JPH06700B2 - 安定な水性液剤 - Google Patents
安定な水性液剤Info
- Publication number
- JPH06700B2 JPH06700B2 JP8456886A JP8456886A JPH06700B2 JP H06700 B2 JPH06700 B2 JP H06700B2 JP 8456886 A JP8456886 A JP 8456886A JP 8456886 A JP8456886 A JP 8456886A JP H06700 B2 JPH06700 B2 JP H06700B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sodium
- present
- sulfite
- compound
- aqueous solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、医薬として有用な化合物である4−カルバモ
イル−1−β−D−リボフラノシル−イミダゾリウム−
5−オレイトまたはその塩(以下、単に本化合物と称す
ることがある)の安定な水性液剤である。
イル−1−β−D−リボフラノシル−イミダゾリウム−
5−オレイトまたはその塩(以下、単に本化合物と称す
ることがある)の安定な水性液剤である。
4−カルバモイル−1−β−D−リボフラノシル−イミ
ダゾリウム−5−オレイトはミゾリビンとも呼ばれ、糸
状菌オイペニシリウム・ブレフェルジアスム(Eupenici
llium brefeldianum)培養濾液中より発見されたイミダ
ゾール系核酸関連化合物であり、免疫抑制作用を有する
物質である。その作用は、核酸のプリン合成系のイノシ
ン酸からグアニル酸に至る経路を拮抗阻害し、リンパ球
の増殖を選択的に抑制すると考えられている。
ダゾリウム−5−オレイトはミゾリビンとも呼ばれ、糸
状菌オイペニシリウム・ブレフェルジアスム(Eupenici
llium brefeldianum)培養濾液中より発見されたイミダ
ゾール系核酸関連化合物であり、免疫抑制作用を有する
物質である。その作用は、核酸のプリン合成系のイノシ
ン酸からグアニル酸に至る経路を拮抗阻害し、リンパ球
の増殖を選択的に抑制すると考えられている。
その強力な免疫抑制作用を着目して錠剤がすでに市販さ
れている。
れている。
ところで、本化合物は上述の如く、免疫抑制作用を有し
ているので、たとえばこれを中性付近において高濃度で
安定な水性液剤に調製することができれば、眼への投与
が可能となり、角膜移植手術時の拒絶反応抑制剤等とし
て使用しえ、また注射剤等としても使用可能となり、そ
の用途、投与形態の多様化を図ることが可能となる。
ているので、たとえばこれを中性付近において高濃度で
安定な水性液剤に調製することができれば、眼への投与
が可能となり、角膜移植手術時の拒絶反応抑制剤等とし
て使用しえ、また注射剤等としても使用可能となり、そ
の用途、投与形態の多様化を図ることが可能となる。
このような観点から、本発明者らは本化合物の水性液剤
について種々研究を重ねてきたところ、本化合物は水溶
液状態では不安定であることを知った。
について種々研究を重ねてきたところ、本化合物は水溶
液状態では不安定であることを知った。
従って、本発明の目的は本化合物が安定に存在しうる水
性液剤を提供することであり、上述したことから明らか
なように、本発明はそもそもその目的自体が新規な発明
である。
性液剤を提供することであり、上述したことから明らか
なように、本発明はそもそもその目的自体が新規な発明
である。
かかる新規目的を解決するために本発明者らは、水性溶
液中における本化合物の安定化について広範な検討を試
みてきた。
液中における本化合物の安定化について広範な検討を試
みてきた。
その結果、本発明者らは、驚くべきことに本化合物を含
有する水性液剤中に、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩およびメ
タ重亜硫酸塩から選ばれる少なくとも一種を共存させる
ことにより、本化合物の水性溶液中での安定性が著しく
向上されるが、従来種々の水性液剤中で不安定な物質を
安定化するために用いられて来た所謂安定化剤と称され
る物質を添加しても、医薬として使用しうるに足るだけ
の安定化効果は得られないことを見出して本発明を完成
するに至った。即ち、従来各種化合物の安定化剤として
使用されているアスコルビン酸、イソアスコルビン酸、
炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、エデト酸二ナト
リウム、グリセリン、ポリビニルピロリドン、サイクロ
デキストリン(α−、β−およびγ)、N−アセチルシ
ステイン等は本化合物の水性溶液中での安定化には寄与
しないが、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩およびメタ重亜硫酸
塩から選ばれる少なくとも一種を含有させた場合には、
本化合物またはその塩の水性溶液中での安定性が著しく
向上することを見出した。
有する水性液剤中に、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩およびメ
タ重亜硫酸塩から選ばれる少なくとも一種を共存させる
ことにより、本化合物の水性溶液中での安定性が著しく
向上されるが、従来種々の水性液剤中で不安定な物質を
安定化するために用いられて来た所謂安定化剤と称され
る物質を添加しても、医薬として使用しうるに足るだけ
の安定化効果は得られないことを見出して本発明を完成
するに至った。即ち、従来各種化合物の安定化剤として
使用されているアスコルビン酸、イソアスコルビン酸、
炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、エデト酸二ナト
リウム、グリセリン、ポリビニルピロリドン、サイクロ
デキストリン(α−、β−およびγ)、N−アセチルシ
ステイン等は本化合物の水性溶液中での安定化には寄与
しないが、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩およびメタ重亜硫酸
塩から選ばれる少なくとも一種を含有させた場合には、
本化合物またはその塩の水性溶液中での安定性が著しく
向上することを見出した。
即ち、本発明は本化合物と、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩お
よびメタ重亜硫酸塩から選ばれる少なくとの一種を含有
せしめてなる水性液剤である。
よびメタ重亜硫酸塩から選ばれる少なくとの一種を含有
せしめてなる水性液剤である。
本願発明における安定化の対象は、ミゾリビンまたはそ
の塩であり、塩として本化合物と塩を形成し得る非毒性
の無機酸あるいは有機酸または非毒性の有機塩基または
無機塩基が例示される。
の塩であり、塩として本化合物と塩を形成し得る非毒性
の無機酸あるいは有機酸または非毒性の有機塩基または
無機塩基が例示される。
本発明の水性液剤においては、本化合物を含有する水性
溶液中に亜硫酸塩、亜硫酸水素塩およびメタ重亜硫酸塩
から選ばれる少なくとも一種が含有せしめられる。亜硫
酸塩、亜硫酸水素塩およびメタ重亜硫酸塩における塩と
しては、たとえばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカ
リ金属塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アン
モニウム塩等の有機塩基塩等が例示される。
溶液中に亜硫酸塩、亜硫酸水素塩およびメタ重亜硫酸塩
から選ばれる少なくとも一種が含有せしめられる。亜硫
酸塩、亜硫酸水素塩およびメタ重亜硫酸塩における塩と
しては、たとえばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカ
リ金属塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アン
モニウム塩等の有機塩基塩等が例示される。
本発明の水性液剤は、本化合物が水中に溶解された態様
であれば特に制限されるものではなく、たとえば点眼
剤、注射剤等の態様が例示される。水としては、たとえ
ば注射用蒸留水、滅菌精製水等が例示される。
であれば特に制限されるものではなく、たとえば点眼
剤、注射剤等の態様が例示される。水としては、たとえ
ば注射用蒸留水、滅菌精製水等が例示される。
本化合物1重量部に対する亜硫酸塩、亜硫酸水素塩およ
びメタ重亜硫酸塩の配合割合は、これらの総量として通
常0.005〜50重量部、好ましくは0.05〜2重量部であ
る。
びメタ重亜硫酸塩の配合割合は、これらの総量として通
常0.005〜50重量部、好ましくは0.05〜2重量部であ
る。
本発明の水性液剤は、本化合物、並びに亜硫酸塩、亜硫
酸水素塩およびメタ重亜硫酸塩から選ばれる少なくとも
一種を水に溶解させることによって製造することが出
