JPH0670696B2 - 調光窓の駆動制御方法 - Google Patents

調光窓の駆動制御方法

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JPH0670696B2
JPH0670696B2 JP33268088A JP33268088A JPH0670696B2 JP H0670696 B2 JPH0670696 B2 JP H0670696B2 JP 33268088 A JP33268088 A JP 33268088A JP 33268088 A JP33268088 A JP 33268088A JP H0670696 B2 JPH0670696 B2 JP H0670696B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は窓枠に組み込まれた調光素子よりなる調光窓
の駆動制御方法に関するものである。
[従来の技術] 従来から、電気的に駆動させて着消色可能なエレクトロ
クロミック素子、液晶等の調光素子が知られている。そ
して、これらの調光素子を建物や乗物等の調光窓として
使用して光線の透過率を変化させることが可能である。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記のような調光窓において光線の透過
率を変化させる必要性は光条件によって異なる。即ち、
太陽光線の室内への入射を制限するために調光窓を着色
させる場合(日除の場合)や、室内の透視を防ぐために
調光窓を着色させる場合(目隠の場合)等があり、それ
らは室内外の光条件の違いによって絶えず変化するもの
である。
従って、室内外の光条件の変化に合わせて調光窓の着消
色を任意に操作するのは面倒なものである。
この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、室内外の光条件の変化に合わせて太陽
光線の室内への入射を制限し得ると共に室内の透視を防
止し得る調光窓の駆動制御方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するためにこの発明においては、電気
的な駆動により着消色される調光素子を備えた調光窓
に、室外の光強度を測定するための室外用光測定器と室
内の光強度を測定するための室内用光測定器とを設け、
室外用光測定器の測定値が予め定められた測定値よりも
小さい場合であって、その室外用光測定器の測定値が室
内用光測定器の測定値よりも小さいときに調光素子を着
色駆動させ、室外用光測定器の測定値が設定値よりも大
きい場合であって、その室外用光測定器の測定値が室内
用光測定器の測定値よりも大きいときに調光素子を着色
駆動させるように制御する。
[作用] 従って、室外用光測定器の測定値が予め定められた設定
値よりも小さい場合であって、その室外用光測定器の測
定値が室内用光測定器の測定値よりも小さいときに調光
素子が着色駆動されるので、その調光素子の着色によ
り、室外からの室内の透視が防止されて室内の目隠が行
われる。又、室外用光測定器の測定値が設定値よりも大
きい場合に調光素子が着色駆動されるので、その調光素
子の着色により、設定値よりも強度の大きい光線の室内
への入射が制限されて室内の日除が行われる。
更に、調光素子が着色騒動されないときには、室内の採
光が行われる。
[実施例] 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に基いて詳
細に説明する。
第1図に示すように、この実施例の調光窓は格子状の窓
枠1と、同窓枠1に組み込まれて上下方向に3分割され
た横長の調光素子2a,2b,2cとを備えている。各調光素子
2a〜2cに対応してそれらの内側面隅には、各調光素子2a
〜2cの実際の調光状態を検知するために各調光素子2a〜
2cを透過する室外から室内への透過光の強度を測定する
フォトダイオードよりなる3個の室外用光測定器3a,3b,
3cがそれぞれ設けられている。各室外用光測定器3a〜3c
は建物の庇等によって影ができた場合に、各室外用光測
定器3a〜3cが必要な調光素子2a〜2cのみを個別に調光制
御させるために複数設けられている。又、窓枠1の外側
下部には室外の光強度を直接測定するためのフォトダイ
オードよりなる1個の室外用光測定器3dが設けられ、更
に窓枠1の内側上部には室内の光強度を測定するための
フォトダイオードよりなる1個の室内用光測定器4が設
けられている。
