JPH07129730A - デジタル情報記録方法および記録担体 - Google Patents

デジタル情報記録方法および記録担体

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JPH07129730A
JPH07129730A JP5271643A JP27164393A JPH07129730A JP H07129730 A JPH07129730 A JP H07129730A JP 5271643 A JP5271643 A JP 5271643A JP 27164393 A JP27164393 A JP 27164393A JP H07129730 A JPH07129730 A JP H07129730A
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marks
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mark
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JP5271643A
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English (en)
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Toshiyuki Iwai
俊幸 岩井
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル情報を高密度に記憶することができ
るデジタル情報記録方法および記録担体を提供する。 【構成】 平面状の記録面10に、一定の半径を持ち、
1ビットのデータを表す円状のマークMを複数配置す
る。記録面10内を等間隔でX軸方向に延びる複数の平
行な仮想直線P1,P2,P3上に、それぞれマークM
をX軸方向に一定のピッチAで並べる。一の仮想直線、
例えばP1上のマークMのX座標を、隣接する仮想直線
P2上のマークMのX座標の中央に設定する。仮想直線
P1,P2,P3の間隔Bは、マークMのX軸方向のピ
ッチの31/2/2倍に設定するのが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はデジタル情報記録方法
および記録担体に関する。より詳しくは、紙などの平面
状の記録面にデジタル情報を記録する記録方法に関す
る。また、平面状の記録面にデジタル情報を記録させた
記録担体に関する。
【0002】
【従来の技術】図17に示すように、紙などの平面状の
記録面100にデジタル情報を記録する場合、1ビット
のデータを1つの円状のマークMに置き換えて、このマ
ークMを行列状に配置する方法が知られている。図中、
黒丸「●」は論理1を表すマーク、白丸「〇」は論理0
を表すマークを示している。例えば、図16に示すよう
に、「漢字」という2文字を記録する場合、この2文字
に対応するJIS(日本工業規格)コード「3441」
と「3b7a」をそれぞれ4×4行列で表す。この例で
は、4×4行列の各列が、JISコードを構成する各数
(16進数)に対応している。各列のマークは、図にお
いて上から8、4、2、1の位にそれぞれ対応してい
る。
【0003】従来、図15に示すように、各マークM
は、X軸に平行な仮想直線T1,T2,T3と、Y軸に
平行な仮想直線U1,U2,U3との交点に配置されて
いる。平行な仮想直線T1,T2,T3の間隔および仮
想直線U1,U2,U3の間隔はすべて等しく設定され
ている。これは、図14に示すように、マークMの半径
rと、マークMとマークMとの間の距離(以下「マーク
間距離」という。)sとが、印刷機や印刷情報読み取り
機等の性能が許す最小値によって決まるからである。こ
のとき、図15に示すように、1つのマークM当たりに
要する面積K1は、 K1=A2=(2r+s)2 となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、情報記録の
分野では、情報を高密度化して、限られたスペースに大
容量のデータを記録することが要求されている。
【0005】しかしながら、従来は、直交する仮想直線
群T1,T2,T3と仮想直線群U1,U2,U3との
交点に、単にマークMを配置しているだけである。この
