい
る。該容器(15)は音声録音再生装置の本体に対して着
脱可能にされていると共にその内部には前記RAM(13)
の記憶動作を保持するバックアップ用の電池(図示せ
ず)が組込まれている。(16)は前記音声処理回路(1
2)、RAM(13)及びアドレス制御回路(14)等の動作を
制御する制御回路である。(17)は録音操作によって押
圧閉成される録音用操作スイッチであり、該録音用操作
スイッチ(17)が閉成されると前記RAM(13)への音声
信号の記憶動作が行なわれる。(18)は再生操作によっ
て押圧閉成される再生用操作スイッチであり、該再生用
操作スイッチ(18)が閉成されると前記RAM(13)に記
憶されている信号の読出し再生動作が行なわれる。(1
9),(20)及び(21)は早送り操作、巻戻し操作及び
停止操作時押圧閉成される早送り用操作スイッチ、巻戻
し用操作スイッチ及び停止用操作スイッチである。斯か
る構成において、録音動作によってRAM(13)に音声信
号が記憶されるがこのときメモリーの最大録音終了位置
即ちメモリーの最大使用位置を示す第1データがインデ
ックス用メモリー部に書込まれると共に該第1データは
消去動作が行なわれるまで消去されることはない。ま
た、メモリーの最大録音終了位置より更に録音動作が行
なわれるとインデックス用メモリー部に新しい第1デー
タが書込まれる。そして、再生動作、早送り動作及び巻
戻し動作が行なわれるとメモリーの読出し動作が行なわ
れている現在の位置を示す第2データがRAM(13)に設
けられているインデックス用メモリー部に書込まれるよ
うに構成されている。(22)は時計回路、(23)は該時
計回路(22)より出力される時計用表示信号と前記制御
回路(16)より出力される表示用信号とを選択する表示
選択回路、(24)は該表示選択回路(23)によって選択
された表示信号に基いて表示器(25)を駆動する駆動回
路である。(26)は前記表示器(25)に表示される内容
を選択的に切換える表示選択用スイッチであり、押圧閉
成される毎に表示器(25)に表示される内容を時計表示
→カウンター表示→残量時間表示→消費時間表示→時計
表示の順に切換える作用を有している。(27)は時計表
示状態にあるときには時刻修正用のスイッチとして作用
すると共にカウンター表示状態にあるときにはリセット
用のスイッチとして作用する修正兼リセット用操作スイ
ッチである。(28)は消去用操作スイッチであり、前記
巻戻し用操作スイッチ(20)と同時に押圧操作すること
によってRAM(13)に記憶されている信号を巻戻し動作
を行ないながら消去するように構成されている。(29)
は音声録音再生装置の本体に組込まれている電池、(3
0)は電源スイッチであり、閉成状態にあるとき前記制
御回路(16)等に前記電池(29)からの電源を供給する
作用を有している。また、時計回路(22)、該時計回路
(22)より出力される信号による表示器(25)への時刻
表示を行なうための回路には前記電源スイッチ(30)の
開閉動作に関係なく電池(29)からの電源が供給される
ように構成されている。
以上の如く本発明は構成されており、次に動作について
説明する。前記音声処理回路(12)におけるサンプリン
グ周波数を8KHz、量子化ビット数を4とするとビットレ
ートは32Kビット/秒になり、RAM(13)の容量が4Mビッ
トの場合には約128秒間記憶させることが出来る。そし
て、本発明ではADPCM分析合成回路(5)による音声分
析合成処理及びその処理に伴なうRAM(13)への書込み
動作は、250ミリ秒毎のフレーズに区切って行なわれ
る。即ち音声処理回路(12)に組込まれている制御部
(10)より出力される開始信号によってADPCM分析合成
回路(5)による分析合成動作が開始されると共に250
ミリ秒後に該制御部(10)より出力される停止信号によ
って音声分析合成動作が停止する。そして、RAM(13)
