JPH0669402B2 - シートベルトバックル - Google Patents

シートベルトバックル

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JPH0669402B2
JPH0669402B2 JP1118478A JP11847889A JPH0669402B2 JP H0669402 B2 JPH0669402 B2 JP H0669402B2 JP 1118478 A JP1118478 A JP 1118478A JP 11847889 A JP11847889 A JP 11847889A JP H0669402 B2 JPH0669402 B2 JP H0669402B2
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JP
Japan
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locking member
buckle
seat belt
latch
belt buckle
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JP1118478A
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JPH0249605A (ja
Inventor
ロン・クラーク
ブライアン・エム・マーティン
Original Assignee
ゼネラル・モータース・コーポレーション
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Publication date
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Publication of JPH0669402B2 publication Critical patent/JPH0669402B2/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B11/00Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts
    • A44B11/25Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts
    • A44B11/2503Safety buckles
    • A44B11/2507Safety buckles actuated by a push-button
    • A44B11/2523Safety buckles actuated by a push-button acting parallel to the main plane of the buckle and in the same direction as the fastening action

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  • Buckles (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は自動車内のシートベルト用シートベルトバック
ルに関する。特に本発明は、バックルのフレーム内にピ
ボット結合されたロック部材であって、バックル内に挿
入された別のラッチ板と係合し、かつバックルフレーム
上に滑動可能に装着された押ボタン上への加圧により、
ロック部材が開放されるまでそのラッチ板を保持するよ
うに設けられたロック部材を含むシートベルトバックル
に関する。
従来技術 ラッチ通路を有するシートベルトバックルであって、別
のラッチ板がその通路内に配置されたばね偏荷重を受け
る放出部材により付加される力に抗してその通路内へ挿
入可能であり、その結果ラッチ板がピボット結合ロック
部材と係合してそれにより保持される上記シートベルト
バックルは、特に、ラッチ板がバックル内に滑動可能に
装着された押ボタンを加圧することによりピボット結合
ロック部材との係合から解放されるものが周知である。
このようなシートベルトバックルにおける好ましい特徴
は、ラッチ板のシートベルトバックル内への容易かつ有
効なラッチ動作、押ボタンを加圧することによるラッチ
板の容易な解放、およびラッチ板およびバックルがたと