ため、マークMの配置を工夫することによって、情報を
高密度化する余地があると考えられる。
【0006】そこで、この発明の目的は、デジタル情報
を高密度に記憶することができるデジタル情報記録方法
および記録担体を提供することにある。
【0007】また、印刷機や印刷情報読み取り機等の性
能に方向性があり、例えば図14中、マーク間距離sに
ついて、X軸方向の許容最小値よりもY軸方向の許容最
小値の方が大きい場合がある。このような場合、上記従
来の記録方法では、大きい方の(Y軸方向の)許容最小
値に合わせてsが設定されるため、印刷機や印刷情報読
み取り機等の性能を生かしきれず、情報を高密度化でき
ないという問題がある。
【0008】そこで、この発明のさらなる目的は、印刷
機や印刷情報読み取り機等の性能に方向性がある場合
に、その方向性を生かすことができ、情報を高密度化で
きるデジタル情報記録方法および記録担体を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のデジタル情報記録方法は、平面状
の記録面に、一定の半径を持ち、1ビットのデータを表
す円状のマーク、または、円に近似できる形状のマーク
を複数配置するデジタル情報記録方法であって、上記記
録面内を等間隔で一方向に延びる複数の平行な仮想直線
上に、それぞれ上記マークを上記一方向に一定のピッチ
で並べ、一の仮想直線上のマークの上記一方向の座標
を、上記一の仮想直線に隣接する仮想直線上のマークの
上記一方向の座標の中央に設定することを特徴としてい
る。
【0010】また、請求項2に記載のデジタル情報記録
方法は、請求項1に記載のデジタル情報記録方法におい
て、上記仮想直線の間隔を、上記マークの上記一方向の
ピッチの31/2/2倍に設定することを特徴としてい
る。
【0011】また、請求項3に記載のデジタル情報記録
方法は、請求項1に記載のデジタル情報記録方法におい
て、上記仮想直線の間隔を、上記マークの上記一方向の
ピッチに等しく設定することを特徴としている。
【0012】また、請求項4に記載のデジタル情報記録
担体は、平面状の記録面に、一定の半径を持ち、1ビッ
トのデータを表す円状のマーク、または、円に近似でき
る形状のマークが複数配置されたデジタル情報記録担体
であって、上記記録面内を等間隔で一方向に延びる複数
の平行な仮想直線上に、それぞれ上記マークが上記一方
向に一定のピッチで並び、一の仮想直線上のマークの上
記一方向の座標が、上記一の仮想直線に隣接する仮想直
線上のマークの上記一方向の座標の中央に設定されてい
ることを特徴としている。
【0013】また、請求項5に記載のデジタル情報記録
担体は、請求項4に記載のデジタル情報記録担体におい
て、上記仮想直線の間隔が、上記マークの上記一方向の
ピッチの31/2/2倍に設定されていることを特徴とし
ている。
【0014】また、請求項6に記載のデジタル情報記録
担体は、請求項4に記載のデジタル情報記録担体におい
て、上記仮想直線の間隔が、上記マークの上記一方向の
ピッチに等しく設定されていることを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1のデジタル情報記録方法では、平面状
の記録面内を等間隔で一方向に延びる複数の平行な仮想
直線上に、それぞれ上記マークを上記一方向に一定のピ
ッチで並べ、一の仮想直線上のマークの上記一方向の座
標を、上記一の仮想直線に隣接する仮想直線上のマーク
の上記一方向の座標の中央に設定する。すなわち、各仮
想直線上のマークを、交互に1/2ピッチだけずれた状
態に配置する。したがって、直交する仮想直線群と仮想
直線群の交点に単にマークを配置する場合に比して、マ
ーク間距離に余裕が生じ、その分だけマークを高密度に
配置することが可能となる。この結果、従来に比して、
情報が高密度に記録される。
【0016】また、請求項2のデジタル情報記録方法で
は、上記仮想直線の間隔を、上記マークの上記一方向の
ピッチの31/2/2倍に設定するので、図1に例示する
ように、或るマークMと、この周囲に隣接するマークM
との間の距離sがすべて同一になる。これは、最密構造
であり、マークが最も高密度に配置される。したがっ
て、従来に比して、情報が高密度に記録される。
【0017】また、請求項3のデジタル情報記録方法で
は、上記仮想直線の間隔を、上記マークの上記一方向の
ピッチに等しく設定するので、上記一方向のマーク間距
