JPH0670027U - 光学式座標読み取り装置 - Google Patents

光学式座標読み取り装置

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JPH0670027U
JPH0670027U JP684093U JP684093U JPH0670027U JP H0670027 U JPH0670027 U JP H0670027U JP 684093 U JP684093 U JP 684093U JP 684093 U JP684093 U JP 684093U JP H0670027 U JPH0670027 U JP H0670027U
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light
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和彦 末包
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータにより指定された位置指定領域1
5画面上の位置を的確に認識することが可能な光学式座
標読み取り装置を提供すること。 【構成】 フィルタ20の内周面20aを光マトリクス
面3に対して傾斜させてあり、赤外光発光素子10aか
ら射出されている赤外光が、内周面20aに当っても赤
外光受光素子12aの方向には反射しないことを特徴と
する光学式座標読み取り装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は光学式座標読み取り装置に関し、より詳細には光源と受光部との間の 赤外光を遮光することにより位置指定領域に表示される画面上の位置を指定する ことができる光学式座標読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8(a)、(b)はそれぞれ従来の光学式座標読み取り装置の光マトリクス を概略的に示した平面図及び側面図であり、図中に示したX、Yはそれぞれ座標 軸の横及び縦方向を示している。図9は従来の光学式座標読み取り装置の赤外光 の走査方向を概略的に示した概念図である。また図10は従来の光学式座標読み 取り装置における発光素子、受光素子及びフィルタを概略的に示した斜視図であ る。
【0003】 図8(a)に示したように光源10、11はそれぞれX軸方向、Y軸方向に発 光ダイオード等の赤外光発光素子10a、11aが一定間隔毎に配列されて構成 されており、受光部12、13はそれぞれX軸方向、Y軸方向にホトトランジス タ等の赤外光受光素子12a、13aが一定間隔毎に配列されて構成されている 。長方形状の位置指定領域15を介してX軸方向には光源10と受光部12とが 、Y軸方向には光源11と受光部13とが相対向して配置され、位置指定領域1 5の全域にわたって光マトリクス1が形成されている。各赤外光発光素子10a 、11aや各赤外光受光素子12a、13aの前方には赤外光を透過させるが、 可視光を透過させないフィルタ17が位置指定領域15の四周を囲むように配設 され、光学式座標読み取り装置を利用しようとするオペレータには、可視光を透 過させないフィルタ17によって各赤外光発光素子10a、11aや各赤外光受 光素子12a、13aが見えないように構成されている。図8(b)に示したよ うに位置指定領域15は画面表示装置16上に構成されている。図9に示したよ うに光源10、11からの赤外光は前面のフィルタ17に対して垂直に射出され るようになっており、図10に示したようにフィルタ17の内周面17a及び外 周面17bが共に光マトリスク面3に対して垂直に配置されている。
【0004】 従来の光学式座標読み取り装置は、以下のように動作する。即ちオペレータが 画面表示装置16によって位置指定領域15に表示される画面に指等を当て、前 記画面上の位置を指定する。そうすると各赤外光発光素子10a、11aから射 出され、各赤外光発光素子10a、11aと位置指定領域15を介して相対向し て配置されている各赤外光受光素子12a、13aに直進する直進光路上の赤外 光が、光マトリクス1に挿入された前記指等によって遮光されることとなり、光 マトリクス1において照度の変化が生じる。この照度の変化が赤外光受光素子1 2a、13aにより検知される。この検知に基づき統計処理が施され、前記オペ レータが前記指等で指定した位置が、光マトリクス1における赤外光量全体の分 布から算出される平均座標(X、Y)として認識される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
