JPH0675035U - 光学式座標読み取り装置 - Google Patents

光学式座標読み取り装置

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JPH0675035U
JPH0675035U JP684193U JP684193U JPH0675035U JP H0675035 U JPH0675035 U JP H0675035U JP 684193 U JP684193 U JP 684193U JP 684193 U JP684193 U JP 684193U JP H0675035 U JPH0675035 U JP H0675035U
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light
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infrared light
light source
optical
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和彦 末包
満 佐々木
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータにより指定された位置指定領域1
5画面上の位置を的確に認識することが可能な光学式座
標読み取り装置を提供することを目的としている。 【構成】 所定の座標方向に位置指定領域15を介して
相対向する光源10、11及び受光部12、13が配置
され、これら光源10、11及び受光部12、13によ
り光マトリクス2が形成され、光源10、11及び受光
部12、13の前方にフィルタ50a、51a、52
a,及び53aが配設された光学式座標読み取り装置に
おいて、X軸方向に配置されている光源10、受光部1
2とY軸方向に配置されている光源11、受光部13と
が互いに異なる高さに配置されていることを特徴とする
光学式座標読み取り装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は光学式座標読み取り装置に関し、より詳細には位置指定領域(表示画 面上)に表示される画面の位置を指等で押すことによりオンされる例えば、赤外 線タッチスイッチとして利用される光学式座標読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7(a)、(b)はそれぞれ従来の光学式座標読み取り装置の光マトリクス を概略的に示した平面図及び側面図であり、図中に示したX、Yはそれぞれ座標 軸の横及び縦方向を示している。
【0003】 図7(a)に示したように光源10、11はそれぞれX軸方向、Y軸方向に発 光ダイオード等の赤外光発光素子10a、11aが一定間隔毎に配列されて構成 されており、受光部12、13はそれぞれX軸方向、Y軸方向にホトトランジス タ等の赤外光受光素子12a、13aが一定間隔毎に配列されて構成されている 。長方形状の位置指定領域15を介してX軸方向に光源10と受光部12とが、 Y軸方向に光源11と受光部13とが相対向して配置され、位置指定領域15の 全域にわたって光マトリクス1が形成されている。図7(b)に示したように位 置指定領域15は画面表示装置16上に設けられており、各赤外光発光素子10 a、11aや各赤外光受光素子12a、13aの各前方位置には赤外光を透過さ せるが、可視光を透過させないフィルタ17が位置指定領域15の四周を囲むよ うに配設され、光学式座標読み取り装置を利用しようする前記オペレータには、 フィルタ17によって各赤外光発光素子10a、11a及び各赤外光受光素子1 2a、13aが見えないように構成されている。図8に示したようにフィルタ1 7の後方にあって並列的に配設されている各赤外光発光素子10a、各赤外光発 光素子11a、各赤外光受光素子12a及び各赤外光受光素子13aの各前方位 置には光規制口40が形成され、光規制口40の壁面41は赤外光を透過させな い材質でできている。
