JPH0670549A - 電圧形インバータ装置 - Google Patents

電圧形インバータ装置

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JPH0670549A
JPH0670549A JP4214038A JP21403892A JPH0670549A JP H0670549 A JPH0670549 A JP H0670549A JP 4214038 A JP4214038 A JP 4214038A JP 21403892 A JP21403892 A JP 21403892A JP H0670549 A JPH0670549 A JP H0670549A
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JP
Japan
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voltage
signal
circuit
phase
loss
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Withdrawn
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JP4214038A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Chijiiwa
敏彦 千々岩
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷に正弦波に近い電流を流すことが出来る
電圧形インバータ装置を提供する。 【構成】 従来の電圧形インバータ装置に、デッドタイ
ム補償回路80と、パワー素子損失電圧補償回路90
と、補正回路100とを付加する。デッドタイム補償回
路80は、PWM出力電圧を検出して、デッドタイムを
補償するための誤差電圧を演算し、この誤差電圧を表す
誤差電圧信号を出力する。パワー素子損失電圧補償回路
90は、パワースイッチング回路であるu相用逆変換部
20uから負荷(誘導電動機)に流れる電流を検出し
て、パワー素子による損失を補償するための損失電圧を
演算し、この損失電圧を表す損失電圧信号を出力する。
補正回路(加算器)100は、u相電圧指令信号vu
に誤差電圧信号と損失電圧信号とを加算して、補正した
u相電圧指令信号をu相変調部50uに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流入力電圧をPWM
出力電圧に変換する電圧形インバータ装置に関し、特
に、誘導電動機等の交流電動機を駆動する為の電圧形イ
ンバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、誘導電動機を簡易に速度制御
するための装置として、電圧形インバータ装置が広く用
いられている。周知のように、電圧形インバータ装置は
パルス幅変調(以下、PWMと略称する)という変調法
を使用して、誘導電動機に正弦波を印加しようとするも
のである。
【0003】後に詳細に説明するように、電圧形インバ
ータ装置の出力段には、正電源端子と負電源端子との間
に、対のパワー素子(上下アーム)が上下に直列接続さ
れている。この上下アームの短絡を防止するために、デ
ッドタイム(短絡防止時間)td が設けられる。以下に
おいて詳細に説明するように、このデッドタイムやパワ
ー素子の損失電圧のために、インバータ出力電圧(PW
M出力電圧)が歪んだり、誘導電動機でトルクリップル
が発生したり、不安定現象を生じたりする。
【0004】図3に三角波比較方式による電圧形インバ
ータの構成を示す。誘導電動機(以下、単にモータとも
略称する)Mは電力逆変換器(パワースイッチング回
路)20が接続されている。ここで、誘導電動機Mは三
相誘導電動機であり、周知のように、互いに位相が12
0°だけシフトしている、u相、v相、およびw相の電
圧が印加される。従って、電力逆変換器20は、電源電
圧Ed の直流電源を受けるu相、v相、およびw相用変
換部20u,20v,および20wを有する。直流電源
は、電源電圧Ed を半分とする電圧の点を直流電源仮想
中性点Nとしてもつ。この直流電源仮想中性点Nに関し
て、直流電源は正電源端子と負電源端子とをもつ。
【0005】電力逆変換器20は第1乃至第6のスイッ