図11は従来の光学式座標読み取り装置において前記直線光路上の赤外光と、 各赤外光発光素子10a、11aから射出された赤外光がフィルタ17の内周面 17aや外周面17bで反射された後、受光部12、13に入射する反射赤外光 とを概略的に示した平面図である。図12は従来の光学式座標読み取り装置にお いて前記直線光路上の赤外光が指で遮光される様子と、前記反射赤外光とを概略 的に示した平面図である。さらに図13は従来の光学式座標読み取り装置におい て前記反射赤外光がフィルタ17の内周面17a及び外周面17bで反射される 状態を概略的に示した概念図である。
【0006】 上記した光学式座標読み取り装置にあっては、赤外光発光素子10a、11a からの赤外光が前面のフィルタ17に対して垂直に射出されるにもかかわらず、 赤外光受光素子12a、13aに入射する赤外光の光路としては図11及び図1 2に示したように前記直線光路だけではなく、前記反射光路もある。そのため図 11に示したように光マトリクス1におけるAの位置で、また図12に示したよ うに指等で前記直線光路上の赤外光を遮光しても、前記反射赤外光がフィルタ1 7で反射されて赤外光受光素子12aや赤外光受光素子13aに入射することも ある。図13に示したように、この反射はフィルタ17の内周面17aのみなら ず外周面17bにおいても生じているので、内周面17a及び外周面17bにお ける両反射を併せ、フィルタ17全体の反射率を数式で表すと下記の数1で示し たように近似させることができる。即ち境界面(内周面17a又は外周面17b )に於ける前記赤外光の透過率をp(0<p<1)、反射率を1−pとすると、 フィルタ17全体による反射率rは
【0007】
【数1】
【0008】 というように表される。
【0009】 このように前記オペレータが前記画面上の位置を指定し、前記直線光路上の赤 外光を前記指等で遮光しても、フィルタ17の内周面17aや外周面17bで反 射されて受光部12、13に入射する赤外光があるため、遮光効果が十分得られ ないという状態が生じる。このような状態が生じると、光学式座標読み取り装置 が動作しなかったり、又たとえ動作したとしても間違って算出された座標(X、 Y)が前記指等の位置として認識されることになる。このため前記オペレータが 前記画面上の位置を前記指等で何度も指定し直さなければならない等の課題があ った。
【0010】 本考案はこのような課題に鑑みなされたものであり、オペレータが位置指定領 域に表示される画面上の位置を指定すると、該指等の位置を前記画面上の座標( X、Y)として的確に認識することができる光学式座標読み取り装置を提供する ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案に係る光学式座標読み取り装置(1)は、所 定の座標方向に位置指定領域を介して相対向する光源及び受光部が配置され、こ れら光源及び受光部により光マトリクスが形成され、前記光源及び前記受光部の 前方にフィルタが配設された光学式座標読み取り装置において、前記フィルタの 内周面及び/又は外周面が前記光マトリクス面に対して傾斜していることを特徴 としている。
【0012】 また本考案に係る光学式座標読み取り装置(2)は、所定の座標方向に位置指 定領域を介して相対向する光源及び受光部が配置され、これら光源及び受光部に より光マトリクスが形成され、前記光源及び前記受光部の前方にフィルタが配設 された光学式座標読み取り装置において、前記フィルタの内周面及び/又は外周 面に乱反射処理又は無反射処理が施されていることを特徴としている。
【0013】 さらに本考案に係る光学式座標読み取り装置(3)は、所定の座標方向に位置 指定領域を介して相対向する光源及び受光部が配置され、これら光源及び受光部 により光マトリクスが形成され、前記光源及び前記受光部の前方にフィルタが配 設された光学式座標読み取り装置において、前記光源からの光が前記フィルタに 対して傾斜角を有して射出されるように前記光源及び前記受光部が配置されてい ることを特徴としている。
【0014】
【作用】
本考案に係る光学式座標読み取り装置(1)によれば、所定の座標方向に前記 位置指定領域を介して相対向して配置されている前記光源と前記受光部とにより 前記光マトリクスが形成され、これらの光源や受光部の前方には前記フィルタが 配設され、前記フィルタの内周面及び/又は外周面が前記光マトリクスに対して 傾斜させられている。このため前記光源から射出される光が前記フィルタに当っ ても、これらの内周面及び/又は外周面において前記光は前記受光部の方向には 反射されず、前記受光部に入射する反射光は減小することとなる。