この実施例において各光測定器3a〜3d,4は、例えば第2
図に示すようなオペアンプ16及び抵抗(1kΩ)17よりな
る電流−電圧変換回路に接続されて使用される。各光測
定器3a〜3d,4の照度に対する出力特性を第3図に示す。
この図からも明らかなように、各光測定器3a〜3d,4は3
万〜4万luxの照度に対応して1.1〜1.2(V)の電圧を
出力する。
そして、上記のように構成された調光窓は、室外に面す
る建物の壁の開口部分に組み込まれている。
第4図は各調光素子2a〜2cの構成を示すための調光窓の
部分破断図である。各調光素子2a〜2cは窓枠1の凹部1a
に組付けられている。即ち、調光素子2a〜2cは、互いに
対向するガラス製の一対の透明基板5A,5Bを備え、両透
明基板5A,5Bの対向面上には一対の対向電極をなす透明
電極膜6A,6Bが設けられている。そして、両透明電極膜6
A,6Bを設けた透明基板5A,5Bがスペーサ7を介して対向
配置されている。又、両透明電極膜6A,6B及びスペーサ
7により囲まれた部分において、一方の透明電極膜6Aの
面上にはポリアニリンよりなる酸化発色膜8が設けら
れ、他方の透明電極膜6Bの面上には三酸化タングステン
(WO3)よりなる還元発色膜9が設けられている。更
に、両発色膜8,9の間には液状の電解質10が介在されて
いる。この実施例において、電解質10は1のプロピレ
ンカーボネート液中に1モル濃度の過塩素酸リチウム
(LiClO4)を配合した溶液である。
又、各透明電極膜6A,6Bの周囲には、導電ペーストより
なる取出電極11a,11bが設けられており、一対をなすリ
ード線12A,12Bの一端が半田付けにより取出電極11a,11b
に接続され、電極取出部13を形成している。そして、そ
のリード線12A,12Bの接続部分を封止するように、調光
素子2a〜2cの外側縁がエポキシ樹脂よりなる封止材14に
より封止されている。
前記各透明電極膜6A,6BはITO(IndiumTin Oxide)によ
り形成されており、両リード線12A,12B及び電極取出部1
3を介して両透明電極膜6A,6B間に正電圧を印加すると、
酸化発色膜8及び還元発色膜9との間の酸化還元反応が
誘起され、両発色膜8,9が発色応答して調光素子2a〜2c
そのものが着色される。又、両透明電極膜6A,6B間に逆
電圧を印加すると、両発色膜8,9が消色応答して調光素
子2a〜2cそのものが透明に戻る。そして、調光素子2a〜
2cのこのような着色・消色の変化を表裏両側面から見る
ことができる。
この実施例において、調光素子2a〜2cは室外用及び室内
用の光測定器3a〜3d,4の光測定に基いて駆動制御される
ものであって、室内外の光条件によって調光素子2a〜2c
の光透過率を変化されるようになっている。即ち、室外
から室内への太陽光線の入射を制限するために調光素子
2a〜2cを着色させる場合(以下「日除モード」という)
と、室内の透視を防ぐために調光素子2a〜2cを着色させ
る場合(以下「目隠モード」という)と、室外から室内
への太陽光線の入射を許容するために調光素子2a〜2cを
消色させる場合(以下「採光モード」という)とで、調
光素子2a〜2cの光透過率を変化させるようになってい
る。
この実施例では、目隠モードの光透過率を5%に、採光
モードの光透過率を調光素子2a〜2cが完全に消色した状
態で80%にそれぞれ設定しており、日除モードでは透過
光強度が3万lux〜3万2千luxになるように設定してい
る。
次に、各調光素子2a〜2cの着消色を駆動制御するための
制御装置の電気的構成を第5図のブロック図に従って説
明する。尚、このブロック図の回路において各調光素子
2a〜2cはそれぞれ独立して駆動制御され、第1の比較回
路29及び第2の比較回路30の出力回路、目隠及び日除の
着消色にための各電圧出力回路39,40,41については各調
光素子2a〜2cにて共用されている。又、制御装置はコン
トロールユニット(図示略)として調光窓とは別に室内
の壁に取付けられている。
室外用光測定器3a(3b,3c),3d及び室内用光測定器4の
測定値はそれぞれ電流−電圧変換回路21,22,23(第2図
に示す回路)を介して電圧増幅回路24,25,26に出力さ
れ、各回路24〜26にてそれぞれ増幅される。尚、各電圧
増幅回路25,26の増幅率は各増幅度設定器27,28により任
意に変更できるようになっている。
第1の比較回路29は前記各電圧増幅回路25,26からの出
力信号を入力し、室内外の各光測定器3d,4の測定値に基