え重衝撃荷重を受けてもラッチ板をバックル内のラッチ
位置に保持する能力とを含む。この最後に記載の特徴は
多くのシートベルトバックルにおいて、フレーム内に可
動に装着されたブロック部材であって、ピボット結合ロ
ック部材がラッチ板と係合されるときにそのロック部材
上で移動されるようにしたブロック部材を含むことによ
り達成され、これによりバックルが重衝撃荷重を受けた
ときにピボット結合ロック部材が偶然に持上がってラッ
チ板を解放するという危険性を防止する。このようなシ
ートベルトバックルの一実施例が米国特許A第4388746
号に開示されている。本発明はこれらの形式のシートベ
ルトの改良を示す。
発明の構成 シートベルトバックル内のラッチ通路内へ挿入可能なラ
ッチ板と着脱式に係合するように設けられた本発明によ
るシートベルトバックルは; 前記ラッチ通路を形成する開放前方端部と、シートベル
トに装着するように設けられた反対側後方端部と、開口
付矩形基板と、前記基板の各長手方向端縁から伸長する
直立側壁と、および前記基板の前方端部と後方端部との
間で前記基板の幅を横切って前記基板に平行にかつそれ
から間隔をなして伸長する固定棒であって、それの両端
部においてそれぞれの側壁に固定された前記固定棒とを
有する剛フレームと; ロック部材であって、ロック部材が前記ラッチ板をバッ
クル内の前記ラッチ通路内に保持するラッチ位置とロッ
ク部材が前記ラッチ通路からかわされて保持される非ラ
ッチ位置との間で前記フレームの前記固定棒に実質的に
平行でかつそれから間隔をなす軸のまわりにピボット運
動をするように前記側壁によりピボット支持されたロッ
ク部材と; 型ブロック部材であって、ロック部材が前記ラッチ位置
にありかつブロック部材が前記固定棒と前記ロック部材
との間に挟まれてロック部材の前記非ラッチ位置の方向
への任意のピボット運動を阻止する第1の位置とロック
部材が前記非ラッチ位置にありかつブロック部材が固定
棒と係合してロック部材を前記非ラッチ位置に保持する
第2の位置との間で前記ロック部材に対し長手方向に相
対運動をするように前記ピボット結合ロック部材上に滑
動可能に装着された型ブロック部材と; 前記ブロック部材を前記第1の位置から前記第2の位置
へ移動するようにフレーム基板に対し長手方向に相対運
動をするために前記ラッチ通路の上方で前記フレーム側
壁上に滑動可能に装着された押ボタンと;および ブロック部材とロック部材との間に配置されてブロック
部材に前記第1の位置の方向への偏荷重を与えるばね手
段と; からなり、 固定棒にバックルの後方端部に対面しかつ基板の幅を横
切って伸長する実質的にナイフエッジ形状の部分が設け
られ;および 型ブロックに、前記非ラッチ位置からばね手段がブロッ
ク部材を前記第1の位置にスナップ係合可能な位置への
ロック部材のピボット運動の間に固定棒の実質的にナイ
フエッジ形状の部分と本質的に線接触を形成するロープ
面が設けられる。
型ブロック部材のスロープ面はその上に型ブロック部材
が滑動可能に装着されるロック部材の実質的に平坦な方
向に傾斜している反り面であり、および型ブロックを前
記第1の位置から前記第2の位置へ移動するために押ボ
タン上の当接部が型ブロック部材の反り面と係合しかつ
前記当接部に型ブロック部材の反り面に相補のスロープ
接触面が設けられていることが好ましい。
本発明の好ましい実施例においては、型ブロック部材は
ホルムアルデヒドの重合から製造された線状ポリオシメ
チレン型アセタール樹脂のような高応力成形可能合成ブ
ラスチック材料から形成される。
固定棒は、第1の辺と、第1の辺に対向しかつそれに平
行な第2の辺と、および相互に対向するが相互に平行で
はなくかつ第1の辺から第2の辺に向かって収斂する残
りの2つの辺とからなる台形状断面を有する鋼製棒であ
り、前記固定棒がフレームの基板の方向へ下方に対面す
る前記第1の辺を有すること;および 前記第1の辺とバックルの後方端部に対面する非平行辺
との間の棒のエッジにより実質的にナイフエッジ形状の
部分が形成されること; とが有利である。
実施例 本発明およびそれの実施方法を以下に添付図を用いて説
明する。
第1図は本発明によるシートベルトバックル10を示し、
このシートベルトバックル10は、開放前方端部11と、シ
ートベルト(図示なし)に装着するように設けられた反
対側後方端部13と、開口付矩形基板14と、基板14のそれ
ぞれの長手方向縁部から各々上方に伸長する側板16(片