【0015】 また本考案に係る光学式座標読み取り装置(2)によれば、所定の座標方向に 前記位置指定領域を介して相対向して配置されている前記光源と前記受光部とに より前記光マトリクスが形成され、これらの光源や受光部の前方には前記フィル タが配設され、前記フィルタの内周面及び/又は外周面に光の乱反射処理又は無 反射処理が施されている。このため前記光源から射出される光が前記フィルタに 当っても、これらの内周面及び/又は外周面において前記光は乱反射され、又は 無反射となり、前記受光部の方向には反射されず、前記受光部に入射する反射光 は減小することとなる。
【0016】 さらに本考案に係る光学式座標読み取り装置(3)によれば、所定の座標方向 に前記位置指定領域を介して相対向して配置されている前記光源と前記受光部と により前記光マトリクスが形成され、これらの光源や受光部の前方には前記フィ ルタが配設され、前記光源からの光が前記フィルタに対して傾斜角を有して射出 されるように前記光源及び前記受光部が配置されている。このため前記光源から の光は前記フィルタに対して傾斜角を有して射出され、前記光が前記フィルタに 当たっても、前記受光部の方向には反射されず、前記受光部に入射する反射光は 減小することとなる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案に係る光学式座標読み取り装置の実施例を図面に基づいて説明す る。なお、従来例と同一機能を有する構成部品には同一の符号を付すこととする 。
【0018】 図1(a)、(b)は実施例1に係る光学式座標読み取り装置の光マトリクス をそれぞれ概略的に示した平面図及び側面図であり、図中に示したX、Yはそれ ぞれ座標軸の横及び縦方向を示している。図2は実施例1に係る光学式座標読み 取り装置の赤外光の走査方向を概略的に示した概念図である。また図3は実施例 1に係る光学式座標読み取り装置の発光素子、受光素子及びフィルタを概略的に 示した斜視図である。
【0019】 図1(a)に示したように光源10、11はそれぞれX軸方向、Y軸方向に発 光ダイオード等の赤外光発光素子10a、11aが一定間隔毎に配設されて構成 されており、受光部12、13はそれぞれX軸方向、Y軸方向にホトトランジス タ等の赤外光受光素子12a、13aが一定間隔毎に配設されて構成されている 。長方形状の位置指定領域15を介してX軸方向には光源10と受光部12とが 、Y軸方向には光源11と受光部13とが相対向して配置されており、位置指定 領域15の全域にわたって光マトリクス1が形成されている。各赤外光発光素子 10a、11a及び各赤外光受光素子12a、13aの前方には赤外光を透過さ せるが、可視光を透過させないフィルタ20が位置指定領域15の四周を囲むよ うに配設され、光学式座標読み取り装置を利用しようとするオペレータには、可 視光を透過させないフィルタ20によって各赤外光発光素子10a、11a及び 各赤外光受光素子12a、13aが見えないように構成されている。図1(b) に示したように位置指定領域15は画面表示装置16上に構成されている。図2 に示したように光源10、11からの赤外光は前面のフィルタ20に対して垂直 に射出されるようになっており、図3に示したようにフィルタ20の内周面20 aは光マトリクス面3に対して傾斜している。
【0020】 この実施例1に係る光学式座標読み取り装置は、以下のように動作する。即ち 前記オペレータが画面表示装置16によって位置指定領域15に表示される画面 に指等を当て、前記画面上の位置を指定する。そうすると前記指等が光マトリク ス1に挿入され、光マトリクス1において照度の変化が生じる。この照度の変化 は赤外光受光素子12a、13aにより電圧の変化に変換される。赤外光受光素 子12a、13aは赤外光が遮光された場合はハイレベルの電圧、赤外光が照射 されている場合にはローレベルの電圧を検出する。赤外光受光素子12a、13 aの出力電圧の分布状況から、X軸方向及びY軸方向のそれぞれについて前記分 布のピークを形成する座標(出力電圧)が検出され、その座標を中心として前後 所定の個数の出力電圧が抽出され、抽出された出力電圧を用いて平均座標(X、 Y)が算出される。このような統計処理を経て、前記オペレータが前記指等で指 定した位置が、光マトリクス1における赤外光量全体の分布から算出される平均 座標(X、Y)として認識される。