チング・トランジスタQ1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 ,Q5
およびQ6 と、第1乃至第6のフリーホイーリング・ダ
イオードD1 ,D2 ,D3 ,D4 ,D5 ,およびD6
から成っている。
【0006】詳細に説明すると、u相用逆変換部20u
は、正電源端子と負電源端子との間に直列接続された第
1および第4のスイッチング・トランジスタQ1 および
4と、これら第1および第4のスイッチング・トラン
ジスタQ1 およびQ4 にそれぞれ並列に接続された第1
および第4のフリーホイーリング・ダイオードD1 およ
びD4 とから成る。第1および第4のスイッチング・ト
ランジスタQ1 およびQ4 の接続点(第1および第4の
フリーホイーリング・ダイオードD1 およびD4 の接続
点)は誘導電動機Mのu相入力端子に接続されている。
【0007】同様に、v相用逆変換部20vは、正電源
端子と負電源端子との間に直列接続された第3および第
6のスイッチング・トランジスタQ3 およびQ6 と、こ
れら第3および第6のスイッチング・トランジスタQ3
およびQ6 にそれぞれ並列に接続された第3および第6
のフリーホイーリング・ダイオードD3 およびD6 とか
ら成る。第3および第6のスイッイング・トランジスタ
3 およびQ6 の接続点(第3および第6のフリーホイ
ーリング・ダイオードD3 およびD6 の接続点)は誘導
電動機Mのv相入力端子に接続されている。
【0008】w相用逆変換部20wは、正電源端子と負
電源端子との間に直列接続された第5および第2のスイ
ッチング・トランジスタQ5 およびQ2 と、これら第5
および第2のスイッチング・トランジスタQ5 およびQ
2 にそれぞれ並列に接続された第5および第2のフリー
ホイーリング・ダイオードD5 およびD2 とから成る。
第5および第2のスイッチング・トランジスタQ5 およ
びQ2 の接続点(第5および第2のフリーホイーリング
・ダイオードD5 およびD2 の接続点)は誘導電動機M
のw相入力端子に接続されている。
【0009】尚、直流電源の正電源端子に接続されるス
イッチング・トランジスタは上アームと呼ばれ、負電源
端子に接続されるスイッチング・トランジスタは下アー
ムと呼ばれる。
【0010】この電力逆変換器20は駆動回路30によ
って制御される。駆動回路30は、電力逆変換器20を
構成する第1乃至第6のスイッチイング・トランジスタ
1〜Q6 の各々のベースにオン・オフ信号を供給す
る。詳細に説明すると、駆動回路30は、u相用駆動部
30uと、v相用駆動部30vと、w相用駆動部30w
とから成る。u相用駆動部30uは、第1および第4の
スイッチング・トランジスタQ1 およびQ4 のベースに
オン・オフ信号を供給する。v相用駆動部30vは、第
3および第6のスイッチング・トランジスタQ3 および
6 のベースにオン・オフ信号を供給する。w相用駆動
部30wは第5および第2のスイッチング・トランジス
タQ5 およびQ2 のベースにオン・オフ信号を供給す
る。
【0011】駆動回路30は、デッドタイム生成回路4
0に接続されている。デッドタイム生成回路40は電力
逆変換器20の各相で直列に接続された2つのスイッチ
ング・トランジスタが同時にオンすることによって直流
電源短絡を引き起こし、スイッチング・トランジスタが
破壊することを防止するためのものである。
【0012】デッドタイム生成回路40は、u相用デッ
ドタイム生成部40uと、v相用デッドタイム生成部4
0vと、w相用デッドタイム生成部40wとから成る。
u相用デッドタイム生成部40uは第1および第4のス
イッチング・トランジスタQ1 およびQ4 が同時にオン
するのを防止するためのものである。v相用デッドタイ
ム生成部40vは、第3および第6のスイッチング・ト
ランジスタQ3 およびQ6 が同時にオンするのを防止す
るためのものである。w相用デッドタイム生成部40w
は、第5および第2のスイッチング・トランジスタQ5
およびQ2 が同時にオンするのを防止するためのもので
ある。
【0013】デッドタイム生成回路40には、PWM変
調回路50からPWM変調信号が供給される。PWM変
調回路50には、u相,v相,およびw相電圧指令信号
u ,vv ,およびvw が供給される。u相およ
びv相電圧指令信号vu およびvv は、図示しない
電圧指令発生回路から供給される。w相電圧指令信号v
w はu相電圧指令信号vu の符号反転信号−vu
