JPH0668965B2 - 放射線測定装置 - Google Patents

放射線測定装置

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JPH0668965B2
JPH0668965B2 JP15200488A JP15200488A JPH0668965B2 JP H0668965 B2 JPH0668965 B2 JP H0668965B2 JP 15200488 A JP15200488 A JP 15200488A JP 15200488 A JP15200488 A JP 15200488A JP H0668965 B2 JPH0668965 B2 JP H0668965B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は放射線のエネルギーレベルの大略を測定する放
射線測定装置、特に、比較的高い温度においても測定が
可能であつて、かつ高い放射線照射線量率のもとにおい
ても測定が可能な測定装置に関する。以後、放射線照射
線量率を単に線量率ということがある。
〔従来の技術〕
従来、原子力施設等では、原子炉事故の際炉外の地表近
傍に流出する核分裂生成物が放射する放射線に低エネル
ギーレベルの成分が多く含まれているので、該原子炉の
周辺で常時放射線の照射線量及びエネルギーレベルを測
定して、前記原子炉における事故の有無や事故の態様の
監視を行つている。そうして、このような監視装置にお
いては放射線のエネルギーレベルを測定することができ
るシンチレーシヨン検出器や半導体検出器や比例計数管
が一般に使用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
原子力施設等では上述したような放射線監視装置が設け
られているが、ここに採用されているシンチレーシヨン
検出器等の放射線検出器を用いた放射線測定装置では、
該検出器が出力する信号に含まれるパルスを計数して放
射線測定を行うのが測定の基本原理となつているため、
隣接するパルスが重なるような高線量率の場合個々のパ
ルスを弁別することが困難になつて、放射線測定が不可
能になるという問題点がある。また、上述した放射線検
出器はその構造上たかだか60℃までしか使用できないの
で、このような検出器を用いた放射線測定装置には60℃
をこえるような比較的高温の温度環境では使用すること
ができないという問題点もある。
本発明の目的は、放射線の照射線量率の測定に従来採用
されている電離箱を用いて放射線のエネルギーレベルに
対応した信号が得られるようにして、高線量率及び比較
的高温の環境においても放射線のおおよそのエネルギー
レベルを測定することができる放射線測定装置を得るこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的達成のため、本発明によれば、入射する放射線
の単位照射線量率当りの出力値が前記放射線のエネルギ
ーレベルに対してほぼ一様に分布している第1電離箱
と、前記出力値が前記放射線のエネルギーレベルに対し
て単調に変化するように分布している第2電離箱と、前
記両電離箱の各出力信号を用いて所定の演算を行つてそ
の結果に応じた測定信号を出力する演算部とを備え、前
記測定信号にもとづき前記放射線が存在する放射線場の
代表的エネルギーレベルを測定するように放射線測定装
置を構成するものとする。
〔作用〕
上記のように構成すると、通常80℃程度の周囲温度まで
使用することができ、かつ出力信号が直流電流であるた
め高線量率の放射線に対しても容易に測定を行うことが
できる電離箱を用いて、種々なエネルギーレベルを有す
る放射線からなる放射線場の代表的エネルギーレベルが
測定されるので、高線量率及び比較的高温の環境におい
ても放射線場の代表的エネルギーレベルを測定すること
ができる放射線測定装置が得られることになる。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例の構成図である。図におい
て、1は入射する放射線41の単位照射線量率当りの出力
値(以後、この出力値を感度ということがある。)D
1〔A〕が放射線41のエネルギーレベルE〔eV〕に対し
て第2図に示したようにほぼ一様に分布している第1電
離箱、2は入射放射線42に対する感度D2〔A〕が放射線
42のエネルギーレベルE〔eV〕に対して第3図に示した
ように単調に減少するように分布している第2電離箱
で、3は両電離箱1,2の各出力信号1aと2aとを用いて後
述する所定の演算を行つてその結果に応じた測定信号3a
を出力するようにした演算部である。ここに、第2図
は、電離箱1の放射線入射窓をエネルギーレベルE〔e
V〕が既知である放射線で照射して、その際放射線入射
窓に入射する放射線の照射線量率X〔R/h〕と電離箱
1が出力する直流電流Y〔A〕とを測定してはY/X=
D1の演算を行つて感度D1を求める作業を、種々の異なる
エネルギーレベルEを有する放射線場で行って求めた。
電離箱1のエネルギーレベルEに対する感度分布実測図
で、第3図も第2図と同様にして求めた電離箱2のエネ
ルギーレベルEに対する感度分布実測図である。そうし
て、普通の電離箱は、従来、電離箱1に限らず第2図の
感度分布特性を有するように構成されているのが通例
で、このため、このような普通の電離箱は入射する放射
線の照射線量を該放射線のエネルギーレベルに依存する
ことなく測定することができるが、一方該放射線のエネ
ルギーレベルは測定できないという特徴がある。ところ
が、第1図においては電離箱2が第3図に示した感度分
布特性を示すように構成されている。このため、演算部
3の機能をたとえば後述するように構成することによつ
て、電離箱1と2とを同じ放射線場においた場合にその
放射線場の代表的エネルギーレベルを以下に説明するよ
うに測定することができる。
なお、第1図における電離箱2はその陰極を構成する容
器がアルミニウムのような若い原子番号を有する金属製
の薄肉容器となつている。したがつて、この合、低いエ
