JPH0668313A - デジタルデータシンボル及びその記録媒体 - Google Patents

デジタルデータシンボル及びその記録媒体

Info

Publication number
JPH0668313A
JPH0668313A JP4314388A JP31438892A JPH0668313A JP H0668313 A JPH0668313 A JP H0668313A JP 4314388 A JP4314388 A JP 4314388A JP 31438892 A JP31438892 A JP 31438892A JP H0668313 A JPH0668313 A JP H0668313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
digital data
image
area
mesh
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4314388A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenori Morikawa
重則 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP4314388A priority Critical patent/JPH0668313A/ja
Publication of JPH0668313A publication Critical patent/JPH0668313A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、比較的記録密度が高く、簡単にし
かも速く読み取ってデジタル処理できるデジタルデータ
シンボルを提供することを目的とする。 【構成】 デジタルデータシンボルは符号化画像として
形成され、全体が四角形となる網状パターンMPをも
ち、各網目は明あるいは暗となっている。網状パターン
MPの上辺を下辺に沿ってバーA−1,A−2が設けら
れていて、網状パターンMPの縦方向のサンプリング点
を決定する。また、網状パターンMPの左端2列と上下
端の2行づつとが市松パターンとなっていて、端を示す
とともに、上下端の市松パターンが横方向のサンプリン
グ点を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はイメージセンサー手段
によって読み取られてデジタル処理されるデジタルデー
タシンボルに関する。
【0002】
【従来の技術】符号化された画像を記録媒体(記録シー
ト)から取り込んで2進データを再生する技術としてバ
ーコード技術が知られている。しかし、バーコードの場
合、構造上、記録密度を上げることが困難なため、大量
のデータの入力には向かない。特開昭53−73026
号には、i×j(例えば3×3)のマトリクスのなかの
いずれかのます目を暗にし、他のます目を明にした画像
を読み込んで、ます目の明暗のパターンを認識する技術
が示されている。このマトリクスの符号化画像はマトリ
クスに含まれるます目の数を増やすことで容易にデータ
量を増大させることができると考えられる。類似のマト
リクス画像を用いた例が雑誌I/O、1988年5月号
第121〜第125頁「イメージスキャナーで読み込む
ダンプリスト」にも示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
技術によれば、2次元的に形成されるます目の位置を画
像から正確に判断するための工夫がなされておらず、読
取り精度を向上させる為には、ソフトウェアによるパタ
ーン認識にかなりの時間を要することが予測される。本
発明の課題は、比較的記録密度が高く、簡単にしかも速
く読み取ってデジタル処理できるデジタルデータシンボ
ルを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成例に
よるデジタルデータシンボルは、2次元的に分布する各
位置に形成された明暗によってデジタルデータを符号化
したデータ領域と、このデータ領域の外側の少なくとも
2つの側に形成されて上記データ領域の位置決めをする
マーク領域と、を画像にて表現してなる。更に、このデ
ジタルデータシンボルにおいて、上記マーク領域は、上
記データ領域の2次元的分布の画像のサンプリング位置
を指示するサンプリング位置マークを含んでなるように
することができる。また、この発明の第2の構成例によ
るデジタルデータシンボルは、2次元的に分布する各位
置に形成された明暗によってデジタルデータを符号化し
たデータ領域と、このデータ領域の縦方向のデータサン
プリング位置を指示するための第1マーク領域と、上記
データ領域の横方向のデータサンプリング位置を指示す
るための第2マーク領域と、を画像にて表現してなる。
上記第1マーク領域の画像は種々の形態をとり得る。例
えば、上記データ領域の上辺と下辺に沿って延びる1対
のバーで構成される。この場合、上記縦方向のサンプリ