く電圧の大小を比較してその比較結果を出力する。即
ち、第1の比較回路29は室外より室内の方が明るいか否
かを判別し、室外より室内の方が明るい場合にはロウレ
ベルの一律な信号を出力し、室外の方が室内より明るい
場合には室外用光測定器3dの測定値に基く電圧増幅回路
26の出力に比例したハイレベルの信号を出力する。
第2の比較回路30は、前記電圧増幅回路26からの出力信
号と日除開始電圧設定器31からの基準電圧とを入力し、
それら両電圧を比較してその比較結果を出力する。日除
開始電圧設定器31からの基準電圧は、室外の光強度に対
して日除を行う必要があるか否かを決定するための基準
光強度α(第6,7図参照)に相当する電圧値であって、
この実施例では4万luxの基準光強度αの明るさに対応
した基準電圧が設定されている。即ち、第2の比較回路
30は室外の明るさが日除を行うべき基準光強度αに達し
たか否かを判別し、基準光強度αに達した場合にはハイ
レベルの信号を出力し、同光強度αに達しない場合には
ロウレベルの信号を出力する。
第3の比較回路32は前記電圧増幅回路24から出力信号と
日除上限電圧設定器33からの基準電圧とを入力し、それ
ら両電圧を比較してその比較結果を出力する。日除上限
電圧設定器33からの基準電圧は、調光素子2a(2b,2c)
を透過しその調光状態によって変化する室外から室内へ
の光強度に対して日除を行うべき上限を決定するための
電圧値である。
第4の比較回路34は前記電圧増幅回路24からの出力信号
と、日除下限電圧設定器35からの基準電圧とを入力し、
それら両電圧を比較してその比較結果を出力する。日除
下限電圧設定器35からの基準電圧は、調光素子2a(2b,2
c)を透過し、その調光状態によって変化する室外から
室内への光強度に対して日除を制限すべき下限を決定す
るための電圧値である。この実施例では、室外用光測定
器3dの基準光強度4万luxに対して室外用光測定器3a(3
b,3c)が受ける光強度3万2千lux(調光素子2a〜2cの
消色状態での光透過率80%であるため)を上限とし、下
限を3万luxとし、この許容光強度に対応した基準電圧
が設定されている。即ち、第3の比較回路32は調光素子
2a(2b,2c)の透過光が3万2千lux以下の大きさである
場合にロウレベルの信号を出力し、それ以外はハイレベ
ルの信号を出力する。又、第4の比較回路34は調光素子
2a(2b,2c)の透過光が3万lux以上の大きさである場合
にロウレベルの信号を出力し、それ以外はハイレベルの
信号を出力する。
そして、各比較回路29,30,32,34からの出力は出力選択
ロジック回路36に入力され、タイマ回路37及び出力回路
38が制御されて調光素子2a(2b,2c)に駆動電圧が印加
される。即ち、出力選択ロジック回路36は、第1及び第
2の比較回路29,30の出力信号が共にハイレベルである
場合に日除モードを設定して調光素子2a(2b,2c)に印
加させる駆動電圧を制御する。又、出力選択ロジック回
路36は、第1及び第2の比較回路29,30の出力信号が共
にロウレベルである場合に目隠モードを設定して調光素
子2a(2b,2c)に印加させる駆動電圧を制御する。更
に、出力選択ロジック回路36は、第1の比較回路29の出
力信号がハイレベルで第2の比較回路30の出力信号がロ
ウレベルである場合に採光モードを設定して調光素子2a
(2b,2c)は消色状態とする。
出力選択ロジック回路36はメモリ機能を備え、調光素子
2a(2b,2c)に対して前回印加された電圧レベルを記憶
すると共に、その前回の印加電圧レベルに基いて今回印
加される電圧レベルを制御する。又、タイマ回路37は、
調光素子2a(2b,2c)への電圧印加時間を制御する。
出力回路38は、日除モードにおいて日除着色電圧出力回
路39を選択し、同回路39からの出力電圧を調光素子2a
(2b,2c)に印加させる。
この日除モードにおいて、出力選択ロジック回路36は第
3の比較回路32の出力信号に基いて調光素子2a(2b,2
c)への電圧印加の継続・停止を制御する。即ち、出力
選択ロジック回路36は、第3の比較回路32及び第4の比
較回路34の出力信号がロウレベルである場合、つまり室
外用光測定器3a(3b,3c)で測定される調光素子2a(2b,
2c)の透過光の測定値が3万2千〜3万luxの範囲内の
値である場合に日除着色電圧出力回路39から調光素子2a
(2b,2c)への電圧の印加を行わない。
又、出力選択ロジック回路36は、第3の比較回路32の出