来、本化合物の水性液剤中における濃度は水に対して、
0.1〜20w/v%、好ましくは1〜10w/v%程度であ
り、極めて高濃度にまで水溶化せしめ得るものである。
酸水素塩およびメタ重亜硫酸塩から選ばれる少なくとも
一種を水に溶解させることによって製造することが出
来、本化合物の水性液剤中における濃度は水に対して、
0.1〜20w/v%、好ましくは1〜10w/v%程度であ
り、極めて高濃度にまで水溶化せしめ得るものである。
本発明水性液剤における亜硫酸塩、亜硫酸水素塩および
メタ重亜硫酸塩の添加量は、これらの総量として通常、
0.1〜5w/v%、好ましくは0.5〜2w/v%程度である。
メタ重亜硫酸塩の添加量は、これらの総量として通常、
0.1〜5w/v%、好ましくは0.5〜2w/v%程度である。
さらに本発明者らは次の知見を得た。即ち、本化合物
は、実験例1において明らかにしたように、あらゆるpH
の水性溶液中において不安定であり、比較的安定なpH2
およびpH7付近においてもこれを医薬として実用化する
には未だ不十分であることを見出し、かつ本発明の水性
液剤は、後記実験例3において明らかにしたように、pH
6〜10程度において格段に安定であることを見出し
た。従って、本発明の水性液剤は、一般にpH6〜10、
好ましくはpH7〜9、さらに好ましくはpH8程度に調整
するのがよい。
は、実験例1において明らかにしたように、あらゆるpH
の水性溶液中において不安定であり、比較的安定なpH2
およびpH7付近においてもこれを医薬として実用化する
には未だ不十分であることを見出し、かつ本発明の水性
液剤は、後記実験例3において明らかにしたように、pH
6〜10程度において格段に安定であることを見出し
た。従って、本発明の水性液剤は、一般にpH6〜10、
好ましくはpH7〜9、さらに好ましくはpH8程度に調整
するのがよい。
本発明の水性液剤には、本発明の目的に反しない限り、
通常水性液剤に用いられる添加剤、たとえばpH調整用の
緩衝剤(リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、クエン酸緩衝
液、酒石酸緩衝液、酢酸緩衝液等)、等張化剤(ソルビ
トール、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、グルコース、塩化ナトリウム等)、防
腐殺菌剤(塩化ベンザルコニウム、パラオキシ安息香酸
エステル類、ベンジルアルコール、パラクロルメタキシ
ノール、クロルクレゾール、フェネチルアルコール、ソ
ルビン酸またはその塩、チメロサール、クロロブタノー
ル等)、キレート剤(エデト酸ナトリウム、クエン酸ナ
トリウム、縮合リン酸ナトリウム等)、粘稠剤(ポリビ
ニルピロリドン、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム
等)等を通常使用される添加量で配合することができ
る。
通常水性液剤に用いられる添加剤、たとえばpH調整用の
緩衝剤(リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、クエン酸緩衝
液、酒石酸緩衝液、酢酸緩衝液等)、等張化剤(ソルビ
トール、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、グルコース、塩化ナトリウム等)、防
腐殺菌剤(塩化ベンザルコニウム、パラオキシ安息香酸
エステル類、ベンジルアルコール、パラクロルメタキシ
ノール、クロルクレゾール、フェネチルアルコール、ソ
ルビン酸またはその塩、チメロサール、クロロブタノー
ル等)、キレート剤(エデト酸ナトリウム、クエン酸ナ
トリウム、縮合リン酸ナトリウム等)、粘稠剤(ポリビ
ニルピロリドン、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム
等)等を通常使用される添加量で配合することができ
る。
本発明の水性液剤には、本発明の目的に反しない限り本
化合物以外の薬効成分を配合することができる。
化合物以外の薬効成分を配合することができる。
本発明の水性液剤を調製するにあたっては、液剤の種類
に応じて、自体既知の手段を採用することができる。
に応じて、自体既知の手段を採用することができる。
実験例1 ミゾリビン10gに水20mlを加え、加温して溶かす。
60mlのアセトンを加え、5℃で24時間放置した後濾
過し、冷アセトンで洗浄し、減圧下で24時間乾燥す
る。この操作を2回繰り返した後、100mlのメタノー