への信号の書込み動作時即ち録音動作時には、前述した
250ミリ秒間にADPCM分析合成回路(5)によって分析処
理された信号がデータI/Oバッファ回路(11)を通してR
AM(13)に出力されると共にアドレス制御回路(14)の
制御動作によって該RAM(13)にアドレスを指定されな
がら書込まれる。また、RAM(13)からの信号の読出し
動作時即ち再生動作時には、前述した250ミリ秒間に前
記ADPCM分析合成回路(5)によって合成処理された信
号がD−A変換器(6)に入力されてアナログ信号に変
換される。このように音声処理回路(12)及びアドレス
制御回路(14)によるRAM(13)の制御動作は行なわれ
るが、次に本実施例における各動作について第2図を参
照して説明する。使用者が電源スイッチ(30)を閉成し
た後録音操作をすると録音用増幅回路(2)に電源が供
給されると共に録音用操作スイッチ(17)が押圧閉成さ
れ、制御回路(16)による録音のための制御動作が行な
われる。マイクロフォン(1)によって電気信号に変換
された録音信号は、録音用増幅回路(2)に入力されて
増幅された後ローパスフィルター(3)を通して音声処
理回路(12)に入力される。該音声処理回路(12)に入
力された録音信号は、A−D変換器(4)によってディ
ジタル信号に変換されると共にADPCM分析合成回路
(5)による分析動作が前述したように250ミリ秒間ず
つ行なわれる。また前記ADPCM分析合成回路(5)によ
り分析処理された信号は、データI/Oバッファ回路(1
1)を通してRAM(13)に出力されアドレス制御回路(1
4)の制御動作によってRAM(13)に書込まれる。そし
て、録音動作が行なわれている間前述したADPCM分析合
成回路(5)による分析動作及びRAM(13)への書込み
動作が停止操作が行なわれるまで、又はRAM(13)の容
量が無くなるまで繰返し行なわれることになる。第2図
(a)は斯かる録音動作を説明するものであり、ADPCM
方式にて音声分析処理された信号がフレーズ(イ),
(ロ),(ハ)……のように区切ってRAM(13)に書込
まれる。各フレーズの(A)点でADPCM分析合成回路
(5)による分析動作が開始され、(B)点で分析動作
が停止するが、その(A)〜(B)間が250ミリ秒であ
る。このようにして録音動作は行なわれるが、各フレー
ズの録音動作が行なわれる毎にRAM(13)に設けられて
いるインデックス用メモリー部にメモリーの最大使用位
置を示す第1データが書込まれる。そして、斯かる第1
データは容器(15)を音声録音再生装置の本体より取外
してもバックアップ用の電池によって音声信号と共に保
持されることになる。例えば、第2図(a)において、
フレーズ(イ),(ロ),(ハ)及び(ニ)を録音した
とき停止用操作スイッチ(21)を押圧閉成して録音動作
を解除するとフレーズ(ニ)が書込まれた位置を示すイ
ンデックスデータである第1データがインデックス用メ
モリー部に書込まれる。斯かる状態において、電源スイ
ッチ(30)を開放せしめると制御回路(16)等への電源
供給が断たれるがRAM(13)に書込まれた信号及び第1
データはバックアップ用の電池によって記憶保持され
る。斯様にして音声信号が録音されたRAM(13)を本体
に装着した後電源スイッチ(30)を閉成すると前述した
ように制御回路(16)等に電源が供給されると共に該制
御回路(16)によってRAM(13)に書込まれている第1
データが読出される。そして、斯かる状態にあるときに
録音操作をすると前述した録音動作が開始されるが、RA
M(13)への音声信号の書込み動作は、前述した録音終
了位置の次のフレーズであるフレーズ(ホ)より行なわ
れると共にインデックス用メモリー部に書込まれていた
第1データが次々と書替えられることになる。
以上の如く本実施例における録音動作は行なわれるが、
次に再生動作について説明する。RAM(13)を本体に装