とv相電圧指令信号vv 符号反転信号−vv とを加
算するw相指令用加算器60wから供給される。
【0014】また、PWM変調回路50には三角波発生
回路70から三角波信号(キャリア)vc が供給され
る。三角波発生回路70から発生される三角波信号vc
は、振幅がVc で、三角波周波数がfc の信号である。
【0015】PWM変調回路50は、u相、v相、およ
びw相用変調部50u,50v,および50wを有す
る。u相用変調部50uは、u相電圧指令信号vu
ら三角波信号vc を減算するu相用減算器と、このu相
用減算器の減算結果をu相用PWM変調信号として出力
するu相用ヒステリシスコンパレータとから成る。同様
に、v相用変調部50vは、v相電圧指令信号vv
ら三角波信号vc を減算するv相用減算器と、このv相
用減算器の減算結果をv相用PWM変調信号として出力
するv相用ヒステリシスコンパレータとから成る。w相
用変調部50wは、w相電圧指令信号vw から三角波
信号vc を減算するw相用減算器と、このw相用減算器
の減算結果をw相用PWM変調信号として出力するw相
用ヒステリシスコンパレータとから成る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の電
圧形インバータ装置では、デッドタイム生成回路40に
おいて、上下アームの直流短絡を防止するために、デッ
ドタイム(短絡防止時間)td を設けている。このた
め、従来の電圧形インバータ装置は、電力逆変換器20
の出力電圧に歪みを生じ、誘導電動機Mに流れる電流も
歪んでしまう。以下、デッドタイムtd を設ける理由
と、その影響について説明する。
【0017】図4にその様子を示す。u相、v相、およ
びw相の各相に関して、同様であるので、ここでは、u
相についてのみ説明する。
【0018】短絡防止時間td は、スイッチング・トラ
ンジスタのオン信号を遅らせるように設けてある。短絡
防止時間td の期間は、第1および第4のスイッチング
・トランジスタQ1 およびQ4 の両方がオフしているの
で、誘導電動機Mの電流はフリーホイーリング・ダイオ
ードD1 およびD4 に流れる。実際には、スイッチング
・トランジスタのスイッチング遅れを考慮する必要があ
るが、ここでは無視する。電流が正のときには直流電源
の負側に接続されたフリーホイーリング・ダイオードD
4 が導通するので、インバータ出力電圧vuNは−Ed
2になる。逆に負のときには直流電源の正側に接続され
たフリーホイーリング・ダイオードD1が導通するの
で、インバータ出力電圧vuNはEd /2になる。なお、
短絡防止時間中、偶然にも電流が0になることもある。
この場合の出力電圧はモータ端子に誘起している電圧が
表れる。
【0019】図5は短絡防止時間td の影響を1周期に
わたってみたものである。実際のインバータ出力電圧v
uNは短絡防止時間td の影響によって生じる出力電流と
逆方向で、短絡防止時間td の幅を持つvuN成分と理想
的なvuN成分の加算として得られる。短絡防止時間td
により生じるvuN成分は近似的に方形波電圧とみなすこ
とができる。その振幅ΔVは、下記の数式1で表され、
位相は出力電流と逆位相である。
【0020】
【数1】
【0021】普通、短絡防止時間td や三角波周波数f
c は一定値であるから振幅ΔVも一定値である。スイッ
チング・トランジスタとしてバイポーラ・トランジスタ
を使用するとして、短絡防止時間td =15μs,三角
波周波数fc =3kHzとすると、電源電圧Ed =28
0Vのとき、振幅ΔVは12.6Vになる。
【0022】次に、パワー素子であるスイッチング・ト
ランジスタの損失電圧による出力電圧に与える影響につ
いて説明する。ここで、パワー素子がIGBT(端子バ
イポーラMOS複合半導体素子)である場合について説
明する。また、使用する符号を下記の表1で示す。
【0023】
【表1】
【0024】以上のような条件のもとで、IGBT損失
電圧(順電圧Vf,エミッタ・コレクタ電圧Vce(s
at))の平均出力電圧に与える影響を考察する。
【0025】1)転流方向正(電流出力)時 図6より転流方向正の時の平均出力電圧Vavrは、下
記の数式2のように表現される。
【0026】
【数2】
【0027】2)転流方向負(電流入力)時 図7より転流方向負の時の平均出力電圧Vavrは、下
記の数式3のように表現される。
【0028】
【数3】
【0029】以上より、転流方向によりIGBT損失電