【0004】 従来の光学式座標読み取り装置によると、オペレータが位置指定領域15にお いて画面表示装置16により表示される画面に指等を当て、前記画面上の位置を 指定すると、前記指等が光マトリクス1に挿入されることとなる。前記指等によ り各赤外光発光素子10a、11aから射出され、各赤外光発光素子10a、1 1aと位置指定領域15を介して相対向して配置されている各赤外光受光素子1 2a、13aに直進する直進光路上の赤外光が遮光され、光マトリクス1におい て照度の変化が生じる。この照度の変化が受光部12及び受光部13によって検 知される。この検知に基づき統計処理が施され、前記オペレータが前記指等で指 定した前記画面上の位置が、光マトリクス1における赤外光量全体の分布から算 出される平均座標(X、Y)として認識される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
図9は従来の光学式座標読み取り装置において前記直進光路上の赤外光が指で 遮光される様子と、各赤外光発光素子10a、11bから射出された赤外光が光 規制口40で反射され、さらにフィルタ17で反射されて各赤外光受光素子12 a、13aに入射する反射赤外光とを概略的に示した平面図である。
【0006】 上記した光学式座標読み取り装置にあっては、各赤外光発光素子10a、11 aから照射されている赤外光の中には、前記直進光路上を直進し、各赤外光受光 素子12a、13aに入射する赤外光と、図9に示したように光規制口40の壁 面41とフィルタ17とで反射されて各赤外光受光素子12a、13aに入射す る反射赤外光とが存在する。
【0007】 赤外光がフィルタ17で反射され各赤外光受光素子12a、13aに入射しな いように、光規制口40によって赤外光を規制してあるにもかかわらず前記反射 赤外光が各赤外光受光素子12a、13aに入射するため、前記オペレータが前 記指等で前記画面上の特定の位置を指定しても、各赤外光受光素子12a、13 aが前記反射赤外光を検知することがあり、前記指等による遮光効果が十分に得 られないという状態が生じる。このような状態が生じると、光学式座標読み取り 装置が動作しなかったり、またたとえ動作したとしても間違って算出された座標 (X、Y)が前記指等の位置として認識されることになる。このため前記オペレ ータが前記画面上の位置を前記指等で何度も指定し直さなければならない等の課 題があった。
【0008】 本考案はこのような課題に鑑みなされたものであり、オペレータが指等で位置 指定領域に表示される画面上の位置を指定すると、該指等の位置を前記画面上の 座標(X、Y)として的確に認識することができる光学式座標読み取り装置を提 供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案に係る光学式座標読み取り装置は、所定の座 標方向に位置指定領域を介して相対向する光源及び受光部が配置され、これら光 源及び受光部により光マトリクスが形成され、前記光源及び前記受光部の前方に フィルタが配設された光学式座標読み取り装置において、前記光源及び前記受光 部の縦列と横列とが異なる高さに配置されていることを特徴としている(1)。
【0010】 また本考案に係る光学式座標読み取り装置は、所定の座標方向に位置指定領域 を介して相対向する光源及び受光部が配置され、これら光源及び受光部により光 マトリクスが形成され、前記光源及び前記受光部の前方にフィルタが配設された 光学式座標読み取り装置において、前記光源間及び前記受光部間であって前記フ ィルタの前面に突起部が形成されていることを特徴としている(2)。
【0011】 また本考案に係る光学式座標読み取り装置は、所定の座標方向に位置指定領域 を介して相対向する光源及び受光部が配置され、これら光源及び受光部により光 マトリクスが形成され、前記光源及び前記受光部の前方にフィルタが配設された 光学式座標読み取り装置において、前記フィルタの後方であって前記光源及び前 記受光部の前方位置に光規制口が形成され、該光規制口の壁面に無反射又は乱反 射処理が施されていることを特徴としている(3)。
【0012】 さらに本考案に係る光学式座標読み取り装置は、所定の座標方向に位置指定領 域を介して相対向する光源及び受光部が配置され、これら光源及び受光部により 光マトリクスが形成され、前記光源及び前記受光部の前方にフィルタが配設され た光学式座標読み取り装置において、前記フィルタの後方であって前記光源及び 前記受光部の前方位置に光規制口が形成され、該光規制口の壁面が前記光マトリ クス面に対して上方あるいは下方に傾斜していることを特徴としている(4)。
【0013】
【作用】