離に比して上記一方向に垂直な方向(正確には斜めの方
向)のマーク間距離が長い状態になる。したがって、印
刷機や印刷情報読み取り機等の性能に方向性があり、上
記一方向の許容最小値よりも上記垂直な方向の許容最小
値の方が大きい場合、マーク間距離を各方向の許容最小
値に合わせることができる。この結果、印刷や読み取り
が容易になる。逆に言えば、印刷機や印刷情報読み取り
機の方向性に合わせて、マークを高密度化でき、情報が
高密度に記録される。
【0018】また、請求項4に記載のデジタル情報記録
担体では、平面状の記録面内を等間隔で一方向に延びる
複数の平行な仮想直線上に、それぞれ上記マークが上記
一方向に一定のピッチで並び、一の仮想直線上のマーク
の上記一方向の座標が、上記一の仮想直線に隣接する仮
想直線上のマークの上記一方向の座標の中央に設定され
ている。すなわち、各仮想直線上のマークが、交互に1
/2ピッチだけずれた状態に配置されている。したがっ
て、直交する仮想直線群と仮想直線群との交点に単にマ
ークが配置されている場合に比して、マーク間距離に余
裕が生じ、その分だけマークを高密度に配置することが
可能となる。この結果、従来に比して、情報が高密度に
記録される。
【0019】また、請求項5に記載のデジタル情報記録
担体では、上記仮想直線の間隔が、上記マークの上記一
方向のピッチの31/2/2倍に設定されているので、図
1に例示したように、或るマークMと、この周囲に隣接
するマークMとの間の距離sがすべて同一になる。した
がって、マークが最も高密度に配置され、従来に比し
て、情報が高密度に記録される。
【0020】また、請求項6に記載のデジタル情報記録
担体では、上記仮想直線の間隔が、上記マークの上記一
方向のピッチに等しく設定されているので、上記一方向
のマーク間距離に比して上記一方向に垂直な方向(正確
には斜めの方向)のマーク間距離が長い状態になる。し
たがって、印刷機や印刷情報読み取り機等の性能に方向
性があり、上記一方向の許容最小値よりも上記垂直な方
向の許容最小値の方が大きい場合、マーク間距離を各方
向の許容最小値に合わせることができる。この結果、印
刷や読み取りが容易になる。逆に言えば、印刷機や印刷
情報読み取り機の方向性に合わせて、マークを高密度化
でき、情報が高密度に記録される。
【0021】
【実施例】以下、この発明のデジタル情報記録方法およ
び記録担体を実施例により詳細に説明する。
【0022】図1および図2はこの発明の一実施例のデ
ジタル情報記録担体の要部を示している。図1に示すよ
うに、この記録担体は、平面状の記録面10を有してい
る。この記録面10に、一定の半径rを持ち、1ビット
のデータを表す円状のマークMが複数配置されている。
マークMの半径rと、マーク間距離sとは、例えば印刷
機や印刷情報読み取り機の性能が許す最小値によって決
められている。図2に示すように、マークMは、記録面
10内を等間隔で一方向(X軸方向)に延びる複数の平
行な仮想直線P1,P2,P3上に、それぞれ一定のピ
ッチA(=2r+s)で並んでいる。また、一の仮想直
線、例えば仮想直線P1上のマークMのX座標が、隣接
する仮想直線P2上のマークMのX座標の中央に設定さ
れている。すなわち、各仮想直線P1,P2,P3上の
マークが、X軸方向に交互に1/2ピッチだけずれた状
態に配置されている。したがって、従来に比して、X軸
方向に垂直なY軸方向(正確には、仮想直線Q1,Q
2,Q3や仮想直線R1,R2,R3が延びる斜めの方
向)のマーク間距離に余裕が生じ、その分だけマークを
高密度に配置することができる。
【0023】上記仮想直線P1,P2,P3の間隔B
は、マークMのX軸方向のピッチAの31/2/2倍に設
定されている。したがって、図1に示したように、或る
マークMと、この周囲に隣接するマークMとの間の距離
sがすべて同一になる。これは、最密構造であり、記録
面10内にマークMを最も高密度に配置できる。したが
って、従来に比して、情報を高密度に記録できる。実際
に、図2に示すように、1つのマークM当たりに要する
面積K2は、 K2=31/22/2=31/2(2r+s)2/2 となっている。図14,図15に示した従来のものに比
して、1つのマークM当たりに要する面積を31/2/2
倍(約87%)にすることができる。
【0024】例えば、r=1mm,s=1mmとして、
図3(b)に示すように、従来例の如くマークMを10行
