JPH0668803U - 原木の皮剥機 - Google Patents

原木の皮剥機

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JPH0668803U
JPH0668803U JP1727193U JP1727193U JPH0668803U JP H0668803 U JPH0668803 U JP H0668803U JP 1727193 U JP1727193 U JP 1727193U JP 1727193 U JP1727193 U JP 1727193U JP H0668803 U JPH0668803 U JP H0668803U
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JP
Japan
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blade
raw wood
peeling
main body
blades
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Pending
Application number
JP1727193U
Other languages
English (en)
Inventor
恵一郎 石田
Original Assignee
株式会社イシタ
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Publication date
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Publication of JPH0668803U publication Critical patent/JPH0668803U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原木に対し刃物が滑らかに皮剥作用を開始す
る原木表皮の除去装置を提供する。 【構成】 旋回しながら回転する刃物5によって原木W
の表皮Waを除去する装置において、前記刃物5は回転
駆動される本体10の円周面に多数の皮剥刃12を具え
るとともに本体10の駆動軸11と直交する前端寄りの
本体10周縁には一個または複数個の切断刃13を具
え、更にその前方にはほぼ弾頭状のガイドキャップ16
を設け、且つこのガイドキャップ16から切断刃13、
皮剥刃12に至る外形ラインはほぼ連なった弾頭状に形
成されていることを特徴としている。 【効果】 各刃物5が原木Wの送り込みに対し滑らかに
集束状態を広げ、表皮Waの剥ぎ起こしが正確に開始さ
れるとともに故障の発生が極めて少ない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】 【産業上の利用分野】
本考案は原木の表皮の除去装置に関するものであって、特に皮剥作用を担う刃 物の構造に係るものである。
【0002】
【考案の背景】
従来から原木の表皮を除去する手段としてリングバーカーが多用されている。 これは回転リングに対し多数の刃物を配設し、この刃物が回転リング中心に集束 するように接近傾向を付与したものであって、そこに原木を通過させてこの刃物 によって原木表皮を螺旋状に剥ぎ取るようにしているものである。 ところでこのような作業形態の場合、処理対象物が杉・檜等であり、その樹皮 が長繊維樹皮であるものは、刃物に剥ぎ取った樹皮が絡み付いたりしてその作業 は極めて難しいものであった。このためこのような長繊維樹皮の場合でも皮剥が できるように刃物の構造について種々の改良が試みられている。
【0003】 それらのうちの一つとして例えば特公昭61−33691号「木材皮剥装置」 等が存在する。これは刃物の前端面に、皮切刃を設けることによって、剥ぎ取っ た樹皮を短寸に切断するようにし、以て樹皮の絡み付き等を防止するようにした ものである。 しかし、この刃物の前端面に設けた皮切刃は原木が送り込まれてきたときにそ の部分を大きく削りすぎたり、甚だしきは原木を縦方向に割り砕くようになる場 合もあり、原木と皮切刃の剥ぎ取り開始時のショックは大きく、皮切刃の損傷す るのも早かった。このため本出願人は既に刃物の外周側方へ突出する皮切用の突 起を有する原木の皮剥装置を開発し(実公平2−13125号「原木の皮剥機」 ,実公平3−31527号「原木の皮剥機」)、原木と皮切刃の衝突時のショッ クを減少することを可能としている。
【0004】 一方このような原木が進入してきた際の刃物にかかるショックを回避すべく原 木を円滑に案内するため、刃物の前端面周縁をテーパ状ないしは弾頭状に滑らか に形成したり、周縁をテーパ状に形成したリングを取り付けるような着想が既に なされている(特開昭57−38104号「節取、皮剥カッター構造」)。この ような先端部材の存在を考慮すると、このような構造を前記本出願人の先行実用 新案の構造に組み合わせることによって、より円滑な原木の進入を許しながらも 長繊維樹皮の皮剥が可能である装置の開発も予想し得る。しかしながら切断刃が 、前記先端部材の曲面と何ら整合することなく突出している場合には、切断刃が 原木と当接した瞬間における衝撃は無視できないものであり、この点での更なる 改良が必要であった。
【0005】
【開発を試みた技術的事項】
本考案はこのような背景に鑑みなされたものであって、原木と刃物の当接時に おけるショックをなくし、刃物が原木の送り込みに対し滑らかに集束状態を広げ ることにより、原木端面において表皮の剥ぎ起こし作業が正確に開始され、また ひいては皮剥機の各部材の寿命を延ばし、故障の発生を極めて少なくすることの できる新規な原木の皮剥機の開発を試みたものである。
【0006】
【考案の構成】 【目的達成の手段】
すなわち本考案たる原木の皮剥機は、回転リング内に原木を通し、両者を相対 的に移動させ、この回転リングに取り付けられて旋回しながら回転する刃物によ って、前記原木の表皮を除去する装置において、前記刃物は回転駆動される本体 の円周面に多数の皮剥刃を具えるとともに本体の駆動軸と直交する前端寄りの本 体周縁には一個または複数個の切断刃を具え、更にその前方にはほぼ弾頭状のガ イドキャップを設け、且つこのガイドキャップから切断刃、皮剥刃に至る外形ラ インはほぼ連なった弾頭状に形成されていることを特徴として成るものであり、 以て前記目的を達成しようとするものである。