本考案に係る光学式座標読み取り装置(1)によれば、前記光源と前記受光部 とが前記位置指定領域を介して相対向して縦列に配置されており、これらの光源 及び受光部の前方には前記フィルタが配設されている。また前記光源と前記受光 部とが前記位置指定領域を介して相対向して横列に配置されており、これらの光 源及び受光部の各前方には前記フィルタが配設されている。縦列同士に配置され ている前記光源と前記受光部と、横列同士に配置されている前記光源と前記受光 部とはそれぞれ異なる高さに配置されており、これらの縦列同士に配置されてい る前記光源と前記受光部及び横列同士に配置されている前記光源と前記受光部共 々によって前記光マトリクスが形成されている。従って光路が邪魔されないフィ ルタ部分に赤外光の乱反射処理等を施すことが可能となる。仮に縦列同士に配設 されている前記フィルタ部分にあって、横列同士に配置されている前記光源及び 前記受光部と同一の高さにある内側表面に赤外光の乱反射処理又は無反射処理を 施しておくと共に、横列同士に配設されている前記フィルタ部分にあって、縦列 同士に配置されている前記光源及び前記受光部と同一の高さにある内側表面に赤 外光の乱反射処理又は無反射処理が施しておくとする。そうすると縦列及び横列 に配置されている前記光源から射出されている赤外光の内、横列及び縦列に配設 されている前記フィルタ部分の前記内側表面に当る赤外光は、縦列及び横列に配 置されている前記受光部の方向には反射されず、縦列及び横列に配置されている 前記受光部に入射する赤外光は、縦列及び横列に配置されている前記光源から前 記光マトリクスを直線的に走査する赤外光だけとなる。これによってオペレータ が前記位置指定領域に表示される画面上の位置を指等で指定すると、前記光マト リクスの前記位置において赤外光が確実に遮光されるので該指等の位置が前記画 面上の座標(X、Y)として的確に認識されることとなる。
【0014】 また本考案に係る光学式座標読み取り装置(2)によれば、前記突起部が隣り 合う全ての前記光源間及び前記受光部間にあって前記フィルタの前方に形成され ている。従って縦列及び横列に配置されている前記光源から射出されている赤外 光の内、横列及び縦列に形成されている前記突起部に当たる赤外光は、縦列及び 横列に配置されている前記受光部の方向には反射されず、縦列及び横列に配置さ れている前記受光部に入射する赤外光は、縦列及び横列に配置されている前記光 源から前記光マトリクスを直線的に走査する赤外光だけとなる。これによってオ ペレータが前記位置指定領域に表示される画面上の位置を指等で指定すると、前 記光マトリクスの前記位置において赤外光が確実に遮光されるので該指等の位置 が前記画面上の座標(X、Y)として的確に認識されることとなる。
【0015】 また本考案に係る光学式座標読み取り装置(3)によれば、前記光規制口が前 記フィルタの後方にあって全ての前記光源及び前記受光部の各前方に形成され、 該光規制口の壁面に無反射又は乱反射処理が施されている。従って縦列及び横列 に配置されている前記光源から射出されている赤外光の内、前記光源の前方に形 成されている該光規制口の前記壁面に当る赤外光は、横列に配置されている前記 光源や前記受光部及び縦列に配置されている前記光源や前記受光部の方向には反 射されない。また縦列及び横列に配置されている前記受光部の前方に形成されて いる該光規制口の前記壁面に当たる赤外光は、縦列及び横列に配置されている前 記受光部には入射されない。縦列及び横列に配置されている前記受光部に入射す る赤外光は、縦列及び横列に配置されている前記光源から前記光マトリクスを直 線的に走査する赤外光だけとなる。これによってオペレータが前記位置指定領域 に表示される画面上の位置を指等で指定すると、前記光マトリクスの前記位置に おいて赤外光が確実に遮光されるので該指等の位置が前記画面上の座標(X、Y )として的確に認識されることとなる。
【0016】 さらに本考案に係る光学式座標読み取り装置(4)によれば、前記光規制口が 前記フィルタの後方にあって全ての前記光源及び前記受光部の各前方に形成され 、該光規制口の壁面が前記光マトリクス面に対して上方あるいは下方に傾斜して いる。従って縦列及び横列に配置されている前記光源から射出されている赤外光 の内、前記光源の前方に形成されている該光規制口の前記壁面に当る赤外光は、 横列に配置されている前記光源や前記受光部及び縦列に配置されている前記光源 や前記受光部の方向には反射されない。また縦列及び横列に配置されている前記 受光部の前方に形成されている該光規制口の前記壁面に当たる赤外光は、縦列及 び横列に配置されている前記受光部には入射されない。