JPH0670525A - ブラシレスモータ - Google Patents
ブラシレスモータInfo
- Publication number
- JPH0670525A JPH0670525A JP19044892A JP19044892A JPH0670525A JP H0670525 A JPH0670525 A JP H0670525A JP 19044892 A JP19044892 A JP 19044892A JP 19044892 A JP19044892 A JP 19044892A JP H0670525 A JPH0670525 A JP H0670525A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- brushless motor
- circuit board
- printed circuit
- mating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Brushless Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種OA機器またはAV機器に使用されるブ
ラシレスモータにおいて、ステータ巻線の電機子反作用
によるロータ磁極の検出ずれをなくし、それが正逆両回
転に対して対応できることを目的とする。 【構成】 プリント基板5に2ヶ所の嵌合穴6a,6b
を設け、ハウジング8に嵌合用の突起部9を1ヶ所設け
て嵌合穴6aまたは6bに突起部9を嵌合させて組み立
てる。そのときロータ側より見てロータが右回転で回る
ときは突起部9と嵌合穴6bを嵌合させて組み立て、ま
た逆に左回転で回るときは突起部9と嵌合穴6bを嵌合
させて組み立てることによりステータ巻線に対してホー
ル素子の位置をロータの反回転方向にずらすことにな
る。こうすることによりロータ磁極の検出ずれがなくモ
ータ効率のよいブラシレスモータが1種類のプリント基
板で正逆両回転に対して対応できる。
ラシレスモータにおいて、ステータ巻線の電機子反作用
によるロータ磁極の検出ずれをなくし、それが正逆両回
転に対して対応できることを目的とする。 【構成】 プリント基板5に2ヶ所の嵌合穴6a,6b
を設け、ハウジング8に嵌合用の突起部9を1ヶ所設け
て嵌合穴6aまたは6bに突起部9を嵌合させて組み立
てる。そのときロータ側より見てロータが右回転で回る
ときは突起部9と嵌合穴6bを嵌合させて組み立て、ま
た逆に左回転で回るときは突起部9と嵌合穴6bを嵌合
させて組み立てることによりステータ巻線に対してホー
ル素子の位置をロータの反回転方向にずらすことにな
る。こうすることによりロータ磁極の検出ずれがなくモ
ータ効率のよいブラシレスモータが1種類のプリント基
板で正逆両回転に対して対応できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器またはAV機
器に用いられるブラシレスモータに関するものである。
器に用いられるブラシレスモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】直流電動機では電機子巻線に電流が流れ
ると永久磁石の作る主磁束は電機子巻線による起磁力の
ため主磁束の分布や大きさに影響を与える。これは一般
に電機子反作用と呼ばれている。ブラシレスモータでは
ロータの位置検出の方法として回路及び構造が簡単で安
価な磁気電気変換素子(一般にはホール素子であり以下
ホール素子とする)によりロータ磁極を感磁することに
よりロータの位置検出を行う方法が一般的に行われてお
り、前記電機子反作用の影響を受けやすいためこれに対
する対策を立てることは重要である。
ると永久磁石の作る主磁束は電機子巻線による起磁力の
ため主磁束の分布や大きさに影響を与える。これは一般
に電機子反作用と呼ばれている。ブラシレスモータでは
ロータの位置検出の方法として回路及び構造が簡単で安
価な磁気電気変換素子(一般にはホール素子であり以下
ホール素子とする)によりロータ磁極を感磁することに
よりロータの位置検出を行う方法が一般的に行われてお
り、前記電機子反作用の影響を受けやすいためこれに対
する対策を立てることは重要である。
【0003】図4に従来のブラシレスモータの分解図を
示す。16は駆動用磁石を有するロータ、17はステー
タ巻線、18はステータコア、19はスペーサ、20は
プリント基板、21はホール素子、22はハウジングで
ある。図2に組み立てた後のロータ側より見た断面図を
示す。10はロータ磁石、11はステータ巻線、12は
ステータコア、13はホール素子である。これは2極3
スロットの3相ブラシレスモータの場合の例である。3
相ブラシレスモータではロータを回転させるためにロー
タ磁極に対して巻線の電流を電気的に90°位相を遅ら
せて通電させる必要がある。またホール素子は巻線と巻
線のちょうど中間(または巻線の直下)に電気的に12
0°間隔で3個配置される。
示す。16は駆動用磁石を有するロータ、17はステー
タ巻線、18はステータコア、19はスペーサ、20は
プリント基板、21はホール素子、22はハウジングで
ある。図2に組み立てた後のロータ側より見た断面図を
示す。10はロータ磁石、11はステータ巻線、12は
ステータコア、13はホール素子である。これは2極3
スロットの3相ブラシレスモータの場合の例である。3
