JPH067003B2 - ナトリウムベーパー侵入防止型密封栓 - Google Patents

ナトリウムベーパー侵入防止型密封栓

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JPH067003B2
JPH067003B2 JP3619188A JP3619188A JPH067003B2 JP H067003 B2 JPH067003 B2 JP H067003B2 JP 3619188 A JP3619188 A JP 3619188A JP 3619188 A JP3619188 A JP 3619188A JP H067003 B2 JPH067003 B2 JP H067003B2
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JP
Japan
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sealing plug
plug
sodium vapor
attached
heater
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泰明 郡司
正樹 松本
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Doryokuro Kakunenryo Kaihatsu Jigyodan
Original Assignee
Doryokuro Kakunenryo Kaihatsu Jigyodan
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ナトリウムベーパー雰囲気下における点検孔
等に装着する密封栓(盲プラグ)に関する。更に詳しく
述べると本発明は、栓本体の先端部を薄肉同心状のバイ
メタル構造にすると共にその近傍にヒータを設け、ヒー
タのオン・オフ動作を制御することにより点検孔との円
環状ギャップを開閉して密閉時におけるナトリウムベー
パーの侵入を防止し、且つ着脱性並びに取扱い性を向上
させた密封栓に関するものである。
[従来の技術] 例えば高速増殖炉の場合、炉容器の上部には遮蔽プラグ
が取り付けられており、該遮蔽プラグは燃料交換等を行
なえるようにするため第3図に示すように回転側遮蔽プ
ラグ10と固定側遮蔽プラグ12とを組み合わせた構造
をなしている。
ここで炉容器内に入れられている冷却材ナトリウムの液
面温度は約500℃であり、遮蔽プラグ下面では約40
0℃になる。このような高温の場所ではナトリウムベー
パーが発生する。発生したナトリウムベーパーは自然対
流により移行(上昇)し、低温部で蒸着・堆積する。こ
のようにして蒸着・堆積したナトリウムは、回転機器等
に対して種々の悪影響を及ぼす。
その為このような場所には不具合が生じたとき適切な対
応が図れるように点検孔(観察孔)14が設けられてい
る。通常の状態ではこの点検孔14は密封栓(盲プラ
グ)16で密封されている(第4図参照)。
従来の密封栓16は、第5図に示すように円柱状の栓本
体16aの基端側にフランジ部16bを設けた構造であ
り、栓本体16aが点検孔14内に挿入され、フランジ
部16bでOリング18を介して取り付けられ、一点鎖
示す位置でボルト等により締め付けシールされる。
[発明が解決しようとする課題] ところが従来構造の密封栓16では、第4図に示されて
いるように、ナトリウムベーパーが密封栓16と点検孔
14の壁面との間の狭い円環状ギャップに入り込み蒸着
・堆積し、密封栓16の引き抜きが出来なくなる事態が
生じる可能性がある。
また例え密封栓16の着脱を行うことができても、その
操作を何回か行っているうちに蒸着・堆積しているナト
リウムによって密封栓16を挿入できなくなることも生
じる。そうすると点検孔14の内壁に堆積しているナト
リウムを掻き落とす煩瑣なメンテナンス作業が必要とな
る。
本発明の目的は、上記のような従来技術の欠点を解消
し、装着中に円形孔と栓本体との間にナトリウムベーパ
ーが侵入するのを防止でき、従ってそのギャップ部分で
のナトリウムの蒸着・堆積が生じず、そのため着脱性並
びに取扱い性が良好で機器の予防保全を容易に実施でき
るナトリウムベーパー侵入防止型の密封栓を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成できる本発明は、ナトリウムベーパー
雰囲気中にある円形孔に対して着脱可能で、それを密閉
・開放する密封栓であって、前記円形孔内に挿入される
栓本体の先端部外周面に、該栓本体とは熱膨張係数の異
なる材料からなる円筒状部材を貼り付け、その近傍にヒ
ータを内装し、先端部を拡縮変形可能としたナトリウム
ベーパー侵入防止型密封栓である。
[作用] ヒータのオン・オフ動作を制御することにより、密封栓