10列に配置した場合、全体の外形をなす正方形K10
の寸法は1辺が29mmとなる。含まれるマークMの数
は100個である。これに対して、図3(a)に示すよう
に、マークMを1/2ピッチずつ交互にずらして配置し
た場合、1辺29mmの正方形K10内に含まれるマー
クMの数は105個となる。したがって、5個分だけ高
密度に情報を記録することができる。
【0025】図6に示すように、記録面10に情報を記
録する場合、論理1を表すマークを黒丸「●」、論理0
を表すマークを白丸「〇」とする(当然ながら、その逆
でも良い。)。例えば、「漢字」という2文字を記録す
る場合、この2文字に対応するJISコード「344
1」と「3b7a」を、図4(a)に示すように表すこと
ができる。「漢」について言えば、同図(b)に示すよう
に、1/2ピッチずつ交互にずれたジグザグの各列が、
JISコードを構成する各数(16進数)に対応してい
る。各列のマークは、図において上から8、4、2、1
の位にそれぞれ対応している。または、「漢字」という
2文字に対応するJISコード「3441」と「3b7
a」を、図5(a)に示すように表すことができる。この
例では、「漢」について言えば、同図(b)に示すよう
に、第1行に左から4つ並ぶマークが「3」、第1行の
右端のマークと第2行に左から3つ並ぶマークとが
「4」、第2行の残りの3つのマークと第3行の左端の
マークとが「4」、第3行の残りの4つのマークが
「1」にそれぞれ対応している。
【0026】さらに、この実施例では、マークMの形状
は真円としたが、例えば楕円や六角形のような円に近似
できる形状をマークとして用いることも可能である。ま
た、マークMの値としては説明の都合上黒丸と白丸を用
いているが、他の光学的特徴をもつマークを用いてもよ
い。あるいは色や濃淡などによって多値表現することも
可能である。
【0027】記録すべき各種データを、図6に示したよ
うなマークMの配列(記録情報)に変換するための装置
としては、図12に示すようなものが考えられる。この
装置は、入力装置12と、情報記録装置11と、印刷装
置13とからなっている。入力装置12は、例えばキー
ボード、データーベースなどによって構成される。情報
記録装置11は、入力部14と、データ変換部15と、
出力部16と、データ変換(コード化)アルゴリズム1
7を備えている。入力部14は、入力装置12からのデ
ータを入力情報として出力する。データ変換部15は、
入力部14が出力する入力情報を、データ変換(コード
化)アルゴリズム17に基づいて記録情報の形式に変換
する。出力部16は、データ変換部15が出力する記録
情報を印刷装置13へ出力する。印刷装置13は、必要
な印刷精度に応じて、例えばドットプリンタ、レーザー
プリンタなどによって構成される。
【0028】図6に示したような記録情報を読み取る装
置としては、図13に示すようなものが考えられる。こ
の装置は、読取装置22と、情報解析装置21と、出力
装置23とからなっている。読取装置22は、必要な読
み取り精度に応じて、例えばイメージスキャナ、CCD
(チャージ・カップルド・デバイス)カメラなどによっ
て構成され、紙などの記録面に印刷された記録情報を読
み取る。情報解析装置21は、入力部24と、データ変
換部25と、出力部26と、データ変換(解読)アルゴ
リズム27を備えている。入力部24は、読取装置22
からの記録情報を入力情報として出力する。データ変換
部25は、入力部24が出力する入力情報を、データ変
換(解読)アルゴリズム27に基づいて解読し、出力デ
ータとして出力する。出力部26は、データ変換部15
が出力する出力データを出力装置13へ出力する。出力
装置13は、例えばディスプレイ、データベースなどに
よって構成される。
【0029】ここで、図12中のデータ変換(コード
化)アルゴリズム17と、図13中のデータ変換(解
読)アルゴリズム27とは、互いに逆の変換を行う。し
たがって、図12の装置で得られた記録情報を図13の
装置で読み取ることによって、元のデータと同じものを
得ることができる。
【0030】上記読取装置22としては、図9(a)に示
すように、複数の光センサ22sを、同図(b)に示すマ
ークMと全く同様に、平面上に配列したものが考えられ
る。読み取り時には、記録担体40の記録面10と、上
記光センサ22sを配列した面とを対向させて、マーク
Mの情報を同時に読み取る。または、図10に示すよう