ルを加えて懸濁液を調製し、約3時間還流して濾過し、
冷メタノールで洗浄する。これを減圧下30℃で48時
間乾燥したもの標準品とした(含量99.5%:非水滴
定法)。当該標準品の各pHに対する分解速度定数(-log
k)をプロットした結果を第1図に示す。
60mlのアセトンを加え、5℃で24時間放置した後濾
過し、冷アセトンで洗浄し、減圧下で24時間乾燥す
る。この操作を2回繰り返した後、100mlのメタノー
ルを加えて懸濁液を調製し、約3時間還流して濾過し、
冷メタノールで洗浄する。これを減圧下30℃で48時
間乾燥したもの標準品とした(含量99.5%:非水滴
定法)。当該標準品の各pHに対する分解速度定数(-log
k)をプロットした結果を第1図に示す。
第1図から明らかなように、pH2および7付近の水性溶
液中で本化合物は最も安定なことがわかる。
液中で本化合物は最も安定なことがわかる。
実験例2 ミゾリビンに亜硫塩酸、亜硫酸水素塩およびメタ重亜硫
酸塩から選ばれる少なくとも一種を配合した場合におけ
るミゾリビンの安定性向上効果を明らかにするために、
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムおよびメタ重
亜硫酸ナトリウム並びに対照として通常水性溶液中で不
安定な物質の安定化に用いられる安定化剤を用いて安定
化試験を行つた。対照として用いた安定化剤は、アスコ
ルビン酸、イソアスコルビン酸(以上酸化防止剤)、炭
酸ナトリウム(以上着色防止剤)ならびにクエン酸ナト
リウム、エデト酸二ナトリウム、グリセリン(以上分解
防止剤)及びホウ酸、ポリビニルピロリドン、サイクロ
デキストリン(α−、β−およびγ−)、N−アセチル
システインである。
酸塩から選ばれる少なくとも一種を配合した場合におけ
るミゾリビンの安定性向上効果を明らかにするために、
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムおよびメタ重
亜硫酸ナトリウム並びに対照として通常水性溶液中で不
安定な物質の安定化に用いられる安定化剤を用いて安定
化試験を行つた。対照として用いた安定化剤は、アスコ
ルビン酸、イソアスコルビン酸(以上酸化防止剤)、炭
酸ナトリウム(以上着色防止剤)ならびにクエン酸ナト
リウム、エデト酸二ナトリウム、グリセリン(以上分解
防止剤)及びホウ酸、ポリビニルピロリドン、サイクロ
デキストリン(α−、β−およびγ−)、N−アセチル
システインである。
ミゾリビンの濃度を3%、各種安定化剤の濃度は0.2、
0.5、1.0%とし、pH7、40℃、7日間保存の後、その
色調の変化を観察した結果、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸
水素ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウムを添加した群
では視覚的に認められる着色は全くみられなかったが、
対照群ではすべてに着色が明らかに認められた。
0.5、1.0%とし、pH7、40℃、7日間保存の後、その
色調の変化を観察した結果、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸
水素ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウムを添加した群
では視覚的に認められる着色は全くみられなかったが、
対照群ではすべてに着色が明らかに認められた。
実験例3 0.1Mリン酸緩衝液に、ミゾリビン3%および亜硫酸ナ
トリウムを0.2%の濃度で加えた溶液を調製した。
トリウムを0.2%の濃度で加えた溶液を調製した。
この溶液を第1表に記載の各種pHとし、これらを40℃
で7日間保存した後、ミゾリビンの残存率(%)を高速液
体クロマトグラフ法により調べた。
で7日間保存した後、ミゾリビンの残存率(%)を高速液
体クロマトグラフ法により調べた。
なお、対照として0.1Mリン酸緩衝液にミゾリビンを3
%の濃度で加えた溶液を使用した。
%の濃度で加えた溶液を使用した。
その結果を後記第1表に示す。
実験例4 亜硫酸ナトリウムの濃度を0.5%とする以外は実験例3
に準じて処理してミゾリビンの残存率を調べた。その結
果は後記第2表の通りである。
に準じて処理してミゾリビンの残存率を調べた。その結
果は後記第2表の通りである。
実験例5 亜硫酸ナトリウムの濃度を1.0%とする以外は実験例3
に準じて処理してミゾリビンの残存率を調べた。その結