圧による誤差電圧の方向が変わることがわかる。
【0030】又、図8にパワー素子の特性例を示す。こ
の図8から、パワー素子に流れる電流、ダイオードに流
れる電流により、エミッタ・コレクタ電圧Vce、順電圧
Vfの大きさが変わることが分かる。
【0031】図2(a)に、電圧形インバータ装置に何
の補償も加えずに、モータを駆動した時の電流波形を示
す。デッドタイム及びパワー素子の損失電圧の影響で、
正常な電圧がインバータ出力電圧がモータに印加され
ず、電流波形の歪む様子がわかる。この影響により、モ
ータ低速回転時に、モータにトルクリップルが生じた
り、不安定現象を生じたりする。
【0032】したがって、本発明の目的は、負荷に正弦
波に近い電流を流すことが出来るインバータ出力電圧補
正装置を提供することにある。
【0033】本発明の他の目的は、デッドタイムの補償
とパワー素子の損失電圧の補償を行えるインバータ出力
電圧補正装置を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明による電圧形イン
バータ装置は、オン・オフ信号に応答して、直流入力電
圧を直列接続された対のパワー素子を交互にオン・オフ
させてPWM出力電圧を出力するパワースイッチング回
路と、電圧指令信号を発生する電圧指令発生回路と、キ
ャリア信号で電圧指令信号をPWM変調して、PWM変
調信号を出力するPWM変調回路と、PWM変調信号に
対のパワー素子が同時にオンするのを防止するためのデ
ッドタイムを設けるデッドタイム生成回路と、このデッ
ドタイムが設けられたPWM変調信号に応答して、オン
・オフ信号をパワースイッチング回路へ供給する駆動回
路とを有する電圧形インバータ装置に於いて、PWM出
力電圧パルス幅を検出して、デッドタイムによる出力電
圧誤差を補償するための誤差電圧を演算し、この誤差電
圧を表す誤差電圧信号を出力するデッドタイム補償手段
と、パワースイッチング回路から負荷に流れる電流を検
出して、パワー素子による損失電圧を補償するための損
失電圧を演算し、この損失電圧を表す損失電圧信号を出
力するパワー素子損失電圧補償手段と、電圧指令信号に
誤差電圧信号と損失電圧信号とを加算して、補正した電
圧指令信号をPWM変調回路に供給する補正手段とを有
することを特徴とする。
【0035】上記電圧形インバータ装置において、デッ
ドタイム補償手段は、PWM出力電圧のオン区間を電流
制限抵抗を介して検出して、オン電圧信号を出力するフ
ォトカプラと、オン電圧信号のオン時間を測定し、オン
時間信号を出力するオン時間測定回路と、補正した電圧
指令信号からオン時間信号を減算して、減算した信号を
出力する減算器と、この減算した信号をサンプル遅延し
て、サンプル遅延した信号を誤差電圧信号として出力す
るサンプル遅れ回路とを有することが望ましい。
【0036】また、上記電圧形インバータ装置におい
て、パワー素子損失電圧補償手段は、負荷に流れる電流
を検出し、電流検出信号を出力する電流検出手段と、電
流検出信号からパワー素子による損失電圧を演算するパ
ワー素子損失電圧演算回路とを有することが好ましい。
【0037】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1に本発明の一実施例による電圧形イン
バータ装置のu相電圧制御部の構成を示す。v相及びw
相電圧制御部は、u相電圧制御部と同じ構成なので、そ
の説明は省略する。本実施例のu相電圧制御部では、後
述するように、デッドタイムの補償と、パワー素子の損
失電圧の補償をディジタル的方式で行っている。
【0038】本実施例のu相電圧制御部は、図3に示す
従来のものと同様に、u相用逆変換部20uと、u相用
駆動部30uと、u相用デッドタイム生成部40uと、
u相用変調部50uと、u相用電圧指令発生回路60u
とを有すると共に、更に、デッドタイム補償回路80
と、パワー素子損失電圧補償回路90と、補正回路10
0とを有する。
【0039】デッドタイム補償回路80は、PWM出力
電圧パルス幅を検出して、デッドタイムによる出力電圧
誤差を補償するための誤差電圧を演算し、この誤差電圧
を表す誤差電圧信号を出力する。パワー素子損失電圧補
償回路90は、パワースイッチング回路であるu相用逆
変換部20uから負荷(誘導電動機)(図示せず)に流
れる電流を検出して、パワー素子による電圧損失を補償
するための損失電圧を演算し、この損失電圧を表す損失