側のみが第1図に示されている)とを有する剛フレーム
12を含む。側板16の間の空間を横切って開口付基板14に
平行にかつそれから間隔をなして固定棒18が伸長する。
固定棒18は、第1の辺19と、第1の辺19に対向しかつそ
れに平行な第2の辺21と、および相互に対向するが相互
に平行ではなくかつ第1の辺19から第2の辺21に向かっ
て収斂する残りの2つの辺23および25とからなる台形状
断面を有する鋼製棒である。固定棒18は、棒の第1の辺
19がフレーム12の基板14の方向へ下方に対面し、かつ非
平行辺25がフレーム12の後方端部13に対面するように側
板16内の台形状開口内に配置される。固定棒18の第1の
辺19は端縁27において非平行辺25と交差し、端縁27は基
板14の幅方向に横切って伸長し、かつフレームの後方端
部13に対面する実質的にナイフエッジ形状の部分を形成
する。
押ボタン20は開口付基板14に対して前後に移動するよう
に側板16の間で滑動可能にかつ開口付基板14に対し平行
に装着され、押ボタン20はフレーム12の開放前方端部11
においてフレームとの間に矩形スロット状通路22を形成
するように開口付基板14から間隔を設けて配置され、こ
れにより開口付ラッチ板24のバックル10内への挿入を可
能にする。
ロック部材26が側板16の間において一体翼部分28(第3
図参照)を中心として回動自在に配置され、一体翼部分
28の各々はロック部材26の両側から伸長しかつそれぞれ
側板16の開放ピボット凹部30内に配置され、これにより
ロック部材26は、側板16間の空間を横切って伸長し、か
つ固定棒18と開口付基板14の平面との両方に実質的に平
行な軸のまわりにピボット運動をする。ロック部材26
は、これと一体の懸垂ロック棒32が開口付ラッチ板24の
一体横棒34の後側で係合する第1図に示すラッチ位置
と、ロック棒32の底面36が開口付ラッチ板24に対して設
けられている矩形スロット状通路22の上方に上昇される
第2図に示す非ラッチ位置との間でピボット運動が可能
である。第1図および第3図からわかるように各開放ピ
ボット凹部30は、それぞれの側板16を貫通しかつバック
ル10の組立ての間にそれぞれの翼部分28を凹部30内に挿
入しやすいように取除かれた側板の隣接部分を有する開
口として形成される。
ロック部材26は2つの懸垂レグ38を有し、図面にはその
うちの片方のみが示されているが、懸垂レグ38はロック
部材26のピボット軸付近から開口付基板14の近くまで伸
長し、そのレグ38は、ロック部材26がラッチ位置と非ラ
ッチ位置との間でピボット運動をするときに、レグ38が
開口付基板14に対して直立する第1図に示す位置と、第
2図に示す前方傾斜位置との間でピボット運動をする。
第1図および第2図からわかるように、ロック部材26は
各翼部分28の前方の下向クランク部分40とおよび中央リ
ム42とを含む。ロック部材26の残りの部分は2つの下向
クランク部分40から前方に伸長して矩形スロット状通路
22の上に載る実質的に矩形の平坦部分44を形成し、かつ
懸垂ロック棒32を支持する。第1図からわかるように、
バックル10がラッチ位置にあるときロック部材26の平坦
部分44は開口付基板14に実質的に平行である。
型滑動台ブロック46が、バックル10内の矩形スロット状
開口22内への開口付ラッチ板24の挿入方向に平行な方向
に前後に滑動するように、ロック部材26の平坦部分44に
滑動可能に装着される。型滑動台ブロック46は、実質的
に平坦な上面48と、反り前方面50とおよび中央配置後方
伸長ばねハウジング52とを含む。反り前方面50はロック
部材26の平坦部分44に向かって傾斜している。コイルば
ね54は滑動台ブロック46の後方伸長ばねハウジング52内
に配置されたそれの一端と、およびロック部材26の中央
リム42の端部上に配置されたそれの他端とを有して滑動
台ブロック46に平坦部分44の前方端部方向へ偏荷重を与
える。滑動台ブロック46の寸法は、バックルが第1図に
示すラッチ状態にあるときには滑動台ブロック46がコイ
ルバネ54により与えられるばね偏荷重を受けながら滑動
台46の平坦上面48を固定棒18の第1の辺19に接触させて
固定棒18の下側で滑動可能なようになっている。固定棒
18の下側における滑動台ブロック46の前方運動は押ボタ
ン20上に形成された滑動台ブロック46との当接部56によ
り制限される。型滑動台ブロック46はホルムアルデヒド