果は後記第3表の通りである。
に準じて処理してミゾリビンの残存率を調べた。その結
果は後記第3表の通りである。
実験例6 実験例3〜5における亜硫酸ナトリウムの代わりに亜硫
酸水素ナトリウムを使用する以外は、実験例3〜5に準
じて処理し、後記第4〜6表記載の通りの結果を得た。
酸水素ナトリウムを使用する以外は、実験例3〜5に準
じて処理し、後記第4〜6表記載の通りの結果を得た。
実験例7 実験例3〜5における亜硫酸ナトリウムの代わりにメタ
重亜硫酸塩を使用する以外は、実験例3〜5に準じて処
理しても実験例3〜5と同様のミゾリビンの残存率が得
られる。
重亜硫酸塩を使用する以外は、実験例3〜5に準じて処
理しても実験例3〜5と同様のミゾリビンの残存率が得
られる。
製剤例1(点眼剤) 本化合物 3.0g 亜硫酸ナトリウム 1.0g リン酸水素二ナトリウム 0.5g 塩化ベンザルコニウム 0.01g 水酸化ナトリウム 適量(pH8.0) 滅菌精製水 全量 100ml 滅菌精製水約80mlに亜硫酸ナトリウム1.0g、リン酸
水素二ナトリウム・12水塩0.5gおよび本化合物3.0g
を順次加えて溶かす。この液に塩化ベンザルコニウム0.
01gを加えて溶かし、さらに水酸化ナトリウムを加えて
pHを約8に調整し、滅菌精製水を加えて全量100mlと
する。この液をろ過滅菌(0.45μm)したのち点眼
用プラスチツク瓶に無菌的に充填して点眼剤を得た。
水素二ナトリウム・12水塩0.5gおよび本化合物3.0g
を順次加えて溶かす。この液に塩化ベンザルコニウム0.
01gを加えて溶かし、さらに水酸化ナトリウムを加えて
pHを約8に調整し、滅菌精製水を加えて全量100mlと
する。この液をろ過滅菌(0.45μm)したのち点眼
用プラスチツク瓶に無菌的に充填して点眼剤を得た。
製剤例2(注射剤) 本化合物 1.0g 亜硫酸カリウム 0.5g リン酸水素二ナトリウム 0.5g 塩化ナトリウム 0.3g 水酸化ナトリウム 適量(pH7.4) 滅菌精製水 全量 100ml 滅菌精製水約80mlに亜硫酸カリウム0.5g、リン酸水
素二ナトリウム・12水塩0.5gおよび本化合物1.0gを
順次加えて溶かす。この液に水酸化ナトリウムを加えて
pHを7.4に調整し、滅菌精製水を加えて全量100mlと
する。この液をろ過滅菌(0.22μm)したのちアンプル
に無菌的に充填して注射剤を得た。
素二ナトリウム・12水塩0.5gおよび本化合物1.0gを
順次加えて溶かす。この液に水酸化ナトリウムを加えて
pHを7.4に調整し、滅菌精製水を加えて全量100mlと
する。この液をろ過滅菌(0.22μm)したのちアンプル
に無菌的に充填して注射剤を得た。
製剤例3(点眼剤) 本化合物 3.0g メタ重亜硫酸ナトリウム 1.0g リン酸水素二ナトリウム 0.5g 塩化ベンザルコニウム 0.01g 水酸化ナトリウム 適量(pH8.0) 滅菌精製水 全量 100ml 以上の処方を使用し、製剤例1に準じて処理して点眼剤
を得た。
を得た。
製剤例4(点眼剤) 本化合物 5.0g メタ重亜硫酸ナトリウム 1.0g ホウ酸 0.5g パラオキシ安息香酸メチル 0.026g パラオキシ安息香酸プロピル 0.014g 水酸化ナトリウム 適量(pH8.0) 滅菌精製水 全量 100ml 滅菌精製水約80mlに、パラオキシ安息香酸メチル0.02
6gおよびパラオキシ安息香酸プロピル0.014gを加え加
温しながら溶かす。この液に冷却しながらメタ重亜硫酸
ナトリウム1.0g、ホウ酸0.5および本化合物5.0gを
順次加えて溶かし、さらに水酸化ナトリウムを加えてpH
を約8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量100mlと
する。この液をろ過滅菌(0.45μm)したのち点眼用プ
ラスチツク瓶に無菌的に充填して点眼剤を得た。
6gおよびパラオキシ安息香酸プロピル0.014gを加え加
温しながら溶かす。この液に冷却しながらメタ重亜硫酸
ナトリウム1.0g、ホウ酸0.5および本化合物5.0gを
順次加えて溶かし、さらに水酸化ナトリウムを加えてpH
を約8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量100mlと
する。この液をろ過滅菌(0.45μm)したのち点眼用プ
ラスチツク瓶に無菌的に充填して点眼剤を得た。
製剤例5(点眼剤) 本化合物 10.0g チオ硫酸ナトリウム 1.0g リン酸水素二ナトリウム 0.5g チメロサール 0.005g 水酸化ナトリウム 適量(pH8.0) 滅菌精製水 全量 100ml 滅菌精製水約80mlにチオ硫酸ナトリウム1.0g、リ