着した後電源スイッチ(30)を閉成すると制御回路(1
6)等に電源が供給されると共に該制御回路(16)によ
ってRAM(13)に書込まれている第1データが読出され
る。例えば録音動作によって第2図(a)に示すフレー
ズ(イ)から(ホ)まで音声信号が書込まれたRAM(1
3)を装着した場合には制御回路(16)によってフレー
ズ(ホ)の位置まで音声信号が書込まれていることが即
ちメモリーの最大使用位置が認識される。斯かる状態に
おいて、再生操作をすると再生用増幅回路(8)に電源
が供給されると共に再生用操作スイッチ(18)が押圧閉
成され制御回路(16)による再生のための制御動作が行
なわれる。そして、この場合前記RAM(13)に現在の位
置を示す第2データが書込まれていないため再生動作は
メモリーの最初より即ちフレーズ(イ)より行なわれる
ことになる。RAM(13)に記憶されていた信号は、アド
レス制御回路(14)による制御動作によって読出される
と共にデータI/Oバッファ回路(11)を通してADPCM分析
合成回路(5)に入力される。前記ADPCM分析合成回路
(5)に入力されたディジタル信号は、該ADPCM分析合
成回路(5)によって250ミリ秒間ずつ合成処理された
後D−A変換器(6)に印加されてアナログ信号に変換
される。前記D−A変換器(6)によってアナログ信号
に変換された信号は、ローパスフィルター(7)を通し
て再生用増幅回路(8)に入力されて増幅された後スピ
ーカー(9)によって放音される。そして、斯かる再生
動作が行なわれている間現在位置を示す第2データがRA
M(13)に設けられているインデックス用メモリー部に
書込まれることになる。例えばフレーズ(イ),(ロ)
及び(ハ)が再生されたとき停止用操作スイッチ(21)
を押圧閉成して再生動作を解除するとフレーズ(ハ)の
再生動作が行なわれた位置を示すインデックスデータで
ある第2データがインデックス用メモリー部に書込まれ
る。斯かる状態において、電源スイッチ(30)を開放せ
しめると制御回路(16)等への電源供給が断たれるがRA
M(13)に書込まれている音声信号、第1データ及び第
2データは、バックアップ用の電池によって記憶保持さ
れる。斯かるRAM(13)を本体に装着した後電源スイッ
チ(30)を閉成すると前述したように制御回路(16)等
に電源が供給されると共に該制御回路(16)によってRA
M(13)に書込まれている第1データ及び第2データが
読出される。そして、斯かる状態にあるときに再生操作
をすると前述した再生動作が行なわれるが、RAM(13)
からの音声信号の読出し動作は第2データに基いて即ち
フレーズ(ハ)の次であるフレーズ(ニ)より行なわれ
ることになる。このように再生動作が開始されるがフレ
ーズ(ホ)まで再生されるとそれより先には音声信号が
録音されていないため再生動作が自動的に解除されて停
止状態になると共に第1データと第2データとが同一に
なる。第2図(b)は斯かる再生動作を示すものであ
り、各フレーズの(A)点でADPCM分析合成回路(5)
による合成動作が開始され、(B)点で合成動作が停止
するが、その(A)〜(B)間が250ミリ秒である。
以上の如く録音動作及び再生動作は行なわれるが、次に
早送り操作及び巻戻し操作を行なった場合の動作につい
て説明する。早送り操作をすると早送り用操作スイッチ
(19)が閉成されると共に再生用増幅回路(8)に電源
が供給される。前記早送り用操作スイッチ(19)が閉成
されると制御回路(16)による制御動作によってRAM(1
3)からの信号の読出し動作及びADPCM分析合成回路
(5)による合成動作が第2図(c)に示すように行な
われる。同図より明らかなように録音動作時分析処理さ
れた各フレーズの中の冒頭部(A)〜(C)間のみ読出
し及び合成処理動作が行なわれてスピーカー(9)より
放音される。斯かる(A)〜(C)間を各フレーズ即ち