ング位置は、読み取られた1対のバーの間隔を測定し、
バーの間隔をほぼ等しく分割した位置とする。第1マー
ク領域の画像は、バーに限られるものではない。データ
領域の画像の縦の列の隣りに、明暗を交互に繰り返す網
目の列を配置し、この特殊パターンの各エッジから縦方
向のデータサンプリング位置を求める。横方向のデータ
サンプリング位置を表わす第2マーク領域の画像の一例
としては、上記データ領域に隣り合う明と暗の網目(縦
の境界)が使用される。横方向サンプリング位置は、上
記境界から所定の時間間隔のタイミングとすることがで
きる。本発明の第3の構成例によるデジタルデータシン
ボルは、2次元的に分布する各位置に形成された明暗に
よってデータを符号化したデータ領域と、このデータ領
域の縦方向のデータサンプリング位置を指示するための
第1マーク領域と、上記データ領域の横方向の隣り合う
データの境界位置を指示するための第2マーク領域と、
を画像にて表現してなる。更に、本発明の記録媒体は、
上述にた如きデジタルデータシンボルが付されてなるも
のである。この発明のデジタルデータシンボル及びその
記録媒体は、更に種々の形態を取り得るものである。
【0005】
【作用】上述した本発明の第1の構成例によれが、画像
においてマーク領域が形成されている為、データ領域
(網状のデータパターン)の位置決めが簡単に行え、読
取り後のデータ処理が効率良く行える。例えば、イメー
ジセンサー手段によりデジタルデータシンボルを斜めに
取り込んだ場合も、縦横の2次元的位置情報がマーク領
域の画像から判明し、簡単にデータ処理ができる。更に
このようなデジタルデータシンボルに対し、サンプリン
グ位置マークを設けると、より効率的にデータ領域のデ
ータサンプリングが行える。本発明の第2の構成例によ
れば、イメージセンサー手段がデジタルシンボルデータ
を斜めに取り込んだ場合にも第1、第2のマーク領域の
画像により、縦横のサンプリング位置が決定されるの
で、正しい認識をすることができる。本発明の第3の構
成例によれば、境界位置が第2マーク領域の画像から判
明するため、横方向のイメージセンサー手段の走査速度
が一定でない場合も、横方向速度を検出することによ
り、その検出速度と第2マーク領域の画像検出タイミン
グとから、デジタルデータシンボルの横方向のデータサ
ンプリング位置を求めることができる。また、これらの
デジタルデータシンボルが付されてなる記録媒体によれ
ば、比較的大容量のデジタルデータを簡便に供給でき
る。
【0006】
【実施例】以下、この発明のデジタルデータシンボルを
電子楽器の演奏データの入力に適用した場合の実施例に
ついて説明する。図1は全体の概念図であり、楽譜Sの
余白に演奏データ(楽譜データ)を符号化した画像EI
すなわちデジタルデータシンボルが高密度に印刷されて
おり、この楽譜データ画像EIをデータ読取り装置DR
で走査して符号化し、それを電子楽器MIに転送して演
奏を行わせるものである。
【0007】上記符号化画像EIの一例を図2に示す。
図示のように符号化画像EIは全体が長方形を成す網状
パターンMPをもち、各網目は明
【外1】 あるいは暗
【外2】 になっている。また、網状パターンMPの上辺と下辺に
沿って、上バーA−1と下バーA−2が印刷されてい
る。後述するように、この1対のバーA−1、A−2は
網状パターンMPの縦方向のサンプリング点を決定する
のに利用される。上記網状パターンMPは、「左端」の
縦2列が市松パターンとなっており、また、「上端」の
横2列(2行)と「下端」の2行も市松パターンとなっ
ている。これらのパターンは端を示している。網状パタ
ーンMPの行数はここでは12であり、したがって、左
端の2列と、上端と下端を除いた8行がデータ使用領域
(データ読取り装置DRにより復号化されるエリア)と
なっている。データ使用領域において、1つの音符は縦
2列で表現され、左から奇数番目の列は音高データを表
わし、上から3つの網目の明暗のパターンがオクターブ
コード(反転OC)を、次の4つの網目の明暗がスケー
ルコード(SC)を表わし、8番目の網目の明暗がパリ
ティを表わす。データ使用領域の偶数番目の列は音長を
表わし、上から7つの網目の明暗パターンがタイムコー
ドTCを表わし、8つ目はパリティである。暗の網目を
“1”、明の網目を“0”としたときのコード体系を図
3に例示する。
【0008】図4にデータ読取り装置の全体構成を示
す。センサー部1より読み込んだ画像データを制御回路
部2で1ビット/1ドット(各網目の明暗を示す)のデ
ータに変換し、メモリ3に書き込む。このデータをCP
U4で読み出し、各アプリケーションのデータ(この場
合、演奏データ)に変換し、外部(この場合は電子楽
器)に転送する。センサー部1は例えば密着型のライン
イメージセンサーであり、光源のLEDアレイ1−3で
光をあて像をロッドレンズアレイ1−2を通してセンサ
ー素子アレイ1−1で電気信号に変換する。センサー部
のラインの幅は使用条件に依存するが、図5に示すよう