電圧信号を出力する。補正回路100は、u相電圧指令
信号vu に誤差電圧信号と損失電圧信号とを加算し
て、補正したu相電圧指令信号をu相変調部50uに供
給する。補正回路100は加算器から成る。
【0040】デッドタイム補償回路80は、u相PWM
出力電圧のオン区間を電流制限抵抗81を介して検出し
て、PWMオン電圧信号を出力する高速フォトカプラ8
2と、PWMオン電圧信号のオン時間を測定し、PWM
オン時間信号を出力するPWMオン時間測定回路83
と、補正したu相電圧指令信号からオン時間信号を減算
して、減算した信号を出力する減算器84と、この減算
した信号をサンプル遅延して、サンプル遅延した信号を
誤差電圧信号として出力するサンプル遅れ回路85とを
有する。
【0041】また、パワー素子損失電圧補償回路90
は、負荷に流れる電流を検出し、電流検出信号を出力す
る電流検出部と、電流検出信号からパワー素子による損
失電圧を演算するパワー素子損失電圧演算回路93とか
ら成る。電流検出部は、カレントセンサ91と電流検出
回路92とから成る。
【0042】次に、本実施例のu相電圧制御部の動作に
ついて説明する。u相用電圧指令発生回路60uはu相
電圧指令信号vu を発生する。補正回路(加算器)1
00は、u相電圧指令信号vu に誤差電圧信号と損失
電圧信号とを加算して、補正したu相電圧指令信号を出
力する。u相用変調部50uは、三角波信号(キャリア
信号)vc でu相電圧指令信号vu をPWM変調し
て、u相PWM変調信号を出力する。u相用デッドタイ
ム生成部40uは、u相PWM変調信号に対のパワー素
子Q1 およびQ4 が同時にオンするのを防止するための
デッドタイムを設ける。u相用駆動部30uは、このデ
ッドタイムが設けられたu相PWM変調信号に応答し
て、オン・オフ信号をu相用逆変換部(パワースイッチ
ング回路)20uへ供給する。
【0043】これにより、図示しない誘導電動機(負
荷)にu相PWM出力電圧が印加される。u相PWM出
力電圧がオンの期間、電流制限抵抗81を通して高速フ
ォトカプラ82が駆動され、高速フォトカプラ82はP
WMオン電圧信号を出力する。このPWMオン電圧信号
はPWMオン時間測定回路83に送られる。PWMオン
時間測定回路83は、基準クロック発生回路やクロック
等で構成される。PWMオン時間測定回路83は、誘導
電動機に印加されているPWM出力電圧の期間(パルス
幅)を測定して、PWMオン時間信号を出力する。減算
器84は、u相用変調部50uに印加される補正したu
相電圧指令信号からオン時間信号を減算して、減算した
信号を出力する。この減算した信号はサンプル遅れ回路
85を通して誤差電圧信号として補正回路100に供給
される。
【0044】一方、誘導電動機に流れる電流は、カレン
トセンサ91により検出され、電流検出回路92を通し
てパワー素子損失電圧演算回路93に送られる。パワー
素子損失電圧演算回路93では、電流検出信号で表され
る電流値の大きさに基づいて、図8に示すパワー素子の
特性表に従って、順電圧Vf とエミッタ・コレクタ電圧
Vceとを演算して求める。また、パワー素子損失電圧演
算回路93は、転流方向により損失電圧の方向を判断
し、上記数式2および3の右辺の最後の項に従って、パ
ワー素子の損失電圧を演算する。
【0045】図2(b)および(c)に、それぞれ、デ
ッドタイム補償のみを行った場合と、デッドタイム補償
とパワー素子損失電圧補償の両方を行った場合の電流波
形を示す。図2(c)から明らかなように、デッドタイ
ム補償とパワー素子損失電圧補償の両方を行うと、補償
なし(図2(a))やデッドタイム補償のみ(図2
(b))の場合に比較して、電流波形が正弦波に近づい
ている様子が分かる。この結果、誘導電動機のトルクリ
ップルを低減し、不安定現象を解消することが出来る。
【0046】尚、本発明では、パワースイッチング回路
を構成するパワー素子に関しては、トランジスタ、FE
T、IGBTなどの種類を問わず、補償可能である。ま
た、上記実施例では、デッドタイムの補償とパワー素子
の損失電圧の補償をディジタル的方式で行っているが、
アナログ的方式で行っても良いのは勿論である。さら
に、本電圧形インバータ装置は、誘導電動機のような交
流電動機を駆動するためだけでなく、他の負荷にも使用
可能であるのは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、デッドタ
イム補償ばかりでなくパワー素子の損失電圧の補償をも