縦列及び横列に配置され ている前記受光部に入射する赤外光は、縦列及び横列に配置されている前記光源 から前記光マトリクスを直線的に走査する赤外光だけとなる。これによってオペ レータが前記位置指定領域に表示される画面上の位置を指等で指定すると、前記 光マトリクスの前記位置において赤外光が確実に遮光されるので該指等の位置が 前記画面上の座標(X、Y)として的確に認識されることとなる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案に係る光学式座標読み取り装置の実施例1を図面に基づいて説明 する。なお、従来例と同一機能を有する構成部品には同一の符号を付すこととす る。
【0018】 図1、図2は実施例1に係る光学式座標読み取り装置の光マトリクスをそれぞ れ概略的に示した斜視図及び側面図であり、図中に示したX、Yはそれぞれ座標 軸の横及び縦方向を示している。
【0019】 図1に示したように光源10、11はそれぞれX軸方向、Y軸方向に発光ダイ オード等の赤外光発光素子10a、11aが一定間隔毎に配列されて構成されて おり、受光部12、13はそれぞれX軸方向、Y軸方向にホトトランジスタ等の 赤外光受光素子12a、13aが一定間隔毎に配列されて構成されている。光源 10と受光部12とが長方形状の位置指定領域15を介して相対向して同じ高さ の位置に配置されており、光源11と受光部13とが位置指定領域15を介して 相対向して同じ高さの位置に配置されている。X軸方向同士に配置されている光 源10及び受光部12は共に低い位置に配置されており、Y軸方向同士に配置さ れている光源11及び受光部13は共に高い位置に配置されており、これらの光 源10と受光部12、及び光源11と受光部13共々によって位置指定領域15 の全域にわたって光マトリクス2が形成されている。また各赤外光発光素子10 a、11a及び各赤外光受光素子12a、13aの各前方には赤外光を透過させ るが、可視光を透過させない材質でできたフィルタ50a、51a及びフィルタ 52a、53aが位置指定領域15の四周を囲むように配設され、光学式座標読 み取り装置を利用しようとするオペレータには、各フィルタ50a、51a、5 2a、53aによって各赤外光発光素子10a、11a及び各赤外光受光素子1 2a、13aが見えないように構成されている。フィルタ50a、52aの各内 側下部表面60a、62aやフィルタ51a、53aの各内側上部表面61a、 63aには何の処理も施されておらず、一方各フィルタ50a、52aの各内側 下部表面60a、62a以外の各内側上部表面60b、62bや各フィルタ51 a、53aの各内側上部表面61a、63a以外の各内側下部表面61b、63 bには赤外光を乱反射させる処理が施されている。また図2に示したように位置 指定領域15は画面表示装置16上に設けられている。
【0020】 この実施例1に係る光学式座標読み取り装置は、以下のように動作する。即ち 前記オペレータが画面表示装置16によって位置指定領域15内に表示される画 面に指等を当て、前記画面上の位置を指定する。そうすると前記指等が光マトリ クス2に挿入され、光マトリクス2において照度の変化が生じる。この照度の変 化は赤外光受光素子12a、13aにより電圧の変化に変換される。赤外光受光 素子12a、13aは赤外光が遮光された場合はハイレベルの電圧、赤外光が照 射されている場合にはローレベルの電圧を検出する。赤外光受光素子12a、1 3aの出力電圧の分布の中から、X軸方向及びY軸方向のそれぞれについて前記 分布のピークを形成する座標(出力電圧)が検出され、その座標を中心として前 後所定の個数の出力電圧を抽出し、抽出された出力電圧を用いて平均座標(X、 Y)が算出される。このような統計処理を経て、前記オペレータが前記指等で指 定した位置が、光マトリクス2における赤外光量全体の分布から算出される平均 座標(X、Y)として認識される。