【0007】
【考案の作用】
駆動された回転リングの中心に原木を送り込むと、刃物はガイドキャップ、切 断刃により形成された弾頭形状に従い、原木に押されるようにして滑らかに集束 状態を広げてゆき、各刃物の中心部に原木を受け入れる。 そして原木の表皮が皮剥刃によって削り取られるようにして除去されてゆき、 その際、切断刃は絡みついてくるような長繊維の表皮を切断する。
【0008】
【実施例】
以下本考案を図示の実施例に基づいて具体的に説明する。符号1は本考案たる 原木の皮剥機であって、その前後に送材装置2を配設する。これら送材装置2に よって原木の皮剥機1に対し被処理材たる原木Wを供給または排出するものであ る。この原木の皮剥機1は機枠3に対し回転リング4が取り付けられ、この回転 リング4に対し刃物5がアーム6を介して取り付けられるように構成されている ものである。この刃物5は一例として三基設けられており、それらがほぼ巴状に 配置され、且つシリンダ7によって常時回転リング4の中心に集束するように付 勢されているものである。なお、これらの基本的な構成はリングバーカーに共通 のものであるので更に詳細な説明は省略する。
【0009】 次に本考案の特徴的な構成である刃物5について説明すると、このものは鋳鉄 等によって構成された本体10がアーム6の先端部に取り付けられたものであり 、具体的にはこの位置における駆動軸11に取り付けられ、この駆動軸11の回 転によって回転駆動されるものである。この本体10の外周面には多数の皮剥刃 12が形成されるものであり、この皮剥刃12は一例として螺旋稜状に形成され ているものである。もちろん皮剥刃12それ自体は例えばブロック状に形成され たものや、あるいは鋼線を束ねたいわゆるバフ状のもの等、その他適宜のものが 適用できる。
【0010】 そしてこのような本体10の前端面の周縁には、取付部14を一例として四カ 所具え、ここに切断刃13を固定ボルト15にて取り付ける。この切断刃13は 、原木剥ぎ取り時に絡みついてくる長繊維樹皮を切り取るとともに、皮剥作業の 開始時に、原木をスムーズに皮剥刃12に案内するものであって、その外周端側 は、皮剥刃12側から切断刃13前端に向かい側面から見て、テーパ状に形成さ れている。
【0011】 そして更に本体前端面を覆うように、ガイドキャップ16をキャップボルト1 8にて、本体10前端面に具えられたブラケット17に取り付ける。このものは 一例として図2、3に示すようにほぼ弾頭状で、皮剥刃12が原木に作用する前 に原木に当接し、皮剥刃12の互いの収束状態を円滑に広げて皮剥ぎ作業の開始 時に原木Wの先端を削り取らないようにするものである。なお、ガイドキャップ 16の形状として図5に示すように円錐形(a)、円錐台形(b)等の弾頭状が 適用できるものであって、これらを含めここで定義されるほぼ弾頭状とはテーパ 状、椀状等、適宜外周面が円滑な案内作用を奏する形状のものをいう。
【0012】 そしてこのようなガイドキャップ16、切断刃13、皮剥刃12より成る刃物 5の側断面形状が本考案の特徴的構成であって、全体として、外形ラインが図2 、3に示すようにほぼ凹凸のない連なった弾頭状に形成される。
【0013】 本考案たる原木の皮剥機1は以上述べたような具体的な構造を有するものであ り、これによって原木Wの皮剥を行うには次のようにする。まず常法に従い回転 リング4を駆動させ、刃物5ごとこれらを回転させる。このようにした状態で原 木Wを回転リング4の中心に送り込むと、まず各刃物5におけるガイドキャップ 16が原木Wに当接し、その弾頭形状に従って刃物5は滑らかに摺動し、互いの 集束状態を広げていく。 更に切断刃13が原木Wに当接するが、この際切断刃13の外周端側は、皮剥 刃12から切断刃13前端に向かい側面から見て、テーパ状に形成されているか ら、原木と接触した際にも過剰な衝撃が生じることもなく、その形状に従い原木 Wの外周面まで集束状態を広げていき、各刃物5の中心部に原木Wを受け入れる 。以上のように原木Wがガイドキャップ16に当接してから皮剥刃12に至るま で、ガイドキャップ16と切断刃13の凹凸のない、ほぼ連なった勾配に従い滑 らかに摺動し、案内されるため、原木Wの先端部が削り取られることもなく、直 ちに外周部の表皮Waが皮剥刃12によって削り取られるようにして除去されて ゆくのである。なおこのときに切断刃13は削り取られてきた長繊維の表皮Wa をそこで切断するように作用し、表皮Waの絡み付きのない状態で皮剥作用を行 うのである。
【0014】
【考案の効果】
本考案は以上述べたような構成を有するものであり、送り込まれてきた原木W に対する刃物5の剥ぎ取り開始時点において、各刃物5が集束状態を滑らかに広 げ、刃物5と原木Wとの当接時のショックをなくすとともに、絡みつく長繊維樹 皮を切り取る切断刃13と原木Wとの当接時のショックもほぼ完全になくすこと によって、原木W端面において表皮Waの剥ぎ起こし作業が正確に開始される。 従って皮剥作業の開始時に原木Wを過剰に削り取ったり、刃物5が中心に集束す るような付勢に抗して外側にはねたりするようなことが全く無い。 またガイドキャップ16の案内作用する部位が従来に比べ広いため、多少の原 木Wの径の変化には対応でき、原木Wに合わせてガイドキャップ16の取替えを 行うような作業が省略できる。 更に原木Wと刃物5の当接時のショックもほぼ完全になくなったために、皮剥 機の各部材、特に切断刃13の寿命を延ばし、故障も減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の原木の皮剥機の使用状態を示す斜視図
である。
【図2】刃物を拡大して示す分解斜視図である。
【図3】同上縦断側面図である。
【図4】本考案の皮剥機を使用しての原木の皮剥ぎの様
子を示す側面図である。
【図5】ガイドキャップの形状を異ならせた他の二種の
実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 原木の皮剥機 2 送材装置 3 機枠 4 回転リング 5 刃物 6 アーム 7 シリンダ 10 本体 11 駆動軸 12 皮剥刃 13 切断刃 14 取付部 15 固定ボルト 16 ガイドキャップ 17 ブラケット 18 キャップボルト W 原木 Wa 表皮