(A)〜(B)間の1/4即ち62.5ミリ秒に設定すると前
述した再生動作時に比較して4倍のスピードにて再生さ
れることになるが、テープレコーダーと異なりスピーカ
ー(9)より放音される信号の周波数は高くなることは
ないので再生される信号を断片的ではあるが聞き取るこ
とが出来る。このように早送り操作を行なった場合の動
作は行なわれるが、次に巻戻し操作を行なった場合の動
作について説明する。巻戻し操作をすると巻戻し用操作
スイッチ(20)が閉成されると共に再生用増幅回路
(8)に電源が供給される。前記巻戻し用操作スイッチ
(20)が閉成されると制御回路(16)による制御動作に
よってRAM(13)からの信号の読出し動作及びADPCM分析
合成回路(5)による合成動作が第2図(d)に示すよ
うに行なわれる。同図より明らかなように録音動作時分
析処理された各フレーズの中の冒頭部(A)〜(C)間
のみ読出し及び合成処理動作が行なわれてスピーカー
(9)より放音されるが、その読出し動作が行なわれる
フレーズの順番は録音動作時の方向に対して反対方向に
なる。斯かる(A)〜(C)間を各フレーズ即ち(A)
〜(B)間の1/4即ち62.5ミリ秒に設定すると前述した
再生動作時に比較して4倍のスピードで巻戻し再生され
ることになるが、テープレコーダーと異なりスピーカー
(9)より放音される信号の周波数が高くならないだけ
でなく言葉となって放音されるため再生される信号を断
片的ではあるが聞き取ることが出来る。前述した早送り
動作及び巻戻し動作を行なうことによってRAM(13)に
録音されている信号を探し出すことが出来るが、斯かる
動作が行なわれているとき前述した再生動作時と同様に
現在位置を示す第2データがインデックス用メモリー部
に書込まれることになる。また早送り動作によってメモ
リー最大使用位置即ち第1データによって指定されてい
る位置まで進むと早送り動作が自動的に解除されて停止
状態になる。そして、早送り動作状態及び巻戻し動作状
態にあるときに停止用操作スイッチ(21)を押圧閉成せ
しめれば停止状態に切換えることが出来る。
以上の如く録音、再生、早送り及び巻戻し動作は行なわ
れるが、次に消去動作について説明する。斯かる消去動
作は巻戻し用操作スイッチ(20)と消去用操作スイッチ
(28)を押圧閉成せしめることによって行なわれるた
め、前述した第1データの位置即ちメモリー最大使用位
置まで再生した後斯かる消去動作を行なえばRAM(13)
に記憶されている音声信号を消去することが出来る。ま
た斯かる消去動作が行なわれるとRAM(13)に設けられ
ているインデックス用メモリー部に書込まれている第1
データ及び第2データも消去されることになる。このよ
うに第1データの位置からの消去動作は行なわれるが、
メモリーの途中からの消去動作も同様に行なうことが出
来、この場合には第1データは消去されることはない。
更に第1データの位置から消去動作を行ないその途中で
消去動作を解除した場合には、RAM(13)に設けられて
いるインデックス用メモリー部に第1データ及び第2デ
ータが書込まれることになる。
以上の如く本実施例における各動作は行なわれるが、次
に表示動作について第3図を参照して説明する。第3図
は表示器(25)として液晶を使用したものであり、まず
時計表示動作について説明する。斯かる表示動作は、表
示選択用スイッチ(26)を操作することによって行なわ
れるが、時計表示状態になると時計と印刷されている位
置に対応して設けられている表示部(31)が動作状態に
なる。斯かる時計表示動作状態になると午前表示部(3
2)、午後表示部(33)、時を表示する第1表示部(3
4)、分を表示する第2表示部(35)そして1秒毎に点
滅するコロン部(36)が動作状態になって時刻を表示す
る。斯かる状態にあるとき時計回路(22)からの信号が
表示選択回路(23)を通して駆動回路(24)に入力さ
れ、該駆動回路(24)による駆動動作によって時刻が前