の重合から製造された線状ポリオキシメチレン型アセタ
ール樹脂のような高応力合成プラスチック材料から成形
される。このようなアセタール樹脂の例はデルリン
((Delrin)の商品名で販売されるアセタール樹脂であ
る。
型滑動台ブロック46の平坦部分44上での後方運動は、バ
ックルがラッチ状態にあるときに押ボタン20に加えられ
た圧力を滑動台ブロック46の反り前方面50と接触する押
ボタン20上の当接部56を介して伝達することにより形成
される。当接部56は、バックルを第2図に示す非ラッチ
状態に置くのに必要な型滑動台ブロック46の後方運動の
間に固定棒18の第1の辺19の下側を通過するように押ボ
タン20上に配置されている。各当接部56は滑動台ブロッ
ク46の反り前方面50に相補の傾斜接触面57を有する。押
ボタン20は2つの後方伸長アーム59を含み、第1図には
そのうちの片方のみが示されているが、後方伸長アーム
59は固定棒18の第2の辺21を横切って外方伸長耳部61
(第3図参照)において終端し、耳部61はフレーム12の
側板16内に形成されたそれぞれの矩形開口内に滑動可能
に収容され、かつそれにより押ボタン20がフレーム12上
に前後運動をするように滑動可能に装着される手段を形
成する。
バックル10はまた、バックル10内の矩形スロット状開口
22内への開口付ラッチ板24の挿入の方向に対し平行に基
板14内の開口60内で前後運動をするように開口付基板14
上に滑動可能に装着された型放出部材58をも含む。型放
出部材58は開口付基板の長手方向軸のまわりに対称形の
形状を有し、開口付基板14の上面上を滑動する主本体部
分62と、開口60内に配置された懸垂中央部分64と、およ
び図面にはそれらのうちの片方しか示されていない傾斜
上部翼部分66とを含む。型放出部材58には、懸垂中央部
分64の後方端部と開口付基板14上に形成されたばね当接
部70との間に配置された放出部材コイルばね68により矩
形スロット状開口22の開放端部に向けて偏荷重が付加さ
れる。バックルが第2図に示す非ラッチ位置にあると
き、傾斜上部翼部分66の各々の前方端部72は押ボタン20
内のそれぞれの当接部74と接触して押ボタンを伸長位置
に保持し、および主本体部分62の前方端縁78は基板14内
の開口60の前方端縁80に隣接して配置される。
(バックルの作動) まずバックル10が第2図に示す非ラッチ状態にあるもの
とする。この位置においてロック部材26は、滑動台ブロ
ック46の反り前方面50が固定棒18のナイフ状後方エッジ
27と線接触をなす位置へ圧縮コイルばね54により偏荷重
が付加される型滑動台ブロック46によって上昇非ラッチ
位置に保持される。
バックル10をラッチ位置に置くためには、ラッチ板24の
横棒34が放出部材58の主本体部分62の前方端縁78と接触
するまで開口付ラッチ板24が矩形スロット状通路22内へ
挿入される。ラッチ板24をさらに挿入すると型放出部材
58は開口付基板14に沿って後方に押されて放出部材ばね
68を圧縮し、逐には放出部材58の主本体部分62の後面84
がそれぞれロック部材26の懸垂レグ38の下方自由端部と
接触する。ラッチ板24をさらに挿入することにより放出
部材58が後方運動を継続すると、ロック部材26は下方に
ピボット運動をして懸垂ロック棒32を開口付ラッチ板24
を貫通して横棒34の後方へ挿入し、かつ基板14の開口60
内へ挿入してラッチ板24をバックル10内における第1図
に示す位置へラッチして固定する。同時に滑動台ブロッ
ク46は反り前方面50を固定棒18のナイフ状後方エッジ27
と滑動接触をさせながらロック部材26と共に下方に移動
して、逐にはロック部材26の平坦部分44が基板14に対し
て実質的に平行になる。この点において滑動台ブロック
46の反り前方面50は急に固定棒18のナイフ状後方エッジ
27をかわして滑動しかつ滑動台ブロック46はコイルばね
54の偏荷重を受けながら平坦部分44に沿って急に前方へ
推力を受けてスナップ状に第1図に示す位置となり、こ
こで滑動台ブロック46の平坦上面48は固定棒18の第1の
辺19と接触する。
第1図に示すバックル10のラッチ位置においては、開口
ラッチ板24はラッチ板24の横棒34の後方と係合するロッ
ク部材26の懸垂ロック棒32によりバックル10内の所定位
置内に固定保持される。ラッチ板がラッチ板をバックル
から引抜こうとする重荷重力をたとえ受けたとしても、
ラッチ板24を放出させるようなロック部材26の上方ピボ