本体の先端部温度が変化し、栓本体と薄肉円筒状部材と
の熱膨張の差によりバイメタル方式で拡縮変形が生じ
る。それによって円形孔との円環状ギャップが塞がった
り、円環状ギャップが拡がったりする。
従って密封栓装着中は先端部を拡張させることにより円
形孔との円環状ギャップを無くし、ナトリウムベーパー
の侵入を防止することができる。また密封栓装着時や引
き抜き時には栓本体の先端部を収縮させて円形孔との円
環状ギャップを拡げることにより、容易に着脱を行うこ
とができる。
[実施例] 第1図は本発明に係る密封栓の一実施例を示す断面図で
あり、第2図はその密封動作中の状態を示す説明図であ
る。
本発明に係る密封栓26は、従来の例と同様ナトリウム
ベーパー雰囲気下における点検孔等の密封に用いられ
る。密封栓26は、円柱状の栓本体26aと、その基端
側に一体的に設けられている取付け用のフランジ部26
bを有し、栓本体26aの先端部外周面に前記栓本体2
6aとは熱膨張係数の異なる材料からなる薄肉円筒状部
材40を貼り付け、その内側近傍にヒータ42を内装し
た構造である。ヒータ42へのリード線は栓本体26a
及びフランジ部26bを通して外部に引き出される。密
封栓26は従来同様、その先端部が点検孔14内に挿通
され、フランジ部26bでOリング28を介して機器壁
に取り付けられ、一点鎖線で示す位置でボルト等により
締め付けられ固定される。
密封栓26の先端部分に内装されているヒータ42に通
電すると、薄肉円筒状部材40と栓本体26aとの熱膨
張率の差によりバイメタルのように変形が生じ、外側に
膨張して点検孔14と栓本体26aとの円環状ギャップ
20が塞がり(第1図及び第2図参照)ナトリウムベー
パーの侵入を防止する。またヒータ42をオフにすれば
密封栓26の先端部が元の形状に戻り円環状ギャップ2
0が開くため容易に着脱を行うことができる。
材料の選択によっては上記と逆のやり方も可能である。
即ちヒータオフ時に円環状ギャップがなくなり、ヒータ
オン時に収縮により着脱し易くする構成も可能である。
先端部に取り付ける薄肉円筒状部材の材料の選択につい
てはナトリウムとの共存性に優れたものであれば特に制
限はない。但しこの場合、既設備の熱応力などの熱条件
を考慮する必要がある。
[発明の効果] 本発明は上記のように密封栓本体の先端部外周面にそれ
とは熱膨張係数の異なる材料からなる円筒状部材を貼り
付け、その近傍にヒータを内装した構成の密封栓である
から、ヒータ通電・遮断の制御により円形孔との円環状
ギャップの開閉が可能となるため、密封栓装着中はナト
リウムベーパーの侵入を防止して蒸着・堆積ナトリウム
による悪影響を防ぐことができるし、また着脱性並びに
取扱い性を向上させることができる効果がある。
そのため点検を必要とする時には単にヒータをオンもし
くはオフにするだけで簡単に且つ迅速に密封栓の引き抜
き及び装着を行うことができ、必要がある時には何時で
も容易に点検を実施でき予防保全が図れるため機器の健
全性が向上する。
更に本発明に係る密封栓では円形孔へのナトリウムベー
パーの蒸着・堆積がないからメンテナンスフリーであ
り、従来技術のような蒸着・堆積ナトリウムの掻き落と
し作業は不要となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係る密封栓の一実施例を示す断面図、
第2図はその密封時の状態を示す説明図である。 また第3図は高速増殖炉における遮蔽プラグの部分斜視
図、第4図はその断面図、第5図は従来の密封栓の一例
を示す断面図である。 10…回転側遮蔽プラグ、12…固定側遮蔽プラグ、1
4…点検孔、26…密封栓、26a…栓本体、26b…
フランジ部、40…薄肉円筒状部材、42…ヒータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ナトリウムベーパー雰囲気中にある円形孔
    に対して着脱可能で、それを密閉・開放する密封栓であ
    って、前記円形孔内に挿入される栓本体の先端部外周面
    に、該栓本体とは熱膨張係数の異なる材料からなる円筒
    状部材を貼り付け、その近傍にヒータを内装し、先端部
    を拡縮変形可能としたことを特徴とするナトリウムベー
    パー侵入防止型密封栓。
JP3619188A 1988-02-18 1988-02-18 ナトリウムベーパー侵入防止型密封栓 Expired - Fee Related JPH067003B2 (ja)

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JPH01210703A JPH01210703A (ja) 1989-08-24
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