行っているので、負荷に流す電流の波形を正弦波に近づ
けることができる。この結果、負荷がモータの場合に
は、トルクリップルの低減と不安定現象の解消を行える
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電圧形インバータ装置
のu相電圧制御部の構成を示すブロック図である。
【図2】誘導電動機に流れる電流の波形を示す波形図
で、(a)は補償無し、(b)はデッドタイム補償の
み、(c)はデッドタイム補償+パワー素子損失電圧補
償の場合をそれぞれ示す。
【図3】従来の電圧形インバータ装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】デッドタイムの出力電圧に与える影響を説明す
るための図である。
【図5】デッドタイムの影響を1周期にわたってみた波
形図である。
【図6】電流出力時のIGBT損失電圧の影響を説明す
るための図である。
【図7】電流入力時のIGBT損失電圧の影響を説明す
るための図である。
【図8】パワー素子の特性例を示す図である。
【符号の説明】
20u u相用逆変換部 30u u相用駆動部 40u u相用デッドタイム生成部 50u u相用変調部 60u u相用電圧指令発生回路 80 デッドタイム補償回路 81 電流制限抵抗 82 高速フォトカプラ 83 PWMオン時間測定回路 84 減算器 85 サンプル遅れ回路 90 パワー素子損失電圧補償回路 91 カレントセンサ 92 電流検出回路 93 パワー素子損失電圧演算回路 100 補正回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オン・オフ信号に応答して、直流入力電
    圧を直列接続された対のパワー素子を交互にオン・オフ
    させてPWM出力電圧を出力するパワースイッチング回
    路と、電圧指令信号を発生する電圧指令発生回路と、キ
    ャリア信号で前記電圧指令信号をPWM変調して、PW
    M変調信号を出力するPWM変調回路と、前記PWM変
    調信号に前記対のパワー素子が同時にオンするのを防止
    するためのデッドタイムを設けるデッドタイム生成回路
    と、該デッドタイムが設けられた前記PWM変調信号に
    応答して、前記オン・オフ信号を前記パワースイッチン
    グ回路へ供給する駆動回路とを有する電圧形インバータ
    装置に於いて、 前記PWM出力電圧パルス幅を検出して、前記デッドタ
    イムによる出力電圧誤差を補償するための誤差電圧を演
    算し、該誤差電圧を表す誤差電圧信号を出力するデッド
    タイム補償手段と、 前記パワースイッチング回路から負荷に流れる電流を検
    出して、前記パワー素子による損失電圧を補償するため
    の損失電圧を演算し、該損失電圧を表す損失電圧信号を
    出力するパワー素子損失電圧補償手段と、 前記電圧指令信号に前記誤差電圧信号と前記損失電圧信
    号とを加算して、補正した電圧指令信号を前記PWM変
    調回路に供給する補正手段とを有することを特徴とする
    電圧形インバータ装置。
  2. 【請求項2】 前記デッドタイム補償手段が、 前記PWM出力電圧のオン区間を電流制限抵抗を介して
    検出して、オン電圧信号を出力するフォトカプラと、 前記オン電圧信号のオン時間を測定し、オン時間信号を
    出力するオン時間測定回路と、 前記補正した電圧指令信号から前記オン時間信号を減算
    して、減算した信号を出力する減算器と、 該減算した信号をサンプル遅延して、サンプル遅延した
    信号を前記誤差電圧信号として出力するサンプル遅れ回
    路とを有することを特徴とする請求項1記載の電圧形イ
    ンバータ装置。
  3. 【請求項3】 前記パワー素子損失電圧補償手段が、 前記負荷に流れる電流を検出し、電流検出信号を出力す
    る電流検出手段と、 前記電流検出信号から前記パワー素子による前記損失電
    圧を演算するパワー素子損失電圧演算回路とを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の電圧形インバータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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