に、符号化画像EIの網目パターンMPの左端から右端
に向ってセンサー部1を走査する場合には、予想される
最大傾斜で走査したときでも、全ての符号化画像が取り
込まれるような幅にすればよい。図5中、点線で囲まれ
る部分が、画像データとして取り込まれる。
【0009】図5におけるメモリ3とCPU4は一般的
なものであるので説明は省略する。制御回路部2はデー
タ読取り装置の要部であり、ここで、符号化画像EIの
網状パターンにおける各網目の明暗が認識される。制御
回路部2として、2つの構成例を示し、それについて以
下説明する。
【0010】制御回路部例(1) 図6に第1の構成例に係る制御回路部2を示す。この制
御回路部2に上述したようなセンサー部1から画像デー
タが入力される。ここでは、センサー部1は図5に示し
たように符号化画像EIを左から右に向って走査するこ
とを仮定している。説明用として図7を示す。この図で
は、符号化画像EIが斜めに走査された場合を示してお
り、網目の実寸を0.5mm×0.5mmとすると、16倍に拡大
したものである。したがって1mm当り、16本の分解能
をもつセンサー部1を想定すると、図7では1mm毎の明
暗を読み取ることになる。ライン7−3、7−4がセン
サー部1の1ライン分の画像入力データを表わしてい
る。
【0011】図6において、SDATAはセンサー部1
からのシリアルな画像入力データであり、この場合、約
160ビット/ラインである。この入力データSDAT
Aはクロックφ1(図10参照)動作のフリップフロッ
プFF1を通った後、20ビットシフトレジスタ2−1
の入力となる。20ビットシフトレジスタ2−1の出力
とインバータINV1を経た入力データSDATAはN
AND構成のROM1に入力され、信号PT(図10参
照)が生成される。この信号PTは入力データSDAT
Aが暗の20ビット連続データから白の1ビットデータ
に変化した時にロウアクティブとなる。すなわち、これ
らの回路要素により、上下のバーのエッジ(図7におけ
る7−1と7−2の点)を検出している。なお、図6に
おいて、ラッチ、レジスタ類は特記しないかぎり、クロ
ックφ1でリード動作、クロックφ2(図10参照)で出
力動作を行う。信号PTはクロックφ1をインバータI
NV2で反転した反転φ1とともに、ゲートG1を経
て、S−RフリップフロップとDフリップフロップを主
要素とする回路2−3に入力されて、上下のバーのエッ
ジ7−1からエッジ7−2までハイアクティブになる信
号DON(図10参照)を形成する。なお、回路2−3
は、センサー部1から1ライン入力するごとに発生する
信号SH(図10参照)がインバータINV3を介して
入力され、これによってリセットされる。
【0012】信号DONは信号SHでリセットされるカ
ウンタ2−1に入力され、DONが“H”の間、すなわ
ち、上バーA−1のエッジ7−1から下バーA−2のエ
ッジ7−2の間、クロックφ1をカウントアップする。
一方、回路2−3の信号DONのFF2を経た信号と回
路2−3のもう1つの信号TPT(Dフリップフロップ
の反転Q出力)とはゲートG2を通して、後のエッジ7
−2で“H”に切り換わる信号となり、8ビットのラッ
チ2−5にロード制御信号として入力される。この時点
におけるカウンタ2−4のカウント出力は前のエッジ7
−1(7−7)から後のエッジ7−2(7−8)までの
距離を表わしており、このデータがラッチ2−5に取り
込まれる。
【0013】なお、ゲートG2を経た信号はクロックφ
1のインバータINV4を経た信号とともにゲートG3
を通され、後のエッジ7−2のタイミングでハイレベル
のパルスを発生する信号φL(有効ライン完了信号)と
なる(図10参照)。
【0014】ラッチ2−5の出力側にある回路(2−
6、2−7、2−8、2−9、INV5、G4)は前の
エッジ7−1から後のエッジ7−2までの距離をほぼ1
6等分する回路であり、これにより、網目パターンMP
の縦方向のサンプリング位置のタイミング信号φS(図
10参照)が得られる。サンプリング位置は図7で7−
6(……)で示してある。16の意味は、図7の画像デ
ータの場合、バーA−2の幅が網目3個分あり、上下の
バーA−1、A−2間に12行の網目があり、バーA−
1、A−2と網目パターンとの間隔がそれぞれ網目半個
分あることによる。したがって、エッジ7−1の検出時
点から、エッジ7−2の検出時点までを16等分したタ
イミングを得れば、そのうち、始めの12のタイミング
が12行分の網目の縦方向のサンプリング位置を表わす
ことになる。
【0015】この回路(2−6、2−7、2−8、2−
9、INV5、G4)について詳細に述べると、ラッチ
2−5の上位4ビットが半加算器(HA)2−6の入力
となり、その出力は減算器2−7のロードデータとな
る。この減算器2−7はクロックφ1ごとに1ずつデー
タをデクリメントし、ボロー(Borrow)が出るたびに上
記半加算器2−6のデータをロードする。またボロー出
力はクロックφ1のインバータINV5を経た信号とと
