JPH0668900U - 装飾体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ 装飾体を光の当り具合、目線の角度等によっ
て様々に色合いや模様、輝度が変化するものとし、損傷
する虞もなくて使用用途も広く、しかも安価にて供給す
ることができるものとする。 ［構成］ 平滑なベース板上にフォノグラムシートを貼
着し、そのフォノグラムシート上を透光性のプラスチッ
ク材でコーティングしてあることとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は装飾体、特に縁や裏面にチェーン等の止着材を継なぐことでペンダ ント、イヤリングやカフスボタン、タイタック等の身飾品として使用でき、ある いはキーホルダーの飾りやゴルフのマーカー等としても幅広く利用することがで きる装飾体に関する。

【０００２】

【考案の背景】

一般的に、身飾品をはじめ、種々の物品を装飾する装飾体は金属や鉱石類の 使用が主体となっており、その金属面の光の反射や通光によってきらめきをかも し出すものとなっている。しかしながら、この従来の装飾体はその輝き性が単調 なもので、日常的に使用するには飽きが生じるもので、他との比較でも独自性が 薄く惹目性に乏しいものとなってしまう。

【０００３】

【考案の目的】

そこで、本考案は上記した実情に着目してなされたもので、かかる問題点を 解消して、光の当り具合や見る角度によって色合いや模様が変化するものとし、 しかも安価で損傷することもなく軽量で、実用性と雅趣に富んだものとした新規 な装飾体を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案に係る装飾体は平滑なベース板上にフォ ノグラムシートを貼着し、そのフォノグラムシート上を透光性のプラスチック材 でコーティングしてあることを特徴としている。

【０００５】

【作用】

かかる構成としたことにより、ベース板上のフォノグラムシートをプラスチ ック材を通して目視することができ、光の当り具合や目線の角度によって色合い や模様に変化が生ずる独特の板状装飾体となり、ベース板材とプラスチック材に よってフォノグラムシートは保護されることともなり、比較的長期に亘る使用も 可能となるのであり、この装飾体に種々の止着具等を取り付けることで使用応用 範囲も非常に広いものとなるのである。

【０００６】

【実施例】

次に、本考案の実施の一例を図面を参照して説明する。図１は本考案を実施 した装飾体の分解斜視図、図２は同じく縦断面図である。

【０００７】 これらの図にあって１は真ちゅうやアルミニウム等の非鉄金属によって成形 された円板状のベース板である。このベース板１は上面周縁に環状の立壁２が一 体に形成されたものとなっている。

【０００８】 また、このベース板１の立壁２で囲まれた上面には、その上面とサイズ的に 合致する径をした円形状のフォノグラムシート３が接着剤等の固定手段によって 貼着されている。このフォノグラムシート３には蟹、鳥、熱帯魚等の好みの図柄 ４が描出されているが、フォノグラム自体の特性によって光の照射や目線の角度 等によってその図柄４は見え隠れし、また、色合いも輝度を含めて光彩として変 化するものとなっている。

【０００９】 さらに、前記したフォノグラムシート３上には透明のエポキシ樹脂５がコー ティングされている。このエポキシ樹脂５もベース板１の立壁２内に密入される サイズの円形状とされ、無垢の伏椀状に形成されている。即ち、フォノグラムシ ート３とエポキシ樹脂５の周縁はベース板１の立壁２によって外的衝撃から防護 される形態となっている。

【００１０】 本実施例に係る装飾体は上記のように構成されている。そのため、フォノグ ラムシート３の色合いや模様、輝き等がエポキシ樹脂５を通して外観として把握 されることとなり、フォノグラムシート３はエポキシ樹脂５及びベース板１によ り固化保護されるため、損傷等をこうむる虞もない。また、この装飾体はこのま までも種々の用途、例えばゴルフのマーカーや記念品として使用することもでき 、ベース板１に各種の止着材を継なげばペンダント、イヤリング、カフスボタン 等々の身飾品として使用することができる。

【００１１】 また、本考案は図面に示した形態に限られるものではなく、ベース板１の両 面にフォノグラムシート３及びエポキシ樹脂５を設けて、両面が装飾されたもの とすることもでき、さらに、形状も円形のみに限らず、三角をはじめとする多角 形やハート形等、好みに応じて採択することもできる。そして、該装飾体の収納 パッケージを透過タイプのもの等とすれば、そのパッケージごとが商品としての 価値も有することとなる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案に係る装飾体は上述のように構成されている。そのために、光の当り 具合や目線の角度によって色合いや模様等が多彩に変化する雅趣に富んだ装飾体 とすることができ、この装飾体は使用用途も非常に広いものとなる。そのうえ、 この装飾体は装飾の基本となるフォノグラムシートが強固に外衝から保護されて いるので損傷の虞もなく、しかも構造が簡易であるため、安価にて需要者に供給 できるものとなっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施した装飾体の分解斜視図である。

【図２】本考案を実施した装飾体の縦断面図である。

【符号の説明】

１ ベース板 ２ 立壁 ３ フォノグラムシート ４ 図柄 ５ エポキシ樹脂

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 平滑なベース板上にフォノグラムシート
   を貼着し、そのフォノグラムシート上を透光性のプラス
   チック材でコーティングしてあることを特徴とする装飾
   体。
2. 【請求項２】 プラスチック材としてエポキシ樹脂を用
   い、その表面は伏椀状に形成してあることを特徴とする
   請求項１に記載の装飾体。