JPH0669038U - リフトの照明装置 - Google Patents

リフトの照明装置

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JPH0669038U
JPH0669038U JP1701393U JP1701393U JPH0669038U JP H0669038 U JPH0669038 U JP H0669038U JP 1701393 U JP1701393 U JP 1701393U JP 1701393 U JP1701393 U JP 1701393U JP H0669038 U JPH0669038 U JP H0669038U
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隆 池尾
直樹 大内
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日産アルティア株式会社
オリオンテクノ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、車両などの被昇降物体を昇降させ
るリフトにおいて、上昇時の被昇降物体の底面などをを
照明する、使い勝手に優れたリフトの照明装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 本考案は、被昇降物体Aを昇降させるリフト
11の水平支持部11b,11bの一部に長尺な棒状の
照明器具100a〜bの一端を首振り自在に取り付け、
当該照明器具100a〜bの不使用時には前記水平支持
部11b,11b側に添設させる一方、当該照明器具1
00a〜bの使用時には前記一端の首振り部101を中
心にして当該照明器具100a〜b全体をその遊端側に
かけて自在に旋回させるリフトの照明装置にあり、簡単
な操作により、必要部分をより明るく、かつ広い領域を
照明することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両などの被昇降物体を昇降させるリフトにおいて、上昇時の被昇 降物体の底面などを照明するための照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の検査や整備などの際には、例えば図9に示したようにリフト(昇降装置 )1を用いて、対象の車両Aを高く持ち上げ、作業者がこの車両Aの下に入って 所定の作業を行うわけであるが、このとき、整備工場内などにあって、その屋内 天井などに所望の照明器具が設置してあっても、当該車両Aの底面側には通常十 分な光がとどかず、一般に暗くなることが多いため、従来から種々の補助的な照 明器具が用いられている。
【0003】 この補助的な照明器具としては、例えば図9に示したように延長コード3が接 続され、リフト設置床面の適宜個所に自在に置ける床置型の照明器具2や、図1 0に示したようにやはり延長コード3が接続されると共に、引掛け用のフック5 が付設され、リフト1や車両Aの底面の適宜個所に自在に引っ掛けることができ る吊設型の照明器具4などが挙げられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記床置型の照明器具2にあっては、床面から車両底面までの距離 (作業者が入れる高さ)が大きく、十分な照度が得られないという問題がある。 また、床置型の場合、作業の邪魔になるなどの問題もある。一方、吊設型の照明 器具4の場合は、リフト1や車両Aの底面などの適当な部分に引っ掛ければよい ため、十分な照度が得られるものの、延長コード3が作業の邪魔になったり、照 明が局部的になり易く、また、照明対象面に極端に近づけると、電球の高熱によ って、ガソリンやオイルなどが存在する当該作業環境では、引火などの危険もあ る。
【0005】 このため、一部には、上記図9のようなリフト1において、予め支柱部材から なる立設支持部1a,1aの側面などに蛍光灯などの照明器具を設置したものも 提案されている。この場合、その都度照明器具を床に置いたり、車両底面に引っ 掛けたりするなどの手間が省かれるなどの利点が得られるものの、照明器具自体 は、上記立設支持部1a,1a部分に固定的に設置されているため、照明領域が 限定され、未だ使い勝手が不十分なものであった。
【0006】 本考案は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、リフトの一部に蛍 光灯などの内臓された長尺な棒状の照明器具を首振り(旋回)自在に取付けるこ とにより、使い勝手がよく、十分な照度でもって広範囲を照明することができる リフトの照明装置を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かゝる本考案の特徴とする点は、被昇降物体を昇降させるリフトの立設支持部 または水平支持部の一部に長尺な棒状の照明器具の一端を首振り自在に取り付け 、当該照明器具の不使用時には前記立設支持部または水平支持部側に添設させる 一方、当該照明器具の使用時には前記一端の首振り部を中心にして当該照明器具 全体をその遊端側にかけて自在に旋回させるリフトの照明装置にある。
【0008】
【作用】
このように本考案では、リフトの一部に長尺な棒状の照明器具を首振り自在に 取り付けてあるため、使用時に照明器具の遊端側を軽く引くなどすれば、立設支 持部などの一部に添設された一種の収納状態から、簡単に当該照明器具を旋回さ せることができ、必要部分をより明るく、かつ広い領域を照明することができる 。また、使用後は、照明器具の遊端側を軽く押すなどすれば、やはり簡単に添設 させ、収納状態とすることができる。
【0009】