【0021】 この実施例1に係る光学式座標読み取り装置にあっては、各赤外光発光素子1 0aから射出されている赤外光は、各内側下部表面60a、62aに当っても、 内側下部表面60a、62aには何の処理も施されていないので、内側下部表面 60a、62aをほとんど弱められることなく透過することができ、一方内側下 部表面61b、63bに当ると、赤外光は各赤外光受光素子12aの方向には反 射されない。同様に各赤外光発光素子11aから射出されている赤外光が、各内 側上部表面61a、63aに当っても、内側上部表面61a、63aには何の処 理も施されていないので、内側上部表面61a、63aをほとんど弱められるこ となく透過することができ、一方内側上部表面60b、62bに当ると、赤外光 は各赤外光受光素子13aの方向には反射されない。即ち、各赤外光発光素子1 0aから射出されている赤外光が、光マトリクス2を直線的に走査して各赤外光 受光素子12aに入射し、内側下部表面61b、63bで反射されて各赤外光受 光素子12aに入射することはないと共に、各赤外光発光素子11aから射出さ れている赤外光が、光マトリクス2を直線的に走査して各赤外光受光素子13a に入射し、内側上部表面60b、62bで反射されて各赤外光受光素子13aに 入射することはない。
【0022】 各赤外光発光素子10a、11aから射出され、各フィルタ50a、51a、 52a、53aで反射されて各赤外光受光素子12a、13aに入射する赤外光 が存在しないため、光マトリクス2における照度の変化が各赤外光受光素子12 a、13aによって確実に検知される。
【0023】 このように実施例1に係る光学式座標読み取り装置にあっては、光源10や光 源11から射出されている赤外光が、何の処理も施されていない内側下部表面6 0a、62aや内側上部表面61a、63aを透過でき、一方赤外光の乱反射処 理が施されている各内側下部表面61b、63bや各内側上部表面60b、62 bに当ると、受光部12、13の方向には反射されない。そのために前記オペレ ータが光マトリクス2に前記指等を挿入し、位置指定領域15において位置指定 を行うと、受光部12、13を構成する赤外光受光素子12a、13aによって 赤外光が確実に遮光されたことが検知される。この検知によって前記指等の位置 が、前記画面上の座標位置(X、Y)として的確に認識されることとなる。
【0024】 なお各内側下部表面61b、63bや各内側上部表面60b、62bに当たっ た赤外光が、受光部12や受光部13の方向に反射しないようにするため、各内 側下部表面61b、63bや各内側上部表面60b、62bに上記した乱反射処 理の代わりに無反射コーティング処理を施しておいても良く、その場合の効果は 各内側下部表面61b、63bや各内側上部表面60b、62bに乱反射処理を 施しておく場合と同様の効果がある。
【0025】 次に本考案に係る光学式座標読み取り装置の実施例2を図面に基づいて説明す る。
【0026】 図3は実施例2に係る光学式座標読み取り装置の光マトリクスを概略的に示し た平面図であり、図中に示したX、Yはそれぞれ座標軸の横及び縦方向を示して おり、図4は実施例2に係る光学式座標読み取り装置の突起部を概略的に示した 斜視図である。
【0027】 この実施例2は、実施例1と光源から射出されている赤外光がフィルタに反射 して受光部に入射しないようにする手段において相違している。即ち図3に示し たように光源10、11及び受光部12、13によって位置指定領域15の全域 にわたって同一の高さの位置に光マトリクス1が形成されている。各赤外光発光 素子10a、11aや各赤外光受光素子12a、13aの前方には赤外光を透過 させるが、可視光を透過させないフィルタ17が位置指定領域15の四周を囲む ように配設されている。図4に示したように並列的に配設されている各赤外光発 光素子10a、各赤外光発光素子11a、各赤外光受光素子12a及び各赤外光 受光素子13aの各中間前方位置にあってフィルタ17の前面に三角柱状の突起 部70が形成され、赤外光が各突起部70間を通過できるようになっている。
【0028】 実施例2に係る光学式座標読み取り装置にあっては、実施例1の場合と同様に オペレータが画面表示装置16によって位置指定領域15内に表示される画面に 指等を当て、前記画面上の位置を指定する。そうすると前記指等が光マトリクス 1に挿入され、光マトリクス1において照度の変化が生じる。この照度の変化が 各赤外光受光素子12a、13aによって検知される。この検知に基づき実施例 1において説明した統計処理を経て、前記オペレータが前記指等で指定しようと した位置が、光マトリクス1における赤外光量全体の分布から算出される平均座 標(X、Y)として認識される。