相ブラシレスモータではロータを回転させるためにロー
タ磁極に対して巻線の電流を電気的に90°位相を遅ら
せて通電させる必要がある。またホール素子は巻線と巻
線のちょうど中間(または巻線の直下)に電気的に12
0°間隔で3個配置される。
【0004】図2において右方向にロータが1回転した
ときホール素子Haの位置での磁束を図3に示す。図3
(a)は無負荷時(巻線に流れる電流がほぼ0の時)の
磁束(ロータ磁石による磁束)である。負荷時(巻線に
電流が流れる場合)は90°位相の遅れた電流が通電さ
れた巻線の作る磁束の影響を受けるため図3(b)のよ
うに角度α遅れる。αの値は巻線に流れる電流値によっ
て変化する。このことは磁束分布が角度αだけロータの
反回転方向にずれることを示す。そのためホール素子は
実際のロータ磁石の磁極位置よりも角度α遅れて感磁す
ることになり、その分のロータ磁石の磁束がトルク発生
に寄与しなくなり、その結果モータ効率が悪くなりトル
ク定数、起動トルク及び最大トルクが小さくなり電流値
は高くなる。この対策としてロータの回転方向に対して
反対方向に磁束のずれ分の角度だけずらしてホール素子
をプリント基板上に配置しておくことになる。
ときホール素子Haの位置での磁束を図3に示す。図3
(a)は無負荷時(巻線に流れる電流がほぼ0の時)の
磁束(ロータ磁石による磁束)である。負荷時(巻線に
電流が流れる場合)は90°位相の遅れた電流が通電さ
れた巻線の作る磁束の影響を受けるため図3(b)のよ
うに角度α遅れる。αの値は巻線に流れる電流値によっ
て変化する。このことは磁束分布が角度αだけロータの
反回転方向にずれることを示す。そのためホール素子は
実際のロータ磁石の磁極位置よりも角度α遅れて感磁す
ることになり、その分のロータ磁石の磁束がトルク発生
に寄与しなくなり、その結果モータ効率が悪くなりトル
ク定数、起動トルク及び最大トルクが小さくなり電流値
は高くなる。この対策としてロータの回転方向に対して
反対方向に磁束のずれ分の角度だけずらしてホール素子
をプリント基板上に配置しておくことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにあらかじ
め回転方向に対して反対方向にずらしてホール素子をプ
リント基板上に配置する場合、回転方向が違うだけでホ
ール素子の配置の違うもう一種類のプリント基板が必要
になる。
め回転方向に対して反対方向にずらしてホール素子をプ
リント基板上に配置する場合、回転方向が違うだけでホ
ール素子の配置の違うもう一種類のプリント基板が必要
になる。
【0006】本発明は上記の問題点を解決するもので、
回転方向の違う仕様に対して一種類のプリント基板で対
応することを目的とするものである。
回転方向の違う仕様に対して一種類のプリント基板で対
応することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のブラシレスモータは位置決め用の嵌合穴を2
ヶ所有するプリント基板と、それに嵌合するように突起
部を1ヶ所設けたハウジングによって構成されている。
に本発明のブラシレスモータは位置決め用の嵌合穴を2
ヶ所有するプリント基板と、それに嵌合するように突起
部を1ヶ所設けたハウジングによって構成されている。
【0008】
【作用】上記構成によって1種類のプリント基板によっ
て正逆両方の回転方向に対応することができる。
て正逆両方の回転方向に対応することができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照しながら
説明する。
説明する。
【0010】図1において、1は駆動用磁石を有するロ
ータ、2はステータ巻線、3はステータコア、4はスペ
ーサ、5はプリント基板、6a,6bは位置決め用の嵌
合穴、7はホール素子、8はハウジング、9は6aまた
は6bに嵌合する突起部である。ロータがロータ側から
見て右方向に回転する場合、電機子反作用の影響により
前記説明のようにロータの反回転方向に磁束がずれる。
従ってこの場合ハウジング8の突起部9をプリント基板
5にある嵌合穴6aに嵌合させてモータを組み立てる
と、ホール素子は図2におけるHa1,Hb1,Hc1
の配置となり、この配置にすることにより実際のロータ
磁極の正確な位置検出ができる。逆にロータがロータ側
から見て左方向に回転する場合、ハウジング8の突起部
9をプリント基板5にある嵌合穴6bに嵌合させてモー
タを組み立てるとホール素子は図2におけるHa2,H
b2,Hc2の配置となり、この配置にすることにより
実際のロータ磁極の正確な位置検出ができる。
ータ、2はステータ巻線、3はステータコア、4はスペ
ーサ、5はプリント基板、6a,6bは位置決め用の嵌
合穴、7はホール素子、8はハウジング、9は6aまた
は6bに嵌合する突起部である。ロータがロータ側から
見て右方向に回転する場合、電機子反作用の影響により
前記説明のようにロータの反回転方向に磁束がずれる。
従ってこの場合ハウジング8の突起部9をプリント基板
5にある嵌合穴6aに嵌合させてモータを組み立てる
と、ホール素子は図2におけるHa1,Hb1,Hc1
の配置となり、この配置にすることにより実際のロータ
磁極の正確な位置検出ができる。逆にロータがロータ側
から見て左方向に回転する場合、ハウジング8の突起部
9をプリント基板5にある嵌合穴6bに嵌合させてモー
タを組み立てるとホール素子は図2におけるHa2,H