もにゲートG4を通され、縦方向のサンプリング信号φ
Sとなる。一方、8ビットラッチ2−5の下4ビットは
4ビット全加算器(FA)の片側入力となり、その出力
は信号φSごとにラッチ2−9に取り込まれ、このラッ
チ2−9の出力は全加算器2−8の他の入力となる。そ
して全加算器2−8のキャリー出力は上記4ビット半加
算器2−6のLSB入力となる。例えば、図7のライン
7−4に着目すると、エッジ7−7からエッジ7−8ま
でに130ビットのイメージデータがあり、この130
の値がカウンタ2−4でカウントされ、ラッチ2−5に
“10000010”のデータとしてラッチされる。こ
の上位4ビット“1000”は8φ1ごとに1回φSを出
力する。しかし、下位4ビット“0010”があるので
8φSごとに全加算器2−8よりキャリーが半加算器2
−6に入力されるため、φSを算出している減算器2−
7のロードデータが+1される。このため、そのサイク
ルではφSがφ1分遅れて出力される。
【0016】この縦方向サンプリング信号φSにより、
4ビットシフトレジスタ2−10とその後段の12ビッ
トシフトレジスタ2−11は動作して、FF1からの画
像入力データを取り込む(サンプリングする)。後段の
12ビットシフトレジスタ2−11の出力は後端のエッ
ジ7−8のタイミング信号φLにより、12ビットラッ
チ2−12にラッチされる。このときラッチ2−12に
入るデータは、今回の1ラインの画像データSDATA
のうちで、各網目に対する縦方向のサンプリング位置の
データである。
【0017】ラッチ2−12の出力は12チャンネルの
サンプル回路2−13に送られ、ここで、横方向のサン
プリング位置のデータ(各網目の明/暗(0/1)を示
すデータ)が選択され、メモリ3に書き込まれる。サン
プル回路2−13の詳細については後で述べる。
【0018】図8はサンプリングしたデータを表わして
いる。すなわち、上側のデータは、ラッチ2−12の内
容をライン(φL)ごとに見たものであり、例えば1行
目は図7のライン6−3を走査したときの……のサンプ
リング位置のデータであり、同様に7行目はライン7−
4を最下行はライン7−5を走査したときの縦方向のサ
ンプリングデータを示している。図8はメモリ3に実際
に書き込まれるデータを示し、この間の変換をサンプル
回路2−13(図9)が行う。
【0019】図9においてカウンタ9−1は図8におけ
る上側のデータの縦の列に関して、ビット“0”または
“1”が続く数(ラインφLの数)をカウントするため
のもので、縦列が“0”から“1”または“1”から
“0”に切り換わったときにEX−OR9−2によりリ
セットされる。すなわち、EX−OR9−2は対応する
1ビットラッチ2−12からの今回のラインの縦方向サ
ンプリングデータと、1ライン遅れを与えるFF3から
の前ラインの縦方向サンプリングデータとの不一致を検
出したときにカウンタ9−1をリセットする。カウンタ
9−1の出力はROM2に入力され、ROM2はカウン
タ9−1出力が4または12のとき、すなわち、ラッチ
2−12からの出力が“0”または“1”に変化してか
ら4ラインまたは12ライン(4、12はモジュロ16
の意味である)の時間後に横方向サンプリング信号φns
を発生する。ラッチ2−12の出力が“0”から“1”
または“1”から“0”に変化することは、網状パター
ンMPにおいて、左右の隣り合う暗の網目から明の網目
への切り換わり(境界)、またはその逆の境界を見てい
ることに相当する。
【0020】図9において、回路9−3は奇数チャンネ
ル(図8の左から奇数番目の列)のサンプル回路2−1
3に設けられ、偶数チャンネルでは回路9−3の代りに
回路9−4が使用される。この回路9−3、9−4はデ
ータの開始を検出するためのものである。すなわち図2
に示すように、「左端」の網状パターンは、奇数行(例
えば一番上の行)の網目が暗(“1”)から明
(“0”)の配列になっているのに対し、偶数行の網目
は走査方向(図5)に沿って明(“0”)から暗“1”
に変化する配列となっている。そこで、奇数チャンネル
の回路9−3ではこの左端(始端)の暗“1”から明
“0”への変化を現ラインのラッチ2−12のデータと
前ラインのラッチ2−12のデータとから検出し、偶数
チャンネルの回路9−4では左端の明から暗への変化を
検出している。回路9−3、9−4の出力は、データ読
取り装置が画像を走査開始するときに発生する信号でリ
セットされるFF4をセットして、データ走査中を表わ
す信号ENを出力させる。
【0021】データ開始後は、信号φnsはゲートG5を
通り、クロックφW(信号D反転ONの立下りに発生す
るクロック)のタイミングでゲートG5からメモリ3へ
の書込信号φWRを発生させ、そのときのFF3の内容
(DATA)がメモリ3に書き込まれる。さらにゲート
G5を通った信号φnsはメモリ3のアドレスカウンタ9
−5をインクリメントして、メモリ3の次のアドレス
(ADDRESS)を指定させる。
【0022】図10に主な信号のタイムチャートを示