【0021】 実施例1に係る光学式座標読み取り装置にあっては、フィリタ20の内周面2 0aが光マトリクス面3に対して傾斜しているので、各赤外光発光素子10a、 11aから射出される赤外光が、内周面20aに当たっても各赤外光受光素子1 2a、13aの方向に反射することが少なく図3の矢印Mで示した方向に主に反 射され、各赤外光受光素子12a、13aに入射する赤外光は各赤外光発光素子 10a、11aから直進する赤外光だけとなる(図3の矢印N参照)。各赤外発 光素子10a、11aから照射され、フィルタ20に反射して各赤外光受光素子 12a、13aに入射する赤外光が少ないため、この照度の変化が各赤外光受光 素子12a、13aによって確実に検知される。
【0022】 次に本考案に係る光学式座標読み取り装置の実施例2を図面に基づいて説明す る。
【0023】 図4は実施例2に係る光学式座標読み取り装置の発光素子、受光素子及びフィ ルタを概略的に示した斜視図である。
【0024】 この実施例2は、光源から射出されている赤外光が、フィルタに反射して受光 部に入射しないようにする手段において実施例1と相違している。即ち図4に示 したようにフィルタ30の内周面30aは光マトリクス面3に対して垂直であり 、またフィルタ30の外周面30bは光マトリクス面3に対して傾斜している。 この実施例2に係る光学式座標読み取り装置にあっては、内周面30aが光マ トリクス面3に対して垂直に、また外周面30bが光マトリクス面3に対して傾 斜しているので、各赤外光発光素子10a、11aから射出される赤外光が外周 面30bに当っても、各赤外光受光素子12a、13aの方向には反射せず、図 4の矢印Kで示した方向に主に反射され、各赤外光受光素子12a、13aにほ とんど入射しないようにすることができ各赤外光受光素子12a、13aに入射 する赤外光は各赤外光発光素子10a、11aから直進する赤外光が主となる( 図4の矢印L参照)。
【0025】 その効果を数字を使って表すと次のようになる。即ち境界面(内周面30a又 は外周面30b)における前記赤外光の透過率をp(0<p<1)、反射率を1 −pとすると、外周面30bにおける各赤外光受光素子12a方向への反射をほ ぼ皆無とすることができるので、フィルタ30全体による反射率r’は内周面3 0aによる反射率と等しく、
【0026】
【数2】
【0027】 というように表される。従って従来の光学式座標読み取り装置のフィルタ17全 体による反射率rとこの実施例2に係る光学式座標読み取り装置のフィルタ30 全体による反射率r’との比率は
【0028】
【数3】
【0029】 と表され、透過率pが1に近い数値の場合、この実施例2に係る光学式座標読み 取り装置のフィルタ30全体による反射率r’を、従来の光学式座標読み取り装 置のフィルタ17全体による反射率rと比較して次のように概ね半減させること ができる。
【0030】
【数4】
【0031】 このように実施例2に係る光学式座標読み取り装置にあっては、外周面30b に反射して受光部12、13に入射する赤外光をほぼ皆無とすることができるの で、フィルタ30に反射して受光部12、13に入射する赤外光を従来の光学式 座標読み取り装置と比較してほぼ半減させることができる。各赤外発光素子10 a、11aから照射され、フィルタ30に反射して各赤外光受光素子12a、1 3aに入射する赤外光が少ないため、照度の変化が各赤外光受光素子12a、1 3aによって確実に検知される。
【0032】 次に本考案に係る光学式座標読み取り装置の実施例3を図面に基づいて説明す る。
【0033】 図5は実施例3に係る光学式座標読み取り装置のフィルタを概略的に示した断 面図である。
【0034】 この実施例3は、光源から射出されている赤外光が、フィルタに反射して受光 部に入射しないようにする手段において実施例1、2とも相違している。即ちフ ィルタ40の内周面40a及び外周面40bは光マトリクス面3に対して垂直に 配設されており、図5に示したように外周面40bには赤外光を乱反射させる処 理が施されている。
【0035】 実施例3に係る光学式座標読み取り装置にあっては、外周面40bに赤外光の 乱反射処理が施されているので、光源10、11から射出されている赤外光が外 周面40bに当たっても、各赤外光受光素子12a、13aの方向には反射せず 、受光部12、13にほとんど入射しないようにすることができる。
【0036】 その効果を数字を使って表すと次のようになる。即ち境界面(内周面40a又 は外周面40b)における前記赤外光の透過率をp(0<p<1)、反射率を1 −pとすると、外周面40bにおける各赤外光受光素子12a、13a方向への 反射をほぼ皆無とすることができるので、フィルタ40全体の反射率r”は内周 面40aによる反射率と等しく、
【0037】
【数5】
【0038】 というように表される。従って従来の光学式座標読み取り装置のフィルタ17全 体による反射率rとこの実施例3に係る光学式座標読み取り装置のフィルタ40 全体による反射率r”との比率は