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転リング内に原木を通し、両者を相対
    的に移動させ、この回転リングに取り付けられて旋回し
    ながら回転する刃物によって、前記原木の表皮を除去す
    る装置において、前記刃物は回転駆動される本体の円周
    面に多数の皮剥刃を具えるとともに本体の駆動軸と直交
    する前端寄りの本体周縁には一個または複数個の切断刃
    を具え、更にその前方にはほぼ弾頭状のガイドキャップ
    を設け、且つこのガイドキャップから切断刃、皮剥刃に
    至る外形ラインはほぼ連なった弾頭状に形成されている
    ことを特徴とする原木の皮剥機。
JP1727193U 1993-03-15 1993-03-15 原木の皮剥機 Pending JPH0668803U (ja)

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JP1727193U JPH0668803U (ja) 1993-03-15 1993-03-15 原木の皮剥機

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JP1727193U JPH0668803U (ja) 1993-03-15 1993-03-15 原木の皮剥機

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JPH0668803U true JPH0668803U (ja) 1994-09-27

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ID=11939312

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JP1727193U Pending JPH0668803U (ja) 1993-03-15 1993-03-15 原木の皮剥機

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5738104A (en) * 1980-08-19 1982-03-02 Kyushu Kankyo Kizai Structure of cutter which remove knot and strip bark
JPH0213125U (ja) * 1988-07-01 1990-01-26
JPH0331527U (ja) * 1989-07-27 1991-03-27

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5738104A (en) * 1980-08-19 1982-03-02 Kyushu Kankyo Kizai Structure of cutter which remove knot and strip bark
JPH0213125U (ja) * 1988-07-01 1990-01-26
JPH0331527U (ja) * 1989-07-27 1991-03-27

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