に、複数の光センサ22s′をライン状に配置したもの
が考えられる。読み取り時には、ライン状に並ぶ光セン
サ22s′と、主走査方向(X軸方向)の一仮想直線P
1上に並ぶマークMとを1対1に対向させ、仮想直線P
1上に並ぶマークMの情報を同時に読み取る。そして、
上記光センサ22s′を、仮想直線P1に対して斜めに
交差する仮想直線Q1,Q2,Q3,…に沿って副走査
方向に移動させ、仮想直線P2上に並ぶマークMの情報
を同時に読み取る。
【0031】さらに、上記読取装置22としては、記録
面全体の記録情報を画像してとらえ、計算機で適当な画
像処理を行うことによって、各マークMの情報を読み取
るものが考えられる。この場合、例えば図11に示すよ
うに、記録面10内に、本来の記録情報を表すマークM
を配列した情報部42と、読み取りの基準位置を表す制
御部41,41′とを設ける。この例では、制御部4
1,41′は、情報部42の両側に設けられ、論理1の
マーク「●」と論理0のマーク「〇」とを交互に一仮想
直線上に並べたパターンからなっている。読み取り時に
は、制御部41,41′のパターンが延びる方向から一
仮想直線の方向を知ることができる。また、制御部4
1,41′のマーク「●」とマーク「〇」との間隔から
マーク間距離を知ることができる。そして、求めた一仮
想直線の方向と、マーク間距離とに基づいて、情報部4
2内の本来の記録情報を解析することができる。なお、
このような制御部は、情報部42と同じ形式(マークM
の配列)で構成する必要はなく、例えば、情報部42の
開始点を示す外枠や矢印などで構成しても良い。また、
制御部と情報部とは、互いに離間した位置に設けられて
いても良い。
【0032】なお、画像処理を行うことによって、マー
クMの情報を読み取る場合、図2に示したように仮想直
線P1,P2,P3の間隔BがマークMのX軸方向のピ
ッチAの31/2/2倍に設定されていることから、画像
処理の精度が落ちるおそれがある。この対策としては、
一般的なイメージスキャナで画像を読み込む場合、主走
査方向を一仮想直線の方向に合わせ、副走査方向の走査
速度を落とす手段がある。このようした場合、計算機内
部では、副走査方向の距離が拡大されたかのような状態
で画像処理が行われ、精度が高まる。また、別の対策と
して、計算機内部の画像処理の段階で精度を上げる手段
がある。すなわち、図2に示した仮想直線P1,P2,
P3の方向、仮想直線Q1,Q2,Q3の方向、R1,
R2,R3の方向に関して、それぞれマークMの読み込
みを行い、計3回の評価を行う。この結果、冗長性によ
って誤り検出の可能性を高くすることができる。
【0033】図7は、この発明の別の実施例のデジタル
情報記録担体の要部を示している。マークMは、記録面
10′内を等間隔で一方向(X軸方向)に延びる複数の
平行な仮想直線T1,T2,T3,T4上に、それぞれ
一定のピッチA(=2r+s)で並んでいる(ただし、
rはマークMの半径、sはX軸方向のマーク間距離であ
る。)。また、一の仮想直線、例えば仮想直線T1上の
マークMのX座標が、隣接する仮想直線T2上のマーク
MのX座標の中央に設定されている。すなわち、各仮想
直線T1,T2,T3,T4上のマークが、X軸方向に
交互に1/2ピッチだけずれた状態に配置されている。
【0034】ここで、上記仮想直線T1,T2,T3,
T4の間隔はすべてマークMのX軸方向のピッチAに等
しく設定されている。したがって、図8に示すように、
X軸に対して斜めに延びる仮想直線S1,S2,S3,
S4や仮想直線V1,V2,V3,V4の方向のマーク
間距離s′に余裕が生じる。この結果、印刷機や印刷情
報読み取り機等の性能に方向性がある場合に、その方向
性を生かすことができる。例えば、マーク間距離につい
て、X軸方向の許容最小値よりもY軸方向の許容最小値
の方が大きい場合、X軸方向,Y軸方向の許容最小値に
合わせてそれぞれs,s′を設定できる。したがって、
印刷や読み取りを容易に行うことができる。なお、図7
に示すように、この例では、1つのマークM当たりに要
する面積K3は、従来のK1と同様に、 K3=A2=(2r+s)2 と表される。しかし、印刷機や印刷情報読み取り機の方
向性を利用して、従来に比してsの値を小さく設定する
ことにより、マークを高密度化でき、情報を高密度に記
録できる。
【0035】なお、この実施例では、記録面に印刷によ
ってマークを設けることとしたが、当然ながら、これに
