JPH0668064U - 点字用印字用紙及びこれを用いた点字用プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】点字用印字用紙３の表面には高分子被膜２を有
している。次に、点字用プリンタは、押型部９を介して
点字用印字用紙３に記録する打撃部４を備えている。 【効果】高分子被膜の変形を利用し、触覚による読取り
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は点字用印字用紙及びこれを用いた点字用プリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、高分子被膜を持つ被覆紙は、写真用印画紙として用いられており、その 排水性が利用されている。

【０００３】 また、従来のディジーホイールを備えたプリンタは、印字用紙に対し、打撃に よりインクの転写を行っている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の印字方式では、印字物は平面でしか表現されず、点字の印字を 行った場合であっても、触覚による印字の読取りは不可能であった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

第１の考案の点字用印字用紙は、その一方の面に硬質高分子ポリマーの被膜を 有すると共に、前記被膜が打撃による変形を持続することを特徴とする。

【０００６】 第２の考案の点字用プリンタは、前記点字用印字用紙に点字を刻印する押型を 有するディジーホイールを備えて構成されている。

【０００７】

【実施例】

次に、本考案の実施例について図面を参照して説明する。

【０００８】 図２は本考案の点字用印字用紙の一実施例を示す断面図である。

【０００９】 本考案の点字用印字用紙３は、図２に示すように、紙１の表面に硬質高分子ポ リマーよりなる高分子被膜２を有している。そして、用紙が外部からの応力（打 撃）によって変形したとき、紙１と共に高分子被膜２も変形するが、高分子被膜 ２は一度変形するとその形状を保持するため、元の状態に復旧することはない。 即ち、点字用の印字用用紙として用いることができる。

【００１０】 図１は本考案の点字用プリンタは、ディジーホイール型の印字ハンマーを有す るプリンタであって、図１に示すように、ディジーホイールに取付けられ、印字 用の所定の凸部（点字）を有する押型部４と、この押型部４を打撃する打撃部５ と、押型部４の打撃を受止める凹部を有する受部６とより構成されている。

【００１１】 次に、印字する際は、点字用印字用紙３の所定の位置に押型部４の凸部が位置 決めされ、その反対面の高分子被膜２が被覆された面には、受部６の凹部が対応 して配置される。続いて、打撃部５は矢印の方向に押型部４を打撃する。これに より、点字用印字用紙３は押型部４の凸部によって陥没すると共に、反対の面（ 高分子被膜２のある面）が押し出されて凸形状に変形する。即ち、点字用印字用 紙３には所定の印字（点字）が刻印され、その刻印は保持される。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の点字用印字用紙は、高分子被膜の変形を利用し、 また、これを用いた点字用プリンタは、ディジーホイールに取付けられた打撃部 によって点字を刻印することにより、触覚による読取りができるという効果を有 している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の点字用プリンタの一実施例の主要部を
示す断面図である。

【図２】本考案の点字用印字用紙を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 紙 ２ 高分子被膜 ３ 点字用印字用紙 ４ 押型部 ５ 打撃部 ６ 受部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 点字用の印字用紙であって、その一方の
   面に硬質高分子ポリマーの被膜を有し、前記印字用紙の
   前記被膜が打撃による変形を持続することを特徴とする
   点字用印字用紙。
2. 【請求項２】 請求項１記載の点字用印字用紙を用いる
   と共に、これに点字を刻印する押型を有するディジーホ
   イールを備えることを特徴とする点字用プリンタ。