ット運動はロック部材と固定棒18との間に挟まれた滑動
ブロック46により防止される。この点に関して、ロック
部材の翼部分28の寸法はこれらの翼部分が700ニュート
ン以下の荷重をたわむことなく支持可能なようになって
いる。ラッチ状態のバックルが翼部分28にかけられた荷
重が700ニュートンを越えるような力を受けた場合に、
翼部分28は変形を開始して順次に弾性変形をなし逐には
ロック棒32の前方面86が基板14内の開口60の前方端縁80
に接触する。この点においてロック棒32はラッチ板24の
横棒34と基板14の開口60の前方端縁80との間で圧縮され
て保持され、これによりこのような過大荷重を受けた場
合でもバックル10のいずれかの部品またはラッチ板24の
これ以上の運動を防止する。
ラッチ状態のバックル10が上記のようにロックする過大
荷重を受けた場合において、この過大荷重が一旦除去さ
れると、ロック部材26の翼部分28は弾性により回復し、
これにより前方面86が開口60の前方端縁80から第2図に
おける対向矢印間で指示された所定の間隔だけ離れたそ
れの最初のラッチ位置へロック棒32を戻す。この所定の
間隔は、ラッチ板24がバックル10から引抜かれる間にロ
ック部材26のロック棒32が開口付基板14をかわして上方
に揺動するのを可能にする。ラッチ状態のバックルに低
荷重力が付加されているときには、これらの低荷重力は
ロック部材26の翼部分28とバックルフレーム12のそれぞ
れの側板16との間の係合により支持されるので、ロック
棒32と開口付基板14との間のこの所定の間隙が常に維持
されるようになることは当然である。
ラッチ板24は押ボタン20の当接部56の傾斜接触面57と滑
動台ブロック46の反り前方面50との接触を介して滑動台
ブロック46に力を付加する押ボタン20の押付力によりバ
ックルから引抜かれる。反り前方面50と接触面57とは相
対傾斜をなしているので、滑動台ブロック46に加えられ
た力は固定棒18の方向を向く上向きに成分を有し、これ
により滑動台ブロック46とロック部材26の平坦部分44と
の両方を持上げようとする。滑動台ブロック46はロック
部材26の平坦部分44に沿って移動してコイルばね54を圧
縮し、逐には滑動台ブロック46の平坦上面48は固定棒18
との接触から外れるように移動する。この点において滑
動台ブロック46の反り前方面50はナイフ状後方エッジと
接触をなし、コイルばね54により滑動台ブロック46に付
加された圧縮力がまた滑動台ブロック46とロック部材26
の平坦部分44との両方を持上げるようにも作用する上向
き成分を形成し、これが一方ではロック部材26を上向き
方向に回転させてロック棒32をラッチ板24の横棒34との
係合から切離す。これが一旦起きると、ラッチ板24は圧
縮された放出部材ばね68の作用を受けて放出部材58によ
りバックル10から放出される。圧縮された放出部材ばね
68の作用により発生された放出部材58の前方運動は放出
部材58の傾斜上部翼部分66の前方端部72を押ボタン20内
のそれぞれの当接部74と接触させて押ボタン20をそれの
伸長位置に戻す。したがって放出部材58のこの前方運動
はロック棒32をラッチ板24の付近から完全に引離し、こ
れによりロック棒32のラッチ板24との係合の任意の部分
的切離し状態が生ずる可能性を確実に排除する。
バックルが一旦第2図に示す非ラッチ位置になると、滑
動台ブロック46の反り前方面50とラッチ部材26上に上向
き偏荷重を形成する固定棒18のナイフ状後方エッジ27と
のばね偏荷重接触により、ラッチ部材26は第2図に示す
上方非ラッチ位置に確実に保持され、ラッチ板24がバッ
クル10内に再挿入されるまでラッチ部材26はこの位置の
ままである。したがってこの特徴は、バックル10内にお
いてラッチ板24の部分係合を生じる可能性がないので、
バックルのラッチ誤動作の危険性に対するきわめて確実
な安全保護を提供する。バックルをラッチしようとして
もこれはラッチ部材26上のコイルばね54により与えられ
る上向き偏荷重により阻止され、この結果滑動台ブロッ
ク46の反り前方面50が固定棒18のナイフ状後方エッジ27
をかわして移動することはない。バックルのラッチ動作
は、滑動台46の反り前方面50が移動されて固定棒18のナ
イフ状後方エッジ27をかわし、およびこれが起きてから
コイルばね54の急激な膨張により形成されたスナップ作