力信号がハイレベルになった場合、つまり前記測定値が
3万2千luxより大きくなた場合に調光素子2a(2b,2c)
の光透過率を上限の3万2千lux以下に維持するために
日除着色電圧出力回路39からの正電圧を一定時間印加す
る。そして、出力選択ロジック回路36は、第4の比較回
路34の出力信号がハイレベルになった場合、つまり前記
測定値が3万luxより小さくなった場合に、調光素子2a
(2b,2c)の透過光強度を下限の3万lux以上に維持する
ために目隠・日除消色電圧出力回路40からの逆電圧を一
定時間印加する。
同様に、出力回路38は、目隠モードにおいて目隠着色電
圧出力回路41を選択し、同回路41から所定の正電圧を調
光素子2a(2b,2c)に印加させる。この目隠着色電圧出
力回路41からの出力電圧は、目隠着色電圧設定器42によ
り任意に変更することができる。
更に、出力回路38は、採光モードにおいて目隠・日除消
色電圧出力回路40から所定の逆電圧を調光素子2a(2b,2
c)に印加させる。
従って、室外の光強度が4万luxの基準光強度αよりも
小さい場合であって、室外の光強度が室内の光強度より
も小さいとき、出力選択ロジック回路36は目隠モードを
設定し、タイマ回路37及び出力回路38を介して目隠着色
電圧出力回路41が選択され、同回路41から調光素子2a
(2b,2c)へ所定の正電圧を印加させる。これによっ
て、5%の光透過率になるように調光素子2a(2b,2c)
が直ちに着色される。
一方、室外の光強度が4万luxの基準光強度αよりも大
きい場合は、出力選択ロジック回路36は日除モードを設
定する。そして、調光素子2a(2b,2c)の透過光強度に
基いて電圧印加の継続・停止が制御され、タイマ回路37
及び出力回路38を介して日除着色電圧出力回路39が選択
され、同回路39から調光素子2a(2b,2c)へ正電圧を一
定時間印加させる。これによって、調光素子2a(2b,2
c)は室外の光強度に応じて着色が行われる。
又、室外の光強度が4万lux基準光強度αよりも小さい
場合であって、室外の光強度が室内の光強度よりも大き
いとき、出力選択ロジック回路36は採光モードであると
して、タイマ回路37及び出力回路38を介して目隠・日除
消色電圧出力回路40から調光素子2a(2b,2c)へ所定の
逆電圧を印加させる。これによって、調光素子2a(2b,2
c)が直ちに消色される。
尚、この実施例では、室内が使用されるときに電灯が点
灯されるオフィスでの例について説明しており、前記制
御装置による調光素子2a(2b,2c)の駆動制御の開始・
停止は、室内電灯の点灯用スイッチ(図示略)のオン・
オフに連動して行われるようになっている。
次に、上記のように構成した調光窓の作用を第6,7図に
従って説明する。
第6図は、晴天時において室外用光測定器3d及び室内用
光測定器4にて測定される一日の光強度の変化と、それ
に対応して制御される調光素子2a〜2cの光透過率の変化
例を示している。
今、早朝の6時において室内電灯の点灯用スイッチがオ
ンされて室内の光強度が立ち上がると同時に、調光素子
2a〜2cの駆動制御が開始される。
即ち、6時〜7時の間では、早朝の弱い日射で室外の光
強度が4万luxの基準光強度αよりも小さく且つ室外の
光強度が室内の光強度よりも小さくなり、目隠モードと
なって、5%の光透過率になるように調光素子2a〜2cが
着色される。
又、7時〜9時の間では、室外の光強度が4万luxの基
準光強度αよりも小さく且つ室外の光強度が室内の光強
度よりも大きくなり、採光モードとなって、調光素子2a
〜2cが消色(光透過率80%)される。
次に、午前から午後にかけての9時〜16時の間では、強
日射によって室外の光強度が4万luxの基準光強度αよ
りも大きく且つ室外の光強度が室内の光強度よりも大き
くなり、日除モードとなって、透過光強度が3万〜3万
2千luxになるように調光素子2a〜2cが着色される。こ
の日除モードの着色時には、室外の光強度に比例して調
光素子2a〜2cの着色程度が濃くなるように制御され、そ
の光透過率が徐々に変化する。
続いて、16時〜18時の間では、日射が弱くなって室外の
光強度が4万luxの基準光強度αよりも小さく且つ室外
の光強度が室内の光強度よりも大きくなり、採光モード
となって、調光素子2a〜2cが消色(光透過率80%)され
る。
更に、夕方から夜にかけての18時〜23時の間では、室外
の光強度が4万luxの基準光強度αよりも小さく且つ室