記表示器(25)に表示される。また斯かる状態にあると
き修正兼リセット用操作スイッチ(27)を操作すること
によって時刻を修正することが出来る。このように時計
としての表示動作は行なわれるが、次にその他の表示動
作について説明する。録音操作及び再生操作を行なうと
前述した録音動作及び再生動作が行なわれるが、斯かる
状態にあるとき録音表示部(37)及び再生表示部(38)
が動作状態になって各動作が行なわれていることを表示
する。斯かる録音動作及び再生動作状態にあるときに表
示選択用スイッチ(26)を操作してカウンター表示を行
なう状態にするとカウンターと印刷されている位置に対
応して設けられている表示部(39)が動作状態になる。
そして、斯かるカウンター表示動作を行なう状態にある
とき第1表示部(34)及び第2表示部(35)を構成する
数字表示素子がカウント値を表示することになる。斯か
るカウンター表示動作状態にあるとき制御回路(16)よ
り出力されるカウント用信号が表示選択回路(23)を通
して駆動回路(24)に入力され、該駆動回路(24)によ
る駆動動作によってカウント値が前記表示器(25)に表
示される。前記制御回路(16)より出力されるカウント
用信号は、前記RAM(13)への書込み動作及びRAM(13)
からの読出し動作時制御されるアドレス信号に基いて行
なわれる。例えば録音動作時にはフレーズ(イ)の書込
み動作時及びフレーズ(ホ)の書込み動作時アドレス制
御回路(14)によって制御されるアドレス信号に基いて
カウント値を1つ増加させるようにすると表示器(25)
に表示されるカウント値が1秒毎に変化することにな
る。即ちこのように制御回路(16)より出力されるカウ
ント用信号が1秒毎に変化するように設定すれば表示器
(25)に表示されるカウント値は録音時間を表示するこ
とになる。また、再生動作時には同様にフレーズ(イ)
の読出し動作時及びフレーズ(ホ)の読出し動作時アド
レス制御回路(14)によって制御されるアドレス信号に
基いてカウント値を1つ増加させるようにすると表示器
(25)に表示されるカウント値が1秒毎に変化すること
になる。即ちこのように制御回路(16)より出力される
カウント用信号が1秒毎に変化するように設定すれば表
示器(25)に表示されるカウント値は再生時間を表示す
ることになる。以上の如く録音動作時と再生動作時にお
けるカウンター表示動作は行なわれるが早送り動作時及
び巻戻し動作時にも同様にカウンター表示動作が行なわ
れる。即ち早送り動作時には前述したように第2図
(c)に示す動作が行なわれるが、フレーズ(イ)の冒
頭部の読出し動作時及びフレーズ(ホ)の冒頭部の読出
し動作時アドレス制御回路(14)によって制御されるア
ドレス信号に基いてカウント値を1つ増加させるように
すると表示器(25)に表示されるカウント値が1/4秒毎
に変化することになる。即ち早送り動作は前述したよう
に録音及び再生動作時に比較して4倍のスピードにて再
生されるが、表示器(25)に表示されるカウント値も4
倍のスピードで増加するので早送り動作状態におけるカ
ウンター表示動作を行なうことが出来る。また巻戻し動
作時におけるカウンター表示動作は、カウント値が減少
するもののその動作は早送り動作時と同様に行なわれる
ためその説明は省略する。
以上の如くカウンターとしての表示動作は行なわれる
が、次に残量時間の表示動作について説明する。容器
15)を音声録音再生装置の本体に装着した状態にある
とき表示選択用スイッチ(26)を操作して残量時間を表
示する状態にすると残量と印刷されている位置に対応し
て設けられている表示部(40)が動作状態になる。斯か
る状態になると制御回路(16)から表示選択回路(23)
に出力される信号は、RAM(13)より得られる信号に基
いて出力される。即ちRAM(13)に書込まれているメモ
リー最大使用位置を示す第1データ及び現在の使用位置