す。図中、R反転ONはデータ読取り装置が画像を走査
していることを表わす信号で、SR反転ONはその開始
時に1発パルスを発生する。φWは信号DONの立上り
(上バーA−1のエッジ7−1通過)時に発生するクロ
ックである。その他については図6、図7に関して説明
したので省略する。
【0023】このように、第1構成例の制御回路部2
(図6、図9)は、図2に示すような符号化画像を左か
ら右に向って移動しながら1ラインずつ画像を読み取る
センサー部1からの画像データSDATAを受け、1ラ
イン分の画像データに含まれる上バーA−1と下バーA
−2のエッジ7−1、7−2を検出して、その間の間隔
を算出し、その間隔をほぼ等しく分割して網目パターン
MPの縦方向のサンプリング位置を検出する(2−1、
ROM1、2−3〜2−9等により)。そして検出され
た縦方向のサンプリング位置信号φSにより、次ライン
の画像データのなかから縦方向のサンプリングデータを
抽出する(2−10、2−11、2−12により)。さ
らに縦方向の各サンプリング位置に関する画像データの
時系列のなかから、明と暗の網目の境界を検出し(FF
3、9−2により)、その検出時から所定の時間間隔を
計測し(9−1、ROM2により)、その時間間隔の到
来タイミングを横方向のサンプリング位置のタイミング
として、対応する縦方向のサンプリングデータを抽出し
てメモリ3に書き込んでいる(G5、G6、9−5、F
F3等により)。
【0024】したがって、第1構成例の制御回路部2は
網目パターンMPにおける各網目の明暗を高速に認識す
ることができる。また、図7に示すようにセンサー部1
が符号化画像EIを斜めに移動して走査した場合にも、
縦方向のサンプリング位置は確保されるのでデータ認識
に問題は発生しない。
【0025】しかし、横方向のサンプリング位置は左右
に隣り合う明暗の網目の境界から所定の時間間隔の到来
タイミングとしているので、センサー部1が手動で移動
されるライン型イメージセンサーの場合には、網目パタ
ーンMLの横方向の走査速度が変動するため、横方向の
データサンプリング位置が、その分シフトし、誤ったデ
ータ認識をする可能性がある。以下、この問題にも対応
できる制御回路部(第2構成例)について説明する。
【0026】制御回路部例(2) 第2構成例の制御回路部には網目パターンMPに含まれ
る特殊パターンから、センサー部1の横方向の走査速度
を検出する回路が含まれている。この特殊パターンと
は、図11に示す網目パターンMPのうち、「上端」と
「下端」に示すパターンである。すなわち、横方向に沿
って交互に明と暗を繰り返す網目パターンが利用され
る。なお図11ではデータエリアには明暗を示していな
いが、少なくとも、網目の横2個ごとに、明から暗に変
化するものとして説明する。これは、例えば2つのデー
タ網目で1ビットを表わすこととし、ビット1は
【外3】 または
【外4】 とし、ビット0は
【外2】または
【外1】とし、1ビットの網目対の左隣、右隣にある網
目との間に明暗の境界が形成されるように符号化画像E
Iを記録すればよい。例えば、
【外3】(ビット1)の左隣にビット1を記録するとき
にはパターン
【外3】を選択し、ビット0を記録するときには
【外2】を選択する。
【0027】その他の動作条件(走査方向等)に関して
は第1構成例の場合と同様とする。第2構成例の制御回
路部2Mを図12に示す。縦方向のサンプリング位置を
検出する構成と縦方向のサンプリング位置にある画像デ
ータをサンプリングする構成は第1構成例の制御回路部
2と同様である。異なる点は、2チャンネルの走査速度
検出回路2−14が設けられており、サンプル回路2−
13Mが変更されている点である。2チャンネルの走査
速度検出回路2−14は同一構成であり、それぞれ、1
2ビットラッチ2−12の第1ビットと第11ビットか
らの入力を受け、図11の網目パターンMPにおける第
1行目と第11行目のパターンからセンサー部1の横方
向の走査速度を検出する。走査速度検出回路2−14の
構成を図13に示す。
【0028】第1ビットまたは第11ビットのラッチ2
−12からの現ラインの縦方向サンプリング画像データ
とFF5を経た前ラインの縦方向サンプリング画像デー
タとの不一致、すなわち、図11の特殊パターンである
第1行目または第11行目の左右に隣り合う明暗の網目
の境界がEX−OR14−1で検出され、その信号がフ
リップフロップ14−3を経てカウンタ14−4をリセ
ットするとともに、ゲート14−2を経て、クロックφ
1のタイミングで信号φN(ラッチ用のクロック)を生成
する。カウンタ14−4は上記境界から明(ビット0)
または暗(ビット1)が続くライン数をライン信号φL
によって計数する。ここに、特殊パターン(図11の第
1行目、第11行目)における明暗の境界は網目の1つ
ごとに発生する。したがって、カウンタ14−4のカウ
ント値はある境界の検出時点から次の境界が検出される
まで時間を表わすことになる。これはセンサー部1の横
方向の走査速度を検出していることにほかならない。カ
