JPH06685Y2 - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

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JPH06685Y2
JPH06685Y2 JP7748488U JP7748488U JPH06685Y2 JP H06685 Y2 JPH06685 Y2 JP H06685Y2 JP 7748488 U JP7748488 U JP 7748488U JP 7748488 U JP7748488 U JP 7748488U JP H06685 Y2 JPH06685 Y2 JP H06685Y2
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JP
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turbine
pump
torque converter
lock
fluid pressure
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JP7748488U
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JPH02456U (ja
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順一 山本
晃二 大西
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は主として自動車用自動変速機に用いられるトル
クコンバータ、特にロックアップ機構を備えたトルクコ
ンバータに関する。
(従来の技術) 自動車用自動変速機に用いられるトルクコンバータにお
いては、所謂スベリに起因する燃費性能の悪化を低減す
るため、トルク増大作用や変速ショック吸収作用等を要
しない所定の運転領域で入・出力部材間を直結するロッ
クアップ機構が備えられることがある。
一方、エンジンについても、同じく燃費性能の向上を目
的として、燃料を必要としない所定の減速領域で燃料供
給を遮断する燃料遮断制御が行われることがある。
このような燃料遮断制御を行うエンジンと、上記のロッ
クアップ機構付きトルクコンバータを備えた自動車変速
機とを組み合わせた自動車用のパワープラントにおい
て、燃費性能を更に向上させるために、減速時における
エンジンの燃料遮断領域でロックアップ機構を作動させ
ようという試みがある。つまり、トルクコンバータをロ
ックアップしない場合には、エンジン回転数がアイドル
回転数近くに設定されている所定の燃料復帰回転数まで
急速に低下して、燃料遮断状態に保持される時間が短く
なる。それを防止するために、トルクコンバータをロッ
クアップさせることにより、エンジン回転数が上記燃料
復帰回転数まで低下するのを遅らせて燃料遮断時間を長
くし、これにより燃費性能を更に向上させようとするも
のである。
この場合におけるロックアップ機構の制御方法には、ロ
ックアップ機構を完全に締結してしまうロックアップ制
御と、ロックアップ機構を締結状態に近い比較的小さな
スリップ量でスリップさせるロックアップスリップ制御
とがあるが、種々の理由から最近では後者のロックアッ
プスリップ制御が主流となっている(例えば、特開昭5
7−33253号公報参照)。
ところで、一般にロックアップ機構付きトルクコンバー
タ1は、第6図に示すように、作動流体が充填されたケ
ーシング2の内部に、このケーシング2と一体的に回転
すうポンプ3と、このポンプ3に相対向して配置された
回転自在のタービンと、両者間に配置されたステータ5
と、上記タービン4の背面側に配設されてケース内面壁
2aに対して締結可能とされたロックアップピストン6
とを有する構造とされている。この場合、例えば低速走
行状態でのロックアップ操作時においては、上記のロッ
クアップピストン6とケース内面壁2aとの間に形成さ
れた解放室7の流体圧が解放されるように制御されるこ
とにより、上記タービン4の外側に形成された締結室8
における流体圧が相対的に高まり、これによってロック
アップピストン6と上記ケース内面壁2aとが互いに摩
擦係合して締結状態になる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記のトルクコンバータ1において、減
速時に例えばロックアップスリップ制御しようとして
も、安定して動作しないという問題が生じ得る。つま
り、このトルクコンバータ1のポンプ3及びタービン4
の間に充填された作動流体は減速時において、第6図の
矢印(ア)で示すように、ポンプ3→ステータ5→ター
ビン4→ポンプ3という通常とは反対の回りの経路で循
環する。その場合において、タービン4の外側に形成さ
れた締結室8の作動流体が、タービン4を出てポンプ3
へと流入する上記の循環流に随伴し、矢印(イ)で示す
ように、両者間に形成された隙間9を通ってポンプ3へ
吸い込まれるという現象が発生することがある。そのた
めに、上記締結室8の流体圧が一種の負圧状態になっ
て、例えばロックアップピストン6がケース内面壁2a