【0029】 実施例2に係る光学式座標読み取り装置にあっては、各赤外光発光素子10a から射出されている赤外光の内、各赤外光発光素子11a及び各赤外光受光素子 13aの各中間前方位置に形成されている突起部70の壁面71に当たる赤外光 は、突起部70が三角柱状であるので、各赤外光受光素子12aの方向には反射 されず、各赤外光受光素子12aに入射する赤外光は、各赤外光発光素子10a から光マトリクス1を直線的に走査する赤外光だけとなる。各赤外光発光素子1 1aから射出されている赤外光の内、各赤外光発光素子10a及び各赤外光受光 素子12aの各中間前方位置に形成されている突起部70の壁面71に当たる赤 外光は、突起部70が三角柱状であるので、各赤外光受光素子13aの方向には 反射されず、各赤外光受光素子13aに入射する赤外光は、各赤外光発光素子1 1aから光マトリクス1を直線的に走査する赤外光だけとなる。即ち、各赤外光 発光素子10a、11aから射出されている赤外光が、光マトリクス1を直線的 に走査して各赤外光受光素子12a、13aに入射し、フィルタ17で反射され て各赤外光受光素子12a、13aに入射することはない。
【0030】 各赤外光発光素子10a、11aから射出され、フィルタ17で反射されて各 赤外光受光素子12a、13aに入射する赤外光が存在しないため、光マトリク ス1における照度の変化が各赤外光受光素子12a、13aによって確実に検知 される。
【0031】 次に本考案に係る光学式座標読み取り装置の実施例3を図面に基づいて説明す る。
【0032】 図5(a)、(b)及び(c)はそれぞれ実施例3に係る光学式座標読み取り 装置の光規制口を概略的に示した後方斜視図、上面図及び正面図である。
【0033】 この実施例3は、実施例1及び実施例2と光源から射出されている赤外光がフ ィルタに反射して受光部に入射しないようにする手段において相違している。即 ち図5に示したようにフィルタ17の後方にあって並列的に配設されている各赤 外光発光素子10a、各赤外光発光素子11a、各赤外光受光素子12a及び各 赤外光受光素子13aの各前方位置には樹脂等によって光規制口80が形成され (a)、(b)において矢印Yで示した赤外光がこの光規制口80を通過できる ようになっている。光規制口80の壁面81には赤外光の乱反射処理が施されて いる。
【0034】 実施例3に係る光学式座標読み取り装置にあっては、実施例1、2の場合と同 様にオペレータが画面表示装置16によって位置指定領域15内に表示される画 面に指等を当て、前記画面上の位置を指定する。そうすると前記指等が光マトリ クス1に挿入され、光マトリクス1において照度の変化が生じる。この照度の変 化が各赤外光受光素子12a、13aによって検知される。この検知に基づき実 施例1において説明した統計処理を経て、前記オペレータが前記指等で指定した 位置が、光マトリクス1における赤外光量全体の分布から算出される平均座標( X、Y)として認識される。
【0035】 実施例3に係る光学式座標読み取り装置にあっては、赤外光が各赤外光発光素 子10a及び各赤外光発光素子11aの各前方位置に形成されている光規制口8 0の壁面81に当っても、壁面81には赤外光を乱反射させる処理が施されてい るので、各赤外光発光素子11aや各赤外光受光素子13a及び各赤外光発光素 子10aや各赤外光受光素子12aの方向には反射されない。また赤外光が各赤 外光受光素子12a、13aの各前方に形成されている光規制口80の壁面81 に当っても、壁面81には赤外光を乱反射させる処理が施されているので、各赤 外光受光素子12a、13aの方向には反射されない。従って各赤外光受光素子 12a、13aに入射する赤外光は、各赤外光発光素子10a、11aから光マ トリクス1を直線的に走査する赤外光だけとなる。即ち、各赤外光発光素子10 a、11aから射出されている赤外光が、光マトリクス1を直線的に走査して各 赤外光受光素子12a、13aに入射し、フィルタ17で反射されて各赤外光受 光素子12a、13aに入射することはない。
【0036】 各赤外光発光素子10a、11aから射出され、フィルタ17で反射されて各 赤外光受光素子12a、13aに入射する赤外光が存在しないため、光マトリク ス1における照度の変化が各赤外光受光素子12a、13aによって確実に検知 される。
【0037】 なお光規制口80の壁面81に当った赤外光が、受光部12、13の方向に反 射しないようにするため、光規制口80の壁面81に上記した赤外光の乱反射処 理の代わりに無反射コーティング処理を施しておいても良く、その場合の効果は 、壁面81に赤外光の乱反射処理を施しておく場合と同様の効果がある。
