JPH0668223U - ライトガイドとして光ファイバーを用いた照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同じワット数のランプを使用した場合、照度
が従来装置より大きく、影のできない均一な照明を行う
照明装置を得ることを目的とする。 【構成】 光ファイバー１を用いる照明装置において、
リフレクター２１の反射面を長楕円のものとし、且つラ
ンプはフィラメント３１ａが小さい低電圧のランプ３１
を使用し、ランプ３１とリフレクター２１の軸心を光フ
ァイバー１の軸心に対し傾けて設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はライトガイドとして光ファイバーを用いた照明装置に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図１に示すようにライトガイドとして光ファイバー１を用いた照明装置 では、その光源として公知の８ｍ／ｍフィルムのプロジェクター用の楕円反射面 としてリフレクター２を備えた１２Ｖ，５０Ｗのハロゲンランプ３を転用してい る。 そして、ランプ３はフィラメント３ａを楕円反射面としたリフレクター２の１ 次焦点位置にあるように一体にリフレクター２と設けられ、光ファイバー１の光 入射面はリフレクター２の２次焦点位置にあるように光ファイバー１の光入力端 は固定されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記構成の照明装置は、単なる照明用の場合は実用上問題はないが、観測面の 照明が一様なことを要求されるような場合、例えば被測定面の組織等を観察する ような場合、図１のようにランプ３と光ファイバー１との軸心が同一にある場合 には照明した面の中心部４の光量が周囲の他の部分５よりも不足するため、被照 射面の中心部に影が生じる所謂中抜け照明となり観測用照明装置としては不適当 である。 そこでこの考案が解決しようとする第１の課題は、このような中抜け照明とな らない照明装置を得ることである。 そして、第２の課題は同一消費電力で照度大なる照明装置を提供することを課 題とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 そこで本考案者等は種々実験研究の結果、次のように構成することにより所期 の照明装置を得たものである。 即ち、中抜け照明の問題は、光ファイバーの軸心に対してランプとリフレクタ ーの軸心を傾けること（１０°程度）により解消し、照度の増大は、光ファイバ ー１の有効入射光角２θに出来るだけ近い角度になるようにリフレクター２の反 射面の形状を変え、且つランプ３のフィラメントの大きさを出来るだけ点光源と なるように小さくすることにより解決したものである。

【０００５】 図２の２は従来のリフレクター付ランプ３を約１０°傾けた時の状態を示すも のであるが、このように傾けると中抜け照明の問題は解消される。しかし、ラン プ３及びリフレクター２の軸心を傾けると、同軸上にあった時より光ファイバー １に入射していた下部の光束（斜線部分）が有効入射ラインより外れて無効とな るので、その分だけ照度は低下することになる。

【０００６】 そこでこの考案は、この無効部分を少くするため、リフレクターの反射曲面を 長楕円のものとすることで解決したものである。 また、ランプの使用電圧を小さくすることによりフィラメントの大きさを小型 化して入射光量の増大を図るようにしたものである。 以下、この考案の実施例について説明すれば次の通りである。

【０００７】

【実施例】

図２はこの考案の実施例の模式図で、２１はリフレクター、３１はハロゲンラ ンプであり、リフレクター２１とランプ３１は従来品と同様一体となっている。 そして、リフレクター２１の反射面は従来のランプのリフレクター２より長楕 円面で構成され、その主焦点０１の位置にフィラメント３１ａが位置するように ランプ３１は設けられ、リフレクター２１とランプ３１の軸心は光ファイバー１ の軸心とθ１（約１０°）傾けて設けられている。 なお、リフレクター２１の開口部の直径は従来のリフレクター２と同一である 。

【０００８】 更にランプの使用電圧は６Ｖにして従来の電圧の半分とし、ワット数は５０Ｗ と同一にすることにより、フィラメント３１ａの大きさを従来のフィラメント３ ａより図３に示すように４ｍｍ→３．１ｍｍと小さくすることに成功した。 以上のように構成した結果、図２からわかるように無効光束が従来装置の場合 よりも少くなり且つ発光体であるフィラメントが小さくなったので光ファイバー １への入射光量が増大し、同一ワット数であるにも拘らず照度を従来装置の約１ ．５倍にすることが出来た。

【０００９】

【考案の効果】

この考案によると中抜けのない均一で照度が従来より大きい照明装置を提供し 得ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の照明装置の一部截断側面図である。

【図２】この考案の実施例の模式図である。

【図３】従来のランプとこの考案の実施例におけるラン
プの各フィラメントの仕様を示す図である。

【符号の説明】

１ 光ファイバー ２１ リフレクター ３１ ランプ ３１ａ フィラメント

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岡原 和明 埼玉県行田市壱里山町１丁目１番地 岩崎 電気株式会社光源事業本部内 (72)考案者 井上 英夫 群馬県伊勢崎市日乃出町581番地２ 関東 管球器材株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 楕円反射面としたリフレクターを備えた
   ランプを光源とし、ランプのフィラメントを楕円反射面
   の主焦点位置に配置し、副焦点位置に光ファイバー入射
   面を配置した照明装置において、前記リフレクタ付ラン
   プの軸心を光ファイバーの軸心に対して傾けて設けると
   共に、楕円反射面を無効光束が出来るだけ少くなるよう
   な長楕円反射面とし、且つランプの電圧を低電圧として
   フィラメントの大きさを小さくしたことを特徴とするラ
   イトガイドとして光ファイバーを用いた照明装置。