ン酸水素二ナトリウム0.5gおよび本化合物10.0gを
順次加えて溶かす。かくして得られた液にチメロサール
0.005gを加えて溶かし、さらに水酸化ナトリウムを加
えてpHを約8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量1
00mlとする。この液をろ過滅菌(0.45μm)したのち
点眼用プラスチツク瓶に無菌的に充填して点眼剤を得
た。
ン酸水素二ナトリウム0.5gおよび本化合物10.0gを
順次加えて溶かす。かくして得られた液にチメロサール
0.005gを加えて溶かし、さらに水酸化ナトリウムを加
えてpHを約8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量1
00mlとする。この液をろ過滅菌(0.45μm)したのち
点眼用プラスチツク瓶に無菌的に充填して点眼剤を得
た。
本発明で使用される亜硫酸塩、亜硫酸水素塩およびメタ
重亜硫酸塩は、本化合物またはその塩の水溶液中での安
定性を改善する作用を有するものであり、かかる亜硫酸
塩、亜硫酸水素塩およびメタ重亜硫酸塩から選ばれる少
なくとも一種を配合した本発明の水性液剤においては長
期間本化合物およびその塩が安定に存在しうるという効
果を有するとともに、高濃度においても安定で、また中
性付近で使用する場合においても安定な水性液剤が得ら
れるものである。
重亜硫酸塩は、本化合物またはその塩の水溶液中での安
定性を改善する作用を有するものであり、かかる亜硫酸
塩、亜硫酸水素塩およびメタ重亜硫酸塩から選ばれる少
なくとも一種を配合した本発明の水性液剤においては長
期間本化合物およびその塩が安定に存在しうるという効
果を有するとともに、高濃度においても安定で、また中
性付近で使用する場合においても安定な水性液剤が得ら
れるものである。
表中、Naはナトリウム塩であることを意味する(以
下、同様)。
下、同様)。
第1図は、4−カルバモイル−1−β−D−リボフラノ
シル−イミダゾリウム−5−オレイトの水溶液中におけ
る安定性のpHプロフィ−ルを示すグラフである。
シル−イミダゾリウム−5−オレイトの水溶液中におけ
る安定性のpHプロフィ−ルを示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】4−カルバモイル−1−β−D−リボフラ
ノシル−イミダゾリウム−5−オレイトまたはその塩
と、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩およびメタ重亜硫酸塩から
選ばれる少なくとも一種を含有せしめてなる水性液剤。 - 【請求項2】pHが6〜10である特許請求の範囲第(1)
項記載の水性液剤。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61-69469 | 1986-03-27 | ||
JP6946986 | 1986-03-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6310730A JPS6310730A (ja) | 1988-01-18 |
JPH06700B2 true JPH06700B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=13403557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8456886A Expired - Lifetime JPH06700B2 (ja) | 1986-03-27 | 1986-04-11 | 安定な水性液剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06700B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5780455A (en) * | 1994-08-24 | 1998-07-14 | Merck & Co., Inc. | Intravenous alendronate formulations |
JP2006028028A (ja) * | 2004-07-12 | 2006-02-02 | Teikoku Medix Kk | 経口医薬組成物 |
-
1986
