JPH0668021U - 双眼鏡用レンズカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、双眼鏡の対物レンズ及び接眼レン
ズを保護するために非円筒形状の鏡体に組み込まれた双
眼鏡用レンズカバーに関する。 【構成】 非円筒形状の鏡体１０１，１０２に組み込ま
れるレンズ１０３，１０４を挾んでガイドレールが形成
され、該ガイドレール１０６，１０７に嵌挿されるプレ
ート１０９がスライドすることにより、前記レンズ１０
３，１０４を開放若しくは遮蔽せしむる双眼鏡用カバ
ー。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、双眼鏡の対物レンズ及び接眼レンズの防塵、保護等のため、非円筒 形状の鏡体のガイドレールに嵌挿されるプレートのスライドにより対物レンズと 接眼レンズを開放若しくは遮蔽される双眼鏡用レンズカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

双眼鏡のレンズを保護するためのレンズカバーは通常着脱式、嵌め込み式或い は捻子込み式が採用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、これらカバーはいずれも双眼鏡を使用する都度、双眼鏡本体とは別 の箇所に保管しなければならないため、破損したり、紛失したりすることがあり 、取扱い上不便であるなどの欠点を有する。

【０００４】 又、キャップの紛失を防止するため、紐状のもので鏡体に装着するものも使用 されているが、鏡体の部分に吊下げた状態となるため、使用時においては手など に触れて邪魔になるなど不便である。

【０００５】 又、左右鏡体の形状は殆ど円筒形状であるため、該鏡体にレンズを遮蔽するた めのカバーを設けることはきわめて難しい。 本考案はどのような構成にすれば上記諸欠点が解消されるかということが本考 案の技術的課題である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記技術的課題を解決するための構成要件は次の通りである。 すなわち、双眼鏡用レンズカバーは非円筒形状の鏡体に組み込まれる対物レン ズ及び接眼レンズを挾んで、ガイドレールが、該非円筒形状の鏡体の上下に形成 され、該ガイドレールに嵌挿されるプレートのスライドにより前記対物レンズ及 び接眼レンズが開放され、若しくは遮蔽されることにある。

【０００７】

【作用】

双眼鏡を使用するときは、プレートを一方にスライドすることにより対物レン ズ及び接眼レンズが開放される。 又、使用済みの場合はスライドを他方にスライドすることにより、対物レンズ 及び接眼レンズが遮蔽される。

【０００８】

【実施例】

以下図に基づいて本考案の一実施例を説明する。 図１は双眼鏡の対物レンズ側にレンズカバーを備えた状態を示す斜視図である 。 １０は双眼鏡の全体で、該双眼鏡の全体１０には左右に長方形若しくは楕円形状 の如き非円筒形状の鏡体１０１，１０２が形成され、該非円筒形状の鏡体１０１ ， １０２の前後にはそれぞれ対物レンズ１０３（図３参照）及び接眼レンズ１０４ （図２参照）が嵌挿され、フォーカス転輪１０５の回転に連動して上記対物レン ズ１０３側若しくは接眼レンズ側１０４が前進・後退することにより焦点を合わ せる。

【０００９】 上記左右の非円筒形状の鏡体１０１，１０２の対物レンズ１０３及び接眼レン ズ１０４を挾んで上下にガイドレール１０６，１０７が形成されている。

【００１０】 該ガイドレール１０６，１０７の形状はＶ字溝、Ｕ字溝或いは図４に示すよう な断面略Ｕ字溝を呈すると共に対物レンズ１０３側は弧状に形成され、接眼レン ズ１０４側は直線状に形成され、そして弧状ガイドレールと直線状ガイドレール の対物レンズ１０３と、接眼レンズ１０４には半円形ガイドレール１０８がそれ ぞれ形成され、該半円形ガイドレール１０８と上下直線状のガイドレール及び弧 状ガイドレールと半円形ガイドレールとは一体的に形成されている。

【００１１】 １０９は弾力性、耐摩耗にとむ金属材或いはエンジニアリングプラスチック（ 略してエンプラと称している。）等にて形成され、かつ前記上下ガイドレール１ ０６，１０７間に嵌挿され、左右にスライドできる僅かな隙間を有し、そして該 プレート１０９は対物レンズ側に於いては円弧状をなし、接眼レンズ側に於いて は平面板状をなしており、夫々の一端は半円形１１０、他端は直線状１１１にて 形成される。

【００１２】 １１２はプレート１０９を左右にスライドするさいに便利なように形成された 凸部若しくは凹みである。 １１３は断面略Ｕ字溝のガイドレール１０６，１０７が前方に形成された対物 レンズ１０３、接眼レンズ１０４側の隔壁で、該隔壁１１３は非円筒形状の鏡体 １０１，１０２と一体的に形成されているのが好ましい。

【００１３】 １１４は接眼見口であり、接眼鏡胴１１５に被覆装着されている。 本考案の実施例では対物レンズ１０３側の鏡体は断面略長方形状に形成され、 接眼レンズ１０４側鏡体は断面略楕円形状に形成されている。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は左右の非円筒形状の鏡体の対物レンズ側並びに接眼レンズ側にそれぞ れガイドレールを形成し、該ガイドレールにプレートを嵌挿し、双眼鏡を使用す るさいには前記プレートをスライドすることにより開放され、又該プレートを反 対方向にスライドすることにより対物レンズ及び接眼レンズを遮蔽することがで きるので、キャップを取り外す手間がなく、かつ該キャップを紛失するようなこ とは全く有り得ない。

【００１５】 又、本考案の左右の鏡体が断面略長方形状若しくは楕円形状に形成されている ため、環状のガイドレールを比較的容易に形成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】双眼鏡の対物レンズ側にレンズカバーを備えた
状態を示す斜視図である。

【図２】双眼鏡の接眼レンズ側にレンズカバーを備えた
状態を示す斜視図である。

【図３】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】図３のＢ−Ｂ線断面図である。

【図５】接眼レンズ側の要部分解概略斜視図である。

【図６】図５のＣ−Ｃ線断面図とプレートの平面図であ
る。

【符号の説明】

１０１，１０２は左右の鏡体 １０３は対物レンズ １０４は接眼レンズ １０５はフォーカス転輪 １０６，１０７はガイドレール １０５はプレート

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【手続補正書】

【提出日】平成５年７月１４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】追加

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】双眼鏡の対物レンズ側にレンズカバーを備えた
状態を示す斜視図である。

【図２】双眼鏡の接眼レンズ側にレンズカバーを備えた
状態を示す斜視図である。

【図３】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】図３のＢ−Ｂ線断面図である。

【図５】接眼レンズ側の要部分解概略斜視図である。

【図６】図５の要部拡大斜視図である。

【図７】図５のＣ−Ｃ線断面図である。

【図８】図５のプレートの平面図である。

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図５

【補正方法】変更

【補正内容】

【図５】

【手続補正３】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図６

【補正方法】変更

【補正内容】

【図６】

【手続補正４】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図７

【補正方法】追加

【補正内容】

【図７】

【手続補正５】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図８

【補正方法】追加

【補正内容】

【図８】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 非円筒形状の鏡体に組み込まれる対物レ
   ンズ及び接眼レンズを挾んで、ガイドレールが、該非円
   筒形状の鏡体の上下に形成され、該ガイドレールに嵌挿
   されるプレートのスライドにより前記対物レンズ及び接
   眼レンズが開放され、若しくは遮蔽されることを特徴と
   する双眼鏡用レンズカバー。
2. 【請求項２】 非円筒形状の鏡体は断面略長方形若しく
   は楕円形であることを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の双眼鏡用レンズカバー。