【実施例】 図1〜図3は、本考案に係るリフトの照明装置を車両用リフトに適用した場合 の一実施例を示したものである。 図中、11は床面のピットなどに折り畳み状態で収納される、所謂パンタグラ フ方式のリフトで、対象車両Aの底面を持ち上げる水平支持部11b,11bは 、2個の平行な受台用天板からなり、この各受台用天板11b,11bの底面に は、X型のフレーム群が2段構造に組み付けられて伸縮自在とするパンタグラフ 機構を構成する立設支持部11a,11aの各上端が軸着されると共に、当該天 板11b,11bの底面内側寄り部分には、当該部分に添設するようにして、一 対の長尺な棒状の照明器具100a〜bが、その一端の首振り部101を介して 首振り自在に取り付けられている。
【0010】 このようにして取付けられる上記各照明器具100a〜bの具体的な構造とし ては、例えば図4〜図5に示したように、長尺なパイプ状の光透過性の素材から なるケース体102内に棒状の蛍光灯103が内臓されてなる。このケース体1 02は、十分な強度を有するものであるため、照明器具100a〜b自体に外力 などの相当大きな衝撃があっても内部の蛍光灯103は十分保護され、容易に破 損することはない。また、このケース体102の光照射面に面した以外の部分に 、金属蒸着や金属塗布などによる遮光層102aを設けて、蛍光灯103からの 光が上記車両Aの底面側にのみ向かうように指向性を持たせることもできる。
【0011】 このようにしてなる各照明器具100a〜bの上記一端の首振り部101の構 造も、特に限定されないが、上記図4〜図5に示した如き構造が挙げられる。 図4の構造は、固着が緩いことにより首振り自在とした簡単な弛緩固着方式に よるものである。つまり、この実施例の首振り部101は、ケース体102の外 周に回された帯金具104とネジ部材105により当該ケース体102に固着さ れたアングル金具106と、当該アングル金具106に装着されたボルト部材1 07と、上記水平支持部11b側に固着されたコ字型の取付け用台金具108と 、当該台金具108の取付け面の貫通穴に挿入された上記ボルト部材107の突 出ネジ部に螺着されるナット部材109とからなり、当該ナット部材109を適 度な強さ(首振り可能な強さ)で締め付けることにより、自在な首振り機能が得 られる。
【0012】 したがって、照明器具100a〜bの遊端側を、軽く引いたり押したりすれば 、上記ボルト部材107を中心軸として、照明器具100a〜bは簡単に首振り 動作される。つまり、水平支持部11b側に添設された一種の収納状態から、簡 単に当該照明器具100a〜bを旋回させることができ、必要部分をより明るく 、かつ広い領域を照明することができる。また、使用後は、当該照明器具100 a〜bの遊端側を軽く押すなどすれば、やはり簡単に水平支持部11b側に添設 させることができる。
【0013】 一方、図5の構造は、任意の自在な方向に首振りすることができる雲台構造に よるものである。この実施例の首振り部101は、上記図4と同様にして取付け られ、かつナット部材109により完全に固着されたボルト部材107と、当該 ボルト部材107の延設ネジ部107aが螺着固定された雲台用球体球体110 と、上記水平支持部11b側に固着されたコ字型の取付け用台金具108と、一 端の開口部分が絞り込まれて上記球体110が収納されると共に、その外周の基 端に形成された雄ネジ部111aが上記取付け用台金具108の取付け面に形成 した雌ネジ部108aに螺着される筒型部材111と、当該筒型部材111内に その押圧摺動部112aが挿入され、かつそのネジシャフト部112bが上記取 付け用台金具108の中心部に設けた雌ネジ部108bに螺着された球体回転制 御部材112と、当該球体押圧用摺動部材112の突出したネジシャフト部11 2bの先端に装着された摘み部材113とからなり、当該摘み部材113の操作 により球体回転制御部材112の押圧摺動部112aを摺動させて、雲台用球体 110を適度な強さ(回転可能な強さ)で締め付けることにより、自在な首振り 機能が得られる。
【0014】 したがって、やはり上記図4の場合と同様、照明器具100a〜bの遊端側を 軽く引いたり押したりすれば、上記雲台用球体球体110を中心として、照明器 具100a〜bは簡単に任意の自在な方向に首振り動作される。 つまり、雲台機構により、水平方向のみならず、上下方向などへと立体的な旋 回が自在に対応できるようになる。
【0015】 図6は、本考案に係るリフトの照明装置を車両用リフトに適用した場合の他の 実施例を示したものである。この場合の車両用リフト11は、床面のピットなど に収納されたリフト上に対象車両を車輪ごと載せて持ち上げるドライブオン方式 のリフトで、対象車両の載る水平支持部11b,11bは、2個の比較的長い平 行な受台用天板からなるため、この各受台用天板11b,11b下には、当該天 板11b,11bに平行にかつ互い違いにして、例えば計4個の長尺な棒状の照 明器具100c〜fを、その一端の首振り部101を介して首振り自在に取り付 けてある。なお、この場合も、首振り部101の構造は、特に限定されないが、 上記図4〜図5のような構成とするともよい。 このような構成から、各照明器具100c〜fの遊端側を軽く引いたり押した りすれば、当該各照明器具100c〜fは簡単に首振り動作され、しかも、この 首振り旋回が互い違いに行われるため、車両底面をより広い範囲を万遍なく照明 することができる。
【0016】 図7〜図8は、本考案に係るリフトの照明装置を車両用リフトに適用した場合 のさらに別の一実施例を示したもので、この場合のリフト11は、床面などの左 右の2箇所に2本の立設支持部11a,11aを設置し、この立設支持部11a ,11aの内側に装着され、駆動源により上下動されるリフトアーム12,12 によって、対象車両Aを持ち上げるようになっている。 そして、このようにしてなるリフト11の立設支持部11a,11aの一部、 すなわち前後の側面には、特にその取付け個数は限定されないが、例えば計6個 の長尺な棒状の照明器具100g〜l(図中一部省略)を、その一端の首振り部 101を介して首振り自在に取り付けてある。