を示す第2データとメモリーの容量とから残量時間が制
御回路(16)によって計算され各データに基く残量時間
を表わす信号が表示選択回路(23)に出力される。斯か
る残量時間を表わす信号は、表示選択回路(23)を通し
て駆動回路(24)に印加され、該駆動回路(24)による
駆動動作によって残量時間が表示器(25)に表示され
る。そして、この場合表示器(25)を構成する第1表示
部(34)及び第2表示部(35)によって第2データ即ち
現在使用位置に基く残量時間が表示され、第3表示部
(41)及び第4表示部(42)によって第1データ即ちメ
モリー最大使用位置に基く残量時間が表示される。ま
た、斯かる表示動作が行なわれているとき第1表示部
(34)と第3表示部(41)の右側下方に設けられている
分表示部(43)(44)、第2表示部(35)と第4表示部
(42)の右側下方に設けられている秒表示部(45)(4
6)が動作状態となって分と秒の動作が行なわれている
ことを使用者に認知せしめる。そして、斯かる表示状態
にあるとき録音、再生、早送り及び巻戻し動作が行なわ
れるとその動作に対応して現在使用位置に基く残量時間
を表示している第2表示部(35)及び第1表示部(34)
の値が変化するが、メモリー最大使用位置に基く残量時
間を表示している第3表示部(41)及び第4表示部(4
2)の値は前述した録音動作又は消去動作によって第1
データが書替えられるまで変化することはない。
以上の如く残量時間の表示動作は行なわれるが、次に消
費時間の表示動作について説明する。容器(15)を音声
録音再生装置の本体に装着した状態にあるとき表示選択
用スイッチを操作して消費時間を表示する状態にすると
消費量と印刷されている位置に対応して設けられている
表示部(47)が動作状態になる。斯かる状態にあるとき
制御回路(16)から表示選択回路(23)に出力される信
号は、RAM(13)より得られる信号に基いて出力され
る。即ちRAM(13)に書込まれているメモリー最大使用
位置を示す第1データ及び現在の使用位置を示す第2デ
ータが制御回路(16)によって読出され、その読出され
た信号に基いて消費時間を表わす信号が表示選択回路
(23)に出力される。斯かる残量時間を表わす信号は、
表示選択回路(23)を通して駆動回路(24)に印加さ
れ、該駆動回路(24)による駆動動作によって消費時間
が表示器(25)に表示される。そして、この場合にも表
示器(25)を構成する第1表示部(34)、第2表示部
(35)、分表示部(43)及び秒表示部(45)の動作によ
って現在使用位置における消費時間が表示され、第3表
示部(41)、第4表示部(42)、分表示部(44)及び秒
表示部(46)の動作によってメモリー最大使用位置にお
ける消費時間が表示される。また、斯かる表示状態にあ
るとき録音、再生、早送り及び巻戻し動作が行なわれる
とその動作に対応して現在使用位置に基く消費時間を表
示している第2表示部(35)及び第1表示部(34)の値
が変化するが、メモリー最大使用位置に基く消費時間を
表示している第3表示部(41)及び第4表示部(42)の
値は前述した録音動作又は消去動作によって第1データ
が書替えられるまで変化することはない。
以上の如く表示器(25)による時計表示動作、カウンタ
ー表示動作、残量時間表示動作及び消費時間表示動作は
行なわれるが、次に前述した消去動作を行なった場合の
動作について説明する。巻戻し用操作スイッチ(20)及
び消去用操作スイッチ(28)を押圧閉成せしめると消去
動作状態になるが、斯かる状態にあるとき消去と印刷さ
れている位置に対応して設けられている表示部(48)が
点滅動作し消去動作が行なわれていることを表示する。
また、斯かる状態にあるとき第1表示部(34)、第2表
示部(35)、第3表示部(41)及び第4表示部(42)の
値が消去のための巻戻し動作に対応して変化することに
なる。
以上の如く表示器(25)にRAM(13)の使用状態を種々