【0039】
【数6】
【0040】 と表され、透過率pが1に近い数値の場合、この実施例3に係る光学式座標読み 取り装置のフィルタ40全体による反射率r”は、従来の光学式座標読み取り装 置のフィルタ17全体による反射率rと比較して次のように概ね半減させること ができる。
【0041】
【数7】
【0042】 このように実施例3に係る光学式座標読み取り装置にあっては、外周面40b に反射して受光部12、13に入射する赤外光をほぼ皆無とすることができるの で、フィルタ40に反射して受光部12、13に入射する赤外光を従来の光学式 座標読み取り装置と比較してほぼ半減させることができる。各赤外発光素子10 a、11aから照射され、フィルタ40に反射して各赤外光受光素子12a、1 3aに入射する赤外光が少ないため、照度の変化が各赤外光受光素子12a、1 3aによって確実に検知される。
【0043】 なお外周面40bには上記のように赤外光を乱反射させる処理を施しておく代 わりに、赤外光を反射させない無反射処理を施しておいても良く、その場合外周 面40bに赤外光の乱反射処理を施しておく場合と略同様の効果を得ることがで きる。
【0044】 次に本考案に係る光学式座標読み取り装置の実施例4を図面に基づいて説明す る。
【0045】 図6は実施例4に係る光学式座標読み取り装置の光マトリクス面を概略的に示 した平面図であり、図中に示したP、Q、R、Sはそれぞれ長方形状の光マトリ クス2の各辺を示している。図7は実施例4に係る光学式座標読み取り装置の赤 外光の走査方向を概略的に示した概念図である。
【0046】 この実施例4は、光源から射出されている赤外光が、フィルタに反射して受光 部に入射しないようにする手段において実施例1〜3と相違している。即ち図6 に示したように光源10、11及び110はそれぞれ辺P、辺Q及び辺Sに発光 ダイオード等の赤外光発光素子10a、11a及び110aが配設されて構成さ れており、受光部12、13及び120はそれぞれ辺R、辺S及び辺Qにホトト ランジスタ等の赤外光受光素子12a、13a及び120aが配設されて構成さ れている。辺Pにおいては受光部13の方向に向けてある各赤外光発光素子10 aと、受光部120の方向に向けてある各赤外光発光素子10aとが交互に配置 されている。辺Qにおいては光源10の方向に向けてある各赤外光受光素子12 0aと、受光部12の方向に向けてある各赤外光発光素子11aとが交互に配置 され、辺Sにおいては光源10の方向に向けてある各赤外光受光素子13aと、 受光部12の方向に向けてある各赤外光発光素子110aとが交互に配置されて いる。辺Rにおいては光源11の方向に向けてある各赤外光受光素子12aと、 光源110の方向に向けてある各赤外光受光素子12aとが交互に配置されてい る。このように構成されている光源10、11、110と受光部12、13、1 20とによって位置指定領域15の全域にわたって光マトリクス2が形成されて いる。各赤外光発光素子10a、11aや110a及び各赤外光受光素子12a 、13aや120aの前方には赤外光を透過させるが、可視光を透過させないフ ィルタ17が光マトリクス3面に対して垂直に、位置指定領域15の四周を囲む ように配設され、光学式座標読み取り装置を利用しようとするオペレータには、 可視光を透過させないフィルタ17によって各赤外光発光素子10a、11aや 110a及び各赤外光受光素子12a、13aや120aが見えないように構成 されている。
【0047】 図7に示したように光源10、11及び110からの赤外光の走査方向がフィ ルタ17に対して傾斜角を有して射出され、各赤外光受光素子13a及び120 aがそれぞれ各赤外光発光素子10aから射出されている赤外光のみを感知し、 また各赤外光受光素子12aが各赤外光発光素子11a及び110aから射出さ れている赤外光のみを感知する。従ってフィルタ17で反射して各受光部12、 13及び120に入射する赤外光を減少させることができる。各赤外発光素子1 0a、11aや110aから照射され、フィルタ17に反射して各赤外光受光素 子12a、13aや120aに入射する赤外光が少ないため、照度の変化が各赤 外光受光素子12a、13aや120aによって確実に検知される。