外の光強度が室内の光強度よりも小さくなり、目隠モー
ドとなって、5%の光透過率になるように調光素子2a〜
2cが着色される。
そして、23時において室内電灯の点灯用スイッチがオフ
されて室内の光強度が立ち下がると同時に、調光素子2a
〜2cの駆動制御が停止されて、調光素子2a〜2cが消色
(光透過率80%)される。
一方、第7図は曇天時において室外用光測定器3d及び室
内用光測定器4にて測定される一日の光強度の変化と、
それに対応して制御される調光素子2a〜2cの光透過率の
変化を示している。
今、早朝の7時において室内電灯の点灯用スイッチがオ
ンされて室内の光強度が立ち上がると同時に、調光素子
2a〜2cの駆動制御が開始される。
そして、この曇天では一日の日射が4万luxの基準光強
度αよりも小さいレベルで変化するので、7時〜9時の
間では、室外の光強度が室内の光強度よりも小さくな
り、目隠モードとなって、5%の光透過率になるように
調光素子2a〜2cが着色される。
又、午前から午後にかけての9時〜14時の間では、室外
の光強度が室内の光強度よりも大きくなり、採光モード
となって、調光素子2a〜2cが消色(光透過率80%)され
る。
次に、昼過ぎから夜にかけての14時〜23時の間では、室
外の光強度が室内の光強度よりも小さくなり、目隠モー
ドとなって、5%の光透過率になるように調光素子2a〜
2cが着色される。
上記のようにこの実施例の調光窓では、窓枠1に調光素
子2a〜2cを取付けると共に、同窓枠1の外側及び内側に
室外用光測定器3a〜3d及び室内用光測定器4を設け、室
外用光測定器3dの測定値が予め定められた基準光強度α
よりも小さい場合であって、その室外用光測定器3dの測
定値が室内用光測定器4の測定値よりも小さいときに、
目隠モードとして調光素子2a〜2cを5%の光透過率にな
るように着色駆動させる。又、室外用光測定器3dの測定
値が基準光強度αよりも大きい場合であって、その室外
用光測定器3dの測定値が室内用光測定器4の測定値より
も大きいときに、日除モードとして調光素子2a〜2cを着
色駆動させる。更に、室外用光測定器3dの測定値が基準
光強度αよりも小さい場合であって、その室外用光測定
器3dの測定値が室内用光測定器4の測定値よりも大きい
ときに、採光モードとして調光素子2a〜2cを消色駆動さ
せる。
従って、この実施例の調光窓では、室内外の光強度の変
化に合わせ、調光素子2a〜2cの着消色を自動的に制御す
ることができ、室内外の光強度の変化に合わせて光線の
透過率を変化させることができる。このため、調光素子
2a〜2cの着消色を任意に操作する必要がまったくない。
又、この実施例の調光窓の駆動制御方法では、調光素子
2a〜2cの着色による光透過率の制限を室外の光強度の大
きさに応じて2通り設けている。又、調光素子2a〜2cの
消色による光の透過の許容を、4万luxの基準光強度α
よりも小さい光強度において行うようにしている。即
ち、太陽光線の室内への入射を制限するために日除モー
ドと、室内の透視を防ぐために5%の光透過率になる目
隠モードとを設けている。又、室内の採光を行うために
採光モードを設けている。
従って、日除モードでは適度に光を透過させながら室内
の日除を行うことができ、目隠モードでは5%の光透過
率により室内の透視を防止することができ、更には採光
モードでは基準光強度αよりも小さい適度な光強度で室
内の採光を行うことができる。
尚、この発明は前記実施例に限定されるものではなく、
発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜
に変更して次のように実施することもできる。
(1)前記実施例では、調光素子2a〜2cとしてエレクト
ロクロミック素子を採用したが、液晶又はその他の調光
素子を採用してもよい。
(2)前記実施例では、3万〜3万2千luxの間の透過
光強度で制御する日除モードと5%の光透過率になる目
隠モードとに分けて調光素子2a〜2cを駆動制御したが、
これ以外の透過光強度及び光透過率になるように調光素
子2a〜2cを駆動制御してもよい。又、日除モードで透過
光強度により制御を行わずに一定の光透過率となるよう
に制御したり、隠モードと同じ光透過率になるように調
光素子2a〜2cを駆動制御したりしてもよい。
(3)前記実施例では、室内電灯の点灯用スイッチのオ
ン・オフに連動して制御装置による調光素子2a〜2cの駆
動制御の開始・停止を行うように構成したが、例えば室
内用光測定器4の光検知の有無に基いて制御装置による