- 1986-04-11 JP JP8456886A patent/JPH06700B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6310730A (ja) | 1988-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5589491A (en) | Injection and injection kit containing omeprazole and its analogs | |
US5663170A (en) | Composition for eye drops | |
HU202761B (en) | Process for producing stabilized erythropoietin compositions | |
EP0193287A2 (en) | Etoposide preparations | |
KR950703988A (ko) | 긴 보장기간을 갖는 g-csf의 수성 약제 조성물(aqueous pharmaceutical preparations of g-csf whth a long shelf life) | |
FI78837B (fi) | Foerfarande foer framstaellning av en foer injektionsadministration laemplig, stabil och saltsyrahaltig vattenloesning av cis-platina. | |
JP3779200B2 (ja) | ヒアルロン酸及び/又はその塩の水溶液の安定化組成物 | |
WO2004022063A1 (ja) | ラタノプロストを有効成分とする澄明な点眼液 | |
CA2017285C (en) | Stabilized calcitonin pharmaceutical composition | |
JPH10511967A (ja) | エンロフロキサシンの注射用もしくは注入用溶液 | |
EP0233615B1 (en) | Aqueous preparation and method of preparation thereof | |
CA2062659A1 (en) | Composition for sustained-release of erythropoietin | |
JP2019502720A (ja) | バンコマイシンの製剤 | |
EP0003150B1 (en) | Stabilized aqueous parenteral antibiotic compositions and a process for their preparation | |
JPH06700B2 (ja) | 安定な水性液剤 | |
JPH11302197A (ja) | ヒアルロン酸安定化組成物 | |
KR100188318B1 (ko) | 안정화된 주사제 및 주사제의 안정화법 | |
US2791531A (en) | Erythromycin thiocyanate and compositions containing same | |
US4088759A (en) | Injectable pharmaceutical solutions | |
EP0278243B1 (en) | Medical preparation comprising aspoxicillin, a method for its preparation, and the use of such a preparation for the manufacture of a medicament | |
JP2946015B2 (ja) | 安定な抗ウィルス点滴用注射剤 | |
US4301160A (en) | Ready for use, injectable, aqueous solutions of alkali metal salts of canrenoic acid and furosemide and process for their preparation | |
CA1217425A (en) | Oxytetracyclin-solutions | |
JPH0366617A (ja) | 静脈内投与用フエニトインナトリウム製剤 | |
US3062718A (en) | Stable aqueous streptomycinpenicillin composition |