【0017】 つまり、上記立設支持部11a,11aの後方側面(裏面)の左右には、2個 ずつの照明器具100g〜jが取付けられ、そのうち、内側の一対の照明器具1 00g〜hは、図7に示したように、当該立設支持部11a,11aの内側にそ の遊端側が上向きに旋回されて、上記車両底面の中央部分を中心に照明するよう にようになっている。また、一方、外側の各照明器具100i〜jは、図8に示 したように、当該立設支持部11a,11aの後方にその遊端側が上向きに旋回 されて、上記車両底面の後方縁部分を中心に照明するようにようになっている。 さらにまた、当該立設支持部11a,11aの前方側面(正面)の左右には、1 個ずつの照明器具100k〜lが取付けられ、この各照明器具100k〜lは、 図8に示したように、当該立設支持部11a,11aの前方にその遊端側が上向 きに旋回されて、上記車両底面の前方縁部分を中心に照明するようにようになっ ている。なお、ここでも、首振り部101の構造は、特に限定されないが、上記 図4〜図5のような構造とするともよい。
【0018】 したがって、やはり各照明器具100a〜lの遊端側を、軽く引いたり押した りすれば、当該照明器具100a〜lはその首振り部101を中心にして簡単に 首振り動作させることができる。つまり、立設支持部11a側に添設された一種 の収納状態から、当該各照明器具100a〜lを簡単に旋回させることができ、 必要部分をより明るく、かつ広範囲にわたって照明することができる。もちろん 、使用後は、当該照明器具100a〜lの遊端側を軽く押すなどすれば、やはり 簡単に立設支持部11a側に添設させることができる。
【0019】 なお、上記各実施例では、リフトが車両用リフトの場合であったが、本考案は これに限定されるものではない。また、車両用リフトにあっても、上記各実施例 の場合に限定されるものではない。
【0020】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように本考案に係るリフトの照明装置によると、リフ トの立設支持部または水平支持部の一部に長尺な棒状の照明器具を首振り自在に 取り付けてあるため、使用時に照明器具の遊端側を軽く引くなどすれば、立設支 持部やまたは水平支持部などの一部に添設された一種の収納状態から、簡単に当 該照明器具を旋回させることができ、必要部分をより明るく、かつより広く照明 することができる。また、使用後は、照明器具の遊端側を軽く押すなどすれば、 やはり簡単に収納状態にすることができるため、極めて良好な使い勝手が得られ る。さらに、上記照明器具において、蛍光灯を高強度のケース体内に内蔵する構 造とした場合には、当該ケース体で蛍光灯を保護することができる。これにより 、蛍光灯の破損などによる危険、作業性の低下などが未然に防止することが可能 となる。さらにまた、ケース体の一部に遮光層を設ければ、照明器具に指向性を 持たせることができ、必要な部分をより明るく照明することができる。言い換え れば、このことは作業者側などの不必要な部分への光照射がなくなるため、光眩 惑などがなくなり、良好な作業性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るリフトの照明装置を車両用リフト
に適用した場合の一実施例を示した斜視図である。
【図2】図1の車両用リフトの平面図である。
【図3】図1の車両用リフトの部分正面図である。
【図4】図1の照明装置における首振り部を示した縦断
面図である。
【図5】図1の照明装置における他の首振り部を示した
縦断面図である。
【図6】本考案に係るリフトの照明装置を車両用リフト
に適用した場合の他の実施例を示した平面図である。
【図7】本考案に係るリフトの照明装置を車両用リフト
に適用した場合のさらに別の実施例を示した背面図であ
る。
【図8】図7の車両用リフトを示した一部欠截側面図で
ある。
【図9】従来の車両用リフトを示した斜視図である。
【図10】従来の照明器具を示した斜視図である。
【符号の説明】
11 リフト 11a 立設支持部 11b 水平支持部 100a〜l 長尺な棒状の照明器具 101 首振り部 A 被昇降物体(車両)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被昇降物体を昇降させるリフトの立設支
    持部または水平支持部の一部に長尺な棒状の照明器具の
    一端を首振り自在に取り付け、当該照明器具の不使用時
    には前記立設支持部または水平支持部側に添設させる一
    方、当該照明器具の使用時には前記一端の首振り部を中
    心にして当該照明器具全体をその遊端側にかけて自在に
    旋回させることを特徴とするリフトの照明装置。
JP1993017013U 1993-03-12 1993-03-12 リフトの照明装置 Expired - Lifetime JP2554383Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011154519A1 (de) * 2010-06-11 2011-12-15 Gerhard Finkbeiner Hebevorrichtung zum heben und senken von lasten, insbesondere von fahrzeugen
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