JPH066869Y2 - がらがらおもちや - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はがらがらおもちゃに関する。

従来技術とその問題点 従来、がらがらおもちゃとしては、例えば、把手を一体
化した中空の本体に少なくとも１個の鈴を転動自在に収
納したものがある。そして、このものでは、音の通りを
良くするため、前記本体の先端面に大きな貫通孔を適宜
数設けていた。

しかしながら、従来例にかかるがらがらおもちゃでは、
前記本体の内面に鈴が衝突しても、前記本体が衝突エネ
ルギーを十分に吸収、緩和できないので、鈴と本体との
衝突音が鈴の澄んだ音に混じって聞こえ、耳障りであっ
た。

しかも、幼児が好奇心から自分の舌を前記本体に設けた
貫通孔に挿入し、その内部に収納した鈴を舐めるため、
鈴が汚れやすいとともに、汚れた鈴を幼児が再度舐める
ため、不衛生であるという問題点があった。

問題点を解決するための手段 本考案は、前記問題点を解決するため、把手を一体化し
た中空の本体に貫通孔を設けるとともに、前記本体内に
少なくとも１個の鈴を転動自在に収納したがらがらおも
ちゃにおいて、前記鈴を、前記本体内に設けた略格子状
の内面を有する収納かごに転動自在に収納した構成とし
てある。

作用とその効果 したがって、本考案によれば、把手を一体化した中空の
本体を振ると、収納かごの略格子状の内面に沿って鈴が
衝突しながら転動することになる。このため、従来例の
ように鈴が本体の内面に直接衝突することがない。しか
も、収納かごの内面に鈴が衝突しても、収納かごの内面
が略格子状であるので、前記鈴の衝突エネルギーを従来
例よりも吸収、緩和しやすい。この結果、鈴と収納かご
との衝突音が小さくなるので、鈴自体の澄んだ音が相対
的に大きくなり、がらがらおもちゃの音質が良くなる。

しかも、鈴は本体内に設けた収納かご内を転動するの
で、幼児が本体の貫通孔から舌を挿入しても、鈴を舐め
ることができず、鈴が汚れにくく、衛生的であるという
効果がある。

実施例 以下、本考案にかかる一実施例を第１図ないし第１０図
の添付図面に沿って説明する。

本実施例にかかるがらがらおもちゃは、本体１と、把手
２とからなる。

本体１は、断面略吊り鐘形状を有する本体部１１と、こ
の本体部１１内に収納固定された略球形の収納かご１２
と、貫通孔１３ａを有し、かつ、前記本体部１１の開口
部を閉鎖する蓋１３とから構成されている。

前記本体１１は、その上端部に把手２を連結一体化する
ための軸部１４を突設しているとともに、この軸部１４
には嵌合孔１４ａを設けてある。

収納かご１２は第５図ないし第１０図に示すように略格
子状の中空球状で、上かご部１５と下かご部１６とに上
下に２分割可能である。

そして、前記上かご部１５および前記下かご部１６は、
前記本体部１１の内側面に圧接可能な形状を有する環状
の鍔部１５ａ，１６ａと、縦リブ部１５ｂ，１６ｂとを
それぞれ有している。

さらに、上かご部１５は、その鍔部１５ａの下面に、前
記下かご部１６の鍔部１６ａに設けた係合孔１６ｃ，１
６ｃに係合可能な一対の弾性爪１５ｃ，１５ｃを有する
一方、下かご部１６はその下端部に前記蓋１３の内側面
に圧接する位置決めリブ部１６ｄを突設している。

したがって、上かご部１５の弾性爪１５ｃ，１５ｃを下
かご部１６の係合孔１６ｃ，１６ｃに係合してなる略球
形の空間部内に、適宜数の鈴１７を収納した後、本体部
１１内に位置決めし、本体部１１の開口部に蓋１３を嵌
合固定すれば、位置決めリブ部１６ｄが蓋１６の内側面
に圧接し、鍔部１５ａ，１６ａおよび縦リブ部１５ｂ，
１６ｂが本体部１１の内側面に圧接し、収納かご１２が
本体部１１内に収納固定される。

把手２は、リンブ部２１と、前記本体１に連結するため
の軸受部２２とからなり、前記リング部２１および前記
軸受部２２は厚さ方向に２分割してなる分割片２３，２
４で構成されている。そして、前記軸受部２２を構成す
る分割片２３，２４の内側面には位置決め突起２３ａ，
２４ａをそれぞれ突設してある。

したがって、分割片２３，２４の位置決め突起２３ａ，
２４ａを、本体１の嵌合孔１４ａ，１４ａに嵌合し、分
割片２３，２４を接着剤で貼着すれば、把手２と本体１
とが強固に連結一体化される。

本実施例によれば、把手２を待ってがらがらおもちゃを
振ると、鈴１７が転動して収納かご１２の縦リブ部１５
ｂ，１６ｂに衝突するが、前記縦リブ部１５ｂ，１６ｂ
の断面内側頂部が尖っているので、その頂部に鈴１７が
正面から衝突しにくく、縦リブ部１５ｂ，１６ｂに伝わ
る衝突エネルギーが従来例よりも小さいとともに、縦リ
ブ１５ｂ，１６ｂが衝突エネルギーを従来例よりも吸
収、緩和しやすい。このため、鈴１７と収納かご１２と
の衝突音が小さくなり、鈴１７の澄んだ音が相対的に大
きくなるので、音質が向上するという利点がある。特
に、収納かご１２の内面が略球面となっており、鈴１７
が転動しやすいので、音質が良い。

しかも、幼児が自分の舌を蓋１３の貫通孔13aから挿入
しても、鈴１７が収納かご１２内に収納されているの
で、鈴１７を舐めることができない。このため、鈴１７
で舌を切ることがないとともに、鈴が汚れにくく、衛生
的であるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第１０図は本考案にかかるがらがらおもち
ゃの一実施例を示し、第１図は部分断面正面図、第２図
は部分断面右側面図、第３図は平面図、第４図は底面
図、第５図は上かご部の平面図、第６図は下かご部の底
面図、第７図は第５図のVII−VII線断面図、第８図は第
６図のVIII−VIII線断面図、第９図は第５図のIX−IX線
断面図、第１０図は第６図のＸ−Ｘ線断面図である。 １……本体、２……把手、１２……収納かご、１３ａ…
…貫通孔、１７……鈴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】把手を一体化した中空の本体に貫通孔を設
   けるとともに、前記本体内に少なくとも１個の鈴を転動
   自在に収納したがらがらおもちゃにおいて、 前記鈴を、前記本体内に設けた略格子状の内面を有する
   収納かごに転動自在に収納したことを特徴とするがらが
   らおもちゃ。