【0038】 次に本考案に係る光学式座標読み取り装置の実施例4を図面に基づいて説明す る。
【0039】 図6(a)、(b)はそれぞれ実施例4に係る光学式座標読み取り装置の光規 制口を概略的に示した後方斜視図、正面図である。
【0040】 この実施例4は、実施例1〜3と光源から射出されている赤外光がフィルタに 反射して受光部に入射しないようにする手段において相違している。即ち図6に 示したようにフィルタ17の後方にあって並列的に配設されている各赤外光発光 素子10a、各赤外光発光素子11a、各赤外光受光素子12a及び各赤外光受 光素子13aの各前方には樹脂等によって光規制口90が形成され、(a)にお いて矢印Yで示した赤外光がこの光規制口90を通過できるようになっている。 光規制口90の壁面91は光マトリクス面3に対して下方側に傾斜させてある。 実施例4に係る光学式座標読み取り装置にあっては、実施例1〜3の場合と同 様にオペレータが画面表示装置16によって位置指定領域15内に表示される画 面に指等を当て、前記画面上の位置を指定する。そうすると前記指等が光マトリ クス1に挿入され、光マトリクス1において照度の変化が生じる。この照度の変 化が各赤外光受光素子12a、13aによって検知される。この検知に基づき実 施例1において説明した統計処理を経て、前記オペレータが前記指等で指定した 位置が、光マトリクス1における赤外光量全体の分布から算出される平均座標( X、Y)として認識される。
【0041】 実施例4に係る光学式座標読み取り装置にあっては、赤外光が各赤外光発光素 子10a及び各赤外光発光素子11aの各前方に形成されている光規制口90の 壁面91に当っても、壁面91が光マトリクス面3に対して下方側に傾斜してい るので、各赤外光発光素子11aや各赤外光受光素子13a及び各赤外光発光素 子10aや各赤外光受光素子12aの方向には反射されない。また赤外光が各赤 外光受光素子12a、13aの各前方に形成されている光規制口90の壁面91 に当っても、壁面91が光マトリクス面3に対して下方側に傾斜しているので、 各赤外光受光素子12a、13aの方向には反射されない。従って各赤外光受光 素子12a、13aに入射する赤外光は、各赤外光発光素子10a、11aから 光マトリクス1を直線的に走査する赤外光だけとなる。即ち、各赤外光発光素子 10a、11aから射出されている赤外光が、直線的に走査して各赤外光受光素 子12a、13aに入射し、フィルタ17で反射されて各赤外光受光素子12a 、13aには入射することはない。
【0042】 各赤外光発光素子10a、11aから射出され、フィルタ17で反射されて各 赤外光受光素子12a、13aに入射する赤外光が存在しないため、光マトリク ス1における照度の変化が各赤外光受光素子12a、13aによって確実に検知 される。
【0043】 なお壁面91に乱反射処理乃至無反射コーティング処理を施すことにより、壁 面91に当たった赤外光が、受光部12、13の方向には反射しないことをより 確実にすることも可能である。また壁面91を光マトリクス面3に対して下方側 に傾斜させてある例を示したが、壁面91を光マトリクス面3に対して上方側に 傾斜させても良く、その場合の効果は壁面91を光マトリクス面3に対して下方 側に傾斜させておく場合の効果と同様の効果を得ることができる。
【0044】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案に係る光学式座標読み取り装置にあっては、所定の 座標方向に位置指定領域を介して相対向する光源及び受光部が配置され、これら 光源及び受光部により光マトリクスが形成され、前記光源及び前記受光部の前方 にフィルタが配設されている。オペレータが前記位置指定領域に表示される画面 に指等を当て、前記画面上の位置を指定すると、前記指等が前記光マトリクスに 挿入され、前記光マトリクスにおいて照度の変化が生じる。前記光源から射出さ れている赤外光が、前記フィルタで反射されて前記受光部に入射することがない ので、前記受光部によって前記照度の変化が確実に検知される。この検知に基づ き統計的処理が施され、前記指等の位置が前記光マトリクスにおける赤外光量全 体の分布から算出される平均座標(X、Y)として的確に認識されることとなる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係る光学式座標読み取り装