から離反してロックアップが不測に解除される等、ロッ
クアップ機構が安定して動作しないという問題点があっ
たのである。
本考案はロックアップ機構を備えたトルクコンバータに
関する上記のような実情に対処するもので、減速時にお
いてもロックアップ機構が安定して動作し得るトルクコ
ンバータを実現することを課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するために、本考案は以下のように構
成したことを特徴とする。
すなわち、本考案では作動流体が充填されたケーシング
の内部に、このケーシングと一体的に回転するポンプ
と、このポンプに相対向して配置された回転自在のター
ビンと、両者間に配置されたステータと、上記タービン
の背面側に配設されたケース内面壁に締結可能とされた
ロックアップピストンとを有するトルクコンバータにお
いて、上記タービンを形成するタービンシェルに、この
タービンシェルの外側の流体圧が内側の流体圧よりも低
下したとき開弁する弁を設けている。
(作用) 上記の構成によれば、タービンシェルの外側における流
体圧が減速時に低下したとしても、タービンシェルの内
側の流体圧の方が高ければ、上記の弁が開いて作動流体
が補われることによって流体圧の異常低下が防止される
ことになるので、減速時においてもロックアップ機構が
安定して制御されることになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について説明する。
第1図に示すように、本考案に係るトルクコンバータ1
0は、エンジン出力軸11に結合されたケーシング12
を有する。このケーシング12の内部には、その後半部
12aにエンジン出力軸11と一体回転するポンプ13
と、ケーシング12の前半側において上記ポンプ13に
対向するように配置された回転自在のタービン14と、
このポンプ13とタービン14との内周部間に配置され
てワンウェイクラッチ15を介して固定部材16に支持
されたステータ17とが備えられ、上記タービン14が
出力軸としてのタービン18に連結されている。
周知のように、上記のポンプ13が、ケース後半部12
aの内面と、その内側に位置するインナコア19との間
に多数のブレード20…20が略放射状に配設された構
造とされており、これによりケース後半部12aとイン
ナコア19との間において半径方向に通じる流体通路2
1が、互いに隣接した2枚のブレード20,20の間に
形成されている。
一方、タービン14は、上記ポンプ13に対向する中空
円盤状のタービンシェル22と、このタービンシェル2
2の内周部にリベット23…23により周方向複数箇所
を連結されたタービンハブ24とで構成され、このター
ビンハブ24に上記タービン軸18がスプライン嵌合さ
れている。このタービン14についても、上記タービン
シェル22とその内側のインナコア25との間に、多数
のブレード26…26が略放射状に配設されており、こ
の場合においても互いに隣接した2枚のブレード26,
26の間には作動流体が通る流体通路27が半径方向に
形成されることになる。
そして、上記タービンシェル14の背面側には、ロック
アップ機構28の一部を構成するロックアップピストン
29が、ケース内面壁12bへ相対向した状態でケーシ
ング12に収納配置されている。このロックアップピス
トン29の基部29aは、上記タービン軸18にスプラ
イン嵌合された支持部材30に軸方向に摺動可能に嵌合
支持されるとともに、ロックアップピストン29に対向
する上記ケース内面壁12bの内方には、ロックアップ
ピストン29との間に解放室31が形成されている。
そして、本実施例においては、上記のタービンシェル2
2の外周部分に、このタービンシェル22とロックアッ
プ機構28とに間に形成された締結室32の上部に臨ん
で配置されたチェック弁33が一体的に設けられてい
る。このチェック弁33は、タービンシェル22の外側
の上記締結室32の流体圧が、同じくタービンシェル2
2の内側の上記流体通路27を流動する作動流体の流体
圧よりも低下したときに開弁するようになっている。第
2図に示すように、このようなチェック弁33…33が
タービン14の周方向に略90度の角度をおいて設けら
れている。
次に、上記チェック弁33の具体的な構造について説明
する。
すなわち、第3図に示すように、チェック弁33の中空
円筒状に形成された弁本体34は、タービンシェル22
を内外に貫通した状態でタービン14へ一体的に固定さ
れている。この弁本体34の中空部35には球状弁体3
6が収容配置されるとともに、上部にテーパ状の弁座3
7aを有するプラグ37が弁本体34の底部に一体的に
挿入されて、これにより上記球状弁体36が抜け落ちな
いように支えている。なお、このプラグ37には、下端
が上記流体通路27に臨んで開口するとともに、上端が
上記弁座37aの底部に臨んで開口する連通路38が形
成されている。また、上記締結室32に臨んで弁本体3
4に形成された流体出口34aは球状弁体36よりの小
径状とされて、これで球状弁体36がタービン14に生
じる遠心力によって弁本体34から抜け出るのを防止し
ている。
このような構成をしたトルクコンバータ10における作
用を次に説明する。
まず、通常の走行状態においては、エンジン出力軸と一