ウンタ14−4のカウント値は全加算器(FA)14−
5の一方に入力されて前の値と加算され、その加算結果
を1/2除算器14−6で平均化した値が境界のタイミン
グφNでラッチ14−7にラッチされる。ラッチ14−
7の出力nは前の値として上記全加算器(FA)14−
5の他方の入力に送られるとともに、1/2除算器14−
8、φN動作のラッチ14−8を経て、1/2n信号が生成
される。さらに、ラッチ14−7の出力nと1/2除算器
14−8の出力は全加算器(FA)14−0で加算さ
れ、φN動作のラッチ14−11を経て3/2n信号が生成
される。ここに、1/2n信号はセンサー部1の現在の横
方向の走査速度で網目の半分移動するのに要する時間を
表わしており、3/2n信号は現在の横方向の走査速度で
網目の1個プラス1/2移動するのに要する時間を表わし
ている。
【0029】この2つの信号1/2nと3/2nはサンプル回
路2−13Mにおいて、横方向のサンプリング位置信号
を検出するのに利用される。図14にサンプル回路2−
13Mの構成を示す。第1構成例のサンプル回路2−1
3(図9)と異なる点はROM2(カウンタ9−1の出
力と固定値との一致を検出する回路)の代りに、走査速
度に追従して変化する上記1/2n信号と3/2n信号をカウ
ンタ9−1の出力と比較して一致を検出する一致回路9
Mが使用されている点である。すなわち、一致回路9M
は、EX−OR9−2により、網目パターンMPにおけ
るデータ行の明暗の境界が検出されてから、カウンタ9
−1が1/2n時間または3/2n時間の経過を計時したタイ
ミングを検出して横方向のサンプリング位置信号φns
発生する。上述したように1/2n時間は網目の半分の移
動に相当し、3/2n時間は網目1個プラス半分の移動に
相当する。一方、データ行(図11の第3行〜第10行
の各行)は少なくとも網目2個の周期で明から暗または
暗から明に変化する。したがって、一致回路9Mの一致
信号φnsはデータ行の各網目のほぼ中央の位置を走査速
度の変動にかかわらず、指定することになる。なお、走
査速度検出回路2−14は2個あるが、上端(図11)
の特殊パターンに対する走査速度検出回路2−14の出
力(1/2n、3/2n)は上半分のデータ行に対するサンプ
ル回路2−13Mに入力され、下端の特殊パターンに対
する走査速度検出回路2−14の出力は下半分のデータ
行に対するサンプル回路2−13Mに入力される。この
代りに、先に特殊パターンを走査した方の走査速度検出
回路2−14の出力をすべてのサンプル回路2−13M
に入力し、後から特殊パターンを走査する方の走査速度
検出回路2−14の出力を使用禁止にしてもよい。その
他の点については図14のサンプル回路2−13Mは図
9のサンプル回路2−13と同様であるので説明は省略
する。
【0030】このように、第2構成例の制御回路部2M
では、センサー部1の横方向の走査速度を網目パターン
MLに含まれる特殊パターンから検出し、この検出した
走査速度と網目パターンMLのデータ行に関して検出し
た明暗の網目の境界とから横方向のデータサンプリング
位置を検出しているので、センサー部1の走査速度の変
動にかかわらず、横方向のデータサンプリング位置を正
しい位置に確保することができ、可変移動速度で走査す
るライン型イメージセンサーからの符号化画像に対して
も確実にデータを認識することができる。
【0031】
【変形例】以上で実施例の説明を終えるがこれらの実施
例は例示にすぎず、種々の変形、変更が容易に行える。
例えば、図14の一致回路9Mに入力する走査速度依存
信号1/2n、3/2nはセンサー部1に設けたロータリエン
コーダの出力(走査速度信号)から生成してもよい。
【0032】また、第2構成例の制御回路部2Mに関し
て、網目パターンMPのデータ行が少なくとも2個の網
目を周期として明から暗または暗から明に変化すること
を仮定したが、制御回路部2Mに若干の変更を加えるこ
とで、この仮定は除くことができる。例えば、図14に
おいて、カウンタ9−1の出力が網目1個の移動を表わ
す信号n(図13参照)に一致したときにカウンタ9−
1をリセットする回路を加え、一致回路9Mにおいてカ
ウンタ9−1の出力と1/2n信号との一致を検出するよ
うにすればよい。
【0033】また、図11において、特殊パターンは上
端に2行、下端に2行形成されているが、これに代え、
1行の特殊パターン(明暗を交互に繰り返す網目)を網
状パターンの中央の行として、他の行より左右に長く延
長させて形成してもよい。この場合、走査速度検出回路
2−14は1チャンネルでよい。
【0034】また、図示の網状パターンは全体が長方形
を成しているが、平行四辺形の形状であってもよい。ま
た、制御回路部2に入力される画像データは符号化画像
EIのイメージメモリから転送されるデータであっても
よい。その他、種々の変形、変更が可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、イメージセンサー手段