b2,Hc2の配置となり、この配置にすることにより
実際のロータ磁極の正確な位置検出ができる。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明は、ステータコアに
対する磁気電気変換素子の位置決め用の嵌合穴をプリン
ト基板に設け、またそれに嵌合するような突起部をハウ
ジングに設けることにより、磁気電気変換素子を電機子
反作用によるロータ磁石の磁束分布のずれに応じて配置
することにより磁極検出のずれをなくしたモータ効率の
良いモータを正逆両方の回転に対して1種類のプリント
基板で対応できる優れたブラシレスモータを実現できる
ものである。
対する磁気電気変換素子の位置決め用の嵌合穴をプリン
ト基板に設け、またそれに嵌合するような突起部をハウ
ジングに設けることにより、磁気電気変換素子を電機子
反作用によるロータ磁石の磁束分布のずれに応じて配置
することにより磁極検出のずれをなくしたモータ効率の
良いモータを正逆両方の回転に対して1種類のプリント
基板で対応できる優れたブラシレスモータを実現できる
ものである。
【図1】本発明の一実施例におけるブラシレスモータの
分解図
分解図
【図2】本発明及び従来の実施例におけるブラシレスモ
ータを説明するブラシレスモータの断面図
ータを説明するブラシレスモータの断面図
【図3】(a)は本発明及び従来の実施例におけるロー
タが1回転したときのHaの位置におけるロータ磁石に
よる磁束 (b)は本発明及び従来の実施例におけるロータが1回
転したときのHaの位置におけるロータ磁石による磁束
にステータ巻線による磁束が加わった磁束
タが1回転したときのHaの位置におけるロータ磁石に
よる磁束 (b)は本発明及び従来の実施例におけるロータが1回
転したときのHaの位置におけるロータ磁石による磁束
にステータ巻線による磁束が加わった磁束
【図4】従来のブラシレスモータの分解図
【符号の説明】 1,16 ロータ 2,11,17 ステータ巻線 3,12,18 ステータコア 4,19 スペーサ 5,20 プリント基板 6a,6b 嵌合穴 7,13,21 ホール素子 8,22 ハウジング 9 嵌合用突起部 10 ロータ磁石 14,15 磁束の大きさ
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
Claims (1)
- 【請求項1】ロータ磁石の位置検出を行う磁気電気変換
素子と正逆両回転に対応できるようにステータ巻線に対
する磁気電気変換素子の位置ぎめ用の嵌合穴を2ヶ所有
するプリント基板とその2ヶ所の穴に嵌合するように突
起部を1ヶ所設けたハウジングよりなるステータによっ
て構成されるブラシレスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19044892A JPH0670525A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | ブラシレスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19044892A JPH0670525A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | ブラシレスモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0670525A true JPH0670525A (ja) | 1994-03-11 |
Family
ID=16258302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19044892A Pending JPH0670525A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | ブラシレスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0670525A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012155335A1 (zh) * | 2011-05-17 | 2012-11-22 | 中山大洋电机制造有限公司 | 一种直流无刷电机的正反转电路 |
EP2173022A3 (en) * | 2008-10-06 | 2016-11-23 | Sanyo Denki Co., Ltd. | Brushless motor stator |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP19044892A patent/JPH0670525A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2173022A3 (en) * | 2008-10-06 | 2016-11-23 | Sanyo Denki Co., Ltd. | Brushless motor stator |
WO2012155335A1 (zh) * | 2011-05-17 | 2012-11-22 | 中山大洋电机制造有限公司 | 一种直流无刷电机的正反转电路 |
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