ネルギーレベルを有する放射線が容易に電離箱2内に入
射することができ、かつ低エネルギーレベルの放射線は
高エネルギーレベルの放射線に比べて電離箱内封入ガス
の電離確率が高いので、結局、第3図に示したような感
度分布特性が得られることになる。また、電離箱3にお
いては、従来の一般の電離箱に封入されているネオンよ
りも古い原子番号を有するガス、たとえばキセノンを採
用すると共にこのキセノンを高い圧力で封入することに
よつて、この封入ガスの入射放射線による電離確率が高
くなるようにして、この結果、第3図に示したような感
度D2がエネルギーレベルEに対して単調に減少する特性
が顕著になるようにしている。
次に、第1図に示した電離箱1及び2と演算部3とから
なる放射線測定装置5の動作を説明する。第1図におけ
る6,7はそれぞれ信号1a,3aを出力するようにした放射線
測定装置5のいずれも出力端子である。
さて、今、電離箱1と2とを代表的エネルギーレベルが
E0〔eV〕でかつ照射線量率がX0〔R/h〕である同一の
放射線場においたとすると、電離箱出力信号1a,2aの各
値Y1〔A〕,Y2〔A〕はそれぞれ(1)式で表される。
ここに、代表的エネルギーレベルE0とは色々なエネルギ
ーレベルの放射線で構成された上記の放射線場の全体的
なエネルギーレベルの態様を代表して表すひとつのエネ
ルギーレベルで、D10は第2図においてE0のエネルギー
レベルに対応した感度D1の値、D20は第3図においてE0
のエネルギーレベルに対応した感度D2の値である。そう
して、上述した所から明らかなように、感度D10はエネ
ルギーレベルEによつて変化することのない一定値であ
る。
Y1=X0・D10,Y2=X0・D20 ……(1) (1)式から(2)式が得られることが明らかである。
D20=(Y2/Y1)・D10 ……(2) 第1図においては、演算部3が、信号1aと2aとが入力さ
れると(2)式の演算を行つてD20を求め、さらにこのD
20から演算部3に予め内蔵させられている第3図の感度
分布特性に従つてE0を求めて、このE0に応じた信号とし
て測定信号3aを出力するように構成されている。したが
つて、上述の構成の放射線測定装置5によれば、測定信
号3aによつて電離箱1と2とがおかれた放射線場の代表
的エネルギーレベルを測定することができることにな
る。そうして、この場合に使用されている放射線検出器
は、80℃程度の周囲温度まで使用することができ、かつ
出力信号が直流電流であるため高線量率の放射線に対し
ても容易に測定を行うことができる電離箱1及び2とな
つている。そうして、また、出力信号1aは照射線量率X0
に応じた信号である。故に、このような放射線測定装置
5を採用すると、端子6,7から出力される各信号1a及び3
aによつて、高線量率及び比較的高温の環境において
も、放射線の照射線量率とこの放射線が存在する放射線
場の代表的エネルギーレベルとを測定することができる
ことになる。
上述の実施例においては、電離箱2の感度分布特性が第
3図に示したようにエネルギーレベルEに対して単調に
減少する特性になつているとしたが、本発明において
は、感度D2のエネルギーレベルEに対する分布がEに対
して単調に増加するように形成されていても差し支えな
いものである。また、本発明においては、測定信号3aが
放射線場の何等かのエネルギーレベルを表す信号になつ
ていれば、演算部3が上述した演算機能とは異なる演算
機能を有するように構成されていても差し支えないもの
である。
〔発明の効果〕
上述したように、本発明においては、入射する放射線の
単位照射線量率当りの出力値が放射線のエネルギーレベ
ルに対してほぼ一様に分布している第1電離箱と、前記
出力値が放射線のエネルギーレベルに対して単調に変化
するように分布している第2電離箱と、両電離箱の各出
力信号を用いて所定の演算を行つてその結果に応じた測
定信号を出力する演算部とを備え、この測定信号にもと
づき前記放射線が存在する放射線場の代表的エネルギー
レベルを測定するように放射線測定装置を構成した。
このため、上記のように構成すると、通常80℃程度の周
囲温度まで使用することができ、かつ出力信号が直流電
流であるため高線量率の放射線に対しても容易に測定を
行うことができる電離箱を用いて、種々なエネルギーレ
ベルを有する放射線からなる放射線場の代表エネルギー
レベルが測定されるので、本発明には高線量率及び比較
的高温の環境においても放射線場の代表的エネルギーレ
ベルを測定することができる放射線測定装置が得られる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成図、第2図は第1図に
示した第1電離箱の感度分布図、第3図は第1図に示し
た第2電離箱の感度分布図である。 1……第1電離箱、2……第2電離箱、3……演算部、
3a……測定信号、41,42……放射線、5……放射線測定
装置、E……エネルギーレベル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射する放射線の単位照射線量率当りの出
    力値が前記放射線のエネルギーレベルに対してほぼ一様
    に分布している第1電離箱と、前記出力値が前記放射線
    のエネルギーレベルに対して単調に変化するように分布
    している第2電離箱と、前記両電離箱の各出力信号を用
    いて所定の演算を行ってその結果に応じた測定信号を出
    力する演算部とを備え、前記測定信号にもとづき前記放
    射線が存在する放射線場の代表的エネルギーレベルを測
    定することを特徴とする放射線測定装置。
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CN110621229B (zh) * 2017-06-29 2023-05-26 株式会社岛津制作所 放射线测量器以及放射线摄影装置

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