によって読み取られてデジタル処理されるデジタルデー
タシンボルに、デジタルデータを符号化したデータ領域
のほか、マーク領域を画像にて設けることにより、デジ
タルデータシンボルの読み取り時の動作を簡略化し、し
かもデータ認識の精度向上を計ることが可能となる効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデジタルデータシンボルを電子楽器
の演奏データの入力に適用した場合の全体概略図であ
る。
【図2】記録シートに記録される楽譜の符号化画像の例
を示す図である。
【図3】楽譜の音符に関するコード体系を示す図であ
る。
【図4】この発明のデジタルデータシンボルを読取る読
取り装置の全体構成図である。
【図5】センサー部のライン幅と走査方向の説明に用い
た図である。
【図6】図4に示す制御回路部の構成例を示す図であ
る。
【図7】符号化画像を拡大して示したもので制御回路部
の動作説明に用いた図である。
【図8】制御回路部でサンプリングされる画像データを
示す図である。
【図9】図6に示すサンプル回路の構成図である。
【図10】制御回路部で使用される主な信号のタイムチ
ャートである。
【図11】画像の網目パターンにおける特殊パターンを
強調して示したもので図4に示す制御回路部の別の構成
例を説明するのに用いた図である。
【図12】図4の制御回路部の別の構成例を示す図であ
る。
【図13】図12の走査速度検出回路の構成図である。
【図14】図12のサンプル回路の構成図である。
【符号の説明】
EI 符号化画像(デジタルデータシンボル) MP 網状パターン A−1 上バー A−2 下バー 1 センサー部 2、2M 制御回路部 2−13、2−13 サンプル回路 M14 走査速度検出回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージセンサー手段によって読み取ら
    れてデジタル処理されるデジタルデータシンボルにおい
    て、このデジタルデータシンボルは、 2次元的に分布する各位置に形成された明暗によってデ
    ジタルデータを符号化した領域と、 このデータ領域の外側の少なくとも2つの側に形成され
    て上記データ領域の位置決めをするマーク領域と、 を画像にて表現してなることを特徴とするデジタルデー
    タシンボル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデジタルデータシンボル
    において、 上記マーク領域は、上記データ領域の2次元的分布の画
    像のサンプリング位置を指示するサンプリング位置マー
    クを含んでなることを特徴とするデジタルデータシンボ
    ル。
  3. 【請求項3】 イメージセンサー手段によって読み取ら
    れてデジタル処理されるデジタルデータシンボルにおい
    て、このデジタルデータシンボルは、 2次元的に分布する各位置に形成された明暗によってデ
    ジタルデータを符号化したデータ領域と、 このデータ領域の縦方向のデータサンプリング位置を指
    示するための第1マーク領域と、 上記データ領域の横方向のデータサンプリング位置を指
    示するための第2マーク領域と、 を画像にて表現してなることを特徴とするデジタルデー
    タシンボル。
  4. 【請求項4】 イメージセンサー手段によって読み取ら
    れてデジタル処理されるデジタルデータシンボルにおい
    て、このデジタルデータシンボルは、 2次元的に分布する各位置に形成された明暗によってデ
    ータを符号化したデータ領域と、 このデータ領域の縦方向のデータサンプリング位置を指
    示するための第1マーク領域と、 上記データ領域の横方向の隣り合うデータの境界位置を
    指示するための第2マーク領域と、 を画像にて表現してなることを特徴とするデジタルデー
    タシンボル。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のデジタルデータシンボル
    が付加されてなる記録媒体。
JP4314388A 1992-10-30 1992-10-30 デジタルデータシンボル及びその記録媒体 Pending JPH0668313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4314388A JPH0668313A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 デジタルデータシンボル及びその記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4314388A JPH0668313A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 デジタルデータシンボル及びその記録媒体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63200227A Division JPH0250282A (ja) 1988-08-12 1988-08-12 データ読取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0668313A true JPH0668313A (ja) 1994-03-11