調光素子2a〜2cの駆動制御の開始・停止を行うように構
成してもよい。又、制御装置による調光素子2a〜2cの駆
動制御の開始・停止を行うための特別なスイッチを設け
てもよい。
(4)前記実施例では、室外用光測定器3d及び室内用光
測定器4を窓枠1に取付けたが、窓枠1以外の建物の壁
等に取付けてもよい。
(5)前記実施例では、調光素子2a〜2cを3分割し、日
除モードにおいてはそれらを各室外用光測定器3a〜3cの
検知に基いて別々に駆動制御したが、室外用光測定器3a
〜3cの内、検知した光強度の最も大きな値に基いて全て
の調光素子2a〜2cを駆動制御し、日除が行われるように
してもよい。
(6)前記実施例では、調光素子2a〜2cを3分割した
が、3分割しないものに具体化してもよい。
(7)前記実施例では、基準光強度αを4万luxに設定
したが、それ以外の明るさに設定してもよい。
[発明の効果] 以上詳述したようにこの発明によれば、室内外の光条件
の変化に合わせて太陽光線の室内への入射を制限して日
除を行うことができると共に室内の透視を防ぐために目
隠を行うことができ、更には適度な採光を行うことがで
きるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化した一実施例を示す調光窓の
斜視図、第2図は各光測定器及び電流−電圧変換回路の
適用例を示す回路図、第3図は第2図の回路の照度に対
する出力特性を示す図、第4図は調光窓の部分破断図、
第5図は調光素子の制御装置の電気的構成を示すブロッ
ク回路図、第6図は晴天時における室内外の光強度の一
日の変化と、それに対応して制御される調光素子の光透
過率の変化を説明する説明図、第7図は曇天時における
室内外の光強度の一日の変化と、それに対応して制御さ
れる調光素子の光透過率の変化を説明する説明図であ
る。 1…窓枠、2a〜2c…調光素子、3d…室外用光測定器、4
…室内用光測定器、α…設定値としての基準光強度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 潤一 愛知県西春日井郡春日村大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 伊藤 敏安 愛知県西春日井郡春日村大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 石川 修 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 株 式会社ミサワホーム総合研究所内 (72)発明者 志村 龍 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 株 式会社ミサワホーム総合研究所内 (72)発明者 島 勲 富山県高岡市早川70番地 三協アルミニウ ム工業株式会社内 (72)発明者 上野 善啓 富山県高岡市早川70番地 三協アルミニウ ム工業株式会社内 (72)発明者 黒崎 聡 富山県高岡市早川70番地 三協アルミニウ ム工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−67729(JP,A) 特開 昭59−184328(JP,A) 実開 昭64−38623(JP,U) 実開 平1−128324(JP,U) 実開 昭61−82821(JP,U) 実開 昭58−73895(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気的な駆動により着消色される調光素子
    (2a〜2c)を備えた調光窓に、室外の光強度を測定する
    ための室外用光測定器(3d)と室内の光強度を測定する
    ための室内用光測定器(4)とを設け、前記室外用光測
    定器(3d)の測定値が予め定められた設定値(α)より
    も小さい場合であって、その室外用光測定器(3d)の測
    定値が前記室内用光測定器(4)の測定値よりも小さい
    ときに前記調光素子(2a〜2c)を着色駆動させ、前記室
    外用光測定器(3d)の測定値が前記設定値(α)よりも
    大きい場合であって、その室外用光測定器(3d)の測定
    値が前記室内用光測定器(4)の測定値よりも大きいと
    きに前記調光素子(2a〜2c)を着色駆動させるように制
    御する調光窓の駆動制御方法。
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