体回転するケーシング12によりポンプ13が駆動され
て、ポンプ13→タービン14→ステータ17という経
路で作動流体が循環する。その際、ポンプ13から流出
した作動流体の一部が、ポンプ13とタービン14との
間に形成された隙間39を通り、タービンシェル22の
背部の締結室32へと流出する。そのため、締結室32
における流体圧は幾分高めとなり、第3図に示すよう
に、球状弁体36が弁座37aに押し付けられて閉弁状
態を維持する。
それに対して、減速時においては、ポンプ13→ステー
タ17→タービン14→ポンプ13という通常とは逆方
向の経路で作動流体が循環し、それに随伴して上記締結
室32の作動流体が上記の隙間39を経てポンプ13へ
吸い込まれて、この締結室32における流体圧が幾分低
下した状態にはなる。しかし、その流体圧がタービンシ
ェル22の内側の流体通路27を流れる作動流体の流体
圧よりも低下したときには、両者間の圧力差によって上
記チェック弁33における球状弁体36が、第4図に示
すように弁座37aから離れることによって開弁し、こ
れにより上記流体通路27の作動流体が球状弁体36の
横を通って、流体出口34aから締結室32へと流出し
て、この締結室32における圧力低下を補うことにな
る。
したがって、タービンシェル22の背面側、つまりロッ
クアップピストン29の表面側の締結室32における流
体圧が減速時においても異常に低下することがなくな
り、ロックアップ機構28が確実に動作することにな
る。
なお、通常運転時において上記のタービン14が、第5
図の矢印で示す反時計まわりの方向に回転するものとす
ると、図示のようにブレード26の向かって左側の近傍
位置に上記のチェック弁33を設置するようにすれば、
このチェック弁33に面した流体通路27における流体
圧が通常運転時には低圧状態となるため、チェック弁3
3からの作動流体がリリーフ量が少なくなって、トルク
伝達効率の悪化を防止することができるばかでなく、減
速時には上記流体通路27における流体圧が逆に高圧状
態になるため、上記締結室32への作動流体の供給がス
ムーズに行われて、ロックアップ機構28がより確実に
動作することになる。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、作動流体が充填されたケ
ーシングの内部に、ポンプ、タービン、ステータ及び上
記タービンの背面側に配設されてケース内面壁に締結可
能とされたロックアップピストンとを有するトルクコン
バータにおいて、上記タービンを形成するタービンシェ
ルに、このタービンシェルの外側の流体圧が内側の流体
圧よりも低下したときに開弁する弁を設けたことによ
り、上記タービンシェルの外側の流体圧が何らかの原因
によって内側の流体圧より低下したとしても、タービン
シェルに設けられた弁が開いて作動流体が補われること
になるので、減速時におてもロックアップ機構が確実に
動作することになる。特に、本考案におけるトルクコン
バータと、減速時において燃料遮断制御が行われるエン
ジンとを組み合わせた場合には、ロックアップ機構が確
実に動作することから、燃料遮断状態が比較的長時間に
わたって維持され、優れた燃費性能が得られるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の実施例を示すもので、第1図
はトルクコンバータの上部縦断面図、第2図は第1図に
おいてタービンのみを示した上部背面図、第3図は本実
施例に係るチェック弁の要部拡大断面図、第4図は減速
時におけるチェック弁の動作状態を示す要部拡大断面
図、第5図はタービンをインナコア側から見た要部正面
図である。第6図は従来のロックアップ機構付きトルク
コンバータの概略構成図である。 10…トルクコンバータ、12…ケーシング、12a…
ケース内面壁、13…ポンプ、14…タービン、17…
ステータ、22…タービンシェル、27…流体通路、2
9…ロックアップピストン、32…締結室、33…弁
(チェック弁)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動流体が充填されたケーシングの内部
    に、このケーシングと一体的に回転するポンプと、この
    ポンプに相対向して配置された回転自在のタービンと、
    両者間に配置されたステータと、上記タービンの背面側
    に配設されてケース内面壁に締結可能とされたロックア
    ップピストンとを有するトルクコンバータであって、上
    記タービンを形成するタービンシェルに、このタービン
    シェルの外側の流体圧が内側の流体圧よりも低下したと
    き開弁する弁が設けられていることを特徴とするトルク
    コンバータ。
JP7748488U 1988-06-10 1988-06-10 トルクコンバータ Expired - Lifetime JPH06685Y2 (ja)

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JPH02456U JPH02456U (ja) 1990-01-05
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