用効果をうけてバックルの急激かつ確実なラッチ動作が
形成されるときにのみ可能である。
図面の第3図から、ラッチ板がバックル10内で係合され
たときに放出部材58の傾斜上部翼部分66の前方端部72が
ラッチ板24の部分の上に載ることに注目すべきである。
第1図からわかるように、放出部材58の傾斜上部翼部分
66の前方端部72はラッチ板24の上面とラッチ部材26の平
坦部分44の下面との間に挟まれてラッチ板がバックル内
に完全にラッチされたときにラッチ板がバックル内でガ
タつきをなす傾向を実質的に防止する。
本発明のシートベルトバックルは自動車シートベルト用
の有効かつ確実なクロージャ部材を提供し、この場合に
付属のラッチ板をバックル内の所定位置内に迅速かつ容
易にラッチすること、たとえ高いレベルの荷重を受けた
場合でもそのラッチ板をバックル内の所定位置に保持す
ること、およびバックルの押ボタン解放機構に対して比
較的低いレベルの力を付加するだけでそのラッチ板をバ
ックル内の係合から容易かつ有効に切離すこととが可能
である。
【図面の簡単な説明】
第1図はラッチ板とラッチ状態にあるバックルを示した
本発明によるシートベルトバックルの断面図; 第2図は非ラッチ状態にあるバックルを示した第1図に
示すシートベルトバックルの断面図;および 第3図は第1図に示すシートベルトバックルのA−A′
で示す長手方向軸に沿って切断された2つの断面の平面
図である。 10…シートベルトバックル, 11…開放前方端部,12…フレーム, 13…反対側後方端部,14…基板, 16…側壁,18…固定棒, 19…第1の辺,20…押ボタン, 21…第2の辺,22…ラッチ通路, 23,25…残りの2つの辺,24…ラッチ板, 26…ロック部材, 27…ナイフエッジ形状の部分, 32…ロック棒,44…平坦部分, 46…ブロック部材, 50…スロープ面(反り面),54…ばね手段, 56…当接部,57…スロープ接触面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−88108(JP,U) 実開 昭61−75710(JP,U)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートベルトバックル(10)内のラッチ通
    路(22)内へ挿入可能なラッチ板(24)と着脱式に係合
    するように設けられたシートベルトバックル(10)であ
    って、前記シートベルトバックル(10)は: 前記ラッチ通路(22)を形成する開放前方端部(11)
    と、シートベルトに装着するように設けられた反対側後
    方端部(13)と、開口付矩形基板(14)と、および前記
    基板(14)の各長手方向縁部から伸長する直立側壁(1
    6)とを有する剛フレーム(12)と; ラッチ位置と非ラッチ位置との間でピボット運動をする
    ように前記フレーム側壁(16)によりピボット支持され
    たロック部材(26)であって、それから伸長する懸垂ロ
    ック棒(32)であってロック部材(26)が前記ラッチ位
    置にあるときに前記ラッチ通路(22)を横切りかつ前記
    ラッチ板(24)の開口内に伸長する懸垂ロック棒(32)
    を含むロック部材(26)と; 型ブロック部材(46)であって、ロック部材(26)が前
    記ラッチ位置にありかつブロック部材(46)がロック部
    材(26)の前記非ラッチ位置の方向への任意のピボット
    運動を防止する第1の位置と、ロック部材(26)が前記
    非ラッチ位置にある第2の位置との間で前記ロック部材
    (26)に対し相対運動をするように前記バックル(10)
    内に可動に装着された型ブロック部材(46)と; 前記ブロック部材(46)を前記第1の位置から前記第2
    の位置へ移動するようにフレーム基板(14)に対し長手
    方向に相対運動をするために前記ラッチ通路(22)の上
    方で前記フレーム側壁(16)上に滑動可能に装着された
    押ボタン(20)と;および ブロック部材(46)に前記第1の位置の方向への偏荷重
    を与えるばね手段(54)と; からなるシートベルトバックル(10)において: 前記基板(14)の前方端部と後方端部との間で前記基板
    (14)を幅方向に横切って前記基板(14)に平行にかつ
    それから間隔をなして固定棒(18)が伸長し、前記固定