Family

ID=18052751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4314388A Pending JPH0668313A (ja) 1992-10-30 1992-10-30 デジタルデータシンボル及びその記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0668313A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5699580A (en) * 1980-01-07 1981-08-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Information input device
JPS61243577A (ja) * 1985-04-22 1986-10-29 Sharp Corp プログラム入力装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5699580A (en) * 1980-01-07 1981-08-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Information input device
JPS61243577A (ja) * 1985-04-22 1986-10-29 Sharp Corp プログラム入力装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0354581B1 (en) Method of recording reproducing data of mesh pattern, and apparatus therefor
US6752316B2 (en) Two-dimensional code
US4947383A (en) Machine readable markers for cartesian information storage media
US5378881A (en) Bar code reader for accurately reading two-dimensional bar code images
EP0462595A2 (en) Three-dimensional measuring apparatus
US5591957A (en) Apparatus for reading mesh pattern image data having bars along upper and lower sides of mesh pattern and a boundary line between horizontally adjacent dark and light area of mesh pattern
US4788599A (en) Image processing with image-slant control and/or image-size control
JP3471426B2 (ja) 画像データ処理装置
JPH0668313A (ja) デジタルデータシンボル及びその記録媒体
WO1985002284A1 (en) Machine readable markers for cartesian information storage media
JP2737163B2 (ja) 2進データ記録方法及び装置
JPH0250282A (ja) データ読取り装置
JPH0120795B2 (ja)
JP4100046B2 (ja) 2次元コード読取装置、2次元コード及び2次元コード記録装置
JP2000235632A (ja) デジタル情報記録担体、デジタル情報記録方法および装置、並びにデジタル情報解読方法および装置
JPH0233195B2 (ja) Dejitarujohonokirokuhohooyobikirokutantai
JPH0993402A (ja) 読み取り位置検出方法とそれを用いたハンドスキャナ
JPH0831121B2 (ja) データ記録媒体及びデータ読取方法、装置
JP3384588B2 (ja) 画像データ処理装置
JP2004246927A (ja) デジタル情報記録方法
JP2004259302A (ja) デジタル情報記録方法
JP4004303B2 (ja) 画像データ処理装置
KR840000665B1 (ko) 광학식 판독장치
JP2864379B2 (ja) 画像データ読取り装置
JPH07129730A (ja) デジタル情報記録方法および記録担体