【0048】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案に係る光学式座標読み取り装置にあっては、所定の 座標方向に位置指定領域を介して相対向する光源及び受光部が配置され、これら 光源及び受光部により光マトリクスが形成され、前記光源及び前記受光部の前方 にフィルタが配設されている。オペレータが前記位置指定領域に表示される画面 に指等を当て、前記画面上の位置を指定すると、前記指等が前記光マトリクスに 挿入され、前記光マトリクスにおいて照度の変化が生じる。前記光源から射出さ れている赤外光が、前記フィルタに反射して前記受光部に入射することがないの で前記受光部によって前記照度の変化が確実に検知される。この検知に基づき統 計的処理が施され、前記指等の位置が前記光マトリクスにおける赤外光量全体の 分布から算出される該平均座標(X、Y)として的確に認識される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係る光学式座標読み取り装
置の光マトリクスを概略的に示したものであり、(a)
は平面図、(b)は側面図である。
【図2】実施例1に係る光学式座標読み取り装置の赤外
光の走査方向を概略的に示した概念平面図である。
【図3】実施例1に係る光学式座標読み取り装置の発光
素子、受光素子及びフィルタを概略的に示した斜視図で
ある。
【図4】実施例2に係る光学式座標読み取り装置の発光
素子、受光素子及びフィルタを概略的に示した斜視図で
ある。
【図5】実施例3に係る光学式座標読み取り装置のフィ
ルタを概略的に示した断面図である。
【図6】実施例4に係る光学式座標読み取り装置の光マ
トリクスを概略的に示した平面図である。
【図7】実施例4に係る光学式座標読み取り装置の赤外
光の走査方向を概略的に示した概念平面図である。
【図8】従来の光学式座標読み取り装置の光マトリクス
を概略的に示したものであり、(a)は平面図、(b)
は側面図である。
【図9】従来の光学式座標読み取り装置の赤外光の走査
方向を概略的に示した概念平面図である。
【図10】従来の光学式座標読み取り装置における発光
素子、受光素子及びフィルタを概略的に示した斜視図で
ある。
【図11】従来の光学式座標読み取り装置において直線
光路上の赤外光と反射光路上の赤外光とを概略的に示し
た平面図である。
【図12】従来の光学式座標読み取り装置において直線
光路上の赤外光が指で遮光される様子と反射光路上の赤
外光とを概略的に示した平面図である。
【図13】従来の光学式座標読み取り装置において反射
光路上の赤外光がフィルタの内周面及び外周面に反射す
る状態を概略的に示した概念図である。
【符号の説明】
1、2 光マトリクス 3 光マトリクス面 2a、20a、30a、40a 内周面 2b、30b、40b 外周面 10、11、110 光源 12、13、120 受光部 15 位置指定領域 17、20、30、40 フィルタ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の座標方向に位置指定領域を介して
    相対向する光源及び受光部が配置され、これら光源及び
    受光部により光マトリクスが形成され、前記光源及び前
    記受光部の前方にフィルタが配設された光学式座標読み
    取り装置において、前記フィルタの内周面及び/又は外
    周面が前記光マトリクス面に対して傾斜していることを
    特徴とする光学式座標読み取り装置。
  2. 【請求項2】 所定の座標方向に位置指定領域を介して
    相対向する光源及び受光部が配置され、これら光源及び
    受光部により光マトリクスが形成され、前記光源及び前
    記受光部の前方にフィルタが配設された光学式座標読み
    取り装置において、前記フィルタの内周面及び/又は外
    周面に乱反射処理又は無反射処理が施されていることを
    特徴とする光学式座標読み取り装置。
  3. 【請求項3】 所定の座標方向に位置指定領域を介して
    相対向する光源及び受光部が配置され、これら光源及び
    受光部により光マトリクスが形成され、前記光源及び前
    記受光部の前方にフィルタが配設された光学式座標読み
    取り装置において、前記光源からの光が前記フィルタに
    対して傾斜角を有して射出されるように前記光源及び前
    記受光部が配置されていることを特徴とする光学式座標
    読み取り装置。
JP684093U 1993-02-24 1993-02-24 光学式座標読み取り装置 Pending JPH0670027U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013092893A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Sharp Corp 光学式タッチパネル装置、コンピュータプログラム及び記録媒体

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