    棒(18)がそれの両端部においてそれぞれの側壁(16)
    に固定されること; ロック部材(26)が前記ラッチ板(25)をバックル(1
    0)内の前記ラッチ通路(22)内に保持する前記ラッチ
    位置と、ロック部材(26)が前記ラッチ通路(22)から
    かわされて保持される前記非ラッチとの間で前記フレー
    ム(12)の前記固定棒(18)に実質的に平行でかつそれ
    から間隔をなす軸のまわりにピボット運動をするように
    前記ロック部材(26)が前記側壁(16)によりピボット
    支持されること; ロック部材(26)が前記ラッチ位置にありかつブロック
    部材(46)が前記固定棒(18)と前記ロック部材(26)
    との間に挟まれてロック部材(26)の前記非ラッチ位置
    の方向への任意のピボット運動を阻止する前記第1の位
    置と、ロック部材(26)が前記非ラッチ位置にありかつ
    ブロック部材(46)が固定棒(18)と係合してロック部
    材(26)を前記非ラッチ位置に保持する前記第2の位置
    との間で前記ロック部材(26)に対し長手方向に相対運
    動をするように前記型ブロック部材(46)が前記ピボッ
    ト結合ロック部材(26)上に滑動可能に装着されるこ
    と;および 前記ばね手段(54)がブロック部材(46)とロック部材
    (26)との間に配置されてブロック部材(46)に前記第
    1の位置の方向へ偏荷重を与えること; 固定棒(18)に、バックル(10)の後方端部(13)に対
    面しかつ基板(14)の幅を横切って伸長する実質的にナ
    イフエッジ形状の部分(27)が設けられること;および 型ブロック部材(46)に、前記非ラッチ位置からばね手
    段(54)がブロック部材(46)を前記第1の位置にスナ
    ップ係合可能な位置へのロック部材(26)のピボット運
    動の間に固定棒(18)の実質的にナイフエッジ形状の部
    分(27)と本質的に線接触を形成するスロープ面(50)
    が設けられること; とを特徴とするシートベルトバックル。
  2. 【請求項2】型ブロック部材(46)のスロープ面(50)
    がその上に型ブロック部材(46)が滑動可能に装着され
    るロック部材(26)の実質的に平坦な部分(44)の方向
    に傾斜している反り面であることを特徴とする請求項1
    記載のシートベルトバックル。
  3. 【請求項3】型ブロック部材(46)が成形用高力合成プ
    ラスチック材料から形成されることを特徴とする請求項
    1または2に記載のシートベルトバックル。
  4. 【請求項4】型ブロック部材(46)がホルムアルデヒド
    の重合から製造された線状ポリオキシメチレン型アセタ
    ール樹脂から形成されることを特徴とする請求項3記載
    のシートベルトバックル。
  5. 【請求項5】固定棒(18)が、第1の辺(19)と、第1
    の辺(19)に対向しかつそれに平行な第2の辺(21)
    と、および相互に対向するが相互に平行ではなくかつ第
    1の辺(19)から第2の辺(21)に向かって収斂する残
    りの2つの辺(23,25)とからなる台形形状断面を有す
    る鋼製棒であり、前記固定棒(18)がフレーム(12)の
    基板(14)の方向へ下方に対面する前記第1の辺(19)
    を有すること;および 前記第1の辺(19)とバックル(10)の後方端部(13)
    に対面する非平行辺(25)との間の棒(18)のエッジに
    より実質的にナイフエッジ形状の部分(27)が形成され
    ること; とを特徴とする前記請求項1ないし4のいずれかに記載
    のシートベルトバックル。
  6. 【請求項6】型ブロック部材(46)を前記第1の位置か
    ら前記第2の位置へ移動するために押ボタン(20)上の
    当接部(56)が型ブロック部材(46)の反り面(50)と
    係合しかつ前記当接部(56)に型ブロック部材(46)の
    反り面(50)に相補のスロープ接触面(57)が設けられ
    ることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載
    のシートベルトバックル。
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