置の光マトリクスを概略的に示した斜視図である。
【図2】実施例1に係る光学式座標読み取り装置の光マ
トリクスを概略的に示した側面図である。
【図3】実施例2に係る光学式座標読み取り装置の光マ
トリクスを概略的に示した平面図である。
【図4】実施例2に係る光学式座標読み取り装置の突起
部を概略的に示した斜視図である。
【図5】実施例3に係る光学式座標読み取り装置の光規
制口を概略的に示したものであり、(a)は後方斜視
図、(b)は上面図及び(c)は正面図である。
【図6】実施例4に係る光学式座標読み取り装置の光規
制口を概略的に示したものであり、(a)は後方斜視
図、(b)は正面図である。
【図7】従来の光学式座標読み取り装置の光マトリクス
を概略的に示したものであり、(a)は平面図、(b)
は側面図である。
【図8】従来の光学式座標読み取り装置の光規制口を概
略的に示した後方斜視図である。
【図9】従来の光学式座標読み取り装置の光マトリクス
において赤外光発光素子から射出された直進光路上の赤
外光が指で遮光される様子と、光規制口とフィルタとで
反射されて赤外光受光素子に入射する反射赤外光とを概
略的に示した平面図である。
【符号の説明】
1、2 光マトリクス 3 光マトリクス面 10、11 光源 12、13 受光部 15 位置指定領域 17、50a、51a、52a、53a フィルタ 70 突起部 40、80、90 光規制口 41、81、91 壁面

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の座標方向に位置指定領域を介して
    相対向する光源及び受光部が配置され、これら光源及び
    受光部により光マトリクスが形成され、前記光源及び前
    記受光部の前方にフィルタが配設された光学式座標読み
    取り装置において、前記光源及び前記受光部の縦列と横
    列とが異なる高さに配置されていることを特徴とする光
    学式座標読み取り装置。
  2. 【請求項2】 所定の座標方向に位置指定領域を介して
    相対向する光源及び受光部が配置され、これら光源及び
    受光部により光マトリクスが形成され、前記光源及び前
    記受光部の前方にフィルタが配設された光学式座標読み
    取り装置において、前記光源間及び前記受光部間であっ
    て前記フィルタの前面に突起部が形成されていることを
    特徴とする光学式座標読み取り装置。
  3. 【請求項3】 所定の座標方向に位置指定領域を介して
    相対向する光源及び受光部が配置され、これら光源及び
    受光部により光マトリクスが形成され、前記光源及び前
    記受光部の前方にフィルタが配設された光学式座標読み
    取り装置において、前記フィルタの後方であって前記光
    源及び前記受光部の前方位置に光規制口が形成され、該
    光規制口の壁面に無反射又は乱反射処理が施されている
    ことを特徴とする光学式座標読み取り装置。
  4. 【請求項4】 所定の座標方向に位置指定領域を介して
    相対向する光源及び受光部が配置され、これら光源及び
    受光部により光マトリクスが形成され、前記光源及び前
    記受光部の前方にフィルタが配設された光学式座標読み
    取り装置において、前記フィルタの後方であって前記光
    源及び前記受光部の前方位置に光規制口が形成され、該
    光規制口の壁面が前記光マトリクス面に対して上方ある
    いは下方に傾斜していることを特徴とする光学式座標読
    み取り装置。
JP684193U 1993-02-24 1993-02-24 光学式座標読み取り装置 Pending JPH0675035U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006146888A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Microsoft Corp 対話式ディスプレイ表面用の縁部照明システム及び縁部照明方法
WO2011070878A1 (ja) 2009-12-11 2011-06-16 シャープ株式会社 光センサ回路、二次元座標検出装置、情報処理装置および光センサ素子のリフレッシュ駆動方法

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