のデータとして表示するようにしたのでそのデータを確
認しながら録音及び再生等の動作を行なえば録音のミス
等を防止することが出来る。
尚RAM(13)の容量を大きくしたりサンプリング周波数
を低く設定すれば録音再生時間を長くすることが出来
る。また録音及び再生動作時における分析合成時間を25
0ミリ秒、早送り及び巻戻し動作時における合成時間を6
2.5ミリ秒にしたがその時間は限定されるものではな
い。そして、カウンター表示動作時カウント値が1秒毎
に変化するようにしたが0.5秒毎に変化する等種々変更
することは可能である。更に表示器(25)に録音動作と
再生動作状態にあることを表示する表示部を設けたが早
送りや巻戻し動作が行なわれていることを表示する表示
部等を設けることも出来る。また巻戻し動作を行ないな
がら消去動作を行なうようにしたが早送り動作を行ない
ながら消去動作を行なうようにすることも出来る。
(ト)発明の効果 本発明の動作制御回路は、マイクロフォンより得られる
録音信号をディジタル信号に変換し本体に対して着脱可
能にされた半導体メモリー回路に記憶すると共に再生動
作時該半導体メモリー回路に記憶されている信号を読出
した後アナログ信号に変換しスピーカーにて放音するよ
うに構成された音声録音再生装置において、録音動作時
半導体メモリー回路に設けられているインデックス用メ
モリー部に最大録音終了位置を示すメモリー使用データ
を書込み、再生動作をメモリーの始部より前記メモリー
使用データに基く最大録音終了位置までの間でのみ可能
にしたので即ち音声信号の録音動作が行なわれていない
部分の再生動作は行なわれないようにしたので効率良く
再生動作を行なうことが出来るという利点を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図に示した回路は、本発明の一実施例、第2図は本
発明の動作を説明するための図、第3図は表示器の一実
施例である。 主な図番の説明 (1)……マイクロフォン、(2)……録音用増幅回
路、(5)……ADPCM分析合成回路、(8)……再生用
増幅回路、(9)……スピーカー、(12)……音声処理
回路、(13)……RAM、(14)……アドレス制御回路、
(16)……制御回路、(22)……時計回路、(25)……
表示器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロフォンより得られる録音信号をデ
    ィジタル信号に変換し本体に対して着脱可能にされた半
    導体メモリー回路に記憶すると共に再生動作時該半導体
    メモリー回路に記憶されている信号を読出した後アナロ
    グ信号に変換しスピーカーにて放音するように構成され
    た音声録音再生装置において、録音及び再生動作時ADPC
    M方式にて音声分析及び音声合成を行なうADPCM分析合成
    回路と、該ADPCM分析合成回路より出力されるディジタ
    ル信号の前記半導体メモリー回路への書込み動作、該半
    導体メモリー回路に記憶されている信号の読出し動作及
    び該半導体メモリー回路へのインデックスデータの書込
    み動作を制御するアドレス制御回路と、録音操作、再生
    操作及び高速送り操作に応じて前記ADPCM分析合成回
    路、半導体メモリー回路及びアドレス制御回路の動作を
    制御する制御回路とより成り、録音動作時前記半導体メ
    モリー回路に設けられているインデックス用メモリー部
    に最大録音終了位置を示すメモリー使用データを書込
    み、以って半導体メモリーの始部より前記メモリー使用
    データに基く最大録音終了位置までの間のみ再生動作を
    可能にしたことを特徴とする音声録音再生装置の動作制
    御回路。
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