限られるものではない。例えば、写真技術などの他の技
術によってマークを設けても良い。
【0036】さらに、この実施例では、マークMの形状
は真円としたが、例えば楕円や六角形のような円に近似
できる形状をマークとして用いることも可能である。ま
た、マークMの値としては説明の都合上黒丸と白丸を用
いているが、他の光学的特徴をもつマークを用いてもよ
い。あるいは色や濃淡などによって多値表現することも
可能である。
【0037】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1のデ
ジタル情報記録方法は、平面状の記録面内を等間隔で一
方向に延びる複数の平行な仮想直線上に、それぞれ上記
マークを上記一方向に一定のピッチで並べ、一の仮想直
線上のマークの上記一方向の座標を、上記一の仮想直線
に隣接する仮想直線上のマークの上記一方向の座標の中
央に設定するので、直交する仮想直線群と仮想直線群の
交点に単にマークを配置する場合に比して、マーク間距
離に余裕が生じ、その分だけマークを高密度に配置する
ことができる。この結果、従来に比して、情報を高密度
に記録できる。
【0038】また、請求項2のデジタル情報記録方法
は、上記仮想直線の間隔を、上記マークの上記一方向の
ピッチの31/2/2倍に設定するので、マークを最も高
密度に配置でき、従来に比して、情報を高密度に記録で
きる。
【0039】また、請求項3のデジタル情報記録方法
は、上記仮想直線の間隔を、上記マークの上記一方向の
ピッチに等しく設定するので、上記一方向のマーク間距
離に比して上記一方向に垂直な方向(正確には斜めの方
向)のマーク間距離を長くできる。したがって、印刷機
や印刷情報読み取り機等の性能に方向性があり、上記一
方向の許容最小値よりも上記垂直な方向の許容最小値の
方が大きい場合、マーク間距離を各方向の許容最小値に
合わせることができる。この結果、印刷や読み取りを容
易に行うことができる。逆に言えば、印刷機や印刷情報
読み取り機の方向性に合わせて、マークを高密度化で
き、情報を高密度に記録できる。
【0040】また、請求項4に記載のデジタル情報記録
担体は、平面状の記録面内を等間隔で一方向に延びる複
数の平行な仮想直線上に、それぞれ上記マークが上記一
方向に一定のピッチで並び、一の仮想直線上のマークの
上記一方向の座標が、上記一の仮想直線に隣接する仮想
直線上のマークの上記一方向の座標の中央に設定されて
いるので、直交する仮想直線群と仮想直線群との交点に
単にマークが配置されている場合に比して、マーク間距
離に余裕が生じ、その分だけマークを高密度に配置でき
る。この結果、従来に比して、情報を高密度に記録でき
る。
【0041】また、請求項5に記載のデジタル情報記録
担体は、上記仮想直線の間隔が、上記マークの上記一方
向のピッチの31/2/2倍に設定されているので、マー
クが最も高密度に配置され、従来に比して、情報を高密
度に記録できる。
【0042】また、請求項6に記載のデジタル情報記録
担体は、上記仮想直線の間隔が、上記マークの上記一方
向のピッチに等しく設定されているので、上記一方向の
マーク間距離に比して上記一方向に垂直な方向(正確に
は斜めの方向)のマーク間距離を長くできる。したがっ
て、印刷機や印刷情報読み取り機等の性能に方向性があ
り、上記一方向の許容最小値よりも上記垂直な方向の許
容最小値の方が大きい場合、マーク間距離を各方向の許
容最小値に合わせることができる。この結果、印刷や読
み取りを容易に行うことができる。逆に言えば、印刷機
や印刷情報読み取り機の方向性に合わせて、マークを高
密度化でき、情報を高密度に記録できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例のデジタル情報記録担体
の要部を示す図である。
【図2】 この発明の一実施例のデジタル情報記録担体
の要部を示す図である。
【図3】 上記記録担体による情報の高密度化の程度を
説明する図である。
【図4】 この発明の一実施例のデジタル情報記録方法
によって「漢字」という2文字を記録する仕方を説明す
る図である。
【図5】 この発明の一実施例のデジタル情報記録方法
によって「漢字」という2文字を記録する仕方を説明す
る図である。
【図6】 上記記録担体において、論理1を表すマーク
を黒丸「●」、論理0を表すマークを白丸「〇」とした
ものを例示する図である。
【図7】 この発明の別の実施例のデジタル情報記録担
体の要部を示す図である。
【図8】 この発明の別の実施例のデジタル情報記録担
体の要部を示す図である。
【図9】 図1および図2に示した記録担体から記録情
報を読み取るための読取装置を例示する図である。
【図10】 図1および図2に示した記録担体から記録
情報を読み取るための読取装置を例示する図である。
【図11】 上記記録担体の記録面内で読み取りの基準
位置を表す制御部を示す図である。
【図12】 記録すべきデータを図6に示した形式の記
録情報に変換する装置のブロック構成を示す図である。
【図13】 上記記録担体の記録情報を読み取って元の
データに変換する装置のブロック構成を示す図である。
【図14】 従来のデジタル情報記録方法を説明する図
である。
【図15】 従来のデジタル情報記録方法を説明する図
である。
【図16】 上記従来の記録方法によって「漢字」とい
う2文字を記録する仕方を説明する図である。
【図17】 従来のデジタル情報記録担体を示す図であ
る。
【符号の説明】
10,10′ 記録面 r 半径 s マーク間距離 M マーク P1,P2,P3,Q1,Q2,Q3,R1,R2,R
3,S1,S2,S3,S4,T1,T2,T3,T
4,V1,V2,V3,V4 仮想直線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状の記録面に、一定の半径を持ち、
    1ビットのデータを表す円状のマーク、または、円に近
    似できる形状のマークを複数配置するデジタル情報記録
    方法であって、 上記記録面内を等間隔で一方向に延びる複数の平行な仮
    想直線上に、それぞれ上記マークを上記一方向に一定の
    ピッチで並べ、 一の仮想直線上のマークの上記一方向の座標を、上記一
    の仮想直線に隣接する仮想直線上のマークの上記一方向
    の座標の中央に設定することを特徴とするデジタル情報
    記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタル情報記録方法
    において、 上記仮想直線の間隔を、上記マークの上記一方向のピッ
    チの31/2/2倍に設定することを特徴とするデジタル
    情報記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデジタル情報記録方法
    において、 上記仮想直線の間隔を、上記マークの上記一方向のピッ
    チに等しく設定することを特徴とするデジタル情報記録
    方法。
  4. 【請求項4】 平面状の記録面に、一定の半径を持ち、
    1ビットのデータを表す円状のマーク、または、円に近
    似できる形状のマークが複数配置されたデジタル情報記
    録担体であって、 上記記録面内を等間隔で一方向に延びる複数の平行な仮
    想直線上に、それぞれ上記マークが上記一方向に一定の
    ピッチで並び、 一の仮想直線上のマークの上記一方向の座標が、上記一
    の仮想直線に隣接する仮想直線上のマークの上記一方向
    の座標の中央に設定されていることを特徴とするデジタ
    ル情報記録担体。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のデジタル情報記録担体
    において、 上記仮想直線の間隔が、上記マークの上記一方向のピッ
    チの31/2/2倍に設定されていることを特徴とするデ
    ジタル情報記録担体。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のデジタル情報記録担体
    において、 上記仮想直線の間隔が、上記マークの上記一方向のピッ
    チに等しく設定されていることを特徴とするデジタル情
    報記録担体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008269121A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Sony Corp 電子機器、2次元コード認識方法、プログラム及び2次元コード

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Effective date: 20040907